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平成はなぜ失敗したのか (「失われた30年」の分析)
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「平成」という時代の失敗の検証なしに、日本は前進できない!
日本人が遅れを取り続ける原因を徹底解明。
平成の30年間を一言で言えば、世界経済の大きな変化に日本経済が取り残された時代でした。平成時代を通じて、日本経済の国際的な地位は継続的に低下したのです。
ここで重要なのは、「努力したけれども取り残された」のではなく、「大きな変化が生じていることに気がつかなかったために取り残された」ということです。改革が必要だということが意識されず、条件の変化に対応しなかったのです。
平成の時代が終わることから、平成回顧ブームが起き、多くのメディアが「平成を振り返る」という特集を組んでいます。
振り返るのであれば、過去を懐かしむだけでなく、なぜこの時代が日本にとっての失敗の時代になってしまったのか、その原因を明らかにすることが重要です。そうすることによって、平成回顧ブームを意味あるものにすることができるはずです。
本書は、このような観点から、平成時代の経済を分析し、重要な選択の局面において、本当はどうすべきだったかを考えます。
それらを、いまの日本経済が抱える問題との関連で取り上げ、将来に向かって日本が何をなすべきかを検証します。主として日本の経済について述べますが、それだけでなく、世界経済についても言及します。とくに中国の変貌と成長が重要な関心事です。
本書が平成のつぎの時代において少しでも役に立つことができれば幸いです。
(「はじめに」より)
- 本の長さ295ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2019/2/7
- ISBN-104344034252
- ISBN-13978-4344034259
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎
- 発売日 : 2019/2/7
- 言語 : 日本語
- 本の長さ : 295ページ
- ISBN-10 : 4344034252
- ISBN-13 : 978-4344034259
- 商品の重量 : 288 g
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 129,663位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- エッセー・随筆 (本) - 4,320位
- カスタマーレビュー:
著者について

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野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。
一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年4月より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。
〈主要著書〉
『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)、『1940年体制(新版)』(東洋経済新報社、2002年)、『資本開国論』(ダイヤモンド社、2007年)、『世界経済危機 日本の罪と罰』(ダイヤモンド社、2008年)、『未曾有の経済危機 克服の処方箋』(ダイヤモンド社、2009年)、『経済危機のルーツ』(東洋経済新報社、2010年)、『世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか』(ダイヤモンド社、2010年)等多数。
カスタマーレビュー
日本からのトップレビュー
- 星5つ中5つ
失われた30年と日本経済の停滞という事象の解明に一石を投じる好著
2019年2月16日に日本でレビュー済み本書は、大蔵官僚から東大教授などを歴任した著者が、1990年代以降に起きた世界の大きな潮流とそれに乗り遅れた日本を題材に、要因分析と今後のあるべき姿について論じたものである。わが国経済の今後の発展の鍵を探るうえで極めて示唆に富む内容であり、多くの方にぜひ一読をお勧めしたい。
1989年のベルリンの壁崩壊以降、ソビエト連邦崩壊、中国の工業化、IT革命とインターネットの普及、製造業での水平分業の拡大などが進展し、世界経済には大きな構造変化が起きていた。その間、日本はGDPで中国の逆転を許し、米国には大きく差を広げられてしまったが、その主因は構造転換の失敗にあると著者は言う。
新興国の経済発展を受け、メーカーが企画・販売以外は途上国に委託する形の高度サービス産業への転換を図った米国では新興のGAFA等が台頭し世界経済をリードしているが、日本では旧態依然のものづくりに頼る発想から転換できておらず、国内経済も停滞したままである。
著者はまた、日銀が異次元緩和で資金供給を増やそうとしても、日本企業にそもそも資金需要がないため効果が出ていないと指摘する。確かに、真の資金需要がないのに低金利の資金が大量に供給されてきたことが、昨今のアパート・ローン不正問題や巨額の不動産詐欺の遠因になっているとも考えられる。詳細については本書を確認していただきたいが、金融政策の目標として適切ではない物価上昇目標は廃止し、実質賃金上昇率を目標とすべきであるというのが著者の金融政策についての提言である。
