2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
C 8960:2012
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
1 適用範囲························································································································· 1
2 用語の分類 ······················································································································ 1
3 用語及び定義 ··················································································································· 2
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
C 8960:2012
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
電機工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS C 8960:2004
は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(2)
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日本工業規格
JIS
C 8960:2012
太陽光発電用語
Glossary of terms for photovoltaic power generation
序文
この規格は,1997年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2004年に
行われたが,その後の関連JISにおける追加用語に対応するために改正した。
なお,類似のIEC規格からの用語を取り込むために,IEC/TS 61836も参考として作成した。
1
適用範囲
この規格は,太陽光発電(PV)に用いる素子,機器及びシステムに関する用語について規定する。
2
用語の分類
用語は,次のとおり分類する。
a) 素子
1) 基本
1.1) 一般
1.2) 気象など
2) 素子
2.1) 一般
2.2) 材料
2.3) 構成
2.4) 種類
2.5) 製造
3) 特性・評価
3.1) セル・モジュール特性
3.2) 日射
3.3) 評価法
3.4) 評価機器
b) 機器
1) パワーコンディショナ
1.1) 構成
1.2) インバータ種別
1.3) 特性・性能
2) 蓄電池
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2.1) 一般
2.2) 特性・試験
3) 評価機器
4) その他機器
c) システム
1) システムの分類
2) アレイ
3) 連系
4) 特性・性能
3
用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考のために慣用語及び対応英語を示す。また,用語欄で,用語の下の括弧付きの平仮名は,読
み方を示す。定義欄で,括弧付きで示した用語又は文章は,別の表現又は補足説明である。記号は,定義
欄に改行して示す。単位も定義欄に改行して示す。対応英語欄で,括弧付きの語は,対応英語の略号を示
す。また,IEC/TS 61836にある用語(対応英語)は太字で示す。
a) 素子
1) 基本
1.1) 一般
番号
用語
定義
参考
アクセプタ
多数キャリアとして正孔を供給するため
の微量添加物。シリコン太陽電池の場合,
ボロンなどがある。
禁制帯幅
半導体のエネルギーバンド中で電子が取
エネルギーギャップ, energy gap,
り得ない,エネルギー準位における帯状
バンドギャップ
範囲の幅。
空乏層
太陽電池セルのp形層とn形層との界面
で発生する,電界のある非常に薄い領域。
シート抵抗
正方形薄膜の一辺から対辺までの電気抵
抗。太陽電池セルの表面層のシート抵抗
は,直列抵抗を決める重要な因子の一つ
である。
単位:Ω/□
障壁エネルギー
空乏層を通り抜けるとき,一つの電子が
放出するエネルギー。これはバリアの静
電電位の大きさである。
単位:eV
接合
半導体材料の接する部分。一般に,互い
に異なる物性の半導体同士を合わせる。
太陽エネルギー
太陽の放射エネルギー。太陽エネルギー
太陽放射エネルギー
の源は水素の核融合反応であり,その放
射スペクトルは約6 000 Kの黒体のそれ
に近い。
慣用語
対応英語
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番号
用語
定義
参考
太陽光発電
(たいようこうはつ
でん),
(たいようひかりは
つでん)
太陽光のエネルギーを直接電気エネルギ
ーに変換する発電方式。光起電力効果を
利用した太陽電池を用いるのが一般的で
ある。
太陽電池
太陽光などの光の照射を受けてそのエネ
ルギーを直接電気エネルギーに変える半
導体装置。光起電力効果を利用した光電
変換素子の一種。太陽電池セル,太陽電
池モジュール,太陽電池パネル,太陽電
池アレイなどの総称として用いる場合も
ある。
ドーパント
p形又はn形半導体を決定する微量添加
不純物。
ドナー
多数キャリアとして電子を供給するため
の微量添加物。シリコン太陽電池の場合,
リンなどがある。
半導体材料
金属と絶縁体との間の導電率(電気伝導
度)をもち,その導電率が不純物の添加
及び少しのエネルギーの付与(例えば,
熱)によって変化する材料。
pin接合
少数キャリアの再結合を減少させるため
にp形層とn形層との間に非ドープ層(i
形層)を設けた構造の接合。アモルファ
スシリコン太陽電池において,広く用い
られている。
pn接合
連続体である半導体において,一方がp
形,他方がn形の構造をもつ半導体の接
合。
光起電力効果
光電効果の一種で,光の照射によって起
電力が発生する現象。主に半導体の接合
で生じる。
光起電力材料
光起電力効果をもつ材料。
光起電力デバイス
光起電力効果を利用するデバイス。例え
ば,太陽電池セル,モジュール及びアレ
イ。
光電流
光を照射することによって光電変換素子
の中で生成する電流。
へテロ接合
禁制帯幅の異なった2種類の半導体の接
合。
ホモ接合
同じ半導体材料(同じ禁制帯幅をもつ)
によって形成されるpn接合。
慣用語
対応英語
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1.2) 気象など
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
アルベド
ある表面の入射光に対する反射光の強さ
の比。全波長成分についての平均値で表
す。太陽光発電の分野においては太陽光
に対する地表面の反射率をいう。
エアマス
地球大気に入射する直達太陽光が通過す
る路程の,標準状態の大気(標準気圧
1 013 hPa)に垂直に入射した場合の路程
に対する比。AMと略記することが多い。
周囲温度
通気された容器内で太陽光の放射から隔
外気温度
離した状態において温度計によって測定
した空気の温度。
単位:℃
大気透過率
単位距離として鉛直方向の大気の厚さ
(エアマス=1)をとったときの,入射光
に対する透過光の比。
単位:%
太陽高度
水平面と太陽像中心とのなす角度。
太陽スペクトル
太陽エネルギーの波長に対する分布。
太陽定数
(たいようていす
う),
(たいようじょうす
う)
地球が太陽からの平均距離にあるとき,
地球大気の上端において太陽光線に直角
な単位面積が単位時間に受ける太陽エネ
ルギーの量。
太陽放射スペクトル
2) 素子
2.1) 一般
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
太陽電池サブモジ
ュール
分割できない一つの基板に複数個同時に
形成した太陽電池セル群の最小単位。
