2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 0119:2009
目
次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
3.1 発電所 ························································································································· 1
3.2 一般 ···························································································································· 3
3.3 土木 ···························································································································· 4
3.4 水力 ···························································································································· 6
3.5 形式 ··························································································································· 13
3.6 性能 ··························································································································· 19
3.7 本体一般 ····················································································································· 27
3.8 入口弁 ························································································································ 31
3.9 調速機・水位調整器 ······································································································ 33
3.10 制圧機 ······················································································································· 37
3.11 圧油装置・空気圧縮装置 ······························································································· 37
3.12 潤滑油装置 ················································································································· 39
3.13 給排水装置 ················································································································· 39
3.14 運転制御 ···················································································································· 39
3.15 可変速制御 ················································································································· 41
3.16 揚水始動 ···················································································································· 42
3.17 共通 ·························································································································· 43
3.18 試験 ·························································································································· 44
附属書A(参考)水車及びポンプ水車の分類について ································································ 48
附属書B(参考)水力発電所新設時の発電原価について ······························································ 49
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 0119:2009
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人電気学会
(IEEJ)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの
申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによ
って,JIS B 0119:1992は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(2)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
B 0119:2009
水車及びポンプ水車用語
Glossary of terms for hydraulic turbines and reversible pump-turbines
1
適用範囲
この規格は,発電に用いる水車及びポンプ水車に関する用語及びその定義について規定する。
2
分類
用語の分類は,次による。
1) 発電所 2) 一般 3) 土木 4) 水力 5) 形式 6) 性能
7) 本体一般 8) 入口弁 9) 調速機・水位調整器 10) 制圧機
11) 圧油装置・空気圧縮装置 12) 潤滑油装置 13) 給排水装置 14) 運転制御
15) 可変速制御 16) 揚水始動 17) 共通 18) 試験
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語,量記号及び単位記号を示す。
注記1 用語欄で,二つの用語をコンマ(,)でつないで併記してある場合は,その順位によって優先
使用する。
注記2 用語欄で,用語の下の( )内の平仮名書きは,読み方を示す。
注記3 定義欄で,用語の後の( )内の数字は,この規格の用語番号を示す。
注記4 量記号欄で,( )内の文字は形式記号を示す。
3.1
番号
発電所
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
発電所
電力を発生するための施設。
水力発電所
水力を利用した発電所。
注記 発電所出力の規模によって分類
されることがある。
潮力発電所
潮せき(汐)発電所及び潮流発電所の総
称。
潮せき(汐)発
電所
潮の干満の差によって生じる落差(位置
エネルギー)を利用した発電所。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
潮流発電所
潮の干満によって生じる流れがもつ運
動エネルギーを利用した発電所。
揚水発電所
水力発電所のうち,上部貯水池に水を揚
水する能力をもつ発電所。
注記 揚水発電所の機器組合せの方式
としては,別置式(563),タンデ
ム式(564),可逆ポンプ水車式
(565)の三つの種類がある。
純揚水発電所
上部貯水池に河川の流入がほとんどな
く,発電力は下部貯水池から揚水した水
だけに依存する揚水発電所。
混合揚水発電所
上部貯水池に河川の水の流入があり,発
電に使用する水は,下部貯水池から揚水
した水のほかに,河川自流を合わせて使
用する揚水発電所。
海水揚水発電所
下部貯水池として海を利用し,海岸付近
の標高の高い位置に上部貯水池を設け
て海水を利用する揚水発電所。
地下発電所
主要機械を地下に配置する発電所。
屋外発電所
主要機械を屋外に配置する発電所。
半屋外発電所
主要機械を屋内又は地下に配置し,その
上の屋根を取外し可能にした発電所。
ダム式発電所
河川をせき(堰)止めて造ったダムによ
って高められた水位(落差)を利用する
方式の発電所。発電所は,ダムに近接し
て造られる。
注記 ダム式発電所の構造物の配列順
序を,次に示す。
ダム→取水口→(短い水路)→水
圧管路→発電所→放水路→放水口
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
3
B 0119:2009
番号
用語
定義
対応英語
量記号
単位記号
水路式発電所
河川の水をせき止め,取水口から比較的
長い水路を経て発電所に導き,その間の
高低差による落差を利用する発電所。
ダム水路式発電
所
ダム式と水路式との混合形で,ダム及び
水路によって落差を得る方式の水力発
電所。
注記 ダム水路式発電所の構造物の配
列順序を,次に示す。
ダム→取水口→圧力導水路→サ
ージタンク→水圧管路→発電所
→放水路→放水口
流込み式発電所
河川流量を調整する池をもたず,自然流
下する河川流量に応じて,発電する発電
所。
貯水池式発電所
豊水期には余剰水量を蓄え,渇水期には
これを放水利用するために,自然流量を
季節的に調整できる程度の容量を備え
た池をもつ発電所。
調整池式発電所
1日又は1週間程度の比較的短期間の負
荷変動に応じて,河川の自然流量を調整
できる容量を備えた池をもつ発電所。
逆調整池式発電
所
上流の貯水池式発電所又は調整池式発
電所群の運転によって,放流量が変化す
る場合,この流量を平滑化するように発
電所下流に設けられた池(逆調整池)に
附属する発電所。
3.2
参考
一般
番号
用語
定義
参考
対応英語
電力
量記号
単位記号
単位時間当たりに得られる電気のエネ
ルギー(動力)。
理論水力
有効落差と流量とによって理論上発生
できる水の動力(仕事率)。
負荷
発生した電気又は水のエネルギーを消
費又は吸収するもの。
ベース負荷
連続してかかる変動が少ない負荷。
ピーク負荷
負荷曲線において,隆起した頂点部分の
負荷。日,月,年ピーク負荷などがある。
全負荷
機械に定められた出力に等しい負荷。
部分負荷
全負荷に達しない負荷。
無負荷
負荷がかかっていないこと。
過負荷
全負荷を超える負荷。
負荷率
ある期間中における平均負荷の最大負
荷に対する比。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
4
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
総合効率
水車(又はポンプ水車)と発電機(又は
発電電動機)との合成効率。
注記 水車(又はポンプ水車)の効率と
発電機(又は発電電動機)の効率
との積によって求める。
設備利用率
ある期間において,平均電力を最大出力
で除し,これを百分率で表したもの。
水力利用率
水力発電所において,実際の発電電力量
を水力可能発電電力量で除し,これを百
分率で表したもの。
発電原価
発電所の経済性を示す指標で,単位電力
量(1 kWh)を発生するのに要する費用。
(附属書B参照)
流況曲線
1年間毎日の河川流量を,その発生した
日に無関係に,大きさの順に最大のもの
