H 4203:2018

ページ

序文 ··································································································································· 1

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 用語及び定義 ··················································································································· 2

4 種類······························································································································· 2

5 品質······························································································································· 4

5.1 外観 ···························································································································· 4

5.2 化学成分 ······················································································································ 4

5.3 機械的性質 ··················································································································· 6

6 寸法及びその許容差 ·········································································································· 9

6.1 棒 ······························································································································· 9

6.2 線 ······························································································································ 10

7 試験······························································································································ 11

7.1 分析試験 ····················································································································· 11

7.2 引張試験 ····················································································································· 11

8 検査······························································································································ 11

9 表示······························································································································ 11

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 12

(1)

page

H 4203:2018

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

マグネシウム協会(JMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS H 4203:2011は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

特許番号

3030338号

所有者

国立研究開発法人産業技術総合研究所

高強度難燃性マグネシウム合金の製

造方法

難燃性マグネシウム合金押出材の製

国立研究開発法人産業技術総合研究所

造方法及びその押出材

有効期限

2018年10月5日

高強度高延性難燃性マグネシウム合

国立研究開発法人産業技術総合研究所

金及びその製造方法

3905115号

高強度高靭性マグネシウム合金及び

河村能人

その製造方法

4500916号

マグネシウム合金及びその製造方法 国立大学法人熊本大学

本田技研工業株式会社

不二ライトメタル株式会社

株式会社日本製鋼所

5024705号

マグネシウム合金材およびその製造

株式会社神戸製鋼所

方法

日産自動車株式会社

国立大学法人熊本大学

特開2015-14046 マグネシウム合金ワイヤ及びその製 東邦金属株式会社

造方法

国立大学法人熊本大学

2027年8月30日

4415098号

特許権の名称

5035893号

2025年3月15日

2024年11月26日

2024年9月28日

2027年11月16日

2034年6月3日

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

(2)

page

日本工業規格

JIS

H 4203:2018

マグネシウム合金棒及び線

Magnesium alloy bars and wires

序文

この規格は,2007年に第4版として発行されたISO 3116を基とし,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1

適用範囲

この規格は,押出加工及び引抜加工によって製造した,断面が円形,長方形,正方形,正六角形又は正

八角形のマグネシウム合金棒(以下,棒という。)及びマグネシウム合金線(以下,線という。)について

規定する。

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 3116:2007,Magnesium and magnesium alloys−Wrought magnesium alloys(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号

JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則

JIS H 1331 マグネシウム及びマグネシウム合金−分析用試料採取方法及び分析方法通則

JIS H 1332 マグネシウム及びマグネシウム合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1333 マグネシウム及びマグネシウム合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1334 マグネシウム及びマグネシウム合金中のマンガン定量方法

JIS H 1335 マグネシウム及びマグネシウム合金中のけい素定量方法

JIS H 1336 マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1337 マグネシウム及びマグネシウム合金中のニッケル定量方法

JIS H 1338 マグネシウム及びマグネシウム合金中の鉄定量方法

JIS H 1340 マグネシウム合金中のジルコニウム定量方法

JIS H 1341 マグネシウム合金中のカルシウム定量方法

JIS H 1345 マグネシウム合金中の希土類定量方法

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2

H 4203:2018

JIS Z 2241 金属材料引張試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

棒(bar)

全長にわたって中空部のない均一な断面をもち,直線形状で供給される展伸材。断面の形状は,円形,

正方形,長方形,正六角形又は正八角形とし,長方形の棒は,厚さが幅の1/10を超えるものをいう。

3.2

線(wire)

全長にわたって中空部のない均一な断面をもち,コイル形状で供給される展伸材。断面の形状は,円形,

正方形,長方形,正六角形又は正八角形とし,長方形の線は,厚さが幅の1/10を超えるものをいう。

4

種類

棒及び線の種類は,押出棒26種,並びに引抜棒,押出線及び引抜線はそれぞれ19種に区分し,それら

の種類の記号は,表1〜表4による。

表1−押出棒の種類の記号

種類の記号

ISO 3116による記号 JIS H 4203:2011(旧規格) JIS H 4203:2011(旧規格)

(参考)

による種類(参考)

による種類の記号(参考)

