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  • フランス革命の省察

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フランス革命の省察

5つ星のうち4.6 (32)

〈これが保守主義である。しかもそれは品位がある。
その品位がバークの『省察』を、思想の大海を航海するとき、
人間の心を永遠にとらえて離さぬものの一つとして確立したのである〉(アーネスト・バーカー)
18世紀末のフランスの根源的でしかも激動的な変化の日々を眼前にして、
イギリス国民は真摯な選択を迫られた。
フランスの革命は、一世紀前の名誉革命と一致する性格をもち、二つの国家は肩を並べて進むべきか。
それとも、かつての歴史的・合法的革命と、新しい形而上学に導かれた革命とのあいだには、
深い分裂の淵を見るべきなのか。
そのとき、バークはこの問いに答えるべく、この《省察》を著すべく、運命づけられた。
バークはイギリス経験論の思想的伝統に立つ文人著述家として出発しながら、現実の政界という最も生々しい人間世界の舞台に身を投じ、
〈行動の場における哲学者〉として生き抜いた人間である。
彼は、抽象的イデオロギーや形而上的思弁に頼らないで、社会的秩序と結びついた個人的自由を擁護し、
国家権力は民衆のための信託であるという信念にもとづいて、
啓蒙思想の理性信仰を逆転する書、〈革命に反対する革命的書物〉(ノヴァーリス)を著したのである。
この書は、政治的理性と現実的熟慮を通ずる正義と便宜の調整の方法を明らかに示し、
保守主義のバイブルと称される地位を占めるにいたった。
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

抽象的イデオロギーや形而上的思弁に頼らないで、社会的秩序と結びついた個人的自由を擁護し、国家権力は民衆のための信託であるという信念に基づき、啓蒙思想の理性信仰を逆転する書。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ みすず書房
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/10/10
  • 版 ‏ : ‎ 新装
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 424ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 462204918X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4622049180
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 300 g
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 307,130位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.6 (32)

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カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
32グローバルレーティング

日本からのトップレビュー

  • 星5つ中5つ
    保守主義とはイギリスの憲政そのものであり、サヨク思想へのワクチンである。
    2016年7月4日に日本でレビュー済み
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    イギリスの憲政そのものが「保守主義」とわかる。フランス革命の根底の思想に対しての痛烈なダメ出し、政策的にもあらゆる角度からダメ出ししている。ルソーやその後継者が広めた「苦痛のない世界」の幻想に取り憑かれていない人なら理解できる。取り憑かれた人には、強烈な怒りをもたらすだろう。保守主義は、言葉や論理だけでは世の中を説明できないことを理解できないと理解できない。なので、論理の展開だけでは理解できず、行間を読むことが必要。この本はイギリス国民をサヨク思想から守った。日本国民をサヨク思想から守るための著作が求められる。実は幕末からサヨク思想は日本は侵されていたと、この本を読むと分かる。残念なのは、解説を読むと訳者は保守主義者ではなさそうなこと。でも訳は悪くないと思います。

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  • 星5つ中5つ
    格調の高さ
    2013年1月5日に日本でレビュー済み
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    平野貞夫が「必読の書」というようなことを言っていたので、購入。

    確かに立派な本です。正統性について理解を深めるためにほんとうに役立つ本だと思います。

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  • 星5つ中5つ
    21世紀のバイブル
    2007年1月2日に日本でレビュー済み
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     民主主義は独裁政治への一本道・・・。高校や大学で学ぶ表面的な事柄とはあまりにかけ離れていて、衝撃を受けるかも知れない。しかし、人間の本性や政治というものを真摯に考えるなら、たやすく首肯できる事柄なのだ。空虚にして人間を獣に堕落させる魔力を持った「人権・民主主義・平等」。これらがいかに現代日本にも蔓延し、我々の魂を蝕んでいることだろうか。

     バークは我々に問いかける。そもそも我々の社会はどうやって生成されてきたのか、思い起こしてみよ、と。いかなる国民も、その文明、文化を連綿と続く祖先から継承してきたのであって、一時代の国民や、一部エリートによって成ったものはないのである。祖先がつちかった道徳・慣習によらずして、いかなる文明もあり得ない。そのようなものから切り離された「人権」なる観念は人を傲慢にし、堕落させ、そして滅ぼしてしまうだろう。

     バークの説く「国民の権利」=祖先から継承した道徳に基づく権利こそ英米国民のみならず、日本も含めた全世界の国民がそのよりどころとすべきものである。そして、そこから生ずる「高貴なる自由」こそ、人間を人間たらしめてくれるものなのである。我々で言えば武士道その他の日本の精神文化がそれに当たろうか。

     この本が広く読まれ、日本、そして世界に「高貴なる自由」が拡がり、「人権・民主主義・平等」の言葉が消え去る日が来ることを切に願う。

     

