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本命―競馬スリラー・シリーズ (Hayakawa pocket mystery books)
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日1974/11/1
- ISBN-104150010323
- ISBN-13978-4150010324
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登録情報
- 出版社 : 早川書房
- 発売日 : 1974/11/1
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 254ページ
- ISBN-10 : 4150010323
- ISBN-13 : 978-4150010324
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,325,436位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 英米文学 - 958位
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
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日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
英国の競馬界を舞台にした、手に汗握る冒険サスペンス
2024年12月26日に日本でレビュー済みディック・フランシスによる競馬ミステリ・シリーズの代表作のひとつ。鮮やかなトリックが用意された謎解きものではなく、英国の競馬界を舞台にした冒険サスペンスである。
レース中に命を失った友人のために、アマチュア・ジョッキーが体をはって事件の謎を解明していく。敵の魔手が何度も主人公を襲うが、これに屈することなく立ち向かう。特に物語終盤の危機脱出劇は手に汗握る緊迫感で秀逸。最後のヒロインとのエピソードが少し蛇足気味の面はあるが、全体を通して、ハラハラドキドキ楽しく読める。
かつて海外ミステリ傑作選には本作か同著者の「興奮」あたりが必ず選出されていたが、最近はやや影が薄いよう。本作にとどまらず、本シリーズの作品はどれも面白いので、もう少し脚光を浴びても良いように思うのだが。
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誤植が多い。
2015年6月1日に日本でレビュー済み「オフィス」が「ナフィス」になっている等、スキャンしたままの誤植が多いです。
内容が面白い分、残念です。
これだけ多いと、同シリーズを買うのを躊躇います。
4人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中5つ
本棚にストック。
2016年3月11日に日本でレビュー済み私にとってディック・フランシスは読書の常備薬のようです。他の本を読み疲れたときに読みます。同じ本を2度は読めます。
2人のユーザーが役に立ったと感じていますフィードバックを送信中...フィードバックを送信中...参考になったフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。申し訳ありませんが、投票の記録に失敗しました。 もう一度お試しくださいありがとうございます。数日中に調査いたします。申し訳ありません。このレビューを報告できませんでした。 もう一度お試しください - 星5つ中3つ
アドミラル号お疲れ様
2025年3月23日に日本でレビュー済みストーリー的に少し無理しすぎた感あり。
その分リアリティーが損なわれている。
あまり気分の良くないエンディングだし、なぜここまで評価が高いのか理解できない。
もちろんディックフランシスだからこそ期待が大きかったのだけど。
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訳がすばらしい
2014年8月17日に日本でレビュー済み英日翻訳に関心を持っている私にとって、菊池氏の訳はすばらしいの一言です。自然な日本語になっているので読みやすく、時には「この部分は元の英語は一体どんな表現になっているのだろうか」と思うことがあります。
原書も購入して比べてみることもありますが、驚くほどの訳がされています。もちろんあらすじも面白く、一気に読んでしまいます。
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おもしろい
2014年11月21日に日本でレビュー済みディックフランシスの競馬シリーズは初期の方がやはりおもしろいですね
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読み返す本
2013年4月3日に日本でレビュー済み推理小説は大体読み捨てだが、ディック・フランシス は何度でも読める。絶版になっている作品があって残念。
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《走っているスピードだけが現実のものである》
2014年9月18日に日本でレビュー済みディック・フランシスを読むことはいまわたしのこのうえない悦びとなっている。晩年の共著四冊をふくめ長編は全四十四冊である。わたしはできるだけ著作順にすべて読むと決めた。だがシッド・ハレーに再会する魅力に抗しきれなかった。順番はやや乱れ一時気ままな仕儀となった。現在はペースをとりもどし長距離走の半周をむかえようといる。あるいはこの馬場での全十二レースのなかば、最終レースまでの賭け金をまんべんなく用意した男、それがこのわたしといったところだ。賭博師としては愚かなこの金の張り方はときに信じられぬ大穴の連勝をまねきよせてしまうものだ。決意によるこんな至福の陶酔はかつて風太郎の全忍法物やルカレの全作等々でなんども経験ずみである。ときに駄作凡作にでくわしてもむろん帳消しできる。おいしいところ、すなわち世評のいう本命たる傑作とか代表作にふれただけでは感受できないこういう経験は、おのれの読みの深さを涵養するがごとく、ページのほうから、わたしではなくかれのほうからやってくるのだ。そんな無数の細部はしょせん浅墓なわたしに枚挙のしようがない。
競馬をテーマにしてイギリス冒険小説を良質のハードボイルド調に仕立てあげる、といったかれのイメージは間違ってはいない。が、たんに間違っていないというだけのことである。それは払い戻し一倍台の複勝を買うような冒険にすぎない。そのランクでいえば、かつてはギャビン・ライアルがわたしの不動の一番手であり、ディック・フランシスはジャック・ヒギンズにつぐ五番手あたりに位置していたはずである。いまはもうちがっている。だがそれいじょうにかれは豊かである。たとえば第二十六作『黄金』は英国本流ともいえるディケンズ風遺産相続話をテーマにしたみごとなミステリーだし、第十九作『反射』はエルモア・レナードあたりをおもわせるユーモアをかもす剽悍なクライムノベルといっていい。これが第四作『大穴』第十八作『利腕』のハードボイルドな探偵シッド・ハレーとおなじ「私」の一人称の強度で語り継がれているのである。
『本命』は記念すべき第一作である。わたしは本作をかれの代表作というひとがいてもふしぎにおもわない(世評に名高い第三作『興奮』は傑作にはちがいないが代表作とわたしは首肯しない)。ここで競馬場が一個の生き物のように息づいている。騎手や馬、調教師や馬主だけでなく、かれらをのみこむ馬場やその空気の描写がじつに簡潔でたしかで卓越しているからだ。
《…ゴールまで半マイル以上ある。だが、かれに追いつくチャンスは絶無にひとしかった。二月の霧がいっそう濃くなってきた。今では一つの障害から次の障害を見るのがやっとで、その先は見えない。周囲の静寂な白色が私たち一連の騎手を孤立した地獄の辺土の一隅に包み込んでしまうようだ。走っているスピードだけが現実のものである。》
おおくのかれの作品ではその冒頭に死が刻まれる。凡手なら安直なその設定が、かれならどれもこれもみごとな導入となる。この第一章冒頭がまさにその典型であり、かつかれのキャリアの序章なのだ。そしてみごとに本作の事件と顛末をはや予感的に語っている。ラストはおなじくレースシーンであり、霧が晴れたあとの爽快な、騎手どもの錯綜としたバトルが演じられる。
また典型というなら、ミステリーのクリシェというべき意想外な犯人、その悪役造形のユニークさも、この後のかれの著作を予兆している。名馬アドミラルとの粘り強い逃避行もやはり記しておこう。走るスピードだけが現実のものだが、そのスピードは平地競馬のものではなく、障害をいくつも越えねばならぬ頑迷とみまごう度胸と、落馬と骨折に紙一重の手練の、傷だらけの疾駆となるのだ。ディック・フランシスを一作だけ薦めるならわたしはこれを挙げるに迷いない。
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