1種B

1種C

2種

3種

5種

6種

8種

9種

10種

11種

12種

表6の質別記号は,この表の種類の記号の後にハイフン“-”とともに表記する。

例 MBE-AZ31B-F

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3

H 4203:2018

表2−引抜棒の種類の記号

種類の記号

ISO 3116による記号

(参考)

JIS H 4203:2011(旧規格) JIS H 4203:2011(旧規格)

による種類(参考)

による種類の記号(参考)

表7の質別記号は,この表の種類の記号の後にハイフン“-”とともに表記する。

例 MBD-AZ31B-F

表3−押出線の種類の記号

種類の記号

ISO 3116による記号

(参考)

JIS H 4203:2011(旧規格) JIS H 4203:2011(旧規格)

による種類(参考)

による種類の記号(参考)

表6の質別記号は,この表の種類の記号の後にハイフン“-”とともに表記する。

例 MWE-AZ31B-F

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4

H 4203:2018

表4−引抜線の種類の記号

種類の記号

ISO 3116による記号

(参考)

JIS H 4203:2011(旧規格) JIS H 4203:2011(旧規格)

による種類(参考)

による種類の記号(参考)

表7の質別記号は,この表の種類の記号の後にハイフン“-”とともに表記する。

例 MWD-AZ31B-F

5

品質

5.1

外観

棒及び線は,きず(例えば,穴,切欠き,しみ,溝など),割れなどの,使用上有害な欠点があってはな

らない。

なお,外観の合否判定基準は,受渡当事者間の協定による。

5.2

化学成分

棒及び線は,7.1によって試験を行い,その化学成分は,表5による。

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5

H 4203:2018

表5−化学成分

種類の記号

単位 %

その他b)

個々

合計

残部 2.4〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 2.4〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 2.4〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 7.8〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 7.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 8.6〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 8.6〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 8.6〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

MBE-AXM410 残部 3.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

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6

H 4203:2018

表5−化学成分(続き)

単位 %

その他b)

個々

合計

MBE-AXM510 残部 4.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

MBE-AXM610 残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

MBE-AXM620 残部 5.5〜

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

残部

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

残部

以下

以下

以下

以下

以下

以下

種類の記号

“−”で示す元素は,意図的に添加する元素ではないことを示す。また,この表に規定のない元素は,受渡当事者間

の協定がない限り,意図的に添加してはならない。

“−”で示す元素及びこの表に示していない元素は,存在が予知される場合,又はその他の欄の規定の値を超えるお

それがある場合に限って,製造業者の判断によって分析を行う。

注a) “RE”は,ネオジム(Nd)及び他の重希土類元素である。

b) その他の元素の“個々”の値は,この表に示す元素以外の個々の成分値をいい,“合計”の値は,個々の成分値

を合計したものをいう。

5.3

機械的性質

棒及び線は,7.2によって試験を行い,その機械的性質は,表6及び表7よる。0.2 %耐力の適用は,受

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7

H 4203:2018

渡当事者間の協定による。ただし,質別記号Fの機械的性質は,受渡当事者間の協定によって,これらの

表以外の数値を適用してもよい。

表6−押出棒及び押出線の機械的性質

種類の記号

質別記号a)

径,厚さ又は

対辺距離

引張試験

引張強さ

0.2 %耐力

伸び

10以下

65以下

220以上

240以上

140以上

150以上

10以上

10以上

65以下

220以上

140以上

8以上

10以下

40以下

65以下

260以上

270以上

260以上

160以上

180以上

160以上

6以上

10以上

10以上

65以下

250以上

120以上

8以上

65以下

250以上

120以上

6以上

40以下

40を超え 60以下

60を超え 130以下

295以上

295以上

290以上

195以上

195以上

185以上

10以上

8以上

8以上

6以下

6を超え 60以下

60を超え 130以下

325以上

330以上

310以上

205以上

230以上

205以上

4以上

4以上

2以上

65以下

260以上

150以上

6以上

65以下

280以上

180以上

8以上

65以下

280以上

180以上

6以上

65以下

280以上

180以上

6以上

65以下

250以上

140以上

8以上

65以下

220以上

80以上

10以上

65以下

240以上

100以上

8以上

65以下

250以上

120以上

6以上

65以下

250以上

120以上

6以上

10以下

10を超え 100以下

280以上

300以上

200以上

225以上

8以上

8以上

全ての寸法

10を超え

10を超え

40を超え

275以上

255以上

4以上

50以下

300以上

210以上

5以上

50以下

310以上

230以上

5以上

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8

H 4203:2018

表6−押出棒及び押出線の機械的性質(続き)