太陽電池セル
太陽光発電に用いる太陽電池の構成要素
の最小単位。
太陽電池モジュー
ル
太陽電池セル又は太陽電池サブモジュー
ルを,耐環境性のため外囲器に封入し,
かつ,規定の出力をもたせた最小単位の
発電ユニット。
2.2) 材料
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
アモルファス
原子配列に長距離秩序をもたない固体の
非結晶,
準安定状態。
非晶質
ウェハ
インゴットから切り出して作った半導体
材料の薄板。結晶系太陽電池の基本構造
を構成する。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
基板
太陽電池を作製するときの基本的材料。
結晶系太陽電池の場合には,一般に半導
体ウェハを指し,この上に接合及び電極
を形成して太陽電池となる。薄膜太陽電
池の場合には,薄膜を成長させる支持体
のことであり,ガラス,ステンレスなど
を用いる。太陽電池モジュールにおいて
は,モジュールの機械的強度を保持する
ための板材を指す。
太陽電池級シリコ
ン
結晶系太陽電池用基板の原料に用いるシ
リコン。
多結晶
多数の単結晶がいろいろな結晶方位をも
って集合してできた結晶。
単結晶
結晶材料全体を構成する原子の配列が規
則正しくて,単一の結晶軸を選ぶことが
可能な結晶。
リボン結晶
シリコン溶融槽から平行な2本のリボン
によって引き上げて連続的に作製する薄
板状シリコン結晶。
2.3) 構成
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
拡散層
pn接合を形成するために不純物を拡散さ
せてできたp形層又はn形層の部分。
カバーガラス
太陽電池表面を保護するために用いるガ
ラス。
グリッドライン
太陽電池セルの表面に配置し,バスバー
に電流を供給する金属線。フィンガとも
いう。
テクスチャ構造
表面反射損失の低減,及び光閉込め効果
による光吸収の増大を図るために,太陽
電池セルの表面及び裏面を凹凸形状にし
た構造。単に凹凸形状をもつ太陽電池セ
ルの表面又は裏面のことを指すこともあ
る。
透明電極
太陽電池セルの光入射側表面に設ける導
電率が高く,かつ,光透過率が大きい性
質をもつ電極。
透明導電性酸化層
薄膜太陽電池セルの電極として用いる透
明な導電性酸化物の層。透明ガラス上に
堆積させる。
バスバー
グリッドライン(フィンガともいう。)の
バスライン
電流を集め,インタコネクタへ伝送する
ためのセル上のライン。インタコネクタ
は,はんだ付けなどでバスバーに結合す
る。バスラインとも呼ぶ。
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番号
用語
定義
参考
反射防止膜
太陽電池セルの表面における光の反射損
失を減少させるために形成する膜。
BSF効果
太陽電池セルの基板裏面電極付近に設け
た不純物濃度の高い領域によって,内蔵
電界を形成し,裏面近傍での光生成キャ
リアを有効に収集する効果。
光閉込め効果
テクスチャ構造などを用いて,光を太陽
電池セル内部に閉じ込めることによっ
て,光の吸収を高め,短絡電流が増大す
る効果。
慣用語
対応英語
2.4) 種類
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
MIS形太陽電池
ショットキーバリア形太陽電池で,基板
半導体と電極金属との間にごく薄い絶縁
物を挟み込んだ構造をもつ太陽電池。
化合物太陽電池
複数の元素から成る化合物半導体を用い 化合物半導体太陽電
た太陽電池。その構成元素によって,III-V
池
族化合物太陽電池,II-VI族化合物太陽電
池,I-III-VI2族化合物太陽電池などに分類
する。主なものとして,GaAs太陽電池,
InP太陽電池,CdS太陽電池,CdTe太陽
電池,CIS系太陽電池などがある。
結晶系太陽電池
単結晶又は多結晶を用いた太陽電池の総
称。
建材一体形太陽電
池モジュール
屋根材,壁材などの建築用部材として一 建材一体形モジュー
体化した太陽電池モジュール。
ル
CIS系太陽電池
主材料としてCu-In-Se化合物の薄膜を用
いた太陽電池セル。
色素増感太陽電池
色素を使って太陽光を電気エネルギーに
変換する電池。太陽光を色素に照射する
ことによって,色素から電子が励起する
現象を利用している。
湿式太陽電池
半導体との接合に電解液を用いた太陽電
池。材料を選択することによって,半導
体と電解液との界面ではショットキー接
合のような整流特性が得られ,ここに光
を照射することによって発電できる。
集光形太陽電池
レンズなどで集光した太陽光を照射して
発電させる太陽電池。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
集積形太陽電池
1枚の基板上に多数のセルを直列接続し
た構造の太陽電池。この構造を採用して
いる代表的な太陽電池としては,アモル
ファスシリコン太陽電池がある。
ショットキーバリ
ア形太陽電池
金属−半導体界面のショットキー接合を
利用した太陽電池。
シリコン太陽電池
半導体材料としてシリコンを用いた太陽
電池。主なものとして,単結晶シリコン
太陽電池,多結晶シリコン太陽電池及び
アモルファスシリコン太陽電池がある。
多接合太陽電池
複数個の太陽電池セルを積層し,入射光
スタック形セル,
がこれらのセルを順次透過し,吸収され
タンデム形セル,
るようにした構造の太陽電池。2層の場合 積層形太陽電池
を“タンデム形太陽電池”と呼ぶことも
ある。
薄膜太陽電池
薄膜半導体を用いた太陽電池。主なもの
として,アモルファスシリコン太陽電池,
CdS太陽電池,CdTe太陽電池,CIS系太
陽電池などがある。
pn接合形太陽電池 半導体のpn接合を利用した太陽電池。
フレキシブル太陽
電池
柔軟性をもち,破壊することなく折曲げ
が可能な太陽電池。
へテロ接合形太陽
電池
異なる2種類の半導体のへテロ接合を利
用した太陽電池。
有機太陽電池
植物の光合成のように,有機物を分子レ
ベルで光化学反応させることによって,
光発電現象を行う太陽電池。
2.5) 製造
番号
用語
定義
参考
キャスト法
立方体のるつぼに溶融したシリコンの冷
却速度を制御して固化することによっ
て,多結晶シリコンインゴットを製造す
る方法。立方体に形成されたインゴット
から正方形又は長方形の多結晶ウェハに
スライスする。
チョクラルスキー
法
シリコン溶融槽に接する種結晶を回転さ
CZ法
せながら引き上げることによって単一の
結晶構造のシリコンインゴットを製造す
る方法。インゴットは円柱状となり,通
常,円形又は擬似四角形のウェハにスラ
イスする。
電磁キャスト法
るつぼを用いずに電磁誘導溶解によって
シリコンを溶融固化する多結晶インゴッ
トの製造方法。連続的に材料を追装し,
長尺のインゴットの製造が可能である。
慣用語
対応英語
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番号
用語
定義
参考
慣用語
浮遊帯域融解法
原料となる多結晶シリコンを上部から供
FZ法
給し,高い周波数の電磁波を多結晶と単
結晶との間に形成した融液に吸収させる
ことによって加熱融解した後,その融液
の下方を冷却して単結晶インゴットを製
造する方法。るつぼを使用しないため,
結晶中に酸素などの不純物が混入しにく
く,非常に高純度という特徴がある。
対応英語
3) 特性・評価
3.1) セル・モジュール特性
番号
用語
定義
参考
安定化後変換効率
太陽電池セル及びモジュール(以下,太
劣化後変換効率
陽電池セル・モジュールという。)におい
て,規定した光照射条件下で,規定する
時間,光照射した後の変換効率。特に,
アモルファスシリコン太陽電池で用い
る。
単位:%
暗電流
光を照射しない状態で,太陽電池に流れ
る電流。
開放電圧
太陽電池セル・モジュールの出力端子を
開放したときの両端子間の電圧。
量記号:VOC
単位 :V
曲線因子
最大出力を,開放電圧と短絡電流との積
で除した値。次の式で表す。
慣用語
対応英語
ここに,FF :曲線因子
Pmax :最大出力(W)
VOC :開放電圧(V)
ISC :短絡電流(A)
太陽電池の特性を表すパラメータの一つ
で,主に内部直列抵抗,並列抵抗及びダ
