2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
K 4800 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本火薬工業会
(JEIA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,
JIS K 4800 : 1985は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,近年の技術進歩,国際規格関係用語及び需要の多様化に合わせて,用語の追加などに
ついて,改正を行った。
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
K 4800 : 2000
火薬用語
Technical terms for explosives
1. 適用範囲 この規格は,火薬関係で用いる主な用語とその定義について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 4806 工業雷管及び電気雷管
JIS K 4828-1 火薬類危険区分判定試験方法−第1部 試験シリーズ5
JIS K 4828-3 火薬類危険区分判定試験方法−第3部 試験シリーズ7
JIS K 4829 火薬類の容器包装性能試験方法
3. 分類 用語の分類は,次による。
a) 種類・名称
1) 一般
2) 火薬・爆薬
3) 火工品
b) 製造
1) 原料・半成品
2) 製造技術・製造方法・製造装置
c) 性能・試験方法
1) 性能
2) 試験方法
d) 保安
e) 消費
1) 発破
2) 爆発加工
3) 発射・推進
f)
煙火(花火)
4. 番号,用語及び定義 番号,用語及び定義は,次による。
なお,参考のために,対応英語及び同義語(又は慣用語)を示す。
備考 用語の一部に大括弧“[ ]”を付けてあるものは,大括弧の中の用字を含めた用語と,大括弧
の中の用字を省略した用語の二通りの用語を用いてよいことを示している。
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2
K 4800 : 2000
a) 種類・名称
1) 一般
番号
用語
定義
参考
対応英語
爆発物
打撃,摩擦,熱などの外的刺激によって爆発反応を起
同義語
こし得る単一物質又は混合物。
爆発性物質
爆発物と同義語。
危険物の輸送に関する国連勧告の用語explosive
爆発物,
爆発物質
substanceの和訳で,火薬,爆薬及び火工剤を総称
する用語。爆発性物品に対する用語。
爆発性物品
危険物の輸送に関する国連勧告の用語explosive article
火工品
の和訳で,火工品と同義語。
爆発性物質に対する用語。
危険物
危害を生じるおそれのある物質で,日本では消防法に
指定されているものをいう。
危険物の輸送に関する国連勧告では,危険物として9
分類のものが示されているが,これは消防法の規定よ
りも範囲が広い。
火薬類
利用価値のある爆発物で,火薬,爆薬及び火工品に分
火薬
けられる。
化合火薬類
単一化合物である火薬類。
混合火薬類に対する用語。
混合火薬類
二種以上の物質を混合して製造された火薬類。
化合火薬類に対する用語。
産業火薬類
武器用火薬類
建設業,鉱業,採石業などで使用される火薬類。
武器用火薬類に対する用語。
武器用の火薬類のことで弾薬ともいう。
産業火薬類に対する用語。
火薬
火薬類のうち燃焼反応を利用するもの。
爆薬に対する用語。
軍用火薬類,
弾薬
広く火薬類の同義語として用いられることもあ
b)火薬類
る。
爆薬
火工品
火薬類のうち爆ごう(轟)反応を利用するもの。火薬
に対する用語。
火薬又は爆薬を使用目的に応じて加工したもの。
“危険物の輸送に関する国連勧告”の附属書“試験方
(いーあいでぃー
法及び判定基準のマニュアル第2改訂版”並びにこれ
えす)
を元に作成されたJIS K 4828-3において用いられる
用語であって,極度に鈍感な物質のことをいう。
発射薬
燃焼によって発生するガス圧で物体を発射するため
の火薬。
固体発射薬,液体発射薬,ハイブリッド発射薬などが
ある。
火薬類取締法の火薬類でない物質で,同じ目的に使用
するものもこれに含めることがある。
爆発性物品
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K 4800 : 2000
番号
用語
液体発射薬
定義
参考
対応英語
液体状の発射薬で,戦車砲やりゅう(榴)弾砲に使用
される。
同義語
代表的なものとして,ヒドロキシルアンモニウムナイ
トレート (HAN) やトリエタノールアンモニウムナイ
トレート (TEAN) の水溶液があるが,これらは火薬類
取締法の火薬類ではない。
ハイブリッド発射
薬
液体[ヒドロキシルアンモニウムナイトレート (HAN)
水溶液など]と固体(シングルベース発射薬など)を
混合した発射薬。
推進薬
燃焼によって発生するガスをロケットノズルから噴
ロケット推進
射させ,その反動を利用して物体を推進するための火
薬,
薬。
推薬
固体,液体及び両者の組み合わせがあり,一般にはロ
ケット推進のために用いられる。
火薬類取締法の火薬類でない物質で,同じ目的に使用
するものもこれに含めることがある。
固体推進薬
酸化剤と燃料成分が一体となった固体状の推進薬。ダ
ブルベース推進薬のような均質系のものと,コンポジ
ット推進薬のような不均質系のものがある。
液体推進薬
液体状の推進薬。
一元推進薬(無水ヒドラジンのようにそれ自体で分解
して,又はニトロメタンのように燃焼して高温・高圧
ガスを発生する推進薬),二元推進薬(液体酸素,四
酸化二窒素などの液体酸化剤と液体水素,ケロシンな
どの液体燃料との組み合わせで用いられる推進薬),
三元推進薬(二元推進薬の燃料成分に金属粉,金属水
素化物などを添加した推進薬)などがある。
なお,ここに例示したものは火薬類取締法の火薬類
ではない。
ハイブリッド推進
固体燃料と液体酸化剤から構成される推進薬。
建設業,鉱業,採石業などで使用される爆薬。武器用
工業爆薬,
爆薬に対する用語。
産業火薬類
武器用の爆薬。
軍用爆薬
薬
産業爆薬
武器用爆薬
産業爆薬に対する用語。
さく(炸)薬
砲弾,地雷,爆弾などに充てんされた爆薬。
液体爆薬
ニトログリセリン,ニトログリコールなど常温で液体
状の爆薬。
気体爆薬
常温で気体状の爆薬。
可塑性爆薬
HMX,ペンスリット,RDXその他の爆薬(摂氏25度
で蒸気圧が0.000 1Pa未満のものに限る。)のうち,一
種類以上の爆薬とその爆薬を結合させるための物質
との混合物であって,室温で展性又は可とう性をもつ
もの。
起爆薬
わずかな打撃,摩擦,熱などの外的刺激で容易に爆ご
う(轟)する爆薬。
二次爆薬
雷管で起爆できる爆薬。
三次爆薬
硝安油剤爆薬のように伝爆薬を用いなければ起爆で
きない爆薬。
一次爆薬
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
同義語
爆破薬
発破作業に用いる火薬又は爆薬。
爆破剤
blasting agentの和訳で,鈍感な爆破薬。
火工剤
照明,信号,えい(曳)光,延期,標示,発音などの
火工物質,
目的に使用する薬剤で,酸化剤,可燃剤,添加剤など
料薬
を配合した混合物。
鉱山坑内用品検定規則の種類別検定試験に合格した
検定爆薬
爆破薬で,可燃性の坑内ガス又は炭じん(塵)の存在
する炭鉱坑内において使用できるもの。
検定爆薬の安全度による区分は,次のとおり。
検定火工品
400g 検定爆薬
600g 検定爆薬
EqS-I 爆薬
EqS-II爆薬
鉱山坑内用品検定規則の型式検定試験に合格した火
工品で,可燃性の坑内ガス又は炭じん(塵)の存在す
る炭鉱坑内において使用できるもの。
検定火工品の種類は,a)導火線,b)電気導火線,c)工
業雷管,d)電気雷管,e)導爆線となっているが現在使
用されているのは,電気雷管だけである。
検定雷管
鉱山坑内用品検定規則の型式検定試験に合格した雷
管で,可燃性の坑内ガス又は炭じん(塵)の存在する
炭鉱坑内において使用できるもの。
現在使用されているのは,電気雷管だけである。
点火薬
火薬類に点火するための薬剤。
伝火薬
本体の火薬類の着火を確実にするため,点火薬と本体
火薬類との中間に配置される薬剤。
点火系列
発射薬又は推進薬に点火し,弾丸若しくはロケットを
発射するための系列。
発射薬に対する点火系列としては,
小火器弾薬:雷管→発射薬
固定弾及び半固定弾:火管(雷管→点火薬)→発
射薬
大口径火砲弾薬:火管(雷管→点火薬)→点火薬
包→発射薬
推進薬に対する点火系列としては,
小型ロケット:イグナイタ(スクイブ→点火薬)
→推進薬
大型ロケット:イニシエータ→パイロダインイグ
ナイタ→推進薬
なお,信号弾,照明弾などの場合には,燃焼系列と
呼ばれることもある。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
火薬系列
発射薬,推進薬,爆破薬,さく(炸)薬を確実に点火
同義語
又は点爆するために,その性能に応じて順次配列した
火薬類の系列。発射薬,推進薬に対する系列は点火系
列ともいう。
爆破薬に対する系列としては,
導火線→工業雷管(起爆薬→添装薬)→[伝爆薬]
→爆破薬
電気雷管(点火薬→[延時薬]→起爆薬→添装薬)
→[伝爆薬]→爆破薬
さく薬に対する系列としては,
起爆筒(起爆薬→添装薬)→伝爆薬→さく薬
プライマ
伝爆薬
点火雷管
火管
発破における親ダイ(管付薬包)
本体の爆薬を確実に爆ごう(轟)させるため,起爆用
ブースタ
a)伝爆薬
の雷管類と本体爆薬との中間に配置される爆薬。
ブースタ
伝爆薬と同義語。
ロケット発射時に大推力を発生させるために用
いられるロケットモータ,又は同一ロケットモー
タ内に組み込まれた大推力発生用推進薬。
装薬
発破孔などに詰めた火薬類。
火薬類を発破孔などに詰めること。
薬きょう(莢)又は薬のう(嚢)に収納されてい
薬包
る発射薬。
産業爆薬を薬包紙で巻き,又は紙筒,合成樹脂などに
充てんしたもの。
危険物の輸送に関
する国連勧告
国連経済社会理事会・危険物輸送専門家委員会によっ
て策定された勧告。
各種危険物の国際的輸送に対する規制の世界的な整
合を図ることを目的として,その分類,包装,標示な
どに関する基本的事項について勧告したもので,火薬
類はその中でクラス1に分類されている。
この勧告は,国連から “Recommendations on the
Transport of Dangerous Goods” として刊行されている
が,その表紙がオレンジ色であることからこれをオレ
ンジブック (Orange Book) とも呼ぶ。また,この勧告
をもとに,火薬類取締法においては火薬類の容器包装
基準が定められており,火薬類危険区分判定方法及び
火薬類の容器包装性能試験方法に関するJIS K 4829
が制定されている。
2) 火薬・爆薬
番号
用語
定義
参考
対応英語
黒色火薬
黒色鉱山火薬
硝酸カリウム,硫黄及び木炭の3種混合の火薬。
黒色鉱山火薬,黒色小粒火薬,黒色粉火薬などがある。
球状に造粒して粒径を2〜6mmとし,黒鉛光沢を行っ
た黒色火薬。
石材採取に用いられる。
同義語
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
黒色小粒火薬
小粒状に造粒して粒径を0.4〜1.2mmとした黒色火薬。
同義語
推進薬,発射薬の点火薬,煙火,捕鯨もり(銛)先用
火薬などに用いられる。
黒色粉火薬
粉状の黒色火薬。
導火線用心薬として用いられる。
無煙火薬
発煙量の少ないニトロセルロースを主とする発射薬
及び推進薬の総称。
シングルベース火薬,ダブルベース火薬,トリプルベ
ース火薬,マルチベース火薬などがある。
シングルベース発
射薬
ニトロセルロースを基剤とする無煙火薬。
エーテル・アルコール混合液を用いて成形する。
一基性火薬
発射薬に用いられる。
ダブルベース発射
薬
ニトロセルロースとニトログリセリン,トリメチロー
ルエタントリナイトレート (TMETN) などを基剤と
二基性火薬
する無煙火薬。
アセトン・アルコール混合液などの溶剤を成形に用い
る揮発性溶剤火薬と,ジエチルフタレート,トリアセ
チンなどを用いる不揮発性溶剤火薬とがある。
発射薬,ロケット推進薬などに用いられる。
トリプルベース発
射薬
ニトロセルロース,ニトログリセリン及びニトログア
ニジンを基剤とする無煙火薬。
アセトン・アルコール混合液などの溶剤を用いて成形
する。
燃焼温度が低く,焼食が少ない特徴がある。
発射薬として用いられる。
マルチベース発射
薬
ダブルベース火薬を基材とし,結晶性高エネルギー物
質,例えばニトラミン(HMX,RDXなど),トリアミ
ノグアニジンナイトレート (TAGN) などを添加した
3成分以上の多成分系無煙火薬。
発射薬として用いられる。
揮発性溶剤火薬
アセトン・アルコールなどの揮発性溶剤を用いて圧伸
溶剤火薬
無溶剤火薬
成形した後,溶剤を揮発させた無煙火薬。
発射薬又はグレインキャストダブルベース推進薬の
固体成分(キャスティングパウダ)として用いられる。
不揮発性溶剤火薬に対する用語。
不揮発性溶剤火薬
ニトロセルロースとニトログリセリンを基剤とし,ジ
エチルフタレート,トリアセチンなどの不揮発性溶剤
を用いた無煙火薬。
発射薬,ロケット推進薬として用いられる。
揮発性溶剤火薬に対する用語。
コルダイト
英国で開発された古いタイプのひも状の発射薬で,強
綿薬,ニトログリセリン及びミネラルゼリーから成る
ダブルベース火薬。
散弾銃用火薬
散弾銃用実砲に用いる発射薬。
一般に速燃性の無煙火薬で,まれに狩猟用として黒色
火薬が用いられる。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
コンポジット発射
薬
トリアミノグアニジンナイトレート (TAGN),エチレ
参考
対応英語
同義語
ンジニトラミン (EDNA),ニトラミンなどとニトロセ
ルロース,グリシジルアジドポリマ (GAP) などの活
性バインダから成る発射薬。
同じ燃焼温度において,無煙火薬よりも高いエネルギ
ーをもつ。
LOVA発射薬
低ぜい(脆)弱性弾薬用発射薬のことで,LOVAはlow
vulnerability ammunitionの略称。
ニトラミン化合物と高分子バインダを基剤とする発
射薬で,被弾,火災などによる着火,燃焼及び爆ごう
(轟)を起こし難くしたもの。
無煙性推進薬
燃焼生成物中に煙の原因となる炭素,ハロゲン化水
素,金属酸化物などを含まない推進薬。
ダブルベース推進薬は代表的な無煙性推進薬である。
希煙性推進薬
コンポジット推進薬で,燃焼生成物としてハロゲン化
水素を生成する成分を基剤として含むが,金属酸化物
など固体粒子を生成する成分を含まないもの。
ダブルベース推進
ニトロセルロースとニトログリセリン又はトリメチ
薬
ロールエタントリナイトレート (TMETN) などを基
剤とする推進薬。
コンポジット推進
薬
酸化剤と燃料としての機能をもつバインダとを混合
硬化させた推進薬。
一般に酸化剤として過塩素酸アンモニウム,燃料兼バ
インダとして合成ゴムなど高分子物質が用いられる。
高性能化のためにアルミニウムなどの金属粉末が添
加される。希煙性推進薬とするためには金属粉末の添
加を抑える。
CDB推進薬
ダブルベース推進薬に高分子バインダを加えて粘弾
性特性を改善した推進薬。
CDBはcomposite double baseの略語。
XLDB推進薬
CMDB推進薬
ダブルベース推進薬に酸化剤,金属燃料,ニトロアミ
ンなどの固体充てん剤を加えて高性能化を図った推
進薬。
CMDBはcomposite modified double baseの略語。
無溶剤圧伸式ダブ
ルベース推進薬
ニトロセルロース,ニトログリセリン及び不揮発性溶
無溶剤圧延式ダブ
ルベース推進薬
ニトロセルロース,ニトログリセリン及び不揮発性溶
スラリキャストダ
ブルベース推進薬
ニトロセルロースを基剤とする微小球状粉体を,ニト
剤を基剤とし,圧伸成形した推進薬。
剤を基剤とし圧延成形した推進薬。
ログリセリン及び可塑剤を基剤とする液体と混合,注
型によって成形したダブルベース推進薬。
グレインキャスト
ニトロセルロースとニトログリセリンを主成分とす
ダブルベース推進
薬
るキャスティングパウダに,ニトログリセリンと可塑
剤を主成分とするキャスティングソルベントを浸透,
こう(膠)化させて成形したダブルベース推進薬。
ニトラミン推進薬
ニトラミン化合物(HMX,RDXなど)を高エネルギ
ー成分物質として含む低火炎温度推進薬。
ニトロアミ
ン推進薬
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
アジドポリマ推進
