2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
E 3013 : 2001
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS E 3013 : 1989は改正され,この規格に置き換えられる。
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
E 3013 : 2001
鉄道信号保安用語
Glossary of terms of railway signalling
1. 適用範囲 この規格は,鉄道信号保安に用いる主な用語(以下,用語という。)について規定する。
2. 分類 用語の分類は次による。
a) 一般用語
b) 信号装置に関する用語
c) 閉そく装置に関する用語
d) 転てつ装置に関する用語
e) 連動装置に関する用語
f)
踏切保安装置に関する用語
g) 軌道回路装置に関する用語
h) その他の装置に関する用語
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。
なお,参考のために,対応英語を示す。
a) 一般用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
鉄道信号保安装置
列車の運転又は車両の移動の安全を保つための手
段で,信号装置,閉そく装置,転てつ装置,連動装置,
踏切保安装置,軌道回路装置などの総称。
列車
車両
安全側線
過走余裕距離
確認距離
車両接触限界
停車場外の線路を運転させる目的で編成された車両。 train
機関車,旅客車,貨物車及び特殊車の総称。
停車場において,列車又は車両が誤ってその停止す
べき位置を行き過ぎた場合の衝突又は接触を防止す
る目的で設ける線路。
信号機又は列車停止標識から,列車又は車両が過走
することによって衝突,接触又は脱線するおそれがな
い限界の地点までの距離。
信号機の現示が間断なく確認できる位置からその
信号機までの距離。
線路が分岐又は交差する箇所で,各線路上にある車両
が他の線路を支障しない限界。クリアランスともいう。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
対応英語(参考)
定位・反位
一般的に,装置の常時の状態を“定位”といい,そ
れ以外(反対)の状態を“反位”という。
転てつ器では,常時開通させておく方向を“定位”と
いい,それ以外の開通方向を“反位”という。
連動図表
信号結線図
連動装置の連鎖などの内容を,鉄道信号用文字記
号,図記号などを用いて表した図表。
鉄道信号保安装置の電気回路を,鉄道信号用の文字
記号及び図記号を用いて表した線図。
進路信号方式
速度信号方式
対向・背向
信号用リレー
フェールセーフ
列車に進路の開通状態を指示する信号方式。ルート
シグナルシステムともいう。
列車に運転速度を指示する信号方式。スピードシグ
ナルシステムともいう。
分岐器では,分岐器の前端から後端への向きを“対
向”といい,その逆方向を“背向”という。
列車の運転方向では,他の列車が,ある列車の進行
方向と反対向きであることを“対向”という。
鉄道信号保安装置に用いるリレーで,軌道リレー,
線条リレーなどの総称。
装置が故障した場合でも安全側状態になり,危険側
に動作しないこと。鉄道信号の装置故障時には,制限
(列車を停止又は速度低下)側を現示する。
b) 信号装置に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
鉄道信号
鉄道において,色,形,音などの一定の符号を用
いて意思を伝えるための手段で,信号,合図及び標
識の総称。
信号
列車又は車両に対して,一定の区間内を運転する
ときの条件を色,形,音などで現示すること。
現示
表示
信号装置
信号機
信号の指示内容を表すこと。
合図,標識などで条件・状態を表すこと。
鉄道信号を現示又は表示する装置の総称。
信号機の外方
信号機の内方
常置信号機
一定の場所に常置してある信号機で,主信号機,
従属信号機及び信号附属機の総称。
主信号機
一定の防護区域をもっている信号機で,場内信号
機,出発信号機,閉そく信号機,誘導信号機及び入
換信号機の総称。
停車場に進入する列車に対する信号機。
停車場から進出する列車に対する信号機。
閉そく区間に進入する列車に対する信号機。
場内信号機
出発信号機
