2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

C 5602-1986

電子機器用受動部品用語

Glossary of Passive Components for Electronic Equipment

1. 適用範囲 この規格は,電子機器に用いる受動部品に関する用語(以下,用語という。)の意味につい

て規定する。

引用規格:

JIS C 5202 電子機器用固定抵抗器の試験方法

2. 分類 用語の分類は,次による。

(1) 一般

(2) 抵抗器

(2.1) 固定抵抗器(基本)

(2.2) 固定抵抗器(一般)

(2.3) 固定抵抗器(性能)

(2.4) 可変抵抗器(基本)

(2.5) 可変抵抗器(一般)

(2.6) 可変抵抗器(性能)

(2.7) サーミスタ(NTCサーミスタ)

(2.8) サーミスタ(PTCサーミスタ)

(2.9) バリスタ

(3) コンデンサ

(3.1) 固定コンデンサ(基本)

(3.2) 固定コンデンサ(用途)

(3.3) 固定コンデンサ(構造)

(3.4) 固定コンデンサ(誘電体)

(3.5) 固定コンデンサ(性能等)

(3.6) 可変コンデンサ

(4) コイル・変成器・変圧器

(4.1) コイル・変成器・変圧器(基本)

(4.2) コイル・変成器・変圧器(一般)

(4.3) コイル・変成器・変圧器(性能)

3. 番号,用語,意味 番号,用語及び意味は,次のとおりとする。

なお,量記号及び対応英語を参考として示す。

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2

C 5602-1986

備考1. 用語が長い場合は,2行に示す。ただし,2行目の最初の文字は,1行目の最初の字から1字下

げて示す。

2. 一つの用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合は,記載されている順位に従って優先的

に使用する。

3. 用語の一部に角括弧“[ ]”を付けてあるものは,角括弧の用字を含めた用語と,角括弧の

中の用字を省略した用語の2通りの用語を用いてよいことを示す。

4. 難読な用語,誤読のおそれがある用語又はその読み方の統一を図る必要がある場合には,用

語の1行下に丸括弧“( )”を付けて,平仮名の細字体でその読み方を示す。

5. 用語の使用分野を限定する場合には,用語に引き続く角括弧“【 】”内にそのことを示す。

(1) 一般

番号

用語

アドミタンス

意味

回路を流れる電流を,端子電圧で除して得られる値。イン

参考

量記号

対応英語

ピーダンスの逆数。

複素アドミタンス

絶対値がアドミタンスのスカラ値であり,偏角が電圧と電

流の位相差である複素量。偏角は,電流が電圧より進んで

いるときに正である。

コンダクタンス

(1) 回路の端子電圧と同位相の電流の成分を,端子電圧

で除して得られる値。

サセプタンス

(2) 複素アドミタンスの実数部。

(1) 回路の端子電圧に対し90度位相差がある電流の成分

を,端子電圧で除して得られる値。

(2) 複素アドミタンスの虚数部。

インピーダンス

回路の端子電圧を,そこを流れる電流で除して得られる

値。

複素インピーダン

(1) 絶対値がインピーダンスのスカラ値であり,偏角が

電流と電圧の位相差である複素量。偏角は電圧が電

流より進んでいるときに正である。

(2) 2端子回路網の端子間の電圧U,電流Iがいずれも複素

数表示の正弦関数

であるときの比Z

また,Z=R+jXとも表される。

ただし,U0,0,びZ0は,それぞれの初期値である。

実効リアクタンス

インダクタンスと角周波数の積。

静電容量と角周波数の積の逆数。

電流に対し90度の位相差がある電圧の成分を,電流値で

除して得られる値。

誘導性リアクタン

容量性リアクタン

使用温度範囲,

部品を連続して使用できる周囲温度の範囲。

部品を連続して使用できる周囲温度の最低値。

カテゴリ温度範囲

最低使用[周囲]

温度,

カテゴリ下限温度

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C 5602-1986

番号

用語

最高使用[周囲]

意味

参考

量記号

対応英語

部品を連続して使用できる周囲温度の最高値。

温度,

カテゴリ上限温度

保存温度範囲

部品を連続して無負荷状態で保存できる周囲温度の範囲。

定格[周囲]温度

定格負荷を加えて,連続して使用できる周囲温度の最高

耐候性カテゴリ

値。

電子機器用部品の耐候性試験の条件を各規格を通して共

通に示すため,その部品が耐え得る耐寒性試験の温度,耐

熱性試験の温度及び耐湿性試験(定常状態)の試験日数の

組合せ。

最高表面温度

部品の端子を含む外部表面において,最高温度を示す点の

温度。

最低表面温度

部品の端子を含む外部表面において,最低温度を示す点の

温度。

温度による特性の

温度の変化による部品の本質的な特性の変化であって,次

変化

のように分類している。

(a) 温度特性 temperature characteristic

(b) 温度係数 temperature coefficient

(c) 温度による特性のずれ temperature cyclic drift of

接地端子

安全などのために大地に接地すべき端子

サージ電圧

落雷やアーク接地などによって,通信線や電力線に誘起さ

れる異常電圧のように,短時間に急激に立ち上がる非周期

的な過渡電圧。

備考

このようなサージ電圧によって流れる電流を

サージ電流という。

雷放電に伴うサージは,時間の経過とともに,

はじめは急速に電圧(電流)が上昇し,最大

値に達した後は,立上がり部よりも緩やかに

ゼロに収束する。

サージの定義を下図に示す。

通常,この波高値の大きさをサージ電圧(電

流)という。

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C 5602-1986

(2) 抵抗器

(2.1) 固定抵抗器(基本)

番号

用語

電気抵抗

意味

(属性)

参考

量記号

対応英語

物質の中を流れる電流を制限する物質に固有の性質。電

気抵抗によって電気エネルギーは熱エネルギーに変換

される。

抵抗[値]

(量)

起電力を生じない導体の両端に加えた電圧を,そこに流

れる電流で除して得られる値。

抵抗【理想抵抗器

電圧を電流で除した値。

における】

理想抵抗器

瞬時電圧が瞬時電流に比例する理想的な2端子回路素

子。

抵抗器

電気抵抗を属性としてもつ物質。電子回路の両端に電圧

を加えたとき,オームの法則によって電流の制限,電圧

の降下を生じ,電圧の分圧,電流の制限,整合などに用

いる部品。

固定抵抗器

規定された抵抗値をもち,かつ抵抗値の機械的可変機構

をもたない抵抗器。

熱雑音電圧

電荷の熱じょうらん運動によって生じるゆらぎ電圧。

備考

抵抗器の端子間に生じるゆらぎ電圧の二乗

平均はナイキスト (Nyquist) の方程式で表

される。

ここに,

熱雑音電圧 (V)

ボルツマン定数 (1.38×

T: 絶対温度 (K)

R: 抵抗値 (Ω)

電流雑音電圧

周波数帯域幅 (Hz)

全雑音電圧の実効値と熱雑音電圧の差。

備考

固定抵抗器に直流電圧が流れることによっ

て生じる電流雑音の二乗平均電圧値は,熱雑

音の二乗平均電圧値を超えて増大する。

電流雑音をもつ抵抗器は,一つの独立した

(すなわち相互干渉がない。)熱雑音電圧源

と雑音のない抵抗器とが直列につながれた

零インピーダンスの電流雑音電源として置

き換えることができる。

単位通過帯域当たりの電流雑音電圧の二乗

平均電圧値は,実質上周波数に反比例して変

化する。

もし二乗平均電圧値か周波数に反比例する

とすれば,高域と低域の通過帯域の比が等し

い理想的く(矩)形通過帯域は,与えられた

雑音源から等量の雑音電圧を通過させる。

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C 5602-1986

番号

用語

電流雑音指数

意味

参考

量記号

1周波数ディケードの帯域幅における電流雑音電圧の実

対応英語

効値を,印加直流電圧で除した値。

次の式で表される。

ここに,

電流雑音指数 (dB)

ある周波数帯域における開路

の電流雑音電圧の実効値

供試抵抗器に印加する直流電

圧値 (V)

備考1.

電流雑音に関する理想的く(矩)形通過帯

域は,1 000Hzを幾何学的中心とする1周

波数ディケード帯域である。

電流雑音強度スペクトラムは周波数特性

がf に近いので,あらゆる周波数帯域にお

ける電流雑音の推定ができる。

(2.2) 固定抵抗器(一般)

意味

参考

番号

用語

巻線抵抗器

絶縁基体に巻いた金属線を抵抗素子とした抵抗器。

非巻線抵抗器

巻線抵抗器以外の抵抗器。

皮膜抵抗器

絶縁基体の表面上に形成した抵抗皮膜を抵抗素子とした

量記号

対応英語

抵抗器。

体抵抗器

カーボン,フィラー,熱硬化性樹脂などの混合成形物を

抵抗素子とした抵抗器。

炭素皮膜抵抗器

金属皮膜抵抗器

磁器などの絶縁基体の表面に形成した熱分解で析出させ

た炭素皮膜で覆ったものを抵抗素子とした抵抗器。

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した金属の薄

膜を抵抗素子とした抵抗器。

酸化金属皮膜抵抗

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した金属酸化

物の皮膜を抵抗素子とした抵抗器。

サーメット抵抗器

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に形成した磁器ガラ

スなどの無機物と,金属の混合物を抵抗素子とした抵抗

器。

備考1.

