2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
D 5602-1991
自動車のスピードメータ用及び
タコグラフ用フレキシブルシャフト
Flexible shafts for speedometers and tachographs of automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車のスピードメータ及びタコグラフ(以下,メータという。)の駆動に用
いるフレキシブルシャフト(以下,フレキシブルシャフトという。)について規定する。
備考 この規格の引用規格を次に示す。
JIS D 0201 自動車部品の電気めっき通則
JIS D 0203 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
JIS D 0204 自動車部品の高温及び低温試験方法
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. 種類 フレキシブルシャフトのメータ側取付部,駆動側取付部及び駆動側キーの種類は,その形状に
よって表1〜3のように区分する。
また,フレキシブルシャフトの種類は,これらの組合せによって区分し,表4のとおりとする。ただし,
表4に従えない場合は,表1〜3の種類を任意に組み合わせてもよい。
表1 メータ側取付部の種類
種類
形状
参照図
(記号)
ねじ式 M12×1.0
プラグイン式 φ16.1
付図1.1
スロットイン式 φ16.1
スロットイン式 φ19.0
スロットイン式 φ19.5
付図1.3
付図1.4
付図1.5(1)
付図1.5(2)
付図1.2(1)
付図1.2(2)
付図1.2(3)
付図1.2(4)
付図1.5(3)
付図1.5(4)
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D 5602-1991
表2 駆動側取付部の種類
種類
形状
参照図
(記号)
めねじ式 M11×1.0
付図2.1
めねじ式 M12×1.0
付図2.2(1)
付図2.2(2)
付図2.3(1)
付図2.3(2)
めねじ式 M22×1.5
おねじ式 M22×1.5
差込み式 φ9
差込み式 φ14
差込み式 φ15
付図2.3(3)
付図2.4
付図2.5
付図2.6
差込み式 φ16
差込み式 φ17
付図2.7(1)
付図2.7(2)
付図2.8
付図2.9
差込み式 φ18
付図2.10
表3 駆動側キーの種類
種類
形状
参照図
付図3.1
付図3.2
付図3.3
付図3.4
付図3.5
(記号)
表4 フレキシブルシャフトの種類
種類
(記号)
メータ側取付部
の種類
(記号)
駆動側取付部
の種類
(記号)
駆動側キー
の種類
(記号)
シャフトコンプリートの
呼び径(参考)
3. 性能
3.1
針振れ フレキシブルシャフトは,7.2の方法によって試験を行ったとき,メータに生じる針振れが
振幅1km/h相当以下でなければならない。
なお,この試験の後,フレキシブルシャフトを真っすぐにしたときの針振れは,振幅0.5km/h相当以下
とする。
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D 5602-1991
3.2
曲げ フレキシブルシャフトは,7.3の方法によって試験を行ったとき,ケーシングコンプリートの
外側に有害な欠点の発生があってはならない。
また,その後,平面上に真っすぐに置いたとき,著しい永久変形があってはならない。
3.3
耐温度性 フレキシブルシャフトは,7.4の方法によって試験を行ったとき,各部に異状がなく,試
験後,3.1及び3.2の性能を満足しなければならない。
3.4
耐水性 風雨に直接さらされるフレキシブルシャフトは,7.5の方法によって試験を行ったとき,各
部に異状がなく,試験後,3.1及び3.2の性能を満足しなければならない。
3.5
耐振耐久性 フレキシブルシャフトは,7.6の方法によって試験を行ったとき,各部に異状がなく,
シャフトコンプリートの伸びは1mにつき1mm以下とし,さらに,7.2による試験を行ったとき,針振れ
は振幅2km/h相当以下でなければならない。
4. 構造 フレキシブルシャフトの構造は,次のとおりとする。
(1) フレキシブルシャフトは,メータに回転を伝達するシャフトコンプリート(駆動側キーを含む。)及び
これを保護するケーシングコンプリートで構成する。
(2) フレキシブルシャフトのシャフトコンプリート回転方向は,駆動側から見て逆時計回りとする。
5. 形状及び寸法 フレキシブルシャフトの形状及び寸法は,付図1〜3に示すとおりとする。
なお,シャフトコンプリートの全長は,原則として表5による。
表5 シャフトコンプリートの全長
単位mm
シャフトコンプリート
の長さ区分
1 000未満
1 000以上 2 500未満
2 500以上 4 000未満
4 000以上
シャフトコンプリート
の長さ(1)
100から
20飛び
1 000から 50飛び
2 500から100飛び
4 000から200飛び
注(1) シャフトコンプリートの長さは,キーを
含む全長をいう。
6. 外観及びめっき フレキシブルシャフトの外観は,次のとおりとする。
(1) フレキシブルシャフトの両端取付け金具類に亜鉛めっきを施したものは,JIS D 0201に規定する
MFZn5に適合し,かつ,めっきむら,著しいきず,その他有害な欠点があってはならない。
(2) めっき以外の適当なさび止めを施したものは,そのさび止め処理に欠陥があってはならない。
7. 試験方法
7.1
試験条件 フレキシブルシャフトの試験条件は,特に規定がない限り,次のとおりとする。
