2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

H 5120:2016

ページ

1 適用範囲························································································································· 1

2 引用規格························································································································· 1

3 種類及び記号 ··················································································································· 1

4 品質······························································································································· 5

4.1 鋳物の品質 ··················································································································· 5

4.2 化学成分 ······················································································································ 5

4.3 機械的性質及び電気的性質 ······························································································ 9

5 形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差 ··········································································· 10

6 製造方法························································································································ 10

7 試験······························································································································ 10

7.1 分析試験 ····················································································································· 10

7.2 引張試験 ····················································································································· 10

7.3 硬さ試験 ····················································································································· 13

7.4 導電率試験 ·················································································································· 13

8 検査······························································································································ 13

9 表示······························································································································ 14

10 報告 ···························································································································· 14

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

H 5120:2016

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本

鋳造協会(JFSinc)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS H 5120:2009は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

− 発明の名称:無鉛青銅合金

− 設定登録日:2003年8月8日

− 特許番号 :第3459623号

− 特許権者 :京和ブロンズ株式会社

京都府久世郡久御山町佐山新開地314

− 発明の名称:銅合金とその合金を用いた鋳塊又は接液部品

− 設定登録日:2005年6月24日

− 特許番号 :第3690746号

− 特許権者 :株式会社キッツ

千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1

− 発明の名称:青銅合金

− 設定登録日:2006年3月3日

− 特許番号 :第3776441号

− 特許権者 :株式会社キッツ

千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1

− 発明の名称:青銅合金とその合金を用いた鋳塊・接液部品

− 設定登録日:2006年7月21日

− 特許番号 :第3830946号

− 特許権者 :株式会社キッツ

千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1

− 発明の名称:飲料水用銅合金製バルブ

− 設定登録日:2006年9月8日

− 特許番号 :第3850861号

− 特許権者 :株式会社キッツ

千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1

− 発明の名称:耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金

− 設定登録日:2007年5月18日

− 特許番号 :第3957308号

− 特許権者 :滋賀バルブ協同組合

(2)

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H 5120:2016

滋賀県彦根市岡町52番地

:滋賀県

滋賀県大津市京町4丁目1番1号

− 発明の名称:銅合金系水道用部材

− 設定登録日:2007年4月20日

− 特許番号 :第3946244号

− 特許権者 :株式会社栗本鐵工所

大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号

− 発明の名称:無鉛快削性銅合金

− 設定登録日:2005年10月28日

− 特許番号 :第3734372号

− 特許権者 :三菱伸銅株式会社

東京都品川区北品川4丁目7番35号

− 発明の名称:快削性銅合金

− 設定登録日:2007年2月16日

− 特許番号 :第3917304号

− 特許権者 :三菱伸銅株式会社

東京都品川区北品川4丁目7番35号

− 発明の名称:鉛を超低量含む快削銅合金

− 設定登録日:2012年3月16日

− 特許番号 :第4951623号

− 特許権者 :三菱伸銅株式会社

東京都品川区北品川4丁目7番35号

− 発明の名称:機械的特性に優れた鋳物用無鉛銅合金

− 設定登録日:2013年8月9日

− 特許番号 :第5335558号

− 特許権者 :滋賀バルブ協同組合

滋賀県彦根市岡町52番地

:株式会社ビワライト

滋賀県彦根市岡町52番地

:滋賀県

滋賀県大津市京町4丁目1番1号

− 発明の名称:水道部材用銅合金

− 設定登録日:2013年11月8日

− 特許番号 :第5406405号

− 特許権者 :株式会社栗本鐵工所

大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号

− 発明の名称:鋳造性に優れた無鉛快削性黄銅

− 設定登録日:2014年1月17日

− 特許番号 :第5454144号

(3)