メタルグレーズ抵抗器 (metal glaze

resis-tor) はサーメット抵抗器に属する。

サーメット (cermet) は,ceramics+metal

の造語である。

印刷抵抗器

磁器,ガラス,プリント配線板などの表面に形成したサ

ーメット,炭素系などの抵抗インクを用いてスクリ−ン

法などによって印刷した抵抗器。

ネットワーク抵抗

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に複数の抵抗素子を

形成し,その個々の抵抗素子は各々独立し,又は必要に

応じて相互に接続し,集積された抵抗器。

ヒューズ抵抗器

通常は,抵抗器として動き,規定以上の過電流が流れた

とき,規定時間内に抵抗素子が溶断して,電流の流れを

阻止し,抵抗値が元に復帰しない機能をもった抵抗器。

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C 5602-1986

番号

用語

チップ抵抗器

意味

参考

量記号

対応英語

磁器,ガラスなどの絶縁基体の表面に抵抗素子を形成し,

両端に電極を設け,主として面実装に適する角板形又は

円筒形の小形固定抵抗器。

備考

一般にリード線端子をもたない。

(2.3) 固定抵抗器(性能)

番号

用語

公称抵抗値

意味

規格値を代表する抵抗値で,一般に抵抗器に表示された

参考

量記号

抵抗値。

定格電力

最大電力

対応英語

定格周囲温度において,連続して負荷できる電力の最大

値。

ある周囲温度において,連続して負荷できる電力の最大

値。

カテゴリ電力

最高使用[周囲]温度,(カテゴリ上限温度)において,

連続して負荷できる電力の最大値。

備考

一般に軽減曲線によって規定し,定格電力の

百分率で表す。

軽減曲線

周囲温度と最大電力の関係を示す曲線。

備考

定格電圧【抵抗器

定格周囲温度において,連続して印加できる直流電圧又

の】

は交流電圧(実効値)の最大値。

備考

一般に,定格電力に対する百分率で表す。

定格電力と公称抵抗値から算出し,最高使用

電圧を超えない電圧とする。

最高使用電圧,

抵抗器又は抵抗素子に連続して印加できる直流電圧又は

素子最高電圧

交流電圧(実効値)の最大値。

臨界抵抗値

最高使用電圧を超えることなく定格電力を負荷できる最

大の公称抵抗値。

備考

臨界抵抗値は,この抵抗値によって定格電圧

と最高使用電圧が等しくなる。

アイソレーション

抵抗器の端子と導電性取付具との間で連続して印加でき

電圧,

る最大のせん(尖)頭電圧。

分離電圧

抵抗器の温度特性

ある温度範囲で,周囲温度を変化させたときの抵抗器の

特性の変化と温度との関係。

備考

抵抗器の温度特性は,一般に抵抗値の温度に

よる変化状態をいい,抵抗温度係数か又は抵

抗温度特性で表す。

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C 5602-1986

番号

用語

抵抗温度係数

参考

意味

量記号

抵抗器の使用温度範囲内で,規定の温度間における1℃

当たりの抵抗値の変化率。

備考1.

対応英語

抵抗値の温度特性が直線性である抵抗器

に適用し,規定された温度間(範囲)の抵

抗温度係数の代表値をもって表す。

温度係数の単位は一般にppm/℃を用い

る。

次の式で表される。

ここに,

抵抗温度特性

t℃における抵抗実測値 (Ω)

t0℃における抵抗実測値 (Ω)

試験温度の実測値 (℃)

基準温度の実測値 (℃)

ある温度範囲内で,周囲温度を変化させたときの規定さ

れた温度間(範囲)における抵抗値変化率。

備考1.

抵抗値の温度特性が非直線性である抵抗

器に適用する。

次の式で表される。

抵抗温度特性 (%)(1)

ここに,

試験温度における抵抗実測値

基準温度における抵抗実測値

注(1)

JIS C 5202(電子機器用固定抵抗器の試験方

法)では,抵抗値変化率としている。

最高表面温度【抵抗

抵抗器を,定格周囲温度において定格電力を負荷して連

器の】

続動作の状態にしたとき,抵抗器の最高表面温度。

(2.4) 可変抵抗器(基本)

番号

用語

可変抵抗器

意味

参考

量記号

機械的な手段によって抵抗値を変えることができる抵抗

対応英語

器。

備考

IEC/TC40の文章では,“variable resistor”は

2個の端子のものに限定して用いており,我

が国では,3個の端子をもつポテンショメー

タ及び2個の端子のものを含むものとして

用いている。

ポテンショメータ

3個の端子をもち,その中の2個を抵抗素子の両終端に

接続し,他の端子を抵抗素子に沿って機械的に移動する

しゅう動接点に接続し,主に分圧器として用いる抵抗器。

しゅう動接点,

抵抗素子に沿って動く可変抵抗器の接点。

しゅう動子,

しゅう動片

抵抗路

抵抗素子上をしゅう動する接点の通路。

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C 5602-1986

番号

用語

回転の方向

意味

参考

量記号

対応英語

可変抵抗器の駆動機構がある面から見た場合,駆動機構

の回転する方向。時計方向 (CW) 又は反時計方向

(CCW) と呼び明らかにする。

連続性

しゅう動接点が機械的に移動するとき,しゅう動子と抵

抗素子との間の電気的接触の持続性。

接触抵抗

二つの物体の接触面に存在する電気抵抗。

備考1.

接触面には接触電位差と接触面を流れる

電流に対応する不連続的な電位差とがあ

り,これと電流との比が接触抵抗の値にな

る。

接触部における表面の凹凸,よごれ,吸着

ガス,接触面積の大きさなどによって決ま

る。

理論分解能

巻線形可変抵抗器の有効電気的操作範囲中の抵抗線の巻

線回数の逆数。

全印加電圧

入力端子間に印加する電圧。

備考

通常は抵抗素子の両端に接続した端子を入

力端子とする。

出力電圧

しゅう動接点端子と規定の端子との間の電圧。

備考

特に規定がないときは,規定の端子は反時計

方向 (CCW) の終端端子とする。

出力電圧比

出力電圧を全印加電圧で除した値。

減衰量【ポテンショ

出力電圧比の逆数。一般にdBで表す。

しゅう動接点端子と規定の端子との間で測定した抵抗値

メータの】

抵抗変化特性

又は出力電圧比と駆動機構の機械的位置との間に存在す

る関係。

しゅう動子許容電

抵抗素子としゅう動接点との間に流せる最大電流。

規定の速さでしゅう動接点を動かしたときの,抵抗素子

接触抵抗変動

としゅう動接点の間における接触抵抗の変動。

(2.5) 可変抵抗器(一般)

番号

用語

意味

クラッチ解除機構

しゅう動接点が抵抗素子の両端に到達した後,更に駆動

参考

量記号

対応英語

機構が回転を続けるように設けた機構。

タップ【ポテンショ

抵抗素子の中間に固定して設けた電気的接続端子。

規定の端子からのタップの位置。通常,抵抗値,電圧比

メータの】

タップ位置

又は駆動機構の機械的位置で表す。駆動機構の機械的位

置で規定する場合,有効タップ幅の中央の位置をいう。

有効タップ幅

しゅう動接点が.タップ接続部を一方向に通過したとき,

しゅう動接点とタップ接続部の双方における電圧が実質

的に同一であるしゅう動距離の範囲。

短絡領域

抵抗素子の一部であって,しゅう動接点がその部分を移

動する間は出力電圧比が規定の許容差内で一定の値を保

っている領域。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

半固定形可変抵抗

微調節などの目的に用いるものであって,しゅう動接点

を動かす量及び動かす頻度が一般用の可変抵抗器に比べ

参考

量記号

対応英語

て著しく小さい可変抵抗器。

備考

3端子のものは,トリマポテンショメータ

(trimmer potentiometer) ともいう。

ねじ調整形ポテン

多回転駆動機構として,案内ねじをもっているポテンシ

ショメータ

ョメータ。

連動形ポテンショ

1個の共通シャフトで同時に2個以上のポテンショメー

メータ

タを操作する機構をもつポテンショメータ。

二重軸ポテンショ

同心のシャフトで2個以上のポテンショメータをそれぞ

メータ

れ別々に操作する機構をもつポテンショメータ。

シャフト防水形ポ

シャフトと軸受との間が防水構造であるポテンショメ−

テンショメータ

タ。

気密容器形ポテン

シャフトの軸受及び容器外箱そのものが,気密構造であ

ショメータ

るポテンショメータ。

有効操作回転数

多回転形ポテンショメータにおいて,出力電圧を最小値

【多回転形ポテン

から最大値に変化させるために必要な駆動機構の回転

ショメータの】

数。

全機械的操作範囲

終端移動止めの間をしゅう動接点をしゅう動させるのに

必要な駆動機構の操作量。

備考1.

この操作量は,回転形のものでは角度,多

回転形のものでは回転回数,直線操作形の

ものではmmで表す。

クラッチ付きのものでは,クラッチ解除機

構の作動する2点間とする。終端回転止め

やクラッチ解除機構がない1回転形ポテ

ンショメータでは,全機械的操作範囲は

360度である。

角度で表す場合,全機械的回転角度 (total

mechanical rotation) ともいう。

全電気的操作範囲

全機械的操作範囲内において,その範囲内では,しゅう

動接点と抵抗素子の間にいかなる不接点部分も存在しな

い操作範囲。

すなわち,それは有効電気的操作範囲と無効電気的操作

範囲の和である。

備考1.

この範囲の両端が終端移動止めの位置又

はクラッチ解除機構が作動する位置と一

致する構造のものでは,全電気的操作範囲

は全機械的操作範囲と同一となる。

角度で表す場合,全電気的回転角度 (total

electrical rotation) ともいう。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

有効電気的操作範

全電気的操作範囲内において,規定の抵抗変化特性に従

って抵抗値又は出力電圧比が変化するように,しゅう動

参考

量記号

対応英語

接点をしゅう動させるのに必要な操作範囲。

備考1.

