Claude Code 2.1.237(本日 2026-08-20 リリース)に、組み込みの出力スタイル Concise が追加されました。
Added a built-in "Concise" output style: Claude leads with results and skips preamble and narration, while doing the work just as thoroughly.
(組み込みの「Concise」出力スタイルを追加した。Claude は結果から始め、前置きやナレーションを飛ばす。ただし作業自体は同じだけ丁寧に行う)
「短くなる」と聞くと手抜きを疑います。測りました。
出力は35%短くなり、それでいて情報は増えていました。
検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.237 / モデルは Haiku 4.5 に固定
まず結果
同じ質問3問を Default と Concise で投げた結果です。
| Default | Concise | 差 | |
|---|---|---|---|
| 平均の文字数(空白除く) | 697 | 456 | −35% |
| 平均の出力トークン | 891 | 711 | −20% |
3問すべてで Concise が短くなりました。 個別はこうです。
| 質問 | Default | Concise |
|---|---|---|
| Python でリストの重複を除く | 864字 | 585字 |
| git で直前のコミットメッセージを修正 | 662字 | 421字 |
| npm test が失敗する原因の調べ方 | 566字 | 362字 |
文字数35%減に対し、トークンは20%減。 ここに理由があります。
減ったのは説明文だけだった
コードが削られていないからです。実物で見ます。質問は「git で直前のコミットメッセージを修正するには?」。
Default:
直前のコミットメッセージを修正するには、`git commit --amend` を使用します。
**基本的な使い方:**
```bash
git commit --amend
```
このコマンドを実行すると、デフォルトエディタが開き、直前のコミットメッセージを
編集できます。メッセージを修正して保存すると、コミットが更新されます。(以下略)
Concise:
直前のコミットメッセージを修正するには、以下のコマンドを使います:
```bash
git commit --amend
```
このコマンドでエディタが開き、直前のコミットメッセージを編集できます。
説明が2文から1文に。 コマンドはそのままです。
短いほうが選択肢は多かった
ここが意外でした。 同じ回答の後半です。
| 提示されたコマンド | Default | Concise |
|---|---|---|
git commit --amend |
あり | あり |
git commit --amend -m "..." |
あり | あり |
git commit --amend --no-edit |
なし | あり |
git commit --amend --author="..." |
なし | あり |
Concise のほうが2つ多く出しています。
説明を削った分が選択肢に回った形です。changelog の
while doing the work just as thoroughly(作業自体は同じだけ丁寧に)は、手元の3問では本当でした。
--force-with-lease の注意書きも両方にありました。削られたのは説明の重複だけです。
設定のしかた
1. /config から選ぶ(推奨)
/config → Output style。選択は .claude/settings.local.json に保存されます。
2. 設定ファイルに直接書く
{
"outputStyle": "Concise"
}
3. 単発で試す
claude -p "質問" --settings ./st-concise.json
この記事の計測はこの方法です。今の設定を汚さずに比較できます。
3つ、知らないと詰まる点
1. /clear するまで反映されません。
出力スタイルはシステムプロンプトの一部で、セッション開始時に一度読まれます。
Output style is part of the system prompt, which Claude Code reads once at session start. Changes take effect after
/clearor a new session.
(出力スタイルはシステムプロンプトの一部であり、Claude Code はセッション開始時に一度読む。変更は/clearか新しいセッションから有効になる)
2. サブエージェントには効きません。
Output styles apply to the main conversation only: a subagent runs its own system prompt
(出力スタイルはメインの会話にのみ適用される。サブエージェントは自身のシステムプロンプトで動く)
例外は fork。親のシステムプロンプトを継承するので引き継ぎます。
3. /output-style コマンドはもうありません。 v2.1.91 で削除済み。/config を使います。
他の組み込みスタイルとの関係
現在の組み込みは5つです。
| スタイル | 出力量 | 用途 |
|---|---|---|
| Default | 基準 | 通常 |
| Concise(新) | 短い | 結果だけ早く欲しいとき |
| Proactive | — | 確認を減らして即実行させたいとき |
| Explanatory / Learning | 長い | 学びながら書きたいとき |
公式は Explanatory と Learning について produce longer responses than Default by design
(設計上 Default より長い応答を生成する)と明記しています。
「出力スタイル=短くするもの」ではありません。 短縮方向は Concise だけです。
CLAUDE.md に「簡潔に」と書くのとは違う
CLAUDE.md に書いている人も多いはずですが、仕組みが違います。
| 入る場所 | |
|---|---|
| 出力スタイル | システムプロンプトそのもの |
| CLAUDE.md | システムプロンプトの後ろに置かれるユーザーメッセージ |
公式も「プロジェクト・規約・コードベースについての指示には CLAUDE.md を使え」と分けています。
「どう答えるか」は出力スタイル、「何を知っておくか」は CLAUDE.md。
CLAUDE.md に文体の指示を書いているなら、そこは出力スタイルに移せます。
自作もできます。~/.claude/output-styles/ に Markdown を置くだけ。
ただし、keep-coding-instructions: true を書かないと標準のコーディング指示ごと消えます。
まとめ
- 2.1.237(2026-08-20)で Concise が追加。同じ質問3問で文字数35%減、出力トークン20%減
- 減ったのは説明文。コマンドやコードは減っていない
-
むしろ選択肢は増えた。 git の例では
--no-editと--authorが Concise 側だけに出た - 設定は
/config→ Output style、またはoutputStyleを直接書く。/clearするまで反映されない - サブエージェントには効かない(fork は親を継承するので例外)。Explanatory と Learning は設計上むしろ長くなる
- CLAUDE.md に文体を書いているなら、出力スタイルへ移せる
「前置きが長い」と感じていたなら、設定1つで変わります。
参考
- Claude Code changelog — 2.1.237 の項
- Output styles — Claude Code Docs
- 検証環境: Windows 10 / Claude Code 2.1.237 / Haiku 4.5
※ 引用は原文と日本語訳を併記しています。訳は読みやすさを優先しているので、正確な表現は原典をご確認ください。
※ 計測は claude -p --output-format json で、同じ質問を各スタイル1回ずつ投げた結果です。3問の平均であり、質問によって差は変わります。
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