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H 5120:2016

− 特許権者 :TOTO株式会社

福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1号

− 発明の名称:水道部材用黄銅合金

− 設定登録日:2014年4月18日

− 特許番号 :第5522582号

− 特許権者 :株式会社栗本鐵工所

大阪府大阪市西区北堀江1丁目12番19号

− 発明の名称:飲料水用のバルブ

− 設定登録日:2010年2月12日

− 特許番号 :第4455507号

− 特許権者 :株式会社キッツ

千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目10番1

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

(4)

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日本工業規格

JIS

H 5120:2016

銅及び銅合金鋳物

Copper and copper alloy castings

1

適用範囲

この規格は,砂型鋳造,金型鋳造,遠心鋳造,精密鋳造など(連続鋳造を除く。)によって製造された銅

及び銅合金鋳物(以下,鋳物という。)について規定する。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0403 鋳造品−寸法公差方式及び削り代方式

JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則

JIS H 0505 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法

JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則

JIS H 1051 銅及び銅合金中の銅定量方法

JIS H 1052 銅及び銅合金中のすず定量方法

JIS H 1053 銅及び銅合金中の鉛定量方法

JIS H 1054 銅及び銅合金中の鉄定量方法

JIS H 1055 銅及び銅合金中のマンガン定量方法

JIS H 1056 銅及び銅合金中のニッケル定量方法

JIS H 1057 銅及び銅合金中のアルミニウム定量方法

JIS H 1058 銅及び銅合金中のりん定量方法

JIS H 1061 銅及び銅合金中のけい素定量方法

JIS H 1062 銅及び銅合金中の亜鉛定量方法

JIS H 1065 銅及び銅合金中のセレン定量方法

JIS H 1068 銅及び銅合金中のビスマス定量方法

JIS H 1070 銅及び銅合金中の硫黄定量方法

JIS H 1072 銅及び銅合金中のアンチモン定量方法

JIS H 1292 銅合金の蛍光X線分析方法

JIS Z 2241 金属材料引張試験方法

JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験−試験方法

3

種類及び記号

鋳物の種類及び記号は,合金系及び鋳造法並びに表2の化学成分によって区分し,表1のとおりとする。

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2

H 5120:2016

表1−種類及び記号

種類

記号

合金系

鋳造法の

区分

砂型鋳造

金型鋳造

金型遠心

鋳造

砂型遠心

鋳造

精密鋳造

参考

合金の特色

用途例a)

