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はじめに — YouTuber のメールが見つからない問題

以前の仕事で、YouTuber にビジネス連絡を取る必要があった。案件の提案やコラボ依頼をメールで送りたいのだが、そもそもメールアドレスが見つからない

最初は「チャンネルページを見れば書いてあるだろう」と軽く考えていた。実際にやってみると、書いてある人もいれば書いてない人もいる。書いてあっても動画説明欄の奥深くに埋もれていたりして、1 チャンネルあたり 5〜10 分かかることもザラだった。

数十件ならまだ我慢できる。しかし数百チャンネル分となると、丸一日潰しても終わらない。いろいろな方法を試した結果、それぞれの限界が見えてきたのでまとめておく。


方法①: チャンネル概要欄・動画説明文から探す

最もシンプルな方法。YouTuber が自分で公開している情報を目視で拾う。

探す場所:

  • チャンネルの概要ページ
  • 各動画の説明欄
  • 固定コメント
  • Linktree などプロフィールリンク経由

メリット:

  • 完全に公開情報なので法的リスクゼロ
  • レート制限なし、何回でも見られる

デメリット:

  • 全員が載せているわけではない。体感だと 30〜40% 程度
  • どの動画の説明欄に書いてあるか分からず、探すのに時間がかかる
  • 1 チャンネルずつ手作業なので、100 件やると半日溶ける

方法②: YouTube の「メールアドレスを表示」ボタン

YouTube のチャンネル概要ページには「ビジネス関連の問い合わせ先を表示」というボタンがある。クリックすると reCAPTCHA を解いた後にメールアドレスが表示される仕組みだ。

方法①で見つからなかった人でも、ここに設定していれば取得できる。ただし問題がある。

Google がスパム対策としてレート制限をかけている。 自分が試した限りでは、1 アカウントあたり 1 日 5〜10 回程度で表示できなくなる。翌日まで待つしかない。

さらに、reCAPTCHA を自動化で突破するのは規約違反のリスクがあるので、ツール化も難しい。

10 チャンネル程度なら使えるが、100〜1000 件のリストを作るには非現実的だった。


方法③: フリーランサーに外注する

方法②の制限に困っていたとき、知人が「クラウドソーシングで人に頼めばいいじゃん」と教えてくれた。CrowdWorks や Lancers で「YouTuber のメールアドレスを調べてください」と発注するわけだ。

理屈はシンプルで、人を増やせば 1 日あたりの reCAPTCHA 回数上限も人数分に増える。

実際やってみたが、これはこれで面倒だった:

  • 1 件あたり 6〜20 円程度のコスト
  • 納品されたリストにフォーマットのばらつきや重複がある
  • 依頼〜納品まで数日待つ必要がある
  • 「このチャンネルは見つかりませんでした」の報告をいちいち確認する手間

100 件くらいなら現実的だが、毎週リストを更新し続けるには管理コストが高すぎた。


方法④: 既存の有料 SaaS

市場には YouTuber メール検索に特化した SaaS がいくつかある:

サービス 特徴 価格帯
Modash インフルエンサー DB + メール検索 月 $199〜
Influencers.club 大量スクレイピング代行 従量課金
IQFluence チャンネル分析 + メール 月 $39〜

大規模なデータベースを持っていて UI も整っているが、個人や小規模チームには月 $100 はなかなか厳しい。しかも海外サービスが中心なので、日本の YouTuber のカバー率が低いものも多い。サブスク型のため使わない月もコストが発生する。


結局、自分で作った

ここまで試した結果、気づいたことがある。

  • 方法①の「公開情報から探す」は確実に合法で安全
  • ただし手動だと時間がかかりすぎる
  • 方法②は制限がきつい、③④は金がかかる

だったら 方法①をプログラムで自動化すればいいのでは? と思い立って、Google Sheets 上で動くツールを書いた。チャンネル URL を貼って実行ボタンを押すだけで、概要欄や動画説明文から公開メールを自動で引っ張ってくる。reCAPTCHA は突破しないので規約的にもクリーンだ。

自分の業務がだいぶ楽になったので、同じ悩みを持っている人向けに公開している。メールが見つかった場合だけカウントされる無料枠が 100 回分あるので、気軽に試してみてほしい。

🔗 YouTube Email Finder Sheet


まとめ

方法 コスト スケール 手軽さ
① 概要欄を手動で見る 無料
② 「メール表示」ボタン 無料
③ フリーランサー外注
④ 有料 SaaS
⑤ 自動化(上記ツール) 無料〜低

自分の用途に合った方法を選んでもらえれば。ツールの具体的な使い方は次の記事に書いているので、興味があればそちらもどうぞ。

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