イオード因子に左右される。FFとも呼ぶ。
最大出力
太陽電池セル・モジュールの電流電圧特
性曲線上で電流と電圧との積が最大にな
る点での出力。
量記号:Pmax(又はPm)
単位 :W
最大出力温度係数 太陽電池セル・モジュールの温度が1 ℃
変化したときの最大出力の変動値。シス
テムで用いる。
量記号:αPmax
単位 :W・℃−1(又は%・℃−1)
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
最大出力動作電圧
太陽光発電システムの最大出力点での電
最適動作電圧
圧値。
量記号:VPmax(又はVPm)
単位 :V
最大出力動作電流
太陽光発電システムの最大出力点での電
最適動作電流
流値。
量記号:IPmax(又はIPm)
単位 :A
実効変換効率
最大出力(Pmax)を,太陽電池セル・モジ
ュール全面積(At)と放射照度(G)との
積で除した値。単に“変換効率”という
ときは,通常は,実効変換効率を指す。
量記号:η t
単位 :%
ここに, η t :実効変換効率
At :太陽電池セル・モジュー
ルの全面積(m2)
Pmax :最大出力(W)
G :放射照度(W・m−2)
収集効率
単位時間に太陽電池の外部回路に流れ出
量子効率
る電子数の,照射されたフォトン数に対
する比。次の式で表す。
量記号:Pe
単位 :%
ここに, Pe :収集効率
IS :短絡電流を電子電荷で除し
た値
Ph :単位時間当たりの入射フォ
トン数
表面反射分を補正した場合を内部収集効
率,補正しない場合を外部収集効率と呼
ぶ。波長の関数として,収集効率のスペ
クトル特性を求めることもある。
出力電圧温度係数
太陽電池セル・モジュールの温度が1 ℃
変化したときの開放電圧の変動値。
量記号:β
単位 :V・℃−1(又は%・℃−1)
出力電流温度係数
太陽電池セル・モジュールの温度が1 ℃
変化したときの短絡電流の変動値。
量記号:α
単位 :A・℃−1(又は%・℃−1)
初期変換効率
太陽電池セル・モジュールにおいて,作
製直後の状態での変換効率。特に,アモ
ルファスシリコン太陽電池で用いる。
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番号
用語
真性変換効率
定義
参考
慣用語
最大出力(Pmax)を,太陽電池セル・モジ 実用変換効率
ュールのアパーチャ面積又は指定照射面
積(Ae)と放射照度(G)との積で除した
値。真性変換効率は,太陽電池素子自体
の評価のために用いる。
量記号:η a
単位 :%
対応英語
ここに, η a :真性変換効率
Ae :大陽電池セル・モジュー
ルのアパーチャ面積又は
指定照射面積(m2)
Pmax :最大出力(W)
G :放射照度(W・m−2)
短絡電流
太陽電池セル・モジュールの出力端子を
短絡したときの両端子間に流れる電流。
単位面積当たりの短絡電流を特にJSCで
表すこともある。
量記号:ISC
単位 :A
直列抵抗
太陽電池に対し直列的に作用する抵抗。
直列抵抗は,主に表裏面にあるオーミッ
ク電極及び薄い表面層に起因している。
直列抵抗が大きくなった場合,変換効率
は低下する。
量記号:Rs
単位 :Ω
電流電圧特性
太陽電池の出力電圧に対する出力電流の
I-V特性,
関係を示す特性。
I-V特性曲線,
I-Vカーブ
分光感度特性
太陽電池出力の入射光波長依存性を表し
分光感度,
た特性で,短絡電流の入射単色光入力に
スペクトル感度,
対する比。
スペクトル応答度
なお,分光感度のピーク値を基準に相対
値で示す値を,相対分光感度という。
相対分光感度の場合は波長での相対値で
表す。
単位:A・W−1
並列抵抗
太陽電池に対し並列的に作用する抵抗。
並列抵抗は,主に接合面の不純物及び結
晶の品質に起因している。並列抵抗が小
さくなった場合,変換効率は低下する。
量記号:Rsh
単位 :Ω
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番号
用語
定義
ミスマッチ損失率
直列又は並列に接続した太陽電池セル・
モジュールの最大出力が,電流電圧特性
の不均一性のため,同一条件下で測定し
た個々のセル・モジュールの最大出力の
合計よりも少なくなることによる損失
率。次の式で表す。
参考
慣用語
対応英語
ここに, Lm :ミスマッチ損失率
Pt :全体の最大出力
Ps :個々のセル・モジュールの
最大出力の合計
モジュール充塡率 モジュール中の全セル面積とモジュール
面積との比。
3.2) 日射
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
傾斜面日射強度
水平面に対して傾いた面での日射強度。
傾斜面全天日射量,
傾斜面直達日射強度,傾斜面散乱日射強
斜面日射量
度,並びに地上及び地物からの反射光に
よる日射強度の和である。測定には,傾
斜面に平行に設置した全天日射計を使用
する。
単位:W・m−2
散乱日射
太陽光線が大気を通過する間に,空気分
子,雲,エアロゾル粒子などによって散
乱される結果生じる日射。
散乱日射強度
散乱日射による日射強度。通常は水平面
散乱日射量,
での日射強度を指すが,これを明示する
拡散日射量,
必要があるときには,水平面散乱日射強
天空日射量
度という。測定には,遮蔽環又は遮蔽板
を付けた全天日射計を使用する。
単位:W・m−2
積算照射量
ある一定期間(1時間,1日,1週間,1
か月,1年など)の放射照度の積分値。
単位などは“日射量”(340)を参照。
全天日射
直達日射と散乱日射とを合わせた日射。
全天日射強度
水平面での全天日射による日射強度。水
全天日射量
平面直達日射強度と水平面散乱日射強度
との和である。測定には,全天日射計を
使用する。
単位:W・m−2
直達日射
太陽から地表に直接到達する日射。
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番号
用語
定義
参考
直達日射強度
直達日射による日射強度。通常は太陽光
直達日射量
線に垂直な入射面での日射強度を指す
が,これを明示する必要があるときには,
法線面直達日射強度という。測定には,
直達日射計を使用する。“直達日射計”の
定義(394)に示すように,測定値には,
太陽の周辺光成分も含む。
単位:W・m−2
日射強度
表面の単位面積当たりに,単位時間に,
日射量
太陽から入射する放射エネルギー。“直
達”,“散乱”,“全天”,“傾斜面”及び“ア
レイ面”の接頭語を付けて使用する。主
として,太陽光を利用するシステムで用
いる。
量記号:G
単位 :W・m−2
日射量
ある一定期間(1時間,1日,1週間,1 積算日射量
か月,1年など)の日射強度の積分値。
日射強度と同様に,“直達”,“散乱”,
“全天”,“傾斜面”及び“アレイ面”の
接頭語を付けて使用する。必要に応じて
“日積算”,“年積算”などの接頭語を付
ける(例えば,日積算全天日射量)。主と
してシステムで用いる。
量記号:H
単位 :J・m−2(又はWh・m−2)
放射照度
表面の単位面積当たりに,単位時間に,
太陽又は人工光源から入射する放射エネ
ルギー。
量記号:G
単位 :W・m−2
慣用語
対応英語
3.3) 評価法
番号
用語
定義
参考
一次基準太陽電池
セル
セルの短絡電流を,分光感度特性と基準
太陽光との分光放射照度分布を基に校正
した基準セル。
開口角
直達日射計の受感部の中心において,円
視野角
筒の開口部が張る角度の半分の角度。
注記 全角で表す場合もあるので,注意が
必要である。
擬似基準太陽電池
セル
化学的に安定な太陽電池(例えば,結晶
系シリコン太陽電池)に,特性変化の生
じない光学フィルタを装着して,擬似的
に分光感度特性をアモルファス太陽電池
に合致させた基準太陽電池セル。
慣用語
対応英語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
基準状態
太陽電池セル・モジュールの特性を測定
標準試験条件
するときの基準として用いる,次の全て
を満足する状態。
a) セル温度 25 ℃
b) 分光分布 基準太陽光
c) 放射照度(日射強度) 1 000 W・m−2
基準太陽光
太陽電池セル・モジュールの出力特性を
標準太陽光
共通の条件で表現するために,放射照度