ポテンショメータの構造によっては,有効

電気的操作範囲が全電気的操作範囲と同

じであるものがある。

角度で表す場合,有効電気的回転角度

(angle of effective electrical rotation) ともい

う。

無効機械的操作範

全機械的操作範囲の一部であって,その範囲ではしゅう

動接点と抵抗素子との間の連続性を保証できない操作範

囲。全機械的操作範囲と全電気的操作範囲の差に等しい。

備考

角度で表す場合,無効回転角度 (angle of

ineffective rotation) ともいう。

全抵抗値

抵抗素子の両端に接続した端子間の抵抗値

有効抵抗値

全抵抗値の一部分であって,その部分の全範囲にわたっ

て抵抗が規定の抵抗変化特性に従って変化する範囲の抵

抗値。

端子抵抗値

しゅう動接点へ接続した端子と他の端子との間で測定さ

れる抵抗値の最小値。

残留抵抗値

しゅう動接点を終端回転止めの一方に当てた位置に置い

たとき,その終端の端子としゅう動接点に接続した端子

の間で測定される抵抗値。

最小有効抵抗値

有効電気的操作範囲のそれぞれの端子において,その端

にあるしゅう動接点に接続した端子とその端子に近い抵

抗端子との間の抵抗値。

備考

終端回転止めの位置と最小有効抵抗値が測

定される位置の間で著しい抵抗値の差が観

測されない場合は,残留抵抗値,端子抵抗値

及び最小有効抵抗値は同一となる。

(2.6) 可変抵抗器(性能)

番号

用語

公称全抵抗値

しゅう動雑音

意味

参考

量記号

対応英語

規格値を代表する抵抗素子の両端子間の抵抗値で,一般

に抵抗器に表示された抵抗値。

しゅう動接点を動かしたとき,接触抵抗の変動及び(又

は)抵抗路の抵抗値の不規則性が原因で生じる入力には

存在しない電気的出力の変動。

接触雑音

不完全な接触によって発生する電気的雑音。

出力平滑性

入力には存在せず,電気的出力に発生する変動であり,

有効操作範囲にわたり,規定の微小区域ごとに測定し,

全印加電圧の百分率で表した出力電圧の滑らかさ。

備考

出力平滑性は接触抵抗変動,分解能,その他

の出力側における微小な非直線性が引き起

こす影響を含む。

分解能,

ポテンショメータの抵抗値又は出力電圧比を所定の値に

設定能

調整するときの精密さ。

備考

アジャスタビリティ (adjustability) ともい

う。

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C 5602-1986

番号

用語

ディザー

意味

サーボシステムにおいてたびたび発生する状況を再現す

参考

量記号

対応英語

るための制御シャフトの繰返し回転。

一致性

全抵抗値又は全印加電圧の百分率で表した規定の抵抗変

化特性と実測した抵抗変化特性との間の最大偏差。

絶対一致性

有効電気的操作範囲における理論的角度範囲の全角度に

わたって測定した実測抵抗変化特性と理論抵抗変化特性

との間の一致性。

直線性

規定の抵抗変化特性が直線である場合の一致性。

絶対直線性

有効電気的操作範囲における理論的角度範囲の両端で規

定の最小及び最大出力電圧比を結ぶ基準直線からの実測

抵抗変化特性の最大垂直偏差を,全印加電圧の百分率で

表した一致性。

備考

特に規定がない限り,最小及び最大出力電圧

比はそれぞれ全印加電圧の0及び100%とす

る。絶対直線性をCとするとそのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

ここに,

全印加電圧

出力電圧

有効電気的操作範囲の理論値

規定の傾斜

θ=0における規定の値

特に規定がない限り,A=1, B=0とする。

端子間直線性

有効電気的操作範囲内の両端において,規定の最小及び

最大出力電圧比を結ぶ基準直線からの実測抵抗変化特性

の最大垂直偏差を,全印加電圧の百分率で表した一致性。

備考 端子間直線性をCとすると,そのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

ここに,

全印加電圧

出力電圧

有効電気的操作範囲の実測値

規定の傾斜

θ=0における規定の値

特に規定がない限り,A=1, B=0とする。

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12

C 5602-1986

番号

用語

零基点直線性

意味

有効電気的操作範囲にわたって,出力電圧比の規定最小

参考

量記号

対応英語

値の点を結ぶ基準直線からの実測抵抗変化特性の最大垂

直偏差を,全印加電圧の百分率で表した一致性。

この基準直線の傾きは最大垂直偏差を最小にするように

選ばなければならない。

備考

特に規定がなければ,最小規定出力電圧比は

零とする。

零基準直線性をCとすると,そのポテンショ

メータの抵抗変化特性(出力電圧比特性)は,

次の式で表される。

ここに,

印加電圧

有効電気的操作範囲の実測値

偏差を最小にするように選定

出力電圧

した直線の傾斜。もし,最大

出力比について要求条件があ

る場合は制限を受けることが

ある。

θ=0における規定の値

特に規定がない限り,B=0とする。

単独直線性

有効電気的操作範囲又はその特定の一部分において,偏

差を最小に抑えるように選定した傾斜と位置をもつ基準

直線からの実測抵抗変化特性の最大垂直偏差を全印加電

圧の百分率で表した一致性。

備考

特定の最大又は最小出力電圧比が要求され

ているときは,基準直線の傾斜及び位置が制

限される。単独直線性をCとすると,そのポ

テンショメータの抵抗変化特性(出力変化特

性)は,次の式で表される。

ここに,

全印加電圧

出力電圧

有効電気的操作範囲の実測

偏差を最小にするように選

定した直線の傾斜。もし,最

小及び(又は)最大出力比に

ついて要求条件がある場合

は制限を受けることがある。

θ=0における不特定の値

バックラッシ【ポテ

実質的に同じ出力をもつ点へ,異なった方向からシャフ

ンショメータの】

トを近付けるときに発生するシャフトの位置の差の最大

値。

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13

C 5602-1986

番号

用語

位相調整点

意味

参考

量記号

対応英語

その位置で多連結ポテンショメータの各セクションの抵

抗変化特性を,相対的に整列させる目的で,各セクショ

ンごとに指定したしゅう動接点の位置。

備考1.

各セクションの抵抗変化特性が異なると

きは,指定するしゅう動接点の位置は,各

セクションごとに異なることがある。

通常,最小有効抵抗値若しくは指定出力電

圧比に対応するしゅう動接点の位置又は

タップ位置で指定する。

位相調整

多連結ポテンショメータの各セクションの位相調整点を

相対的に整列させる操作。

備考

通常,第1セクションを基準として整合させ

る。

同時一致性位相調

共通の位相調整点で整列させた後,更にすべてのセクシ

ョンの出力比が全有効電気的操作範囲にわたって各各の

一致性の限度内に収まるように,多連結ポテンショメー

タの各セクションを相対的に整列させる操作。

(2.7) サーミスタ(NTCサーミスタ) NTCサーミスタとPTCサーミスタで共通な用語については2701

〜2709に記載する。

番号

用語

サーミスタ

意味

温度変化に対して極めて大きな抵抗変化を示す抵抗器。

備考

参考

量記号

対応英語

一般に抵抗値変化が非直線性であるものが

多い。

直熱形サーミスタ

電流により自己加熱又は周囲温度の変化によって,抵抗

変化が得られるサーミスタ。

傍熱形サーミスタ

サーミスタ素子に密に接し,一般に電気的に絶縁された

ヒータに電流が流れることによって,抵抗変化が得られ

るサーミスタ。

ゼロ負荷抵抗値

測定の総合誤差に比べ,自己加熱による抵抗変化が無視

できるような十分低い消費電力において,規定温度で測

定した場合のサーミスタ素子の直流抵抗値。無負荷抵抗

値ともいう。

公称ゼロ負荷抵抗

規格値を代表するゼロ負荷抵抗値。

抵抗−温度特性

ある温度範囲でのゼロ負荷抵抗値と温度との関係。

[ゼロ負荷]抵抗比

ある温度のゼロ負荷抵抗値を基準温度(通常25℃)のゼ

抵抗−電流特性【傍

ある一定温度の静止空気中において,ヒータに流した電

熱形サーミスタの】

流とサーミスタ素子が熱平衡に達したときのゼロ負荷抵

ロ負荷抵抗値で除した値。

抗値との関係。

最大許容電力

ある周囲温度において連続負荷し得る電力の最大値。

NTCサーミスタ

温度の上昇に伴い抵抗値が減少するサーミスタ。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

B定数

抵抗−温度特性における任意の2温度間の温度に対する

(びいじょうすう)

抵抗変化の大きさを表す定数。次の式で表される。

参考

量記号

対応英語

ここに,

B定数 (K)

絶対温度T1 (K) におけるゼロ

負荷抵抗値 (Ω)

絶対温度T2 (K) におけるゼロ

負荷抵抗値 (Ω)

熱放散定数

直熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

(ねつほうさんじ

子の温度を自己加熱によって1℃上げるために必要な電

ょうすう)

力。サーミスタの消費電力と素子の温度変化との比とし

【直熱形サーミス

て求める。

タの】

熱放散定数

傍熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

(ねつほうさんじ

子の温度をサーミスタ素子の自己加熱によって1℃上げ

ょうすう)

るために必要な電力。サーミスタの消費電力と素子の温

【サーミスタ素子

度変化との比として求める。

の自己加熱による

傍熱形サーミスタ

の】

熱放散定数

傍熱形サーミスタにおいて,熱平衡状態でサーミスタ素

(ねつほうさんじ

子の温度をヒータ加熱によって1℃上げるために必要な

ょうすう)

電力。サーミスタのヒータの消費電力と素子の温度変化

【ヒータ加熱によ

との比として求める。

る傍熱形サーミス

タの】

熱時定数

直熱形サーミスタの負荷電流をゼロ負荷抵抗の状態に急

(ねつじていすう)

変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と周囲温度

【自己加熱による

との温度差の63.2%変化するのに要する時間。

直熱形サーミスタ

の】

熱時定数

ゼロ負荷の状態において,直熱形サーミスタの周囲温度

(ねつじていすう)

を急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と最終

【周囲温度変化に

到達温度との温度差の63.2%変化するのに要する時間。

よる直熱形サーミ

スタの】

熱時定数

傍熱形サーミスタのサーミスタ素子の負荷電流をゼロ負

(ねつじていすう)

荷の状態に急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温

【自己加熱による

度と周囲温度との温度差の63.2%変化するのに要する時

傍熱形サーミスタ

間。

の】

熱時定数

傍熱形サーミスタのヒータ負荷電流をゼロ負荷の状態に

(ねつじていすう)

