2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

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序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 2

4 記号及び単位 ··················································································································· 2

5 標準基準ラック歯形 ·········································································································· 2

5.1 一般 ···························································································································· 2

5.2 ピッチ ························································································································· 2

5.3 歯面 ···························································································································· 2

5.4 歯厚 ···························································································································· 3

5.5 圧力角 ························································································································· 3

5.6 歯先線及び歯底線 ·········································································································· 3

5.7 かみ合い歯たけ ············································································································· 3

5.8 データム線 ··················································································································· 3

5.9 歯底すみ肉半径の最大値 ································································································· 3

5.10 モジュール単位表記 ······································································································ 3

附属書A(参考)推奨する基準ラックの種類及びその適用 ··························································· 5

(1)

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本歯車

工業会(JGMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 1701-1:1999は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 1701の規格群には,次の部編成がある。

JIS B 1701-1 第1部:標準基準ラック歯形

JIS B 1701-2 第2部:モジュール

(2)

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日本工業規格

JIS

B 1701-1:2012

(ISO 53:1998)

円筒歯車−インボリュート歯車歯形−

第1部:標準基準ラック歯形

Cylindrical gears for general and heavy engineering-

Part 1 : Standard basic rack tooth profile

序文

この規格は,1998年に第2版として発行されたISO 53を基とし,技術的内容を変更することなく作成

した日本工業規格である。

1

適用範囲

この規格は,一般機械及び重機械用のインボリュート円筒歯車(外歯車又は内歯車)の標準基準ラック

の歯形及び寸法について規定する。

この規格は,JIS B 1701-2に規定する標準モジュールの歯車に適用する。

なお,内歯車の歯の干渉については考慮していない。歯が干渉するような内歯車の歯たけについては,

個々に計算しなければならない。

この規格に定める標準基準ラック歯形は,インボリュート歯車の歯の寸法を確定するための幾何学的な

基準となるものである。したがって,この規格は,歯切工具の歯形を定義するものではない。しかし,こ

の規格に規定する標準基準ラック歯形を実現するためには,歯切工具の歯形もこの規格によることが望ま

しい。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 53:1998,Cylindrical gears for general and heavy engineering−Standard basic rack tooth profile

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。

JIS B 0102:1999 歯車用語−幾何学的定義

注記 対応国際規格:ISO 1122-1:1998,Vocabulary of gear terms−Part 1: Definitions related to geometry

(IDT)

JIS B 1701-2:1999 円筒歯車−インボリュート歯車歯形 第2部:モジュール

注記 対応国際規格:ISO 54:1996,Cylindrical gears for general engineering and for heavy engineering

−Modules(MOD)