及び分光放射照度分布を規定した,仮想
の太陽光。
この基準太陽光の分光放射照度分布を,
太陽電池セル・モジュールの出力特性測
定の基準として用いる。
基準太陽電池サブ
モジュール
一次基準太陽電池セルを用いて,ソーラ
シミュレータ又は自然太陽光で校正した
太陽電池サブモジュール。
基準太陽電池セル
太陽電池セル・モジュールの測定に当た
レファレンスセル,
って,測定用光源の放射照度を基準光換
基準セル,
算で決定するために使用する太陽電池セ
標準太陽電池
ル。被測定セル・モジュールと相対的に
同じ分光感度をもつ。基準太陽電池セル
は,原則として,被測定太陽電池と同一
基板・同一条件で製造した一群のうちか
ら選定する。セル温度の制御及び受光面
保護のために,指定の容器に取り付け,
測定方法で規定した基準太陽光によって
短絡電流の校正を行う。基準太陽電池セ
ルは,その校正方法によって,一次基準
太陽電池セルと二次基準太陽電池セルと
に分類する。
基準太陽電池モジ
ュール
太陽電池モジュールを比較測定するとき
に,基準として用いる同種類又は分光感
度が類似の太陽電池モジュール。ソーラ
シミュレータの放射照度を,基準太陽光
換算で決定するために使用する。
傾斜角
公称動作セル温度
太陽電池モジュール又は太陽電池アレイ
を設置するとき,水平面(地面)となす
角度。
日射強度800 W・m−2,外気温20 ℃,風
速1 m/sで電気的に開放状態でラックに
設置した太陽電池モジュールに,南中時
に日射が垂直に入射したと仮定したと
き,熱平衡状態に達したモジュール内の
太陽電池セルの平均温度。
単位:℃
指定照射セル面積
集光形セルなどの周囲電極などを含めて
マスクし,指定した部分だけを光が照射
するときのセル面積。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
集光比
太陽光などを凹面鏡,フレネルレンズな
どを用いて集光したときの放射照度の,
集光しないときの放射照度に対する比。
集光形太陽電池の集光の度合いを表すパ
ラメータである。
この定義は,より正確には“エネルギー
密度集光比”であり,単なる開口面積の
集光部面積に対する比で定義する“幾何
学的集光比”と,集光系の光学的効率と
の積に等しい。
スペクトル合致度
ある波長帯でのスペクトルの合致度。次
の式で表す。
ここに, Mi−j :λi〜λjの波長帯でのスペ
クトル合致度
:光の波長(nm)
:波長λでの基準太陽光の
分光放射照度
EO :波長λでのソーラシミュ
レータの分光放射照度
スペクトルミスマ
ッチ誤差
基準太陽電池セルを用いて被測定太陽電
池セルの出力特性を測定するときに,基
準太陽電池セルと被測定太陽電池セルと
の間での相対分光感度のずれ,及び基準
太陽光と測定光源との分光放射照度分布
のずれが原因で生じる測定誤差。
積分放射照度
分光放射照度をある特定の波長範囲で連
続して積分して得た放射照度。波長範囲
を示さなければならない。波長区間の明
示がない積分放射照度は,いわば全波長
範囲又はそれにほとんど等しい範囲にお
ける放射照度である。したがって,放射
源の含有するスペクトル範囲に正しく感
応する放射計(日射の場合は日射計)の
測定値を積分放射照度と呼ぶこともあ
り,単に放射照度ということもある。
単位:W・m−2
セルアパーチャ面
積
ガラス基板などのセルの周囲から光が回
り込まないようマスクを付け,電極を含
むセル全体を,このマスクの内側に位置
するようにしたときの,マスク内のセル
面積。
全セル面積
正面からの光の投影,又は反射によって
測定したセル全体の面積。これを通常“セ
ル面積”と呼ぶ。
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番号
用語
定義
参考
太陽電池セル温度
直接太陽電池セルに接触させた温度セン
太陽電池接合部温度
サ,又は開放電圧の測定から求めた太陽
電池セルの接合部温度。
量記号:Tj
単位 :℃
太陽電池セル面積
太陽電池セルの面積。太陽電池セルの変
換効率を算出するときに重要な数値であ
る。
注記 従来は,全受光面積(セル面積全体)
と有効受光面積(セル面積全体−電
極面積)とに分けて,変換効率と真
性変換効率とを求めていた。しか
し,ガラス基板のセル・集光形セル
などの出現によって,その変換効率
を的確に表すため,全セル面積・セ
ルアパーチャ面積・指定照射セル面
積の用語の定義が導入された。
等価セル温度
太陽電池セル・モジュール又は太陽電池
アレイ中の全ての太陽電池セルの接合が
同一温度で均一に動作している場合に,
基準状態で測定した出力が得られたとき
の接合部温度。
単位:℃
二次基準太陽電池
セル
自然太陽光又はソーラシミュレータを用
いて,一次基準太陽電池セルを基準とし
て校正した基準セル。
入射角
日射を受ける面の法線と太陽像中心の方
向とのなす角度。0〜90°の範囲で法線と
太陽像中心の方向が一致するとき(垂直
入射)を0°とする。
白色バイアス光
被測定太陽電池セルにチョッピングした
単色光を照射して分光感度特性を測定す
るとき,太陽電池セルを動作状態にして
測定するためにチョッピング単色光に重
畳して照射する定常白色光。
分光放射照度
多数の波長成分を含有する放射照度のう
ちの特定の波長成分だけを分離して示
す,波長幅(∆λ)当たりの放射照度。面
慣用語
積及び波長幅の単位の取り方によって
W・m−2・μm−1,W・m−2・nm−1などを用い
る。
波長の関数としてプロットしたものを分
光放射照度分布(spectral irradiance
distribution)という。
量記号:Nλ(又はEλ)
単位 :W・m−2・μm−1
(又はW・m−2・nm−1)
(∆λを明示し,W・m−2で表すこともあ
る。)
対応英語
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ホットスポット
太陽電池モジュールにおいて,太陽光が
局部的に遮られたり,モジュールを構成
する太陽電池セルの一部に欠陥又は特性
劣化が発生したりする場合に,局部的に
温度が上昇する部分。
モジュール温度
太陽電池モジュールを構成する太陽電池
セル全てが,一定温度になったときの温
度。モジュールの中央付近のセル温度で
代替することもある。
量記号:Tm
単位 :℃
モジュール面積
フレームまで含めた太陽電池モジュール
の正面投影面積。
単位:cm2
有効照射面
ソーラシミュレータに規定されている光
学的仕様を満足する照射面。
3.4) 評価機器
番号
用語
定義
参考
絶対放射計
放射計を構成する要素の物理定数が既知
であり,物理法則に基づいて放射エネル
ギーの絶対量を直接測定又は計算を用い
て求めることができる放射計。
物理定数には,例えば,エレメントの熱
容量,温度係数,熱伝導率,比熱,密度,
吸収面の分光吸収特性などがある。
全天日射計
水平面の全天日射強度,又はある所定の
日射計
角度で傾けた入射面での,地上からの反
射光も含んだ傾斜面日射強度を測定する
ための放射計。
ソーラシミュレー
タ
試験目的に応じて要求される放射照度,
人工光源,
均一性,及びスペクトル合致度を満足す
人工太陽光源
る,太陽電池などへの照射光源。太陽電
池の特性試験,信頼性試験などを屋内で
行うために使用する。装置の構成は,光
源としてキセノン,ハロゲン又はメタル
ハライドランプを用い,エアマス値補正
フィルタ及びインテグレータレンズ系か
ら成る。
慣用語
対応英語
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番号
用語
定義
参考
直達日射計
太陽面の視半径に近い開口角をもつ筒の
垂直入射放射照度計
底部に,筒と垂直な面をもつ受感部を付
け,筒口を通して入射する法線面直達日
射強度を測る日射計。
測定技術上の理由で,筒の開口部は太陽
視半径よりもある程度大きいため,測定
値には太陽周辺光も含む。世界気象機関
(WMO)では,直達日射計の開口角が4°
未満であることを規定している。
分光放射照度計
波長の関数としての放射照度分布を測定 スペクトロラジオメ
するための装置。
ータ
放射計
標準ランプ又は絶対放射計で校正した,
熱電対又は熱電堆を用いた,波長依存性
がない熱形計測器。
慣用語
対応英語
b) 機器
1) パワーコンディショナ