薬
バインダにグリシジルアジドポリマ (GAP) など高エ
温度不感型推進薬
燃焼速度が推進薬の温度に依存することが少ない推
参考
対応英語
同義語
ネルギーのアジドポリマを用いた推進薬。
進薬。
例えば,鉛塩,銅塩などを添加した推進薬。
圧力不感型推進薬
燃焼速度が雰囲気圧力に依存することが少ない推進
薬。
プラト燃焼
推進薬
例えば,鉛塩,銅塩などを添加した推進薬。
高燃焼速度推進薬
添加剤に酸化鉄,ほう素化合物など化学的に燃焼反応
を促進する物質を用い,又は金属銀などの高熱伝導度
細線を混入し,燃焼速度の増大を図った推進薬。
延期薬
延期管(延時管),延期点火管などに使用する目的で,
延時薬
所望の燃焼秒時が得られるように設計し,管体に圧て
んする黒色火薬又は無ガス系薬剤(酸化剤と還元剤の
組合せ)。
放出薬
硝酸エステル
発煙缶などの容器を放出する目的で,弾底放出式弾薬
の中に充てんする黒色火薬,その他の装薬。
アルコール類と硝酸が反応し,水を分離して生成する
O-ニトロ化
化合物。
合物
アルコール類 硝酸 硝酸エステル 水
一般に自然分解の傾向がある。
ニトロセルロース
セルロースを硫硝混酸で処理して得られる白色繊維
硝酸セルロ
状物質。
ース,
示性式:(C6H7O2)n (OH)3n−x (ONO2)x
硝酸繊維素,
ダイナマイト,発射薬,推進薬などに用いられる。
綿[火]薬,
硝化綿
強綿薬
窒素量が13%以上のニトロセルロース。
無煙火薬の基剤として,弱綿薬と配合して用いられ
る。
エーテル・アルコール混合液に不溶。
弱綿薬
窒素量が12.0〜12.7%のニトロセルロース。
窒素量が約12.0%のコロジオンコットン,約12.6%の
パイロコットンがある。
無煙火薬,ダイナマイトなどの基剤として用いられ
る。エーテル・アルコール混合液に可溶。
ニトログリセリン
グリセリンの三硝酸エステル。
示性式:C3H5 (ONO2)3
常温において液体状の高性能爆薬。
ダイナマイト,無煙火薬などの基剤として用いられ
る。
ニトログリコール
グリコール(エチレングリコール)の二硝酸エステル。
示性式:C2H4 (ONO2)2
常温において液体状でニトログリセリンによく似た
性能をもつ。
ダイナマイトの基剤の一つとして用いられる。
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番号
用語
ペンスリット
定義
参考
対応英語
同義語
ペンタエリスリットの四硝酸エステルの呼び名。
ペントリッ
示性式:C (CH2ONO2)4
ト
導爆線の心薬,雷管の添装薬などに用いられる。
ニトロ化合物
炭素原子に結合したニトロ基 (NO2) をもつ化合
a) C-ニトロ
物。
化合物
ニトロアミ
ン,
a)のニトロ化合物のほか,硝酸エステル,ニトラ
ミンをも含めて,ニトロ基 (NO2) をもつ化合物
の総称として用いられることもある。
ニトラミン
窒素原子に結合したニトロ基 (NO2) をもつ化合物。
N-ニトロ化
合物
ピクリン酸
トリニトロトルエンのこと。
示性式:C6H2CH3 (NO2)3
さく(炸)薬,産業爆薬の成分などとして用いられる。
トリニトロフェノールの呼び名。
示性式:C6H2OH (NO2)3
トロチル
金属(Al,Snを除く)と作用し,鋭敏なピクリン酸塩
を作る欠点がある。
ジアミノトリニトロベンゼンのこと。
示性式:C6H (NH2)2 (NO2)3
発火点が高く,高温環境での使用に適している。
混合爆薬PBXの中にはこれを主成分とするものがあ
る。
トリアミノトリニトロベンゼンのこと。
示性式:C6 (NH2)3 (NO2)3
耐熱性に優れている。
ヘキサニトロスチルベンのこと。
示性式:C6H2 (NO2) 3CH・CHC6H2 (NO2) 3
発火点が高く,高温環境下での使用に適している。
ロケット用火工品などに用いられる。
ヘキサニトロジフ
ェニルアミン
テトリル
示性式:C6H2 (NO2)3NH・C6H2 (NO2)3
ヘキシル,
TNTとテトリルの中間的特性をもつ爆薬で,特に耐熱
ヘキサイト
性に優れている。
トリニトロフェニルメチルニトラミンの呼び名。
テトラニト
示性式:C6H2 (NO2)3CH3NNO2
ロメチルア
感度が高く,破壊力が大きい爆薬。
伝爆薬,小口径砲弾のさく(炸)薬又は雷管の添装薬
ニリン
として用いられる。
シクロトリメチレントリニトラミンの呼び名。
ヘキソーゲ
示性式: (CH2)3 (NNO2)3
ン,
高性能爆薬。
シクロナイ
伝爆薬,さく(炸)薬及び推進薬の一成分などとして
用いられる。
ト
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
オクトーゲ
示性式: (CH2)4 (NNO2)4
ン
高性能耐熱爆薬。高融点で,現存する爆薬中最高爆速
をもつ。
伝爆薬,さく(炸)薬及び推進薬の一成分などとして
用いられる。
high melting point explosiveの略称。
アンモナール
硝酸アンモニウム,TNT及びアルミニウムの配合比が
22/67/11の混合爆薬。
主に砲弾,爆弾のさく(炸)薬として用いられる。
アマトール
硝酸アンモニウムとTNTとの配合比が40/60,50/50, amatol
80/20などの混合爆薬。
さく(炸)薬などに用いられる。
トリトナール
TNTとアルミニウムとの配合比が80/20の混合爆薬。
爆風威力が大きく,爆弾などのさく(炸)薬として用
いられる。
テトリトール
テトリルとTNTとの混合爆薬。
配合比が80/20,75/25,70/30,65/35などがある。
溶てん可能で,さく(炸)薬として用いられる。
ペントライト
ペンスリットとTNTとの混合爆薬。
配合比が50/50などがある。
雷管の添装薬,伝爆薬,成形爆薬などに用いられる。
サイクロトール
RDXとTNTとの混合爆薬。
配合比が75/25,70/30,65/35,60/40などがある。
溶てん可能で,さく(炸)薬として用いられる。
オクトール
HMXとTNTとの混合爆薬。
配合比が75/25,70/30などがある。
威力が大きく,溶てん可能で,さく(炸)薬として用
いられる。
バラトール
コンポジションA
硝酸バリウムとTNTとの配合比が67/33の混合爆薬。
着色発煙弾のさく(炸)薬筒などに用いられる。
RDXとワックスとの混合爆薬。
配合比によって次のものがある。
A-3:RDX91%,ワックス9%
A-4:RDX97%,ワックス3%
主に圧てんさく(炸)薬として用いられる。
コンポジションB
RDX,TNT及びワックスの混合比が60/40/1(外割)
の混合爆薬。
ワックスを含まないコンポジションB-3もある。
主に溶てんして砲弾,ミサイルなどのさく(炸)薬と
して用いられる。
同義語
シクロテトラメチレンテトラニトラミンの呼び名。
コンポジションC
RDXと可塑剤との配合比が91/9の混合爆薬。
可塑性があり,主に爆破薬,地雷などに用いられる。
TNTやRDXを主成分とし,これに薄片状又は粉状の
アルミニウムなどを混合し爆発効果を増大させた爆
薬。
ミサイル,魚雷,機雷などのさく(炸)薬として用い
られる。
high blasting explosiveの略称。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
RDX,HMX,DATBなどの爆薬に結合剤として合成樹
脂を使用し,成形後の機械的強度が大きく耐熱性のあ
る爆薬。
ミサイル,水中武器などのさく(炸)薬として用いら
れる。
plastic bonded explosiveの略称。
RDX,TNT,アルミニウム及び添加剤(ワックス,ニ
トロセルロース,レシチン,塩化カルシウムなど)の
配合比が44/29/21/6の混合爆薬。
溶てんして,ミサイル,魚雷などのさく(炸)薬とし
て用いられる。
金属粉末と酸化剤の混合物を主とし,これにRDXな
どの爆薬を添加した混合爆薬。
対空砲弾などのさく(炸)薬として用いられる。
metal oxidizer explosiveの略称。
LOVA爆薬
低ぜい(脆)弱性爆薬のことで,LOVAはlow
vulner-ability ammunitionの略称。
ニトロ化合物,ニトラミンに高分子バインダを混合硬
化するなどによって,被弾,火災などによる着火,燃
焼及び爆ごう(轟)を起こり難くしたもので,低ぜい
弱性のさく(炸)薬として用いられる。
ジアゾジニトロフェノールのこと。
示性式:C6H2 (NO2)2ON2
起爆薬。
工業雷管,電気雷管の起爆薬又は電気雷管の点火薬と
して用いられる。
アジ化鉛
鉛のアジ化物。
示性式:Pb (N3)2
起爆薬として用いられる。
銅と化合して非常に鋭敏なアジ化銅を生成する欠点
がある。
アジ化銀
銀のアジ化物。
示性式:AgN3
起爆薬。
起爆力は優秀であるが,摩擦に対して極めて鋭敏など
の問題点もあり,用途は限定される。
雷こう(汞)
雷酸水銀の呼び名。
示性式:Hg (ONC)2
起爆薬。
塩素酸カリウムと混合して,工業雷管,電気雷管など
の起爆薬として広く用いられたが,現在は原料の水銀
の入手難及び環境問題からほとんど使用されなくな
った。
同義語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
テトラセン
定義
参考
対応英語
テトラゾリルグアニルテトラセンハイドレートの呼
び名。
構造式:
同義語
起爆薬であるが,それ自体の起爆力は弱い。
打撃感度を向上させるために,トリシネートなどと混
合し銃用雷管のぼうふん(爆粉)として用いる。
トリシネート
トリニトロレゾルシン鉛の呼び名。
スチフニン
示性式:C6H (NO2)3O2Pb
酸鉛
起爆薬。
銃用雷管及びアジ化鉛雷管の起爆薬又は電気雷管の
点火薬として用いられる。
ぼうふん(爆粉)
雷管類に用いられる混合起爆薬。
ダイナマイト
6%を超えるニトロゲルを含有する爆薬の総称。
ストレートダイナ
マイト
ニトログリセリンを硝酸ナトリウムや木粉などの活
性吸収剤に吸収させたダイナマイトで,ニトロセルロ
ースを含まない。
ニトロゲルを基剤とするダイナマイトに比べ,感度が
高く,ニトログリセリン浸出の可能性が高い。
アンモニアダイナ
ストレートダイナマイトの硝酸ナトリウムの一部を
マイト
硝酸アンモニウムで置換したダイナマイト。ストレー
トダイナマイトに比べ威力はかなり大きいが,同じよ
うに感度は高く,ニトログリセリン浸出の可能性が高
い。
こう(膠)質ダイ
ニトロゲルの含有量が比較的高く,可塑性のダイナマ
ナマイト
イト。
粉状ダイナマイト
ニトロゲルの含有量が比較的低く,粉状又は半こう
松ダイナマイト
桜ダイナマイト
(膠)質状のダイナマイト。
ほとんどがニトロゲルだけでできている威力最大の
こう(膠)質ダイナマイト。
硝酸カリウム又は硝酸ナトリウムを酸素供給剤とす
るこう(膠)質ダイナマイト。
きり(桐)ダイナ
マイト
主に硝酸アンモニウムを酸素供給剤とするこう(膠)
えのき(榎)ダイ
硝酸アンモニウムのほかに硝酸カリウム又は硝酸ナ
ナマイト
トリウムを酸素供給剤とし,後ガスを特に考慮したこ
質ダイナマイト。
う(膠)質ダイナマイト。
梅ダイナマイト
検定爆薬。
きり(桐)ダイナマイトに減熱消炎剤を配合した,こ
う(膠)質ダイナマイト。
硝安ダイナマイト
検定爆薬。
主に硝酸アンモニウムを酸素供給剤とし,減熱消炎剤
を含有する粉状ダイナマイト。
粉状爆薬
カーリット
粉状の爆薬の総称。
粉状ダイナマイト,硝安爆薬,カーリットなどがある。
過塩素酸塩を基剤とし,その含有量が10%を超える粉
状爆薬。
TNT系爆薬
TNTを基剤とし,その含有量が10%を超える粉状又は
固形の爆薬。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
アンモン爆薬
硝安爆薬
同義語
硝酸アンモニウムを基剤とする粉状爆薬で,検定爆薬
を除いたもの。
硝酸アンモニウムを基剤とする粉状の検定爆薬。
広義には硝酸アンモニウムを基剤とする粉状爆薬を
総称するときもある。
安全被筒付爆薬と同等の安全度をもつ爆薬という意
(いーきゅうえ
味で,高安全度の検定爆薬。
硝酸アンモニウム及び油剤(引火点50℃以上)から成
す)爆薬
硝安油剤爆薬
り,他の火薬,爆薬,又は鋭感剤となる金属粉などを
含まない爆薬で,工業雷管又は電気雷管で起爆しない
薬],
硝油爆薬
もの。
含水爆薬
スラリ爆薬
アンホ[爆
成分として5%以上の水を含有し,比較的安全な爆薬。
スラリ爆薬とエマルション爆薬に大別できる。
微粉状のアルミニウム又は水溶性のモノメチルアミ
ンナイトレートなどを鋭感剤とし,硝酸アンモニウム
などの硝酸塩などを酸化剤とする泥状又はゲル状の
含水爆薬。
エマルション爆薬
油を連続相とし,硝酸アンモニウムなどの酸化剤の溶
液を分散相とした油中水型エマルションから成るゲ
ル状の含水爆薬。
液体酸素爆薬
液体酸素を木炭,すすなどの可燃剤に吸収させた爆
薬。
現在はほとんど使用されていない。
成形爆薬
爆薬薬包の底部にくぼみを作り,そこに金属などのラ
イナを装着し,起爆によって一定方向に衝撃波及びラ
イナの破砕小片を集中させるように成形した爆薬。
岩石の小割発破,鋼板の打抜き,切断などに用いる。
シート爆薬
ペンスリット,RDXなどを主成分とする板状の可塑性
をもつ爆薬。
爆発圧着,爆発接合など爆発加工に用いる。
3) 火工品
番号
用語
定義
参考
対応英語
雷管
火薬又は爆薬を爆発させるために,点火薬若しくは起
爆薬を管体に装てんした火工品。
同義語
点火雷管,起爆雷管がある。
点火雷管
比較的小さくて敏感な発火部品で,打撃,通電による
加熱などによって発火し,起爆雷管,発射薬などに点
火するのに用いられる。
銃用雷管,火管などがある。
起爆雷管
撃針の刺突による打撃,通電による加熱,点火雷管の
起爆管,
うを伝える火工品。
デトネータ
工業雷管,電気雷管などがある。
工業雷管
起爆筒,
作用などで発火,爆ごう(轟)して,次の爆薬に爆ご
金属管体(外径約6.5mm)に起爆薬と添装薬とを装て
んした火工品。
導火線を用いて点火し,爆薬を起爆するのに用いられ
る。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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番号
用語
定義
参考
対応英語
電気雷管
金属管体(外径約6.5mm)に起爆薬と添装薬とを装て
んし,電気点火装置又は電気点火装置と延時装置とを
同義語
施した火工品。
通電による抵抗線の発熱を利用して点火し,爆薬を起
爆させるのに用いられる。
耐静電気雷管
耐静電気性能に優れた電気雷管。
構造上,絶縁型と放電型とがある。
2000pF,8kVの放電で発火しない性能をもつ。
標準雷管
0.40g (±0.01g) のPETNを添装薬とする雷管で,JIS
K 4806に規定する雷管又は欧州型標準雷管,アメリ
カNo.8雷管をいう。各種起爆感度試験の起爆に用い
る。
瞬発電気雷管
延時装置がなく,直流電源で1.0Aの回路電流を通電
したとき,通電開始から添装薬の爆発までの時間が
3ms未満の電気雷管。
例
段発電気雷管
電気点火装置と起爆薬との間に延時装置を施し通電
してから一定時間後に爆発する電気雷管。
段発発破に用いる。
例
MS[段発]電気雷
原則として,次の表に示す延時秒時をもつ段発電気雷管。
管
段別
延時秒時
DS[段発]電気雷
管
原則として,次の表に示す延時秒時をもつ段発電気雷管。
段別
延時秒時 (s)
IC電気雷管
IC(半導体集積回路)を応用した電気的タイマを組み
込んだ段発電気雷管。
延時秒時を,最大数秒以内の範囲で,自由にそして最
短1msきざみで設定することができ,かつ,その秒時
精度が極めて高いという特徴をもつ。
火薬類取締法施行規則では,これを“半導体集積回路
を組み込んだ電気雷管”と表現している。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
地震探鉱用電気雷
管
基本的には瞬発電気雷管と同じ構造であるが,地震探
参考
対応英語
鉱において爆薬の爆発によって発生させた人工地震
波が反射又は屈折して戻ってくる時間を正確に把握
する必要上,電橋の切断と装薬の爆発との秒時差を
0.1ms以下になるように造られている。
非電気式起爆シス
テム
非電気式発破を行うために必要な一連の火薬類及び
諸器材の体系。電気発破を用いたのでは,静電気,迷
走電流などによる不時の起爆事故が懸念される場合
などに用いられる。
従来用いられてきたものとしては,
例えば,
導火線発破システム:点火具−導火線−工業雷管−
[伝爆薬]−爆破薬
導爆線発破システム:点火具−導火線−工業雷管−導
爆線−[伝爆薬]−爆破薬
があり,また近年開発されたものとしては,導火管シ
ステムがある。
導火管システム
導火管を爆ごう(轟)の伝ぱ(播)に用いることを特
