2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 1

4 試験用器具 ······················································································································ 1

5 試料······························································································································· 4

5.1 試料の準備 ··················································································································· 4

5.2 コンクリートの温度 ······································································································· 4

6 試験方法························································································································· 4

7 計算······························································································································· 6

7.1 Jリングフロー ·············································································································· 6

7.2 PJ値 ··························································································································· 6

8 報告······························································································································· 6

附属書A(規定)Jリング試験用器具 ······················································································· 8

(1)

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まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(2)

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日本工業規格

JIS

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コンクリートのJリングフロー試験方法

Method of test for J-Ring flow of concrete

1

適用範囲

この規格は,粗骨材の最大寸法が40 mm以下の,高流動コンクリートのJリングフロー試験方法につい

て規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS A 0203 コンクリート用語

JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法

JIS A 1115 フレッシュコンクリートの試料採取方法

JIS A 1138 試験室におけるコンクリートの作り方

JIS A 1156 フレッシュコンクリートの温度測定方法

JIS B 7512 鋼製巻尺

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 0203によるほか,次による。

3.1

Jリングフロー,SFJ(J-ring flow)

Jリング内でスランプコーンを引き上げた後の,試料の直径の広がり。

注記 試料の直径の広がりは,1 mm単位で表す。

3.2

Jリングフロー流動時間,T500J(J-ring flow time,T500J)

Jリングフロー試験時に,Jリングフローが500 mmに到達するまでに要した時間。

注記 時間T500Jは,0.1秒単位で表す。

3.3

PJ値(passing ability PJ value)

フレッシュコンクリートがJリングを通過する能力。

4

試験用器具

試験用器具は,次のものを用いる。

4.1

Jリング リング中央の直径が300 mmの鋼製のリング及びリング周囲に均等な間隔(バーのあき

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42.5 mm)に配置されている,直径16 mmの16本の鋼棒からなる装置(図1参照)。標準型と呼ぶ。