急変させたとき,サーミスタ素子の最初の温度と周囲温

【ヒータ加熱によ

度との温度差の63.2%変化するのに要する時間。

る傍熱形サーミス

タの】

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C 5602-1986

番号

用語

意味

抵抗温度係数【サー

任意の温度における1℃ {1K} 当たりのゼロ負荷抵抗変

ミスタ素子の】

化率を表す係数。次の式で表される。

参考

量記号

対応英語

ここに,

抵抗温度係数 (%/℃)

絶対温度T (K) におけるゼロ

負荷抵抗値 (Ω)

B定数 (K)

電圧−電流特性

ある一定温度の静止空気中において,サーミスタに一定

【NTCサーミスタ

電流を流し,サーミスタが熱平衡に達したときの電流と,

の】

サーミスタ端子間電圧との関係。

熱容量【サーミスタ

サーミスタ素子の温度を1℃上昇させるために必要な熱

素子の】

量。次の式で推定できる。

熱容量 (mJ/℃) =熱放散定数 (mW/℃) ×自己加熱によ

る熱時定数 (s)

(2.8) サーミスタ(PTCサーミスタ)

番号

用語

PTCサーミスタ

意味

参考

量記号

温度の上昇に伴い抵抗値が増加するサーミスタ。

対応英語

スイッチング温度

抵抗値が急激に増加し始める温度。

熱放散定数

熱平衡状態でサーミスタの温度を自己加熱によって1℃

(ねつほうさんじ

上げるために必要な電力。サーミスタの消費電力と素子

ょうすう)

の温度変化との比として求める。

【PTCサーミスタ

の】

サーミスタの温度を1℃上昇させるために必要な熱量。

正の温度係数の領域における任意の温度の1℃当

たりのゼロ負荷抵抗変化率を表す係数。次の式で

表される。

熱時定数

ゼロ負荷の状態で周囲温度を急激に変化させたとき,そ

(ねつじていすう)

の温度差の63.2%にサーミスタの温度が変化するために

【PTCサーミスタ

必要な時間。

の】

熱容量【PTCサーミ

スタの】

抵抗温度係数【ゼロ

負荷時の】

ここに,

抵抗温度係数 (%/℃)

温度T (℃) におけるゼロ負荷

抵抗値 (Ω)

備考

一般に,αは次の式で表される。

ここに,

温度T1 (℃) におけるゼロ負荷

抵抗値 (Ω)

温度T2 (℃) におけるゼロ負荷

抵抗値 (Ω)

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C 5602-1986

番号

用語

電流−電圧特性

参考

意味

量記号

ある一定温度(通常25℃)の静止空気中において,サー

対応英語

ミスタに電圧を印加し,サーミスタが熱平衡に達したと

きの,端子間電圧と電流との関係。

電圧効果

印加電圧に依存してサーミスタの抵抗値が変化する現

象。VDR効果ともいう。

最大使用電圧【PTC

標準温度25℃の静止空気中において,スイッチング温度

サーミスタの】

を超えた後,連続してサーミスタに印加できる最大電圧。

(2.9) バリスタ

番号

用語

バリスタ

参考

意味

量記号

印加電圧の上昇に伴い,非直線的に抵抗値が減少する抵

対応英語

抗器。

バリスタ電圧

基準電流におけるバリスタの端子間電圧。

電圧−電流特性【バ

バリスタの電流と端子間電圧との関係。

バリスタに流れる電流の電圧依存性を表す次の式におけ

リスタの】

電圧非直線指数

る指数。

ここに,

電流非直線指数

直流電流 (A)

直流電圧 (V)

電圧非直線指数

定数

バリスタの端子間電圧の電流依存性を表す,次の式にお

ける指数。

ここに,

制限電圧

制限電圧比

直流電圧 (V)

直流電流 (A)

電流非直線指数

定数

サージ電圧がバリスタによって抑制され,バリスタ端子

間に残留する電圧の波高値。

制限電圧をバリスタ電圧で除した値。

バリスタ電圧温度

バりスタ電圧の温度依存性を表す係数。周囲温度が上昇

係数

したときの1℃当たりのバリスタ電圧の変化率で表す。

次の式で表される。

バリスタ電圧温度係数 (%/℃)

ここに,

T1 (℃) におけるバリスタ

電圧

=T2(℃)におけるバリス

タ電圧

ただし,T2 (℃) >T1 (℃) とする。

定格電力【バリスタ

の】

バリスタに連続して負荷できる電力の最大値。

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C 5602-1986

番号

用語

サージ電流耐量

意味

参考

量記号

バリスタが処理できるインパルス電流の最大波高値。

対応英語

エネルギー耐量

バリスタが処理できるインパルスの最大エネルギー。

(3) コンデンサ 固定コンデンサと可変コンデンサで共通な用語については,(3.6)可変コンデンサに記載

せずに(3.1)[固定コンデンサ(基本)]に記載する。

(3.1) 固定コンデンサ(基本)

番号

用語

静電容量

意味

電荷を蓄える能力。

備考1.

参考

量記号

対応英語

対向した電極の面積,電極間に介在する誘

電体の誘電率に比例し,電極間の間隔に反

比例する。

測定は,一般に規定周波数の交流電圧によ

って行う。

直流静電容量

コンデンサに蓄積されている電荷を端子間で測定される

直流電圧で除して得られる静電容量。

次の式で表される。

ここに,

コンデンサ

静電容量 (F)

直流電圧 (V)

電荷 (C)

一般的には,対向した電極をもち,電極間に誘電体が介

在する部品。

備考

電極間が,真空又は空気である場合がある。

固定コンデンサ

誘電体

電界を加えたときに電気分極を生じる物質。

誘電率

電束密度と電界との関係を

電極の対向面積,電極間隔及び誘電体の誘電率を固定的

に構成したコンデンサ。

と表すときの比例定数。

ここに,

備考

電束密度 (C/m2)

誘電率 (F/m)

電界 (V/m)

等方性物質では,一般に定数である。また,

ε=ε0・εrと表し,ε0は真空の誘電率といい定

数 (8.854187×10-12F/m) であり,εrは物質に

よって固有の数値をもち,これを比誘電率と

いう。

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18

C 5602-1986

番号

用語

意味

誘電体損失,

誘電体に交流電界を加えたときにエネルギーが熱として

誘電損

失われる電力損失。

参考

量記号

対応英語

次の式で表される。

ただし,

が十分に小さければ,次の近似式で表される。

ここに,

P: 損失電力 (W)

U: 交流電圧 (V)

I: 交流電流 (A)

tanδ: 誘電正接

cosφ: 力率

備考

コンデンサの場合には,誘電体での電力損失

以外に電極部,電極と端子との接続部,端子

部などでの抵抗分によって,これらの部での

電力損失が加わる。

誘電体損失角,誘電

誘電体に交流電界を加えたとき,電流の位相は,理想状

損角

態では電圧より90°進むが,誘電体損失が原因して90°

から遅れる角度。

備考

コンデンサの場合には,誘電体以外に電極

部,電極部と端子との接続部,端子部などで

の抵抗分による遅れが加わる。

損失角【電解コンデ

電解コンデンサに交流電界を加えた場合,電流の位相は,

ンサの】

理想コンデンサのときは電圧より90°進むが,誘電体損

失,電解質の抵抗分などの直列抵抗分が原因して90°か

ら遅れる角度。

誘電正接

(1) 誘電体損失角の正接。

次の式で表される。

ここに,

誘電体損失角の正接

コンデンサの等価直列抵抗

コンデンサのリアクタンス

(2) コンデンサに規定周波数の正弦波電圧を加えた場

合,コンデンサの電力損失をその無効電力で割った

値。

損失角の正接【電解

コンデンサの】

電解コンデンサの損失角の正接。

備考

誘電正接を電解コンデンサでは,損失角の正

接という。

漏れ電流

(1) コンデンサに流れる電流のうち,充電電流及び吸収

電流以外の非可逆的な一定値の電流。

(2) 直流電圧を印加したときに流れる伝導電流。

備考

電解コンデンサの場合は,端子間に規定の直

流電圧を印加し規定の時間経過したときの

電流の値。

表面漏れ電流

コンデンサの表面を通して流れる漏れ電流。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

絶縁抵抗【コンデン

コンデンサの端子間又は端子・外装間に直流電圧を印加

参考

量記号

対応英語

サの】

し,規定の時間経過したときに示す電気抵抗。

絶縁破壊電圧

絶縁破壊に必要な最小の電圧。

耐電圧【コンデンサ

コンデンサの規定の電圧(直流又は交流)に耐える能力。

の】

充電

符号が異なる同量の電荷がコンデンサの両電極に蓄えら

れる作用又は現象。

充電電流

コンデンサを充電するときに流れる電流。

放電

コンデンサの両電極上にある,符号が異なる電荷を全部

又は部分的に中性化する作用。

放電電流

コンデンサを放電するときに流れる電流。

誘電吸収

誘電体の電気分極が外部電界(印加電界)の変化に対し

速やかに追従できずに,時間的に遅れをもつため,コン

デンサの端子間に直流電圧を印加した場合,時定数によ

って決まる過渡電流(充電電流)と時間に無関係な一定

の電流(漏れ電流)が流れる現象とは別に,誘電体の緩

慢な分極によって比較的長い時間かかって電流が徐々に

減衰しながら流れる現象。

備考

短時間放電の後では,コンデンサの両端子間

に残留電圧(回復電圧)を発生させる原因と

なる。

残留電圧,

コンデンサを放電した後,端子間を開放状態にしたとき,

回復電圧

端子間に現れる誘電吸収に起因する電圧。

Q【コンデンサの】

誘電正接 (tanδ) の逆数。

等価直列抵抗

コンデンサのインピーダンスを等価的に抵抗分とリアク

タンス分の直列回路で表したときの抵抗分。

次の式で表される。

ここに,

損失率

等価直列抵抗 (Ω)