1.1) 構成
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
ACモジュール
交流出力パワーコンディショナを組み
込んで,直接交流出力を発生するように
した太陽電池モジュール。
インバータ
直流電力を交流電力に変換する装置。
系統連系保護装置
系統連系形太陽光発電システムにおい
て,商用電力系統と接続するために必要
な保護装置。
交流−交流インタフ インバータの出力側と交流負荷との間
ェース
のインタフェース。交流−交流電圧変換
部,補助交流電源の接続部,フィルタな
どで構成する。
交流系統インタフェ インバータの出力側と電力系統との間
ース
のインタフェース。商用電力系統と接続
し,交流−交流電圧変換部,フィルタ,
系統連系保護装置などで構成する。
主幹制御監視装置
システム及びインバータの起動及び停
システム制御装置
止制御,蓄電池充放電制御,系統及び負
荷の電力制御,自動・手動切換,太陽電
池アレイ追尾及びデータ収集,データ通
信,表示などの一部又は全てによって構
成し,太陽光発電システム全体の制御及
び監視機能を備えた装置。
昇圧用コンバータ
低い電圧のストリングを,同じ太陽電池
アレイ中の他のストリングの電圧に合
わせるために用いる,直流−直流電圧変
換装置。
逆変換装置,
直交変換装置
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
直流−直流インタフ 直流コンディショナの出力側と直流負
ェース
荷との間のインタフェース。開閉器,補
助直流電源の接続部,フィルタなどで構
成する。
直流コンディショナ 開閉器などの直流機器,直流−直流電圧
変換,最大出力追従などの一部又は全て
を備えた装置。
パワーコンディショ 主幹制御監視装置,直流コンディショ 太陽光発電用パワー
ナ
コンディショナ
ナ,インバータ,直流−直流インタフェ
ース,交流−交流インタフェース,交流
系統インタフェースなどの,一部又は全
てで構成し,太陽電池アレイ出力を所定
の電力に変換する機能を備えた装置。
1.2) インバータ種別
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
高周波絶縁方式
入力側と出力側との間を,高周波絶縁変
圧器を用いて電気的に絶縁するインバー
タ方式。
自励式
アームをトランジスタなどで構成し,自
励転流で動作するインバータ方式。
商用周波絶縁方式
出力側と負荷側,又は出力側と系統側と
を,商用周波絶縁変圧器を用いて電気的
に絶縁するインバータ方式。
電圧形
直流回路が電圧源特性をもつインバータ
方式。
電圧制御形
PWM制御などによって出力電圧を規定
の振幅,位相及び周波数をもつ正弦波と
なるように制御するインバータ方式。
電流形
直流回路が電流源特性をもつインバータ
方式。
電流制御形
PWM制御などによって出力電流を規定
の振幅,位相及び周波数をもつ正弦波と
なるように制御するインバータ方式。
トランスレス方式
絶縁変圧器を用いないインバータ方式。
インバータの直流側と交流側とは非絶縁
状態となる。
他励式
バルブアーム(アーム)をサイリスタな
どで構成し,他励転流で動作するインバ
ータ方式。
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1.3)
特性・性能
番号
用語
イミュニティレベ
ル
加重平均効率(系統 系統連系形(蓄電池なし,かつ,逆潮流
連系形)
あり)システムでは,指定された日射持
続曲線(日射強度と累積時間との関係を
表す特性)から求めた各重み係数と,対
応するパワーコンディショナの部分負荷
効率との積の和で表す,入力電力量に対
する出力電力量の比。
単位:%
加重平均効率(独立 独立形(蓄電池あり)システムでは,指
形)
定された期間の負荷パターンから求めた
各重み係数と,対応するパワーコンディ
ショナの部分負荷効率との積の和で表
す,入力電力量に対する出力電力量の比。
単位:%
過入力耐量
定格を超える入力電力に対する耐量。定
格直流入力電力に対する直流入力電力の
百分率(%)と,許容できる時間(min)
とで表す。
過負荷耐量
定格を超える出力電力に対する耐量。定
出力過電流耐量
格負荷(出力)電力に対する過負荷(出
力)電力の百分率(%)と,許容できる時
間(min)とで表す。
高周波エミッショ
ン
パワーコンディショナから高周波の電磁
エネルギーが放出する現象。空間的に放
射するものと,導体を伝導するものとに
分けられ,それぞれの強さは電界強度及
び妨害電圧で表す。
最大許容入力電圧
許容し得る最大直流入力電圧。
単位:V
最大出力追従制御
日射強度及び温度で変化する太陽電池の
最大出力動作電圧などに,自動的に追従
制御し,太陽電池から得られる電力を最
大にする制御方式。
雑音端子電圧
パワーコンディショナが発生する高周波
妨害波雑音電圧
エミッションの,端子における電圧値。
単位:dB
実効効率
一定期間における,直流入力電力量に対
する交流出力電力量(有効電力量)の比。
量記号:ηPCO
単位:%
自動起動・停止
日射強度又は太陽電池の出力に応じて,
自動的に起動又は停止する機能。
出力力率
交流出力における,皮相電力に対する有
効電力の比。
定義
参考
慣用語
パワーコンディショナが要求される性能
ノイズ耐量
で動作できる電磁妨害の最大印加レベ
ル。
対応英語
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
自励転流
インバータの構成要素から転流電圧を与
自己転流
える転流。デバイス転流を含む。
ソフトスタート
パワーコンディショナの起動及び再起動
時に,系統側又は負荷側に対する,交流
出力電流による衝撃を緩和する機能。
待機損失
パワーコンディショナが待機状態時に消
費する電力損失。
単位:W
他励転流
インバータの外部から転流電圧を与える
電源転流,
転流。
外部転流
直流リプル率
定格直流入力電圧又は定格直流入力電流
脈動率
が含む交流成分の,直流成分に対する比。
単位:%
次の式で表す。
ここに, μ :直流リプル率(%)
Amax :リプルを含んだ直流電圧
又は直流電流の最大値
Amin :リプルを含んだ直流電圧
又は直流電流の最小値
Ad :リプルを含んだ直流電圧
又は直流電流の平均値
定格負荷効率
定格負荷における,直流入力電力に対す
る交流出力電力(有効電力)の比。
単位:%
入力運転電圧範囲
出力電圧,周波数などの定格諸量を満足
し,安定に運転できる直流入力電圧の範
囲。
単位:V
入力電圧一定制御
あらかじめ設定した太陽電池最大出力動
入力定電圧制御
作電圧の近傍の値に,直流入力電圧を制
御する方式。
PWM制御
出力周波数の1周期中の各パルス列の幅 パルス幅変調制御
及び繰返し周波数の,一方又は両方を変
調させて行うパルス制御。
高調波ひずみ
交流量の基本波成分又は基準基本波成分
の実効値に対する,高調波含有量の実効
値の比。
単位:%
次の式で表す。
ここに, d :高調波ひずみ率
An :第n次高調波実効値
Al :基本波実効値
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番号
用語
定義
参考
不整合損失
パワーコンディショナ入力端の直流電圧
又は電流が,太陽電池の最大出力動作電
圧又は電流と異なることによって生じる
等価的な損失。
単位:W
部分負荷効率
指定した負荷率における,直流入力電力
に対する交流出力電力(有効電力)の比。
単位:%
放射エミッション
パワーコンディショナが発生する高周波
放射妨害,
雑音が,パワーコンディショナ自身,及
ふく(輻)射妨害
び太陽電池アレイ又は配電線に伝導して
放射し,周囲空間に影響を及ぼす電界強
度。
単位:dB
無負荷損失
交流出力電力をゼロにしたときに,パワ
ーコンディショナ内で消費する電力。
単位:W
連系運転範囲
系統連系時,系統側の電圧変動及び周波
数変動に対して追従運転できる範囲。
慣用語
対応英語
2) 蓄電池
2.1) 一般
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
時間率
電池の充放電電流の大きさ。具体的には,
電流iで放電し,放電終止電圧に至るまで
の時間が,t時間であるとすれば,この放