なお,附属書Aに示す装置を用いてもよい。

単位 mm

記号

寸法

質量は7 kg以上とする。

図1−Jリング装置の例

4.2

スランプコーン JIS A 1101に規定するスランプコーンで,脚部品を取り外すことができるもの(図

2参照)。

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3

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単位 mm

図2−Jリング試験用スランプコーンの例

4.3

突き棒 JIS A 1101に規定する突き棒とする。

4.4

平板 平板は,次による。

a) 平板は,十分な水密性及び剛性をもつ板厚3.0 mm以上の鋼製のものとし,大きさが0.8 m×0.8 m以

上で,表面が平滑なものとする。

b) 取っ手を付ける場合には,Jリングフロー試験の測定の障害にならない位置に付ける。

c) 平板の表面には,直径200 mm,直径300 mm及び直径500 mmの同心円を描いておく(図3参照)。

注記 直径200 mmの同心円は,スランプコーンの設置位置を示しており,直径300 mmの同心円

は,Jリングの設置位置を示している。より明確にスランプコーンの設置位置を示すために

は,使用するスランプコーンの底部外形を示す線を,直径500 mmの円と同心となるように

描くのがよい。

単位 mm

図3−平板上に各寸法の同心円を描いた例

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4

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4.5

寸法測定器 寸法測定器は,JIS B 7512に規定するコンベックスルール又はこれと同等以上のもの

とする。

4.6

試料容器 試料容器は,容量10 L以上のばけつなどとし,必要に応じて用意する。

注記 注入口を備えている試料容器は,スランプコーンにコンクリートをこぼれないように充塡でき

るため有用である。

4.7

ストップウォッチ ストップウォッチは,0.1秒まで計測できるものとする。

5

試料

5.1

試料の準備

試料は,JIS A 1115の規定によって採取するか,又はJIS A 1138の規定によって作る。

5.2

コンクリートの温度

コンクリートの温度は,JIS A 1156の規定によって測定する。

6

試験方法

試験方法は,次による。

a) Jリング,スランプコーン及び平板の設置 Jリング,スランプコーン及び平板は,内面及び表面を湿

布などで拭く。Jリング及びスランプコーンは,水平に設置した平板上に置く(図4参照)。

なお,直径300 mmの同心円上が鋼棒の中心となるようにJリングを設置し,水平の確認は,水準

器を用いて行う。

図4−Jリングフロー試験のJリング,スランプコーン及び平板の設置例

b) 試料の詰め方

1) 試料は,材料の分離を生じないように注意して詰めるものとし,スランプコーンに詰め始めてから,

詰め終わるまでの時間は150秒以内とする。

2) 試料は,適切な試料容器にためておく。流し込みは偏りがないように行い,突き固め及び振動を与

えないように一層で詰める1)。

注1) 突き固めが必要な場合には,3層に分けて詰め,各層5回突きとするのがよい。

c) Jリングフローの測定 スランプコーンに詰めたコンクリートの上面をスランプコーンの上層に合わ

せてならした後,直ちにスランプコーンを静かに鉛直に引き上げる。スランプコーンを引き上げる時

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間は,高さ30 cmで2〜3秒とする。

コンクリートの流動が止まった後(図5参照)に,広がりが最大となる直径(j1)と,その直交す

る方向の直径(j2)とを1 mm単位で測定する。コンクリートの広がりが著しく円形から外れ,Jリン

グフローの両直径の差が50 mm以上となった場合,又は一方向だけJリングからの広がりが認められ

なかった場合には,同一バッチの別試料によって新たに試験する。

リング中央部における高さ及びリング外部4か所の高さを1 mm単位で測定する(図6参照)。

図5−Jリングフロー

図6−Jリングの中央部及びリング外部の測定箇所

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d) Jリングフロー流動時間の測定 Jリングフロー流動時間は,スランプコーン引上げ開始から,目視に

よってJリングフローが最初に500 mmに到達するまでの時間(T500J)を,ストップウォッチを用いて

0.1秒単位で測る。

e) Jリングフロー試験後のコンクリートの状態観察 Jリングフロー試験終了後にコンクリートの状態

を目視によって観察し,材料分離,ブリーディング水の有無,外周にモルタルの分離,粗骨材の中心

部への集中などを記録する。

7

計算

7.1

Jリングフロー

Jリングフロー(SFJ)を,式(1)によって求め,5 mm又は0.5 cm単位に丸めて表示する。

SF

J

=

( j

1

+

j

2

)

··········································································· (1)

2

ここに, SFJ: Jリングフロー(mm又はcm)

j1: Jリングフロー試験後のコンクリートの広がりが最大となる

直径(mm又はcm)

j2: j1と直交する方向の直径(mm又はcm)

7.2

PJ値

PJ値(Jリングフローの通過能力)を,式(2)によって求め,1 mm単位で表示する(図6参照)。

PJ

=

( Δ

h

x

1

+

Δ

h

x

2

+

Δ

h

y

1

+

Δ

h

y

2

)

ここに,

8

4

Δ

h

0

·············································· (2)

PJ: Jリングフローの通過能力(mm)

Δh0: Jリングフロー試験後のコンクリート中央部の高さ

(mm)

Δhx1,x2,y1,y2: Jリングフロー試験後のJリング外のコンクリートの高

さ(mm)

報告

報告書には,次の事項を記載する。報告書の標準様式は,表1による。

a) Jリングフロー(mm又はcm)

b) Jリングフロー流動時間(秒)

c) PJ値(mm)

d) 目視による材料分離などの観察結果

e) Jリングの種類[標準型又は附属書AのJリング(ナローギャップ型又はワイドギャップ型)]

f)

コンクリートの温度(℃)

g) その他必要な事項

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表1−報告書の標準様式

発行日 年 月 日

報告書の名称

試験実施日

試験実施場所

試験実施者

使用したJリングの種類

試験項目

Jリングフロー

Jリングフロー流動時間

中央部の高さΔh0

Jリング外周の高さ

試験値

又は

平均値

PJ値

目視による材料分離などの観察結果

コンクリートの温度

備考

最大値 × 直交値

平均値

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A 1159:2018

附属書A

(規定)

Jリング試験用器具

A.1 Jリング試験用器具

Jリング試験用器具を,次に示す。

a) Jリング(ナローギャップ型) リング中央の直径が300 mmの鋼製のリング及びリング周囲に均等な

間隔(バーのあき40.5 mm)に配置されている,直径18 mmの16本の鋼棒からなる装置(図A.1参照)。

b) Jリング(ワイドギャップ型) リング中央の直径が300 mmの鋼製のリング及びリング周囲に均等な

間隔(バーのあき59.6 mm)に配置されている,直径18 mmの12本の鋼棒からなる装置(図A.2参

照)。

単位 mm

a

リングの周囲にある直径18 mmの16本の鋼棒

図A.1−ナローギャップ型

単位 mm

a

リングの周囲にある直径18 mmの12本の鋼棒

図A.2−ワイドギャップ型