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特集(第1特集)は「いよいよ行ける日のために とっておきの聖地」である。「そこに芸術のあるとっておきの聖地」とのこと。
一、概要
地図は20~21頁に載っている。聖地はノルウェー、フランス、ドイツ、スペイン、ルーマニア、イタリア、トルコ、ギリシャ、ヨルダン、サウジアラビアにある。
古代編3編は、ギョベックリ・テペ遺跡、デルポイ神託、ペトラ遺跡。
中世編6編は、ラヴェンナの聖堂、コルドバのイスラム遺跡、ノルウェーの中世木造教会、プロヴァンスのロマネスク三聖堂、シャルトル大聖堂、16世紀ルーマニアの修道院群。
近世編4編はスクロヴェーニ礼拝堂、リーメンシュナイダー、メディチ家礼拝堂、イスタンブールのシナン設計モスク。
特別寄稿「聖地メディナの新たな顔」と、「名画巡礼」。
二、私的感想
〇テーマが楽しく、聖地の選択も適切で、カラーグラビアも美しく、気合が入っていて、出色の特集と思う。
〇特に気に入ったのは、古代編では断崖の直彫り神殿群ヨルダンのペトラ遺跡。中世編では絢爛たるモザイクのラヴェンナの聖堂と、雨風に晒されたルーマニアの修道院壁画。近代編では壁面を埋め尽くすフレスコ画のスクロヴェーニ礼拝堂。
〇特別寄稿の現代メディナ観光事業の話も面白い。名画巡礼は名画に描かれた場所の現代の写真。
〇ほかの特集記事もなかなか面白い。平野甲賀装幀の晶文社本『ウェスカー三部作』は懐かしい。篠山紀信の学生時代の、女子美大学友会安保粉砕デモの写真はピタリと決まっている。推奨ムービーは現代版ネオレアリズモ「17歳の瞳に映る世界」。
三、次号予告
〇追悼特集「はじめてであう安野光雅」。
「芸術新潮」2021年8月号は「とっておきの聖地」の特集を組んでいます。
私は別段クリスチャンではありませんが、
本誌で紹介されているような海外の宗教上の聖地は、
建築、構造の見事さ、宗教芸術のすばらしさ、等、本当に心を和ませ、
時にへ厳粛な気持ちにもさせられ、本当に癒されますね!
コロナ禍で、海外への旅行はおろか、国内の旅行もままならない現在、
そういった意味で本誌の特集は本当にありがたいですね!
本誌では、古代から近代にかけて11か所の聖地が紹介されています。
いずれも1度は訪れたいと思うのですが、個人的な好みでは、
ソグネフィヨルドの中世の木造協会、シャトル大聖堂のステンドグラス、
ヨルダンのペトラ遺跡などはぜひとも行ってみたいですね!
しかし、こうしてみてみると、
欧州でもイスラム文化の影響がかなり強いという事に改めて気づかされました!!