から並べ,これを連ねたもの。
注記 水力発電所の建設計画において,
最大出力,常時出力,可能発電力
などの算定に用いられる。
系統連系
発電設備を商用電力系統へ並列する時
点から解列する時点までの状態。
対応英語
3.3
量記号
単位記号
土木
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
満水位
貯水池,サージタンクなどで常時使用す
る水位のうち最も高い水位。
基準水位
貯水池,サージタンクなどで水車の基準
落差を与える水位。
低水位
貯水池,サージタンクなどで常時使用す
る水位のうち最も低い水位。
ダム
貯水,貯砂,取水(貯水),水位上昇,
砂防などの目的で,河川,渓谷などを締
め切る工作物。
貯水池
豊水期には余剰水量を蓄え,渇水期には
これを放水利用するために,自然流量を
季節的に調整できる程度の容量を備え
た池。
上部貯水池
揚水発電所で発電運転するためにポン
プ水車で揚水した水,河川などからの水
を蓄える池。
下部貯水池
揚水発電所で揚水運転するためにポン
プ水車からの放水,河川などからの水を
蓄える池。
調整池
1日又は1週間程度の比較的短期間の負
荷変動に応じて,河川の自然流量を調整
できる容量を備えた池。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
5
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
取水口
発電用の水を河川,貯水池などから取り
入れる入口。既設設備に水車を追加する
場合には,サイフォン管を取り付け取水
することもある。
対応英語
導水路,
水路
発電用の水を導くための工作物であっ
て,取水口と上水槽(又は上部サージタ
ンク)との間にあるもの。無圧導水路と
圧力導水路とがある。
無圧水路
自由水面をもつ水路。
圧力水路
自由水面をもたない水路。
サージタンク
水車(ポンプ水車)の流量急変の場合に,
タンク内水位が自動的に昇降して,導水
路・水圧管路及び放水路における過大な
水圧変化を調節するための工作物。
上部サージタン
ク
水圧管路側にあるサージタンク。
下部サージタン
ク
放水路側にあるサージタンク。
上水槽,
水槽
導水路への流入水量又は水車流量の変
動に対して,水位をできるだけ一定に保
つように導水路終端に設けた工作物。混
同のおそれがない場合は,上水槽を単に
水槽という。
水圧管路
上水槽(又は上部サージタンク)又は取
水口から高圧状態で直接水車(ポンプ水
車)に至るまでの管路及びそれを支持す
る工作物の総称。
放水路
水車の放水を導くための工作物。無圧放
水路と圧力放水路とがある。放水路の始
点は吸出し管の出口とする。
放水庭
放水路の一部で,その入口に設ける工作
物。
放水口
水車の放水を河川,湖沼,貯水池,海な
どへ放出する出口。
ゲート
流水を止め又は流量を調整する工作物。 gate
角落し
水門扉の両側又は水路中のピヤーなど
に溝を設けて,これに角材又は薄板,鉄
製板などを横に渡して流水をふさ(塞)
ぎ上げ,水位を調整する施設。
減勢装置
放水のもつエネルギーを減勢する工作
物。
ピヤー
吸出し管内又は半渦巻ケーシング内に
設ける補強工作物。
オーバフロー
貯水池,上水槽などであふれ出る水。
余水吐き
貯水池,上水槽などであふれ出る水を放
出排除するための工作物。
余水路
余水吐きから放出排除された水を河川
又は放水路に流下させるために設けら
れた水路。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
6
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
標高
平均海面からの高さ。
サイフォン取水
方式
吸込管にサイフォン管を設けた取水方
式。
量記号
単位記号
3.4
水力
番号
用語
定義
参考
対応英語
比エネルギー
単位質量の水がもつ機械的エネルギー。 specific hydraulic
ヘッド,
水頭
単位質量の水がもつ機械的エネルギー
を高さの次元で表したもの。
ここに,e:比エネルギー (J/kg)
g:重力の加速度 (m/s2)
位置ヘッド,
位置水頭
単位質量の水がもつ位置エネルギーを
高さの次元で表したもの。基準面に対す
るその点の高さで表す。
圧力ヘッド,
圧力水頭
単位質量当たりの水が伝達する圧力エ
ネルギーを高さの次元で表したもの。
ここに,pabs:絶対圧力 (Pa)
ρ:水の密度 (kg/m3)
g:重力の加速度 (m/s2)
速度ヘッド,
速度水頭
単位質量の水がもつ運動エネルギーを
高さの次元で表したもの。
ここに,v:流速 (m/s)
g:重力の加速度 (m/s2)
全ヘッド,
全水頭
その点における水の位置ヘッド,圧力ヘ
ッド及び速度ヘッドの和。
ここに,z:位置ヘッド (m)
hp:圧力ヘッド (m)
hv:速度ヘッド (m)
比エネルギー損
失
流れの二つの断面の間で失われる比エ
ネルギー。
損失ヘッド,
損失水頭
流れの二つの断面の間で失われる全ヘ
ッド。
ここに,EL:比エネルギー損失
g:重力の加速度 (m/s2)
落差
2点間の全ヘッドの差,又は標高差。
揚程
ポンプ水車において,ポンプによってで
きるヘッド又は上部水槽と下部水槽と
の標高差。
総落差
取水口水面と放水口水面との標高差。
ここに,zH:取水口水位 (m)
z2'':放水口水位 (m)
Hg又はZ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
7
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
静落差
発電所の全部の水車(又はポンプ水車)
が停止しているとき,上水槽(又は上部
サージタンク)水面と吸出し管出口水面
との位置ヘッドの差。
ただし,ペルトン水車の場合には,吸出
し管出口水面の代わりに,ジェットの中
心線とランナのピッチ円との接点を用
いる。横軸多射ペルトン水車の場合は,
各ジェットの中心線とランナのピッチ
円との接点の平均高さを用いる。
水車(ポンプ)
の高圧側指定
点
水車(ポンプ)の性能を定義するときの
高圧側の断面。
添え字1
水車(ポンプ)
の低圧側指定
点
水車(ポンプ)の性能を定義するときの
低圧側の断面。
添え字2
水車(ポンプ)
の比エネルギ
ー
使用状態において水車の運転に利用さ
れる比エネルギー。又はポンプの運転に
よってできる比エネルギー。高圧側及び
低圧側指定点の間の比エネルギー差で
表す。
ここに,pabs:絶対圧力 (Pa)
v:流速 (m/s)
z:位置ヘッド (m)
ρ:水の密度 (kg/m3)
ただし,添え字1は高圧側,添え
字2は低圧側を示す。
有効落差
使用状態において水車の運転に利用さ
れる全ヘッドで,水車の高圧側指定点と
低圧側指定点との全ヘッドの差。
ここに,E:水車(ポンプ)の比
エネルギー (J/kg)
g:重力の加速度 (m/s2)
単位落差
1 mの有効落差。
全揚程
ポンプ水車においてポンプ運転によっ
て作られるヘッドで,ポンプの高圧側指
定点と低圧側指定点との全ヘッドの差。
ポンプの締切比
エネルギー
定格回転速度において吐出し量をゼロ
としたときのポンプの比エネルギー。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
8
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
締切揚程
定格回転速度において吐出し量をゼロ
としたときの全揚程。
ここに,E0:ポンプの締切比エネ
ルギー (J/kg)
g:重力の加速度 (m/s2)
圧力測定器の位
置
圧力測定器と測定点との間の高さ。
圧力
面に垂直に働く単位面積当たりの力の
大きさ。
絶対圧力
完全真空をゼロ基準として表した圧力。 absolute pressure
ゲージ圧
基準面における流体の絶対圧力と,その
位置・時間における大気圧との差。
大気圧
測定点での大気の絶対圧力。
飽和水蒸気圧
液相と気相とが熱的平衡状態にあると
きの,飽和蒸気の部分圧力。温度だけに
依存する。
流量
ある断面を通る単位時間当たりの水の
体積。
水車流量
水車に使用する単位時間当たりの水の
体積。単に流量ということもある。
揚水量
ポンプ水車のポンプが揚水する単位時
間当たりの水の体積。
キャビテーショ
ン
水の流れによって,ある点の圧力が低下
し,その部分の水がその水温で沸騰して
蒸気泡を形成し,続いてこの泡が崩壊す
る現象。
流水面の壊食,振動,騒音などを引き起
こし,発達すると効率が低下する。
対応英語
量記号
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
9
B 0119:2009
番号
用語
吸出し比エネル
ギー
定義
参考
対応英語
水車(ポンプ)の低圧側指定点における
比エネルギーを,水車(又はポンプ水車)
の指定位置基準で表したもの。指定位置
と,低圧側指定点の標高にその圧力ヘッ
ドを加えたものとの差に相当する(432
参照)。
ここに,zr:水車(又はポンプ水
車)の指定位置標高
z2':水車(ポンプ)の低
圧側指定点の標高
に,そこにおける圧
力ヘッドを加えたも
の (m)
z2:水車(ポンプ)の低
圧側指定点の標高
pabs2:水車(ポンプ)の
低圧側指定点の絶
対圧力 (Pa)
pamb:大気圧 (Pa)
量記号
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10
B 0119:2009
番号
用語
吸出し高さ,
吸込揚程
定義
参考
対応英語
量記号
水車(ポンプ)の低圧側指定点における
圧力ヘッドを,水車(又はポンプ水車)
の指定位置基準で表したもの。指定位置
と,低圧側指定点の標高にその圧力ヘッ
ドを加えたものとの差に相当する。
ポンプ水車のポンプ運転では,吸込揚程
と呼ぶ。
ここに,Es:吸出し比エネルギー
g:重力の加速度 (m/s2)
Hs又はZs
吸出し管出口水位が水車(又はポンプ水
車)の指定位置より上方にある場合Hs
は負とする。
ここに,zc:キャビテーションが
発生する位置の標高
zr:水車(又はポンプ水
車)の指定位置標高
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
有効吸込比エネ
ルギー
水車(ポンプ)の低圧側指定点における
比エネルギーと,飽和水蒸気圧に相当す
る比エネルギーとの差を,水車(又はポ
ンプ水車)の指定位置基準で表したも
の。
対応英語
量記号
単位記号
ここに,pabs2:低圧側指定点にお
ける絶対圧力 (Pa)
pva:飽和水蒸気圧 (Pa)
ρ2:低圧側指定点におけ
る水の密度 (kg/m3)
v2:低圧側指定点におけ
る流速 (m/s)
zr:水車(又はポンプ水
車)の指定位置標高
z2:水車(ポンプ)の低
圧側指定点の標高
pamb:大気圧 (Pa)
なお,特定のキャビテーション(例えば,
ランナベーン出口近くのキャビテーシ
ョン,又は吸出し管内の渦心のキャビテ
ーションなど)の状態に着目する場合に
は,そのキャビテーションが発生する位
置の標高zcと水車(又はポンプ水車)の
指定位置標高zrとの差(432の図のA)
に相当する比エネルギーg(zc−zr)を差し
引く必要がある。
有効吸込ヘッド
低圧側指定点における全ヘッドと飽和
水蒸気圧との差を,水車(又はポンプ水
車)の指定位置基準で表したもの。
キャビテーショ
ン係数
キャビテーションの発生条件を表す特
性数。
ここに,NPSE:有効吸込比エネル
ギー (J/kg)
E:水車(又はポンプ水
車)の比エネルギー
NPSH:有効吸込ヘッド
H:有効落差又は全揚程
壊食
キャビテーションによる材料の欠損。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
12
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
液滴壊食
水滴の衝突に伴う衝撃による材料の欠
損。液滴衝撃壊食。
侵食
水中の土砂などが材料の表面を摩耗す
ることによる材料の欠損。
腐食
酸その他の化学的,又は電気化学的反応
による材料の欠損。
過渡現象
水車(又はポンプ水車)の始動・停止,
負荷の急増急減など,運転状態を急変さ
せたときに,回転速度・流量(揚水量)・
水圧などが激しく変動する現象。
水撃現象
管内に充満して流れている水の速度を
急変させたとき,激しい過渡的圧力の変
動が生じる現象。
水柱分離現象
水撃現象(441)で管内に大きな圧力低
下が生じ,その圧力が飽和蒸気圧に達し
たときに水路の低圧部に発生した気泡
が急激に広がって,上流と下流側とに分
離する現象。
サージング
ある条件下で,水槽の水位,管路の圧力,
流量などが周期的に激しく変動する現
象。