鋳造性がよい。導電性及び熱伝導

性がよい。CAC102及びCAC103

より引張強さが高い。

羽口,大羽口,冷却板,熱風弁,

電極ホルダー,一般機械部品な

ど。

CAC101より導電性及び熱伝導性

がよい。

羽口,電気用ターミナル,分岐

スリーブ,コンタクト,導体,

一般電気部品など。

銅鋳物の中では導電性及び熱伝導

性が最もよい。

転炉用ランスノズル,電気用タ

ーミナル,分岐スリーブ,通電

サポート,導体,一般電気部品

など。

銅鋳物1種 CAC101

Cu系

銅鋳物2種 CAC102

Cu系

銅鋳物3種 CAC103

Cu系

黄銅鋳物1

Cu−Zn系

ろう付けしやすい。

フランジ類,電気部品,装飾用

品など。

黄銅鋳物2

Pb系

黄銅鋳物の中で比較的鋳造が容易

である。

電気部品,計器部品,一般機械

部品など。

黄銅鋳物3

Pb系

CAC202よりも引張強さが高い。

給排水金具,電気部品,建築用

金具,一般機械部品,日用品・

雑貨品など。

耐脱亜鉛黄

銅鋳物11

Sn−Pb系

耐脱亜鉛性に優れ,CAC406と同

等の引張強さ及び伸びをもつ。被

削性はCAC203及びCAC406より

劣る。

給水用具・給水管用各種部品な

ど。

耐脱亜鉛黄

銅鋳物21

Bi系

鉛浸出量はほとんどない。

CAC202より引張強さが高い。

CAC203より耐脱亜鉛性が高い。

被削性はCAC203より劣る。

CAC406より高い引張強さ及び伸

びをもつ。

給水用具・給水管用各種部品な

ど。

耐脱亜鉛黄

銅鋳物31

Sn−Bi系

鉛浸出量はほとんどない。耐脱亜

鉛性に優れ,CAC406と同等の引

張強さ及び伸びをもつ。被削性は

CAC203及びCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品な

ど。

耐脱亜鉛黄

銅鋳物32

Sn−Bi系

鉛浸出量はほとんどない。耐脱亜

鉛性に優れ,CAC406と同等の引

張強さ及び伸びをもつ。被削性は

CAC203及びCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品な

ど。

高力黄銅鋳

物1種

Al系

黄銅鋳物より引張強さ及び硬さに

優れ,耐食性及びじん性もよい。

舶用プロペラ,プロペラボンネ

ット,軸受,弁座,弁棒,軸受

保持器,レバー,アーム,ギヤ,

舶用ぎ装品など。

高力黄銅鋳

物2種

Al系

CAC301より引張強さが高い。耐

摩耗性もよい。

舶用プロペラ,軸受,軸受保持

器,スリッパー,エンドプレー

ト,弁座,弁棒,特殊シリンダ,

一般機械部品など。

高力黄銅鋳

物3種

Fe系

CAC302より引張強さ,硬さ及び

耐摩耗性がよい。

低速高荷重のしゅう(摺)動部

品,大形バルブ,ステム,ブシ

ュ,ウォームギヤ,スリッパー,

カム,水圧シリンダ部品など。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

H 5120:2016

表1−種類及び記号(続き)

種類

記号

合金系

鋳造法の

区分

砂型鋳造

金型鋳造

砂型遠心

鋳造

金型遠心

鋳造

精密鋳造

参考

合金の特色

用途例a)