種類の記号

質別記号a)

径,厚さ又は

対辺距離

引張試験

引張強さ

0.2 %耐力

伸び

10以下

10を超え 50以下

50を超え 100以下

230以上

230以上

200以上

120以上

120以上

120以上

3以上

3以上

3以上

10を超え

10以下

75以下

230以上

245以上

150以上

160以上

8以上

10以上

10以上

130以下

250以上

160以上

7以上

10以上

130以下

325以上

300以上

3以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

250以上

250以上

170以上

160以上

6以上

6以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

250以上

250以上

160以上

160以上

6以上

6以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

230以上

220以上

140以上

130以上

5以上

5以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

220以上

220以上

130以上

130以上

6以上

6以上

60以下

110以上

90以上

20以上

80以下

320以上

240以上

4以上

80以下

330以上

250以上

注記 1 N/mm2=1 MPa

注a) 質別記号は,JIS H 0001に規定する基本記号,定義及び意味による。

4以上

表7−引抜棒及び引抜線の機械的性質

種類の記号

質別記号a)

径,厚さ又は

対辺距離

引張試験

引張強さ

0.2 %耐力

1以上

10を超え

10以下

65以下

220以上

240以上

140以上

150以上

1以上

100以下

220以上

140以上

1以上

10を超え

40を超え

10以下

40以下

65以下

260以上

270以上

260以上

160以上

180以上

160以上

1以上

65以下

250以上

120以上

1以上

65以下

250以上

120以上

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9

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表7−引抜棒及び引抜線の機械的性質(続き)

種類の記号

質別記号a)

径,厚さ又は

対辺距離

引張強さ

0.2 %耐力

1以上

40以下

40を超え 60以下

60を超え 130以下

295以上

295以上

290以上

195以上

195以上

185以上

1以上

6以下

6を超え 60以下

60を超え 130以下

325以上

330以上

310以上

205以上

230以上

205以上

1以上

65以下

260以上

150以上

1以上

65以下

280以上

180以上

1以上

65以下

280以上

180以上

1以上

65以下

280以上

180以上

1以上

65以下

250以上

140以上

1以上

65以下

220以上

80以上

1以上

65以下

240以上

100以上

1以上

65以下

250以上

140以上

1以上

65以下

250以上

140以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

250以上

250以上

170以上

160以上

10以上

50以下

50を超え 100以下

250以上

250以上

160以上

160以上

1以上

60以下

110以上

90以上

1以上

80以下

320以上

240以上

1以上

80以下

330以上

250以上

引張試験

径が1 mm未満の引抜線の機械的性質の値は,受渡当事者間の協定による。

注記 1 N/mm2=1 MPa

注a) 質別記号は,JIS H 0001に規定する基本記号,定義及び意味による。

6

寸法及びその許容差

6.1

6.1.1

寸法

棒の長さ及び断面の寸法は,次による。

a) 棒の長さは,1 000 mm以上とする。1 000 mm未満の場合は,受渡当事者間の協定による。

b) 棒の断面の寸法は,受渡当事者間の協定による。

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6.1.2

寸法の許容差

丸棒の長さ及び径の許容差,並びに曲がりの許容値は,次による。丸棒以外の寸法の許容差は,受渡当

事者間の協定による。

010

mmとする。た

a) 丸棒の長さの許容差は,径が50 mm以下で長さが1 000〜6 000 mmの場合には,

だし,それ以外の長さの場合のプラス側の許容差は,受渡当事者間の協定による。

b) 丸棒の径の許容差は,表8による。この許容差は,全許容差と同一の範囲で(+)側又は(−)側だ

けとしてもよい。ただし,この場合,上側の許容差又は下側の許容差は0とする。

なお,表8に規定する径の範囲外の寸法の許容差は,受渡当事者間の協定による。

表8−丸棒の径の許容差

単位 mm

許容差

1以上

4以下

4を超え 10以下

10を超え 16以下

16を超え 30以下

30を超え 50以下

50を超え 80以下

80を超え 120以下

押出棒

引抜棒

c) 丸棒の曲がりの許容値は,長さの0.2 %とする。

なお,丸棒の曲がりは全長に対する弧の深さをいい,“ミリメートル(mm)”単位で表す。

6.2

6.2.1

寸法

線の寸法は,受渡当事者間の協定による。

6.2.2

寸法の許容差

線の径の許容差は,表9及び表10による。この許容差は,全許容差と同一の範囲で(+)側又は(−)