閉そく信号機
誘導信号機
入換信号機
信号を現示する装置で,常置信号機,車内信号機
及び臨時信号機の総称。
信号機が信号を現示している方向。
信号機が信号を現示していない側で,列車又は車
両を防護している方向。
場内信号機又は入換信号機に進行を指示する信号
を現示してはならないとき,誘導を受けて進入する
列車又は車両に対する信号機。
入換えをする車両に対する信号機。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
従属信号機
主信号機に従属する信号機で,遠方信号機,通過
信号機及び中継信号機の総称。
遠方信号機
場内信号機に従属して,その外方で主体の信号機
の信号現示を予告する信号機。
通過信号機
中継信号機
出発信号機に従属して,その外方で主体の信号機の信
号現示を予告し,停車場通過の可否を知らせる信号機。
場内信号機,出発信号機又は閉そく信号機に従属して,
その外方で主体の信号機の信号現示を中継する信号機。
信号附属機
主信号機又は従属信号機に附属して,その信号機
の指示すべき条件を補うために設ける進路表示機及
び進路予告機の総称。
進路表示機
場内信号機,出発信号機,誘導信号機又は入換信
号機を二つ以上の進路に共有するとき,その信号機
に附属して,列車又は車両の進路を表すもの。
進路予告機
場内信号機,出発信号機,閉そく信号機,遠方信号機
又は中継信号機に附属して,次の場内信号機又は出発信
号機の指示する列車の進路を予告するもの。
臨時信号機
線路の故障その他で,列車又は車両が平常の運転
ができない場合,臨時に設ける信号機で,徐行信号
機,徐行予告信号機及び徐行解除信号機の総称。
徐行信号機
徐行予告信号機
徐行運転を必要とする区域に進入する列車又は車
両に対し,徐行を指示する信号機。
徐行信号機の外方で徐行運転を予告する信号機。
徐行解除信号機
二位式信号機
三位式信号機
色灯式信号機
灯列式信号機
腕木式信号機
多灯形信号機
単灯形信号機
車内信号機
信号表示区間
主体の信号機
自動の信号機
手動の信号機
半自動の信号機
保留の信号機
徐行運転を必要とする区域から進出する列車又は
車両に対し,徐行解除を指示する信号機。
信号機内方の1閉そく区間だけの進路の状態を示
す信号を現示する信号機。
信号機内方の2閉そく区間以上の進路の状態を示
す信号を現示することができる信号機。
色灯によって信号を現示する信号機。
灯の配列及びその点灯位置によって信号を現示す
る信号機。
腕木の位置によって信号を現示する信号機。
各色の灯ごとにそれぞれ光源を使用する色灯式信
号機。
1個の光源を使用する色灯式信号機。
対応英語(参考)
車内において,列車の許容運転速度を示す信号を
現示する信号機で,地上設備及び車上設備からなる。
車内信号閉そく式において,列車に対して同一信
号情報を伝送する独立した区間。
従属信号機又は信号附属機に対して主体となる信
号機。
軌道回路などによって自動的に制御される信号機。
取扱者の手動によって制御される信号機。
軌道回路などによって制御されるとともに,取扱
者によっても制御される信号機。
半自動の信号機がいったん停止信号現示となった
後は,信号てこを取り扱うまで引き続き停止信号を
現示する信号機。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
許容停止の信号機
停止信号現示の場合でも,定められた条件によっ
て列車がその信号機を超えて進行できる信号機。
絶対停止の信号機
停止信号現示中,絶対にこれを超えて進入するこ
とを許さない信号機。
進行定位の信号機
停止定位の信号機
手信号
通常の場合,進行を指示する信号を現示させてお
く信号機。
通常の場合,停止信号を現示させておく信号機。
旗又は灯による信号。
手信号代用器
手信号の代わりに用いる機器。
特殊信号
緊急時に使用する信号で,発炎信号,発光信号,
発雷信号及び発報信号の総称。
発炎信号
発光信号
特殊信号発光機
火炎による停止信号。
赤色灯が明滅する停止信号。
発雷信号
発報信号
信号雷管
信号炎管
爆音による停止信号。
警報音による停止信号。
発雷信号に用いる雷管。
発炎信号に用いる炎管。
合図
合図器
出発合図器
形,色,音などによって係員相互間で,その相手
者に対して合図者の意思を伝える方法。
合図を行うために用いる機器の総称。
出発合図を行うために用いる合図器。
ブレーキ試験合図器
移動禁止合図器
入換合図器
標識
