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たまには本よみなはれ。
この本のオープニングトークに用いられている芸者の幽霊の話が、他では聞いた事がなかったので、ちょっと購入してみました。それ以外に収録されている幽霊譚は、比較的メジャーな話ばかりで、幽霊話の入門書のような印象も受けたのですが、それでも、お化けの種類を「場所に出る妖怪」「人を目指す幽霊」「家に憑く怨霊」「浮動する霊魂」などに分類して、分かりやすく説明していたり、「源氏物語」の夕顔の変死エピソードについて、通説とは異なる解釈を提示するなど、読み応えは十分にありました。後半では、タブーに挑戦するように、天皇家にまつわる怨霊の話にまで言及しています。
巻末の解説によりますと、この本の著者・池田弥三郎氏と有名な妖怪学者の柳田國男氏は、その民俗学研究の姿勢がイマイチ噛み合わなかったと言う話なのですが、そもそも、柳田氏が専攻していたのは妖怪であり、池田氏が主に取り扱っていたのは幽霊なのです。この二つは、似て非なるものであり、両者の意見がうまく合わなかったのも当然だったのかもしれません。
very good
盂蘭盆会は いわゆる お盆と違いまして
当地方では 八月の十三日に(今の暦で)
行われます
非現代性をそのものとして読むと、必要以上のフリガナもなく、自分の知識のテストにはいい教材です。
著者は折口信夫に師事した民俗学者。東京の下町で育った人物で、その柔らかな語り口と、江戸の思い出話に味わいがある。
本書は、幽霊というものを通して、民俗学的な考察を行ったもの。幽霊のあらわれる場所、目に見えるようになったのはいつ頃か、妖怪との区別などから、「ああ、なるほど」とうなづかされるような結論が導かれる。
鮮やかな学問であり、なおかつ非常に読みやすく、とっつきやすい本に仕上がっているのがすごい。