(1) 試験場所の状態は,JIS Z 8703に規定する常温常湿 [20±15℃, (65±20) %] とする。
(2) 試験用回転装置は,回転むらがないものを用いる。
(3) 試験用メータは,使用目的に応じたアナログ式メータの中から針振れのないものを使用する。
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D 5602-1991
7.2
針振れ試験 フレキシブルシャフトを表6に示す太さの円柱に図1のとおり1回巻き付け,回転装
置によって試験用メータの目視表示の約20km/hから最高目盛の80%の速度までの範囲を駆動し,最大針
振れを生じる回転速度での試験用メータの針振れを測定する。ただし,直径Dの円柱に全周巻きできない
ものは,受渡当事者間の協定によって試験を行う。
表6 針振れ試験用円柱の直径
7.3
図1 針振れ試験
曲げ試験 フレキシブルシャフトを直径150mmの円柱に1回半以上巻き付け,ケーシングコンプリ
ートの外側の異状の有無を調べる。ただし,150mmの円柱に1回半以上巻付けできないものは,受渡当事
者間の協定によって試験を行う。
また,巻き付けたフレキシブルシャフトを外して平面上に真っすぐに置いて,永久変形の有無を調べる。
7.4
耐温度性試験 フレキシブルシャフトをJIS D 0204に規定するTSH5種 (70℃) 及びTSL (−30℃)
によって試験し,異状の有無を調べる。
7.5
耐水性試験 フレキシブルシャフトをJIS D 0203に規定する噴水試験 (S1) によって試験し,異状
の有無を調べる。
7.6
耐振耐久性試験 フレキシブルシャフトのメータ側を振動台上の試験用メータに接続し,駆動側を
振動台外の回転装置に取り付けて,静止状態から表7に示す条件で試験を行った後,シャフトコンプリー
トの伸び及び針振れ(7.2による。)を調べる。
表7 耐振耐久性試験条件
項目
回転速度
試験時間
接続負荷
振動数
振動加速度
振動方向
試験条件
試験用メータの最高速度目盛の50〜80%の車速に相当する任意の回転速度。
種類に応じて,20 000km(主として四輪車用)又は10 000km(主として二,
三輪車用)走行相当の時間。ただし,試験は5分おきに最大30秒間停止の断
続運転。
使用目的に応じたメータ。
種類に応じて,JIS D 1601の5.3に規定する段階2(主として四輪車用)又は
段階4(主として二,三輪車用)
上下
8. 製品の呼び方 フレキシブルシャフトの呼び方は,規格の名称(又は規格番号)及び種類による。
例 自動車のスピードメータ用フレキシブルシャフト A-a 3
JIS D 5602 A-a 3
9. 表示 フレキシブルシャフトの本体には,製造業者名又はその略号を表示する。
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付図1 メータ側取付部の形状・寸法
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付図2 駆動側取付部の形状・寸法
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10
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11
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付図3 駆動側キーの形状・寸法
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D 5602-1991
JIS D 5602 自動車用スピードメータ及びタコグラフの
フレキシブルシャフト改正原案調査作成委員会 構成表 (順不同,*印は関係者)
(委員長)
氏名
所属
野 崎 武 敏
鈴 木 孝 男
工業技術院機械技術研究所
通商産業省機械情報産業局
通商産業省機械情報産業局
運輸省地域交通局陸上技術安全部
工業技術院標準部
工業技術院標準部
日産自動車株式会社電子設計部
トヨタ自動車株式会社電子技術部
トヨタ自動車株式会社電子技術部
株式会社本田技術研究所栃木研究所
いすゞ自動車株式会社車体設計部
鈴木自動車工業株式会社四輪電装設計部
鈴木自動車工業株式会社四輪電装設計部
富士重工業株式会社設計第3部
* 梅 沢 茂 之
下 平
伊 東
隆
厚
* 平 野 由紀夫
森 和 幸
伊 藤 肇
* 倉 橋
弘
相 賀 義 光
大 竹 祥 夫
稲 垣 真
* 古 橋
博
蓮 見 典 利
福 井 駿二郎
* 芳 本 雅 之
近 田 隆 愛
* 広 沢 昌 彦
井 深 靖 彦
* 加 藤 雅 彦
中 野 雅 光
* 横 山 浩 明
青 木 嘉 男
矢 野 洋
* 市 村 悦 男
井 上 徹 也
* 竹 下 幹 男
(事務局)
松 本 邦 雄
中 辻 信 一
面 谷 昭 義
片 山 三代次
村 岡 良 三
内 藤 智 男
三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター
三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター
スタンレー電気株式会社自動車機器技術管理部
スタンレー電気株式会社自動車機器用品開発部
株式会社東海理化電機製作所第3技術部
株式会社東海理化電機製作所第3技術部
ナイルス部品株式会社設計部
ナイルス部品株式会社設計部
ケーブル工業株式会社
関東精器株式会社設計部
関東精器株式会社設計部
日本電装株式会社メータ事業部
日本電装株式会社メータ技術部
日本精機株式会社技術管理部
株式会社ユーシン開発本部
株式会社ワイエヌエス技術本部
矢崎計器株式会社計器開発設計室
社団法人日本自動車部品工業会技術部
社団法人日本自動車部品工業会技術部