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OCIのテナンシは、サインアップした時点ではホーム・リージョンの1つだけが使える状態になっています。
それ以外のリージョンでリソースを作るには、テナンシでそのリージョンを「サブスクライブ」する必要があります。

新しいサービスが特定のリージョンから先に提供されたり、GPUのシェイプが特定のリージョンにしかなかったりするので、後からリージョンを追加する場面は珍しくありません。
コンソールから数クリックで済む操作ですが、一度サブスクライブすると解除できないという性質があるので、その点も含めて手順をまとめます。

ホーム・リージョンとサブスクライブ

テナンシには、サインアップ時にOracleが割り当てたホーム・リージョンが1つあります。
コンパートメントやポリシーは、このホーム・リージョンで管理されます。
ホーム・リージョンは、テナンシがプロビジョニングされたあとは変更できません。

サインインに使うデフォルトのアイデンティティ・ドメインは、テナンシがサブスクライブしているすべてのリージョンにレプリケートされます。
リージョンを追加すると自動で複製されるので、新しいリージョンを使うためにユーザーを作り直す必要はありません。

サブスクライブすると、そのリージョンでコンピュート・インスタンスやストレージなどのリソースを作れるようになります。 IAMリソースはグローバルなので、ホーム・リージョンで定義済みのポリシーは、新しいリージョンでもそのまま適用されます。 リージョンを増やすためにポリシーを書き直す必要はありません。

前提条件

リージョンのサブスクライブは、テナンシ全体に対する操作です。 Administratorsグループに属していれば、必要なアクセス権があります。

もう1つ、アカウントの種別による制約があります。

アカウント サブスクライブ
有料アカウント(Pay As You Goなど) 追加のリージョンをサブスクライブできます
無償トライアル、Always Free ホーム・リージョンのみで、追加のサブスクライブはできません

無償のアカウントで別のリージョンを使いたい場合は、先に有料アカウントへのアップグレードが必要です。

リージョンをサブスクライブする

コンソール右上のリージョン・メニューを開き、「リージョンの管理」を選択します。 ナビゲーション・メニューから「ガバナンスと管理」を開いてたどることもできます。

image.png

「インフラストラクチャ・リージョン」のリスト・ページが開きます。 テナンシで使用可能なリージョンが並び、ホーム・リージョンにはラベルが付いています。 すでにサブスクライブ済みのリージョンも、この一覧で確認できます。

image.png

サブスクライブしたいリージョンを見つけて、行の右端にある「アクション」メニュー(3つのドット)を選択します。 メニューから「サブスクライブ」を選択します。

image.png

今回は大阪リージョンをサブスクライブします。
確認のダイアログでリージョン名を確かめて、実行します。

image.png

注意点: リージョンからサブスクライブを解除することはできません。 不要になっても一覧から消せないので、実行前にリージョン名を確認してください。

リストに戻ると、選択したリージョンの状態が更新されています。 テナンシが新しいリージョンでアクティブになるまでには、数分かかる場合があります。 右上のリージョン・メニューに表示されるようになれば、切り替えて使えます。

image.png

サブスクライブしたあとに確認すること

サービス・リミット

サービス・リミットは、テナンシ、リージョン、可用性ドメインのいずれかのレベルで設定されています。 リージョン単位のリミットは、新しくサブスクライブしたリージョンにも適用されます。

ホーム・リージョンで引き上げ済みのリミットが、そのまま新しいリージョンにも効くわけではありません。 GPUシェイプのように既定値が0のリソースを使う予定なら、「制限、割当ておよび使用状況」のページでリージョンを切り替えて値を確認し、必要なら引上げをリクエストします。

可用性ドメイン

可用性ドメインの表示名は、リージョンごとに異なります。 リージョン名を変数にしただけのTerraformコードは、そのままでは動かないことがあります。

サービスの提供状況

すべてのサービスがすべてのリージョンで提供されているわけではありません。 使いたいサービスがそのリージョンにあるかどうかは、サービスの可用性のページで確認できます。

まとめ

手順そのものは、リージョンの管理画面から対象のリージョンを選んで「サブスクライブ」を実行するだけです。

  • ホーム・リージョンは変更できない。IAMリソースの作成と更新はホーム・リージョンで行う
  • ポリシーはグローバルに効くので、リージョンを増やしてもポリシーの書き直しは不要
  • 一度サブスクライブしたリージョンは解除できない
  • サービス・リミットはリージョンごと。新しいリージョンでは引上げのリクエストが必要な場合がある

無償トライアルのアカウントではホーム・リージョンだけになるので、複数リージョンを試したい場合は、有料アカウントへのアップグレードから始めることになります。

参考

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