ブレーキ試験合図を行うために用いる合図器。
移動禁止合図を行うために用いる合図器。
入換合図を行うために用いる合図器。
閉そく信号標識
自動の信号機であって,かつ,閉そく信号機であるこ
とを表す標識。識別灯又はマーカーランプともいう。
場内標識
車内信号閉そく式において,列車を停車場に進入
させる線路の始端を示す標識。
出発標識
中継信号標識
出発反応標識
列車停止標識
車内信号閉そく式において列車を停車場から進出
させる線路の始端を示す標識。
色灯式中継信号機であることを表す標識。
出発信号機の現示の状態を知らせる標識。
車両停止標識
車両の入換えを行う線路で,入換信号機又は入換
標識を設けていないとき,車両を停止させる位置の
限界を表示する標識。
入換標識
車両の入換えを行う線路で,その開通状態を表示
する標識。
転てつ器標識
転てつ器が定位であるか,反位であるかを表示するた
めの標識で,普通転てつ器標識,脱線転てつ器標識,遷
switch indicator(米)
移(乗越し)転てつ器標識及び発条転てつ器標識の総称。
列車を緊急に停止させる必要がある場合に,発光
信号を現示する装置。
形,色などによって,対象物の位置,方向,条件
などを表示する機器の総称。
出発信号機を所定の場所に設けることができない
とき,又は出発信号機を設けていない線路に対して,
列車を停止させる位置の限界を表示する標識。
対応英語(参考)
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
対応英語(参考)
架線終端標識
車止標識
開通表示灯
架空電車線の終端を表示するときに用いる標識。
車止めの位置を表示するときに用いる標識。
一定区間に列車又は車両がないことを表示する灯。
線路表示器
線路別表示灯
信号てこ
信号反応器
接近表示器
突放入換標識に附属して,その入換標識がどの線
路に対するものであるかを表示する機器。
多線が1線に集合する線路で,入換標識を共用すると
き,その入換標識に附属して各線ごとに設けられ,集合
する多線路のどの線路が開通しているかを表示する灯。
信号機を制御するてこ。
信号機の信号現示の状態を知らせる機器。
列車が停車場に接近したことを表示する機器。
信号機構
信号電球
信号レンズ
LED式信号灯
信号機の信号を現示する機構。
信号機に用いる高信頼性の電球。
信号機に用いる段付き複合レンズ。
LED(発光ダイオード)素子を用いた高信頼性の信
号灯。
c) 閉そく装置に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
閉そく
一定区間を1列車だけの運転に専用させること。
閉そく方式
閉そく装置
閉そく区間
1閉そく区間に,1列車だけを運転させ,他の列車
を同時に運転させないために施行する方式。
各種閉そく方式を施行するために設けられた装置。
閉そく方式を施行するために定めた区間。
閉そく区間の併合
二つ以上の閉そく区間を一つの閉そく区間とする
こと。
閉そく区間の分割
常用閉そく方式
一つの閉そく区間を二つ以上の閉そく区間とする
こと。
常時施行する閉そく方式の総称。
代用閉そく方式
常用閉そく方式を施行することができないとき,
その代わりに施行する閉そく方式の総称。
閉そく準用法
常用閉そく方式も代用閉そく方式も施行することがで
きないとき,閉そく方式に準じて施行する方法の総称。
自動閉そく式
連続した軌道回路を設け,常置信号機の現示を列
車によって自動的に制御する常用閉そく方式。
車内信号閉そく式
連続した軌道回路を設け,車内信号機の現示を列
車によって自動的に制御する常用閉そく方式。
特殊自動閉そく式
場内信号機の防護区域に設けた軌道回路によって
その信号機の現示を,また,出発信号機の防護区域
の両端に設けた列車及び車両の進入・進出を検知す
る装置によってその信号機の現示を,自動的に制御
する常用閉そく方式。
電子閉そく装置
連動閉そく式
特殊自動閉そく装置(電子符号照査式)で電子トーク
ンとも呼ばれる。運転士の操作によって列車識別符号の
伝送と照査を行い,駅間の閉そく機能の他に連動機能,
情報伝送機能,運行管理機能などを含む装置。
停車場間に連続した軌道回路を設け,閉そく区間
両端の停車場の出発信号機を相互に連動させた常用
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
対応英語(参考)
閉そく方式。
連査閉そく式
短小軌道回路を設け,閉そく区間両端の停車場の
