B 0146-1:2017
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲 ························································································································· 1
2 分類······························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 42
(1)
B 0146-1:2017
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
クレーン協会(JCA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。
これによって,JIS B 0146-1:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 0146の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0146-1 第1部:一般
JIS B 0146-2 第2部:移動式クレーン
JIS B 0146-3 第3部:タワークレーン
JIS B 0146-5 第5部:天井走行クレーン及び橋形クレーン
(2)
日本工業規格
JIS
B 0146-1:2017
クレーン−用語−第1部:一般
Cranes-Vocabulary-Part 1: General
序文
この規格は,2007年に第4版として発行されたISO 4306-1を基とし,我が国の実情を反映させるため,
技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
対応国際規格には規定されていない用語及び定義として従来から追加されていた用語はそのまま踏襲し
た。変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1
適用範囲
この規格は,クレーンの分野一般に用いるクレーンの形式,パラメータ,一般概念,構成要素及び荷重
に関する用語について規定する。
なお,第2部以降で同様な用語及び定義を規定している場合には,第2部以降の用語及び定義を優先す
る。
クレーンとは,荷を動力を用いてつり上げ,及びこれを水平に運搬することを目的とする機械装置をい
う。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 4306-1:2007,Cranes−Vocabulary−Part 1: General(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
分類
クレーンの用語による分類は,次による。
a) 形式
1) 形式による分類
2) つり具による分類
3) 動作形態による分類
4) 駆動方法による分類
5) 旋回能力による分類
6) 設置形態による分類
7) 運転方法による分類
b) パラメータ
1) 荷重パラメータ
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2) 寸法パラメータ
3) 動作速度パラメータ
4) 走行路パラメータ
5) 一般パラメータ
c) 一般概念
1) 動作
2) 安定度
3) テスト
d) 構成要素
e) 定格荷重,運動に関する制限装置及び指示装置
f)
荷重
1) 用語,定義及びシンボル
2) 用語及びシンボルの適用例
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考として対応英語及び図を示す。
注記1 番号に点線の下線を付してあるものは,対応国際規格にない用語及び定義である。
注記2 対応国際規格で英文用語が2語以上示されている場合は,改行して併記した。
a) 形式
1) 形式による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
天井式クレーン
橋桁に沿って横行可能なトロリ,ホイスト又はジブクレーン
からつり下げられたつり具をもつクレーン。巻上装置が天井
にある天井クレーン,橋形クレーンの総称。
天井クレーン
走行サドルによって軌道に直接支持された橋桁ガーダをも
つクレーン(図1102参照)。
ロープトロリ式天
井クレーン
ロープトロリをもつ天井クレーン(図1103参照)。
旋回天井クレーン
走行レールが円弧又は円の天井クレーン(図1104参照)。
旋回トロリ式天井
クレーン
旋回トロリをもつ天井クレーン(図1105参照)。
滑り出し式天井ク
レーン
滑り出しガーダをもつ天井クレーン(図1106参照)。
クロークレーン
クローによって荷を扱う特殊天井クレーン(図1107参照)。 overhead travelling crane
焼入れクレーン
焼入れのための早巻下げ装置をもつ天井クレーン(図1108
参照)。
スタッカークレー
ン
直立したガイドフレームに沿って上下するフォークなどを
もつもので,一般に倉庫などの棚への荷の出入れに使用する
クレーン(図1109参照)。
橋形クレーン
軌道上の脚の上側に支持されたガーダをもつクレーン(図
1110参照)。
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
クラブ式橋形クレ
ーン
クラブトロリをもつ橋形クレーン(図1111参照)。
ホイスト式橋形ク
レーン
ホイストをもつ橋形クレーン(図1112参照)。
ロープトロリ式橋
形クレーン
ロープトロリをもつ橋形クレーン(図1113参照)。
旋回トロリ式橋形
クレーン
旋回トロリをもつ橋形クレーン(図1114参照)。
滑り出し式橋形ク
レーン
滑り出しガーダをもつ橋形クレーン(図1115参照)。
ジブクレーン付橋
形クレーン
ジブクレーンがガーダ上を横行する橋形クレーン(図1116
参照)。
引込クレーン付橋
形クレーン
引込クレーンがガーダ上を横行する橋形クレーン(図1117
参照)。
橋形アンローダ
橋形クレーン式のアンローダ(図1118参照)。
アンローダとはホッパーを内蔵してグラブバケットによっ
てばら物の陸揚げ専用に使用するクレーン。
コンテナクレーン
コンテナ揚げ積み専用の特殊つり具スプレッダをもつ岸壁
用クレーン(図1119参照)。
トランスファクレ
ーン
コンテナ専用の特殊つり具をもつ橋形クレーン。コンテナタ
ーミナルのヤードでコンテナの積み付けに使用される(図
1120参照)。
片脚橋形クレーン
ガーダの一端が軌道によって直接支持され,他端が脚によっ
て支持されるクレーン(図1121参照)。
ケーブル式クレー
ン
支柱に取り付けられた軌条ロープ上を走行するトロリから
つられたつり具をもつクレーンの総称。
ケーブルクレーン
支柱の頂部に固定されたロープが支持材となるクレーン(図
1123参照)。
橋形ケーブルクレ
ーン
2本の脚上に取り付けられた門形構造体の両端に固定された
ロープが,支持材となるクレーン(図1124参照)。
固定式ケーブルク
レーン
両側の塔が走行しないケーブルクレーン(図1125参照)。
走行式ケーブルク
レーン
片側又は両側の塔が走行するケーブルクレーン。片側の塔が
走行するケーブルクレーンは図1126参照。
軌索式ケーブルク
レーン
走行式のレールの代わりに,ロープ(軌索)をレールとして
使用したケーブルクレーン(図1127参照)。
ジブ式クレーン
ジブ又はジブに沿って走るトロリからつり下げられたつり
具をもつクレーン。ジブをもつ旋回クレーン,移動式クレー
ン,タワークレーン,鉄道クレーン,浮きクレーン,デッキ
クレーン,デリック及び片持ちはりクレーンの総称。
ジブクレーン
ジブ又はジブに沿って走るトロリからつり下げられたつり
具をもつクレーンのうち,移動式クレーン,タワークレーン,
鉄道クレーン,浮きクレーン及びオフショアクレーンを除く
クレーン。
門形旋回クレーン
下部を軌道車又は自動車が通過できる門形構造体の上に取
り付けられた走行式旋回クレーン(図1130参照)。
引込クレーン
荷を水平に引き込む機構をもつジブ付クレーン。
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
ダブルリンク式引
込クレーン
リンク機構によって,荷を水平移動させる引込クレーン(図
1132参照)。
スイングレバー式
引込クレーン
スイングレバーによって,荷を水平移動させる引込クレーン
(図1133参照)。
ロープバランス式
引込クレーン
巻上げロープの掛け方によって,荷を水平移動させる引込ク
レーン(図1134参照)。
テンションロープ
式引込クレーン
先端のジブ後部を特殊な曲線とし,これに支持ロープを掛け
て,荷を水平移動させる引込クレーン(図1135参照)。
引込式アンローダ
引込クレーン式のアンローダ(図1136参照)。
塔形ジブクレーン
脚が塔形のジブクレーン(図1137参照)。
半門形旋回クレー
ン,
片脚旋回クレーン
下部を軌道車又は自動車が通過できる片門形構造体の上に
取り付けられた走行式旋回クレーン(図1138参照)。
高脚ジブクレーン
脚が門形のジブクレーン(図1139参照)。
移動式クレーン
原動機を内蔵し,かつ,不特定の場所に移動させることがで
きるクレーン。
固定式のランウェイなしに,荷をつった状態でもつらない状
態でも走行でき,安定性が重力に依存するジブクレーンで,
マスト(塔形アタッチメント)も取り付けられるもの。クレ
ーン動作の全部又は大部分を油圧式機構によって行うタイ
プ及び機械式機構によって行うタイプがある(図1140参
照)。
タワークレーン
垂直な塔の頂部に取り付けられたジブをもつ旋回ジブクレ
ーン(図1141参照)。
鉄道クレーン
鉄道軌道を走行する特殊架台に取り付けられたクレーン(図
1142参照)。
浮きクレーン
自航式台船又はけん(牽)引式台船に取り付けられたクレー
ン。
固定ジブ式浮きク
レーン
旋回しないジブをもつ浮きクレーン(図1144参照)。
旋回式浮きクレー
ン
旋回するジブをもつ浮きクレーン(図1145参照)。
デッキクレーン
船の荷の積下ろしを目的として,船の甲板に搭載された旋回
クレーン。揚荷装置の一種である(図1146参照)。
デリック
頂部及び底部を支持された垂直マストの下部にヒンジ継手
によって取り付けられたジブをもつ旋回クレーン。原動機を
別置きし,ワイヤロープによって操作されるものをいう。
ガイデリック
マストの頂部がガイロープによって支えられたデリック(図
1148参照)。
スチフレッグデリ
ック
マストの頂部が剛的に脚(スチフレッグ)によって支えられ
たデリック(図1149参照)。
ジンポールデリッ
ク
1本のマストの先端から,荷をつるデリック(図1150参照)。 gin-pole derrick crane
片持ちはりクレー
ン
強固に固定された片持ちはり(ジブ),又は片持ちはりに沿
って走行するトロリからつり下げられたつり具をもつジブ
クレーン。ポスト形ジブクレーン,壁クレーン及びウォーキ
ングクレーンの総称。
ポスト形ジブクレ
ーン
基礎上の台座に固定された柱上で回転でき,又は基礎上の支
持ソケットの中で回転可能な柱に固定された片持ちはりク
レーン(図1152参照)。
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
壁クレーン
壁に固定されたジブが旋回するクレーン,又は壁若しくは支
持構造物の上に固定された高架軌道の上を走行できるクレ
ーン(図1153参照)。
ウォーキングクレ
ーン
地上の軌道に沿って走行し,高架ガイドによって支持された
片持ちはりクレーン(図1154参照)。
低床ジブクレーン
脚がないジブクレーン(図1155参照)。
2) つり具による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
フック付クレーン
フックをつり具とするクレーン(図1201参照)。
つかみ装置付クレ
ーン
つかみ装置をつり具とするクレーン(図1202参照)。
リフティングマグ
ネット付クレー
ン
電磁石をつり具とするクレーン(図1203参照)。
マグネット付箱取
扱いクレーン
電磁石をつり具とし,かつ,装入箱の操作装置をもつ天井ク
レーン(図1204参照)。
つかみ装置付箱取
扱いクレーン
つかみ装置をつり具とし,かつ,装入箱の操作装置をもつ天
井クレーン(図1205参照)。
装入クレーン
原料を炉に装入する装置をもつ特殊天井クレーン(図1206
参照)。
平炉用装入クレー
ン
装入箱の操作装置をもつ特殊天井クレーン(図1207参照)。 open-hearth furnace
電極棒取扱いクレ
ーン
電解槽から電極を取り出す把持機構をもつ天井クレーン(図
1208参照)。
天井走行形スタッ
カークレーン
積重ね用のフォークが装備された支持マストをもつ天井ク
レーン(図1209参照)。
レードルクレーン
鋳鍋を運搬する天井クレーン(図1210参照)。
鋼塊装入クレーン
鋼塊をつかみ,かつ,装入するための水平つかみ機構を下部
に備えた旋回コラムをもつ天井クレーン(図1211参照)。
鍛造クレーン
鍛造材料を反転させる装置をもつ天井クレーン(図1212参
照)。
ストリッパークレ
ーン
鋳型から鋼塊を取り出すための装置をもつ天井クレーン(図
1213参照)。
ソーキングピット
クレーン
トングをもち,ピット炉への装入に用いられる天井クレーン
(図1214参照)。
トラバースクレー
ン
長ものを扱うために,フック,電磁石,その他のつり具が移
動式の天井クレーン。
3) 動作形態による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
固定クレーン
基礎その他の固定台座の上に取り付けられたクレーン(図
1301参照)。
クライミングクレ
ーン
建設中の建物本体に取り付けられ,建築物の高さの増加に伴
ってそれ自身の機構によって上昇するクレーン(図1302参
照)。
ポータブルクレー
ン
手動又は補助的な装置によって作業場間の移動が可能な台
座に取り付けられたクレーン(図1303参照)。
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
回転クレーン
固定された垂直軸の周りを旋回することができるクレーン
(図1304参照)。
走行クレーン
作業中にそれ自身が移動できるクレーン。
自走クレーン
作業中に移動でき,また,作業場間の移動もできる装置をも
つクレーン。
けん引クレーン
走行用の動力をもたず,トラクタによってけん引されるクレ
ーン(図1307参照)。
4) 駆動方法による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
手動クレーン
手動による駆動機構をもつクレーン。
電動クレーン
電気的駆動機構をもつクレーン。
油圧クレーン
油圧による駆動機構をもつクレーン。
5) 旋回能力による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
旋回クレーン
下部構造体又は基礎に対して,荷をつった状態で回転できる
架台をもつクレーン。
限定旋回クレーン
旋回範囲(α)が360度未満の旋回クレーン(図1502参照)。 limited slewing crane
全旋回クレーン
360度の旋回が可能なクレーン(図1503参照)。
非旋回クレーン
下部構造体に対して,荷を回転させることが不可能なクレー
ン(図1504参照)。
6) 設置形態による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
支持クレーン
高架軌道上を走行する天井クレーン(トップランニング式ク
レーンともいう)又はつり下げ式クレーン(図1601参照)。
つり下げ式クレー
ン
クレーン軌道の下部材からつり下げられた天井クレーン。サ
スペンション式クレーンともいう(図1602参照)。
7) 運転方法による分類
番号
用語
定義
対応英語(参考)
運転室運転式クレ
ーン
クレーンに取り付けられた運転室のコントローラによって
運転する者が操作するクレーン。
床上運転式クレー
ン
ペンダント(又は無線)によって運転する者が床上から操作
するクレーン。運転する者がクレーンの走行とともに移動す
るクレーン。
床上操作式クレー
ン
トロリとケーブルとによって結ばれたペンダントから操作
するクレーン。運転する者が荷の移動とともに移動するクレ
ーン。
遠隔操作式クレー
ン
クレーンから離れた所から操作するクレーン。無線遠隔操作
式クレーン及び有線遠隔操作式クレーンの総称。
無線遠隔操作式ク
レーン
運転する者の命令が有線ではなくコントローラからクレー
ンに伝達され,操作するクレーン。無線操作式クレーン及び
赤外線操作式クレーンの総称。
無線操作式クレー
ン
無線(極超短波又は他の電磁波)によって操作するクレーン。 radio-operated crane
赤外線操作式クレ
ーン
赤外線によって操作するクレーン。
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番号
用語
定義
有線遠隔操作式ク
レーン
運転する者の命令が電気,油圧,光ファイバによってコント
ローラからクレーンに伝達され,操作するクレーン。
対応英語(参考)
b) パラメータ
1) 荷重パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
荷重モーメント
荷重Qと半径Lとの積(Q×L)(図2101参照)。
転倒荷重モーメン
ト
荷重軸から転倒軸までの距離Aと荷重Qとの積(Q×A)(図
2102参照)。
設計質量
バラスト,カウンタウェイト,燃料,作動油,潤滑油及び水
を除いたクレーンの質量。ジブクレーンの場合は,主にジブ
(ブーム)及びカウンタウェイトが含まれるが,バラスト,
燃料,作動油,潤滑油及び水は除かれる。
総質量
バラスト,カウンタウェイト,所定のレベルまで満たされた
燃料,作動油,潤滑油及び水を含めたクレーンの質量。
車輪荷重
一つの車輪によって軌道又は地面に伝達される垂直荷重(P) wheel load
(図2105参照)。
グラブバケット呼
び容量
安息角を30度として計算したときのグラブバケットの容
積。
グラブバケットの
つかみ質量
グラブバケット呼び容量に,つかみ係数及び取扱い物の見掛
け密度を乗じたもの。
定義
対応英語(参考)
2) 寸法パラメータ
番号
用語
半径
クレーンが水平な場所に組み立てられた場合の,回転盤の旋
回軸と荷をつっていないつり具の垂直軸との水平距離(L)
(図2201参照)。
旋回半径
旋回軸を垂直とした場合,つり具の位置と旋回中心との水平
距離。
転倒軸までのアウ
トリーチ
クレーンが水平な場所に組み立てられた場合の,無負荷状態
のもとで測定された転倒軸とつり具の垂直軸との水平距離
(A)(図2203参照)。
レールからのアウ
トリーチ
オーバーハングに最も近いクレーンレールの中心とオーバ
ーハング上にあるつり具の垂直軸との水平距離(l)(図2204
参照)。
フックの寄り
走行レールの中心とつり具の垂直軸との最小水平距離(C) hook approach
(図2205参照)。
後方半径
ジブの反対側にある旋回部分の後方最大半径(r)(図2206
参照)。
上揚程
クレーンが置かれている場所の高さ水準面から,作業の最高
位置にあるつり具までの垂直距離(H)(図2207参照)。
フック及びフォークについては支持面まで,その他のつり具
については,その最下点(閉じている場合)までとする。
天井クレーンの上揚程は高さ水準面から計測され,クレーン
が無負荷状態で高さ水準面から上にある場合に決定される
ものとする。
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
下揚程
クレーンが置かれている場所の高さ水準面から,作業の最下
点にあるつり具までの垂直距離(h)(図2208参照)。
フック及びフォークについては支持面まで,その他のつり具
については,その最下点(閉じている場合)までとする。
天井クレーンの下揚程は高さ水準面から計測され,クレーン
が無負荷状態で高さ水準面から下にある場合に決定される
ものとする。
揚程
つり具の最高及び最低の作業点間の垂直距離(D)(下揚程
と上揚程との合計をいう。図2209参照)。
上がり
天井クレーンで揚程の上端から走行レール踏面までの,又は
走行用I形鋼の下面までの垂直距離(J)(図2210参照)。
軌道高さ
地面(床面)高とレールの踏面間との垂直距離(H0)(図2211
参照)。
3) 動作速度パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
巻上速度,
巻下速度
定常動作における定格荷重下の垂直移動速度(Vn)(図2301
参照)。
サイクルタイム
所定の作業の1サイクルを完了するのに要する時間。
微速巻下速度
旋回速度
定常動作において,最大荷重の下での最低巻下速度(Vm)(図
2303参照)。
定常動作における回転部の旋回速度(ω)(図2304参照)。
この速度は10 mの高さでの風速が3 m/s未満の状態で,水
平面に設置されたクレーンが最大半径で定格荷重をつる状
態で決定される。
走行速度
定常動作におけるクレーンの走行速度(Vk)(図2305参照)。 travelling speed
この速度は10 mの高さでの風速が3 m/s未満の状態で,ク
レーンが定格荷重をつって水平路を走行する状態で決定さ
れる。
横行速度
定常動作におけるトロリの横行速度(Vt)(図2306参照)。
この速度は10 mの高さでの風速が3 m/s未満の状態で,最
大定格荷重をつったトロリが水平経路を横行する状態で決
定される。
起伏速度
定常動作における定格荷重の水平変位の平均速度(Vr)(図
2307参照)。この速度は10 mの高さでの風速が3 m/s未満の
状態で,水平経路に置かれたクレーンの作業半径が最大から
最小まで変化する状態で決定される。
起伏時間
最大作業半径から最小作業半径に変えるのに要する時間。こ
の速度は10 mの高さでの風速が3 m/s未満の状態で,水平
経路に置かれたクレーンの作業半径が最大から最小まで変
化する状態で決定される。
運行速度
走行姿勢のクレーンが自力で走行できる最大速度(V0)(図
2309参照)。道路速度ともいう。
定格速度
定格荷重における各運動の最高速度。
点検速度
ロープ又はクレーン部品の交換のための低速の一定速度。
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4) 走行路パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
クレーンの基準面
クレーンの下部構造体が置かれた水平面又はレールの頂部
(図2401参照)。支持レール又は軌道が異なるレベルにある
場合は,低い方のレール又は軌道のレベルを,クレーンの基
準面とする。
スパン
<天井式クレーン>クレーン軌道レールの水平中心間距離
(S)(図2402参照)。
軌道中心間距離
<ジブ式クレーン>クレーン支持体のレールの中心間距離
又はトレッドの中心間距離(K)(図2403参照)。
トロリスパン
横行レール中心間の水平距離。
ホイールベース
移動式クレーン又は走行クレーンの同一直線上にある車輪
又は車輪群の中心間距離(B)(図2405参照)。
車輪間隔
車輪群として2軸以上ある場合の相隣り合う車輪軸の中心
間距離。
アウトリガー前後
間距離
クレーンの長手方向の動きに平行な線に沿って測定される
アウトリガーの垂直軸間の距離(B0)(図2407参照)。
アウトリガー張り
出し幅
クレーンの長手方向の動きに直角な線に沿って測定される
アウトリガーの垂直軸間の距離(K0)(図2408参照)。
勾配
クレーンが登れる水平距離B,高低差hの坂道の傾斜度(i)。 gradient
百分率又は角度で表される(図2409参照)。
登坂能力
無負荷状態のクレーンが一定の運行速度で登坂できる最大
勾配(j)。百分率又は角度で表される(図2410参照)。
支持輪郭
車輪,アウトリガーなどのクレーン支持材の垂直軸を結ぶ水
平投影線が作る輪郭(図2411参照)。
軌道曲率半径
曲がった軌道における内側レールの最小曲率半径(Rk)(図
2412参照)。
最小回転半径
ハンドルを最大に回したときに,クレーンの前輪によって描
かれる円弧の半径(R)(図2413参照)。
5) 一般パラメータ
番号
用語
定義
対応英語(参考)
等級群
つり上げ能力,作業の期間及び頻度に関するクレーンの使用
を考慮に入れたクレーン及びその機械部分の分類。
クレーン限界寸法
クレーンの安全操作のために限定された空間。この空間の限
界を横切れるのは,荷扱い作業を行うつり具に限られる(図
2502参照)。
c) 一般概念
1) 動作
番号
用語
定義
対応英語(参考)
荷の巻上げ,
荷の巻下げ
垂直方向の荷の変位(図3101参照)。
微速巻下げ
最低速度で荷を下ろす作業(図3102参照)。
起伏
鉛直面内におけるジブの各運動(図3103参照)。
半径の変化
ジブ(ブーム)の上昇,下降若しくは走行,又はトロリの横
行による,つり具の移動(図3104参照)。
水平引込
荷を自動的にほぼ一定の高さに保った状態での起伏動作(図
3105参照)。
10
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番号
用語
定義
対応英語(参考)
走行
運転状態にあるクレーンの全体的な移動(図3106参照)。
横行
桁,軌道,軌道ロープ,ジブ又は片持ちはりに沿ったトロリ
の動き(図3107参照)。
旋回
橋形クレーン,門形クレーン又は片持ちはりクレーンの回転
部分の水平面内での各運動(図3108参照)。
開閉
グラブバケットなどの開閉運動。
伸縮
長さ又は高さを変えるためのジブ又はタワーの一つ以上の
部分の動き。
2) 安定度
番号
用語
定義
対応英語(参考)
安定度
転倒モーメントに抗するクレーンの性能。
作業状態のもとで
の安定度
荷の荷重,慣性力,風荷重及びその他の要因に由来する転倒
モーメントに抗するクレーンの性能。
無負荷組立状態で
の安定度
使用状態にない場合に,風荷重及びその他の要因に由来する
転倒モーメントに抗するクレーンの性能。
3) テスト
番号
用語
定義
対応英語(参考)
静的試験
クレーンのつり上げ能力をX %上回る荷重を静的につり具
にかけることによるクレーンの試験。
動的試験
クレーンのつり上げ能力をY %上回る荷重をかけて運転動
作をすることによるクレーンの試験。
安定度試験
クレーンのつり上げ能力をZ %上回る荷重を静的につり具
にかけることによるクレーンの試験。
d) 構成要素
番号
用語
定義
対応英語(参考)
巻上装置
荷を上昇又は下降させる駆動装置(図4001参照)。
ドラム
ロープなどを巻き取る円筒体。溝付き及び溝なしがある。
開閉装置
グラブバケットなどを開閉させる装置。
ウインチ
動力によって駆動するドラムから屈曲可能な部材(ロープ又
はチェーン)によってけん引力を伝達する機構(図4004参
照)。
ホイスト
単体のユニットとして作られた横行駆動装置をもつ(又はも
たない)巻上げ機構(図4005参照)。
ブレーキ
クレーンの諸機構の動きを減速,停止又は抑制する装置。
ドラムブレーキ
ウインチのドラムに直接働くブレーキ。
シューブレーキ
ドラム及びシューによるブレーキ。
ディスクブレーキ
ディスク及びパッドによるブレーキ。
走行装置
クレーン全体を移動させる装置。
ボギー
車輪又はローラーを備え,かつ,関節機能によって車輪又は
ローラーにかかる荷重を均等にする支持構造物。
ストッパー
移動体を停止させるための障害物の総称。
車輪止め
車輪を受け,移動体を停止させるもの。
バッファ,
緩衝器
衝撃を緩和させるもの(図4105参照)。
11
B 0146-1:2017
番号
用語
定義
対応英語(参考)
固定装置
クレーン及び各部の移動防止装置。
逸走防止装置
クレーンの逸走を防止する装置。
転倒防止装置
クレーンの転倒を防止する装置。
ロッカービーム
ボギーを形成するビーム。
レールブレーキ
作業時にレールに沿った突風によってクレーンが動くこと
を防ぐために,レールを押さえ付ける装置。
レールクランプ
作業時にレールに沿った突風によってクレーンが動くこと
を防ぐために,レールを締め付ける装置(図4111参照)。
アンカー
休止時にレールに沿った暴風によってクレーンが動くこと
を防ぐために,クレーンを地上に固定する装置。
横行装置
トロリ又はホイストを移動させる装置(図4201参照)。
起伏装置
ジブ又は補ジブの傾斜を変えることによって,作業半径及び
荷のつり上げ高さを変えるための装置(図4301参照)。
引込装置
ジブなどを起伏して,荷を水平に移動させる装置。
旋回装置
クレーンの回転部分を水平面内で回転させるための装置。
旋回環
荷重(荷重モーメント,垂直力及び水平力)を,回転部分か
ら固定部分に伝えることを目的とした構成部品。クレーンの
旋回部分を回転させる旋回ギヤが組み込まれることがある。
旋回台
クレーンの諸機構を支える回転構造台(図4403参照)。
ローラーパス
旋回部を受ける円弧状のレール。
橋桁
トロリがその上を横行する天井クレーンの主要構造体,又は
門形クレーン若しくは片脚門形クレーンの支持体の間の支
持構造物。
ガーダ
横に渡して,荷を受ける材又は構造物。板を箱形状断面に構
成したボックスガーダ,I形状断面に構成したプレートガー
ダ及びトラス状に構成したトラスガーダがある。
脚
クレーンの脚部。ガーダと揺動可能に接続された揺脚及びガ
ーダと強固に接続された剛脚がある。
サドル
主として,天井クレーンにおいて走行車輪をもつ構造物。
トロリ
つり荷を横行させるためのアセンブリー。
クラブ
巻上装置及び横行装置をトロリ上に設けたもの。
マントロリ
運転室をもつクラブトロリ。
トロリフレーム
トロリを構成する構造物。
ロープトロリ
巻上装置及び横行装置を別に設置し,ロープによって動作す
るトロリ。
タワー
ジブ及び/又は旋回台を支え,ジブの取付け部を必要な高さ
に保つクレーンの垂直構造体(図4601参照)。
ポスト
直立して荷重を受ける構造物。
柱
回転ジブ及びその荷重を支え,必要なつり上げ高さを確保す
る垂直柱(図4603参照)。
ジブ,
ブーム
つり具に必要な作業半径及び/又は高さを確保するクレー
ンの構成部品(図4604参照)。
12
B 0146-1:2017
番号
用語
定義
対応英語(参考)
マストアタッチメ
ント,
タワーアタッチメ
ント
移動式クレーンの代替取付品で,補ジブをもつ(又はもたな
い)マスト,タワー,ジブ及びその附属品からなる(図4605
参照)。
マスト
デリックなどの主柱。
カウンタウェイト
作業中のクレーンの作業荷重及び/又はクレーンの一部と
のバランスをとるために,カウンタウェイト用片持ちはり又
は回転板に取り付けられるおもり(図4607参照)。
下部構造体
クレーンを動かす駆動装置を含んだ回転台又はクレーンの
タワー部分を取り付けるためのクレーンの基礎部分。
門形
地上部分に走行装置をもつ(又はもたない)脚によって支え
られた高架橋をもつ構造物(図4702参照)。
半門形,
片脚
片側が脚によって支えられ,もう片方が支持構造物によって
直接支えられた高架橋をもつ構造物。
アウトリガー
作業中のクレーンの支持間隔を増加させることを目的とす
る装置(図4704参照)。
バラスト
クレーンの安定性を確保するために,支持体又は門形部分に
取り付けられるおもり(図4705参照)。
機械室
一つ以上の駆動装置が入り,点検及び補修のための人の立ち
入りができる部屋。
電気品室
電気品が入り,点検及び補修のための人の立ち入りができる
部屋。
レール道床
クレーンの走行のためのレール,はり(梁),ガーダ,ブラ
ケット及び架構の組合せ。
ロープ掛け機構
力及び速度を変えるためのロープ並びにシーブからなる機
構(図4801参照)。
シーブ,
プーリ
ロープ(チェーン)に働く力を変えずに,ロープ(チェーン)
を誘導又は方向転換させるために一つ以上の溝をもつ回転
部品(図4802参照)。
エコライザシーブ
ロープの張力を釣り合わせるシーブ。
フックブロック
フレームに取り付けられたシーブ機構をもつフック装置(図
4804参照)。
フック
先端がかぎ状のつり具。
片フック
かぎが一つのフック。
両フック
かぎが両側にあるフック。
グラブバケット
開閉動作によって,荷をつかむ装置。
リフティングマグ
ネット
磁力を応用したつり具。
つり具
荷をつかみ,保持し,取り扱うための装置(フック,グラブ
バケット,電磁石,フォーク,移動式,スプレッダその他,
図4810参照)。
つりビーム
ビーム状のつり具。
スプレッダ
コンテナなどを扱う専用つり具。
トング
荷をつかむつり具。
13
B 0146-1:2017
e) 定格荷重,運動に関する制限装置及び指示装置
番号
用語
定義
対応英語(参考)
制限装置
クレーンの動作及び機能を,停止又は抑制する装置(図5101
参照)。大部分のこれらの装置は,それぞれの動作又は機能
がその制限位置に達したときに自動的に作動する。
安全装置
作業中,運行中,休止中などの安全を確保するために設ける
危険の防止装置及び警報装置。
機能制限装置
指定された機能を停止及び/又は制限する装置。
定格容量制限装置
定格容量を超えることをクレーンが自動的に防ぐ装置(図
5104参照)。
ロードリミッター
荷の質量を制限する装置。
モーメントリミッ
ター
転倒モーメントを制限する装置。
動作制限装置
決められたクレーン動作を停止又は抑制するための制限装
置(図5107参照)。
衝撃吸収装置
衝撃を吸収するための装置。
エンドストッパ
トロリの横行又はクレーンの走行を限界にて制限する装置。 end stop
指示装置,
指示器
操作パラメータの範囲内でクレーンの的確な制御を行うた
めに,聴覚データ及び/又は視覚データを運転する者に与え
る装置(図5110参照)。
警報装置
運転する者が警報又は合図するための装置。
操作パラメータ指
示器
操作パラメータに関する聴覚データ及び/又は視覚データ
を運転する者に与える装置。
定格容量指示器
定格容量に関する聴覚データ及び/又は視覚データを自動
的に運転する者に与える装置(図5113参照)。
f)
荷重
1) 用語,定義及びシンボル
番号
用語
取扱い荷重
定義
クレーンの固定式つり具から着脱式つり具を使用してつり
下げられる質量(mPL),又はそのような装置を使用せず直接
つり下げられる質量(mPL)による荷重。
クレーンが水力発電所の水門をつり上げる場合,又は水中か
ら荷をつり上げる場合の取扱い荷重には,水流の吸引力又は
吸着力を含める。
対応英語(参考)
着脱式つり具
クレーンに取扱い荷重(mPL)を連結し,クレーンの一部に
も取扱い荷重の一部にもならない質量(mNA)の装置。着脱
式つり具は,クレーンと取扱い荷重から容易に取り外すこと
ができる。
正味荷重
クレーンによってつり下げられて,固定式つり具によって保
持される質量(mNL)による荷重。質量は,取扱い荷重(mPL)
と着脱式つり具(mNA)との合計であり,次式で求められる。
主巻定格荷重
二つ以上の巻上装置をもつ,クレーン又はトロリの定格荷重
の大きい方。
補巻定格荷重
二つ以上の巻上装置をもつクレーンの主巻以外のもの。
固定式つり具
正味荷重を支持し,つり上げ機構の下端に恒久的に取り付け
られる質量(mFA)の装置。固定式つり上げ装置はクレーン
の一部をなす。
14
B 0146-1:2017
番号
用語
定義
対応英語(参考)
実(質)荷重
クレーンによってつり下げられ,かつ,つり上げ機構の最下
端からつり下げられた質量(mHL)による荷重。質量は取扱