電をt時間率(t hR)放電といい,iをt
時間率放電電流という。
制御弁式鉛蓄電池
電池の内部圧力が高くなると開放する弁
密閉形鉛蓄電池,
構造を備え,負極で酸素を吸収する機能 陰極吸収式シール形
をもつ鉛蓄電池。
鉛蓄電池
太陽光発電用鉛蓄
電池
太陽光発電システムに用いる鉛蓄電池の
総称。狭義には,太陽光発電システムの
要求品質を満足させるように設計した鉛
蓄電池をいう。
ベント形鉛蓄電池
防まつ構造をもつ排気栓を用いて,酸霧
が脱出しないようにした鉛蓄電池。
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2.2) 特性・試験
番号
用語
定義
アンペアアワー効
率
充電電気量に対する放電電気量の比。
単位:%
次の式で表す。
参考
慣用語
対応英語
ここに,ηAh :アンペアアワー効率(%)
Id :放電電流(A)
Td :放電時間(h)
Ic :充電電流(A)
Tc :充電時間(h)
残存容量
部分放電又は長期保存した後の蓄電池か
ら取り出し得る容量。
自己放電率
満充電状態における容量に対する,放置
による容量の減少量の比。
単位:%
自己放電率は,次の式で表す。
ここに, η :自己放電率(%)
C1 :満充電状態の蓄電池の実容
量(Ah)
C2 :一定条件で放置した後の蓄
電池の実容量(Ah)
充電I-V特性
充電電流と蓄電池電圧との関係を示す特
性。
充電効率
アンペアアワー効率及びワットアワー効
率の総称。
単位:%
注記 アンペアアワー効率の意味に用い
ることが多い。
蓄電池定格容量
既定条件下で放電したときに取り出せ
る,蓄電池製造業者が指定する蓄電池の
電気量。
単位:Ah
部分充電状態
蓄電池が満充電に至っていない状態。
放電I-V特性
放電電流と蓄電池電圧との関係を示す特
性。
放電深度
蓄電池の放電状態を表す数値。一般に,
定格容量に対する放電量の比。
単位:%
満充電状態
利用できる活物質が十分に充電された状
態。
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番号
用語
定義
ワットアワー効率
充電電力量に対する放電電力量の比。次
の式で表す。
単位:%
参考
慣用語
対応英語
ここに,ηWh :ワットアワー効率(%)
ηAh :アンペアアワー効率(%)
Id :放電電流(A)
Td :放電時間(h)
Vdav :平均放電電圧(V)
Ic :充電電流(A)
Tc :充電時間(h)
Vcav :平均充電電圧(V)
3) 評価機器
番号
用語
定義
参考
交流系統模擬電源
装置
系統の電圧,相数,周波数,ひずみ率,
系統シミュレータ
インピーダンスなどを設定し模擬できる
交流電源装置。
太陽電池模擬電源
装置
太陽電池の電流電圧特性を設定し,模擬
アレイシミュレータ
できる直流電源装置。
慣用語
対応英語
4) その他機器
番号
用語
定義
参考
アレイ出力開閉器
太陽電池サブアレイ又は太陽電池アレイ
の出力端に設置し,負荷側の設備と電気
的に区分するための開閉器。
アレイ保護装置
太陽電池サブアレイ又は太陽電池アレイ
回路に発生する地絡,短絡,過電流など
の異常を検出し,これらを分離,除去又
は警報するための装置。
中継端子箱
複数のストリング出力側と負荷側とを,
接続箱,
又は複数のアレイ出力側と負荷側とを端
集電箱
子で中継し,必要に応じて逆流防止素子,
直流開閉器などを収納した密閉箱。
慣用語
対応英語
c) システム
1) システムの分類
番号
用語
定義
参考
慣用語
一般負荷システム
ある範囲の不特定の負荷を対象として構成
及び設計したシステム。
対応英語
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C 8960:2012
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
オンサイトシステム 太陽光発電システムと同一構内に設置した
負荷だけを対象とし,その構内で電力を発
電消費するシステム。
切換形システム
太陽光発電電力が不足した場合だけ,ここ
に接続していた負荷を太陽光発電から切り
離して,商用電力系統側に切り替えるシス
テム。直流側切替システム及び交流側切替
システムの二つの方式がある。
系統連系形太陽光発 商用電力系統に接続し,電力の送出及び受
並列連系システム
電システム
取を行う太陽光発電システム。
交流側切換形システ 電力系統からの交流を,太陽光発電システ
ム
ムのインバータ出力(交流出力)側で切り
替えるシステム。
集中配置システム
太陽光発電システムを1か所に集中して設
置するシステム。
専用負荷システム
既知の特定な負荷の要求だけに合わせて構
成及び設計したシステム。
太陽光発電アレイ分 分散配置した複数の太陽電池アレイを並列
散配置システム
に接続し,パワーコンディショナを集中配
置したシステム。
太陽光発電システム
光起電力効果によって太陽エネルギーを電
PVシステム
(たいようひかりは 気エネルギーに変換し,負荷に適した電力
つでんしすてむ), を供給するために構成した装置,及びこれ
(たいようこうはつ
らに附属する装置の総体。
でんしすてむ)
太陽光発電システム 分散配置した複数の太陽光発電システム
分散配置システム
を,共通のシステム制御に基づき,配電線
を通して並列運転するシステム。
直流側切換形システ 電力系統からの交流を整流回路で直流に変
ム
換して,太陽光発電システムの直流側で切
り替えるシステム。
独立形太陽光発電シ 商用電力系統から独立して電力を供給する
ステム
太陽光発電システム。
ハイブリッド形太陽 ディーゼル発電,風力発電などのほかの電
光発電システム
源を組み合わせた太陽光発電システム。
分散配置システム
分散配置した複数の小規模又は中規模太陽
光発電システム又は太陽電池アレイを一つ
の発電所のように運転するシステム。分散
配置システムには,太陽光発電システム分
散配置システム及び太陽光発電アレイ分散
配置システムがある。
分散負荷システム
小規模の配電線を設置して,太陽光発電シ
ステムと同一構内以外の負荷に対しても,
太陽光発電によって得た電力を融通するシ
ステム。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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2) アレイ
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
アレイ基本回路
1個又は複数個のストリング又は単位並列
回路を,並列又は直列に接続した回路。太
陽電池アレイ電気回路の基本をなす。
アレイ集電回路
ストリング又は単位並列回路からの出力を
集電し,太陽電池サブアレイとしてまとめ
るための回路,又は太陽電池サブアレイか
らの出力を集電し,太陽電池アレイとして
まとめるための回路。中継のための回路を
含む。
アレイ設置形態
地上又は建物に太陽電池モジュールを設置
する形態。ダイレクト形,スタンドオフ形
及びラック形の3種がある。
アレイ用支持物
太陽電池モジュールを支持することを目的
とした単柱,架台などの工作物の総称。
壁材一体形アレイ
太陽電池モジュールと壁建材とを接着剤,
ボルトなどで一体構造にしたもの。太陽電
池モジュールと壁建材とを物理的に分割す
ることが可能である。
壁材形アレイ
太陽電池自体又は太陽電池モジュールの構
成材料が壁建材を兼ねるもの。太陽電池モ
ジュールと壁建材とを物理的に分割するこ
とが不可能である。
壁設置形アレイ
壁に支持物を介して太陽電池モジュールを
設置したもの。
壁用アレイ
壁に太陽電池モジュールを設置した太陽電
池アレイ。さらに,構造又は用途によって
壁設置形,壁材一体形及び壁材形に分けら
れる。
逆流防止素子
太陽電池モジュール,太陽電池パネル,太
陽電池サブアレイ又は太陽電池アレイへの
電流の逆流を防止するために直列に挿入す
る素子。
緊結固定線方式
太陽電池アレイの設置方法の一つで,アレ
イを建物主要構造材に固定線で緊結する方
式。
支持金具方式
建物への太陽電池アレイの設置方法の一つ
で,建材又は建物の主要構造材の一部にア
レイ取付用の支持金具を取り付けてアレイ
を固定する方式。各種の屋根材への対応が
可能である。
集光形太陽電池ア
