無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
大使とその妻 下
購入オプションとあわせ買い
世界がパンデミックに覆われた2020年、翻訳者のケヴィンは、軽井沢追分の小さな山荘から、人けのない隣家を見やっていた。京都の宮大工の手になるその日本家屋は、親しい隣人だった元外交官夫妻の住まいだった。しかし前年、二人は行方も告げずに姿を消してしまっていた。能を舞い、嫋やかに着物を着こなす、古風で典雅な夫人・貴子。夫妻から聞かされた彼女の数奇な半生を、ケヴィンは、日本語で書き残そうと決意する。失われた「日本」への切ない思慕が溢れる傑作長篇小説。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2024/9/26
- 寸法19.1 x 13.2 x 2 cm
- ISBN-104104077054
- ISBN-13978-4104077052
よく一緒に購入されている商品

この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
出版社より
登録情報
- 出版社 : 新潮社
- 発売日 : 2024/9/26
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 344ページ
- ISBN-10 : 4104077054
- ISBN-13 : 978-4104077052
- 商品の重量 : 440 g
- 寸法 : 19.1 x 13.2 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 35,248位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 文芸作品 - 3,865位
- カスタマーレビュー:
著者について

著者の本をもっと見つけたり、似たような著者を調べたり、おすすめの本を読んだりできます。
カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
早い!綺麗!
2026年2月28日に日本でレビュー済み配達予定日よりも早くたいへん状態の良い本が届きました
ありがとうございました。
フィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中4つ
非常に日本的な恋愛小説
2025年2月12日に日本でレビュー済み上巻で撒かれたヒロイン(貴子)にまつわる謎が説明される下巻。主人公が書いた随想、及びヒロインからのメールと添付ファイル(縦書き!)という形式を取っている。特に誰に見せるために書かれた訳でもない随想文パートは、ヒロイン及び彼女の能の師匠の過去にまつわる情報を主人公がまとめ直した訳だが、「聞いた話だけでこんな長い文章を書けるか?」という不自然さがだんだん気になってきたため、星は一つ削った。
でも、和歌や源氏物語等への言及が沢山挟みながらも現代の京都を舞台にすることを徹底的に避け、元大使の関係者である現代京都人たちが登場しても伝統文化を解さない邪魔者でしかない、という書き方は潔い。作者の経歴を鑑みると、ヒロインの抱えたストレスは作者自身が人生の中で感じたものも多分に投影されているはずだが、それをブラジル移民史やコロナ禍と連結してみせる手際はやはり見事なものだ。
ヒロインと主人公の間の距離感は織姫と彦星のようだが、この「遠くにいながら想う」という関係性は多くの日本古典文学で描かれた感情である。そして、このような想いはそれぞれの過去、そして雅びだった京都への想いにも重なっているという、余情溢れる巧い構図にこの作家の明晰さを感じる。
2人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中5つ
著者のバックグラウンドが活かされまくった一冊
2026年7月31日に日本でレビュー済み上巻から一気に読み終えて「あー堪能した」という気持ちになりました。12歳で渡米し、アメリカの大学を卒業した著者だからこそ、「母国を少し離れた目で見つめ、そこに同化しきれない自分をもどかしく思う」気持ちが繊細にあらわれていました。水村美苗さんの作品は共通して、翻訳小説のような雰囲気があります。「知性や教養、美意識があり、海外と日本の比較ができる女性」は主人公と作者に共通するところでしょう。やや装飾過剰な日本美を見せつけられた気がするのですが、そこがまたオツ。やっぱり堪能ということばが似合う小説です。
フィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中5つ
実験的なクレオール文学に酔う
2024年11月5日に日本でレビュー済み※ここでクレオールは異文化混交のつもり、植民地関係の含意はない。
上巻は一気に読ませたが、下巻はやや冗長。でも読了後、凄いクレオール小説を読んだ感がじわじわ湧いてきた。
ここにはまともな人間が一人として出てこない。家族からはじき出された人物ばかりで構成されたストーリーが進行する。普通に空間のクレオール性にくわえて時間のクレオール性(一面、戦前の日本を彷彿させる準主人公)、正義のクレオール性(皇国日本の。これ以上はネタバレか)、月世界とこの世のクレオール性(月見台=能舞台、そこで舞うはかぐや姫?!)……と挙げればキリがない。
ほぼ軽井沢(追分の人も通わぬ細道の奥、ここにもクレオール性)とブラジル(奥地の入植地と都市)に限定された空間で、3回めぐる四季に数十年の時間が圧縮される。下巻は回想形式で主人公(米人の日本文学愛好者、同性愛者)による聞き書きのまとめにもかかわらず、全知視点からっぽい記述が多くてやや違和感が。互いに嫌っている主人公と姉が、コロナ禍での大統領に絶望的なところがご愛敬。それにしても、クマもシカも出てこない追分の自然が、こんなに美しいとは・・・。かぐや姫は月世界に帰ってしまうか、現世に留まるか、それとも・・・
水村美苗ファンの老母(図書館にあるのは全部読んだとか)のため久々に買った新刊(ふだんはマケプレ)だが、先に読んでよかった~(笑)。
4人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中5つ
疑問が一つ
2026年2月17日に日本でレビュー済みp312 「去年から書いている手記のファイルを開け、数日前まで綴っていた文章を一行づつ削除していった。一瞬のうちにすべてを削除することもできたが、時間をかけて書いた文章なので一行ずつ消して行きたかった。もう用がなくなった文章である。そのあと、途中から空になったモニターの画面をじっと眺め、徐にキーボードに向かった。
待っているしかないこの時間を使ってこの手記をお終いにするつもりである」
この手記が、この小説ではないのか?理解できない!
フィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中3つ
時間に余裕がある人は読んでみたらいいと思う
2024年11月26日に日本でレビュー済み日本の土を踏んだことのない日系ブラジル人女性が、日本文化に憧れ日本舞踊、能楽、謡を嗜む…
一種のオリエンタリズムのようにも感じるが、『ニッポンごっこ』とあるように貴子もそれに自覚的であるようだ。そして、自分の思い描いた“日本”が実際の日本にないことがわかるとそそくさと世界旅行へと旅立ってしまう…優雅で浮薄な「大使とその妻」のお話でした。
日本文化の本質は、exclusiveな日本舞踊でも能楽でもなくinclusiveな“サッポロ一番”や“どん兵衛”に存するのではないだろうか。
大筋には共感できないが、洞察を含んだ描写も多々ありそれなりに楽しむことはできました。固有名詞が多く出てくるのも意外でした。上巻で提示される謎を下巻で答え合わせしていく、という構成だが下巻はやや弛緩しているように感じる。
7人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中5つ
蒼茫 のその後
2025年7月16日に日本でレビュー済みブラジル移民の話は石川達三の「蒼茫」くらいしか読んだことがなく、あれは棄民として翻弄された移民たちの苦闘と絶望を描いているため、「その後」を描いた本作はとても新鮮でした。ただ、リアルタイムで取材した石川作品に比べると、どうしても「資料で調べました」感があるけれど、まさかブラジル移民の子孫の方々がそれほど日本文化に恋い焦がれるとは知りもせず、少々ショックだった。
移民でひとつ「ラッキー」だったことがあるとすれば、戦争に行かずに済んだことだろうか。ただ情報が遮断されているため、日本に原爆が落ちたことも知らず、神国はいつか勝つと思い込んでいるとは、そのコミュニティの閉鎖っぷりが怖かった。それこそが最も日本的で、実は和歌も能もどうでもいい気がするのよ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中3つ
国宝見てから読んでください。
2025年9月23日に日本でレビュー済み新聞雑誌各紙に2024のベストの一つとして高い評価を受けた小説。
もし2025年発表だったら、月並な小説としての評価しか受けなかっただろう。
なぜなら、2025年、吉田修一の「国宝」が映画化され、とんでもない絶賛を受けているからである。
この小説を勘違いしている人が多いが、この小説は、「失われた日本を求めて」書かれた小説ではない。
この小説は「失われた日本なんてものは自分の想像の産物で、そんなものはなかったと気づき、自分がもう昔に帰れないことを悟って哀情に浸る」小説である。
歌舞伎も能楽も一緒だが、芸のためなら全てを賭ける。彼らを推している人々はそのことを知っているから推している。
この小説の主人公は、自分の芸の拙さを知っているから一切人に見せず、他の人の公演も全く行かず、軽井沢の田舎で見せる相手は能楽のことなど全く知らない米国人。しかし、夫の親族に「わびさびなんかわからないでしょう」と図星を突かれて、日本から逃げ出す。
吉田修一が描いたのは、失われたどころではない、人の命を削りきっても日本というのは続いていく、水村美苗はケヴィンという外国から来て日本に興味を持っているが、わざわざ「そんな人間はとうに日本から消え去ったと思い込んでいる」ぼんくらな人間を「わざわざ」相手役に選んで主人公がごっこ遊びしかできない偽物だということをばれないようにしている。
私はこの小説の細かい作りこみ、一つでも間違えるとストーリー自体が崩壊してしまう細工物としての作品には敬意を表する。しかし、それでも少しでも芸事がわかっている人間なら矛盾ばかり気になって楽しめなかった。
3人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください