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

3

用語及び定義

この規格で用いる用語の定義は,JIS B 0102によるほか,次による。

3.1

標準基準ラック歯形

歯数z=∞,直径d=∞の外歯車に相当する基準ラックの歯直角断面形状。

注記 標準基準ラックの歯は,歯先線とその歯先線に平行な歯底線とに区切られる部分をいう。歯形

の直線部分と歯底線との間にある歯底すみ肉部は,円弧形状で,その半径は,ρfPである(図1

参照)。

3.2

相手標準基準ラック歯形

標準基準ラック歯形を,データム線P−Pについて対称にしたものを,データム線方向に半ピッチ移動

させた歯形(図1参照)。

4

記号及び単位

この規格で用いる記号及び単位は,表1による。

表1−記号及び単位

記号

説明

単位

頂げき:標準基準ラックの歯底と相手標準基準ラック歯先との隙間

歯溝の幅:データム線上での歯溝の幅

歯末のたけ:データム線から歯先線までの距離

歯元のたけ:データム線から歯底線までの距離

歯元のかみ合い歯たけ:相手標準基準ラック歯形の歯末のたけに等しい

歯たけ:歯末のたけと歯元のたけとを加えたもの

かみ合い歯たけ:標準基準ラックと相手標準基準ラックのかみ合う歯のたけ

モジュール

ピッチ

歯厚:データム線上での歯の厚さ

切り下げ量

切り下げ角度

圧力角

基準ラックの歯底すみ肉半径

5

標準基準ラック歯形

5.1

一般

標準基準ラックの歯形及び寸法は,図1及び表2に示す。その他,推奨する基準ラックの歯形及びその

適用については,附属書Aを参照。

5.2

ピッチ

モジュールmの標準基準ラックのピッチは,p=πmとする。

5.3

歯面

標準基準ラック歯面は,haPとhFfPとの間で直線とする。

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

5.4

歯厚

データム線P−P上で,歯厚は,式(1)に示すとおり歯溝の幅に等しく,ピッチの半分である。

p π

m

s

P

e

P

= =

········································································ (1)

2

2

5.5

圧力角

標準基準ラック歯面は,データム線P−Pの法線に対して,圧力角αPだけ傾ける。

5.6

歯先線及び歯底線

歯先線及び歯底線は,データム線P−Pに平行であり,その距離は,それぞれhaP及びhfPとする。

5.7

かみ合い歯たけ

標準基準ラック歯形と相手標準基準ラック歯形とのかみ合い歯たけhwPは,haPの2倍とする。

5.8

データム線

標準基準ラックのデータム線はP−Pとする。

5.9

歯底すみ肉半径の最大値

歯底すみ肉半径ρfPの最大値ρfPmaxは,頂げきcPによって決まる。

圧力角αP=20°,cP≦0.295m及びhFfP=1.0mの基準ラックに対しては,式(2)による。

ρ

fP max

c

P

········································································ (2)

1

sin α

P

圧力角αP=20°及び0.396m≧cP>0.295mの基準ラックに対しては,式(3)による。

π

m

h

fP

tan α

P

ρ

fP max

4

······························································· (3)

90

ο

α

P

tan

2

ρfPmaxの中心は,ラックの歯溝の中央になる。

注記 実際の歯車の歯底すみ肉形状は,加工方法,歯形の転位,歯数などの影響によって変化する。

5.10 モジュール単位表記

標準基準ラックの歯形を定めるcP,haP,hfP及びhwPの寸法は,モジュール単位としてもよい。この場合

には,記号に*印を付け,例えば,次のように定義する。

hfP=hfP*m

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

図1−標準基準ラック歯形及び相手標準基準ラック歯形

表2−標準基準ラックの寸法

項目

標準基準ラックの寸法

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

附属書A

(参考)

推奨する基準ラックの種類及びその適用

A.1 基準ラックの種類及びその適用

基準ラック歯形は,表A.1のように使い分ける。

a) 標準基準ラック歯形A形は,高トルク伝達用歯車に使用することを推奨する。

b) 基準ラック歯形B形及びC形は,一般用の歯車に使用することを推奨する。C形は,標準ホブによる

製造に適している。

c) 基準ラック歯形D形は,すみ肉が全円弧相当である。D形は,高くなった歯元のたけhfP=1.40mとす

み肉半径ρfP=0.39mによって,仕上げ工具の干渉が避けられるため,研削又はシェービング仕上げの

歯面をもつ高精度,高トルク伝達用歯車に使用することを推奨する。仕上げのときには,応力集中の

原因となるすみ肉部の切欠き発生防止に注意が必要である。

表A.1−基準ラック歯形

項目

基準ラック歯形の種類

A形

B形

C形

D形

A.2 切り下げのある基準ラック歯形

適正な切り下げ量UFP,切り下げ角度αFPをもつ基準ラック歯形は,こぶ付き工具で切削し,研削又はシ

ェービングで仕上げる歯車用として用いる(図A.1参照)。UFP及びαFPの値は,加工方法などの影響を受

けるため,規定しない。

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B 1701-1:2012 (ISO 53:1998)

図A.1−切り下げのある基準ラック歯形