わが国では労働力不足、社会保障支出増大、経済構造変化などへの対処が必要であり、そのため規制緩和による既得権の打破が成長には不可欠であると著者は説く。大蔵官僚や東大教授などを歴任した著者ならではの、現実的かつ論理的な主張には説得力を感じる。政府や通貨当局の政策への批判とも取れる内容が含まれており、著者の見方については議論の余地があるかもしれないが、いずれにしても本書は平成という日本にとって失われた30年とも称される事象の本質を見事に分析した好著であると思う。
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トランスフォーム
2024年2月26日に日本でレビュー済み日本経済の抱える問題は金融緩和では解消せず、製造業主体の産業構造から次世代のそれにトランスフォームしなければならないと説きます。ただ、日本の製造業の場合、現場の持っているノウハウというのは容易に捨てられないでしょう。まあ、若い世代のスタートアップ企業に期待する他ないでしょうか。
私の20代は平成とともに始まりました。確かにあの頃、住専への公的資金の注入についてマスコミはどうして金融業界だけ特別扱いされるんだとネガティブキャンペーンを張っていました。結局不良債権処理は遅れに遅れ小泉政権まで持ち越されてしまいました。
気が重いのは現在は高齢者1人を現役世代2人で支えているのが将来的には1.5人で支えることになるという予測です。この予測は確実に現実化します。現在でも重い負担なのに将来は更に重くなるのです。野口先生は消費税は15%以上になると予測しています。もちろん他にも資産課税といった手段はあるのですが、これも既得権者の抵抗が強くて進んでいません。
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悪くはない
2026年4月19日に日本でレビュー済み結構いいけどちょっと内容が薄いかなあ、よく聞く話の焼き直し感を少し感じる。でもよく聞く話が論理的に説明されてはいるからそれ聞きたい人には良いかも。
あと昔話が多い。こういう本あるあるだけどちょっとくどいな
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マクロ経済を包括的かつ遡及的に俯瞰する重要性
2019年5月15日に日本でレビュー済み私も平成を振り返ってみました。
前の職場を辞めて独立までの1年間を、研修のため過ごした異郷の地で、大喪の礼を迎えました。35歳でした。
フリーランスとして過ごす日々の一方、経済門外漢ながら長引く日本の経済不況に疑問を持ち、先ず手にした本が小林慶一郎、加藤創太著「日本経済の罠」でした。人、設備、負債の過剰が原因で「信用クランチ」が起きている。刮目させられました。
その後、中国の改革解放政策で中国の経済発展に注目して、中国株の社会インフラセクターに投資しました。
金融ビックバン仕上げの平成13年に発足した小泉純一郎内閣に可能性を感じて、本格的に日本株投資を開始しましたが、2008年世界金融危機で退場を余儀なくされました。
自分が余りにも、世界マクロ経済に無知であることを痛感して、以来経済関連の読書をライフワークとしています。
「失われた10年」が「失われた20年」になる頃、藻谷浩介著「デフレの正体ー経済は人口の波で動く」を読んで、日本の少子高齢化問題の深刻さに気づかされました。
2012年12月の第2次安倍政権の誕生、2013年4月黒田東彦日銀総裁の就任を機に「アベノミクス」で日本は国の形を変えました。「失われた30年」の最期の仕上げとして、フレミングの群れがいよいよ「断崖絶壁」に向かい歩き始めた、そんな印象を私は持ちました。
それからは、政府や日銀に疑問を持つ度に、野口悠紀雄先生の著書を読むことで、「物事の本質」の理解に努力して来ました。
特に、2〜3年後にリタイアを考えていた2015年に読んだ先生の著書「1500万人の働き手が消える2040年問題」は、これから老後を迎える私にとって、大きな「道標」となっています。
今年に入り、米国で話題になっている「現代貨幣理論(Modern Monetary Theory)」の余波は、死にかけているリフレ派に、再び「財政拡張政策」という加勢を与えています。
元日本銀行の翁邦雄氏は著書「金利と経済」の中で、これから世界は財政支出を拡張する政策を選択する可能性がある、と予測しています。
同じく元日本銀行の岩村充氏も著書「金融政策に未来はあるか」の中で、いつか生産年齢人口の減少が止まれば、金融政策の最も基礎的な外部環境である自然利子率も低位な水準で安定するだろうから、それまでは今までタブーとされて来たマイナス金利やヘリマネのような政策手段を準備した方がよい、と提案しています。
そうした状況に呼応するかのように、自民党若手議員が「日本の未来を考える会」を発足させました。どうやら財政拡張政策に軸足を移そうとしています。
私は世界景気後退入り後に、財政拡張の流れが顕在化すると予測しています。
政府と中央銀行がタッグを組んで国民を導けば、たとえ間違えている道であっても、一国民が批判するのは容易ではありません。是非、これからも野口先生の骨太の経済分析を期待しております。
〈メモ〉
【図表8-4 売上高の推移】【図表8-5 実質民間最終消費支出の推移】を見れば、アベノミクスの「偽りの成果」は一目瞭然です。
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平成を振り返る時に役立つ本