徴とする起爆システム。
次のものから構成される。
導火管:外径約3mmの中空プラスチック管で,内壁
に爆薬(HMXとアルミニウム粉との混合物)が塗布
されており,起爆すると約2 000m/sの速度で爆ごうを
伝ぱする。
爆破薬起爆用雷管:導火管を組み込んだ段発雷管で,
導火管内を伝ぱする爆ごう火炎によって起爆される。
コネクタ:導火管を連結又は分岐するための器具で,
伝ぱを確実にするために低装薬量の雷管が組み込ま
れている。
なお,火薬類取締法施行規則では,上記の爆破薬起爆
用雷管及びコネクタ内蔵の雷管は導火管付雷管と呼
称されている。
銃用雷管
信号雷管
ライフル銃用又は散弾銃用の実包及び空包に用い,発
射薬に点火するための雷管。
銃用雷管,紙雷管などと発音剤とを組み合わせ,プラ
スチックの容器に入れ,鉛の帯を付けたもので鉛の帯
で鉄道のレールの上に取り付け,車輪の踏圧によって
爆音を発して非常信号に供する雷管。
導火線
黒色火薬を心薬とし,これに被覆を施したひも状(普
通は外径4.6mm強)の火工品。
燃焼を伝ぱ(播)する。
工業雷管の点火に用いる。
導爆線
ペンスリットなどの爆薬を心薬とし,これに被覆を施
したひも状(普通は外径3.5〜5.5mm)の火工品。
爆ごう(轟)を伝ぱ(播)する。
雷管で起爆し,爆薬の起爆に用いる。
同義語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
制御発破用コード
ペンスリットを心薬とし,これに被覆を施したひも状
参考
対応英語
同義語
の火工品。
基本的な構造は導爆線と全く同じであるが,1m当た
りの薬量が100gで通常の導爆線の最大20gを大きく
上回ること,またその主用途がプレスプリッティング
を主とする制御発破であることが違う。
V型成形爆薬
細長い銅製容器又は銅管にRDX,HMXなどの爆薬を
装てんした火工品。
銅製容器又は銅管には,図に示すように,全長にわた
ってV字型の溝が造られており,そのために爆薬が爆
発した後,ノイマン効果によって一定の方向の切断効
果が集中的に大きくなる。
例
主として金属などの平面の切断に用いられるが,円
形,その他の形状に対するものも造られている。
緩衝導爆線
導爆線の一種で,心薬の調整,原料及び被覆強化によ
って,伝爆機能を低下させずに側方への破壊効果を著
しく減少させたもの。
小径導爆線,
低減力導爆
線
密閉導爆線
細い導爆線をガラス繊維などで被覆することによっ
て,発火後本体からの燃焼ガス漏れを少なくし,周辺
密封型導爆
線
の機器に損傷を与えることなく爆ごう(轟)を伝える
ことのできる導爆線。
高密封導爆線 (shield confined detonating fuse, SDFC)
は,密閉導爆線の外周に更にプラスチック被覆などを
重ねて,燃焼ガスの漏れを防止したもの。
金属被覆密閉導爆線 (shield metal detonating fuse,
SMDC) は,外周にステンレスチューブを用いたもの。
コンクリート破砕
器
音響,振動,飛び石などを抑えてコンクリートや岩盤
を破砕するのに用いられる火工品。
薬筒と点火具とからなる。
実包
銃用雷管を装着した薬きょう(莢)に,弾丸又は散弾
を装着又は装てんし,さらに,発射薬を装てんした火
工品。
ライフル銃用実包
ライフル銃用の実包。
雷管の形態によって,センターファイア(撃針で雷管
底の中心部を刺突して発火させる方式)とリムファイ
ア(撃針で雷管底の縁辺部を刺突して発火させる方
式)とがある。
散弾銃用実包
散弾銃用の実包。
狩猟用と標的射撃用とがある。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
空包
銃用雷管に装着した薬きょう(莢)に,発射薬だけを
同義語
装てんした火工品。
実包に対する用語。
建設用びょう(鋲)
建設用びょう打ち銃に用いられる空包。
打ち銃用空包
爆発びょう(鋲)
火薬類の爆発エネルギーを用いてびょうの固定をす
る火工品。
爆薬を内蔵するびょうをリベット孔に挿入し,びょう
頭を加熱すると,爆薬が爆発してびょうが広がり固定
される。
信管
弾薬の種類及び用途に応じて,所望の時期と場所とで
弾薬を爆発又は発火させるための火工品。安全機能,
安全解除機能及び発火又は爆発機能をもつ。
無延期信管
弾着時の慣性によって撃針が起爆薬を刺突し発火さ
せる信管。
目標を完全に侵徹する前にさく(炸)裂させる場合に
使用する。
火管
発射薬などに点火するための火工品で点火雷管の一
つ。雷管,点火薬などから成る。
撃発火管,摩擦火管,電気火管などがある。
撃発火管
火管の一つで,撃針の打撃によって発火する雷管,点
火薬などから成る火工品。
摩擦火管
火管の一つで,摩擦発火部,点火薬などから成る火工
品。
電気火管
焼尽薬きょう(莢)
火管の一つで,電気発火部,点火薬などから成る火工
品。
ニトロセルロース,クラフトパルプなどをスラリに
し,吸引成型した後,加圧して製品としたもの。
防水加工を施すこともある。金属薬きょうの代替品。
信号えん(焔)管
紙筒などに光剤を詰め。その炎を信号とする火工品。
信号火せん(箭)
火薬のロケット作用によって打ち揚げられ,高所で爆
発し,信号用の星などを残すように組み立てられた火
工品。
煙火
火薬の燃焼,爆発などに際して発生する光,音又は煙
の現象を利用し,鑑賞,娯楽,信号,救難,模擬,試
験などの目的に使用するように造られた火工品。主に
法律用語として用いられる。
がん具煙火
法で規定された少量の火薬,爆薬を用いた煙火。
がん具として用いられる煙火(がん具花火),模型飛
行機又は模型ロケット用噴射推進器,火災警報用又は
盗難防止用の煙火,気密試験用発煙火工品,緊急保安
炎筒など。
緊急保安炎筒
赤色炎を発して危険を知らせるための火工品。
国内のほとんどの自動車に装備されている。燃焼時間
は約5分。
法的には“がん具煙火”に含まれる。
慣性信管
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番号
用語
定義
参考
対応英語
電気点火装置
電気的刺激によって点火し,隣接する火薬類を燃焼又
同義語
は爆ごう(轟)させる雷管,スクイブ,イニシエータ,
パワーカートリッジなどの総称。
点火玉
点火電橋線の回りに少量の点火薬(ロダン酸鉛と塩素
酸カリウムの等量混合物にニトロセルロースを溶剤
に溶かしたバインダを加えたもの,DDNPを主剤にバ
インダを加えたものなど)を小球状に付着させ,更に
摩擦による発火防止及び防湿のため難燃性樹脂で被
覆したもの。
通電によって発火し,電気雷管,スクイブ,イニシエ
ータなどの電気点火装置として用いられる。
スクイブ
点火薬に伝火薬(黒色火薬,ほう素‐硝石など)を配
置し,アルミニウムケースなどで包んだ点火用火工品
点火具
で,点火雷管の一つ。
イニシエータ
点火玉に伝火薬,場合によっては更に第二の伝火薬
(黒色火薬ペレット,無煙火薬グレイン,ほう素‐硝
石ペレットなど)を配置し,金属ケースに装てんした
点火用火工品で,点火雷管の一つ。
ほぼ同じ構造で,点火用ではなく専ら圧力発生用に造
られている火工品をパワーカートリッジ (power
cartridge) 又はプレッシャカートリッジ (pressure
cartridge) という。
広義には点火玉,スクイブ,イグナイタ,起爆管など
もイニシエータという。
隔壁付イニシエー
タ
隔壁型起爆
管
緩衝導爆線や密閉によって起爆された金属管内部の
励爆薬の爆ごう(轟)を,金属隔壁を破壊しないで受
爆薬に伝える起爆管。
イグナイタ
ロケット推進薬の点火装置。
点火具,
スクイブと点火薬とを組み合わせて,プラスチックケ
缶型点火具,
ース又は金属ケースに組み込んだ火工品。小型ロケッ
発火具
トモータの点火に用いる。
パイロジェンイグ
ナイタ
小型ロケットモータと類似の構造をしたイグナイタ。
パイロダインイグ
ペレット状,管状の点火薬を金属製又はFRP製バスケ
ナイタ
ットに装てんしたイグナイタ。
大型ロケットモータの点火に用いる。
比較的大きなロケットモータの点火に用いられる。
イグモータ
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番号
用語
定義
参考
対応英語
ジェットタッパ
同義語
爆発せん
(穿)孔器
ノイマン効果を応用した火工品で,炉から溶融した鋼
を出す湯口をあけるために用いる。現在使用されてい
るのは,コンポジションB約50gを銅の円すい形ライ
ナをもつベークライト製ケースに溶てんしたもの。
ケーブルカッタ
パワーカートリッジとピストン・ブレード(刃)を組
ワイヤカッ
み合わせた火工品。
タ
パワーカートリッジから発生するガス圧によってピ
ストン・ブレードを急速に移動させてケーブルなどを
切断する。
カッタロード
全周にV型ライナをつけた円盤状容器に,爆薬(RDX
にアルミニウム粉末,ステアリン酸バリウムを配合し
た爆薬など)を充てんした,ノイマン効果を応用した
火工品。
石油採掘井などの不要になったパイプを適当なとこ
ろで輪切りにし必要部分を回収するのに用いる。
爆着栓
一端を閉じた長さ数cm〜10数cmの中空円柱状の金
属栓の内部に爆薬を組み込んだ火工品。
化学工場や発電所などで使用されている熱交換器内
の多数の金属管のうち損傷したものが生じたとき,そ
の両端を閉そく(塞)して流体が流れないようにする
のに用いる。爆着栓を金属管に差し込み爆薬を起爆す
ると,発生するガス圧によって拡張して金属管内に固
定される。
じん(腎)結石破
アジ化銀10mgを充てんしたカップを20個連結して,
砕装置用圧力発生
具
プラスチック製カートリッジに組み立て,電気点火に
よって連発できるようにした火工品。
水中にある回転だ円体の一部からなる反射筒内の第
一焦点でカートリッジを爆発させると,生成した衝撃
波が反射筒に反射して水中を伝わり,第二焦点に集ま
るので,第二焦点に結石が位置するようにしておけ
ば,集中した衝撃波によって破砕される。これによっ
て外科手術をすることなくじん結石の排除ができる。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
ぼうこう(膀胱)
結石破砕器
数mgのアジ化鉛を3mmのステンレス鋼管に圧てん
参考
対応英語
同義語
し,カテーテル付きの電気発火部を取り付けた火工
品。
尿路に生成した結石を直接微量の爆薬で破砕し,開腹
手術をしないで,結石を取り出すのに用いる。
直径30mm以上の大きな結石は,ドリルでせん(穿)
孔してから破砕器を挿入し,点火,破砕する。
直径30mm以下の結石には,はりつけ法が用いられる。
せん(閃)絡表示
器
コイル,表示布及び抵抗線式電気発火装置を収納した
ケース並びにふたから成る火工品。
落雷電流が流れると,その周囲に磁力線が発生し,表
示器のコイルに電圧を誘起し,発火装置を作動する。
発火装置から生じたガスはふたを飛ばし,表示布を垂
れ下げさせて事故点を表示する。
分岐管取付器
イニシエータ,ピストン,ブレードを分岐管取付器具
と組み合わせた火工品。
これを元管にボルトで固定し,分岐管を取り付けてか
ら点火すると,内蔵するピストンブレードが作動して
元管の一部を切り取り,分岐管がつながるようになっ
ている。
水道管,ガス管などの管から分岐をとるのに使用する
火工品で,管内の流体を止めることなく,迅速簡単に
分岐管の取付けができる。
ガス解放用せん
(穿)孔器
イニシエータ,ピストン,せん孔きりを組み込んだ火
工品。
点火すると,火薬の燃焼生成ガスの圧力によって,内
蔵するピストン,せん孔きりが作動し,ガスボンベの
封板をせん孔してガスを放出させる。消火器に組み込
んで,火災センサの感知によって,若しくは手動によ
って通電して作動させ,ガスを噴出させて消火した
り,又は救命胴衣に組み込んで,海水電池若しくは手
動によって通電して作動させ,ガスを放出させて胴衣
を急速に膨張させるなどの利用例がある。
エアバッグガス発
生器
点火具,点火薬,ガス発生剤(アジ化ナトリウム,過
塩素酸カリウム,二酸化マンガンなどを混合,ペレッ
トとしたものなど)フィルタ,冷却剤などを金属ケー
スに組み込んだ火工品で,自動車のエアバッグシステ
ムに使用される。
自動車が衝突したときの加速度を感知して作動し,発
生したクリーンで冷却された窒素ガスによってナイ
ロン袋を急速に膨張させ,乗員に対する衝撃をやわら
げる。
シートベルト引張
固定器
点火具,ガス発生剤(1g程度の無煙火薬),ピストン
を組み合わせた火工品。
自動車が衝突したときの加速度をセンサで感知して
点火具に通電,点火し,急速にガスを発生させてピス
トンを作動,連結されているシートベルトを急速に約
50〜100mm程度引き込み,乗員を拘束し保護する。
インフレー
タ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
21
K 4800 : 2000
番号
用語
爆発ナット
定義
参考
対応英語
ナットを縦方向に数分割し,それをハウジング(枠)
で保持してナットとしての機能を維持させたものに
同義語
分離ナット
パワーカートリッジとピストンを取り付けた火工品。
パワーカートリッジに点火すると,発生する圧力でピ
ストンが動き,ハウジングを外してナットのボルト保
持を解除させる。
爆発ボルト
ボルトに電気雷管,爆薬を内蔵させたもの。
爆薬の爆発力でボルトを切断して分離する。
分離ボルト
パワーカートリッジ,ピストンをボルトに取り付け,
発生するガス圧でピストンを動かし,それによってボ
ルトをせん(剪)断して分離する方式もある。
航空機の離陸を助けるために使用される,一定の燃焼
時間と推力をもつ補助推進ロケット。
jet assisted takeoffの略称。
火砲弾薬
口径20mm以上の火砲に使用される弾薬。
砲弾
口径20mm以上の火砲から発射される弾丸。
ジャトー
基本的には,弾体,さく(炸)薬,信管,弾帯から成
り,目的によってりゅう(榴)弾,徹甲弾,照明弾な
どがある。
弾頭
ロケット弾,誘導弾などの一部分を構成し,弾かくに
ウォーヘッ
ド
さく(炸)薬などを充てんして目標に対し最後に効力
を発揮する部分。
カートリッジ
火器に一動作で装てんできるように,各部品を一
体に組み立てた弾薬。通常,弾丸,薬きょう(莢),
雷管又は火管及び発射薬から成る。
空包のように音を出したり,てき(擲)弾発射薬
筒のように別個の発射体を打ち出すための弾薬。
また,11044薬包,13025実包,13070薬筒は,いず
れも上記a)と同様,そのまま装てん,装着されるよう
に加工され又は組み立てられたもので,英語の
cartridgeに由来する用語であるので,これらもカート
リッジと表記されることがある。
薬のう(嚢)
火砲用発射薬を充てんした袋。
装薬のう
(嚢)
薬筒
薬きょう(莢)の内部に火管又は雷管と火薬とを組み
込んだ火工品。
火薬ガスを発生し,薬筒式始動装置などに用いる。
火薬作動装置
手りゅう(榴)弾
火薬の燃焼によって発生する高圧ガスによって種々
の機械的作動をさせる装置。
手で投げるように設計されたてき(擲)弾。
主として近接戦闘における小火器の補助として使用
される。
誘導弾
推進装置と目標を破壊するためのウォーヘッドをも
つ無人の飛しょう(翔)弾丸。
内蔵する誘導装置又は外部からの指令信号によって
操だ(舵)しながら目標に接近,命中するよう飛しょ
う経路を修正することができるような仕掛けをもっ
ている。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
りゅう(榴)弾
弾体内部にさく(炸)薬を充てんした弾薬又は弾丸。
同義語
てき(擲)弾
さく(炸)薬を充てんした小口径の飛しょう(翔)体。
手で投げるか又は小銃に取り付けたてき弾発射薬筒
から発射される弾薬。
ロケット弾
ロケットを使用した飛しょう(翔)弾薬。
通常,弾頭,信管及びロケットモータから成る。
徹甲弾
照明弾
弾丸のもつ運動エネルギーによって,装甲又は堅固な
目標を貫通するのを目的とする弾薬又は弾丸。
銃砲又は発射機から打ち出して,目標区域を照明する
ために用いる火工品。
発煙弾
信号弾
銃砲又は発射機から打ち出して,煙幕の構成若しくは
目標の指示に用いる火工品。
銃砲又は発射機から打ち出して,照明,煙,音若しく
はそれらの組合せによって識別,警告,位置の表示な
どに用いる火工品。
地雷
さく(炸)薬を充てんし,これを地上又は地中に敷設
して踏むと爆発するように仕掛け,その上を通る車両
などを破壊したり,人員を殺傷したりすることを目的
とする弾薬。
爆弾
さく(炸)薬を充てんし,これを航空機から投下する
などしてから爆発させ,施設などを破壊したり,人員
を殺傷したりすることを目的とする弾薬。
水雷
さく(炸)薬を充てんし,これを水中で爆発させて艦
船を破壊することを目的とする爆弾。魚雷及び機雷が
ある。