高力黄銅鋳物の中で引張強さ及び

硬さが最も優れ,高荷重でも耐摩

耗性がよい。

低速高荷重のしゅう(摺)動部

品,橋りょう(梁)用支承板,

軸受,ナット,ウォームギヤ,

耐摩耗板など。

湯流れ及び被削性がよい。

軸受,銘板,一般機械部品など。

CAC406に比べて,耐圧性,耐摩

耗性及び耐食性がよく,かつ,引

張強さ及び伸びもよい。鉛浸出量

は少ない。

軸受,ポンプ部品,バルブ,歯

車,舶用丸窓,電動機器部品な

ど。

高力黄銅鋳

物4種

Fe系

青銅鋳物1

Zn−Pb系

青銅鋳物2

Zn系

青銅鋳物3

Zn系

CAC406に比べて,耐圧性,耐摩

耗性,引張強さ及び伸びがよく,

かつ,耐食性がCAC402よりもよ

い。鉛浸出量は少ない。

軸受,ポンプ部品,バルブ,歯

車,舶用丸窓,電動機器部品,

一般機械部品など。

青銅鋳物6

Zn−Pb系

耐圧性,耐摩耗性,被削性及び鋳

造性がよい。

バルブ,ポンプ部品,給水用

具・給水管用各種部品,水道用

資機材,軸受,一般機械部品,

景観鋳物,美術鋳物など。

青銅鋳物7

Zn−Pb系

耐圧性及び耐摩耗性がよい。引張

強さ及び伸びがCAC406よりよ

い。

バルブ,ポンプ部品,給水用

具・給水管用各種部品,水道用

資機材,軸受,一般機械部品な

ど。

青銅鋳物8

Zn−Pb系

CAC406の低鉛組成の青銅で

バルブ,ポンプ部品,給水用

CAC406と同等の引張強さ,伸び,

具・給水管用各種部品,水道用

耐摩耗性,耐食性及び耐圧性をも 資機材,軸受,一般機械部品な

つが,被削性は劣る。

ど。

青銅鋳物

11種

S系

硫化物を分散させた青銅で,鉛浸

出量はほとんどない。CAC406よ

り赤みを帯びている。CAC406に

比べて,引張強さ及び伸びは同等

であるが,厚肉鋳物の耐圧性はよ

い。被削性はCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,

一般機械部品など。

りん青銅鋳

物2種A

P系

砂型鋳造

砂型遠心

鋳造

精密鋳造

耐食性及び耐摩耗性がよい。鉛浸

出量は非常に少ない。

歯車,ウォームギヤ,軸受,羽

根車,一般機械部品など。

りん青銅鋳

物2種B

P系

金型鋳造

金型遠心

鋳造

りん青銅鋳

物3種A

P系

砂型鋳造

砂型遠心

鋳造

精密鋳造

硬さが高く,耐摩耗性がよい。鉛

浸出量は非常に少ない。

しゅう(摺)動部品,油圧シリ

ンダ,スリーブ,歯車,製紙用

各種ロールなど。

りん青銅鋳

物3種B

P系

金型鋳造

金型遠心

鋳造

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

H 5120:2016

表1−種類及び記号(続き)

種類

記号

合金系

鉛青銅鋳物

2種

Pb系

鉛青銅鋳物

3種

Pb系

鉛青銅鋳物

4種

Pb系

鉛青銅鋳物

5種

アルミニウ

ム青銅鋳物

1種

鋳造法の

区分

砂型鋳造

金型鋳造

砂型遠心

鋳造

金型遠心

鋳造

精密鋳造

参考

合金の特色

用途例a)