レイ
集光形太陽電池を用いた太陽電池アレイ。
スタンドオフ形
モジュールを建物などと平行に空隙を設け
て間接に設置する形態。
ストリング
太陽電池アレイ又は太陽電池サブアレイが
所定の出力電圧を満足するよう,太陽電池
モジュールを直列に接続した回路。
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番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
太陽電池アレイ
太陽電池架台及び/又は基礎,その他の工
作物をもち,太陽電池モジュール又は太陽
電池パネルを機械的に一体化し,結線した
集合体。太陽光発電システムの一部を形成
する。
太陽電池アレイフ
ィールド
1個又は複数個の太陽電池アレイを直列及
び/又は並列に接続し,適切な配置で設置
している現場。
太陽電池架台
太陽電池モジュール又は太陽電池パネルを
取り付けるための支持物。
太陽電池サブアレ
イ
太陽電池アレイの構成要素を備え,アレイ
出力の一部を受け持つ一つのユニット。
太陽電池パネル
現場取付けができるように複数個の太陽電
池モジュールを機械的に結合し,結線した
集合体。
耐雷対策回路
雷サージ電圧などの異常電圧の侵入によっ
て,太陽電池,パワーコンディショナなど
が損傷しないように異常電圧を吸収又は低
減する回路。
ダイレクト形
モジュールを建物などに空隙なしに直接設
サージ保護回路
置する形態。
単位並列回路
太陽電池アレイ又は太陽電池サブアレイが
所定の出力電流を満足するよう,太陽電池
モジュールを並列に接続した回路。
追尾式太陽電池ア
レイ
太陽光を追尾する装置をもつ太陽電池アレ
イ。
バイパス素子(シス 部分的な日陰,太陽電池モジュール内のト
テムレベル)
ラブルによる太陽電池アレイ全体の出力低
下,太陽電池モジュールなどの発熱又は焼
損の防止のため,太陽電池アレイ内に配置
する,出力電力をバイパスする素子。
バイパス素子(モジ 部分的な日陰,太陽電池モジュール内のト
ュールレベル)
ラブルによる太陽電池アレイ全体の出力低
下,太陽電池モジュールなどの発熱又は焼
損の防止のため,主回路の一部を,バイパ
スする素子。
太陽光発電システムの構成機器のうち,太
周辺機器
陽電池モジュールを除いた,架台,開閉器,
蓄電池,パワーコンディショナ,計測器な
どの周辺機器の総称。
窓用アレイ
窓に太陽電池モジュールを設置した太陽電
池アレイ。太陽電池自体又は太陽電池モジ
ュールの構成材料が窓材を兼ねる。
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番号
用語
定義
参考
屋根置き形アレイ
既存の屋根に支持物を介して太陽電池モジ
ュールを設置した屋根用アレイ。さらに,
仕上がり状態でアレイ周囲の屋根面とアレ
イ面とを同一レベルにして,支持物及び配
線材を隠蔽する方式のアレイは“見掛け屋
根一体形”と呼ぶ。また,屋根置き形アレ
イは次のように分けられる。
1) 陸屋根用アレイ 屋根面が水平又は水
平に近い屋根用アレイ。
2) 勾配屋根用アレイ(傾斜屋根用) 切
り妻,寄せ棟など屋根面が傾斜してい
る屋根用アレイ。
屋根材一体形アレ
イ
太陽電池モジュールと屋根建材とを接着
剤,ボルトなどで一体構造にした屋根用ア
レイ。太陽電池モジュールと屋根建材を物
理的に分割することが可能である。
屋根材形アレイ
太陽電池自体又は太陽電池モジュールの構
成材料が屋根建材を兼ねる屋根用アレイ。
太陽電池モジュールと屋根建材とを物理的
に分割することが不可能である。
屋根用アレイ
屋根に太陽電池モジュールを設置した太陽
電池アレイ。さらに構造又は用途によって
屋根置き形,屋根材一体形及び屋根材形の3
種がある。
ラック形
地上又は建物に架台によって角度をもたせ
て設置する形態。
慣用語
対応英語
3) 連系
番号
用語
定義
参考
慣用語
対応英語
逆潮流
需要家構内から電力系統側へ向かう電力。
系統連系運転
自家用発電設備を商用電力系統に接続し,
運転している状態。
注記 連系している商用電力系統の電圧階
級及び形態によって,低圧連系,高圧
連系,特別高圧連系,スポットネット
ワーク連系などに区分することもあ
る。
自立運転
系統連系した自家用発電設備を電力系統か
ら切り離した状態で,一時的に需要家構内
単独で運転する状態。
単独運転
自家用発電設備が接続される一部の電力系
統を,系統電源から切り離した状態におい
て,自家用発電設備から,線路負荷に電力
供給又は電圧を印加している状態。
独立運転
商用電力系統と接続していない負荷に,電
力供給している状態。
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4) 特性・性能
番号
用語
アレイ寄与率
定義
参考
慣用語
総合システム入力電力量のうち,アレイ出 太陽エネルギー依
力電力量の占める割合。
存率
単位:%
次の式で表す。
対応英語
ここに,FA,τ :アレイ寄与率
EA,τ :アレイ出力電力量(Wh)
Ein,τ :総合システム入力電力量
アレイ出力電力量
一定の期間に太陽電池アレイが発電する電
力量。
単位:Wh
アレイ損失
太陽電池アレイで生じる損失。等価日太陽
日照時間と等価日アレイ運転時間との差で
表す。
単位:h・d−1
温度補正係数
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,太陽電池モジュール温度の変化に伴
う出力電力量の変化を補正する係数。次の
式で表す。
ここに,KPT :温度補正係数
αPmax :最大出力温度係数
TCR :日射による加重平均温度
∆TCR :加重平均電池温度上昇
TA :周囲温度(℃)
TS :標準試験条件における温度
基準アレイ面日射
強度
標準試験条件における太陽電池アレイ面へ
の日射強度。
逆潮流電力量
需要家から商用電力系統へ向かう電力量。
単位:Wh
経時変化補正係数
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,太陽電池モジュールガラス表面の汚
れ又は劣化による出力電力量の低下,太陽
光の分光分布の変動に伴う出力電力量の変
化,モジュールガラス表面の反射又は透過
による出力電力量の変化,充塡材による吸
収などを補正する係数。
系統受電電力量
商用電力系統からの受電電力量。
単位:Wh
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番号
用語
定義
参考
公称システム出力
直流出力であって,標準動作条件のとき,
規定した太陽電池アレイ出力によって規定
する負荷に接続したときに得られる太陽光
発電システムの出力。
単位:W
公称システム出力
電圧
公称システム出力の条件におけるシステム
出力電圧。
単位:V
公称システム出力
電流
公称システム出力の条件におけるシステム
出力電流。
単位:A
システム出力係数
パワーコンディショナ出力電力量を,アレ
性能比
イ面日射量と標準アレイ太陽電池出力との
積で除した値。太陽光発電システムの性能
を示す指標として用いる。次の式で表す。
慣用語
対応英語
ここに, PR :システム出力係数
EPCO :パワーコンディショナ出力
電力量
HA :アレイ面日射量
PAS :標準アレイ太陽電池出力
GS :標準試験条件における日射
強度
システム発電効率
総合システム出力電力量を,アレイ面日射
量とアレイ面積との積で除した値。
単位:%
次の式で表す。
ここに, ηS,τ :システム発電効率
Euse,τ :総合システム出力電力量
Aa :アレイ面積(m2)
Hτ :アレイ面日射量(Wh・m−2)
システム利用率
総合システム出力電力量を,標準太陽電池
アレイ出力と時間との積で除した値。
単位:%
次の式で表す。
ここに,LS,τ :システム利用率
Euse,τ :総合システム出力電力量
P0 :標準太陽電池アレイ出力
:時間(h)
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番号
用語
定義
参考
実効太陽電池アレ
イ出力
標準動作条件における,太陽電池アレイの
最大出力点における出力。
単位:W
実効太陽電池アレ
イ出力電圧
標準動作条件における,太陽電池アレイの
最大出力点の出力電圧。