水圧脈動
水車(又はポンプ水車)の内部における
水圧の周期変動の中で,比較的短い周期
のもの。
吸出し管サージ
ング
吸出し管内部の水圧が周期的に激しく
変動して大きな振動又は騒音を発生す
る現象。
管路時定数
管路で水のもつ慣性による時定数。
ここに,Qr:定格流量 (m3/s)
g:重力の加速度 (m/s2)
Hr:基準落差 (m)
L:管路長さ (m)
A:管路断面積 (m2)
圧力波の伝搬速
度
水圧管路内に発生する圧力波の伝わる
速度。
対応英語
ここに,K:水の体積弾性係数
D:管の内径 (m)
E:管路材料の縦弾性係
数 (N/m2)
t:管壁の厚さ (m)
ρ:水の密度 (kg/m3)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
13
B 0119:2009
番号
用語
定義
圧力波の往復時
間
水圧管路の一端で発生した圧力波が管
路を往復するのに必要とする時間。
参考
対応英語
量記号
単位記号
ここに,L:各水圧管路の長さ (m)
a:圧力波の伝搬速度
はずみ車効果
回転速度の変化を妨げようとする回転
体の物理特性。水車の負荷遮断,ポンプ
入力遮断,始動・停止などの過渡特性,
及び電力系統の安定性などに影響を与
える。
慣例的に工学単位系で表したGD2が用
いられることが今でも多く,その値は
SI単位で表した慣性モーメントの4倍と
なる。
GD2の代わりに慣性モーメントJ,蓄積
エネルギー定数H又は加速定数Tjを用
いる場合もある。
加速定数,
回転部時定数
回転体の慣性による時定数。定格出力に
対応する一定の加速トルクで回転体を
静止状態から定格回転速度まで加速す
るのに要する時間。
ここに,J:慣性モーメント
ω:回転角速度 (rad/s)
Pr:定格出力 (W)
蓄積エネルギー
定数
定格回転速度で運転中の回転体に蓄え
られた運動エネルギーと発電機の定格
皮相電力との比。
ここに,J:慣性モーメント
ω:回転角速度 (rad/s)
Sn:定格皮相電力 (VA)
3.5
形式
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
水車,
ハイドロタービ
ン
水のもつエネルギーを機械的エネルギ
ーに連続して変える回転機械。
注記 水車及びポンプ水車の分類につ
いては(附属書A)参照。
衝動水車
圧力ヘッドを速度ヘッドに変えた流水
をランナに作用させる構造の水車。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
14
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
反動水車
圧力ヘッドをもつ流水をランナに作用
させる構造の水車。ランナを通過する流
れの方向によって,遠心水車,斜流水車,
軸流水車に区分される。
遠心水車
流水がランナの外周から半径方向内向
きに流入し,ランナ内において軸方向に
向きを変えて流出する反動水車。
斜流水車
対応英語
量記号
単位記号
流水が軸に対して斜方向にランナを通
過する反動水車。
軸流水車
流水がランナを軸方向に通過する反動
水車。
ペルトン水車
ノズルから流出するジェットをランナ
周辺のバケットに作用させる構造の衝
動水車。ランナは,左右対称の二つのわ
ん形状のバケットをもつ(図1〜図4)。
斜めジェット水
車,
ターゴ水車
ノズルから流出するジェットをバケッ
トに斜めに作用させる衝動水車。ランナ
は,一つのわん形状のバケットをもつ
(図5)。
クロスフロー水
車
水が円筒形ランナの外周から流入し,ラ
ンナを貫通して再び外周から流出する
水車。衝動水車の特性と反動水車の特性
とを併せもつ(図6)。
フランシス水車
流水がランナの外周から流入し,ランナ
内で軸方向に向きを変えて流出する反
動水車(図9〜図12)。
デリア水車
斜流水車のうち,ガイドベーンの開度と
連動して自動的にランナベーンの取付
角度が変化できるもの(図13)。
固定羽根プロペ
ラ水車
ランナベーンの取付角度が変化できな
いプロペラ水車。単に,プロペラ水車と
もいう(図14)。
可動羽根プロペ
ラ水車
ランナベーンの取付角度が変化できる
ような構造をもつプロペラ水車。
カプラン水車
流水が半径方向内向きにガイドベーン
を通過した後,軸方向に向きを変えてラ
ンナに流入し通過する反動水車で,ガイ
ドベーンの開度に関連させて自動的に
ランナベーンの開き角度が調整できる
もの(図15)。
セミカプラン水
車
流水が半径方向内向きにガイドベーン
を通過した後,軸方向に向きを変えてラ
ンナに流入し通過する反動水車で,ガイ
ドベーンの開度は固定され,ランナベー
ンの開き角度が調整できるもの。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
15
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
チューブラ水車
円筒形の入口ケーシングをもち,流れが
軸方向又は軸に斜めの方向からガイド
ベーンを通過した後,軸方向にランナへ
流入し通過する反動水車。発電機は,流
水路内又は流水路外に軸方向に水車と
直列に配置される構造をもつ。また,ラ
ンナベーンの開き角度及びガイドベー
ンの角度は,いずれも可変又は固定の構
造となる(図16〜図20)。
立軸形
主軸を鉛直に配置した形式。
横軸形
主軸を水平に配置した形式。
斜軸形
主軸を傾けて配置した形式。
単輪形
1個のランナをもつ形式。
二輪形
2個のランナをもつ形式。
単射形
1個のノズルをもつ形式。
二射形
2個のノズルをもつ形式。
多射形
2個以上のノズルをもつ形式。
注記 二射形,三射形,四射形,五射形,
六射形などがある。
単流形
ランナの片側から放流する形式。
複流形
ランナの両側から放流する形式。
単段形
ランナが1段のポンプ水車又は揚水ポン
プ。
多段形
ランナが多段のポンプ水車又は揚水ポ
ンプ。
渦巻形
渦巻ケーシングをもつ形式(図7)。
半渦巻形
半渦巻のケーシングをもつ形式(図8)。 semi-spiral type
円筒形,
チューブラ形
円筒形のケーシングをもち,円筒軸方向
に水が通過する構造をもつ形式(図16
〜図21)。
前口形
円筒形のケーシングをもち,円筒軸の方
(まえぐちがた) 向に水圧管から水を導入する構造をも
つ形式。
横口形
円筒形のケーシングをもち,円筒軸と直
角な方向に水圧管から水を導入する構
造をもつ形式。
露出形
ケーシングがない形式。
ニ連形
2個のケーシング又はハウジングが発電
機の片側にある形式。
両掛形
ケーシング又はハウジングが発電機の
両側にある形式(図11)。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
16
B 0119:2009
番号
用語
定義
双子形
(そうしがた)
2個のランナを対に配置した形式。ペル
トン水車では2個のランナが1個のハウ
ジング内にある場合,フランシス水車で
は2個のランナの吸出し管が一体の場合
をいう。
可動羽根形
固定羽根形
参考
対応英語
量記号
単位記号
ランナベーンの角度が変化できるもの。 adjustable blade
ランナベーンの角度が変化できないも
の。
横軸単輪単射ペ
ルトン水車
ランナが1個,ノズルも1個である横軸
形ペルトン水車(図1)。
横軸単輪二射ペ
ルトン水車
ランナが1個,ノズルが2個である横軸
形ペルトン水車(図2)。
横軸二輪四射両
掛ペルトン水
車
2個のランナ,4個のノズルをもつ両掛
横軸形のペルトン水車(図3)。
立軸単輪四射ペ
ルトン水車
4個のノズルをもつ立軸形ペルトン水車
(図4)。
横軸単輪単流渦
巻フランシス
水車
単流のランナをもつ横軸形フランシス
水車(図9)。
横軸単輪複流渦
巻フランシス
水車
複流のランナをもつ横軸形フランシス
水車(図10)。
横軸二輪単流渦
巻両掛フラン
シス水車
2個の単流形ランナを両掛形にもつ横軸
形フランシス水車(図11)。
立軸単輪単流渦
巻フランシス
水車
単流形ランナをもつ立軸形フランシス
水車(図12)。
立軸渦巻斜流水
車,
立軸渦巻デリア
水車
渦巻ケーシングをもつ立軸斜流水車,又
は渦巻ケーシングをもつ立軸形デリア
水車(図13)。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
17
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
立軸渦巻固定羽
根プロペラ水
車
渦巻ケーシングをもつ固定ランナベー
ンの立軸形プロペラ水車(図14)。
立軸渦巻カプラ
ン水車
渦巻ケーシングをもち,ランナベーンの
取付角度が変化できる立軸形カプラン
水車(図15)。
横軸バルブ水車
発電機が水車上流側流水路中の電球形
をしたハウジング内に設置される構造
をもち,主軸が水平のチューブラ水車
(図16)。
立軸バルブ水車
発電機が水車上流側流水路中の電球形
をしたハウジング内に設置される構造
をもち,主軸が鉛直配置され,ランナ下
方に曲がり吸出し管をもつチューブラ
水車(図17)。
斜軸固定羽根バ
ルブ水車
発電機が水車上流側流水路中の電球形
をしたハウジング内に設置される構造
をもち,固定ランナベーンで主軸が斜め
のチューブラ水車(図18)。
S形チューブラ
水車
発電機を流水路の外に設置するため流
水路を屈曲させる構造をもつチューブ
ラ水車(図19)。
ピット形チュー
ブラ水車
発電機を上方が開放されたピット内に
納め,流水をそのピットの両側に通すよ
うにした構造をもつチューブラ水車(図
一体形水車
発電機の回転子をランナの外周に直接
取り付ける構造をもつチューブラ水車
(図21)。
上掛け式水車
ランナのバケットに水を上方から連続
的に入れ,水の重力を利用して回転させ
動力を得る古典的水車。
下掛け式水車
バケットをもつランナの一部を流水内
に入れた古典的衝動形水車。
一体着脱式水力
発電装置
水中式の発電機と水車を一体形とした
発電用水車。
ポンプ逆転水車
一般のポンプを使用し,ポンプの吐き出
し口側から水を流入させポンプを逆方
向に回転させる発電用水車。
相反転方式水力
発電機
発電機の内外二重回転電機子を互いに
逆方向に回転させる方式の水力発電装
置。
らせん水車
ら旋形状のスクリューを使用し,流れる
水の力で回す水車。
別置式揚水発電
(べっちしき)
水車及び発電機とは別に専用の電動機
で運転するポンプを設置する揚水発電
方式。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
18
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
タンデム式揚水
発電
ポンプ,水車及び発電電動機(574)を
同一軸上に設けた揚水発電方式。
可逆ポンプ水車
式揚水発電
ポンプ水車を発電電動機に直結させ,ラ
ンナの回転方向を変更させる揚水発電
方式。
揚水ポンプ
揚水発電所の主機として用いられ,揚水
用に専用に設けるポンプ,又はタンデム
式の場合のポンプ。
ポンプ水車
ランナの回転方向を逆転させて水車及
びポンプに共用する反動水車。
フランシス形ポ
ンプ水車
ランナの形式がフランシス水車と同様
のポンプ水車(図22)。
斜流形ポンプ水
車,
デリア形ポンプ
水車
ランナの形式がデリア水車と同様のポ
ンプ水車(図23)。
チューブラ形ポ
ンプ水車
ランナの形式がチューブラ水車と同様
のポンプ水車(図24)。
立軸渦巻単段フ
ランシス形ポ
ンプ水車
渦巻ケーシングをもち,ランナが1個で
ある立軸形のフランシス形ポンプ水車
(図22)。
立軸渦巻斜流形
ポンプ水車,
立軸渦巻デリア
形ポンプ水車
渦巻ケーシングをもつ立軸斜流形ポン
プ水車,又は立軸デリア形ポンプ水車
(図23)。
横軸チューブラ
形ポンプ水車
円筒形ケーシングをもち,ランナベーン
の取付角度を変化させることができる
横軸形のチューブラ形ポンプ水車(図
発電電動機
一つの機器で発電機及び電動機の機能
をもつ一体の発電機械。
極数変換形発電
機
極数変換によって2速度運転ができるよ
うにした発電機。
極数変換形発電
電動機
極数変換によって2速度運転ができるよ
うにした発電電動機。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
19
B 0119:2009
3.6
性能
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
定格
指定された基準値。
注記 定格出力(rated output),定格回転
速度(rated speed)などのように
用いる。
対応英語
単速度式
定格回転速度で運転する方式。
二速度式
水車(又はポンプ水車)の定格回転速度
を2種類に変更して運転する方式。
可変速式
水車(又はポンプ水車)の回転速度を任