側だけとしてもよい。ただし,この場合,上側の許容差又は下側の許容差は0とする。

なお,表9及び表10に規定する径の範囲外の寸法の許容差は,受渡当事者間の協定による。

表9−押出線の径の許容差

単位 mm

4を超え

10を超え

許容差

10以下

16以下

表10−引抜線の径の許容差

単位 mm

許容差

0.3以上

0.5以下

0.5を超え 0.8以下

0.8を超え 3.2以下

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11

H 4203:2018

7

試験

7.1

分析試験

化学成分の分析試験は,JIS H 1331,JIS H 1332,JIS H 1333,JIS H 1334,JIS H 1335,JIS H 1336,JIS

H 1337,JIS H 1338,JIS H 1340,JIS H 1341及びJIS H 1345による。

表5に規定するLi,Y及びその他の元素の分析が必要な場合は,その分析方法は,受渡当事者間の協定

による。

7.2

引張試験

棒の引張試験は,JIS Z 2241による。試験片は,種類・質別及び寸法が同じ管の中から通常,1 m当た

りの質量が2 kg以下のものは1 000 kg及びその端数,1 m当たりの質量が2 kgを超えるものは2 000 kg及

びその端数を一組とし,各組から適切な抜取方法によって1本を抜き取った試料から採取する。試験片の

種類は,JIS Z 2241の6.2(試験片の種類)に規定する4号試験片による。4号試験片を用いることができ

ない場合は,定形試験片として10号試験片を,又は比例試験片として14A号試験片を用いる。

なお,径又は対辺距離が50 mm以上の棒では,試験片の軸が棒の表面とその中心との中央部にあるよう

に,引張試験片を採取する。

線の引張試験の方法は,受渡当事者間の協定による。

8

検査

棒及び線の検査は,次による。

a) 検査の一般事項は,JIS H 0321による。

b) 外観は,5.1に適合しなければならない。

c) 化学成分は,5.2に適合しなければならない。

d) 機械的性質は,5.3に適合しなければならない。

e) 寸法は,箇条6に適合しなければならない。

9

表示

棒及び線は,1包装ごと,1束ごと又は1製品ごとに,適切な方法によって,次の事項を表示する。

a) 種類の記号及び質別記号

b) 寸法

c) 製造番号,及び製造年月又はその略号

d) 製造業者名又はその略号

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H 4203:2018

JIS H 4203:2018 マグネシウム合金棒及び線

(I)JISの規定

箇条番号

及び題名

(II)国際

規格番号

内容

1 適用範囲 押出加工及び引抜

加工した断面が円

形,長方形,正方形,

正六角形,正八角形

のマグネシウム合

金棒及びマグネシ

ウム合金線につい

て規定。

3 用語及び

定義

4 種類

押出棒26種,引抜

棒,押出線及び引抜

線19種の材料を規

定。

ISO規格品は押出棒

の11種類,その他

は国内独自品。

(III)国際規格の規定

箇条

番号

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇条ごと

技術的差異の内容

の評価

JISは,適用範囲からISO規格のマ

マグネシウム合金(棒,

削除

管,鍛造品及び厚板・薄

グネシウム合金のうち,棒用合金以

外を削除した。

板)の化学成分及び機械

的性質を規定。

追加

JISは,適用範囲に引抜加工した

棒,押出加工した線及び引抜加工し

た線を追加した。

(V)JISと国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

内容

追加

JISでは用語及び定義を追加した

材料

材料を11種類に分類

し,記号を指定

追加

JISは,独自の記号を追加し,ISO

規格の記号は参考とした。さらに

JIS独自品として押出棒15種類,

引抜棒,押出線及び引抜線のそれぞ

れ19種類を追加した。

削除

ISO規格の棒用合金以外の種類を

削除した。

ISO規格は,棒,管,鍛造品及び厚

板・薄板に使用されるマグネシウム

合金について,化学成分及び機械的

性質を規定している。JISは,使用

者の利便性を考慮し,JIS H 4201

(板及び条),JIS H 4202(継目無

管),JIS H 4203(棒及び線),JIS H

4204(押出形材)及びJIS H 4205

(鍛造品)の5種類の規格としてい

る。

実質的な差異はない。

追加したJIS独自品は,ISOへの提

案を検討する。

附属書JA

(参考)

