2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
B 1723:2014
目
次
ページ
1 適用範囲························································································································· 1
2 引用規格························································································································· 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 1
4 記号及び単位 ··················································································································· 1
5 円筒ウォームギヤの寸法 ···································································································· 2
6 円筒ウォームの形状と寸法 ································································································· 4
6.1 円筒ウォームの歯形 ······································································································· 4
6.2 圧力角 ························································································································· 4
6.3 円筒ウォームの寸法 ······································································································· 4
6.4 円筒ウォームのその他の寸法 ··························································································· 4
7 ウォームホイールの寸法 ···································································································· 4
附属書A(参考)円筒ウォームの歯形 ····················································································· 17
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
歯車工業会(JGMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格で
ある。これによって,JIS B 1723:1977は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
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日本工業規格
JIS
B 1723:2014
円筒ウォームギヤの寸法
Dimensions of cylindrical worm gears
1
適用範囲
この規格は,伝動用として一般に用いる軸方向モジュール1〜25 mm及び中心距離40〜500 mmの円筒
ウォームギヤについて規定する。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0102-1 歯車用語−第1部:幾何形状に関する定義
JIS B 0102-2 歯車用語−第2部:ウォームギヤの幾何形状に関する定義
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0102-1及びJIS B 0102-2による。
4
記号及び単位
この規格で用いる記号及び単位は,表1による。
表1−記号
記号
用語
単位
中心距離
円筒ウォームの歯幅
ウォームホイールの歯幅
円筒ウォームの歯先円直径
ウォームホイールの歯先円直径
円筒ウォームの歯底円直径
ウォームホイールの歯底円直径
円筒ウォームの基準円直径
ウォームホイールの基準円直径
のど直径
円筒ウォームのピッチ円直径
ウォームホイールのピッチ円直径
歯数比
軸方向モジュール
軸方向ピッチ
直径係数
のどの丸み半径
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表1−記号(続き)
記号
用語
単位
ねじ山の厚さ
転位係数
円筒ウォームの条数
ウォームホイールの歯数
進み角
歯末のたけ
リムの最小厚さ
歯先両端の面取り
歯先両端の丸み半径
下付き記号
記号
5
用語
円筒ウォーム
ウォームホイール
円筒ウォームギヤの寸法
円筒ウォームギヤの主な寸法項目は,図1による。円筒ウォームの基準円は,円筒ウォームの形状の基
準とする円であり,これを基準として歯の寸法を設定する。円筒ウォームのピッチ円は,ウォームホイー
ルとのかみ合いから決まる。
主要な寸法項目は,円筒ウォームギヤの中心距離(a),円筒ウォームの基準円直径(dm1)及び軸方向モ