耐圧性及び耐摩耗性がよい。

中高速・高荷重用軸受,シリン

ダ,バルブなど。

面圧の高い軸受に適し,なじみ性

がよい。

中高速・高荷重用軸受,大形エ

ンジン用軸受など。

CAC603よりなじみ性がよい。

中高速・中荷重用軸受,車両用

軸受,ホワイトメタルの裏金な

ど。

Pb系

鉛青銅鋳物の中でなじみ性及び耐

焼付性が特によい。

中高速・低荷重用軸受,エンジ

ン用軸受など。

Mn系

引張強さ及びじん性に優れ,曲げ

にも強い。耐食性,耐熱性,耐摩

耗性及び低温特性がよい。

耐酸ポンプ,軸受,歯車,バル

ブシート,プランジャ,製紙用

ロールなど。

アルミニウ

ム青銅鋳物

2種

Mn系

引張強さが大きく,耐食性及び耐

摩耗性がよい。

舶用小形プロペラ,軸受,歯車,

バルブシート,羽根車,ボルト,

ナット,安全工具,ステンレス

鋼用軸受,架線金具など。

アルミニウ

ム青銅鋳物

3種

Mn系

大形鋳物に適し,引張強さが特に

大きく,耐食性及び耐摩耗性がよ

い。

舶用プロペラ,羽根車,バルブ,

歯車,ポンプ部品,化学工業用

機器部品,ステンレス鋼用軸

受,食品加工用機械部品など。

アルミニウ

ム青銅鋳物

4種

Ni系

単純形状の大形鋳物に適し,引張

強さが特に大きく,耐食性及び耐

摩耗性がよい。

舶用プロペラ,軸受,歯車,化

学用機器部品など。

シルジン青

銅鋳物1種

Zn系

湯流れがよい。引張強さが大きく,

舶用ぎ装品,軸受,歯車など。

耐食性に優れる。

シルジン青

銅鋳物2種

Zn系

CAC801より引張強さが大きい。

耐食性に優れる。

舶用ぎ装品,軸受,歯車,ボー

ト用プロペラなど。

シルジン青

銅鋳物3種

Zn系

湯流れがよい。焼なましぜい性が

少ない。引張強さが大きく,耐食

性に優れる。

舶用ぎ装品,軸受,歯車など。

シルジン青

銅鋳物4種

Zn系

鉛浸出量はほとんどない。湯流れ

がよい。耐脱亜鉛性に優れる。

CAC406より引張強さが大きい。

被削性はCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,

ポンプ部品,バルブ,継手,軸

受,歯車など。

ビスマス青

銅鋳物1種

Zn−Bi系

鉛浸出量はほとんどない。引張強 給水用具・給水管用各種部品,

さ及び伸びはCAC902よりよい。

水道用資機材,バルブ,継手な

厚肉鋳物の耐圧性はよい。被削性

ど。

はCAC902より劣る。

ビスマス青

銅鋳物2種

Zn−Bi系

鉛浸出量はほとんどない。鋳造

性・被削性はCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,

水道用資機材,バルブ,継手な

ど。

ビスマス青

銅鋳物3種

Zn−Bi系

鉛浸出量はほとんどない。

CAC406と同等の被削性をもつ。

給水用具・給水管用各種部品,

水道用資機材など。

金型鋳造

金型遠心

鋳造

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5

H 5120:2016

表1−種類及び記号(続き)

種類

記号

合金系

ビスマス青

銅鋳物4種

Ni系

ビスマス青

銅鋳物5種

Zn−Bi系

ビスマス青

銅鋳物6種

Zn−Bi系

ビスマスセ

レン青銅鋳

物1種

Se系

鋳造法の

区分

砂型鋳造

金型鋳造

砂型遠心

鋳造

金型遠心

鋳造

精密鋳造

参考

合金の特色

用途例a)

鉛浸出量はほとんどない。耐圧性

はCAC902よりよく,厚肉鋳物に

適する。

給水用具・給水管用各種部品,

水道用資機材,バルブ,継手な

ど。

鉛浸出量はほとんどない。鋳造

性・被削性はCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,

バルブ,継手など。

鉛浸出量はほとんどない。鋳造

性・被削性はCAC406より劣る。

給水用具・給水管用各種部品,

バルブ,継手など。

鉛浸出量はほとんどない。被削性

はCAC902よりよい。厚肉鋳物の

耐圧性はよい。

給水用具・給水管用各種部品,

水道用資機材,バルブ,継手な

ど。

鉛浸出量はほとんどない。CAC911

給水用具・給水管用各種部品,

と同等の特性をもつ。100 ℃以上

水道用資機材,蒸気用器具部品

の高温の特性がよりよい。

など。

Ni系

注a) 給水用具・給水管用各種部品とは,給水管,止水栓及び給水栓における配管部品,バルブ,コックなどを指す。

ビスマスセ

レン青銅鋳

物2種

水道用資機材とは,上水道・工業用水道のための取水,浄水及び配水の施設における配管部品,バルブ,ポン

プなどを指す。

4

品質

4.1

鋳物の品質

鋳物の品質は,鋳肌が良好で,使用上有害なきず,鋳巣などの欠陥があってはならない。

4.2

化学成分

鋳物は,7.1によって試験を行い,その化学成分は,表2による。

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6

H 5120:2016

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7

H 5120:2016

表2−化学成分

単位 %

主要成分e)

記号

残余成分a), e)

99.5以上

99.7以上

99.9以上

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8

H 5120:2016

表2−化学成分(続き)

単位 %

主要成分e)

記号

残余成分a), e)

0.4超〜

未満b)

1.0超〜

未満b)

2.5超〜

未満b)

未満b)

未満

未満b)

14.0〜17.0 0.9超〜

未満

未満b)

未満c)

注a) 許容限度(許容最大値)を示す。分析対象元素[注b)参照]以外の成分の分析は,注文者の要求がある場合,又は製造業者の選定によって行う。

b) 分析対象元素。

c) 金型鋳造及び金型を用いた遠心鋳造の場合は,0.5 %以下とする。

d) Znの含有率(%)は,分析した元素の合計を100 %から差し引いた値とする。ただし,その中にはZn以外の分析しない元素が含まれる。

e) “−”と記載された欄は,化学成分を規定しないため,分析しなくてよい。

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9

H 5120:2016

4.3

機械的性質及び電気的性質

鋳物は,7.2〜7.4によって試験を行い,その機械的性質(引張強さ,伸び及びブリネル硬さ)及び電気

的性質(導電率)は,表3による。

表3−機械的性質及び電気的性質

記号

導電率

試験

引張試験

参考a)

