京都の古刹・真如堂の至宝が一堂に 龍谷ミュージアムで特別展始まる
京都の古刹(こさつ)・真如堂(しんにょどう)をテーマにした初めての特別展「京都・真如堂の名宝」(朝日新聞社など主催)が18日、龍谷ミュージアム(京都市下京区)で始まった。鎌倉時代の仏師・運慶が発願したという「法華経(運慶願経(がんきょう))」(国宝)や、真如堂の歴史を伝える室町時代の「真如堂縁起」(国重要文化財)など総件数約100件が公開される。
真如堂や龍谷ミュージアムによると、創建は平安時代の984年。比叡山延暦寺を総本山とする天台宗に所属し、正式名称は「真正(しんしょう)極楽寺」。正真正銘の極楽の霊地という意味で、本堂を表す真如堂が通称として広まった。都の念仏信仰の中心として栄えたという。
本尊の阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)立像は「うなずきの弥陀」と呼ばれ、日本で初めてつくられたとされる立像の阿弥陀仏だ。
今回、本尊は展示されないが、鎌倉時代に本尊を模してつくられた大念寺(京都府大山崎町)の阿弥陀如来立像(重文)や、江戸時代に真如堂の本堂を再建する費用を工面するため江戸や大坂で行われた出開帳に向けてつくられた阿弥陀如来立像が公開される。
真如堂一山の法輪院の阿弥陀如来立像は修理の際に胎内から銘文が見つかり、鎌倉時代の13世紀半ばに仏師の院派に属した院蓮によってつくられたことが判明した。同じく一山の喜運院(きうんいん)の阿弥陀如来立像は、台座から像を立たせる方法が特殊で、足の裏がきれいに見られるという。
運慶願経は、1181年に平氏に焼き打ちにされた東大寺や興福寺の復興を願って運慶が法華経を書写させた。軸には焼け残った東大寺の柱が使われている。
真如堂は江戸時代以降、豪商の三井家の菩提(ぼだい)寺になり、歴代当主がつくったり奉納したりした作品も展示する。このほか、室町幕府13代将軍の足利義輝(よしてる)や豊臣秀吉の肖像画、江戸時代の絵師・狩野山雪(さんせつ)による「寒山拾得図(かんざんじっとくず)」(重文)も並ぶ。
真如堂の竹内純照貫主は「特別展は2020年に正式結成された真如堂記録研究会の成果を発表することも目的の一つ。開創から千年あまりがたち、貴重な仏像、書画、文書の保存修復も大きな課題です。真如堂というお寺やご本尊について多くの方に知っていただき、お参りしてほしい」と話す。
6月14日まで。入館は午前10時~午後4時半。月曜休館(5月4日は開館し、7日休館)。一般1600円、高大学生900円、小中学生500円。問い合わせは龍谷ミュージアム(075・351・2500)。



















