インピーダンス (Ω)

等価リアクタンス (Ω)

コンデンサに交流電圧を加えたときのコンデンサの損失

電力(有効電力)をコンデンサの皮相電力で除した値。

次の式で表される。

ここに, λ:

損失率

コンデンサの皮相電力 (VA)

コンデンサの損失電力(有効電

力) (W)

自己回復作用

金属化コンデンサの誘電体が局部的に絶縁破壊した直

後,コンデンサの電気的特性が絶縁破壊前と同等の状態

に復帰する作用。

陽極【コンデンサ

の】

有極性コンデンサの正電極。

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20

C 5602-1986

番号

用語

陰極【コンデンサ

意味

参考

量記号

対応英語

有極性コンデンサの負電極。

電解コンデンサ又は電気二重層コンデンサにおいて,誘

の】

電解質

電体と接し陰極の一部として用いる非固体又は固体の導

電物質。

熱平衡【コンデンサ

コンデンサを規定温度に保ち,5分間隔で測定した場合,

の】

連続した2回の静電容量値に,ほぼ変化がなくなったと

きの状態。

(3.2) 固定コンデンサ(用途)

番号

用語

意味

交流用コンデンサ

主として交流電圧で使用することを目的としたコンデン

参考

量記号

対応英語

サ。

直流用コンデンサ

主として直流電圧で使用することを目的としたコンデン

サ。

パルス用コンデン

主としてパルス電流又はパルス電圧で使用することを目

的としたコンデンサ。

ブロッキングコン

主として直流を阻止する目的で使用するコンデンサ。

カップリングコン

異なる直流レベルをもつ二つ以上の交流回路を結合する

デンサ

目的で使用するコンデンサ。

バイパスコンデン

ある周波数以上の電流に対し比較的低インピーダンスの

サ,

導通路を作る目的で使用するコンデンサ。

サージ制限コンデ

サージ電圧に対し低インピーダンスとなり,サージ電圧

ンサ

を吸収する目的で使用するコンデンサ。

温度補償用コンデ

静電容量の温度による変化が直線的でかつ再現性があ

ンサ

り,その変化によって回路中の温度による特性の変化を

デンサ

デカップリングコ

ンデンサ

補償する目的で使用するコンデンサ。

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21

C 5602-1986

番号

用語

意味

雑音防止用コンデ

電子機器,電気器具から発する無線周波の雑音を防止す

ンサ

る目的で,主として交流電源回路に使用するコンデンサ。

備考1.

参考

量記号

対応英語

IEC 384-14(電子機器用雑音防止用コンデ

ンサ)に従った雑音防止用コンデンサの区

分は,安全性能によって次の三種類であ

る。

U−コンデンサ

X−コンデンサ

Y−コンデンサ

1.の区分とは別に,回路上の接続に次の区

分を使用することもある。

アクロス ザ ライン コンデンサ

ライン バイパス コンデンサ

1.及び2.の区分の一例を次の図に示す。

区分(備考1.による場合)

コンデンサA及びコンデンサBを使用電圧125V以下

の場合は,U−コンデンサという。

使用電圧125Vを超え250V以下の場合は,Y−コンデ

ンサという。

コンデンサCをX−コンデンサという。

区分(備考2.による場合)

コンデンサA及びコンデンサBをライン バイパス

コンデンサという。

コンデンサCをアクロス ザ ライン コンデンサとい

う。

U−コンデンサ

コンデンサが故障すると感電のおそれがある回路に用い

る,交流電圧125Vまで使用できる雑音防止用コンデン

サ。

備考

使用電圧を限定しない場合

ライン バイパス コンデンサ (line-bypass

capacitor) ともいう。

X−コンデンサ

コンデンサが故障しても感電のおそれがない回路に用い

る雑音防止用コンデンサ。

備考

アクロス ザ ライン コンデンサ

(across-the-line capacitor) ともいう。

Yコンデンサ

コンデンサが故障すると感電のおそれがある回路に用い

る交流電圧125Vを超え250Vまで使用できる雑音防止用

コンデンサ。

備考

使用電圧を限定しない場合

ライン バイパス コンデンサ (line-bypass

capacitor) ともいう。

アクロスザライン

電源回路の電源線間に挿入して使用する雑音防止用コン

コンデンサ

デンサ。

備考

番号3211参照。

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22

C 5602-1986

番号

用語

意味

ラインバイパスコ

電源回路の電源線と大地間又はきょう体間に挿入して用

ンデンサ

いる雑音防止用コンデンサ。

双極性コンデンサ

主に極性が反転する回路に用いることを目的とする電解

備考

参考

量記号

対応英語

番号3210及び3212参照。

コンデンサ。

(3.3) 固定コンデンサ(構造)

参考

番号

用語

意味

液体含浸コンデン

常温において流動性がある含浸材料を,コンデンサ素子

に含浸したコンデンサ。

固体含浸コンデン

常温において流動性がない含浸材料を,コンデンサ素子

に含浸したコンデンサ。

無含浸コンデンサ

含浸材料をコンデンサ素子に含浸しないコンデンサ。

液体充てんコンデ

常温において流動性がある充てん材料をコンデンサのケ

ンサ

ースの全容積に満たしたコンデンサ。

備考

量記号

対応英語

ケース内部に温度変化によって充てん材料

が膨脹できるすきまがあるものを含む。

固体充てんコンデ

常温において流動性がない充てん材料をコンデンサのケ

ンサ

ースの全容積に満たしたコンデンサ。

金属化コンデンサ

紙,プラスチックフィルムのいずれか又はこれらの複合

体を誘電体とし,これに金属を蒸着して電極としたコン

デンサ。

備考

一般に巻回構造のコンデンサに適用され,自

己回復性がある。

金属はくコンデン

紙・プラスチックフィルムのいずれか又はこれらの複合

体を誘電体とし,金属はくを電極としたコンデンサ。

貫通コンデンサ

内部電極の導体が中央部を貫通し,外部電極が接地でき

る構造のコンデンサ。

コンデンサ素子に電極を設け,主として面実装に適する

チップコンデンサ

角形又は円筒形の小形のコンデンサ。

備考

積層コンデンサ

一般にリード線端子をもたない。

金属電極と誘電体を交互に積み重ねた構造のコンデン

サ。

備考1.

代表的な誘電体としては,磁器,ガラス,

マイカ,プラスチックフィルムなどがあ

る。

絶縁形コンデンサ

構造の一例

すべての端子と外装との間に規定の電圧を印加できるコ

ンデンサ。

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23

C 5602-1986

番号

用語

意味

非絶縁形コンデン

すべての端子と外装との間に規定の電圧を印加できない

コンデンサ。

有極性コンデンサ

本質的に極性をもつコンデンサ。

備考

参考

量記号

対応英語

このコンデンサとしては,電解コンデンサが

ある。

無極性コンデンサ

本質的に極性をもたないコンデンサ。

備考

電解コンデンサ以外のコンデンサは,無極性

コンデンサである。

(3.4) 固定コンデンサ(誘電体)

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

空気コンデンサ

空気を誘電体としたコンデンサ。

紙コンデンサ

紙を誘電体としたコンデンサ。

プラスチックフィ

プラスチックフィルム(ポリエステル,ポリスチレン,

ルムコンデンサ

ポリプロピレン,ポリカーボネートなど)を誘電体とし

たコンデンサ。

複合フィルムコン

コンデンサ紙とプラスチックフィルム又は異種のプラス

デンサ

チックフィルムを誘電体としたコンデンサ。

磁器コンデンサ

磁器(酸化チタン磁器,チタン酸バリウム磁器,ステア

タイト磁器など)を誘電体としたコンデンサ。

備考

特性によって種類1,種類2及び種類3に分類

している。

磁器コンデンサ

電子機器の共振回路用及びその他一般にQが高く,温度

種類1

などに対する静電容量の安定性が必要で主に温度補償用

に用いる磁器を誘電体とするコンデンサ。

備考

温度補償用磁器コンデンサともいわれてい

る。

磁器コンデンサ

電子機器の側路用及び回路の結合用のようにQの値や静

種類2

電容量の安定性があまり必要でない用途に用いる磁器を

誘電体としたコンデンサ。

備考

高誘電磁器コンデンサともいわれている。

磁器コンデンサ

電子機器の側路用及び回路の結合用のようにQの値や静

種類3

電容量の安定性があまり必要でない用途に用いる半導体

化した磁器を利用して小形化したコンデンサ。

備考

半導体磁器コンデンサともいわれている。

半導体磁器コンデ

一般に磁器コンデンサ種類3 (class 3) といわれており,

ンサ

半導体化した磁器(チタン酸バリウム,ストロンチウム

系などの磁器)の表面又は粒界表面に形成した薄い絶縁

層を利用又は誘電体としたコンデンサ。

備考

構造によって,次の3種類に大別される。

(1) 堰層形半導体磁器コンデンサ

(2) 粒界層形半導体磁器コンデンサ

(3) 表層形半導体磁器コンデンサ

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24

C 5602-1986

番号

用語

意味

堰層形半導体磁器

半導体磁器と電極との間に生じる障壁容量を利用したコ

コンデンサ

ンデンサ。

参考

量記号

対応英語

(えんそうがたは

どうたいじき)

粒界層形半導体磁

半導体磁器の絶縁化した結晶粒界層を利用したコンデン

器コンデンサ

サ。

表層形半導体磁器

半導体磁器の表面に形成した酸化皮膜を誘電体としたコ

コンデンサ

ンデンサ。

電解コンデンサ

一般に陽極表面に陽極酸化によって形成した酸化皮膜を

誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体に密

着して陰極の一部としたコンデンサ。

備考1.