硬さ試験

引張試験

硬さ試験

導電率

引張強さ

伸び

ブリネル硬さ

0.2 %耐力

ブリネル硬さ

50以上

175以上

35以上

35以上 (10/500)

60以上

155以上

35以上

33以上 (10/500)

80以上

135以上

40以上

30以上 (10/500)

145以上

25以上

195以上

20以上

245以上

20以上

195以上

15以上

215以上

20以上

195以上

15以上

195以上

15以上

430以上

20以上

140以上

90以上 (10/1 000)

490以上

18以上

175以上

100以上 (10/1 000)

635以上

15以上

165以上 (10/3 000)

305以上

755以上

12以上

200以上 (10/3 000)

410以上

165以上

15以上

245以上

20以上

245以上

15以上

195以上

15以上

90以上

60以上 (10/1 000)

215以上

18以上

195以上

15以上

195以上

15以上

100以上

195以上

5以上

60以上 (10/1 000)

120以上

295以上

5以上

80以上 (10/1 000)

145以上

195以上

1以上

80以上 (10/1 000)

135以上

265以上

3以上

90以上 (10/1 000)

145以上

195以上

10以上

65以上 (10/500)

100以上

175以上

7以上

60以上 (10/500)

80以上

165以上

5以上

55以上 (10/500)

80以上

145以上

5以上

45以上 (10/500)

60以上

440以上

25以上

80以上 (10/1 000)

490以上

20以上

120以上 (10/1 000)

590以上

15以上

150以上 (10/3 000)

245以上

590以上

15以上

160以上 (10/3 000)

270以上

345以上

25以上

440以上

12以上

390以上

20以上

300以上

15以上

150以上

215以上

18以上

90以上

195以上

15以上

90以上

60以上 (10/1 000)

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H 5120:2016

表3−機械的性質及び電気的性質(続き)

記号

導電率

試験

引張試験

参考a)

硬さ試験

引張試験

硬さ試験

0.2 %耐力

ブリネル硬さ

導電率

引張強さ

伸び

ブリネル硬さ

215以上

15以上

195以上

15以上

90以上

60以上 (10/1 000)

195以上

15以上

195以上

15以上

195以上

15以上

90以上

60以上 (10/1 000)