出発信号機を相互に連動させた常用閉そく方式。
タブレット閉そく式
票券閉そく式
スタフ閉そく式
連査閉そく機
タブレット閉そく機
閉そく区間の両端の停車場に設けた一組のタブレ
ット閉そく機から取り出したタブレットを使用して
行う常用閉そく方式。
閉そく区間について,1個の通票と,同一方向に列車 tablet and ticket block system
を続行して運転する場合,閉そく区間の一端の停車場に
おいて発行する通券を使用して行う常用閉そく方式。
閉そく区間に1個のスタフを使用して行う常用閉 staff block system
そく方式。
連査閉そく式を施行する区間に使用する機器。
タブレット閉そく式を施行する区間に使用する機器。 tablet block instrument
通票
タブレット閉そく式又は票券閉そく式を施行する
区間に専用する円盤形の金物。
タブレット
タブレット閉そく式を施行する区間に専用する
種々の形状の切欠きが付いた円盤形の金物。
スタフ
通票キャリア
通票授受器
スタフ閉そく式を施行する区間に専用する棒など
の形状をしたもの。
通票を運搬するために使う容器。
通券箱
通券
閉そく回線
方向てこ
単線区間で自動閉そく式,車内信号閉そく式又は
特殊自動閉そく式を施行するとき,列車の運転方向
を定めるために設けてあるてこ。
閉そくてこ
連動閉そく式又は連査閉そく式を施行するとき,
閉そくを行うために設けてあるてこ。
通票キャリアに収めた通票を授受するために設け
た機器。
定められた通票で鎖錠された通券の収容箱。
票券閉そく式に専用する特定の券。
閉そく方式を施行するため両端の停車場間に設け
た回線。
d) 転てつ装置に関する用語
番号
用語
定義
転てつ装置
転てつ器及び可動クロッシングの転換,鎖錠などに用
いる装置の総称。
転てつ器
線路を分岐させる部分の軌道構造。
単動
2動
脱線転てつ器
車両を脱線させる目的に用いる転てつ器。
遷移転てつ器
乗越しレールを用いて,車輪が本線レールを乗り越す
ようにした転てつ器。乗越し転てつ器ともいう。
発条転てつ器
脱線器
転換装置
ばねを用いた転てつ器。スプリングポイントともい
う。
車両を脱線させる目的でレール上に設置する機器。
対応英語(参考)
switch(米)
1本の転てつてこで転換される可動部が一組の場合。 single
1本の転てつてこで転換される可動部が二組の場合。 double
三組,四組…の場合は,それぞれ3動,4動…。
転てつ器及び可動クロッシングを駆動する装置の総
switch point derail(米)
spring switch(米)
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
称。
動力によって転てつ器を転換する機械の総称。
対応英語(参考)
動力転てつ機
電気転てつ機
電空転てつ機
転てつ転換機
転てつ双動機
現場扱いの転てつてこによって,同時に二組の転てつ
器を転換する機器。
標識付転換機
転てつ器を転換する機器で,標識と一体になったも
の。
転てつてこ
てこ集中装置
転てつ器を転換するてこ。
転てつてこを1か所に集中して取り扱うようにした
装置。
鉄管装置
転てつ器を転換,鎖錠するために,鋼管,クランクな
どによって,転てつてこと転換鎖錠装置とを結ぶ装置。
単式転換鎖錠装置
転てつ器の転換と鎖錠とを1本のてこで行う装置。単
式鎖錠ともいう。
複式転換鎖錠装置
転てつ器の転換と鎖錠とを別々のてこで行う装置。複
式鎖錠ともいう。
転てつ鎖錠器
転てつ器を鎖錠する機器で,転換装置と併用する機
器。
かぎ鎖錠器
転てつ器鎖錠金具
タブレット閉そく式又は連査閉そく式の閉そく区間
の途中にある転てつ器を常時鎖錠しておくときに用い
る器具。
転てつ器を鎖錠する器具。キーボルトともいう。
電磁転てつ鎖錠器
電気転てつ制御器
電空転てつ制御器
転てつ器回路制御器
転てつ減摩器
鎖錠かん
フロントロッド
ロック狂い検出器
転てつ器の鎖錠時にロックロッドの定位置が狂った
場合,これを検出する機器。
スイッチアジャスタ
転てつ器を転換するため,転てつ棒と転換装置とを結
び,トングレールの密着力を調整する機器。密着調整か
んともいう。
床敷板
分岐器と転換鎖錠装置とを固定するために用いる鋼
板。ソールプレートともいう。
クランク
鉄管装置の鋼管の動きの方向を変えるために用いる
機器の総称。
電動機を用いた動力転てつ機。モータポイントともい
う。