い荷重(mPL),着脱式つり具(mNA)及び固定式つり具(mFA)
の合計であり,次式で求められる。
つり上げ機構
クレーン(例えば,トロリ,ジブの先端など)からつり下げ
られたワイヤロープ,チェーン又はその他の機器を,ウイン
チなどによって操作し,つり下げられた質量(mHM)による
荷を上昇又は下降させるもの。つり上げ機構はクレーンの一
部をなす。
総荷重
クレーン(例えば,トロリ,ジブの先端など)から直接つり
下げられた質量(mGL)による荷重。質量(mGL)は,取扱
い荷重(mPL),着脱式つり具(mNA),固定式つり具(mFA)
及びつり上げ機構(mHM)の合計であり,次式で求められる。
定格能力
通常運転中のクレーン形態と荷重状態とに対応して設計さ
れたクレーンのつり上げ正味荷重の最大値(定格荷重と同
等)又は移動式クレーンについては実(質)荷重の最大値。
移動式クレーンは,固定式つり具の質量に相当する荷重を含
む。
最大能力
定格能力の最大値。
定格荷重
クレーン,移動式クレーン,デリックの構造及び材料,並び
にジブ又はブームの傾斜角又はブーム上のトロリの位置に
応じて負荷させることができる最大荷重から,フック,グラ
ブバケットなどのつり具の質量に相当する荷重を差し引い
た荷重。
つり上げ荷重
クレーン(移動式クレーンを除く),移動式クレーン又はデ
リックの構造及び材料に応じて負荷させることのできる最
大の荷重。
揚程が50 mを超える場合は,つり上げ機構の質量に相当す
る荷重も含む最大値。
15
B 0146-1:2017
総荷重
2) 用語及びシンボルの適用例(図1参照)
つり上げ機構
ジブ先端からつり下がるつり上げ
機構
クラブからつり下がる
つり上げ機構
実荷重
固定式つり具
フック
フック
フック
ブロック
フック
ブロック
フック
ブロック
正味
荷重
着脱式つり具
バケット
及びチェ
ーン
ネット
ロープス
リング
電磁石及
びチェー
ン
グラブ
バケット
取扱い荷重
バケット
の内容物
ネットの
内容物
ボックス
と内容物
鉄片
グラブバ
ケットの
内容物
図1−用語及びシンボルの適用例
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B 0146-1:2017
総荷重
つり上げ機構
クラブ先端からつり下がるつり上
げ機構
実荷重
固定式つり具
フック
ブロック
つかみ装
置及びシ
ーブ
グラブバ
ケットa)
正味
荷重
着脱式つり具
つかみ装
置
グラブバ
ケットb)
フック,
つりビー
ム,スリ
ングb)
取扱い荷重
仕上げを
した石
仕上げを
した石
グラブバ
ケットの
内容物
グラブバ
ケットの
内容物
ボックス
と内容物
注a) これらの部品は,ロープに恒久的に取り付けられている。
b) これらの部品は,ロープに恒久的に取り付けられておらず,容易に取り外しできる。
図1−用語及びシンボルの適用例(続き)
ジブからつり下がるつ
り上げ機構
17
B 0146-1:2017
総荷重
つり上げ機構
実荷重
主巻及び
補巻ロープ
巻上げロープ
巻上げロープ
固定式つり具
フックブロック
つかみ装置
つかみ装置
正味荷重
着脱式つり具
レードル
取扱い荷重
レードルの内容
物
鋼塊
図1−用語及びシンボルの適用例(続き)
鋼塊
18
総荷重
B 0146-1:2017
つり上げ機構
巻上げロープ
巻上げロープ
実荷重
固定式つり具
ステアリング装
置及びグラブバ
ケット
フォーク及び垂
直キャリッジ
ヘッドブロック
正味荷重
着脱式つり具
スプレッダ
取扱い荷重
グラブバケット
の内容物
ボックス付きパ
レット
コンテナ
図1−用語及びシンボルの適用例(続き)
図1102−天井クレーン
図1103−ロープトロリ式天井クレーン
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B 0146-1:2017
図1104−旋回天井クレーン
図1105−旋回トロリ式天井クレーン
図1106−滑り出し式天井クレーン
図1107−クロークレーン
図1108−焼入れクレーン
20
B 0146-1:2017
a) 正面図
b) 側面図
図1109−スタッカークレーン
図1110−橋形クレーン
図1111−クラブ式橋形クレーン
図1112−ホイスト式橋形クレーン
図1113−ロープトロリ式橋形クレーン
21
B 0146-1:2017
図1114−旋回トロリ式橋形クレーン
図1115−滑り出し式橋形クレーン
図1116−ジブクレーン付橋形クレーン
図1117−引込クレーン付橋形クレーン
図1118−橋形アンローダ
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B 0146-1:2017
図1119−コンテナクレーン
図1120−トランスファクレーン
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B 0146-1:2017
図1121−片脚橋形クレーン
図1123−ケーブルクレーン
図1124−橋形ケーブルクレーン
図1125−固定式ケーブルクレーン
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B 0146-1:2017
図1126−走行式ケーブルクレーン
図1127−軌索式ケーブルクレーン
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B 0146-1:2017
図1130−門形旋回クレーン
図1132−ダブルリンク式引込クレーン
図1133−スイングレバー式引込クレーン
図1134−ロープバランス式引込クレーン
図1135−テンションロープ式引込クレーン
26
B 0146-1:2017
図1136−引込式アンローダ
図1137−塔形ジブクレーン
図1138−半門形旋回クレーン,片脚旋回クレーン
図1139−高脚ジブクレーン
図1140−移動式クレーン
図1141−タワークレーン
27