意に変更して運転する方式。
基準有効落差
水車の出力又は流量決定の基準とする
ために選定した一つの有効落差。
注記 最大出力で運転可能な最低の有
効落差を指すことが多い。
Hr又はHn
最高有効落差
水車の最大出力運転時の有効落差のう
ち最高のもの。
最低有効落差
水車の最大出力運転時の有効落差のう
ち最低のもの。
無負荷流量
ある有効落差,定格回転速度で,定格電
圧のもとで運転される発電機の出力が0
となる水車流量。
水車入力
理論水力(202)に同じ。
ここに,E:水車の比エネルギー
ρ1:水車の高圧側指定位
置における水の密度
Q1:水車の高圧側指定位
置を通過する流量
ランナ出力,
インペラ入力
ランナ(又はインペラ)と主軸とのカッ
プリングを通じて伝達される有効な機
械動力。水車運転の場合には,水車入力
から水車の比エネルギー損失動力,漏れ
損失動力,円板摩擦損失動力を差し引い
たもの。ポンプ運転の場合には,ポンプ
出力にポンプの比エネルギー損失動力,
漏れ損失動力,円板摩擦損失動力を加え
たもの。
水車出力
主軸を通じて伝達される有効な機械動
力。ランナ出力から,軸受損失などの損
失動力を差し引いたもの。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
20
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
最大出力
ある有効落差,定格回転速度で,安全に
連続して発生できる水車出力のうち最
大のもの。各有効落差における最大出力
のうち最も大きいものを公称最大出力
という。混同のおそれがない場合には公
称最大出力を単に最大出力という。
基準出力
基準有効落差における最大出力。
100 %開度出力
ある有効落差,定格回転速度で,ガイド
ベーン又はニードルの開度100 %の場
合に発生することができる水車出力。
ここに,100 %開度とは,各有効落差に
おける最大出力のときのガイドベーン
(又はニードル)開度のうち最大のもの
をいう。
全開出力
ある有効落差,定格回転速度で,ガイド
ベーン又はニードルの開度を全開にし
たときの水車出力。
ポンプ出力
ポンプ水車で,ポンプによって水に与え
られる単位時間当たりのエネルギー。次
の式で表す。
ここに,E:ポンプの比エネルギ
ー(J/kg)
ρ1:ポンプの高圧側指定
点における水の密度
Q1:ポンプの高圧側指定
点を通過する流量
ポンプ入力
ポンプ水車の,主軸に伝達される有効な
機械的動力。
最大ポンプ入力
ある全揚程,定格回転速度でポンプを安
全に連続して運転することができるポ
ンプ入力の限度。
締切ポンプ入力
締切運転に必要なポンプ入力。
空転入力
水面を押し下げ,ランナを空中に置いた
状態で定格回転速度で運転するのに必
要なポンプ入力。
回転速度
回転体が単位時間に回転する数。
定格回転速度
指定された回転速度。
nn又はn
無拘束速度
ある有効落差,開度及び吸出し高さにお
ける水車の無負荷の回転速度。
対応英語
量記号
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
21
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
比速度
水車(又はポンプ水車)の水車運転での
比速度。
水車の形と運転状態とを相似に保って
大きさを変えたとき,単位落差で単位出
力を発生させる回転速度。基準有効落差
H,基準出力P,回転速度nの水車の比
速度nsは,次の式で求める。ただし,複
流形のときはP/2,ペルトン水車のとき
はノズル1本当たりの出力をとる。
量記号
注記
m-kWは単
位記号では
ないが,使
用した数値
の単位を示
すためにこ
のように表
記されるこ
とがある。
特に指定がない限り,有効落差はm,水
車出力はkW,回転速度はmin−1を用い
る。
ポンプ比速度
ポンプ水車のポンプ運転での比速度。ポ
ンプの形と運転状態とを相似に保って
大きさを変えたとき,単位全揚程で単位
揚水量を揚水する回転速度。全揚程H,
揚水量Q,回転速度nのポンプの比速度
nspは,次の式で求める。
特に指定がない限り,全揚程はm,揚水
量はm3/s,回転速度はmin−1を用い,仕
様範囲内で最大揚水量を与える運転状
態の値を用いて表す。
流量比速度
模型水車(又は模型ポンプ水車)の運転
での比速度。流量比速度は最高効率点に
おける有効落差又は全揚程H,流量Q,
回転速度nを用いて次の式で求める。た
だし,複流形のときはQ/2,ペルトン水
車のときはノズル1本当たりの流量をと
る。
特に指定がない限り,有効落差・全揚程
はm,流量はm3/s,回転速度はmin−1を
用いる。
水車の水力効率
ランナ出力Pmと水車入力Phとの比。
ここに,Pm:ランナ出力 (W)
E:水車の比エネルギー
ρ1:高圧側指定点におけ
る水の密度 (kg/m3)
Q1:高圧側指定点を通過
する流量 (m3/s)
注記
m-m3/sは単
位記号では
ないが,使用
した数値の
単位を示す
ためにこの
ように表記
されること
がある。
注記
m-m3/sは単
位記号では
ないが,使用
した数値の
単位を示す
ためにこの
ように表記
されること
がある。
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
22
B 0119:2009
番号
用語
定義
水車の機械効率
水車出力Pと,ランナ出力Pmとの比。
参考
対応英語
量記号
単位記号
ここに,P:水車出力 (W)
Pm:ランナ出力 (W)
PLm:軸受と主軸封水装
置の機械損失動力
(円板摩擦損失動
力は含まない)(W)
水車効率
水車の出力Pと水車入力Phとの比。
ここに,ηh:水車の水力効率
ηm:水車の機械効率
保証効率
製造業者が保証する効率。
加重平均効率
効率の加重平均値。出力又は流量の指定
された点における効率をη1, η2, η3……
とし,その効率に対する評価係数をw1,
w2, w3……とすれば,次の式で示される。
最高効率
効率のうちで最も高いもの。
ηmax又は
ポンプの水力効
率
ポンプ出力Phとインペラ入力Pmとの
比。
ここに,Pm:インペラ入力 (W)
E:ポンプ水車の比エネ
ルギー (J/kg)
ρ1:高圧側指定点におけ
る水の密度 (kg/m3)
Q1:高圧側指定点を通過
する流量 (m3/s)
ポンプの機械効
率
インペラ入力Pmとポンプ入力Pとの比。 mechanical
ここに,Pm:インペラ入力 (W)
P:ポンプ入力 (W)
PLm:軸受と主軸封水装
置の機械損失動力
(円板摩擦損失動
力は含まない)(W)
ポンプ効率
ポンプ出力Phとポンプ入力Pとの比。
ここに,ηh:ポンプの水力効率
ηm:ポンプの機械効率
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
23
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
効率換算式
模型の水力効率から実物の水力効率を
推定する場合に用いられる計算式。
性能換算式
模型性能から実物性能を推定する場合
に用いられる計算式。
摩擦損失率
水車(又はポンプ水車)内の総水力損失
に対する,流路表面の摩擦損失の割合。
効率帯
測定して得た各点の効率に,測定器の誤
差などで定まる上・下の許容差の数値を
加えた値をプロットして作られた2本の
曲線の間の帯状のもの。
性能
対応英語
実際の運転状態のもとで水車(又はポン
プ水車)が発揮する出力(入力),流量,
効率などの相互関係。
特性
水車(又はポンプ水車)の種類,形状が
定まれば,水車(又はポンプ水車)の大
小に関係なく決まる水車(又はポンプ水
車)の性質,性能,特徴などを示すもの。
性能曲線
性能を曲線で表示したもの。
特性曲線
特性を曲線で表示したもの。
完全特性
ポンプ水車の正転,逆転,正流領域・逆
流領域にわたる全般的な特性。
正転正流領域をポンプ領域,正転逆流領
域をブレーキ領域,逆転逆流領域を水車
領域(ただし,無拘束速度以上の逆流領
域を水車ブレーキ領域という。),逆転正
流領域を逆転ポンプ領域という。
揚程曲線
ポンプ水車のポンプ運転時における揚
水量に対し全揚程を表示したもの。
S字特性
完全特性の一種で水車無拘束速度付近
において逆こう配がみられ,3価をもつ
曲線(同じn11で三つの異なるQ11が得
られる曲線)となるような特性。
ここに,n11:ランナ出口径1 m,
有効落差1 mのとき
のランナ回転速度
Q11:ランナ出口径1 m,
有効落差1 mのとき
の流量(m3/s)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
24
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
裕度
保証値と試験結果との差異の許容する
範囲。
対応英語
開度
ガイドベーン,ニードルなどの開口の大
きさ。
適用する対象の区別によって,ガイドベ
ーン開度,ニードル開度などという。
部分開度
全開未満のガイドベーン開度又はニー
ドル開度。
水圧変動
水車の負荷又はポンプの入力が急変し
た場合に,水圧管路その他の導水路によ
って水車又はポンプに与えられる水圧
の変動。
最大水圧値
水圧変動によって水車(又はポンプ水
車)に生じる高圧側指定点又は低圧側指
定点での最大水圧値。
最小水圧値
水圧変動によって水車(又はポンプ水
車)に生じる高圧側指定点又は低圧側指
定点での最小水圧値。
水圧変動値
水圧変動率
水圧変動時に生じる最大水圧値又は最
小水圧値と,停止時における水車(又は
ポンプ水車)の指定位置での静水圧との
差。
Δp=pmax−pst又は
ここに,pst:停止時の指定位置に
おける静水圧 (Pa)
zH:取水口水位 (m)
zr:水車(又はポンプ水
車)の指定位置標高
水圧変動値と静落差との比。
ここに,Δp:水圧変動値 (Pa)
Hst:静落差 (m)
zH:取水口水位 (m)
z2'':水車(又はポンプ水
車)停止時の放水口
水位 (m)
速度変動率
水車の負荷が急変したときに生じる回
転速度の変化量と定格回転速度との比。
ここに,ni:負荷変化前の回転速
度 (min−1)
nm:負荷変化時の最大
(最小)回転速度
nn:定格回転速度(min−1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
25
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
臨界キャビテー
ション係数,
クリティカルシ
グマ
キャビテーションの発生によって効率
が低下し始めるときのキャビテーショ
ン係数。
注記 キャビテーション特性の例
σc又はσs
初生キャビテー
ション係数
キャビテーションが目視による観察で
見え始める状態のキャビテーション係
数。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
26
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
指定キャビテー
ション係数
ある性能(通常は効率)が,キャビテー
ション係数の高い状態での値から,指定
された値だけ変化したときのキャビテ
ーション係数。
注記 σ0(効率が変化しない最低のσ),
σ1(効率が1 %低下したときのσ)
などのように用いる。
運転キャビテー
ション係数,
プラントシグマ
実際の運転時のキャビテーション係数。 plant Thoma
水スラスト
水の作用によって生じる推力。
主軸方向に働く軸スラスト(axial thrust)
及び,主軸と垂直方向に働く半径スラス
ト(radial thrust)がある。単に水スラス
トという場合は,軸スラストを指す。
空中始動
ポンプ水車のポンプ始動時に発電電動
機からの入力を少なくする目的で,圧縮
空気によって吸出し管内の水面を押し
下げ,ランナを空中で始動する方法。
水中始動
ポンプ水車の運転において水面押し下
げを行わず,ランナを水中で始動する方
法。
対応英語
量記号
単位記号
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
27
B 0119:2009
番号
用語
定義
対応英語
量記号
空中始動トルク
ポンプ水車を空中始動するのに必要な
トルク。
水中始動トルク
ポンプ水車を水中始動するのに必要な
トルク。
水車運転,
発電運転
発電するための運転。
ポンプ運転,
揚水運転
ポンプ水車の,揚水するための運転。
発電時間
発電運転を行う時間。
揚水時間
ポンプ水車の,揚水運転を行う時間。
締切運転
ポンプ水車の,揚水量が零のときの運
転。
3.7
本体一般
番号
用語
参考
定義
単位記号
参考
量記号
単位記号
ランナ