     

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  • 星5つ中4つ
    フランス革命の自由・平等に騙されてはいけません
    2009年9月25日に日本でレビュー済み
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     啓蒙思想家のルソーの影響による絶対的な平等・人民主権を目指すフランス革命に対して、1790年にイギリスのエドマンド=バークがフランスの友人に送る書簡の形で発表したのが本書である。

     バークは1789年から始まったフランス革命がイギリスに派生するのを恐れ、宗教(プロテスタント)と君主制(王と貴族による平等の確保)をもって保守の正統性を訴える。バークによれば、人間が脈々と時間をかけて紡いできた歴史や伝統、先祖から受け継いだ資産や知恵を守る保守こそが、少しずつ人間を善の方向へ導くのである。

     当時のフランスではルイ16世が監禁状態にあり、人民主権を標榜する国民議会が教会や貴族の土地を奪い、平等を目指す破壊の真っ最中であった。バークは、国民議会が伝統や宗教をすべて破壊することや、選挙権の獲得に税金が必要なことなどを問題視し、絶対民主制と暴政は紙一重だと批判する。

     さらに、自由と平等を重んずるあまりに、兵士が上官を追放するなど軍が統率を失っていることを問題視する。このままではいずれ軍が議会に牙を剥くと。この混乱はナポレオンの登場で一度収束するのだから慧眼恐るべしである。

     ちょっと日本も気をつけないとね。

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  • 星5つ中5つ
    再読、精読を迫る内容
    2008年3月9日に日本でレビュー済み
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    さすがに、保守主義理論の古典といわれるに十分な名著であり、現代日本の状況にあてはめても、多くは十分通用するところが凄い。

    時代のものであろうが持って回った言い回しと、小さな活字が、読みづらい一面もあるが、それでも、再読、精読迫る濃厚な内容である。

    ミシュレの「フランス革命史」と、まっこう対立する考え方であり、両方を読めば、歴史とは何か?と考えざるをえないものがある。

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  • 星5つ中5つ
    保守主義の聖典です
    2007年1月1日に日本でレビュー済み
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    「これが保守主義である。しかもそれは品位がある」−アーネスト・バーカー

    半澤氏の名訳により、みすず書房版もまた原書のように品位に満ちています。

    私は、歪められた保守主義の軌道修正のためにも、この本が今こそ読まれるべき

    であると確信しています。

    エドマンド・バークは、保守主義が守るべき伝統として、英国におけるいくつかの

    伝統を挙げています。そして、フランスにおいても守るべき伝統は当然あったので

    あり、フランス革命は「伝統の破壊」であったのだと喝破しています。

    ところが、同時に、保守主義とは全てを保守するのではなく、漸進的な改革なら是認

    するものともしています。一番恐ろしいものは、バークによれば、「中国的停滞」です。

    急進的な改革も、単なる守旧も、停滞を招くということでしょう。だから、バークは

    漸進的な改革を良しとするのだと私は考えます。

    保守主義という言葉は、今や自己肯定、言論闘争、様々な政治的喧伝のための道具に

    成り下がってしまったかのようです。各々が違った定義を声高に叫んでいます。

    今こそ原典を読み返して、保守主義の出発点を学ぶべきだと私は考えます。

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  • 星5つ中2つ
    読み物として面白くない
    2023年10月14日に日本でレビュー済み
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    別に言ってることに反対はしない。いまはフランス革命の負の側面が結構知られているので、当時こういう見方があったとしても不思議ではないし、自分も当時生きてたらそこそこ同感したかもしれない。しかし、イギリス人のスノビズムはあまり好きになれない。なにこの持って回った言い回し。それに同じようなことをダラダラダラダラ一本調子で書いてあって、もうちょっと構成というか起承転結というかメリハリというかが無いと、読むのが苦痛になってくる。あとキケロを繰り返し引用していたが、個人的にはキケロ嫌いなんだわ。どうも鼻につくと思ったョ。主張としてはうなづける点もあったが、保守主義の聖典というよりはフランス革命こきおろし本と言う方がふさわしいし、読み物としてはルソーやモンテスキューの方が10倍面白いわ。

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  • 星5つ中5つ
    フランスという国
    2006年2月23日に日本でレビュー済み
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     まず訳が素晴らしい。読みやすいので是非手にとってほしい。

     フランス革命に関する研究はヴァンデ以外にもナントの虐殺など最近になってやっと事実が掘り起こされつつある。

     自由・平等・同胞愛(Fraternit�)を生んだ革命は、女性や幼児に対する虐殺をなぜともにうんだか。

     先日のフランス暴動まで続く悲劇。

     保守思想を理解したい人も、革命家の人にも読んでほしい。

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