電磁的に制御される圧縮空気を用いた動力転てつ機。 electro-pneumatic point
現場扱いの転てつてこによって,一組の転てつ器を転
換する機器。
電磁石によって転てつ器を鎖錠する機器。
電気転てつ機の電動機回路及び表示回路を制御する
機器。
電空転てつ機の電磁弁及び表示回路を制御する機器。 electro-pneumatic switch
トングレールに接続して電気回路を開閉する機器。
トングレールの転換力を軽減する機器。
トングレールとともに作動し,その切欠きに差込みか
んが入ることによって転てつ器を鎖錠する機器。ロック
ロッドともいう。
トングレールの作動をロックロッドに伝えるため左
右のトングレールを前端部で結ぶ機器。先端かんともい
う。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
エスケープクランク
クランクの一種で,転てつ器を転換するとともに,そ
の位置に保持する構造の機器。
エスケーププラン
ジャ
エスケープクランクと転てつ鎖錠器とを組み合わせ
た単式転換鎖錠装置。エスケープエンドロックともい
う。
デフレクションバー
鉄管装置の鋼管の方向を変えるために用いる弧形の
機器。曲かんともいう。
温度の変化による鋼管の伸縮を自動調整する機器。鉄
管調整器ともいう。
軌間保持のため左右のレールをつなぐ機器。
パイプコンペンセー
タ
ゲージタイ
トングレールの行程
トングレールの接着
圧力なしで,トングレールが基本レールと所定の部分
で一様に接している状態。
トングレールの密着
接着状態にあるトングレールが,基本レールに,ある
圧力をもって接している状態。
接着照査器
転てつ装置において,基本レールとトングレールの接
着状況を照査するための機器。
転てつ棒の位置におけるトングレールの移動距離。ト
ングレールのストロークともいう。
対応英語(参考)
throw of switch(米)
e) 連動装置に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
連動装置
信号機,転てつ器などの相互間の連鎖を行う装置の総
称。
第1種連動装置
第2種連動装置
第3種連動装置
鎖錠
信号機,転てつ器などの連鎖を集中して行う装置。
信号機,転てつ器などの連鎖を分散して行う装置。
第1種連動装置及び第2種連動装置以外の連動装置。 class 3 interlocking device
信号機,転てつ器などを電気的又は機械的に操作でき
ないようにすること。
連鎖
連動機
機械連動機
二つ以上の信号機,転てつ器などの相互間で,その取
扱いについて一定の順序及び制限をつけること。
連鎖を集中して行う機器の総称。
機械てこを用いて,連鎖を機械的に行う連動機。
電気連動機
継電連動機
電子連動機
マイクロコンピュータなどを用いて連鎖を行う連動
機。
自動連動装置
信号機,転てつ器などの操作を,列車によって自動的
に行う連動装置。
てこ扱所
卓上電気てこ
照明軌道盤
信号機,転てつ器などのてこを操作する場所。
信号機,電気転てつ機などを操作する卓上のてこ。
定位鎖錠
電気てこを用いて,連鎖を機械的に行う連動機。
制御盤とリレー群とを用いて,連鎖を電気的に行う連
動機。
停車場内の線路,信号機,転てつ器などを描いた盤面
に,灯によって列車又は車両の有無を表示する盤。
inter-locking system(米)
A及びB相互間で,Aを反位にしたときBは定位に, normal lock
及びBを反位にしたときAは定位に,それぞれ鎖錠さ
れる連鎖。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
対応英語(参考)
反位鎖錠
A及びB相互間で,Bを反位にし,Aを反位にした reverse lock
ときBは反位に,及びBが定位にあるときAは定位に,
それぞれ鎖錠される連鎖。
定反位鎖錠
片鎖錠
条件付鎖錠
時間鎖錠
A及びB相互間で,Aを反位にしたとき,Bが定位
又は反位のいずれにあるときでも,Bはその位置に鎖錠
され,AはBが定位又は反位のいずれのときでも鎖錠
されない連鎖。
A及びB相互間で,Aを反位にしたとき,Bは定位
又は反位のいずれか一方にだけ鎖錠され,定位に鎖錠さ
れるものは反位,反位に鎖錠されるものは定位ではそれ
ぞれ鎖錠されず,AはBが定位又は反位のいずれのと
きでも鎖錠されない連鎖。
A及びB相互間で,Aを反位にしたとき,Bは他の