195以上

15以上

100以上

注記 1 N/mm2=1 MPa

注a) 使用者の参考として記載。受渡当事者間の協定によって適用してもよい。

5

形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差

鋳物の形状・寸法及び質量並びにそれらの許容差は,次による。

a) 受渡当事者間で,事前に仕様書又は図面を取り交わし,形状・寸法及び質量を取り決める。

b) それぞれの許容差は,受渡当事者間の協定による。ただし,寸法許容差は,特に指定のない場合,JIS

B 0403による。

6

製造方法

鋳物の製造方法は,次による。

a) 鋳物は,誘導炉,燃焼炉又はその他の適切な炉によって溶解し,適正な鋳型に鋳造する。

b) 鋳物には,埋め金,溶接,ろう付けなどの補修を施してはならない。ただし,きず又は鋳巣で使用上

影響が軽微なものは,注文者の承認を得て,適切な補修又は漏れ止めを施してもよい。

c) 鋳物は,必要がある場合,応力除去焼なまし,その他適切な熱処理又は切削加工を行ってもよい。

なお,CAC703などで海水などの腐食環境で使用する部品については,受渡当事者間の協定によっ

て焼なまし熱処理を施してもよい。

7

試験

7.1

分析試験

分析試料の採取方法及び一般事項は,JIS H 0321及び/又はJIS H 1012による。

化学成分の化学分析試験は,次のいずれかによる。

JIS H 1051,JIS H 1052,JIS H 1053,JIS H 1054,JIS H 1055,JIS H 1056,JIS H 1057,JIS H 1058,

JIS H 1061,JIS H 1062,JIS H 1065,JIS H 1068,JIS H 1070,JIS H 1072又はJIS H 1292

なお,発光分光分析方法については,受渡当事者間の協定による。

7.2

7.2.1

引張試験

供試材及び試験片の採取方法

供試材及び試験片の採取方法は,次による。

a) 供試材は,鋳物を鋳造するときに同時に鋳造する。

b) 供試材は,特に指定がない限り,1溶解ごとに1個以上とることが望ましいが,製造業者による工程

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H 5120:2016

内品質保証手順に従った頻度で実施してもよい。

なお,頻度は受渡当事者間の協定によってもよい。

c) 供試材の形状及び寸法並びに試験片の採取位置は,鋳物の種類によって図1〜図4による。鋳物の各

種類に適用する供試材の図番号及びその供試材の名称は,表4による。

全ての鋳物の種類において,受渡当事者間の協定によって,表4に規定する供試材の名称とは異なる名

称の供試材を用いてもよい。

7.2.2

試験片

試験片は,JIS Z 2241の4号試験片による。

7.2.3

試験方法

試験方法は,JIS Z 2241による。

表4−鋳物の各種類の引張試験片用供試材の図番号及び名称

種類

供試材の図番号

供試材の名称

銅鋳物 全種

図1

A号供試材

黄銅鋳物 全種

図2

B号供試材

耐脱亜鉛黄銅鋳物11種,31種及び32種

図1

A号供試材

耐脱亜鉛黄銅鋳物21種

図2

B号供試材

高力黄銅鋳物 全種

図2

B号供試材

青銅鋳物 全種

図1

A号供試材

りん青銅鋳物2種A及び3種A

図1

A号供試材

りん青銅鋳物2種B及び3種B

図3

E号供試材

鉛青銅鋳物 全種

図1

A号供試材

アルミニウム青銅鋳物 全種

図4

F号供試材

シルジン青銅鋳物 全種

図1

A号供試材

ビスマス青銅鋳物1種,2種,4種,5種及び6種

図1

A号供試材

ビスマス青銅鋳物3種B

図3

E号供試材

ビスマスセレン青銅鋳物 全種

図1

A号供試材

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H 5120:2016

図1−A号供試材の形状,寸法及び試験片の採取位置

図2−B号供試材の形状,寸法及び試験片の採取位置

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H 5120:2016

図3−E号供試材鋳造用金型の形状,寸法及び試験片の採取位置

図4−F号供試材の形状,寸法及び試験片の採取位置

7.3

硬さ試験

硬さ試験は,JIS Z 2243による。供試材及び試験片の採取方法は,受渡当事者間の協定による。

7.4

導電率試験

導電率試験及び供試材の採取方法は,JIS H 0505による。

なお,渦流試験方法による場合は,供試材の採取方法を含めて受渡当事者間の協定による。

8

検査

検査は,次による。

a) 一般事項は,JIS H 0321による。

b) 鋳物の品質は,4.1に適合しなければならない。

c) 化学成分は,4.2に適合しなければならない。

d) 機械的性質及び電気的性質は,4.3に適合しなければならない。

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H 5120:2016

e) 形状・寸法及び質量は,箇条5に適合しなければならない。

9

表示

鋳物本体又はこん(梱)包には,ラベルの貼付など適切な方法によって次の事項を表示する。ただし,

受渡当事者間の協定によって,表示事項の一部を省略することができる。

a) 規格番号,及び種類又はその記号

b) 製造番号(溶解番号又はロット番号)

c) 製造年月日又はその略号

d) 製造業者名又はその略号

10 報告

製造業者は,受注時に注文者の要求がある場合,受渡当事者間で合意した内容を記載した試験成績書を

提出しなければならない。