通常は,有極性である。

陽極に使用される金属材料としては,アル

ミニウム,タンタルなどがある。

アルミニウム電解

アルミニウムの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮

コンデンサ

膜を誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体

に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

アルミニウムはく

アルミニウムはくの表面に陽極酸化によって形成した酸

形非固体電解コン

化皮膜を誘電体とし,紙,繊維などに含浸させた液体電

デンサ

解質をこの誘電体に密着して陰極の一部としたコンデン

サ。

アルミニウム固体

アルミニウムのはく,線又は焼結体の表面に陽極酸化に

電解コンデンサ

よって形成した酸化皮膜を誘電体とし,固体電解質をこ

の誘電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

タンタル電解コン

タンタルの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮膜を

デンサ

誘電体とし,固体又は非固体の電解質をこの誘電体に密

着して陰極の一部としたコンデンサ。

タンタルはく形非

タンタルはくの表面に陽極酸化によって形成した酸化皮

固体電解コンデン

膜を誘電体とし,紙,繊維などに含浸させた液体電解質

をこの誘電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

タンタル焼結体非

タンタルの焼結体の表面に陽極酸化によって形成した酸

固体電解コンデン

化皮膜を誘電体とし,充てんさせた液体電解質をこの誘

電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

タンタル固体電解

タンタルのはく,線又は焼結体の表面に陽極酸化によっ

コンデンサ

て形成した酸化皮膜を誘電体とし,固体電解質をこの誘

参考

量記号

対応英語

電体に密着して陰極の一部としたコンデンサ。

電気二重層コンデ

二種の異なる物質の境界面にできる電気二重層の電荷蓄

ンサ

積作用を利用したコンデンサ。

マイカ コンデンサ

マイカを誘電体としたコンデンサ。

備考

銀電極を焼き付けたマイカを誘電体とした

ものをシルバードマイカコンデンサともい

う。

集成マイ カコンデ

巻回したフィルム状マイカを誘電体としたコンデンサ。

ガラスを誘電体としたコンデンサ。

ンサ

ガラス コンデンサ

(3.5) 固定コンデンサ(性能等)

番号

用語

巻回構造

意味

参考

量記号

対応英語

誘電体と電極はくを重ねて巻き取った構造。

巻回構造のコンデンサにおいて,実効インダクタンスを

(けんかいこうぞ

う)

無誘導構造

できるだけ少なくなるようにした構造。

はくはみ出し構造

巻回構造のコンデンサにおいて,電極はくを誘電体の幅

方向にそれぞれ反対側にはみ出させ,この部分を一括し

て電極とした構造。

備考

タブ構造

無誘導構造の一種である。

巻回構造のコンデンサにおいて,引出し片又は引出し線

を巻き取られた電極はくと誘電体の間に挿入した構造。

公称静電容量

静電容量の公称値。

周囲温度

コンデンサの置かれている周囲の空間の温度。ただし,

コンデンサが他の熱源からの熱放射や熱伝導を受け,ま

た,印加電圧の交流分によって温度上昇するときには,

コンデンサ表面温度を周囲温度とみなす。

使用温度範囲,

カテゴリ温度範囲

【コンデンサの】

最高使用温度,

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の範囲。

備考

定格温度(定格電圧使用最高温度)を含み,

最高使用温度と最低使用温度との間とする。

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の最高値。

コンデンサを連続して使用できる周囲温度の最低値。

カテゴリ上限温度

【コンデンサの】

最低使用温度,

カテゴリ下限温度

【コンデンサの】

定格温度,

コンデンサに定格電圧を印加し連続して使用できる周囲

定格電圧使用最高

温度の最高値。

温度【コンデンサ

の】

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C 5602-1986

番号

用語

意味

定格電圧【コンデン

定格温度(定格電圧使用最高温度)においてコンデンサ

サの】

に連続して印加できるせん頭電圧(直流電圧及び許容交

参考

量記号

対応英語

流せん頭電圧の和)の最大値。

備考1.

交流用コンデンサでは,連続して印加でき

る規定周波数の交流電圧の実効値とする。

パルス用コンデンサでは,連続して印加で

きる規定周波数の規定波形の電圧の最大

値とする。

温度軽減電圧【コン

定格温度を超える温度(最高使用温度の範囲内)におい

デンサの】

て,コンデンサに連続して印加できる電圧の最大値。

カテゴリ電圧

最高使用温度において,コンデンサに連続して印加でき

る電圧の最大値。

定格周波数【コンデ

コンデンサの使用上決められた周波数。

規定の温度において,コンデンサに連続して直流電圧に

ンサの】

定格リプル電圧

重畳して印加できる規定周波数の最大許容交流電圧の実

効値。

逆電圧【電解コンデ

有極性コンデンサの端子に極性が逆になるように印加す

ンサの】

る電圧。

サージ電圧【電解コ

規定時間の周期でコンデンサに直流電圧を規定回数加え

ンデンサの】

たとき,電解コンデンサが耐え得る最大直流電圧。

備考

備考

電解コンデンサにだけ適用する。

一般に6分間の周期で直流電圧を30秒間加

える。

定格電流【コンデン

定格温度において,交流用コンデンサに連続して印加で

サの】

きる定格周波数の交流電流の実効値。

次の式で表される。

ここに,

定格リプル電流

定格電流 (Arms)

静電容量 (F)

定格電圧 (Vrms)

定格周波数 (Hz)

規定の温度において,コンデンサに連続して印加できる

規定周波数の最大許容交流電流の実効値。

備考

電解コンデンサだけに適用する。

最大許容リプル電

定格温度の範囲内において,コンデンサに定格電圧を印

加する場合に連続して許容できる規定周波数の最大リプ

ル電流。

備考

特性

電解コンデンサにだけ適用する。

コンデンサの性能のうち特に取り上げられたものであっ

て,ある条件のもとで定量的又は定性的に区分したもの。

コンデンサの温度

ある温度範囲で周囲温度を変化させたときのコンデンサ

特性

の特性の変化と温度との関係。

温度による静電容

静電容量の温度による変化。

量の変化

次のいずれかで表す。

静電容量温度特性

静電容量温度係数及び静電容量のずれ

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C 5602-1986

番号

用語

意味

静電容量温度特性

基準温度20℃の値に対する使用温度範囲における静電

参考

量記号

容量の変化率 (%)。

備考

対応英語

静電容量の温度による変化が非直線的なコ

ンデンサに適用する。

静電容量温度係数

コンデンサの使用温度範囲内で,基準温度 (20℃) と規

定の温度との間における1℃当たりの静電容量の変化

率。

備考1.

静電容量の温度特性が直線又は直線的で

あるコンデンサに適用する。

静電容量温度係数は,ppm/℃ (10-6/℃) で

表す。

静電容量のずれ

コンデンサを下表の温度サイクルを1回行ったときの段

階1,段階3及び段階5の20℃(基準温度)のそれぞれの

静電容量の差異。

備考1.