場合によっては,爆雷をも含めて水中破壊用弾薬の総
称として使われることもある。
魚雷
魚形水雷の略称。
魚に似た形の水雷で,艦艇や航空機から発射され,水
中を自走して目標の艦船に命中爆発し,これを破壊す
る弾薬。
機雷
機械水雷の略称。
水面下に敷設,係留し,艦船の接触若しくは近接を感
知して,又は遠隔操作によって爆発し,その艦船を破
壊する弾薬。
爆雷
潜航中の潜水艦攻撃用の弾薬。
爆薬を充てんし,艦艇又は航空機から投下して一定の
深度に達したとき,若しくは潜水艦による磁気に感応
して爆発する。
ベースブリード弾
弾底部に造られた装てん室内で火薬を燃焼させ,その
生成ガスの流れによって弾底抵抗(全抵抗の30〜
40%)を減少させるようにした火砲弾薬。
命中精度は多少よくなり,射程は10〜25%増大する。
RAP弾
弾底部にロケットモータを組み込んだ火砲弾薬。
発射後ロケットモータによって増速される。rocket
assisted projectileの略称。
信号筒
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K 4800 : 2000
b) 製造
1) 原料・半成品
番号
用語
定義
参考
対応英語
硝化酸
硝化に使用するため,配合比又は濃度を調製した酸。
同義語
硝酸単独の場合と,硫酸と硝酸との混酸の場合とがあ
る。
混酸
普通は硝酸と硫酸との混合物。この場合,硫硝混酸と
もいう。
強力な硝化剤
廃酸
硝酸エステル,ニトロ化合物などの硝化後の酸。
工業的には,全部又は一部の廃酸に混酸若しくは硝酸
を添加して,硝化酸として再使用することがある。こ
の場合の廃酸を古酸ということもある。
酸素バランス
酸化剤
火薬類の爆発に際して,成分中の可燃成分が完全燃焼
するための酸素の過不足量。
可燃剤を酸化し高温の燃焼ガスを発生させるために,
酸素供給材
火薬類に混合される酸化性物質。
酸化剤としては酸素などを多量に含有しており,か
つ,反応熱が大きいことが望ましい。
硝酸アンモニウム,過塩素酸アンモニウムなどが用い
られる。
鋭感剤
火薬類の感度を高めさせるために配合する添加物。
硝安爆薬におけるTNTやDNTなど。
可燃剤
酸化剤から酸素を得て容易に燃焼して,ガスの発生量
を多くし温度を高める物質。
燃料
同時に薬質,仮比重を調整するなど,爆薬の成形に重
要な役割を果たすものもある。
木粉,でんぷん,小麦粉,けい素鉄,アルミニウム粉
などが用いられる。
鈍感剤
発熱剤
火薬類の感度を低めるために配合する添加物。
鈍性爆薬試験体のタルクなど。
火薬類に混合して,燃焼又は爆発の際,顕著な発熱作
用を示す物質。
推進薬や含水爆薬中のアルミニウムなど。
減熱消炎剤
検定爆薬の成分として,爆発温度を低くし,爆炎を抑
制するために配合する物質。
塩化ナトリウム,塩化カリウムなど。
固化防止剤
硝酸アンモニウムなどの固化を防止するために添加
し,表面を物理的又は化学的に被覆する物質。
けい藻土,各種界面活性剤など。
粘ちゅう(稠)剤
含水爆薬の薬質を整え,微小気泡を安定させるために
添加する物質。
グアガム,CMC,でんぷんなど。
架橋剤
粘ちゅう(稠)剤を架橋させて粘ちゅう化を進め,粘
ちゅう剤の効果をより高めるために用いる物質。
ほう酸塩,重クロム酸塩など。
安定剤
火薬類の自然分解を抑制するために配合する物質。
無煙火薬におけるジフェニルアミン,エチルセントラ
リットなど。
鈍化剤
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
消炎剤
発射薬の使用時に発生する銃口炎又は砲口炎を除去
同義語
又は減少するため,発射薬に添加する物質。
硫酸カリウム,硝酸カリウムなど。
レストリクタ
固体推進薬の表面の一部に施し,燃焼を抑制するも
インヒビタ
の。
燃焼面積の調節のためのもので,酢酸セルロース,エ
チルセルロースなどの合成樹脂で不燃性又は難燃性
の高分子物質が用いられる。
こう(膠)化剤
ダブルベース推進薬は,加温こう化によって成形する
場合があるがこのこう化反応を促進したり,調整する
ために用いる物質をいう。
ジエチルフタレート,トリアセチンなど。
可塑剤
推進薬,発射薬及び爆薬に可塑性を付与するために添
加する物質。
ジエチルフタレート,トリアセチンなど。
硬化剤
推進薬バインダのような高分子物質を形成するため,
すなわち,末端に官能基をもつ低分子量のプレポリマ
を重合させ高分子化するために添加する物質。
末端カルボキシル基ポリブタジエンにはエポキシ系
硬化剤を,末端水酸基ポリブタジエンにはイソシアネ
ート系硬化剤などが用いられる。
光沢剤
火薬表面の導電性をよくし帯電を防止するため,また
すべりをよくし装てんしやすくするために光沢処理
を施すのに用いる物質。
黒鉛など。
表面こう(膠)化
剤
燃焼初期のこう(腔)圧上昇を防ぐために用いられる
表こう剤
発射薬の燃焼抑制物質。
セントラリット,ジブチルフタレート,しょうのう,
DNTなど。
燃焼速度調節剤
固体推進薬において,燃焼速度を調節する物質。鉛塩,
燃焼触媒
銅塩,酸化鉄など。
焼食抑制剤
射撃によって砲こう(腔)が損耗するのを防ぐために
発射薬組成中に添加する物質。
一般にDL-アラニン,ピログルタミン酸カルシウムな
どが用いられている。その他酸化亜鉛,硫化亜鉛,酸
化チタンなどの金属化合物やタルクなどを発射薬中
に添加したり,各種のプラスチック,ペイント,ワッ
クス,レーヨン,絹織布などの物質を1種又はそれ以
上組み合わせて薬きょう(莢)内部にシートとして用
いる方法がある。
減熱剤
発射薬の燃焼温度を下げ,射撃による砲こう(腔)の
損耗を減少させる目的で使用する物質。
ピログルタミン酸カルシウムなど。
ボンディング剤
コンポジット推進薬の物性はバインダの性質による
ほか,バインダと固体成分の結合度合によって左右さ
れるので,両者間のより強固な結合を助けるために添
加する物質。
アジリジン化合物など。
クーラント
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
除銅剤
砲身内面に付着した銅を除去するため,発射薬中に添
同義語
加するか又は発射薬に添えて使用する物質。
すずなど。
発煙剤
煙を発生する物質。
色素が化学変化を起こさずに微細な粒子に分散して
できる物理煙と,色素が混入しておらず物質の燃焼に
よって生じる化学煙とがある。色によって成分を分類
すると,例えば,次のとおり。
白色:六塩化エタン・亜鉛粉末系など
黒色:アンスラセン,ナフタリンなど
赤色:ローダミンB,パラレッドなど
青色:メチレンブルー,インジゴピュアなど
硝酸塩
硝酸HNO3の水素イオンが金属などの陽イオンで置換
されて生じる塩。
硝酸アンモニウムは産業爆薬の主成分として最も重
要な硝酸塩である。その他硝酸カリウム,硝酸ナトリ
ウムなども火薬原料として使用されている。
塩素酸塩
塩素酸HClO3の水素イオンが金属などの陽イオンで置
換されて生じる塩。
火薬原料としては塩素酸カリウムがあり,酸化剤とし
てマッチ,花火,爆薬の原料として使用される。しか
し塩素酸カリ爆薬は感度が鋭敏のため,日本では使用
されていない。
過塩素酸塩
過塩素酸HClO4の水素イオンが金属などの陽イオンで
置換されて生じる塩。
代表的な例として,コンポジット推進薬や産業爆薬の
カーリットに使用されている過塩素酸アンモニウム
がある。過塩素酸カリウムも用いられることがある。
ピクリン酸塩
ピクリン酸C6H2OH (NO2)3の水素イオンが金属などの
陽イオンで置換されて生じる塩。
ピクリン酸は重金属と化合して鋭敏な金属塩をつく
る。その中でもピクリン酸鉛は特に鋭敏である。コン
ポジット推進薬の原料としてピクリン酸アンモニウ
ムを用いることがある。
ニトロゲル
ニトログリセリン,ニトログリコール又はこれらの混
合物をニトロセルロースでこう(膠)化したもの。
ジエチレングリコールジナイトレートのこと。
示性式:C4H8O (ONO2)2
ダブルベース発射薬の原料として使用することがあ
る。
ジニトロトルエンのこと。
示性式:C6H3 (CH3) (NO2)2
硝安爆薬,こう(膠)質ダイナマイトなどの鋭感剤と
して使用される。数種の異性体があるが,爆薬原料と
しては,2, 6-と2, 4-の混合物が主として用いられる。
ジニトロキシレンなどとの共融体で用いられること
もある。またシングルベース発射薬の表面こう(膠)
化剤としても使用される。
煙薬
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
ジニトロキシレンのこと。
同義語
示性式:C6H2 (CH3)2 (NO2)2
2, 4-m-,3, 4-o-及び2, 5-p-の異性体がある。
DNTとの共融体として爆薬原料に使用される。
モノメチルアミンナイトレートのこと。
示性式:CH3NH2・HNO3
硝酸モノメ
チルアミン
含水爆薬の鋭感剤の一つ。
硝酸ヒドラジン
示性式:NH2NH2・HNO3
含水爆薬の鋭感剤の一つ。
ニトログアニジン
示性式:HNC (NH2) NHNO2
主としてトリプルベース発射薬の主成分として用い
られる。燃焼温度が低いわりに生成ガス量が多い発射
薬を得ることができる。
ドープ
ダイナマイトの原材料のうち,ニトロゲル以外のも
の。すなわち,硝酸アンモニウム,木粉,でんぷんな
どの混合物。
微小中空粒子
含水爆薬中に微小気泡として存在させるために加え
る物質。
微小気泡は,ホットスポットを形成し起爆感度を高め
伝爆性を確保する役割をする。
ガラス製微小中空粒子,パーライトなど。
薬包紙
ロダン酸鉛
産業爆薬の薬包を作るのに用いられる包装紙。
チオシアン酸鉛のこと。
示性式:Pb (SCN)2
塩素酸カリウムと混合して,点火薬などに用いる。
延時薬
添装薬
段発電気雷管などで,所定の作動遅れを得るために用
いる燃焼性混合物。
電気雷管などの威力増強のため,起爆薬の下部に装て
んする爆薬。
ペンスリット,RDX,テトリルなど。
管体
雷管において起爆薬や添装薬などを装てんする筒。
材質は,工業雷管,電気雷管などでは銅,アルミニウ
ム又は鉄を,銃用雷管では黄銅を用いる。
内管
工業雷管,電気雷管の起爆薬の上部に,起爆薬圧さく
(搾)時に挿入する管。
起爆薬の脱落を防ぎ爆力を補強するために用いる。
脚線
電気雷管に電流を流すために,取り付けた金属線。
一般には,直径0.45mm程度の心線にビニル被覆をし
たもので,心線の材質には銅が一般に用いられる。
そく(塞)栓
電気雷管の管体と点火装置を結合し,密封するために
用いる部品。
ゴム又は合成樹脂製。
電橋
電気点火装置の2本の脚線の先端に取り付けた発熱用
抵抗線。白金イリジウム合金,ニクロムなどが用いら
れる。
発火金
爆粉を抑え,撃針の衝撃による発火を助けるために,
銃砲用雷管の内部に挿入する金属製小片。花片形,六
稜形など種々の形がある。
ロダン鉛
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
心薬
導火線又は導爆線の中心に被覆され,燃焼若しくは爆
ごう(轟)を伝ぱ(播)する火薬又は爆薬。
インシュレーショ
ン
ロケットモータのケース若しくは構成物を高温の燃
ライナ
同義語
インシュレ
焼ガスから防護する作用又はそのための材料。
一般に火工品のケースなどの内面に,密閉,接着
ータ
性能向上などのために施す内張り。
例えば,ロケットチャンバ内面に適当な合成ゴム
等を塗布し,チャンバと推進薬の密着性と断熱性
とを向上させるなど。
成形爆薬の端面に置き,ジェット形成を目的とす
る金属成形体。
薬べい(餅)
無煙火薬でねっか(捏和)を終わった薬のこと。
乾べい(餅)
無煙火薬製造工程中の,水を含まないニトロセルロー
ねつべい
ス・ニトログリセリン混合物。
湿べい(餅)
無煙火薬製造工程中の,水を含むニトロセルロース・
ニトログリセリン混合物。
混べい(餅)
無煙火薬製造工程で,添加剤が混合された湿べいのこ
と。
キャスティングパ
ウダ
グレインキャストダブルベース推進薬は,ニトロセル
ベースグレ
ィン
ロース又はニトロセルロースとニトログリセリンを
主成分とした粒状火薬にニトログリセリン及び可塑
剤を主成分とした混合液を浸透させ,加熱こう(膠)
化させて成形したものである。このニトロセルロース
又はニトロセルロースとニトログリセリンを主成分
とした粒状火薬をキャスティングパウダという。
キャスティングソ
ルベント
グレインキャストダブルベース推進薬製造工程にお
いて,キャスティングパウダに浸透させるニトログリ
セリン及び可塑剤を主成分とした混合液。
球状ニトロセルロ
ース
ニトロセルロースを微粒球状化したもの。キャストダ
バインダ
コンポジット推進薬において固体成分を結合するの
ブルベース推進薬の原料として用いられる。
結合剤,
粘結剤
に使用する合成ゴム。多くの場合燃料の機能をも兼ね
る。
ポリブタジエンなどがある。
エチルセントラリ
ット
ジエチルジフェニルウレアのこと。
示性式:CO [N (C6H5) C2H5]2
無煙火薬に添加される安定剤兼こう(膠)化剤の一種。
ジフェニルアミン
示性式:(C6H5)2NH
無煙火薬に添加される安定剤の一種。
コーン
薬きょう(莢)
成形爆薬の構成部品であって,円すい(錐)形のライ
ナ。通常,銅製が使用される。
発射薬を装てんする容器。鉄,黄銅,紙,プラスチッ
ク製又は焼尽性材料製のものがある。
2) 製造技術・製造方法・製造装置
番号
用語
定義
参考
対応英語
硝化
硝酸エステル,ニトロ化合物又はニトラミンの生成反
応。
同義語
ニトロ化
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
後硝化
硝化工程において,原料を仕込み終わってから後の硝
(あとしょうか)
化。
同義語
一定温度で反応を完結させる。
後分離
ナサン式グリセリン硝化で,廃酸中に存在するニトロ
(あとぶんり)
グリセリンを浮遊分離させること。
廃酸分離
硝化後,硝化物と廃酸とを分離すること。
脱硝
廃酸から硝酸分を除去すること。
配合
遠心分離,静置分離,ろ過分離などの方法がある。
ダイナマイトの製造においてニトログリセリン,
ニトログリコール又はこれらの混合物にニトロ
セルロースを混合する作業。
無煙火薬の製造において窒素量の違うニトロセ
ルロースを混合する作業。
こう(膠)化
原料を単に混ぜ合わせる作業。
ダイナマイトの製造において,ニトログリセリン,ニ
トログリコール又はこれらの混合物にニトロセルロ
ースを配合し,ゲル状にすること。
しん(滲)出
ダイナマイトの貯蔵中,ニトログリセリン(ニトログ
あせかき
リコールを含むことがある。)が分離して,薬包の表
面ににじみ出る現象。
ねっか(捏和)
ダイナマイト及び無煙火薬の製造において,原料を混
和して練り合わせる作業。
混和
火薬類の製造において,数種の成分を混ぜ合わせる作
(こんわ)
業。
(こんか)
圧伸
無煙火薬において,ねっか(捏和)又は圧延した
後で希望の薬径になるように圧出成形すること。
ねっか後のダイナマイトを薬包状にするため,ら
(螺)軸の作用で一定の口金から押し出すこと。
てん薬
粉状ダイナマイト又は粉状爆薬を紙筒若しくは
プラスチック筒に詰めること。
火工品の製造において火薬類を所定の容器に詰
めること。
てん圧
爆薬を圧さく(搾)装てんすること。
装てん
製造工程において,火薬又は爆薬を所定の容器に詰め
ること。
ニトロセルロース製造時,硝化作業の前に,からみ合
っている原綿をといて密度を均一にすること。
煮洗
硝化後のニトロセルロースから酸を除去するため,熱
(しゃせん)
湯で煮沸すること。
そ(梳)解
充てん(填)
(にあらい)
細断
精洗
煮洗後のニトロセルロースを細かく切断すること。繊
維内に潜在する酸類を完全に除去するために行う。
ニトロセルロースを細断後,温水で洗浄し,酸を完全
に除去すること。
風乾
大気中で火薬類を自然乾燥すること。
しふん(篩分)
火薬又は爆薬を一定の粒度になるようにふるい分け
ること。
ふるい分け
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
二味混和
黒色火薬の製造において,木炭と硫黄とを混和するこ
(にみこんわ)
と。
同義語
(にみこんか)
三味混和
黒色火薬の製造において,二味混和した木炭と硫黄の
(さんみこんわ)
混合物に硝酸カリウムを加えること。
(さんみこんか)
圧磨
黒色火薬の製造において,比重を上げるために,三味
混和した後,エッジランナによって加圧混和するこ
と。
造粒
粉状火薬を粒状にすること。
例 黒色鉱山火薬,爆粉
圧さく(搾)又は溶融後冷却した塊状の火薬類を
粒状に粉砕すること。
水圧
黒色小粒火薬などの製造において,破砕と造粒の工程
で,破砕薬を木枠に盛り,油圧機でゆっくり加圧し,
比重を高める工程。
破砕
圧磨後の黒色火薬を粉砕すること。
駆水機にかけたニトロセルロースの塊をときほ