JISと対応国際規格との対比表

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H 4203:2018

(I)JISの規定

箇条番号

及び題名

4 種類(続

き)

5 品質

(II)国際

規格番号

内容

押出棒26種,引抜

棒,押出線及び引抜

線19種の材料を規

定。

ISO規格品は押出棒

の11種類,その他

は国内独自品。

5.1 外観

5.2 化学成分

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇条

番号

箇条ごと

技術的差異の内容

の評価

変更

ISO規格は,棒を“B”と表記して

製品形状の記号の変更は,市場の混

いるが,JISは独自の記号として,

乱を招くおそれがあるので,棒には

押出棒に“MBE”,引抜棒に“MBD”, 旧規格で用いた記号(MB)を用い

押出線に“MWE”及び引抜線に ることとした。線はJIS独自の規定

“MWD”を付けることとした。

のため,記号(MW)もJIS独自で

規定した。

内容

製品形状による名称

化学成分

追加

削除

追加

変更

5.3 機械的性質

機械的性質

削除

追加

JISとして必要な規定項目を追加

した。

ISO規格の棒用合金以外の種類を

削除した。

JISは,独自の記号を追加し,ISO

規格の記号は参考とした。さらに

JIS独自品として押出棒15種類,

引抜棒,押出線及び引抜線19種類

の化学成分の追加,並びに注欄に

JISとして必要な化学成分に関す

る説明を追加した。

ISOへの提案を検討する。

ISO規格へのMn含有量の上限値変

更及びCa上限値の追加,並びにJIS

独自種類の追加の提案を検討する。

注欄への追加については,技術的な

差異はない。

追加したJIS独自品は,ISO規格へ

の提案を検討する。耐力及び質別記

号の数値の取扱いに関する規定に

ついては,技術的な差異はない。

MWE-AZ31B及びMWD-AZ31Bに

ついては耐食性を考慮し,Mn含有

量の上限値を変更するとともにCa

の上限値を追加した。

ISO規格の棒用合金以外の機械的

性質を削除した。

JIS独自品の押出棒15種類,引抜

棒,押出線及び引抜線19種類の機

械的性質の追加,並びにJISとして

必要な耐力及び質別記号の数値の

取扱いに関する規定を追加した。

(V)JISと国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

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H 4203:2018

6 寸法及び

その許容差

内容

5.3 機械的性質

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇条

番号

箇条ごと

技術的差異の内容

の評価

変更

ISO規格は,H×2,H×4などの記

号を規定している。JISは,JIS H

0001で規定されている記号に変更

した。

追加

ISO規格に規定のない棒の長さ,棒

の寸法の許容差及び線の寸法の許

容差を追加した。

内容

質別記号

6.1 棒

6.1.1 寸法

6.1.2寸法の許容差

6.2 線

6.2.1 寸法

6.2.2 寸法の許容差

7.1 分析試験

化学成分

変更

7.2 引張試験

引張試験方法

試験片

変更

試料採取

変更

8 検査

再試験(検査)

変更

9 表示

注文用名称

変更

7 試験

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 3116:2007,MOD

関連する外国規格

ISO規格は,分析方法の規格を具体

的に規定していない。JISは,必要

な化学成分ごとの試験方法を追加

した。

JISは,JIS Z 2241を引用すること

し,必要な試験片の種類を追加し

た。

JISとして必要な試験片の採取方

法を追加及び変更した。

JISとして必要な検査項目に変更

した。

JISとして必要な表示項目に変更

した。

(V)JISと国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

質別記号の変更は,市場の混乱を招

くおそれがあるので現状のままと

する。

ISO規格への寸法及び許容差の追

加の提案を検討する。

ISO規格への試験片採取方法変更

の提案を検討する。

ISO規格への検査内容変更の提案

を検討する。

箇条番号

及び題名

5 品質(続

き)

(II)国際

規格番号

(I)JISの規定

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H 4203:2018

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

− MOD ··············· 国際規格を修正している。