2019年4月11日に日本でレビュー済み平成の時代を、主として経済の面から記述した本。
平成は80年代の絶頂期を過ぎ、日本が徐々に衰退していく時代で、自分自身もその渦中にいた。この本を読むとあの時はそうだったなと思い出すと同時に、意外と自分の記憶もいい加減だなと気づいた。
平成30年間の流れが良くわかり、日本が現在抱える問題の原因もわかる。また、その問題を解決するのは現状ではかなり困難だと感じた。
今、自分にできることは財政破綻が起きても生き延びられるよう自己防衛努力することだ考えている。
平成を振り返るには良い本だと思う。
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平成時代を振り返る
2019年5月9日に日本でレビュー済み本書で野口先生は、平成時代に日本の経済が成長しなかったことをはじめ、日本の社会、企業の課題を検証します。
元号が変わりましたが、国民は、それを祝うより、平成時代の日本の停滞が構造的であり、日本社会の姿勢の問題であることを今一度再確認し、もって令和時代は平成時代の繰り返し、あるいは平成時代の問題が顕在化することを避けることへの注力を加速化すべきであることは、自明なことです。
野口先生は、製造業は国際水平分業に移行したので、日本の製造業が国際競争力を失っていること、したがって情報サービス産業へ転換すべきであること、日本の経済の発展は構造転換にかかっており、円安誘導や低金利政策にはないこと、国家の財政が破綻しかねないこと、日銀のバランスシートが大きなリスクを抱えていること、少子高齢化と人口減少と年金財政破綻の対策として本格的に移民を受け入れるべきであること、など、既に知られてはいるが、元号騒ぎで多くが忘れていることを、今一度問題提起しています。
平成時代にはベルリンの壁が倒され、ソ連が崩壊し、冷戦は終わったものの、イラク戦争からイスラム国の出現までの中東の混乱、中国の軍事力の拡大など、政治イデオロギーや軍事面での変化も大きかったですが、それらとその中での日本政府と日本国民の対応の評価は一切なされていません。国内経済の評価にとどまっています。
また、繰返しが多く、冒頭で世代を代表して懺悔しているかのような大げさぶりや、にもかかわらず昔ばなしで自己満足なさるご様子は、先生の耄碌ぶり、あるいは、出版社の編集方針の軽さを表していますが、前述の経済面反省点を思い出す機会としては価値があり、多くのレビューがこき下ろすほど、価値のない書物ではないと思います。
経済学者としての野口先生が、日本の社会や企業が、平成時代に問題を先送りして弥縫策に走ったという、社会思想的な問題の分析と対策案の提起をするには至っていないことを責めることはできません。社会学者、歴史家、思想史研究者のみならず、一人一人の国民が、その課題に立ち向かう事態に至らなければ、解決策は始まらないでしょう。
さあ、おのれは?読書人どなたも、まず、隗より始めよ。
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産業構造の転換が必要だと云う点は至言
2019年4月1日に日本でレビュー済みいまだに日本の政治家・官僚は自動車産業で働くライン工が日本の経済のエンジンだと考えていて、その雇用を守ることにエネルギーを浪費しているが、これこそが著者の指摘している「古い体質の製造業」を変革する事の妨げになっている。
トヨタや日産のライン工は大幅に削減して中国や欧米、アジア諸国の各国の工場の現地でのライン工を採用して海外で大部分を生産するように切り替える必要があり、また、自動車を大量に輸出して外貨を得ると云うやり方を廃して海外への投資から配当を獲得すると云う方法で外貨を得る方式に切り替え、それで原油等の必要な資源を輸入して確保するのが正しい。
自動車産業のライン工は大量に失業するが、それは時代の流れであり、いずれは製造業のライン工はほとんど全て日本では必要なくなる。その雇用を守ることに日本の政治家が無駄にエネルギーを浪費している現状は愚の骨頂。
これからは、新しいプロダクトを自ら企画・考案・設計・開発・試作出来る人しか国内には必要なくなる筈。量産体制は深圳で構築すれば良い。労働倫理も深圳の中国人労働者の方が派遣会社に搾取されている日本人ライン工よりも遥かに高い。
日本で試作まで行って深圳で量産する体制で新しいプロダクトを多数発明して世界に供給してその生活環境・水準を飛躍的に高めて行けば歴史が変わる。
日本で量産する事にこだわり続ける古い体質を脱却出来ないメーカーは全て淘汰される筈。
何故、日本のメーカーが古い考え方を捨てられないか。それは、年功序列、終身雇用を廃止する覚悟を企業経営者が持たないから。社内政治を駆使して昇進した多くの経営幹部は自らの保身を最優先にする。正規雇用のライン工をリストラした場合に自らをもリストラしなければ示しがつかない。それを恐れているから正規雇用のライン工をリストラ出来ないし、終身雇用や年功序列を廃止出来ない。
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令和の時代は変化して欲しい。
2019年5月4日に日本でレビュー済み読み易く書かれていて良いと思います。
平成を振り返る事が出来ました。
著者の体験談は面白いのでそのあたりが増えてくれた方が個人的嬉しいので、このプライスならもう少し欲しいところです。
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