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パリ協定なんぞクソ喰らえ!って気になる内容。
発行が古いということもあり、古書的な色の変化がり、汚れも随所にありました。
槌田敦の本は、読むとすごく分かりやすい。
資源物理学入門は、大学で輪講したが、疑問点はたくさんあったものの、
それらは細部の事項で、論旨にそれほどぶれはない。
本書は、資源物理学入門以降の論点をていねいにまとめている。
立場によっては、おかしいと思う点もあるかもしれないが、
時代を代表する論説として読んでおいて損はないと思う。
ISO14000の審査登録が、
環境目標の設定そのものに対して、有効な判断基準を提起できていないのであれば、
偏った考えであるかどうかを保留して、ひとつの理論を学んでおくことは、とても大切なことだと思われる。
儲かるリサイクルは企業がやっている以上、儲からないリサイクルしか残されておらず、
リサイクルし難い廃物(有機水銀・塩ビ系・放射性廃棄物)をなぜ作るのかと問題提起すべき世界規模の汚染時代には、
「毒であると証明されていなければ食べる」という考え方こそが求められている、
と覚悟した専門家によるエントロピーの実に愉快な啓蒙書である。
物質・エネルギーの属性であるエントロピーを、
生命活動の不可逆的観点から、生命活動とともに増大する「汚染の量」と換言している。
生き続けるためには、余分のエントロピーを廃物(物質)や廃熱(エネルギー)として体外に排泄し、
自己のエントロピー水準を一定に保ち、循環系を維持することこそが必須であり、
生命の本質(=生きている循環系)とは、「積極的・主体的に、循環を維持しようとして働く系」だと咀嚼している。
低エントロピーの食糧を積極的に取り入れる生命体は、生命活動の結果、新たに生じた体内エントロピーの増分を排泄できなければ、
循環機能が不全化し、死に至るという訳である。
「資源の枯渇より、廃物の捨て場のほうが問題だ(1975)」と述べた経済学者ガルブレイスの真意(排泄物もやがて口吻に戻る循環系に組み込まれているという意味で、
地球環境への配慮を忘れてはいけない)を、循環系という観点から、巧みな解説で賞味させてもらい、一気に読了できた。