ぐすこと。
[黒鉛]光沢
黒色火薬又は無煙火薬の表面に黒鉛を付着させるこ
と。電導性をよくして帯電を防止し,装てん性をよく
する。
払しき(拭)
かん(嵌)着
起爆薬製造工程の一つで,乾燥後,運搬用小容器に収
納する作業。
銃用雷管の製造において,雷管に発火金を装着す
ること。
薬きょう(莢)に雷管を装着すること。
かん着
電気雷管の脚線の先端に電橋線を結合すること。
含薬
導火線又は導爆線の製造において,心薬を麻糸,綿糸,
[アルコール]駆
水
無煙火薬の原料のニトロセルロースの製造において,
水分をアルコールによって置換させて除去すること。
温洗
揮発性溶剤火薬の製造において,溶剤を回収した後,
紙テープ,プラスチックなどで覆うこと。
薬粒に残った溶剤及び水溶性塩類を温水内で溶出す
ること。
圧ろ(濾)
無煙火薬の製造において,未こう(膠)化物及び異物
の除去とこう化の促進のために,ねっか(捏和)薬を
加圧し,金網と多孔板とを通して強制ろ過させるこ
と。
圧延
ダブルベース推進薬の製造において,ねっか(捏
和)薬をロールを通し厚さを薄く均一にして完全
にこう(膠)化させること。
不整形球状薬の製造において,球状火薬をロール
を通して扁平状に加工すること。
表面こう(膠)化
シングルベース発射薬の初期燃焼を抑えるため,火薬
の表面にジニトロトルエン,ジブチルフタレートなど
の緩燃剤を塗布すること。
薬厚
(やくこう)
発射薬及び推進薬の燃焼方向での最小寸法。
電橋付け
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
注型
硬化
推進薬の製造において,未硬化薬などを鋳型又はモー
同義語
タケースに注入すること。
推進薬などの製造において,注型後加温して樹脂成分
などを硬化させること。
離型
風せい(晒)
注型,硬化を終了した推進薬を鋳型,なかご(中子)
などと分離すること。
無煙火薬の製造において,大気中に放置して水分及び
溶剤の調整を行うこと。
混同
無煙火薬の製造において,ロット間のばらつきを小さ
くするために複数のロットを混ぜ合わせること。
溶てん
固体の火薬類を加熱溶融し,弾丸などに注入し,固化
させて充てんすること。
圧てん
乾べい(餅)混和
混練
ダブルベース火薬において,圧伸裁断後の乾べい(餅)
(こんれん)
薬にくず薬を加えてねっか(捏和)機で練り直すこと。
粒状又は粉状の火薬類を,圧力を加えて弾丸などに充
てんすること。
乾べい(餅)の製造において,ニトロセルロースとニ
トログリセリンを混合すること。
くず薬に溶剤を加えてしばらくねっかしてから乾べ
い薬を仕込む。
湿べい(餅)混和
湿べい(餅)の製造において,ニトロセルロースとニ
トログリセリンを水中で混合すること。
熟成
ねつ(捏)延
無煙火薬の製造において,混べい(餅)薬のこう(膠)
化及び均質化のため数週間静置すること。
ダブルベース推進薬の製造において,混べい(餅)薬
をロールに通して厚さ2〜3mmの薬板にすること。ロ
ール内筒に熱湯又は水蒸気を通し,二つのロールの回
転数を異にしておくとき,混べい薬は回転数の早いロ
ールに張りついて回転しながら遅いロールで練成さ
れる。
カーペット巻き
圧延した薬板を圧伸機に仕込むためにカーペットロ
ール状に巻くこと。
切削
推進薬を,所定の寸法・形状に切断加工すること。
レストリクタ加工
推進薬の燃焼面を制限するために,難燃性又は不燃性
脱泡
の材料を推進薬に接着させること。
推進薬中に気泡が存在すると不均一燃焼の原因とな
るため,推進薬混和工程の最終段階で真空にし,推進
薬中から残存空気を取り除くこと。
浸透
グレインキャストダブルベース推進薬の製造におい
て,鋳型に充てんしたベースグレイン中に鋳型下方か
ら圧力をかけてキャスティングソルベントを注入し
浸みとおすこと。
ライニング
ロケットモータケース内面に液状のライナ材料を塗
布し加熱硬化させること。
試製
火薬類を試験的に製造すること。
廃薬
不要になり,又は性能が変化して使用できない火
薬類。
火薬類を処分すること。
鋳てん
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c) 性能・試験方法
1) 性能
番号
用語
定義
参考
対応英語
爆発
急激なガス圧力の発生又は解放によって,爆発音を伴
同義語
ってガスが膨張する現象。
化学的爆発
化学変化(化学反応)に基づく爆発。
火薬類の爆発,ガス爆発,粉塵爆発など。
物理的爆発
物理変化に基づく爆発。
核爆発,水蒸気爆発など。
爆ごう(轟)
衝撃波を伴った燃焼反応。
爆燃
爆発的燃焼のことをいい,数百m/sの速さで伝わる粒
デトネーシ
ョン
デフラグレ
ーション
子表面の伝火によって生じる燃焼現象で,反応には衝
撃波を伴わない。
燃焼
完全燃焼
燃焼が平衡に達している状態。
不完全燃焼
完全燃焼に対比して,燃焼が平衡に達していない状
物質の酸化還元によって光と熱を生じる現象。
態。
発火
物質の燃焼の開始。
点火
刺激を与えることによる物質の燃焼の開始。
伝火
物質の局部的点火からの燃焼が粒子の表面に沿
って伝ぱすること。
起爆
伝爆
物質の燃焼が次の物質に伝ぱすること。
着火
刺激を与えることによる爆発性物質の爆ごう(轟)の
開始。
爆発性物質の爆ごう(轟)の伝ぱ。
爆ごうが次の爆発性物質に伝わること。
完爆
爆発性物質が残薬なく完全に爆発すること。
半爆
爆発性物質が完爆せず,一部に残薬を生じること。
不爆
爆発性物質を点火又は起爆しても爆発しないこと。
衝撃波
不連続的な圧力,温度の上昇を伴い,超音速で伝ぱす
る圧力現象で,媒体の流れを伴う。
爆ごう(轟)波
前面の衝撃波とそれに続く反応帯から成り,それらが
同じ速さで伝ぱしていく波。
希薄波
圧力の減衰状態が伝わる波。音速で進む。
反応帯
爆ごう(轟)波において,前面の衝撃波に引き続いて
起こる燃焼波の領域及び化学反応の起きる領域。
粒子速度
衝撃波背後の媒体の流速。
物質速度
衝撃インピーダン
ス
媒質の衝撃波伝ぱに対する抵抗定数。
衝撃波の波面圧力を粒子速度で除した値で,衝撃波速
度と初期密度の積に等しい。
ランキン・ウゴニ
質量,運動量,エネルギーの保存則から導かれる圧縮
オの式
性流体中を伝ぱする爆ごう(轟)波の特性を記述する
基礎式。
チャップマン・ジ
ュゲ条件
R-H式,
H式
爆ごう(轟)が定常的に伝ぱするための条件で,その
場合の爆速は理論的に可能な最小のもので,ガス流速
と媒体中の音速との和で示される。
ウゴニオ式,
C‐J条件
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
チャップマン・ジ
ュゲ点
ランキン・ウゴニオ曲線において最小の爆速を与える
爆ごう(轟)圧力
爆ごう波背後の圧力。
参考
対応英語
同義語
C‐J点
点。
一般には化学平衡が成立している点(C‐J点)の圧力
で定義される。
爆ごう(轟)温度
爆ごう波背後の温度。
爆速
一般には化学平衡が成立している点(C‐J点)の温度
で定義される。
爆ごう(轟)速度
爆ごう波の伝ぱする速度。
高速爆ごう(轟)
爆薬固有の速度で進む爆ごう。
低速爆ごう(轟)
爆薬固有の特性及び起爆方法によって,高速爆ごうと
は別の機構によって起こる約2 000m/s以下の低速で
進む爆ごう。
爆発温度
爆発熱
断熱条件下で爆発が起こり,化学平衡に達したときの
温度。
断熱条件下で爆発が起こったとき発生する単位量当
たりの熱量。
爆風
爆発性物質の爆発や大量の燃料の火災で発生したガ
スの膨張によって,周囲の空気が圧縮されて生じる空
気中衝撃波及び圧縮波。
大量爆発
相似[法]則
ほぼ瞬時にほとんどすべての包装品に影響を及ぼす
ような爆発。
爆発音や衝撃波の場合には,圧力,温度,密度などの
状態変数は,それらがある特定の爆発について,爆源
換算[法]則
からの半径の倍数で表した半径距離及び時間の関数
として与えられれば,相似常数を乗じることによっ
て,任意の爆発音や衝撃波に対する距離並びに時間の
関数としてそれらを表すことができ,これを相似法則
という。大気中爆風のほか,地中爆発,発破,トンネ
ル内爆発からの爆風や爆発音にも適用されている。
リューデンベルグ
相似則
爆風のピーク過圧は,換算距離(爆薬からの距離と爆
ホプキンソ
薬質量の立方根との比)の関数で表すことができる。
ン三乗根則
すなわち,爆薬質量が異なっても,換算距離が同じで
あれば,爆風のピーク過圧は同じになる。この相似則
を一般にリューデンベルク (Rüedenberg) 相似則又は
ホプキンソン (Hopkinson) 三乗根則という。
ピーク過圧
空気中を伝ぱ(播)する音は,音波による空気の粒子
運動によって,次々に圧力が増減するが,空気中の静
圧からの変化分を過圧という。爆発音及び衝撃波も同
じく過圧であり,その静圧部分の最大圧力をピーク過
圧と呼ぶ。
爆風圧力
爆風によって生じる圧力。
ブラストメータ
薄鉛板の変形を利用した爆風圧の簡易測定器。
感度
刺激を与えることによる物質の発火,爆発などの起こ
りやすさ。刺激の種類によって異なる。
打撃感度
物質に打撃刺激を与えたときの発火,爆発の起こりや
すさ。
爆風圧
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番号
用語
定義
参考
対応英語
摩擦感度
静電気感度
物質に摩擦刺激を与えたときの発火,爆発の起こりや
同義語
すさ。
電気的放電エネルギーを与えたときの発火,爆発の起
こりやすさ。
臨界爆点
物質の発火又は爆発の確率が50%となる刺激の量。
1/6爆点
物質の発火又は爆発の確率が1/6となる刺激の量。
アップアンドダウ
ン試験方法
感度データの統計解析法の一つで,ある刺激レベルと
50%爆点,
限界爆点
昇降試験方
法
上下に等間隔のいくつかの刺激レベルを選び,反応,
無反応に応じて一つ上又は一つ下の刺激レベルと試
験を繰り返し,比較的に少ない試験数で50%反応刺激
量と標準偏差を求める方法。
Bruceton法,Dixon and Mood法などが知られている。
点火電流
電気点火装置の点火薬を点火させる電流。
発火電流
延時秒時
段発電気雷管などにおける延時薬の燃焼秒時,通電な
遅延時間
どの点火操作から爆発までの時間。
点火時間
電気的点火装置に通電してから点火するまでの時間。
発火時間
最小点火電流
電気的点火装置を一定時間で点火するのに必要な最
最小発火電
小の電流値。
最小点火エネルギ
爆発性物質を点火するために供給すべき下限界のエ
ー
ネルギー。
流
最小発火エ
ネルギー,
最小着火エ
ネルギー
起爆感度
刺激を与えることによる爆発性物質の爆ごう(轟)の
起こりやすさ。
限界薬径
爆ごう(轟)が伝ぱし得る爆薬の最小薬径。
死圧
爆薬を一定圧力以上に加圧したとき爆ごう(轟)が起
臨界薬径
こらなくなる現象,又は死圧が起こる最低の圧力。
雷管非起爆性
工業雷管又は電気雷管1本で起爆できないこと。
ノンキャッ
プセンシテ
ィビティ
チャンネル効果
孔内に薬包を装てんして一端から起爆したとき,爆薬
側壁効果,
の爆ごう(轟)を先行する衝撃波によって,薬包が圧
空げき(隙)
縮されて爆ごう伝ぱが中断される現象。孔内径と薬包
効果,
径の比がある範囲内にあるとき発生の可能性がある。
チャネル効
果
殉爆
爆発性物質が,空間又は非爆発性物質を通して他の爆
発性物質の爆ごう(轟)に感応し爆ごうする現象。
殉爆において,それの爆ごう(轟)によって生じたエ
励爆薬(包)
ネルギーを他方の爆薬(薬包)に伝達する爆薬(薬包)。
誘爆薬(包),
第一薬包,
ドナー
受爆薬(包)
殉爆において,他方の爆薬(薬包)の爆ごう(轟)に
感応薬(包),
よって生じたエネルギーを受ける爆薬(薬包)。
第二薬包,
アクセプタ
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番号
用語
定義
参考
対応英語
殉爆感度
爆発性物質の殉爆の起こりやすさ。
同義語
殉爆度
第一薬包を雷管で起爆し,第二薬包が感応して爆ごう
(轟)する最大距離s(3回連続して殉爆する最大距離
とする。)を薬包径dで割った数値n。
爆燃から爆ごう(轟)への転移。
威力
爆発性物質の爆発効果で,静的効果と動的効果と
a) 爆力,
爆発威力
がある。
雷管においては起爆力をいう。
静的効果
爆発性物質の爆発で発生した高温,高圧ガスの膨張に
よる外部への仕事効果。
仕事効果
動的効果に対する用語。
ストレングス
ストレートダイナマイトの威力と比較し,そのス
トレートダイナマイトの含有するニトログリセ
リンの配合比 (%) をもって表す爆薬の静的威力
の表示方法。
表示方法,基準爆薬,試験方法など各種あり,そ
の表す内容は統一されていない。
日本ではRWSをストレングスと呼ぶ場合があ
る。
relative weight strengthの略語で,基準爆薬として松ダ
ストレング
ス
イナマイトを用い,これに対する弾動きゅう砲試験の
結果の比で表した値。
TNTを基準爆薬としたときは弾動きゅう砲比と呼び,
これを1.6で除した値をRWSとして表示することがで
きる。
動的効果
猛度
爆発性物質の爆発で発生した爆ごう(轟)波による破
壊的効果。静的効果に対する用語。
爆発威力のうちの動的効果の表示方法の一つで,爆ご
う(轟)圧に対応する。
侵徹
弾丸が目標に侵入するとき,次の三つの場合がある。
完全侵徹 弾丸が完全に目標に侵入している場
合 (complete penetration)。
部分侵徹 弾丸の一部だけが目標に侵入してい
る場合 (partial penetration)。
漏斗状侵徹 弾丸が目標に当たって浅いぎざぎ
ざのあるわん状のくぼみ又は穴を作る場合
スタンドオフ
成形さく(炸)薬のライナの前端と,目標面との距離。
ジェット
成形爆薬を爆ごう(轟)させたとき,ライナの破壊に
伴って金属の小破片及び蒸気が放出され,これが爆発
生成ガスとともに集団となって高速度で飛しょうす
る。この流れをジェットという。
破壊効果
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K 4800 : 2000
番号
用語
ノイマン効果
定義
参考
対応英語
爆薬包の起爆側の反対側の円すいなどの凹所にライ
ナを取り付けて起爆すると,ライナがジェット(高速
同義語
モンロ効果
噴流)となって高速で中心軸方向に噴出し,その方向
のせん孔効果が大となる現象。
ホプキンソン効果
鋼板,コンクリート壁などの一部に爆発衝撃を与える
とその裏面がはく(剥)離する現象。
キャビテーション
安全度
さく(炸)薬又は推進薬中に空げき(隙)があること。
石炭鉱山の可燃性坑内ガス及び炭じんに対する安全
空げき(隙)
状態
性。一般には検定爆薬及び検定火工品の安全性をい
う。
着火感度
発火点
物質の加熱による発火開始温度。
発火待ち時間
一定温度における発火までの時間。
熱感度
物質に熱刺激を与えたときの発火,爆発の起こりやす
物質が火炎,火花又は赤熱体に接触したときの着火の
起こりやすさ。
発火遅れ
さ。
自然分解
主に硝酸エステル類を含有する爆発性物質が,加水分
解及び酸化によって連鎖的に分解を起こす現象。自然
分解から発火,爆発に至ることもある。
自然発火
主に硝酸エステル類を含有する爆発性物質が,貯
蔵中,自然分解によって,熱が蓄積され発火に至
る現象。
可燃性物質を空気中又は酸素中で放置若しくは
加熱した場合,点火によらずに発火する現象をい
う。
安定度
貯蔵中の自然分解に対する抵抗性をいう。硝酸エステ
ルの安定度は精製度が向上すると高くなり,また温度
が上昇すると低下する。
老化
燃焼温度
長時間の貯蔵によって爆発性物質の発火・爆発特性や
機械的特性などが低下する現象。
断熱条件下で燃焼が起こり,化学平衡に達したときの
温度。
燃焼熱
断熱条件下で完全燃焼したとき発生する単位量当た
りの熱量。
標準燃焼熱
標準状態(摂氏0度,0.1MPa)における燃焼熱。
燃焼速度
燃焼の伝ぱする速度。
線燃焼速度
燃焼面に垂直な方向における燃焼速度。
燃速
質量燃焼速度
単位時間に燃焼する物質の質量。
侵食燃焼
推進薬がロケットモータ内で燃焼する場合,燃焼面に
平行なガス流の影響で推進薬が侵食されたような状
況になり,燃焼速度が増大する燃焼状態。
後退速度
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
振動燃焼
ロケットモータ内で,推進薬の燃焼で発生する圧力振
同義語
動を伴った燃焼。
低周波振動と高周波振動とに分けられ,推進薬の組成
や形状及び燃焼条件によって発生する。
プラト燃焼
推進薬の燃焼において,圧力指数がある圧力範囲でほ
とんどゼロとなり,燃焼速度が圧力に依存しなくなる
燃焼状態。
メサ燃焼
推進薬の燃焼において,ある狭い圧力範囲で圧力指数
が減少し,負の値をとる燃焼状態。
スピン燃焼
ロケットモータにスピンを負荷して燃焼させること。