水車の回転部分の要素で,流水のエネル
ギーを機械エネルギーに変換するもの。
対応英語
単流ランナ
フランシス水車用ランナで,一組の羽
根,これを囲む一つのクラウン及びバン
ドからなり,軸方向に一方だけへ放流す
るもの。
複流ランナ
フランシス水車用ランナで,二組の羽
根,これを囲む一つのクラウン及び二つ
のバントからなり,軸方向に両側へ放流
するもの。
スプリッタラン
ナ
長翼と短翼(スプリッタベーン)とが周
方向に交互に配置されたランナ。
ランナベーン
ランナの一部で,曲面形状をなし,流水
の方向を変えてランナクラウン又はラ
ンナボスを通じて動力を伝達する部分。
ランナクラウン
フランシス水車用ランナの一部で,ラン
ナベーンを支持し,主軸に取り付けられ
て動力を伝達する部分。
ランナバンド
フランシス水車用ランナの一部で,ラン
ナクラウンとともにランナベーンを支
持する部分。
注記 シュラウドと呼ぶこともある。
ランナシール
ランナ外周からの漏れ流量を少なくす
るために,ランナクラウンと上カバーと
の間,ランナバンドと下カバーとの間に
設けた絞り部分。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
28
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
バケット
ペルトン水車用ランナの一部で,わん状
の形をし,流水の方向を変えてランナデ
ィスクを通じて動力を伝達する部分。
対応英語
ランナディスク
ペルトン水車用ランナの一部で,円板と
なっており,周囲にバケットを取り付
け,主軸に連結されて動力を伝達する部
分。
ランナボス
軸流水車ランナ,斜流水車ランナの中心
部でランナベーンを支持し,主軸に連結
されて動力を伝達する部分。
クロスヘッド
カプラン水車用ランナ,デリア水車用ラ
ンナなどの可動翼水車のランナボス内
にあり,羽根のステムにアーム及びリン
クで連結され,また,ランナサーボモー
タの操作ロッドにも連結されて全部の
羽根の角度が同時に調整する部分。
ランナコーン
ランナのクラウン又はボスの先端に取
り付けられた円すい形の部分。
ガイドベーン,
案内羽根
ランナ上流に設けられ,流量の調整に用
いられる可動羽根。
ガイドリング
ガイドベーンアーム及びリンクを通し
てサーボモータの力及び動きをすべて
のガイドベーンに分配する可動リング。
注記 guide ring
は,ガイドベ
ーンリング
(752)を指
すので注意。
ステーリング,
スピードリング
ケーシングの内周側に接続する二つの
環状板との間にステーベーンを設けた
構造物。
ガイドベーン操
作機構
ガイドベーンを使ってランナに供給す
る流量を調整する機構。
開度制限装置
サーボモータピストンが動ける行程を
ある値までに止める装置。
ケーシング
水車の周囲にある構造物で,ステーリン
グ,ガイドベーンを通じてランナに流水
を供給するもの。
渦巻ケーシング
水車を完全に囲んだ渦巻形のケーシン
グで,その巻き終わりまでその断面積を
次第に縮小するもの。
半渦巻ケーシン
グ
上流側は流水が水車に直接流入する形
状で,下流側は渦巻形となっているケー
シング。
ステーベーン
ステーリングの一部で,ケーシングの内
周側に接続する二つの環状板を連結し,
整流作用をなすとともに,水圧を受ける
ケーシングなどの補強をする部分。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
29
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
バッフルベーン
渦巻ケーシング又は半渦巻ケーシング
の巻き終わり箇所に設けられるステー
ベーン。
水車カバー
ケーシング(又はステーリング)の両側
に取り付けられるカバー。
上カバー
フランシス水車,カプラン水車などで,
ランナ及びガイドベーンの上側に設け
られ,ガイドベーンの上部ステム,主軸,
パッキン箱,主軸受などを支持するカバ
ー。
外側上カバー
内外二つに分割した上カバーで,外側に
設けられ,ガイドベーンの上部ステムを
支持するカバー。
内側上カバー
内外二つに分割した上カバーで,内側に
設けられ,主軸,パッキン箱,主軸受な
どを支持するカバー。
下カバー
フランシス水車,カプラン水車などで,
ガイドベーンの下側に設けられ,ボトム
リングを支持するカバー。
ボトムリング
下カバーに固定され,ガイドベーンの下
側にあって,その下部ステムを支持する
リング。下カバーと一体にすることがあ
る。
ディスチャージ
リング
軸流水車及び斜流水車で,ランナベーン
の外囲いとなり,吸出し管の上流側に連
結するリング。
吸出し管
ランナから放出された流水の速度を減
少させて,流水のもつ運動エネルギーを
有効に回収させる管。
円すい形吸出し
管
形状が円すい形の吸出し管。
エルボ形吸出し
管,
曲がり吸出し管
入口の形状は円すい形で,これにエルボ
を接続し,出口の部分が入口方向とほぼ
直角になっている吸出し管。
吸出し管ライナ
コンクリートを保護するために吸出し
管の一部を裏張りする金属製のライナ。
吸出し曲管
横軸反動水車に用いられ,ランナから水
平方向に放出された流水をほぼ垂直方
向に変える管。
ライナ
ケーシング,ランナなど本体を保護する
ための裏張り。
シートライナ
水車カバーのガイドベーンに面する箇
所に取り付けられた取り替えることが
できる板。
ランナライナ
ランナに取り付けられた取り替えるこ
とができるリング。
カバーライナ
カバーのランナに近接した箇所に取り
付けられた取り替えることができるリ
ング。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
30
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
水車ピット
立軸水車の上カバーと発電機下部ブラ
ケットとの間にある空所。
ピットライナ
水車ピットの内側に張られたライナ。
主軸
ランナが発生する動力を伝達する軸。
軸スリーブ
主軸に取り付けられ,取り替えることが
できる管状のライナ。
スラスト軸受
軸方向の力を支える軸受であり,油潤滑
軸受が多い。
注記 軸受のしゅう(摺)動面には,軟
質低融点金属,摩擦の小さい樹脂
材などが裏張りされる。
案内軸受
半径方向の力を支える軸受であり,油潤
滑軸受,水潤滑軸受,転がり軸受などが
ある。
注記 軸受のしゅう(摺)動面には,軟
質低融点金属,摩擦の小さい樹脂
材,セラミック材などが裏張りさ
れる。
主軸封水装置
主軸がカバーを貫通する箇所に設けた
回転部と固定部の間の漏水を最少にす
る装置。
パッキン箱
主軸がカバーを貫通する箇所に設けた
水漏れを止めるためのパッキンを収容
する箱。
シーリング箱
主軸がカバーを貫通する箇所に設けら
れ,パッキンを使用しないで清浄な圧力
水を送って,水漏れを止めるもの。
ラビリンスシー
ル
回転部と静止部との狭いすき間の途中
に急拡大部を設けその拡大損失で,漏れ
を少なくするシール。
バレル
立軸水車と発電機との間に設けられた
コンクリート製又は鉄枠製の支持台。
(水車の)バル
ブ
チューブラ水車の発電機又は軸受を据
え付けるため,流路内に設けられた半球
又は円筒形をした容器の部分。
ガイドベーンリ
ング
チューブラ水車のガイドベーンを支持
し,流路を形成する二重の円すい(一部
球形)リング部。
外側ガイドベー
ンリング
ガイドベーンリングの二重円すいリン
グのうち外側のリング。
内側ガイドベー
ンリング
ガイドベーンリングの二重円すいリン
グのうち流路内にあるリング。
マニホルド
立軸ペルトン水車で,水圧管からの流水
をノズルに導く部分で,ノズルパイプに
連結する分岐管をもつ部品。
ノズルパイプ
マニホルドとノズルとを連結する管状
の部品。
入口曲管
横軸形ペルトン水車において,ノズルパ
イプ又はノズルとを連結する曲管。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
31
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
分岐管
2個のノズルをもつ横軸形ペルトン水車
の,水圧管から入口曲管に分岐する管。
対応英語
ハウジング
ペルトン水車のランナを囲み,ノズルを
支持する構造物で,バケットから放出さ
れた流水を放水路に落とす部品。
ノズル
ノズルパイプの先端に取り付け,流水の
出口を縮小してジェットを作る部品。
ノズルチップ
ノズル先端に取り付けた取替え可能な
部品。
ニードル
ノズルにおいて,バケットに作用するジ
ェットの大きさを変え流量を調整する
部品。
ニードルチップ
ニードルの先端で円すい形をし,取替え
可能で,ノズルチップに密着して流水を
遮断できる部分。
ニードルヘッド
ニードルの一部で,ステムに取り付けた
部分。
ニードルステム
ニードルに連結したロッドで,ニードル
ストローク調整機構に連結した棒状の
部分。
バランスピスト
ン
ニードルステムに取り付け,ニードルに
かかる不平衡力を平均化させる部品。
サーボモータ内
蔵式ノズル
ニードルがステムをもたず,サーボモー
タとともにノズルパイプ内に納められ
たノズル。
デフレクタ
ハウジング内に納められ,調速機の作動
によって急速にジェットを折り曲げて
バケットに当たらないようにする部品。
ジェットブレー
キ
ニードルが閉鎖した後,ランナバケット
の裏側にジェットを当ててブレーキを
かける装置。
ディスチャージ
ピット
ハウジングと放水路との間にある空所。 discharge pit
3.8
入口弁
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
入口弁
水車への流水を止水,遮断する目的で水
車の高圧側指定点近くに設けるバルブ
で,主弁,バイパス弁,サーボモータ,
制御装置などからなる。
対応英語
主弁
入口弁の主要部分を占めるバルブ。
バイパス弁
主弁を開放する前に開いて,主弁の前後
の水圧を平均させるバルブ。
ちょう形弁
流水方向に直角に設けられた軸を中心
として,円板形の弁体が回転するバルブ
(図33)。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
32
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
複葉弁
ちょう形弁の一種で,弁体が流水を遮断
する円板とそれを補強する板の二葉構
造となっているもの(図34)。
対応英語
ニードル弁
ニードル形状の弁体が,流水と同方向に
動くバルブ(図35)。
仕切弁,
スルース弁
板状の弁体が,流水の方向と直角の方向
に動くバルブ(図36)。
ロータリ弁
弁胴が球形をし,流れ方向に直角に設け
られた軸を中心として,弁座をもった管
状の弁体が回転するバルブ。開放したと
きに,このバルブの中の通水部の形状が
鉄管と同様となる(図37)。
リングゲート
水車のガイドベーンとステーベーンと
の間に設けられ,円筒の軸に沿って動作
する円筒ゲート。
弁体
バルブにおいて,回転又はスライドして
流水を遮断する部分。
弁胴
弁体を囲む部分。
弁軸
弁体を回転又はスライドさせる軸。
バルブシール
弁体と弁胴との間からの漏水を止める
ため,弁体側に設けられたゴム又は金属
製のパッキン。
バルブシート
弁体と弁胴との間からの漏水を止める
ため,固定して設けられた金属製リン
グ。
注記 主に仕切弁,ロータリ弁及びニー
ドル弁に用いる。
ルーズフランジ
主弁と水圧鉄管との連結に用い,主弁の
取外しを容易にする部品。
重錘閉鎖式入口
弁
おもりによって主弁を閉鎖する入口弁。 inlet valve with
入口弁の閉鎖時
間
主弁又はバイパス弁が全開から全閉ま
でに必要とする時間。
入口弁の開き時
間
主弁又はバイパス弁が全閉から全開ま
でに必要とする時間。
流水遮断
水が流れているときに,入口弁を閉鎖す
る行為。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
33
B 0119:2009
3.9
番号
調速機・水位調整器
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
回転速度の変化を電気的に検出する調
速機。電気式にはアナログ式とデジタル
式の2種類がある。また,制御演算方式
には,PI形及びPID形[比例(P)積分(I)
微分(D)機能]がある(図39〜図41)。
速度検出部
調速機において,回転速度の変化を検出
する部分。スピーダによる機械式,PMG
(磁石発電機)又はSSG(スピードシグ
ナルジェネレータ)による電気式などが
ある。
増幅部
調速機において,速度調整装置又は負荷
調整装置からの制御量(微少なエネルギ
ー)をガイドベーン操作機構などの水量
調整機構を操作できるエネルギーに増
