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【天使と悪魔の記憶】第3話#創作大賞2024 #漫画原作部門

普通、ポイソンから天使や悪魔への昇格は20年と少しくらいかかるらしい。まれに、スキア兄さんみたいに、2.3年早く昇格するポイソンもいるみたいだけど、18歳で昇格したのは10年ぶりらしい。
そのためか、僕が家を出てから大聖堂につくまで
たくさんの人から声をかけられた。

「はぁ疲れた」

大聖堂につくころには、兄さんへの
プレゼントで両手がいっぱいになった。

?「ふぉっふぉっふぉ大荷物じゃのう」

いつの間にか神様が僕の後ろに立っていた

「うわっ!脅かさないでくださいよー」
「すまんすまん。癖で、浮きながら移動してしまうから、足音がたたんのじゃよ。」
神様は小さな雲のような物からヒョイっと飛び降りた。

「休みの日に勉強とは関心関心。でも今日は1人かい?他の3人は?」
「まだ家で寝てると思います」
「そうか、昨日は楽しんでたみたいじゃのう」

そういえば自分が子供の頃に描いていた神様も白い髭を生やしていたなぁと思い出した。
「なんだ、まちがってなかったのか」

「なにをじゃ?」
「いや、なんでもないです!じゃあ神様、僕勉強するんでまた!」
「そうかそうか、邪魔したのう」

そういうと神様はまた小さな雲に乗って行ってしまった。

僕は、神様に記憶のことを話そうかと悩んだけど
人間の記憶があると分かったら、
もしかしたらその記憶を消されるかもしれないし、僕自体をまたポイソンの赤ちゃんにしてしまうかもしれない。そうなったら困ると思ったので
自分で調べる事にした。

「人間の記憶っていってもまだ全部は
思い出してないしなぁ…」

とりあえず僕は、今の人間界の本を読んでみた。

「えっと、いまは…2024年で…」
最新の本からだんだん遡って読んでいると
何となく思い出せそうな事柄も書いてあった。
でもまだモヤがかかったみたではっきりとした記憶として思い出す事はできない。

ルクは図書館の中をゆっくりと歩きながら
何か人間界について書かれている本はないか探した。

「お、鉱物の本かぁ。そういえば
スキア兄さんの宝石ってなんだったっけ。
確かフローライト…へぇ頭脳を明晰にする力があるのかぁ、しかも青のフローライトは比較的珍しい…確かに兄さんにぴったりの宝石だなぁ」

僕のは何の宝石なんだろう。
ウェンの石もエーデルもピリカもなんとなく
ほんのりと光っていてもしかしたらって色も
分かりかけているのに僕の石は少し色が明るくなったくらいでまだまだ見当もつかない。

「昇格するのはまだまだ先かぁ」

そう思いながら本をめくっていると
張り付いて取れないページがあった。

「こういうのきになるんだよなぁ」
張り付いているページをピリピリと
剥がしていく。
「よしっできた〜!でも所々滲んでてちゃんと読めないな。えっと、ダトーライト…?写真も何故か白黒だしだいぶ昔に出なくなった宝石かなあ」

「ルク〜いるー?」

本を読んでいるといつもよりかは小さい声の
ウェンの声がした。
僕は本を閉じて声のする方に向かう。

「ウェン、図書館では静かにって教わらなかったか?」
「ごめんごめん、でもテスト勉強の抜け駆けってずるいぜ、オレも一緒にするよ」
「そんなにお酒くさいのにできるのか?」

ウェンは昨日のお酒がまだ残っているようだった。

「うーん確かに………」
ウェンは椅子に座って机に伏した。

「ルクは何の勉強してたのさー……鉱物?」
「勉強っていうか、調べ物さ。
次のテストまでまだ期間あるし
今日はもう帰ろう。ほら僕もウェンの家までついてくから」

「ルクゥゥありがとぅぅぅえええええ」
「おい!ここで吐くな!!」


二日酔いのウェンを家に送り届けて
自宅に帰ったルクは、一息ついていた。

荷物を机の上に置いた時に、鉱物の本を
持って帰ってきていた事に気づく。
「これ、本棚に戻すの忘れてたな」

ウェンはパラパラと本を開くと、
さっき読めなかったダトーライトのページで
手を止めた。

「キオ…のチクセキ…前…のキロクと……

うーん、滲んでたり掠れたりして読み取りにくいな。何でこんなにここだけ汚れてるんだ?
誰か読みながらなんか食ったか?
本読みながらなんか食うなよなーったく。」

諦めて最後の方のページをパラパラとめくると
破れた紙が落ちてきた。
「ゴミまで挟んであるのかよ。前借りたやつだれだよ。」
イライラしながら、落ちたゴミを拾っていると、
何かのメモだという事に気づいた。

なんとなく何が書いてあるか気になったルクが
メモをつなぎ合わせてみると

ダトーライト 前世の記憶の蓄積 無色

と書かれておりグルグルと丸で印が付けられていた。

「ダトーライト…前世の記憶…」
ルクはハッとして袋から石を取り出した。
やっぱりほんのり明るくなっているが、
発色はしていない。

「僕の石ってダトーライトなのか?もしかして
この石があるから僕は前世の記憶があるのか?」

何かが掴めそうになったきがしたが、
この本からはこれ以上情報を掴む事はできない。

「神様か閻魔様に、ダトーライトについてきいてみるか…?いや、前世の記憶があることがバレるリスクはあまりおかしたくない。でもどうやったら…」

ルクは考えた。天界で鉱物に詳しそうな人…
そしてあわよくば長く天界に住み、誰がどんな宝石を持ってるか知ってる人はいないのか……

「あ……!」
「鍛冶屋のおじさんだ…!」

ルクは熱々のコーヒーを一気に飲み干すと、
鍛冶屋へと走り出した。


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