内面燃焼型モータでは燃焼速度の増大,圧力・推力パ
ターンの変化などの現象を伴う。
加速度燃焼
ロケットの機軸方向や,機軸に垂直な方向にかかる加
速度下での推進薬の燃焼。
息つき燃焼
ロケットモータ内の不安定燃焼の一形態で,燃焼中
断,再着火を間欠的に繰り返す現象。
二次燃焼
推進薬の燃焼ガスが燃焼室から排出された後,空気と
チャッフィ
ング
接触して再燃焼すること。
火薬特徴数
1kgの爆発性物質の爆発時に生成する物質のモル数,
ガス比容,爆発熱,爆発温度,火薬の力など火薬類の
火薬特数
静的効果を比較するための特性値。
状態方程式
状態式
鋭性率
比容
爆発性物質の静的効果を表すもので,ガス比容と爆発
比エネルギ
温度 (K) との積を273で除した数値。
ー
気体の状態方程式として知られているアーベルの式P
熱平衡にある物質の状態量,例えば,温度,圧力,体
積,内部エネルギー,エントロピーなどの関係を与え
る方程式。
ビバシチ
砲内弾道計算に使用される火薬特徴数の一つで,発射
薬の初期表面積と0.1MPaにおける線燃焼速度との積
を初期容積で除した数値。
ガス比容
爆発性物質1kgが爆発したときの生成ガスが,摂氏0
度,0.1MPaの標準状態において占める容積。
火薬の力
コボリウム
(V−b) =RTのbに当たるもので,分子容積が有限で
あることによる容積の補正項(P:圧力,V:容積,T:
絶対温度,R:気体定数)。
仮比重
装てん密度
粉状又は粒状の物質のそのままの状態での比重。真比
重に対応する用語。
火薬類の質量を,それを装てんする空間の容積で除し
見掛け比重
て得られる値。
窒素量
ニトロセルロースなどの化合物中に含まれる窒素の
含有率。
温度感度
燃焼速度の温度感度:燃焼圧力を一定にした場合
の推進薬の温度変化に対する燃焼速度の変化量。
燃焼圧力の温度感度:外部制約係数 (KN) を一定
した場合の推進薬の温度変化に対する燃焼圧力
の変化量。
外部制約係数
推進薬の燃焼表面積Abをノズルスロート断面積Atで
除した値。通常,KNと標記し,ロケットモータ設計に
重要なパラメータである。
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定義
参考
対応英語
形状関数
推力
発射薬の薬粒(グレイン)の燃焼の進行に伴う燃焼表
同義語
面積と薬厚との変化を示す関数。
推進薬の燃焼によって得られる推進力。Fで表され,
単位はNである。
比推力
単位質量の推進薬が単位推力を何秒間発生し続けら
れるかを表す値で,Ispと表示される。ロケットモータ
の推力F (N) と推進薬質量消費率W (N/s) との比。単
位は秒 (s)。
圧力指数
ビエイユの式の指数nのことで,燃焼速度の圧力への
依存性を示す。
初速
発射された弾丸又は散弾の銃口における速度。
こう(腔)圧
発射薬の燃焼によって,銃砲のこう内に生じる圧力。
弾道
弾丸,ロケット,爆弾などが運動するときの重心の軌
跡。弾丸が砲口を出るまでの砲こう(腔)内の運動を
砲内弾道,砲口を出た後弾丸が弾着又は空中破裂する
までの弾丸の運動を砲外弾道という。
レザールの式
装薬の燃焼によって発生するエネルギーと弾丸のエ
ネルギーとの関係を示す式。
(b:コボリウム,c:弾丸後方の容積,f:火薬の力,
p:弾丸後方の圧力,v:弾丸の速度,w:装薬量,z:
装薬の燃焼した割合,γ:比熱比,μ:弾丸の質量)
ビエイユの式
プロペラントの線燃焼速度rと燃焼圧力pとの関係を
示す式。
(a:プロペラント組成と初期温度に依存する定数,
n:圧力指数)
予混合火炎
可燃剤成分と酸化剤成分のガスがあらかじめ混合さ
予混火炎,
予混炎
れてから反応帯に入り,そこで反応して形成される火
炎。
拡散火炎
可燃剤成分と酸化剤成分のガスが拡散によって混合
拡散炎
し,反応して形成される火炎。
断熱火炎温度
有効寿命
物質が燃焼し,断熱状態で熱平衡に達したときの温
度。
物質の正常な性能が保証される貯蔵期間。
発射薬ガス発生速
度比
供試発射薬のガス発生速度と,標準発射薬のガス発生
速度との比。同一の密閉容器中で,同一温度及び同一
装てん密度で測定する。
慣性後退力
火器発射時の反動によって生じる力。
消炎
火器による射撃の場合に生じる銃口炎又は砲口炎を
消し若しくは小さくすること。
焼食
高圧,高温の燃焼ガスによって生じる,銃身又は砲身
のこう(腔)面の損傷。
初期質量
発射時のロケット飛しょう体の質量。通常,推進薬を
含んだロケットの全質量。
遅発燃焼
点火装置が作動した後,発射薬又は推進薬に着火する
のが異常に遅れる現象。
貯蔵寿命
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番号
用語
定義
参考
対応英語
薬形係数
薬粒の初期面積と燃焼中の表面積との比。
同義語
2) 試験方法
番号
用語
定義
参考
対応英語
熱感度試験
物質に熱を加えたときの発火,爆発の起こりやすさを
同義語
調べる試験。
熱分析試験,発火点試験などがある。
熱分析試験
少量の試料に熱を加えたときの発熱,吸熱の過程を測
定する試験。
示差走査熱量測定 (DSC:differential scanning
calorimetry),示差熱分析 (DTA:differential thermal
analysis),熱重量測定 (TG:thermo-gravimetry) などが
ある。
発火点試験
加熱の方法によって,二つの試験法がある。
定温加熱法(クルップ式発火点測定法) クルッ
a) 定温加熱
プ発火点試験器を用いて試料を一定温度に加熱
発火点試験,
し,所定の待時間(通常4秒)で発火する温度を
発火点とする熱感度試験。
定速加熱法 一定の昇温速度で試料を加熱し,発
火する温度を発火点とする感度試験。
クルップ
発火点試験
b) 定速加熱
発火点試験
安定度試験
火薬類の自然分解に対する抵抗性を調べる試験で,耐
熱試験,遊離酸試験,加熱試験,75℃安定度試験,他
に,主として発射薬などについて行われるメチルバイ
オレット試験,銀びん試験,サーベランス試験,真空
安定度試験などがある。
耐熱試験
一定温度に加熱した試料から発生する分解ガスによ
アーベル耐
熱試験
って,試験管内につるしたよう化カリウムでんぷん紙
が変色するまでの時間を測定し,硝酸エステル類を含
有する爆発性物質の安定度を求める試験。
遊離酸試験
試料から発生するガスによって試験管内に封入した
青色リトマス試験紙が全面的に赤変するまでの時間
を測定し,爆発性物質の安定度を求める試験。
加熱試験
ひょう(秤)量瓶に乾燥した試料約10gを入れ,セ氏
75度に保った試験器内に48時間試料を保持して減少
した質量を測定し,爆発性物質の安定度を求める試
験。
75℃安定度試験
セ氏75度の温度で48時間保持し,試料の発火,爆発, 75℃thermal stability test,
自己発熱,減少した質量などから物品及び包装物品の
熱安定度を評価する試験。
メチルバイオレッ
ト試験
一定温度に加熱した爆発性物質の試料から発生する
分解ガスによって,試験管内に封入したメチルバイオ
レット試験紙が変色するまでの時間を測定し,安定度
を求める試験。
熱安定度試
験,
加熱試験
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
銀びん試験
硝酸エステルを含有する爆発性物質の試料を所定の
銀びん内でセ氏80度に保持し,それが熱分解によっ
て,セ氏82度に上昇するまでの経過時間を測定して
安定度を求める試験。
主として無煙火薬用に用いる。
サーベランス試験
監視試験
硝酸エステルを含有する爆発性物質の試料を真空試
ファーマ試
験管内で加熱して,一定温度に所定時間保持し,発生
験
着火感度試
硝酸エステルを含有する爆発性物質の試料を加熱し
て一定温度に保持し,褐色ガスが発生するまでの日数
から安定度を求める試験。
主として無煙火薬用に用いる。
真空安定度試験
する分解ガスによる圧力上昇を測定して安定度を求
める試験。
主として無煙火薬用に用いる。
着火性試験
火花,火炎,赤熱体などの点火源によって着火するか
否か,また,着火後点火源を取り除いても燃焼が持続
験,
するか否かを調べる試験。
耐火感度試
セリウム−鉄火花試験,導火線試験,小ガス炎試験,
験
赤熱鉄棒試験などがある。
セリウム‐鉄火花
試験
ピストル型セリウム−鉄火花ガスライタによって,不
燃性板上の試料約3mlに5mmの距離からセリウム−
鉄火花を吹きつけ,着火するか否かを調べる着火性試
験。
導火線試験
5cmの長さの導火線の末端から吹き出す火炎で,5mm
離れて置かれている不燃性板上の試料約3mlが着火す
るか否かを調べる着火性試験。
小ガス炎試験
ブンゼンバーナからの長さ20mm,幅5mmの都市ガス
炎又はプロパンガス炎の先端を,不燃性板上の試料約
3mlに最大10秒間当てて,着火するか否かを調べる着
火性試験。
赤熱鉄棒試験
直径5mmの鉄棒をセ氏800度程度に赤熱し,不燃性
板上の試料約3mlに10秒以内接触させて,着火する
か否かを調べる着火性試験。
落つい(槌)感度
試験
所定質量の落ついを用い,落高を変えて円筒コロには
落つい試験,
さんだ所定量の試料に打撃を与え,爆発するか否かを
ドロップハ
調べる打撃感度試験。
ンマ試験
JIS法とBAM法がある。
落球感度試験
摩擦感度試験
異なる質量の落球を用い,落高を変えて試料に打撃を
与え,爆発するか否かを調べる打撃感度試験。
物質の摩擦感度を調べる試験。現在はドイツのBAM
摩擦試験
電気火花感
(連邦材料研究試験所)が開発したBAM式摩擦感度
試験機が専ら用いられている。これは磁製板上の試料
の上に磁製の摩擦棒を立ててこれに荷重を加え,次に
磁製板を水平に移動させて試料を摩擦し,その発火の
有無を調べる方法である。
静電気感度試験
ある電圧に充電したコンデンサからの放電エネルギ
ーを電極間げき(隙)においた試料物質に与えて発火
するか否かを調べ,試料物質の静電気放電に対する抵
抗性を調べる試験。
度試験
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
40
K 4800 : 2000
12m落下試験
爆発性物質の包装品(液状物質を除く。)又は爆発性
物品の包装品若しくは非包装品を12mの高さから打
撃面に自由落下させ,その打撃による発火,爆発の有
無を調べる打撃感度試験。
液体用鋼管落下試
験
液体の爆発性物質を入れた密閉鋼管(内径33mm,外
径42mm,長さ500mm)を0.25mごとに最大5mまで
の高さから鋼製のアンビル上に落下させ,その打撃に
よる発火,爆発の有無を調べる打撃感度試験。
起爆感度試験
爆発性物質の爆ごう(轟)衝撃による起爆性及び爆ご
う伝ぱ性を調べる試験。
試験方法として,雷管感度試験,弱雷管試験,ギャッ
プ試験,鋼管試験などがある。
雷管感度試験
雷管(工業雷管又は電気雷管)の爆ごう(轟)衝
撃による起爆性及び爆ごう伝ぱ性を調べる試験。
雷管起爆試
験
低温起爆感度試験のほかに,容器の種類によって,塩
ビ雨どい試験,カートン試験,雷管感度試験(国
連法)などがある。
最小直径80mm,最小長さ160mm,最大1.5mm
の肉厚をもつボール紙筒に試験物質を入れ,標準
雷管で起爆し,証拠板又は鉛円筒の変形から激し
い機械的刺激に対する物質の感度を測定する試
験。
低温起爆感度試験
含水爆薬の低温における雷管起爆感度を調べる試験。
弱雷管試験
雷管(工業雷管又は電気雷管)で起爆できる比較的感
度の高い爆薬の限界の起爆力を決定するための試験。
低温起爆性
能試験
弱雷管は起爆薬としてDDNP0.2gと添装薬としてペン
トライト0〜0.4gから成る。
鋼管試験
鈍感な爆発性物質の爆ごう(轟)衝撃に対する起爆性
及び爆ごう伝ぱ性を調べるための試験。
28mm鋼管試験,22mm鋼管試験,BAM50/60鋼管試験,
TNO50/70鋼管試験,国連ギャップ試験,EIDSギャッ
プ試験などがある。
国連ギャップ試験
鋼管(外径48±2mm,肉厚4.0±0.1mm,長さ400
±5mm)内の固体又は液体の爆発性物質を160g
のRDX/ワックス (95/5) 若しくはPETN/TNT
(50/50) ブースタと雷管で起爆して,その起爆感
度及び爆ごう(轟)伝ぱ性を調べる試験。
EIDSギャップ試験 鋼管(外径95mm,肉厚11mm
±10%,長さ280mm)内に非常に鈍感な試料物質
を入れ,直径95mm,長さ70mmのポリメチルメ
タアクリレート棒を置き,その上に直径95mm,
長さ95mmの50/50ペントライト又は
95/5RDX/waxのペレットを置き,それを起爆し,
試料物質の爆ごうが起こるかどうかを調べ,極め
て鈍感な爆発性物質かどうかを判定する試験。
鉄管試験
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
41
K 4800 : 2000
BAM50/60鋼管試
内径50mm,外径60mm,長さ500mmの鋼管内の爆発
験
性物質を所定の電気雷管で起爆させたときの起爆性
と爆ごう(轟)伝ぱ性を鋼管の破壊状況から調べる試
験で,ドイツのBAM(連邦材料研究試験所)が開発
した試験法。
目的によって50gのRDX/ワックス (95/5) ブースタ
を用いて行うこともある。
TNO 50/70鋼管試
内径50mm,外径70mm,長さ1160mm(固体用),内
験
径50mm,外径63mm,長さ750mm(液体用)の鋼管
内の爆発性物質を四つの50gのPETN/ワックス
(95/5) 又はRDX/ワックス (95/5) のブースタと雷管
によって起爆し,起爆性と爆ごう(轟)伝ぱ性を鋼管
の破壊状況から調べる試験で,TNO(オランダ応用科
学研究機構)が開発した試験法。
目的によって,ブースタとして塩化カリウム含有率の
異なるペントライト/塩化カリウム混合物を用いる
ことによって,起爆力を変えて試験することもでき
る。
殉爆試験
励爆薬と受爆薬の間に空気,水,合成樹脂板などを介
殉爆感度試
在させて,励爆薬を起爆させたとき,受爆薬が誘爆す
験,
る限界の長さからその起爆感度を調べる試験。
ギャップ試
験
砂上殉爆試験,密閉殉爆試験,つるし殉爆試験,カー
ドギャップ試験などがある。
ギャップ試験
ギャップが零の場合に相当する起爆感度試験。
ギャップが空気又は水の場合の殉爆試験。
ギャップが不活性物質の場合はギャップ試験と
いう。
砂上殉爆試験
砂上に半円形の溝を掘って,その中に2本の爆薬薬包
を一直線に並べ,第1薬包の起爆によって,第2薬包
が感応して爆ごう(轟)する最大距離から起爆感度を
調べる試験。
カードギャップ試
験
励爆薬と受爆薬の間に何枚かの合成樹脂板を介在さ
せて,励爆薬を起爆させたとき,それからの高温ガス,
固体飛散物などの影響を除去して受爆薬に衝撃だけ
を与えるようにし,合成樹脂板の枚数を加減して,受
爆薬が殉爆する限界の枚数からその起爆感度を調べ
る試験。
水中エネルギー試
験
爆発性物質を水中で爆発させ,生じた水中衝撃波のエ
ネルギー(動的効果に対応)を測定し,また,生成ガ
スの膨張収縮の周期からガスのもつ気泡エネルギー
(静的効果に対応)を測定する試験。
爆速試験
爆発性物質の爆ごう(轟)速度を測定する試験。
従来はドートリッシュ法が用いられていたが,現在は
光ファイバ法やイオンギャップ法などが主として用
いられている。
猛度試験
爆ごう(轟)による衝撃波を金属柱又は金属板に入射
させ,それによる金属の圧縮量又は凹量を求めること
によって爆発性物質の動的効果を調べる試験。
ヘス (Hess) 猛度試験,カスト (Kast) 猛度試験,デン
ト試験がある。
水中爆力試
験,
水中威力試
験
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
42
K 4800 : 2000
破片試験
弾丸の破片効果を判定するための試験で,散飛界試験
と砂井戸試験がある。散飛界試験は,空気中で破片の
数量及び質量の分布を測定するとともに破片速度も
測定する。砂井戸試験は,砂中で破片の数量及び質量
の分布を測定する。砂の代わりに,のこくず又は水を
使用することもある。
鉛とう試験
鉛とうの装薬孔内で一定量の爆発性物質を爆発させ,
トラウズル
拡大された内容積から爆発性物質の静的効果を調べ
試験
る試験。
弾動振子試験
空洞のある質量5トンの振子にきゅう砲から一定量の
爆発性物質の爆発生成物を射ち込み,それによって生
じる振子の振れ幅から爆発性物質の静的効果を調べ
る試験。
弾動きゅう砲試験
小型きゅう砲自体を振子とし,これに爆発性物質と平
頭弾を装てんして爆発性物質を爆発させ,きゅう砲の
後方への振れ角を測定し,爆発性物質の静的効果を調
べる試験。
MKIII弾動きゅう
英国RARDE(英国王立兵器開発研究所)で開発され
砲試験
た小型の弾動きゅう砲試験。
検定試験
石炭鉱山坑内用品の使用の可否を判定する試験。
安全度試験