幅,拡大する部分で,半導体増幅器,油
圧増幅機構などがある。
変換部
電気式調速機において,電気的信号を機
械的動きに変換する部分。油圧サーボモ
ータ式の場合は,E/Mコンバータを使用
し,電動サーボモータ式の場合は電動機
を使用する。
注記 E/Mコンバータ:電磁変換器
復原部
調速機において,サーボモータの動きを
速度検出部又は増幅部に復原する部分
で,剛性復原部と弾性復原部とに区分さ
れる。
剛性復原部
サーボモータの動きを速度検出部又は
増幅部に復原し,サーボモータの動きを
回転速度の変化と比例関係に保たせる
もの。
弾性復原部
サーボモータの動きを速度検出部又は
増幅部に復原し,サーボモータの行過ぎ
を防ぎ安定に制御するもの。復原する方
法としては,機械式調速機ではダッシュ
ポット,電気式調速機ではPI制御(ダ
ンピング回路を含む)又はPID制御を用
いる。
調速機
水車の回転速度及び出力を調整するた
め,自動的にガイドベーン操作機構など
の水量調整機構を制御する装置であり,
速度検出部,配圧弁,サーボモータ,復
元部,速度調整装置,負荷調整装置,手
動操作機構などからなる。
機械式調速機
回転速度の変化を機械的に検出する調
速機(図38)。
電気式調速機
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
34
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
速度調整装置
調速機によって設定された水車の回転
速度を調整する装置。
負荷調整装置
並列運転中に水車の出力を調整する装
置。
負荷制限装置
速度検出部からの信号に関係なくガイ
ドベーン又はニードルが任意の開度以
上に開かないように制限しておく装置。
アクチュエータ
ロック装置
ガイドベーン又はニードルを現在運転
されているその開度に一時的に固定す
る装置。
速度垂下率調整
装置
剛性復原による復原量を調整し,速度垂
下率(939)を設定する装置。
過渡速度垂下率
調整装置
弾性復原による復原量を調整し,過渡速
度垂下率(940)を設定する装置。
弾性復原時定数
調整装置
弾性復原の時定数(941)を設定する装
置。
調速機の保護装
置
調速機の内部に発生した故障を検出し,
その信号を配電盤の保護回路などに伝
える装置。
停止装置
ガイドベーン又はニードルを閉じて水
車を停止させる装置。
始動装置
ガイドベーン又はニードルを開いて水
車を始動させる装置。
指示装置
回転速度,ガイドベーン又はニードル開
度,調速機油圧などを指示する装置。
結合運転装置
1発電所内で2台以上の水車の出力を自
動的に同一にそろえ,あたかも1台の水
車のように運転する装置。
水位調整装置
上水槽の水位に応じて水車を運転する
装置。
高効率運転装置
落差変動,周波数変動,流量又は指令さ
れた出力に対して最も効率的なランナ
ベーン開度の設定(カプラン水車など
で),ノズル数の選定(ペルトン水車で),
台数の選定などを自動的に決定し,発電
所として最高効率を発揮できるように
運転する装置。
調速機盤
アクチュエータ,主配圧弁などを内蔵し
たキャビネット。
調速機制御盤
速度検出装置,各種調整装置,復原部,
増幅部などの電気機器を内蔵したキャ
ビネット。
アクチュエータ
復原部,変換部,負荷制限装置,指示装
置などで構成され,配圧弁を操作する装
置。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
35
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
磁石発電機
水車の回転速度を検出する発電機。この
発電機によって調速機に必要な電源を
供給する場合もある。
スピード・シグ
ナルジェネレ
ータ
水車の回転速度を検出する検出器(又は
水車の回転速度を検出する装置。)。
ペンジュラム駆
動用電動機
ペンジュラムを駆動する電動機。機械式
調速機に用いる。
スピーダ
振り子の遠心力によって回転速度の変
化を検出し,パイロット弁を操作するも
の。スピーダは,電動機,ベルト歯車な
どによって駆動される。機械式調速機に
用いる。
ペンジュラム
スピーダの部品としての振り子。機械式
調速機に用いる。
主配圧弁
変換部(E/Mコンバータ),補助サーボ
モータなどによって作動され,主サーボ
モータに圧油を分配するバルブ。
注記 リレーバルブを含むものもある。
カプラン及び斜流水車では,ガイ
ドベーン用とランナベーン用を
それぞれ設け,ペルトン水車では
ニードル用とデフレクタ用とを
それぞれ設ける。
補助サーボモー
タ
パイロットバルブから分配される圧油
によって作動するサーボモータで,主配
圧弁を操作するもの。E/Mコンバータで
直接主配圧弁を操作する場合,補助サー
ボモータは省略される。
注記 E/Mコンバータ:電磁変換器
主サーボモータ
主配圧弁から供給される油圧によって
作動するサーボモータで,ガイドベー
ン,ニードル又はデフレクタを操作する
もの。操作用動力源によって,油圧式と
電動式とに区別される。
ランナサーボモ
ータ
主配圧弁から圧油導入装置で供給され
る油圧によって作動するサーボモータ
で,ランナベーンを操作するもの。操作
用動力源によって,油圧式と電動式に区
別される。油圧式の場合は,回転部であ
る主軸又はランナボス内に設けられる
場合が多い。
圧油導入装置
通常発電機の頂上に設けられ,主配圧弁
から供給される圧油を回転部(主軸又は
ランナボス)内に設けられたランナサー
ボモータに供給する装置。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
36
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
緩衝装置
主サーボモータを急閉するとき,無負荷
開度付近からサーボモータの閉鎖速度
を遅くする装置。
速度調定率
ある有効落差及びある出力で運転中の
水車の調速機に調整を加えない場合に
直結発電機の負荷を変化したとき,定常
状態における回転速度の変化分と発電
機の負荷の変化分との比。
速度垂下率
調速機に調整を加えずにサーボモータ
をある位置からある位置へ動かしたと
き,ストローク変化前後の定常状態にお
ける水車の回転速度の変化分とサーボ
モータの位置変化分との比。
過渡速度垂下率
調速機に調整を加えずにサーボモータ
をある位置からある位置へ動かしたと
き,調速機の弾性復原に相当する回転速
度の変化分とサーボモータの位置変化
分との比。
弾性復原の時定
数
調速機の弾性復原の要素が,ある量の動
作を行って復帰する場合,その動作量の
63 %を復帰するのに必要とする時間。
安定度
水車がある負荷で運転されている場合,
又は新しい負荷要求に追従する場合に,
調速機系によって回転速度の変動又は
出力の変動が生じないように,ガイドベ
ーン開度又はニードル開度を安定させ
る程度。
開き時間
ガイドベーン又はニードルを無負荷開
度から指定した出力に相当する開度ま
で動かすのに必要とする最短時間。
閉鎖時間
ガイドベーン又はニードルを指定した
出力における開度から全閉まで動かす
のに必要とする最短時間。
不動時間
水車の回転速度が変化し始めてからガ
イドベーン又はニードルの動作が開始
するまでの時間。
調速機の不動時
間
水車の回転速度が変化し始めてから調
速機の主サーボモータの動作が開始す
るまでの時間。補助サーボモータがある
場合は,補助サーボモータの動作が開始
するまでの時間。
不動帯
定格回転速度のもとでガイドベーン又
はニードルを開動作(又は閉動作)させ
るのに必要とする回転速度の大きさの
定格回転速度に対する比。特定の不動帯
を示す場合は,その旨を明示する。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
37
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
調速機の不動帯
定格回転速度のもとで主サーボモータ
を開動作(又は閉動作)から逆に閉動作
(又は開動作)させるのに必要とする回
転速度の大きさの定格回転速度に対す
る比。補助サーボモータがある場合は,
補助サーボモータを動作させたときの
比。
ハンチング
調速機内部の欠陥及び調速機・水車水路
系など広範囲の事象が関連して起きる
振動のために,サーボモータストローク
が周期的に変化する好ましくない状態。
レーシング
無負荷運転時に,回転速度,サーボモー
タなどが相互に関係しながら起こるハ
ンチング。
ジャンピング
速度検出部が不円滑に駆動されるため
に,スピーダ,パイロット弁などに発生
する好ましくない振動。
対応英語
量記号
単位記号
対応英語
量記号
単位記号
3.10 制圧機
番号
用語
定義
参考
制圧機
ガイドベーンを急に閉鎖したとき,水圧
管路の水圧が上昇するのを防止するた
めの装置(図42,図43)。
放水管
制圧機から放出された水を放水路へ導
く管路。
制圧機の復原部
制圧機の開度を,急閉鎖前の水車ガイド
ベーン開度に相当した値まで開き,その
後ダッシュポットの効果によってこれ
を徐々に閉鎖させる復原部。
制圧機の不動時
間
ガイドベーンが閉じ始めてから制圧機
が開き始めるまでの時間。
制圧機の閉鎖時
間
制圧機が全開から全閉までに必要とす
る時間。
制圧機の開き時
間
制圧機が全閉から全開までに必要とす
る時間。
3.11 圧油装置・空気圧縮装置
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
圧油装置
水車(又はポンプ水車)の運転制御に必
要な圧油を供給する装置。
注記 圧油タンク,集油タンク,油ポン
プなどからなる。
ブラダ形圧油装
置
ブラダ形アキュムレータを用いて水車
の運転制御に必要な圧油を供給する装
置。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
38
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
圧油タンク
水車(又はポンプ車)の運転制御のため
の圧油を収容するタンク。
ブラダ形アキュ
ムレータ
圧縮自在なブラダ(ゴム袋)に窒素ガス
を封入し,その圧縮性を利用して,流動
体の圧力を貯蔵させるタンク。
集油タンク
圧油系統の排油を収容するタンク。
圧油ポンプ
水車(又はポンプ水車)の運転制御に必
要な圧油を供給するポンプ。
直接加圧ポンプ
圧油タンクに圧油を蓄積することなく,
圧油ポンプによって作られる圧油で直
接サーボモータを操作するポンプ。
可変容量ポンプ
無負荷時最大油量を送り,負荷がかかる
と吐出し量は減少するが圧力は保持さ
れ,その圧力での作動に必要な油量だけ
を吸入し吐き出すポンプ。
自動油面調整装
置
圧油タンク内の油面を自動的に規定値
に保たせる装置。
アンローダ
圧油タンクの圧力を規定値に保つよう
に圧油ポンプからの圧油を圧油タンク
に送入したり排出したりするバルブ。
電磁弁によるものを,電磁弁式アンロー
ダという。
コンプレッサ給
気方式
圧油タンク内の圧力保持を空気圧縮機
によって行う給気方式。
アンローダ給気
方式
圧油ポンプからの油をアンローダ経由
後,補助タンクを介して圧油タンクヘ送
る方式。
注記 補助タンク経由時,空気を気泡と
して油とともに圧油タンクヘ送
ることによって圧油タンクに圧
縮空気が貯蔵されるので,空気圧
縮装置が不要となる。
圧縮空気タンク
空気圧縮機からの圧縮空気を蓄積して
おくタンク。
漏油タンク
漏油を貯蔵するタンク。
水面押下装置
ランナ下部に圧縮空気を送り,水面を低
下させる装置で空気タンク,コンプレッ
サー及び給排気弁からなる装置。
注記 調相運転,ペルトン水車の洪水時
運転,ポンプの始動時などに用い
る。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
39
B 0119:2009
3.12 潤滑油装置
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
潤滑油装置
水車(又はポンプ水車),発電機(又は
発電電動機)の主軸受,その他各軸受に
潤滑油を供給する装置。
上部油タンク
各軸受に重力によって給油潤滑させる
ため,建屋上部,発電機頂部などに設け
た潤滑油タンク。
潤滑油ポンプ
潤滑に必要な油を供給するポンプ。
潤滑油タンク
各軸受にポンプによって供給する潤滑
油を貯えるタンク。
オイルリフタ装
置
軸受静荷重が大きい場合,始動時の軸受
油膜を強制的に形成させるための装置。
グリースポンプ
軸受にグリースを圧入するポンプ。
分配弁
ポンプから圧送されたグリースを各軸
受に分配するバルブ。
対応英語
量記号
単位記号
対応英語
3.13 給排水装置
番号
用語
定義
参考
給水装置
水車(又はポンプ水車),発電機(又は