単位:V
総合システム効率
平均アレイ効率とパワーコンディショナ実
効効率との積。
単位:%
総合システム出力
電力量
パワーコンディショナから出力する総電力 システム発電電力
量。
量
単位:Wh
次の式で表す。
ここに, Euse,τ :総合システム出力電力量
EL,τ :負荷への出力電力量(Wh)
ETUN,τ :商用電力系統へのネット電
力量(Wh)
ETSN,τ :蓄電池へのネット電力量
総合システム入力
電力量
パワーコンディショナに入力する総電力
量。
単位:Wh
次の式で表す。
ここに,Ein,τ :総合システム入力電力量
EA,τ :アレイ出力電力量(Wh)
EBU,τ :バックアップ電力量(Wh)
EFUN,τ :商用電力系統からの
ネット電力量(Wh)
EFSN,τ :蓄電池からのネット電力
量(Wh)
総合設計係数
太陽光発電システムの,ある期間の日射量
に見合った標準試験条件で発電可能な電力
量を推定するために,日射量年変動補正係
数,経時変化補正係数,温度補正係数,負
荷整合補正係数,日陰補正係数などの低減
要素を見込んで乗じる係数。
蓄電池寄与率
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,アレイ出力電力量に対する,蓄電池
充電電力量の比で表し,蓄電池のエネルギ
ー貢献度を補正するための係数。次の式で
表す。
慣用語
ここに,γBA :蓄電池寄与率
EBD :蓄電池バイパス電力量(Wh)
EBi :蓄電池充電電力量(Wh)
対応英語
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番号
用語
定義
直流コンディショ
ナ実効効率
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,直流コンディショナの,入力電力量
に対する出力電力量の比。
単位:%
次の式で表す。
参考
慣用語
対応英語
ここに, ηDDO :直流コンディショナ実効効
率
EDDO :直流コンディショナ出力電
力量(Wh)
EDDI :直流コンディショナ入力電
力量(Wh)
定格システム出力
次の2種の定義がある。
a) 独立形太陽光発電システムの場合
太陽光発電システムが交流出力,かつ,
定格負荷に接続したときに得られる出
力。
b) 系統連系形太陽光発電システムの場合
標準動作条件の下で,連続的に出力し
得るシステムの最大の出力。
単位:W
注記 独立形太陽光発電システムにおいて
は,日射条件は任意とする。
定格システム出力
周波数
定格システム出力の条件におけるシステム
出力周波数。
単位:Hz
定格システム出力
電圧
定格システム出力の条件におけるシステム
出力電圧。
単位:V
定格システム出力
電流
定格システム出力の条件におけるシステム
出力電流。
単位:A
定格負荷
製造業者が指定した定格システム出力を実
現するときの負荷条件。
等価日アレイ運転
時間
1日の積算したアレイ出力電力量を負荷又
は系統に供給するとき,標準太陽電池アレ
イ出力で,太陽電池アレイを運転したとき
の1日当たりの時間数。
単位:h・d−1
等価日システム運
転時間
1日の積算した総合システム出力電力量の
うち,太陽電池アレイが供給するシステム
出力電力量を,標準太陽電池アレイ出力で
除した値。アレイが標準太陽電池アレイ出
力で運転したときの,システムの1日当た
りの時間数を表す。
単位:h・d−1
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番号
用語
定義
参考
等価日太陽日照時
間
基準アレイ面日射強度で日積算アレイ面日
射量を供給するのに必要な1日当たりの時
間数。
単位:h・d−1
日射量年変動補正
係数
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,長期における気象の変動に伴う日射
量の不足を見込む係数。次の式で表す。
慣用語
対応英語
ここに,KHD :日射量年変動補正係数
dH :日射変動係数
ρHG :年数に対する年間水平面日
射量の標準偏差
HG,a :年数に対する年間水平面日
射量の平均値
:日射変動度
ネット電力量
決められた方向の電力量の総和。
単位:Wh
バックアップ電力
量
他の電源からの補完電力量。
単位:Wh
パワーコンディシ
ョナ実効効率
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,インバータの入力電力量に対する出
力電力量の比。
単位:%
次の式で表す。
ここに,ηPCO :パワーコンディショナ実効
効率
EPCO :パワーコンディショナ出力
電力量(Wh)
EPCI :パワーコンディショナ入力
電力量(Wh)
正味電力量
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番号
用語
定義
参考
慣用語
BOS効率
BOSのエネルギー効率で,負荷,蓄電池及
び系統への電力量を,太陽電池アレイ及び
バックアップ電力量で除した値。
単位:%
次の式で表す。
対応英語
ここに,ηBOS :BOS効率
EL,τ :負荷への入力電力量(Wh)
ETSN,τ :蓄電池へのネット電力量
EFSN,τ :蓄電池からのネット電力量
ETUN,τ :商用電力系統へのネット電
力量(Wh)
EFUN,τ :商用電力系統からのネット
電力量(Wh)
EA,τ :アレイ出力電力量(Wh)
EBU,τ :バックアップ電力量(Wh)
BOS損失
BOS構成要素で生じる損失。次の式で表す。
ここに,LBOS :BOS損失
ηBOS :BOS効率
YA :等価日アレイ運転時間
日陰部分等価面積
アレイ内の陰がない部分が受ける陰の影響
を考慮して見積もった日陰部分の面積。
日陰補正係数
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,日陰がないときの発電電力量に対す
る,日陰があるときの発電電力量の比。
日陰率
太陽電池アレイ面積に対する,太陽電池ア
レイ面の日陰部分等価面積の比。次の式で
表す。
ここに,k :日陰率
km:日陰部分等価面積(m2)
Am :太陽電池アレイ面積(m2)
標準試験条件
日射強度1 000 W・m−2,エアマス1.5及び太
陽電池アレイ代表温度25±2 ℃の試験条
件。
標準太陽電池アレ
イ開放電圧
標準試験条件における太陽電池アレイの開
放電圧。
単位:V
標準太陽電池アレ
イ出力
標準試験条件における太陽電池アレイの最
大出力点における出力。
単位:W
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番号
用語
定義
参考
標準太陽電池アレ
イ出力電圧
標準試験条件における太陽電池アレイの最
大出力点の出力電圧。
単位:V
標準動作条件
日射強度1 000 W・m−2,エアマス1.5及びア
レイ代表温度が公称動作セル温度の動作条
件。
負荷整合補正係数
総合設計係数の算出に用いる補正係数の一
つで,太陽電池アレイ出力の最適動作点か
らのずれによって生じる出力電力量の変化
を補正する係数。
不日照想定期間
蓄電池があり,補助電源がない太陽光発電
システムで,システム設計のときに,連続
して発電が得られないと想定した期間。
単位:日又は時間
注記1 不日照想定期間は,蓄電池だけで仕
様書に想定した負荷をバックアッ
プすることになる。
注記2 システム設計の際の必要蓄電池容
量の計算は,完全充電状態からの容
量で計算する場合,及びシステム運
用で想定する部分充電状態からの
残容量で計算する場合がある。
平均アレイ効率
太陽電池アレイのエネルギー効率で,アレ 太陽電池アレイ変
換効率
イ出力電力量を,アレイ面日射量とアレイ
面積との積で除した値。
単位:%
無効電力潮流量
発電設備設置者の構内から系統側へ向かう
電力の内の無効電力分,又は系統側から構
内に向かう電力の内の無効電力分。
有効電力潮流量
発電設備設置者の構内から系統側へ向かう
電力の内の無効電力分,又は系統側から構
内に向かう電力の内の有効電力分。
慣用語
対応英語
参考文献 IEC/TS 61836:2007,Solar photovoltaic energy systems−Terms, definitions and symbols