ある条件が満足されたときだけ鎖錠され,その条件が満
たされていないときは鎖錠されない連鎖。
A及びB相互間の鎖錠で,Aを定位に復してもBは
なお一定時分を経過するまでは解錠されない連鎖。
てっ査鎖錠
転てつ器を含む軌道回路内に列車又は車両があると
き,この列車又は車両によってその転てつ器を転換でき
ないようにする鎖錠。
進路鎖錠
列車又は車両が,信号機の進行を指示する信号現示又
は入換標識の進路が開通している表示によって,その進
路に進入したとき,関係転てつ器を転換できないように
する鎖錠。
進路区分鎖錠
列車又は車両が,信号機の進行を指示する信号現示又
は入換標識の進路が開通している表示によって,その進
路に進入したとき,そのてこを定位に復しても,なお列
車又は車両によって関係転てつ器を転換できないよう
に鎖錠し,列車又は車両が進路の一区分の軌道回路を通
過し終わるごとに,その区分内の転てつ器を解錠するよ
うにした鎖錠。
接近鎖錠
保留鎖錠
閉路鎖錠
信号機にいったん進行を指示する信号を現示してい
て,その信号機の外方一定区間に列車が進入したとき,
又は列車が信号機の外方一定区間に進入していて,その
信号機に進行を指示する信号を現示させたとき,列車が
その信号機の内方に進入するか,又はその信号機に停止
信号を現示させてから,相当時分経過するまでは,列車
によって進路の転てつ器などを転換できないようにす
る鎖錠。
信号機にいったん進行を指示する信号現示,又は入換
標識に進路が開通している表示をさせた後は,列車又は
車両がその信号機若しくは入換標識の進路に進入する
か,又はその信号機に停止信号現示を,若しくは入換標
識に進路が開通していない表示をさせてから,所定時分
を経過するまでは,進路内の転てつ器などを転換できな
いようにする鎖錠。
信号機の進路に関係がある軌道回路内に列車又は車
両があるときは,列車又は車両によってその信号機の進
路を構成できないようにする鎖錠。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
10
E 3013 : 2001
番号
f)
用語
定義
対応英語(参考)
表示鎖錠
1) 信号てこでは,てこを反位から定位に戻すとき, indication lock
信号機が停止信号を現示,又は入換標識が線路の
開通していない表示をするまで,そのてこを完全
に定位に戻すことができないようにする鎖錠。た
だし,継電連動及び電子連動装置では,信号機が
停止信号を現示又は入換標識が線路の開通して
いない表示をするまでに,てこを完全に定位にし
ても,所要の条件が構成されない。
2) 転てつてこでは,てこを定位から反位(反位から
定位)にするとき,転てつ器が反位(定位)に転
換を完了するまで,そのてこを完全に反位(定位)
にすることができないようにする鎖錠。ただし,
継電連動及び電子連動装置では,転てつ器が反位
(定位)に転換を完了するまでに,てこを完全に
反位(定位)にしても所要の条件が構成されない。
照査鎖錠
てこ扱所を異にするてこ相互間に付けた連鎖。
電気鎖錠器
信号機(入換標識) 連動装置において,列車の進路が数区分され,その各
の総括制御
区分ごとに信号機又は入換標識を設けて,必要に応じ外
方の信号機又は入換標識のてこによる,内方の信号機又
は入換標識の同時制御。
機械てこに取り付け,信号機,転てつ器などの鎖錠を
電気的に行う機器。
踏切保安装置に関する用語
番号
用語
定義
踏切保安装置
踏切道において,列車又は車両の運転と,道路交通と
の間の安全を保つ装置の総称で,踏切保安装置の内容に
よって第1種〜第4種に区分される。
第1種甲踏切道
自動遮断機を設置するか又は係員を配置して,踏切道
を通過するすべての列車又は車両に対し,遮断機を閉じ
道路交通を遮断する踏切道。
自動遮断機を設置するか又は係員を配置して,踏切道
を通過する始発の列車から終発の列車までの時間内に
おける列車又は車両に対し,遮断機を閉じ道路交通を遮
断する踏切道。
第1種乙踏切道
第2種踏切道
第3種踏切道
第4種踏切道
踏切警報機
踏切遮断機
電気踏切遮断機
踏切鎖錠器
係員を配置して,一定時間内における踏切道を通過す
る列車又は車両に対し,遮断機を閉じ道路交通を遮断す
る踏切道。
踏切警報機を設置してある踏切道。
第1種,第2種及び第3種以外の踏切道。
踏切道において,列車又は車両が接近した場合,赤色
のせん光,音響などによって,通行する歩行者,自動車
などに警報する機器。