発電電動機)の軸受,油類の冷却,発電
機本体の冷却などに給水を行う装置。
給水ポンプ
給水に必要な水を供給するポンプ。
サンドセパレー
タ
給水に必要な水に含まれる砂などを分
離,排出する装置。
注記 河川水を給水に用いる場合に適
用される。
減圧装置
水圧管路などから給水する場合,管路水
圧を給水に必要な水圧に減圧する装置。
排水装置
排水ピット,吸出し管などの排水を行う
装置。
排水ピット
水車からの漏水,発電所からのゆう(湧)
水などを集めるピット。
排水ポンプ
排水ピットから水を排水するポンプ。
油水分離装置
排水ピット内に混入した油分を分離す
る装置。
3.14 運転制御
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
制御
ある目的に適合するように,対象となっ
ているものに所要の操作を加えること。
対応英語
運転制御
水車(又はポンプ水車)・発電機(又は
発電電動機)の始動,同期並列,負荷調
整などを行うこと。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
40
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
運転制御装置
水車(又はポンプ水車)の自動運転制御
に必要な諸装置。
注記 制御盤,電磁弁,自動弁,切換弁,
油圧継電器などで構成される。
始動
圧油装置,潤滑油装置,給水装置,封水
装置などの準備を整えて,水車(又はポ
ンプ水車)ランナを始動させること。
普通停止
対応英語
量記号
単位記号
負荷調整装置によって負荷を減じ,ガイ
ドベーン又はニードルを閉じて水車を
停止させること。
緩停止
軽度の故障が生じたとき,負荷調整装置
によって負荷を減じ,ガイドベーン又は
ニードルを閉じて水車を停止させるこ
と。
急停止
発電所に機械的事故が生じたとき,ガイ
ドベーン又はニードル,及び入口弁を閉
じた後,並列用遮断器及び主界磁遮断器
を開き,水車を停止させること。
非常停止
発電所に電気的事故が生じたとき,並列
用遮断器及び主界磁遮断器を同時に開
くとともに,ガイドベーン又はニード
ル,及び入口弁を同時に閉じて水車を停
止させること。
一人制御
(いちにんせい
ぎょ)
一人の運転員が配電盤上の主制御開閉
器を操作するだけで水車発電機の始動
停止ができ,しかも,負荷の増減その他
すべての運転制御を行う方式。
遠方制御
水車(又はポンプ水車)・発電機(又は
発電電動機)の始動,停止,負荷の増減,
その他すべての運転制御を遠方の制御
所から行う方式。
水車制御盤
水圧計,軸受温度計,電磁弁など水車の
運転制御に必要な装置を内蔵したキャ
ビネット。
最高常用油圧
常用油圧の上限。
注記 この油圧で,アンローダがポンプ
からの圧油を集油タンクへの送
油に切り換える。
最低常用油圧
常用油圧の下限。
注記 この油圧で,アンローダがポンプ
からの圧油を圧油タンクへの送
油に切り換える。
警報油圧
最低常用油圧から油圧が低下し,予備ポ
ンプが始動してもなお油圧が下がる場
合に,間もなく停止油圧になるという圧
油装置の異常を告げる油圧。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
41
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
停止油圧
この油圧まで低下すると水車を停止す
るもので,圧油ポンプからの補給なしに
各サーボモータが一行程を行っても,許
容最低油圧に対し余裕があるもの。
許容最低油圧
各サーボモータを操作できる最低の油
圧。
調相機運転
水車(又はポンプ水車)を系統からの電
力で空中回転し電力系統の無効電力を
調整する運転。
待機運転
対応英語
量記号
単位記号
電力系統の負荷急増時に対応するため,
水車を系統からの電力で空中回転し,待
機する運転。
水位調整器運転
上水槽の水位をほぼ一定に保つように,
水路の流入量に応じて出力を調整する
運転。
応水運転
水路式発電所又は流込み式発電所にお
いて,水路の流入量に応じて始動停止を
自動的に行う運転方式。
調速機運転,
ガバナフリー運
転
調速機の周波数調整機能によって,系統
周波数の変化に追随して出力を敏速に
増減させ,系統周波数の安定に寄与させ
る運転方式。
AFC運転,
自動周波数制御
運転
電力系統の周波数変動の周期が比較的
長いものに対して,自動周波数調整装置
を設け,系統周波数のずれに応じて調速
機を動作させ,出力を調整して系統周波
数の改善に寄与する運転方式。
量記号
単位記号
3.15 可変速制御
番号
用語
定義
参考
対応英語
可変速運転
定められた回転速度幅において,回転速
度を変化させ,安定的に運転する制御方
式。
発電可変速運転
発電運転中にポンプ水車の回転速度を
変化させて高効率運転又は安定に運転
する制御方式。
揚水可変速運転
揚水運転中にポンプ水車の回転速度を
変化させて入力調整を行う運転制御方
式。
揚水AFC運転
揚水運転中にポンプ水車の回転速度を
変化させて入力調整を行い,主に夜間系
統周波数の調整を行う運転制御方式。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
42
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
二次励磁装置
ポンプ水車の回転速度と系統周波数と
の差を補償するための発電電動機の励
磁装置。
一次側入力・
一次側出力
発電電動機一次端子(通常,固定子端子)
における有効電力又は皮相電力。
システム入力・
システム出力
一次側入力・一次側出力と二次励磁装置
電源回路電力とのベクトル和。
可変速永久磁石
発電システム
永久磁石同期発電機を用いて任意の回
転速度で発電する発電システム。
注記 マイクロ水力への適用事例があ
る。
3.16 揚水始動
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
揚水始動方式
揚水運転(揚水方向調相運転を含む)を
開始する際のポンプ始動の各種方式。
制動巻線始動方
式
発電電動機の回転子に大容量の制動巻
線を設け,固定子巻線に系統電圧を印加
し,かご形誘導機の原理によってポンプ
水車を始動する方式。
同期始動方式
駆動しようとする電動機と始動用の発
電機を停止中に電気的に結合し,同期さ
せてポンプ水車を始動する方式。
起動用電動機直
結始動方式
発電電動機に始動用の電動機を直結し
てポンプ水車を始動する方式
サイリスタ始動
方式
サイリスタ変換器によって0〜定格周波
数まで変化する交流を発電電動機の固
定子巻線に印加し,ポンプ水車を始動す
る方式。
水面押下運転
揚水始動時や調相運転中に,吸出管水面
を圧縮空気にて押し下げ,水車ランナを
空気中で回転させる運転。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
43
B 0119:2009
3.17 共通
番号
用語
定義
参考
集中方式
圧油装置,潤滑油装置,空気圧縮装置な
どを2台以上の水車(又はポンプ水車)
に対して共通に設ける方式。
単位方式
圧油装置,潤滑油装置,空気圧縮装置な
どを各水車(又はポンプ水車)ごとに単
独に設ける方式。
圧油
調速機,入口弁,制圧機,運転制御装置
などを油圧で操作するための油。
配圧弁
対応英語
量記号
単位記号
調速機,入口弁,制圧機などに使用され,
サーボモータに油圧又は水圧を分配す
るバルブ。
リレーバルブ
力を増幅して動きを伝える油圧機構。
ダッシュポット
機械式調速機,制圧機などの弾性復原効
果を作りだすもの。
フローティング
レバー
調速機,制圧機などに使用され,独立し
て動くいろいろの支点をもち,その支点
が固定されていないレバー。
サーボモータ
ピストンとシリンダとからなり,油圧に
よってガイドベーン,ニードル,入口弁,
制圧機などを開閉する装置。
注記 入口弁については,油圧に替えて
水圧が利用される例がある。
電動サーボモー
タ
ハイブリッドサ
ーボモータ
電動機によってガイドベーン,入口弁な
どを開閉するサーボモータ。
可変速電動機で直接加圧ポンプを自動
制御することによって,主配圧弁や圧油
タンクなどの調速機,圧油装置を不要と
した電気油圧複合式サーボモータシス
テム。
ロック装置
ガイドベーン,ニードル,入口弁,制圧
機などの開きを指定した位置に機械的
に固定する装置。
手動装置
ガイドベーン,ニードル,入口弁,制圧
機などを人力で開閉する装置。
エアーブリーザ
圧油装置,潤滑油装置などに設ける開放
形の油タンクにおいて,油面の上下につ
れて空気が出入りしても内圧を大気圧
に保持し,システムが要求する清浄度に
空気をろ過する装置。
油冷却装置
圧油,潤滑油などを冷却する装置。
注記 内蔵クーラ式(水冷),別置クー
ラ式(空冷,水冷),ヒートポン
プなどの構成がある。
油清浄器
使用された油を清浄する装置。
ストレーナ
給水に必要な水及び水車制御用などに
必要な油をろ過する装置。
水位検出器
上水槽,放水庭,排水ピットなどの水位
を検出する装置。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
44
B 0119:2009
3.18 試験
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
受入試験
水車(又はポンプ水車)に保証された事
項を立証するために行う試験。主に次の
項目からなる。
1) 耐圧試験
2) 組立検査
3) 調速機性能試験
4) 圧油装置及び潤滑油装置試験
5) 給水装置試験
6) 排水装置試験
7) 水面押下装置試験
8) 運転制御装置試験
9) 負荷遮断試験
10) 入力遮断試験(ポンプ水車だけ実
施)
11) 負荷試験
12) 入力試験(ポンプ水車だけ実施)
13) 効率試験
なお,必要によって材料試験,模型試験
などを行う。
組立検査
水車(又はポンプ水車)及び附属装置の
組立を行って各部の寸法を測定し,ま
た,ガイドベーン,ランナベーン,ニー
ドル,デフレクタ,入口弁などを操作し
てその動作状況を確認する検査。
模型試験
模型水車(又はポンプ水車)を用いて行
う各種試験。
性能試験
水車(又はポンプ水車)の性能(642)
を求める試験。
特性試験
水車(又はポンプ水車)の特性(643)
を求める試験。
負荷試験
水車が各負荷で振動,漏油,漏水,騒音,
軸受温度その他の異常がなく連続して
運転できることを確認する試験。
入力試験
ポンプ水車のポンプ運転時に振動,漏
油,漏水,騒音,軸受温度,その他の異
常がなく連続して運転できることを確
認する試験。
負荷遮断試験
水車の負荷を遮断したときに,ガイドベ
ーン又はニードルが正常に動作し,水車
その他の設備が安全であることを確認
するとともに,水車の水圧変動値又は水
圧変動率,速度変動率及び速度調定率を
測定する試験。
入力遮断試験
ポンプ水車のポンプ運転で入力を遮断
したときにガイドベーンが正常に動作
し,ポンプその他の設備が安全であるこ
とを確認するとともに,水圧変動などを
測定する試験。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
45
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
耐圧試験
水車(又はポンプ水車),調速機及び附
属装置の水圧,油圧又は空気圧を受ける
部分に圧力をかけて所定の圧力に耐え
得ることを確認する試験。
耐圧力
水車(又はポンプ水車),調速機及び附
属装置の水圧,油圧又は空気圧を受ける
部分が安全に耐え得る最大圧力。
調速機特性試験
調速機の組立を行って,所定の性能があ
ることを確認する試験。次の項目からな
る。
1) 各種配圧弁及び機構の動作試験
2) 速度検出部特性
3) 速度調整範囲
4) 不動時間
5) 開き時間
6) 閉鎖時間
7) 比例,積分,微分ゲイン
8) 不動帯
9) 速度調定率
10) 速度垂下率
圧油装置及び潤
滑油装置試験
圧油装置及び潤滑油装置の所定の性能
を確認する試験。次の項目からなる。
1) 油圧ポンプ及び潤滑油ポンプの吐
出量試験
2) 動作試験(アンローダ,空気補給装
置,予備機との切替装置,安全弁な
ど)
3) 連続運転試験
4) 圧油タンク容量試験
給水装置試験
給水装置の所定の性能を確認する試験。
次の項目からなる。
1) 給水ポンプの吐出量試験
2) 動作試験(ストレーナ,減圧装置,
予備機との切替など)
3) 連続運転試験
排水装置試験
排水装置の所定の性能を確認する試験。
次の項目からなる。
1) 排水ポンプの吐出量試験
2) 動作試験(水位検出器,予備機との
切替など)
3) 連続運転試験
水面押下装置試
験
水面押下装置の所定の性能を確認する
試験。次の項目からなる。