静電容量の差異は,変化率 (%) 又は変化

量で表す。

変化量で表す場合は,基準温度における静

電容量の最大値と最小値との差とする。

変化率で表す場合は,一般に2.の変化量を

段階2の静電容量で割った値とする。

等級

主共振周波数

ある条件の下でコンデンサの性能を保証できる程度によ

って区分したもの。

2端子コンデンサに正弦波電圧を印加したときに,その

インピーダンスが極小になる周波数のうちの最低の周波

数。

(3.6) 可変コンデンサ

番号

用語

意味

参考

量記号

対応英語

可変コンデンサ

静電容量の機械的な可変機構をもつコンデンサ。

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の固定電

極とそれに対応する可変電極とからなる一組の部分。

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の基準段

及び連動段の数。

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の各段の

うち局部発振回路に使用する段。

段数

基準段

備考

多段可変コンデンサの可変静電容量の基準

とする段。

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C 5602-1986

番号

用語

連動段

意味

回転指度

量記号

対応英語

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の基準段

以外の段。

備考

参考

一般に同調回路に使用する段をいう。

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の回転子

(ロータ)の回転角度180度を100%とし,各回転角度

をパーセントで表した値。

備考

静電容量を測定するとき,測定位置を定める

ために用いる。

バックラッシ【コン

可変コンデンサの回転子(ロータ)を,時計方向に回転

デンサの】

した場合と反時計方向に回転した場合の規定された同一

回転角度(回転指度)における静電容量の差をいずれか

大きい静電容量で除した値。

セッティングドリ

可変コンデンサの回転子(ロータ)を,数往復回転させ

フト

規定の回転角度(回転指度)に固定した直後の静電容量

と,規定の時間放置した後の静電容量との変化量。

メカニカルインデ

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)を指定さ

ックス法,

れた回転指度に機械的に固定し,連動段の可変静電容量

M・I法

を測定する方法。

エレクトリカルイ

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の基準段

ンデックス法,

の可変静電容量が規定値となるよう電気的に定めた位置

E・I法

における連動段の可変静電容量を測定する方法。

同調用可変コンデ

主に,使用する都度静電容量を変化させ,同調用に使用

ンサ,

する可変コンデンサ。

タイプAコンデン

微調整用可変コン

主に,静電容量の可変量が小さく,静電容量の微調整に

デンサ,

使用する可変コンデンサ。

タイプBコンデン

備考

トリマともいう。

半固定コンデンサ,

主に,静電容量を調整した後は,固定して使用する可変

タイプCコンデン

コンデンサ。

備考

プリセットコンデンサともいう。

回転可変コンデン

回転機構をもち,静電容量を最小から最大まで連続的に

変えられる可変コンデンサ。

差動可変コンデン

二つの分離された固定電極と一つの回転電極とによって

構成し,一方の固定電極と回転電極の間の静電容量が増

加すると他方の固定電極と回転電極との間の静電容量が

減少し,全体としては静電容量が一定となっている可変

コンデンサ。

多段可変コンデン

複数個の段をもち,一つの操作軸で複数段の静電容量を

変える可変コンデンサ。

AM段

長中波及び短波 (3〜30MHz) に用いられる同調用可変

コンデンサ(タイプAコンデンサ)の段。

超短波 (30〜300MHz) に用いられる同調用可変コンデ

ンサ(タイプAコンデンサ)の段。

分割固定電極可変

一つの共通な回転電極と直列に機能する二つの分割した

コンデンサ

固定電極からなる可変コンデンサ。

FM段

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C 5602-1986

番号

用語

意味

パディングコンデ

スーパーヘテロダイン受信機の局部発振回路に直列に接

ンサ

続し,同調段とのトラッキングを得るために用いるコン

参考

量記号

対応英語

デンサ。

トラッキングレス

基準段及び連動段がいかなる回転指度においても,規定

バリコン

の受信周波数範囲内において局部発振回路にパディング

コンデンサを使用しないで規定の中間周波数が得られる

ように設計された可変係数をもつ同調用可変コンデンサ

(タイプAコンデンサ)。

最大静電容量

可変範囲において最大となる静電容量。

最小静電容量

可変範囲において最小となる静電容量。

公称最大静電容量

最大静電容量の公称値。

公称最小静電容量

最小静電容量の公称値。

段間結合静電容量

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の二つの

段間の静電容量。

最大可変静電容量

最大静電容量から最小静電容量を引いた値。

可変静電容量

各回転指度における静電容量から最小静電容量を引いた

値。

静電容量変化特性

回転指度と静電容量との関係。

備考 直線容量形,直線波長形,直線周波数形など

がある。

可変係数

同調用可変コンデンサ(タイプAコンデンサ)の最大可

変静電容量を100%とした場合における,各回転指度に

おける可変静電容量をパーセントで表した値。

備考

有効回転角度

静電容量変化特性を表す。

最小静電容量から最大静電容量に変化させるために必要

な回転子(ロータ)の回転角度。

公称回転角度

回転角度の公称値。

全回転角度

機械的に回転可能な全角度。

(4) コイル・変成器・変圧器

(4.1) コイル・変成器・変圧器(基本)

番号

用語

コイル

意味

一般的には,絶縁体の表面上に導体を巻いて作った自己

インダクタンスをもつ部品。

備考

渦巻き状に形成されたプリントコイルを含

む。

参考

量記号

対応英語

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30

C 5602-1986

番号

用語

変成器

意味

参考

量記号

対応英語

共通の磁気回路とこれに鎖交する複数の巻線をもち,電

磁誘導作用によって一方の巻線から受けた交流信号を変

成して他方の回路に伝達する部品。

理想変成器

損失が全くなく,変成作用だけを行う変成器であって,

次の条件を満足するもの。

(1) 巻線のインピーダンスが無限大(磁心の透磁率が無

限大)。

(2) 巻線の抵抗値が零。

(3) 一次,二次の巻線の結合が完全であって,漏れ磁束

がない。

(4) 分布容量が存在しない。

備考

一方の巻線にあるインピーダンスを接続し

て,他方の巻線端子から見たインピーダンス

は完全に巻数比の平方に比例して変換され,

損失なしに電力を伝達し,周波数特性をもた

ない。

整合変成器,整合ト

インピーダンス整合の目的で用いる変成器の総称。

ランス

備考

入力変成器,出力変成器,マッチングコイル

など。

変圧器

共通の磁気回路とこれに鎖交する複数の巻線をもち,電

磁誘導作用によって一方の巻線から受けた交流電力を他

方の回路に供給する部品。

磁気回路

磁束密度を電流密度に,磁界を電界に,透磁率を導電率

に,磁性体を導体に見立てることによって電気回路と類

似の関係が成立し,起磁力を起電力に,磁気抵抗を電気

抵抗に対比させることでオームの法則,キルヒホッフの

法則などが磁束に対して適用できる回路。

変圧比,

二次巻線の端子電圧を一次巻線の端子電圧で除した値。

一次巻線の巻数と二次巻線の巻数の比又は一次若しくは

変成比

巻数比

二次巻線の巻数とタップの巻数の比。

静電遮へい【コイ

一次巻線と二次巻線及び引出部に生じる静電結合を防止

ル・変成器の】

するため,巻線間に導体を挿入したり,またコイルや変

成器を外部からの静電結合を除去するよう導体をもって

遮へいすること。

磁気遮へい【コイ

コイル・変成器から発生する磁力線又は外部からの磁力

ル・変成器の】

線の影響を除去するため金属材料又は磁性材料によって

遮へいすること。

(4.2) コイル・変成器・変圧器(一般)

参考

番号

用語

意味

ユニバーサルコイ

多層巻線のコイルにおいて,巻線間の分布容量と誘電体

ル,

損失を減少させ,かつQを高くするために,上下の互い

ハネカムコイル

に重なる層の巻線が相互に交差するように巻いたコイ

ル。

量記号

対応英語

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31

C 5602-1986

番号

用語

意味

ソレノイド巻きコ

円筒状に導体を巻いたコイル。一層に巻いたものを単層

イル

ソレノイド巻きコイル,多層に巻いたものを多層ソレノ

参考

量記号

対応英語

イド巻きコイルという。

バンク巻きコイル

巻線の層間の分布容量を減らすためには,層間の電位差

を小さくする必要がある。そのためには,一層に巻くこ

とがよいが,しかし一層では巻き切れないときに用い,

二層巻きの場合図のように巻いたコイル。

バイファイラ巻き

一次,二次巻線相互間の結合を密にするために,一次及

コイル

び二次の導線を並列に巻いたコイル。

スペース巻きコイ

巻線のピッチを大きくして,分布容量を減らしたコイル。

空心コイル

磁心を用いないコイル。

磁心[入り]コイル

磁心を用いたコイル。

可変コイル

インダクタンスの可変機構をもつコイル。

固定コイル

インダクタンスの可変機構をもたないコイル。

備考

プリントコイル

チップコイル

インダクタ又はチョークコイルともいう。

絶縁板上に渦巻き状などの導体膜を形成することによっ

て得られるコイル。

磁器,プリント基板などの絶縁体に面実装するのに適し

た構造をもったコイル。

備考

インダクタンスの可変機構をもったものを

可変形チップコイル,可変機構をもたないも

のを固定形チップコイルという。(チップイ

ンダクタということもある。)。

トロイダルコイル

リング状磁心に導体を巻いて作ったコイル。

エンキャプシュレ

耐候性及び絶縁性を向上するため,巻線や磁心を合成樹

ート変成器

脂で被覆した変成器。

エンキャプシュレ

耐候性及び絶縁性を向上するため,巻線や磁心を合成樹

ートインダクタ

脂で被覆したインダクタ。

ハイQコイル

高いQ(高い誘導性リアクタンスをもち,かつ低損失)