B 0146-1:2017
図1142−鉄道クレーン
図1144−固定ジブ式浮きクレーン
図1145−旋回式浮きクレーン
図1146−デッキクレーン
図1148−ガイデリック
図1149−スチフレッグデリック
28
B 0146-1:2017
図1150−ジンポールデリック
図1152−ポスト形ジブクレーン
図1153−壁クレーン
図1154−ウォーキングクレーン
図1155−低床ジブクレーン
図1201−フック付クレーン
図1202−つかみ装置付クレーン
図1203−リフティングマグネット付クレーン
29
B 0146-1:2017
図1204−マグネット付箱取扱いクレーン
図1205−つかみ装置付箱取扱いクレーン
図1206−装入クレーン
図1207−平炉用装入クレーン
図1208−電極棒取扱いクレーン
図1209−天井走行形スタッカークレーン
図1210−レードルクレーン
図1211−鋼塊装入クレーン
図1212−鍛造クレーン
図1213−ストリッパークレーン
30
B 0146-1:2017
図1214−ソーキングピットクレーン
図1301−固定クレーン
図1302−クライミングクレーン
図1303−ポータブルクレーン
図1304−回転クレーン
図1307−けん引クレーン
図1502−限定旋回クレーン
図1503−全旋回クレーン
31
B 0146-1:2017
図1504−非旋回クレーン
図1601−支持クレーン
図1602−つり下げ式クレーン
図2101−荷重モーメント
Q
Q×A
図2102−転倒荷重モーメント
図2105−車輪荷重
32
B 0146-1:2017
図2201−半径
図2203−転倒軸までのアウトリーチ
図2204−レールからのアウトリーチ
図2205−フックの寄り
図2206−後方半径
図2207−上揚程
33
B 0146-1:2017
図2209−揚程
図2208−下揚程
図2210−上がり
図2211−軌道高さ
Vm
Vn
図2301−巻上速度,巻下速度
図2303−微速巻下速度
34
B 0146-1:2017
図2304−旋回速度
図2305−走行速度
Vt
図2306−横行速度
図2307−起伏速度
図2309−運行速度
図2401−クレーンの基準面
35
B 0146-1:2017
図2402−スパン
図2403−軌道中心間距離
図2405−ホイールベース
図2407−アウトリガー前後間距離
i=h/B×100 又は i=tan−1(h/B)
図2408−アウトリガー張り出し幅
図2409−勾配
36
B 0146-1:2017
j=h/B×100 又は j=tan−1(h/B)
図2410−登坂能力
図2411−支持輪郭
図2412−軌道曲率半径
図2413−最小回転半径
b) 横行クレーンの例
a) タワークレーンの例
図2502−クレーン限界寸法
図3101−荷の巻上げ,荷の巻下げ
37
B 0146-1:2017
図3102−微速巻下げ
図3103−起伏
図3104−半径の変化
図3105−水平引込
図3106−走行
図3107−横行
38
B 0146-1:2017
図3108−旋回
図4004−ウインチ
図4001−巻上装置
図4005−ホイスト
図4105−バッファ,緩衝器
図4111−レールクランプ
図4201−横行装置
図4301−起伏装置
39
B 0146-1:2017
図4403−旋回台
図4604−ジブ,ブーム
図4601−タワー
図4603−柱
図4605−マストアタッチメント,
タワーアタッチメント
図4607−カウンタウェイト
図4702−門形
40
B 0146-1:2017
図4704−アウトリガー
図4705−バラスト
図4804−フックブロック
図4801−ロープ掛け機構
図4802−シーブ,プーリ
図4810−つり具
41
B 0146-1:2017
図5101−制限装置
図5104−定格容量制限装置
a) 旋回制限
b) 巻上制限
c) 走行制限
図5107−動作制限装置
図5110−指示装置,指示器
図5113−定格容量指示器
42
B 0146-1:2017
JIS B 0146-1:2017 クレーン−用語−第1部:一般
(I)JISの規定
箇条番号
及び題名
内容
1 適用範囲 クレーンの分野一般に
用いる用語について規
定。
2 分類
用語の分類について規
定。
3 用語及び
定義
用語及び定義について
規定。
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及
びその内容
箇条
番号
箇条ごと
の評価
追加
内容
JISと同じ
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
技術的差異の内容
法規とも関連するため動力を用いてつり上げ
ることを明確化するためクレーンの用語及び
定義を追記。
技術的差異はない。
国内の実情であるため特に提案は
しない。
ISO規格は定格能力として定格荷
重とは別語の扱いとしているため
定格荷重を追加した。国内の実情
であるため特に提案はしない。
追加
JISとほぼ同じ
変更
箇条3 f) 1)の6112の定格荷重は,ISO規格で
は6.1.8定格能力(rated capacity)となってい
るがクレーンの定格荷重と同等の定義であ
り,移動式クレーンでは固定式つり具の質量
も含めているためISO規格と異なる。
追加
箇条3 f) 1)の6113のつり上げ荷重はISO規格
では6.1.9 最大能力(maximum capacity)とな
っているがクレーンについては固定式つり具
の質量が含まれないためISO規格と異なる。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 4306-1:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
分類であり実質な技術的差異はな
い。
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表