ジュール(mx1)を用いて次のように表す。
ウォームホイールの基準円直径
d
m2
=
2
a
−
d
m1
円筒ウォームのピッチ円直径
d
w1
=
2
a
−
d
w2
ウォームホイールのピッチ円直径
d=
m
x1
z
2
w2
円筒ウォームの軸方向ピッチ
P=
πm
x1
x1
転位係数
x
=
5.0
(
d
w1
−
d
m1
)
a
−
(5.0
d
m
1
+
m
x1
z
2
)
=
m
x1
m
x1
この規格で規定する円筒ウォームギヤの寸法は,表4による。表4における諸量は次による。
a) 円筒ウォームギヤの中心距離(a)は,標準数R10を基に表2の値とする。
表2−中心距離
単位 mm
中心距離
b) 円筒ウォームの基準円直径(dm1)は,標準数R20を基にした値とする。
c) 円筒ウォームの軸方向モジュール(mx1)は,表3に示す値とする。
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表3−軸方向モジュール
単位 mm
軸方向モジュール 1,1.25,1.6,2,2.5,3.15,4,5,6.3,8,10,12.5,16,20,25
d) ウォームホイールの歯数は,転位係数(x)の値が−0.3〜0.25の範囲内にある値とする。
e) 円筒ウォームの進み角(γm1)は,ウォームの基準円筒上の値であり,次の式によって求める。
tan
γ
m1
=
1 ウォームホイールの中心軸
2 ウォームホイールのピッチ円
3 ウォームホイールの基準円
4 円筒ウォームのピッチ円
m
x1
z
1
d
m1
5 円筒ウォームの基準円
6 円筒ウォームの中心軸
7 円筒ウォームの歯幅
図1−円筒ウォームギヤの主な寸法項目
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6
円筒ウォームの形状と寸法
6.1
円筒ウォームの歯形
円筒ウォームの歯形は,A形,I形,N形,K形及びC形の5種類とする。これらの歯形は,JIS B 0102-2
による。また,これらの歯形の詳細は,附属書A参照。
6.2
圧力角
A形は軸平面上の圧力角を20°,N形,K形及びC形は工作する工具圧力角を20°,I形は歯直角圧力
角を20°とする。
6.3
円筒ウォームの寸法
円筒ウォームの寸法は,表5による。表5における諸量は次による。
a) 円筒ウォームの直径係数(q1)は,次の式による。
q=
1
d
m1
m
x
1
b) 円筒ウォームの歯先円直径(da1),歯底円直径(df1)及び軸平面上のねじ山の厚さ(smx1)は,次の式
によって求める。
d
1a
=
d
m
1
+
2m
x
1
d
1f
=
d
m
1
−
4.2m
1x
(A形,N形,K形及びC形)
d
1f
=
d
m
1
−
2.2(2 cos
γ
m
1
−
)1
m
x
1
(I形)
s
mx
1
=
5.0
π m
x
1
(A形,N形,K形及びC形)
s
mx
1
=
5.0 π m
x
1
+
2
m
1x
tan 20
°
1(
−
cos
γ
m
1
)
cos
γ
m
1
(I形)
注記 I形円筒ウォームで歯底円直径を大きくしたのは,切下げを避けるためであり,歯厚を大きく
したのは,歯先がとがるのを防ぐためである。
6.4
円筒ウォームのその他の寸法
円筒ウォームのその他の寸法は,次による。
a) 歯先及び歯底の付近には,適切な丸みを与えることが望ましい。
b) 歯幅(b1)を4.5 πmx1とすれば,かみ合い上は十分である。
7
ウォームホイールの寸法
ウォームホイールの主な寸法項目は,図2による。
ウォームホイールの,のど直径(dT),歯先円直径(da2),歯底円直径(df2),歯幅(b2),歯先両端の面
取り(C)又は歯先両端の丸み半径(R)及びリムの最小厚さ(T)は,次の式によって求める。
d
T
=
d
m 2
+
2
h
am 2
=
m
x
1
(
z
2
+
2
x
)
+
2
h
am 2
d
a2
=
d
m 2
+
5.3
h
am 2
=
m
x
1
(
z
2
+
2
x
)
+
5.3
h
am 2
d
f2
=
d
m 2
−
4.2m
1x
h
am 2
=
m
x
1
(A形,N形,K形及びC形)
h
am 2
=
m
x
1
2( cos
γ
m
1
−
)1
(I形)
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b
2
=
m
x
1
C=
.0
75
m
x
1
又は
1x+
T
=m
2
R=
.0
75
m
x
1
5.1
この規格で規定するウォームホイールの寸法は,表6による。ただし,b2,C又はR及びTの値は,上
記の式で求めた値から実績を考慮して丸めている。
図2−ウォームホイールの主な寸法項目
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表4−円筒ウォームギヤの寸法
中心距
離
歯数比
軸方向
モジュール
ウォーム
の条数
ウォーム
ウォームの ウォームホ
直径係数 転位係数
ホイールの
基準円直径
イールのピ
歯数
ッチ円直径
進み角
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表4−円筒ウォームギヤの寸法(続き)
中心距
離
歯数比
軸方向
モジュール
ウォーム
の条数
ウォーム
ウォームの ウォームホ
直径係数 転位係数
ホイールの
基準円直径
イールのピ
歯数
ッチ円直径
進み角
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表4−円筒ウォームギヤの寸法(続き)
中心距
離
歯数比
軸方向
モジュール
ウォーム
の条数
ウォーム
ウォームの ウォームホ
直径係数 転位係数
ホイールの
基準円直径
イールのピ
歯数
ッチ円直径
進み角
9
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表5−円筒ウォームの寸法
軸方向モジ