検定試験の一つで,石炭鉱山坑内用品の可燃性ガス又
は炭じんに対する安全性を調べる試験。
坑道試験
圧力容器試験
爆薬の安全度試験で,模擬坑道を用いたガス試験と炭
じん試験がある。
異なる径のノズルと破裂板をもった密閉圧力容器内
で試料を加熱し,破裂板が破裂する限界ノズル径から
分解の激しさを調べる試験。
ケーネン試験
鋼製容器に固体又は液体の試料を入れて,所定のオリ
フィスを取り付け,4個のプロパンのバーナで加熱し,
容器の破壊状況から強い密閉状態で激しく加熱され
たときの固体及び液体物質の感度を調べる試験。
小規模燃焼試験
物質の火炎に対する反応性を調べる試験で,次の二つ
の方法がある。
固体及び液体両用 試料を入れたプラスチック
ビーカを,ケロシンをしみ込ませた木粉上に置
き,木粉に着火したとき,試料が燃焼し,更に爆
発するか否かを調べる。
固体専用 クラフト紙上に試料を円すい状のた
い積物として置き,クラフト紙の四辺に沿って置
いた数gの黒色火薬又は無煙火薬の着火によって
試料が燃焼し,更に爆発するか否かを調べる。
時間−圧力試験
円筒状の鋼製圧力容器に入れた5gの試料を着火剤に
ッシャテス
達するまでの時間から密閉下における試料で達せら
ト
れるような圧力下での着火の影響(爆燃を引き起こす
かどうか)を調べる試験。
タイムプレ
よって着火爆燃させ,圧力が690kPaから2 070kPaに
アメリカDDT試
密閉鋼管容器に爆発性物質の試料を入れ,ほぼ中心に
験
設置した点火具(5gの黒色火薬を入れた点火薬包にニ
クロム線を取り付けたもの。)で着火させ,爆燃から
爆ごう(轟)への転移の可能性を調べる試験。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
単一包装品試験
単一包装品内での点火又は起爆が大量爆発を引き起
こすか否かを調べる試験。
積み重ね試験
積み重ね状態にある爆発性物質若しくは爆発性物品
の包装品又は非包装爆発性物品について,爆発が一つ
の包装品から他の包装品へ,又は一つの非包装爆発性
物品から他の非包装爆発性物品へ瞬時に伝ぱするか
否かを調べる試験。
外部火災試験
爆発性物質若しくは爆発性物品の包装品又は非
ボンファイ
包装爆発性物品について,火災に巻き込まれた場
ア試験
合に,大量爆発を引き起こすか否か,又は危険な
飛散物,放射熱,強烈な燃焼によって災害を発生
するか否か,その他何らかの危険な影響を生じる
か否かを調べる試験。
外部火災に対する密閉時の物質の反応性を評価
するため,長さ20cm,内径45mm,肉厚4mmの
鋼管内に試料を入れ,それを火災に含まれるよう
な環境において,爆発の有無を観測する試験。
EIDS試験
極めて鈍感な物品(危険区分1.6)かどうかを判定す
る試験。
雷管試験,ギャップ試験,ぜい弱性試験,銃撃感度試
験,外部火災試験,低速クックオフ試験などの試験が
ある。
ぜい(脆)弱性試
験
兵器用火薬類については,それが消費されるまで
に銃撃を受けたり,火災に遭遇したりなどの危険
性が予測されるので,それらすべてに対して安全
性が高いこと,すなわち,ぜい弱性が低いことが
求められる。それを調べるには,いくつかの試験
を組み合わせて実施し,その結果を総合して判断
する必要があるが,そのような試験群を総括して
ぜい弱性試験という。
銃撃感度試験,フラグメント衝撃試験,成形爆薬
ジェット衝撃試験,スポール衝撃試験,低速クッ
クオフ試験などはその例である。
EIDSぜい弱性試験 試料を150m/sの速度で鋼板
に衝突させた後に回収して,圧力−時間曲線を求
め,衝撃の影響下における劣化に対する爆発性物
質の感度を調べる試験。
銃撃感度試験
試料に銃撃による弾丸の衝撃を与えて爆発するか否
射撃感度試
かを調べる衝撃感度試験。
験,
銃撃試験
弾丸は普通平頭弾を使用するが,ぜい(脆)弱性試験
の一つとして用いる場合は,12.7mm徹甲弾を使用す
る。
フラグメント衝撃
試験
高速で飛しょうする一定の形状の軟鋼(立方体等)の
衝突によって衝撃を受けた弾薬の爆発の状態を,証拠
板及び必要によって爆風圧測定によって知り,それか
ら弾薬のぜい弱性を調べる試験。
成形爆薬ジェット
衝撃試験
所定の成形爆薬からのジェットの衝撃を受けたとき
スポール衝撃試験
装甲板に成形爆薬からのジェットを当てて装甲板の
の弾薬の挙動からそのぜい弱性を調べる試験。
高温破片を発生させ,それを直ちに弾薬に衝突させた
ときの弾薬の挙動からそのぜい弱性を調べる試験。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
低速クックオフ試
験
物品又は鋼製容器内の爆発性物質を,オーブン内でセ
氏3.3°/hrの加熱速度で加熱し,物品若しくは容器の
スロークッ
クオフ試験
破壊状態やクレータから爆ごう(轟)の有無を調べる
試験。ぜい弱性試験の一つ。
スーザン試験
爆発性物質の高速衝撃に対する感度試験の一種で,試
料を装てんした発射体を火器から発射して一定の速
度で鋼鉄板に衝突させた場合,発生する爆風過圧の最
大値を測定し,試料の爆発が起こりやすいか否か(ぜ
い弱性が高いか低いか)を調べる試験。
雷管起爆力試験
雷管の起爆力を調べる試験で,鈍性爆薬試験や鉛板試
験などがある。
鈍性爆薬試験
雷管起爆力試験の一つ。TNTとタルク粉とを混合した
ハイド試験
鈍性爆薬を雷管で起爆し,不爆となる混合比から雷管
の起爆力を判定する。
鉛板試験
雷管起爆力試験の一つ。厚さ4mmの鉛板の中央に雷
管を直立させて起爆し,その鉛板貫通力を調べて雷管
の起爆力を判定する。
点火電流試験
電気雷管などに所定電流を所定時間通電し,点火又は
爆発の有無を調べる試験。
耐静電気試験
高圧コンデンサ (2 000pF) を8kVに充電し,この電圧
を電気雷管の短絡した脚線と管体との間に印加した
発火電流試
験
ときの発火の有無から電気雷管の耐静電気性を調べ
る試験。
燃焼秒時試験
導火線の一端に点火し,火炎が一定距離に到達するま
での時間から燃焼秒時を調べる試験。
点火力試験
ガラス管内にある所定長さの第1導火線に点火し,そ
の終末炎が一定距離離れた第2導火線に点火するか否
かから導火線の点火力を調べる試験。
ボンブカロリメー
タ試験
ボンブ内で試料を燃焼させ,その発熱量を求める試
ビエイユボンブ試
発射薬,推進薬を密閉ボンブ内で燃焼させ,その時間
密閉ボンブ
験
−圧力曲線から火薬の力,コボリウム,ビバシチ及び
試験,
験。
密閉型熱量
測定試験
形状関数などを求める試験。
ボンブテス
ト
静止燃焼試験
ロケットエンジンなどをスタンドに静置した状態で
燃焼させ,推力や燃焼圧力などを測定する試験。
静置燃焼試
験,
地上燃焼試
験
ストランド燃焼試
験
棒状(ストランド状)の推進薬などの試料をストラン
ストランド
バーナ試験
ド燃焼器内で燃焼させ,燃焼速度,その温度感度など
の燃焼特性を調べる試験。
スピン燃焼試験
ロケットモータを回転させて燃焼させ,圧力,推力な
どの燃焼特性を調べる試験。
中断燃焼試験
燃焼中のロケットモータの燃焼を中断させ,グレイン
燃焼中断試
験
形状などを測定して侵食燃焼,燃焼機構などを調べる
試験。
高空燃焼試験
ロケットモータを高空を模擬した真空状態で燃焼さ
せ,着火特性及び推力,圧力などの燃焼特性を調べる
試験。
Tバーナ試験
T字形の燃焼器の両端に推進薬をセットして燃焼さ
せ,異常燃焼が発生しやすいか否かを調べる試験。
真空燃焼試
験
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
衝撃波管試験
衝撃波管の低圧部端面に設置した推進薬の試料に衝
ショックチ
ューブ試験
撃波をあて,その着火状況などを観測する衝撃感度試
験。
エロージョンボン
ブ試験
高圧容器に小孔のある鋼片を取り付け,発射薬を燃焼
させて燃焼生成ガスを噴出させ,鋼片質量の減少を測
定することによって,銃砲身に対する発射薬の焼食性
を調べる試験。
d) 保安
番号
用語
定義
参考
対応英語
火薬類取締法
火薬類の製造,販売,貯蔵,運搬,消費その他の取扱
いを規制することによって,火薬類による災害を防止
し,公共の安全を確保することを目的とする法律。
火薬類取締法施行
令
火薬類取締法の規定に従って,火薬類取締法の施行期
日,手数料及び通商産業大臣と国家公安委員会との関
係などについて規定した政令。
火薬類取締法施行
規則
火薬類取締法令を施行するために通商産業大臣が制
変形
火薬類の実質に変化を加えない加工。
修理
定した規則。
例えば,爆薬包を半分にするなど。
火薬類の実質に変化を加える加工。
例えば,安定度の低下した無煙火薬に,安定剤を追加
して再生させるなど。
危険区域
危険工室
火薬類一時置場
火薬類製造において一時的に火薬類を保管する場所。
定員
危険工室などに同時に立ち入ることのできる従業員
危険工室,火薬類一時置場,爆発試験場,廃薬焼却場
などとこれらに関連する施設が設置されている区域。
火薬類の製造作業を行うために設けられた建築物で
あって,爆発又は発火の危険があるもの。
の最大員数。
作業者,運搬者,試料採取者に分け,それぞれ一定の
限度以下で定められる。
停滞量
危険工室,火薬類一時置場などに同時に存置すること
ができる火薬類の最大数量。
保安物件
火薬類の製造施設又は火薬庫における火薬類の爆発
若しくは燃焼による影響から,保護しなければならな
い物件。
保安距離
保安間隔
移動式製造設備
危険間隔
移動区域
火薬庫又は火薬類製造所の危険工室などと保安物件
との間に保有すべき距離。
危険工室などの相互間に,又は危険工室などが製造所
内の他の施設との間に保有すべき距離。
硝安油剤爆薬を製造するための設備であって,地盤面
に対して移動することができるもの。
移動式製造設備用工室又は移動式製造設備と製造所
内の他の施設及び発破場所との間に保有すべき距離。
移動式製造設備を用いて硝安油剤爆薬を製造する区
域。
土堤
火薬類が爆発した際の爆風圧を遮断する土製の爆風
遮断用施設。
同義語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
防爆壁
防火壁
爆発の危険のある工室などと他の施設との間に設け
る爆風遮断用壁体。
発火の危険のある工室などと他の施設との間に設け
る火炎などの遮断用壁体。
放爆式構造
危険工室の壁体の三方を強固な鉄筋コンクリート製
の厚い構造として爆発力に耐えさせ,その爆発力を前
方及び上方へ解放させる構造。屋根も強固にして,爆
発力を前方だけに解放させる構造もある。また,強固
な三方の壁体の一つに出入口を設けた準放爆式構造
もある。
火薬類危害予防規
程
火薬類製造作業上発生する災害を防止するため,当該
製造業者が危害予防の具体的細目について定めた規
程。
貯蔵
火薬類をある程度長期間にわたって特定の場所に停
滞させること。
火薬庫
火薬類を貯蔵するために設けられた施設。
保安検査
火薬類の爆発又は発火の危険のある製造施設若しく
は火薬庫について定期的に行う検査。
火薬類取扱所
火工所
火薬類の消費場所において,火薬類の管理及び発破の
準備を行うための施設。
火薬類の消費場所において,薬包に工業雷管,電気雷
管などを取り付け,又はこれらを取り付けた薬包を取
り扱う作業を行う施設。
残火薬類
火薬類の製造業者及び販売業者がその営業を廃止し
たとき,又は消費者が消費することを要しなくなった
火薬類。
保安教育
火薬類の製造業者,販売業者,消費者又は運搬者がそ
の従業者に行うべき火薬類の保安に関する教育のこ
と。
探知剤
可塑性爆薬の探知のために混入される高蒸気圧のニ
トロ化合物又は硝酸エステル。
識別措置に関する条約が,1991年国際民間航空機関で
採択されている。
指定物質:ニトログリコール,2, 3-ジメチル-2, 3-ジニ
トロブタン,o-ニトロトルエン,p-ニトロトルエン
危険区分
火薬類が実際に運搬されるときの包装及び態様にお
ける危険性の種類,程度に応じてそれを区分したも
の。
危険物の運搬に関する国連勧告を導入した平成10年
通商産業省告示149号に基づくJIS K 4828-1に規定
した1.1〜1.6までの6区分がある。
隔離区分
火薬類の種類,特性に応じてそれを区分,グループ分
けをしたもの。
危険物の運搬に関する国連勧告を導入した平成10年
通商産業省告示149号に基づくJIS K 4828-1に規定
したA,B,C,D,E,F,G,H,J,K,L,N,Sの
13区分がある。
e) 消費
同義語
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
1) 発破
番号
用語
定義
参考
対応英語
発破
火薬類を爆発させて岩石などの物体を破壊すること。
明かり発破
土木工事,採石場,鉱山などの露天で行う発破。坑内
発破に対する用語。
同義語
爆破,
爆砕
露天発破
ベンチ発破
二つ以上の自由面を作ることによって,階段状に掘削
ベンチカッ
する発破。
ト[発破],
階段発破
採石発破
骨材などの岩石を採取するために行う発破。
盤下げ発破
坑道などの下盤を掘削するための発破。
広い面積のレベルを下げるため,一自由面で行う
盤打ち発破
発破。
トレンチ発破
探査掘削,水路掘削,管敷設などの目的のため,溝を
作る発破。
小割発破
溝掘り発破,
側溝発破
岩石や鉱石の大塊を積み込み可能,クラッシャなどに
よる破砕可能及び盛り立て可能な大きさにする発破。
二次発破
せん孔法,張り付け法などの方法がある。
玉石(たまいし)
玉石(転石)として存在する大塊を破砕する発破。
発破
ゆるめ発破
転石発破
ブルドーザによる岩石破砕の効率を高めるため,あら
予備発破,
かじめ掘削位置を人工的にき裂の多い状態にする発
先行発破
破。
通常,振動,騒音,飛石などに対処するため単位体積
当たりの薬量を少なくして発破が行われる。
ワイドスペース発
破
多列段発発破において,せん孔径,せん孔長,せん孔
数及び1孔当たりの装薬量は変えないで,せん孔間隔
と最小抵抗線の比を4 : 1〜8 : 1程度にとり,かつせん
孔を千鳥形配列にすることによって,破砕粒径を細か
くし,かつ均一にする発破。
坑道式発破
坑内発破
掘進発破
坑道を掘進し,その内部に大量の爆薬を集中的に装薬
して行う発破。
地下掘削で用いられる発破。
大発破
明かり発破に対する用語。
立坑掘削発破
坑道又はずい道において切羽面を自由面とし,その切
トンネル発
羽を前進させながら行う発破。
破
立坑を掘削するための発破。
立ち上がり,切り下がり及び拡幅の発破がある。
岩石などの発破対象物が水中にある状態で行われる
発破。
火薬類を用いて氷を破砕する発破。
水中発破
氷発破
抜根発破
樹木伐採の後,爆薬を用いて切株を除去する発破。
さく井(せい)発
採取する石油などの流体の流量を増すため,さく井内
破
部で行う発破。
雪崩(なだれ)発
破
人工的になだれを起こすための発破。
一方向に噴出するようにした発破ガスの力,又は発破
によって発生する振動,爆風及び音によってなだれを
起こす。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
都市発破
制御発破
定義
参考
対応英語
同義語
市街地や工場内における構築物の解体,又は破砕除去
解体発破
のための発破。
振動,音,飛石を抑制するため,爆薬の破壊力を
制御して行う発破。
破壊の程度が適度になるように,爆薬の破壊力を
制御して行う発破。
スムースブラステ
ィング
発破後の壁面の損傷をできるだけ少なく,かつ,その
仕上面の凹凸を小さくするための発破。
最終段で点火される制御発破の一種。
プレスプリッティ
発破後の壁面の損傷をできるだけ少なく,かつ,その
ング
仕上面の凹凸を小さくするために,主発破に先立ち,
掘削線に沿って亀裂を入れるための発破。
制御発破の一種。
クッション発破
発破孔内の込め物と爆薬の間,爆薬と爆薬の間又は爆
薬の周囲にクッションピースなどを用いて空げき
(隙)を設けて行う発破。
制御発破の一種。
はりつけ発破
破壊すべき目的物の表面に火薬類を密着させて行う
外部[装薬]
発破。
発破
トウホール,
小割発破や水中発破で応用される。
火薬類を粘土などで覆って行う場合には,覆土発破
(mud-cap blasting) という。
根切り発破
長孔発破
ベンチ発破において,ベンチ床面の掘り起こしをよく
するための発破。
スネークホ
ベンチ発破と同時に行う場合と別に行う場合がある。
ール
通常の発破に比べて長い発破孔を用いる発破。
切羽に平行で,最小抵抗線の2倍以上の長さの発
破孔に装薬して行う発破。
単列発破
多列発破
ベンチ発破において,自由面に対して一列だけの発破
孔で行う発破。
ベンチ発破において二列以上の発破孔の起爆を1回の
発破作業で行う発破。
一般的には,前段の発破によって作られた面を新自由
面とし,段発発破によって行われる。
発破孔
発破において火薬類を装てんするためにせん孔した
せん孔ボア
孔。
ホール
心抜