踏切道の道路交通を遮断する機器。
踏切道において,列車又は車両が接近した場合,通行
する歩行者,自動車などの通行を自動的に遮断し,列車
又は車両が踏切道を通過後に遮断状態を自動的に解除
する機器。
手動操作の踏切遮断機を,列車が通過するまで開かな
いように鎖錠する機器。
対応英語(参考)
(米)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
E 3013 : 2001
番号
用語
定義
列車進行方向指示器
踏切道に接近する列車又は車両の進行方向を,通行す
る歩行者,自動車などに知らせる機器。
踏切制御子
踏切保安装置などを制御する無絶縁の短小軌道回路
を使用した列車又は車両を検知する機器。
踏切係員に対し,列車又は車両の接近を,音響器及び
表示灯によって表示する装置。
踏切列車接近表示装
置
踏切支障報知装置
障害物検知装置
踏切道に列車又は車両が接近した場合,自動的に自動
車などを検知する装置。
電子踏切制御装置
踏切保安装置の制御論理をマイクロコンピュータな
どの電子機器で構成した踏切制御装置。
踏切保安装置の警報条件などの内容を鉄道信号用文
字記号,図記号などを用いて表した図表。
踏切保安装置制御図
表
踏切警報時間制御
列車又は車両の種類又は速度などを識別することに
よって,自動的に踏切警報機の動作の開始時期を制御す
る。踏切警報機時間の定時間制御ともいう。
踏切動作反応灯
踏切道に接近中の列車,車両などの乗務員に,踏切遮
断機又は踏切警報機の正常動作を知らせる反応灯。
踏切使用停止板
踏切故障表示器
通行者に,踏切保安装置の使用停止を知らせる表示
板。
通行者に,踏切保安装置の故障を知らせる表示器。
踏切道が支障して防護する必要があるとき,操作装置
又は障害物検知装置によって,特殊信号を現示する装
置。
対応英語(参考)
g) 軌道回路装置に関する用語
番号
用語
定義
対応英語(参考)
軌道回路
列車又は車両を検知するために,レールを用いる電気
回路。
有絶縁軌道回路
無絶縁軌道回路
複軌条軌道回路
単軌条軌道回路
回路の境界にレール絶縁をした軌道回路。
回路の境界にレール絶縁をしない軌道回路。
両側レールにレール絶縁を用いた軌道回路。
片側レールにレール絶縁を用いた軌道回路。
閉電路式軌道回路
軌道リレーは常時励磁され,列車又は車両が進入した
とき,リレーが無励磁となる軌道回路。
開電路式軌道回路
直流軌道回路
軌道リレーは常時励磁されないで,列車又は車両が進
入したとき,リレーが励磁される軌道回路。
直流を用いた軌道回路。
商用周波数軌道回路
商用周波数を用いた軌道回路。
コード軌道回路
AF軌道回路
断続電流を用いた軌道回路。
可聴周波電流を用いた軌道回路。
分倍周軌道回路
分周軌道回路
商用周波数の分数調波電流を用い,受電後倍周する方
法を用いた軌道回路。
商用周波数の21の分数調波を用いた軌道回路。
長大軌道回路
商用周波数の21の分数調波を用いた長区間制御用軌
わな回路
道回路。
1車両以上が完全に入るような長い死区間で,リレー
回路によって列車検知ができるようにした回路。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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E 3013 : 2001
番号
用語
重畳軌道回路
死区間
短絡感度
定義
2種類以上の電流を重畳して用いた軌道回路。
軌道回路の一部で,列車又は車両によって軌道リレー
が 制御されない区間。
軌道リレーを無励磁状態にするため,両側レール間を
短絡する最大抵抗値。オーム (Ω) で表す。トレインシ
ャントともいう。
レールの継目を電気絶縁した状態。
両側のレールの間を電気絶縁した状態。
対応英語(参考)
レール絶縁
軌間絶縁
限流装置
軌道回路に接続し電流を調節する軌道リアクタ,軌道
抵抗子などの総称。
インピーダンスボン
ド
電気車帰線電流と軌道回路の電流とを分離するため
に用いる機器。
バイパスボンド
重畳軌道回路のレール絶縁部で,特定周波数の軌道回
路電流だけを通す機器。
シグナルボンド
軌道回路電流を流すためのボンド。信号ボンドともい
う。
レールボンド
クロスボンド
ジャンパ
電気車帰線電流を流すためのボンド。
帰線電流の平衡を保つため2以上の線路を接続する
導体。
軌道回路の一部に死区間がある場合など,1本のレー
ルと他のレールとを結ぶもので,クロスボンド以外の導