遮へいコイル

のコイル。主にフィルタ用として使用する。

電子回路に誘導される妨害電圧を軽減するのに用いる変

成器。

高周波コイル

主としてラジオ,テレビジョン受信機などの電子機器の

高周波回路に用いるコイル。

備考

高周波用として設計したコイルを低周波で

使用することもあり,またその逆もある。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

高周波変成器,

主としてラジオ,テレビジョン受信機などの電子機器の

高周波トランス

高周波回路に用いる変成器。

備考

参考

量記号

対応英語

RFコイル (radio frequency coil) ということ

もある。

中間周波変成器,

スーパーヘテロダイン方式の受信機で中間周波増幅回路

中間周波トランス

に用いる変成器。

備考

LFTともいう。

低周波コイル

低周波変成器,

可聴周波数帯以下の比較的低い周波数帯に用いる変成

低周波トランス

器。

電源変圧器,

電源電圧を昇圧又は降圧の目的で用いる変圧器。

電源トランス

商用周波数用とスイッチングレギュレータ用とがある。

段間変成器

トランジスタ増幅器又は電子管増幅器で,インピーダン

可聴周波数帯以下の比較的低い周波数帯に用いるコイ

ル。

スが異なる二つの線路を接続するときに昇圧,降圧又は

インピーダンス整合に用いる変成器。

入力変成器,

トランジスタ,電子管などを用いた増幅回路の入力側に

入力トランス

接続し,線路又は外部装置と増幅器とのインピーダンス

整合に用いる変成器。

出力変成器,

トランジスタ,電子管などを用いた増幅回路の出力側に

出力トランス

接続し,外部負荷回路のインピーダンスをトランジスタ

や電子管の負荷の最適負荷インピーダンスに変換する変

成器。

広帯域変成器,

使用できる周波数帯域が極めて広い値をもつ変成器。

広帯域トランス

多巻線変成器

一つの信号を多配分するための変成器。

絶縁形変成器,

一次巻線と二次巻線が静電的に分離してある変成器。

分雛形変成器,

絶縁形トランス

油入り変成器

鉄心及び巻線が絶縁油内に浸してある変成器。

単巻変成器,

一つの連続した巻線をもち,その一部が一次側と二次側

単巻トランス

の回路に共通となる構造をもつ変成器。

同調変成器,

コンデンサと変成器で共振回路を形成し,単一の周波数

同調トランス,

を低損失で選択する目的で用いる変成器。

増幅した出力の一部を適当な位相で入力側に帰還させ

同調コイル

発振コイル

て,特定の周波数を発振させる回路(LC発振回路)に

使用するコイル。

備考

特にパルス発振に用いるものは,ブロッキン

グコイル (blocking coil) 又はロッキングコ

イル (locking coil) ということもある。

ピーキングコイル

テレビ映像増幅回路や広帯域増幅器などにおいて,高周

波領域における増幅利得を補償するために,負荷に並列

又は直列に挿入し,特定の周波数だけに共振させ,総合

的に周波数帯域を拡大するコイル。

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C 5602-1986

番号

用語

意味

ハイブリッドトラ

2線式線路と4線式線路との結合に使用する変成器。

ンス

備考

参考

量記号

対応英語

このトランスは,下図に示すように,このト

ランスの巻線比によって定められた負荷で

各端子を終端すると,Aからの入力電力は,

Dに伝達されず,BとCには巻線比に比例し

て電力が分配する。またBからの入力電力

は,Cには伝達されずAとDに電力が分配

される。またCからの入力電力は,Bには伝

達されずAとDに電力が分配されるので電

力分配器として用いられる。

チョークコイル

比較的高い周波数の電流を阻止し,直流又は比較的低い

周波数の電流だけを通過させることを目的としたコイ

ル。

アンテナコイル

電気信号を電磁波として空間に放射する装置,又は放射

された電磁波を捕そくする装置に接続されるコイル。

ラインフィルタコ

電源回路を通し,機器の内部に侵入する雑音,又は機器

イル

の内部から電源回路を通し,外部に漏れる雑音を阻止す

るために電源回路に挿入するコイル。

フライバック変成

テレビジョン受信機の水平偏向出力回路などで,水平偏

器,

向コイルに対する出力トランスとして動作するととも

フライバックトラ

に,偏向電流の帰線期間での急速な電流変化を利用して

ンス

高圧パルスを発生し,受像管陽極の高圧電源としての役

目をもたせた変成器。

バラン

平衡形伝送回路を不平衡形伝送回路にインピーダンス変

換する変成器。

装荷コイル

回路に挿入してインダクタンスを増大し,信号の減衰量

を小さくするためのコイル。

ソレノイド

主に,プランジャ,アーマチュアなどに用いるソレノイ

ド巻きコイル。

遅延線

コイルとコンデンサで構成された回路の中を電気信号が

伝達するときの時間の遅れを利用した部品。

備考

ディレイラインということもある。

パルス変成器,

パルス波形伝送又はパルス波発生のために使用する変成

パルストランス

器。

シールドケース

コイル・変成器から発生する磁力線が外部に放出しない

ように,また外部からの磁力線又は静電結合の影響を除

去するためにコイル・変成器の外部を覆う金属容器。

ボビン

電線を巻くための巻枠。

センタタップ

巻線の中心から出した口出線端子。

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C 5602-1986

番号

用語

中性点

参考

意味

量記号

対応英語

ふたつの巻線の極性の異なる端末を接続して構成した電

位的平衡点。多相変圧器において星形結線を行った巻線

の共通接続点。

備考

この点を基準として二つの巻線の問題とす

る定数の平衡度を規定する。

(4.3) コイル・変成器・変圧器(性能)

番号

用語

参考

意味

量記号

インダクタンス

自己インダクタンス及び相互インダクタンスの総称。

自己インダクタン

コイルに流れる電流の変化によって,コイル自身に電流

の変化を妨げるように生じた起電圧の値 (E) を電流変

対応英語

化率 (dI/dt) で除した値。次の式で表される。

ここに,

自己インダクタンス

起電圧の値

電流変化率

相互インダクタン

近接して置かれた2個のコイルがあるとき,一方のコイ

ルに電流Iが流れるとき,他方のコイルに生じる誘導起

電圧Eを電流変化率 (dI/dt) で除した値。次の式で表さ

れる。

ここに,

定格インダクタン

相互インダクタン

誘導起電圧の値

電流変化率

規格値を代表するインダクタンス値。

ス,

公称インダクタン

短絡インダクタン

複数の巻線がある場合,一方の巻線を短絡して,他方の

巻線から測定したインダクタンス。

漏れインダクタン

変成器及び変圧器の一次,二次巻線間でそれぞれ流れる

電流による全磁束が必ずしも巻線のすべてに鎖交すると

は限らず,一方又は一部の巻線に鎖交し,両巻線の電磁

結合に寄与しない漏れ磁束によるインダクタンス。

備考

巻線をそれぞれ1,2で示し,λ11,λ21をそれ

ぞれ1,2による磁束の鎖交数とし,1,2の

巻線をN1,N2,巻線を流れる電流をi1とす

ると,巻線2について,巻線1の漏れインダ

クタンスLは

となる。

規定された動作のために定められた周波数。

定格電圧【コイル・

定格周囲温度において,連続して印加できる電圧の最大

変圧器の】

値。

定格周波数【コイ

ル・変圧器の】

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C 5602-1986

番号

用語

意味

定格電流【コイル・

定格周囲温度において,連続して負荷できる電流の最大

変圧器の】

値。

励磁電流

電圧を印加したとき,巻線を鎖交する磁束を作るために

参考

量記号

対応英語

巻線を流れる電流。

備考

巻線内に蓄えられる電磁エネルギーに対応

し,電圧と直角位相を示す磁化電流とコイ

ル・変成器の損失に対応する電圧と同相の成

分の損失電流とのベクトル和。

直流[重畳]特性

直流電流を加えたときの特性値の変動。

無負荷電圧

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すへての二次巻線を開放したときに,各二次巻

線に誘起する電圧。

電圧変動率

変圧器の無負荷における二次巻線電圧をE0,二次側に定

格電流を流したときの二次巻線の電圧をEとする

(%)の値。

とき

備考

規定の電流,力率及び周波数において二次巻

線の端子電圧を定格値に保つように,一次巻

線の電圧を調整し,これを変えずに変圧器を

無負荷にしたときの二次巻線の電圧の変動

率。

電圧偏差

一次巻線に定格周波数,定格電圧を印加し,定格出力電

流を流すとき,二次巻線の電圧から定格出力電圧を引い

た値と定格出力電圧との比をパーセントで表したもの。

無負荷電流

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すべての二次巻線を開放したときに一次巻線に

流れる電流。

Q【コイルの】

コイルの品質を表す係数。次の式で表される。

ここに,

同調容量

角周波数

実効抵抗値

インダクタンス値

定格周波数において,コイルのインダクタンスと共振さ

せるための静電容量値。

分布容量

巻線相互間及びアース間に分布している静電容量値。

自己共振周波数

コイルの分布容量とインダクタンスとで共振する周波

数。

挿入損失

理想変成器を回路に挿入した場合の出力P′と変成器を

回路に挿入した場合の出力Pとの比。

動作減衰量

電源の内部インピーダンスに等しいインピーダンスを電

源(信号源)に接続した場合,負荷に供給される電力P′

と整合変成器を回路に挿入した場合の出力Pとの比。

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C 5602-1986

番号

用語

不整合減衰量

参考

意味

量記号

回路に整合する純抵抗Rsで成端した場合に得られる電

対応英語

力とインピーダンスZの変成器で成端した場合の反射量

との比。

備考 Zは定格インピーダンスで成端したとき入力

側から見たインピーダンス。Rsは公称インピ

ーダンス(通常は純抵抗)とする。

無負荷損失

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すべての二次巻線を開放したときに消費される

電力。

全損失

定格周波数において,変圧器の一次巻線に定格入力電圧

を加え,すべての二次巻線に定格出力電流を流したとき,

変圧器内で消費される電力。

高調波ひずみ,

ひずみ率

磁心の非直線性に起因する伝送波形のひずみ率。

備考

通常高調波電圧の二乗の和の平方根を基本

波電圧で除した値で,パーセントで表したも

の。

長岡係数

図に示すソレノイド巻きコイルの半径 (rcm),長さ

(lcm),巻数 (N) とするときのインダクタンスL (H) の値

を求める次の式における係数KN。

備考

単層巻線のとき

結合係数

一次巻線と二次巻線間の結合の度合を示す係数。次の式

で表される。

ここに,

自己インダクタンス

相互インダクタンス

終端抵抗[値],

動作特性を決めるための端子に接続する特定のインピー

成端抵抗[値]

ダンス値。

備考

一般に純抵抗を用いる。

静電容量不平衡

同一巻線の二つの巻線端とアース間との静電容量の差。

センタタップ[不]

巻線の両端子とセンタタップとの間に現れる電圧の差と

平衡

巻線端子間の電圧との比をパーセントで表したもの。

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C 5602-1986

番号

用語

絶縁抵抗

意味

コイル,変成器,変圧器の異なる巻線の端子間又は端子・

参考

量記号

対応英語

外装間における絶縁体の電気抵抗値。

耐電圧【コイル・変

コイル,変成器,変圧器の異なる巻線の端子間又は端子・

成器の】

外装間における絶縁体が絶縁破壊を起こさずに規定時間

保持できる規定された電圧。

温度係数

使用温度範囲において,基準温度から周囲温度を変化さ

せたとき,特性の変化率をその温度差で除した値をパー

セントで表したもの。

温度特性

使用温度範囲において,周囲温度を変化させたときの特

性の変化をその温度差で除した値をパーセントで表した

もの。

備考

特性の変化率が非直線性を示すものに適用

する。

スプリアス特性

規定された同調周波数以外の周波数において,入力信号

が出力側の負荷に現れる現象。

備考

通常,同調周波数における出力電圧とそれ以

外の周波数における出力電圧との比をdBで

表す。

大入力特性

信号電流のレベルによって示される特性値の差。

磁界特性

磁界に放置された磁心を用いたコイルの,磁界から脱し

た後に残る特性。

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C 5602-1986

電子部会 電子回路部品用語専門委員会 構成表

(委員会長)

(事務局)

氏名

武 藤 時 雄

青 島 哲 夫

今 本 正

岩 田 武

内 山 友 和

太 田 健一郎

梶 川 馨

木 村 十 郎

黒 田 英太郎

嵯峨野 俊 夫

島 弘 志

下 岡 靖 次

鈴 木 信 博

中 島 總一郎

中津川 功

長 沢 成 之

野 沢 敏 矩

的 場 重 房

武 藤 俊 範

山 村 淳 一

山 本 克 巳

山 本 圭 一

潮 田 成 一

福 井 正 弘

後 藤 博 幸

所属

広島工業大学

東光株式会社

社団法人日本電子機械工業会

東京特殊印刷工業株式会社

日本電信電話株式会社

工業技術院標準部

日本コンデンサ工業株式会社

株式会社タムラ製作所

株式会社村田製作所

大同電気工業株式会社

通商産業省機械情報産業局

東京コスモス電機株式会社

TDK株式会社

株式会社芝浦電子製作所

帝国通信工業株式会社

東洋大学

日本電信電話株式会社

田淵電機株式会社

松尾電機株式会社

松下電子部品株式会社

ソニー株式会社

進工業株式会社

工業技術院標準部電気・情報規格課

工業技術院標準部電気・情報規格課

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