ュール
軸方向ピッチ
ウォーム
の条数
基準円直径
直径係数
歯先円直径
歯底円直径 df1
A,N,K,C I形
形
A,N,K,C I形
形
進み角
ねじ山の厚さ smx1
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軸方向ピッチ
ウォーム
の条数
基準円直径
直径係数
歯先円直径
歯底円直径 df1
A,N,K,C I形
形
A,N,K,C I形
形
進み角
ねじ山の厚さ smx1
軸方向モジ
ュール
表5−円筒ウォームの寸法(続き)
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表6−円筒ウォームホイールの寸法
軸方向モ
ジュール
ウォー
ムホイ
ールの
歯数
ピッチ
円直径
のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
歯幅
A,N,K,C I形
形
歯先両
端の面
取り
C又は丸
み半径R
リムの
最小
厚さ
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
使用
中心
距離
歯底円
直径
歯先円直径
転位
係数
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転位
係数
のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
リムの
最小
厚さ
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
使用
中心
距離
歯先両
端の面
取り
C又は丸
み半径R
歯幅
歯底円
直径
A,N,K,C I形
形
歯先円直径
軸方向モ ウォーム ピッチ
ジュール
ホイール
円直径
の歯数
表6−円筒ウォームホイールの寸法(続き)
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表6−円筒ウォームホイールの寸法(続き)
軸方向モ ウォーム ピッチ
ジュール
ホイール
円直径
の歯数
転位
係数
のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
歯幅
歯先両
端の面
取り
C又は丸
み半径R
リムの
最小
厚さ
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
使用
中心
距離
歯底円
直径
A,N,K,C I形
形
歯先円直径
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転位
係数
のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
歯幅
歯先両
端の面
取り
C又は丸
み半径R
リムの
最小
厚さ
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
使用
中心
距離
歯底円
直径
A,N,K,C I形
形
歯先円直径
軸方向モ ウォーム ピッチ
ジュール
ホイール
円直径
の歯数
表6−円筒ウォームホイールの寸法(続き)
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表6−円筒ウォームホイールの寸法(続き)
軸方向モ ウォーム ピッチ
ジュール
ホイール
円直径
の歯数
転位
係数
のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
歯底円
直径
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
使用
中心
距離
リムの
最小
厚さ
歯先両
端の面
取り
C又は丸
み半径R
歯幅
A,N,K,C I形
形
歯先円直径
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のど直径
ウォー
ム
の条数
A,N,K,C I形
形
歯底円
直径
リムの
最小
厚さ
のどの丸み半径
A,N,K,C I形
形
注記 本表A,N,K,C及びI形は,相手円筒ウォームの歯形を示す。
使用
中心
距離
歯先両
端の面
取り
C又はR
歯幅
A,N,K,C I形
形
歯先円直径
転位
係数
軸方向モ ウォーム ピッチ
ジュール
ホイール
円直径
の歯数
表6−円筒ウォームホイールの寸法(続き)
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附属書A
(参考)
円筒ウォームの歯形
A.1 目的
この附属書は,本体で規定する円筒ウォームの歯形の形状及び加工例について記載する。
A.2 A形
直線軸方向歯形
図A.1に示すようにバイトの直線切刃を軸平面上に取り付けて旋盤などで加工する。また,ピニオンカ
ッタを用いて加工することもできる。
図A.1−A形ウォームの加工例
A.3 I形
インボリュートねじ面歯形
この歯形は,軸直角平面上ではインボリュート曲線である。基礎円筒に接する平面上の創成母線のねじ
運動によって創成される。また,平らな面のフライス又はと(砥)石で加工することもできる(図A.2参
照)。
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図A.2−I形ウォームの加工例
A.4 N形
歯直角断面での直線歯形
バイトの直線切刃を歯みぞ直角平面上に取り付けて,旋盤などで加工したねじ面である(図A.3参照)。
図A.3−N形ウォームの加工例
A.5 K形
軸断面が台形となる円盤工具で作られる凸形の軸方向歯形(図A.4参照)。
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図A.4−K形ウォームの加工例
A.6 C形
凸形の円弧断面形状をもつ円盤工具で作られる凹形の軸方向歯形(図A.5参照)。
図A.5−C形ウォームの加工例