1) 動作試験(水面押下時間,空気補給
時間,安全弁など)
2) 空気圧縮機の連続運転試験
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
46
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
対応英語
量記号
単位記号
運転制御装置試
験
運転制御装置の各部の動作が適正で確
実であることを確認する試験及び個々
の性能試験を実施後,総合的な動作が適
切であることを確認する試験。自動始動
停止試験,保護停止試験などがある。
キャビテーショ
ン試験
水車(又はポンプ水車)のキャビテーシ
ョンの発生限界を求め,キャビテーショ
ンによる水車(又はポンプ水車)の特性
変化を求める試験。
効率試験
水車(又はポンプ水車)の運転状態にお
ける出力(又は入力),流量,効率など
を求める試験。
流量測定
水車(又はポンプ水車)を通る単位時間
当たりの水量の測定。
質量法
一定時間に容器に流入する水の質量か
ら流量を測定する方法。次の式から算出
する。
ここに,Q':流量 (m3/s)
M1:注水前質量 (kg)
M2:注水後質量 (kg)
ρ':水の密度 (kg/m3)
ρa':空気の密度 (kg/m3)
T:注水時間 (s)
容積法
一定時間に容器に流入する水の体積か
ら流量を測定する方法。次の式から算出
する。
ここに,Q':流量 (m3/s)
V:注水体積 (m3)
T:注水時間 (s)
流速計法
流速計を用いて流量を測定する方法。
ピトー管法
ピトー管を用いて流量を測定する方法。 Pitot-tube method
移動幕法
少量の水量を測定するのに適し,流路断
面の形状が一様な水平長方形水路流路
いっぱいに広げた幕を流し,その移動距
離と所要時間とから流量を測定する方
法。
塩水速度法
円形断面の水圧管内に塩水を噴射し,水
圧管内に設けた電極でその通過時間を
測定して流量を求める方法。
濃度法
導水管又は水路の長い場合に適し,上流
から一定流量で正確に溶液を流し,溶液
が流水中に十分混合した下流において
混合水を採取して,その濃度から元の流
量を測定する方法。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
47
B 0119:2009
番号
用語
定義
参考
量記号
単位記号
圧力時間法
ガイドベーン又はニードル閉鎖時に水
圧管内に起こる水圧変化を測定し,ガイ
ドベーン又はニードル閉鎖前の流量を
求める方法。
注記 その一つにギブソン法がある。
インデックス法
流路内の適切な2点間の差圧を測定して
流量の相対値を求める方法。
超音波法
超音波を用いて流量を測定する方法。
誤差
真の値と測定値との差。
許容差
基準にした値と試験値との差の許容で
きる値。
校正
精密標準計器と対照することによって,
計器の指示値を修正すべき値を求める
こと。
校正曲線
計器の指示値をより正しい値に修正す
るため校正値を描いた曲線。
実物水車
模型水車に対応して用いる,現場に据え
付ける水車。
実物ポンプ水車
模型ポンプ水車に対応して用いる,現場
に据え付けるポンプ水車。
模型水車
実物水車の性能を推定するために用い
る,流水部の形状が幾何学的に実物水車
と相似な水車。
模型ポンプ水車
実物ポンプ水車の性能を推定するため
に用いる,流水部の形状が幾何学的に実
物ポンプ水車と相似なポンプ水車。
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
48
B 0119:2009
附属書A
(参考)
水車及びポンプ水車の分類について
序文
この附属書は,水車及びポンプ水車の分類について記載するものであって,規定の一部ではない。
水車及びポンプ水車は,回転の原理,流れの方向及び構造によって,表A.1のように分類される。
表A.1−水車及びポンプ水車の水力学的分類
水車
ポンプ水車
ペルトン水車
なし
ターゴ水車
なし
クロスフロー水車
なし
遠心水車
フランシス水車
フランシス形ポンプ水車
斜流水車
デリア水車
デリア形ポンプ水車
軸流水車
カプラン水車
衝動水車
反動水車
プロペラ水車
なし
セミカプラン水車
チューブラ水車
バルブ形水車 チューブラ形ポンプ水車
ピット形水車
一体形水車
S形水車
注記 クロスフロー水車は,衝動水車及び反動水車の特性を併せもち,それらの中間に
位置づけられる。
[出典]社団法人電気学会 電気規格調査会標準規格 JEC-4001-2006“水車及びポンプ水車”3.1項 表
3.1
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
49
B 0119:2009
附属書B
(参考)
水力発電所新設時の発電原価について
序文
この附属書は,水力発電所新設時の発電原価計算の例について記載するものであって,規定の一部では
ない。
B.1 水力発電所(ただし,揚水発電所はB.2による。)の原価は,次の式によって概算で求めることがで
きる。
a) 発電原価(貨幣単位/kWh)=kWh当たり建設費×年経費率
b) kWh当たり建設費(貨幣単位/kWh)
=
建設費(貨幣単位)
年間発電電力量(
kWh
)
B.2 揚水発電所の原価は,次の概算式によって求めることができる。
a) 発電原価(貨幣単位/kWh)
=
×
年経費率
kW
当たり建設費(貨幣単
位
/kW
)
+
揚水動力費(貨幣単位
/kWh
)
年間発電運転時間(
h
)
b) kW当たり建設費(貨幣単位/kW)
=
建設費(貨幣単位)
設備出力(
kW
)
c) 揚水動力費(貨幣単位/kWh)=揚水電力単価(貨幣単位/kWh)÷揚水総合効率0.7
ここに,“揚水総合効率”とは揚水に用いられたエネルギー量に対する発電エネルギー量と定義され,そ
の率として70 %が一般的に用いられる。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
50
B 0119:2009
図1−横軸単輪単射ペルトン水車(番号507,540)
図2−横軸単輪二射ペルトン水車(番号507,541)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
51
B 0119:2009
図3−横軸二輪四射両掛ペルトン水車(番号507,542)
図4−立軸単輪四射ペルトン水車(番号507,543)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
52
B 0119:2009
図5−斜めジェット水車(番号508)
図6−クロスフロー水車(番号509)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
53
B 0119:2009
図7−渦巻ケーシング(番号529,720)
図8−半渦巻ケーシング(番号530,721,723)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
54
B 0119:2009
図9−横軸単輪単流渦巻フランシス水車(番号510,544)
図10−横軸単輪複流渦巻フランシス水車(番号510,545)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
55
B 0119:2009
図11−横軸二輪単流渦巻両掛フランシス水車(番号510,536,546)
図12−立軸単輪単流渦巻フランシス水車(番号510,547)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
56
B 0119:2009
図13−立軸渦巻斜流水車(立軸渦巻デリア水車)(番号511,548)
図14−立軸渦巻固定羽根プロペラ水車(番号512,549)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
57
B 0119:2009
図15−立軸渦巻カプラン水車(番号514,550)
図16−横軸バルブ水車(番号516,531,551)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
58
B 0119:2009
図17−立軸バルブ水車(番号516,531,552)
図18−斜軸固定羽根バルブ水車(番号516,531,553)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
59
B 0119:2009
図19−S形チューブラ水車(番号516,531,554)
図20−ピット形チューブラ水車(番号516,531,555)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
60
B 0119:2009
図21−一体形チューブラ水車(番号531,556)
図22−立軸渦巻単段フランシス形ポンプ水車(番号568,571)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
61
B 0119:2009
図23−立軸渦巻斜流形ポンプ水車(立軸渦巻デリア形ポンプ水車)(番号569,572)
図24−横軸チューブラ形ポンプ水車(番号570,573)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
62
B 0119:2009
図25−立軸単輪単流渦巻フランシス水車(547)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
63
B 0119:2009
図26−立軸単輪単流渦巻フランシス水車(547)
64
B 0119:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図27−横軸単輪単流渦巻フランシス水車(544)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
65
B 0119:2009
図28−立軸渦巻カプラン水車(550)
66
B 0119:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図29−横軸バルブ水車(551)
67
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図30−横軸単輪二射ペルトン水車(541)
B 0119:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
68
B 0119:2009
図31−立軸単輪四射ペルトン水車(平面)(543)
図32−立軸単輪四射ペルトン水車(立面)(543)
69
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 0119:2009
図33−ちょう形弁(804)
70
B 0119:2009
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
図34−複葉弁(805)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
71
B 0119:2009
図35−ニードル弁(806)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
72
B 0119:2009
図36−仕切弁(スルース弁)(807)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
73
B 0119:2009
図37−ロータリ弁(808)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
74
B 0119:2009
図38−機械式調速機(902)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
75
B 0119:2009
図39−電気式調速機(油圧サーボモータ式,補助サーボモータ付)(903)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
76
B 0119:2009
図40−電気式調速機(油圧サーボモータ式,補助サーボモータ省略)(903)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
77
B 0119:2009
図41−電気式調速機(電動サーボモータ式)(903)
図42−立形制圧機(1001)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
78
B 0119:2009
図43−横形制圧機(1001)