体。
H・DC軌道回路
レール間電圧を高く,短絡電流を大きくした直流を用
いて列車検知性能を向上させた軌道回路。
H・AC軌道回路
83/100Hz軌道回路
レール間電圧を高く,短絡電流を大きくした交流
80Hzを用いて列車検知性能を向上させた軌道回路。
8331Hz(50Hz区間)又は100Hz(60Hz区間)の交流
電源を用いた軌道回路
三線式軌道回路
片方のレールを共用した軌間の異なる軌道が併設さ
れる区間に設備される軌道回路。
h) その他の装置に関する用語
1) 自動列車停止装置など
番号
用語
定義
対応英語(参考)
自動列車停止装置
列車が停止信号に接近すると,列車を自動的に停止さ
せる装置。ATSともいう。
自動列車制御装置
列車の速度を自動的に制限速度以下に制御する装置。
ATCともいう。
自動列車運転装置
列車の速度制御,停止などの運転操作を自動的に制御
する装置。ATOともいう。
連続制御
地上から制御情報を連続的に車上に伝送することに
よって行う列車の制御。
点制御
地上から制御情報を特定地点で車上に伝送すること
によって行う列車の制御。
チェックイン・チェ
ックアウト
一定区間の進入点,進出点で列車を検知し,区間内の
列車の有無を判定する方式。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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E 3013 : 2001
番号
用語
定義
地上子
レール間に設置した点制御用の情報機器。
トランスポンダ
交差誘導線
地上子と車上子間でデジタル情報伝送を行う装置。
一定間隔毎に交差させた並行2線を線路に沿って張
り,これに信号電流を流す誘導線。列車位置検知,地上
〜車上間情報伝送などに使われる。
対応英語(参考)
2) 遠隔制御装置など
番号
用語
定義
対応英語(参考)
遠隔制御装置
信号保安装置を隔たった地点で操作する装置。RCと
もいう。
列車集中制御装置
1か所の制御所で制御区間内各駅の信号保安装置を
制御するとともに,列車運転を指令する装置。CTCと
もいう。
自動進路制御装置
列車又は車両の進路設定をプログラム化して自動的
に制御する装置。
列車運行管理装置
列車運行に伴う業務を総合して管理する装置。
3) その他
番号
用語
定義
対応英語(参考)
列車選別装置
列車の種類別(急行,緩行,貨物など)を自動的に選
別する装置。
なだれ警報装置
落石警報装置
車軸検知器
接地検出器
なだれを自動的に知らせる装置。
落石を自動的に知らせる装置。
走行する列車又は車両の車軸の通過を感知する機器。 axle detector
フェールセーフ構成のために非接地で使用する信号電
源の大地間接地抵抗を常時監視し,異常を検出する装置。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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E 3013 : 2001
鉄道信号保安用語JIS原案作成委員会 構成表
氏名
(委員長)
(委員)
(事務局)
高 重 哲 夫
穐 山 貞 治
高 橋 総 一
日比野 謙 一
澤 本 尚 志
久保田 清 登
河 合 修
大 熊 康 義
柴 田 裕 邦
高 橋 博
石 川 了
渡 辺 俊 勝
若 林 武 夫
市 川 和 男
安 原 碩 人
平 尾 裕 司
池 川 澄 夫
湯 田 豊 人
斉 藤 辰 夫
町 田 満寿男
田 鍬 守
石 塚 豊 作
大 越 充
増 本 一 彦
白 土 義 男
大 谷 隆 一
鈴 木 洋 司
長谷川 集 三
所属
財団法人鉄道総合技術研究所
通商産業省工業技術院標準部
運輸省鉄道局
電気技術開発株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
東海旅客鉄道株式会社
西日本旅客鉄道株式会社
東武鉄道株式会社
相模鉄道株式会社
日本信号株式会社
株式会社京三製作所
大同信号株式会社
東邦電機工業株式会社
株式会社三工社
社団法人日本鉄道電気技術協会
財団法人鉄道総合技術研究所
通商産業省工業技術院
運輸省鉄道局
東日本旅客鉄道株式会社
東海旅客鉄道株式会社
西日本旅客鉄道株式会社
東武鉄道株式会社
相模鉄道株式会社
日本信号株式会社
株式会社京三製作所
大同信号株式会社
株式会社三工社
社団法人日本鉄道電気技術協会