掘進発破で切羽の中心部を最初に起爆することによ
(しんぬき)
って新しい自由面を作り,以後の発破を効果的にする
ために行う発破。
主な心抜のパターンとしては,アングルカットとパラ
レルカットがある。
心助
心抜だけでは十分な自由面を形成できない場合に,心
(しんすけ)
抜のすぐ近くの外側に配置し,心抜を助ける働きをす
る発破孔。
心抜に続いて点火し,より確実に自由面を作ることを
目的とする。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
周辺孔
トンネル又は立孔掘削の掘削線に沿った発破孔。
同義語
払い
心抜発破によって形成された心抜孔を利用して,
所定の断面まで切り広げるために行う発破。
天盤[孔]
払い孔のうち,トンネル断面の上部にある装薬孔。
(てんばんこう)
踏まえ[孔]
二自由面を利用する発破。
トンネル発破において,トンネル断面の最下部又
はそこにせん孔した装薬孔。
ベンチ発破において,ベンチ面と下ベンチの境界
の部分,又はそこにせん孔した装薬孔。
アングルカット
心抜の一形式で,切羽に対して角度をつけたせん孔に
装薬する方法。
パラレルカット
心抜の一形式で,切羽に対して直角にせん孔し,装薬
する方法。
クレータカット
バーンカット
心抜のパラレルカットの一つで,切羽面に垂直で相互
に平行な孔を近接してせん孔し,爆薬を集中的に装薬
し,岩盤をクレータ状に破砕する一自由面発破。
心抜のパラレルカットの一つで,切羽に直角かつ近接
してせん孔された複数の孔を,装薬孔及び空孔に分
け,空孔を補助的な自由面として利用して行う方法。
大孔径の空孔を利用するものをシリンダカット
(cylinder cut) という。
ハウザーの公式
一自由面発破において用いられる薬量算定式。標準装
薬量をL,最小抵抗線をW,爆破係数(又は発破係数)
をCとすると,L=CW3で表される。
爆破係数(又は発破係数)Cは岩石の爆破に対する抵
抗性,爆薬の威力及びてんそく状態に関係し,岩石抗
力係数g,爆薬威力係数e,てんそく係数dを用いて,
C=g・e・dで与えられる。
爆薬威力係数
ハウザーの公式において用いられる係数の一つで,使
用する爆薬の威力の標準爆薬の威力に対する比の逆
数。
岩石抗力係数
ハウザーの公式において用いられる係数の一つで,岩
石の破砕に対する抵抗性。
標準爆薬を用いた場合,岩石1m3を破砕するための爆
薬使用量kgで表す。
てんそく係数
自由面
破砕対象物が外界(空気又は水)と接している面。
最小抵抗線
装薬の中心と自由面との間の最短距離。
孔間隔
発破孔間の間隔。
クレータテスト
岩盤に爆薬を装てんし,発破することによって生じる
ハウザーの公式において用いられる係数の一つで,て
んそくの程度に依存する係数。
荷,
荷重
漏斗孔の形状,大きさを比較し,爆薬の威力や岩石の
抵抗性などを調べる試験。
漏斗孔
爆薬が爆ごうしたときに,岩盤面にできる漏斗状の
(ろうとこう)
孔。
クレータ
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
過装薬
希望する破砕の程度に比べて,過度に破砕が行われる
同義語
装薬。
飛石の原因になる。
弱装薬
希望する破砕の程度に比べて,破砕の程度が低い装
薬。
標準装薬
臨界深度
クレータテストにおいて,漏斗孔の頂角がほぼ90度
になる発破を行うことができる薬量。
爆破薬を岩石などに装てんして爆ごうさせたとき,自
由面上に何らの破壊も生じない限界の最小抵抗線。
掘進長
トンネル掘進などにおいて,掘進方向に1回の発破で
のび
補足せん孔
進行する長さ。
サブドリリング
孔尻
ベンチ発破において,孔長をベンチ高さよりも余分に
せん孔すること。又は,その余分の部分。
発破の後,破壊されずに残った発破孔の奥の部
分。
装てん
発破孔の奥の部分。
発破孔の孔底。
発破孔に爆破薬や込め物を詰めること。
密装てん
爆破薬を孔内にすきまなく装てんすること。
集中装薬
塊状にまとめた形をした装薬。
柱状装薬に対する用語。
柱状装薬
発破孔内において,切れ目なく柱状に装てんされた装
薬。
集中装薬に対する用語。
デッキチャージ
爆薬を発破孔内に連続的に装てんせず,爆薬と爆薬と
の間に込め物などをして行う装薬。
分散装薬
適正装薬
計画したとおりの発破結果が得られる装薬量。
タンピング
込め物
てんそく,
込め物を詰めること。
タンパ
管付薬包プ
親ダイ
発破において雷管を取り付けた薬包。
増(まし)ダイ
装薬のうち,親ダイ以外の薬包。
斉発[発破]
ライマ
多数の発破孔を同時に点火し,同時に起爆するこ
と。
段発[発破]に対する用語。
多数の発破孔を同時に点火すること。
続いて同時に起爆するか否かは問わない。
段発[発破]
段発電気雷管などを多用し,多数の発破孔を時間間隔
をつけて起爆すること。
時間間隔の秒時によって,MS(ミリセコンド)発破
又はDS(デシセコンド)発破などがある。
斉発[発破](51066斉発[発破]a)に対する用語。
結線
電気点火においては発破母線,補助母線と脚線,又は
発破母線と脚線を連結して,発破回路を作ること。
直列,並列,及び直並列結線がある。
導火管発破においては導火管と導爆線又は導火管と
導火管付き雷管とを連結すること。
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番号
用語
定義
参考
対応英語
正起爆
逆起爆
発破孔内の装薬列において,主として雷管の挿入が奥
に向かう親ダイを口元側におく起爆方法。
発破孔内の装薬列において,主として雷管の挿入が口
元側に向かう親ダイを孔底におく起爆方法。
電気発破
電気雷管を用いる発破。
電磁誘導起爆
電気発破の起爆機構を電磁波の誘導作用によって作
超音波起爆
非電気式発破
起爆に電気を用いない発破。
導火線発破
導火線と工業雷管とを用いる発破。
雷管挿入棒
雷管を薬包に挿入するとき,薬包に孔を開けるために
雷管口締め器
同義語
口元起爆
孔底起爆
動させて行う起爆方法。
電気発破の起爆機構を超音波で作動させて行う起爆
方法。
用いる棒。
工業雷管に導火線の端末を挿入し,工業雷管の管体を
締め,両者を固定するための締付具。
手ばさみ(鋏)式と固定式のものがある。
キューレン
発破孔に爆破薬を装てんする前に,発破孔内のくり粉
などをかき出すために用いる先端が耳かき状になっ
ている棒。
クッションピース
込め棒
込め物
クッション発破の場合,爆薬の周囲や薬包間に空げき
を作るために用いる用具。
スペーサ
発破孔に爆破薬や,込め物の装てんを行うために用い
る棒。
発破孔に爆破薬を装てんした後,その孔に更に発破効
あんこ,
果を有効にするために充てんする材料。
てんそく
圧縮空気によって発破孔に爆破薬を装てんする機器。
チャージャ
硝安油剤爆薬のようなバルク状のものを装てんする
てんそく棒
粘土,砂など。
空気装てん機
ものと,薬包を装てんするものとがある。
発破母線
補助母線
電気雷管の脚線又は補助母線と発破器とをつなぐ電
線。
発破母線が発破による飛散物で損傷されるのを防ぐ
補助脚線
電気発破器,
発破用電気
点火器
テスタ
ため,電気雷管の脚線と発破母線との間に用いる電
線。
発破器
導通試験器
電気雷管に電流を通すための点火器。
発破回路などの電気抵抗を,微弱電流を用いて測定し
その回路の異常の有無を調べる試験器。
防爆マット
発破による飛散物や音を抑えるため,発破孔上又は防
護対象物を覆うマット。
防護シート
発破飛散物又は爆風を防ぐために被破砕物若しくは
保安物件などを覆うためのシート。
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番号
用語
デカップリング指
数
定義
参考
対応英語
爆薬と発破孔との相対的な関係を表す指数。
同義語
デカップリング指数=(発破孔の直径)/(爆薬の直
径)で与えられる。
発破孔の容積と爆薬の容積との比をとる体積デカッ
プリング指数 (volume decoupling index) も用いられ
る。
迷走電流
各種の電気機器などから,地面,岩盤などに漏えいし
漏えい電流
て流れる電流,金属鉱山などの自然界に発生している
電流。
電気雷管の暴発を招くことがある。
奥鳴り
発破において,漏斗孔も生じないで,鉄砲にもならな
い爆発の状況。
鉄砲
発破において,爆発ガスが岩石を破壊することに役立
吹き出し,
空吹き
たないで,あたかも鉄砲を打ったように発破孔から吹
き出すこと。
逆鳴り
段発発破において,爆発順序が逆になる現象。
(ぎゃくなり)
不発
発破において,点火したにもかかわらず爆発しないこ
と。
暴発
正規の手順以外の要因で火薬類が爆発すること。
カットオフ
段発発破において,前段の発破によって後段の装薬の
一部が破砕岩の一部とともに切り取られること。
残留薬
発破後爆発しないままに残った装薬。
バックブレーク
ベンチ発破で,発破予定線の背後まで破壊されるこ
と。
余掘り
トンネル発破などにおいて,掘削予定断面以上に掘れ
ること。
後ガス
発破などで火薬類の爆発によって生成したガス。
飛石
発破したときに異常に飛散する岩石。
トンネル,坑道,又はベンチカットで掘削を行う場所。
(とびいし)
切羽
(きりは)
全断面掘削発破工
法
トンネルの全断面を一度に発破をかけて掘削する工
ナトム工法
new Austrian tunnelling methodのことで,在来の鋼アー
法。
チ支保工,矢板にかえて,地山の挙動を計測しつつ,
吹き付けコンクリートとロックボルトによって支保
を行うトンネル施工法。
周辺孔の発破にはスムースブラスティングを行うこ
とが多い。
端縁(はぶち)処
理
明り発破において急斜面上の端部から落石や転石を
生じさせないための処理方法。
発破による方法などがある。
静的破砕剤
水和反応などによって生じる膨張圧を利用して,岩石
やコンクリートにき裂を発生させて破砕する石灰系
無機化合物を主体とする非火薬の粉末剤。
不爆
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
点火器
同義語
電気雷管及び非電気式雷管を起爆するための起爆用
器具。
ロケット,煙火などの点火用のものもある。
2) 爆発加工
番号
用語
定義
参考
対応英語
爆発加工
爆発成形
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属材料に加工を
同義語
行うことの総称。
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属材料を所定の
形状に変形させること。
爆発圧着
火薬類の爆発エネルギーを用いて,同種又は異種の金
属材料を張り合わせること。
爆発溶接
爆発接合
火薬類の爆発エネルギーを用いて,同種又は異種の金
爆発圧接
属を点又は線状に圧接すること。
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属管,金属棒,
金属線などをつなぎ合わせること。
爆発拡管
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属管類の拡管を
行うこと。
爆発切断
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属などの切断を
行うこと。
爆発硬化
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属表面を硬化さ
せること。
爆発圧さく
爆発合成
火薬類の爆発エネルギーを用いて,金属の粉末を圧さ
爆発圧縮
く(搾)すること。
爆薬の爆発効果によって得られる高温と高圧を利用
して,物質の合成を行うこと。
平面波法と円筒法とがある。
ダイヤモンドや窒化ほう素の製造に利用される。
3) 発射・推進
番号
用語
定義
参考
対応英語
グレイン
発射薬の粒子。
成形された単一の推進薬。
同義語
a) 薬粒,
グレン
b) 薬幹,
グレン
標準装薬
増装薬
減装薬
銃砲弾を基準初速で発射するために必要な装薬。
基準初速を超える初速で弾丸を発射するために必要
な装薬。
基準初速未満の初速で弾丸を発射するのに必要な装
適正装薬,
常装薬
増加装薬
薬。
複合装薬
分離装薬
薬包に分割して収納された装薬において,薬包によっ
て異なる薬勢の発射薬を含むもの。
弾丸装薬及び火管を別々に装てんする火砲において,
射距離に応じて装薬の量並びに組み合わせの調整が
可能なように全装薬が薬包に分割されたもの。
複粒装薬
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
発射
火薬の推進力を利用して弾丸やロケットを飛しょう
させること。
shot(弾丸の場合),
同義語
launch(ロケットの場合)
クレー射撃
ピッチと石灰の混合物の皿,すなわち,クレービジョ
ン(通常,クレーという。)を種々の方向に放出させ,
これを散弾銃で射撃する競技。
クレーの飛ばせ方を異にするトラップ射撃とスキー
ト射撃とがある。
口径
銃砲発射口の内面の直径。
こう(腔)旋を施したものでは山から山までの直
径をいう。
砲身などの長さを示す単位で,内面直径の倍数で
表される。
番径
散弾銃の口径[53009口径a)]の呼び名。
ゲージ
ショットコ
銃の番径が12番とは,1ポンドの鉛を12等分しそれ
を真球にした場合の球の直径に等しい口径。
例えば,
12番 18.5mm
20番 15.6mm
ショットコロン
パターン
早発
火砲内で発射薬が所定時間前に発火すること。
過早発
内部弾道学
弾丸が砲口を出るまでの砲こう内の物理化学変化を
砲内弾道学
散弾銃射撃において,散弾の進行方向における先頭の
弾と後尾の弾との間の散弾の散布状況。
散弾銃の射撃において,銃身軸の延長に対して直角な
ラム
平面上の散弾の散布状況。
取り扱う学問。
起動圧
銃砲のこう内で発射薬が燃焼し圧力が高まり弾丸が
動き出すときの圧力。
薬勢
燃焼速度,燃焼圧力など発射薬に必要な性能。
燃焼比
発射薬において燃焼した火薬量と燃焼前の火薬量の
比。
燃焼完了点
砲内において発射薬が完全に燃焼し終わる点。
砲口炎
砲弾が砲を離脱する際に砲口に生じる炎。
後炎
火器の砲尾又は銃尾に発生する炎。
さか火
圧力効率
砲こう内平均圧力を最大砲こう圧力で割った値。
ピエゾメト
リック効率
一般に圧力効率が高いときは砲こう内の弾丸の移動
に伴う圧力変化がより平らになる。
外部弾道学
弾丸やロケットが発射された後の運動を取り扱う学
問。
存速
弾道上の任意の点における飛しょう弾丸の速度。
発射薬の全エネルギーに対する弾丸の運動エネルギ
(ぞんそく)
弾道効率
ーの比。
散弾
散弾銃用装弾上部に装てんされる鉛製の弾丸。
砲こう
砲身内の空洞部。
砲外弾道学
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番号
用語
定義
参考
対応英語
撃針
薬室
気象観測ロケット
大気圏内における気温,風向及び風速等を測定するた
起爆薬を点火させるために雷管を刺突又は打撃する
針。
装薬が装てんされる銃砲内の空間。
同義語
めに用いられるロケット。
必要な高度まで観測機器を運搬するのに用いる。
救命索ロケット
救命索の一端を目標地点まで投射するためのロケッ
ト。
人力では到達困難な場所に救命索を渡す際に用いら
れる。
ケースボンディン
推進薬のロケットモータへの組込み方式の一つでモ
グ
ータケースに直接てん薬し,接合する方式。
直てん
通常は推進薬とモータケースとの間に生じる種々の
応力を緩和するためエラストマを介在させる。
フリースタンディ
ング
推進薬をロケットモータに接着固定することなく単
に保持するだけの装てん方式で,ケースボンディング
に対応する用語。
ブロックボンディ
ング
推進薬ブロック同士の接合。
推進薬が大型になり,一体成形が困難な場合,いった
ん複数ブロックを分割作成後一体化するために採ら
れる手法。
セグメント
大型のロケットモータにおいて,一体で作成が困難な
場合,複数個の部分に分割作成後,一体化されたもの
の単位部分。
オフロード
推進薬量を減らすこと。
銃又は砲に込められた弾丸若しくは弾薬を抜き
取ること。
スライバ
ロケットモータの作動終了後に燃え残る推進薬細片。
全面燃焼
内孔をもつ推進薬において両端面を燃焼抑制処理し,
内外面から同時に燃焼させること。
内面は燃焼の進行に伴い増面燃焼に,外面は減面燃焼
となるため全体として定面燃焼に近くなる。
内面燃焼
筒状の推進薬又は無煙火薬において内面だけが燃焼
面となること。
このため外面及び両端面が燃焼抑制処理される。
端面燃焼
柱状推進薬の片端面から軸方向への燃焼。
通常,側面及び他端面に燃焼抑制処理が施され,小推
力かつ長時間作動のロケットモータに利用される燃
焼方式の一つ。
二段推力
推力の発生方式の一つで,通常,発射加速のための短
時間大推力と飛しょうのための長時間小推力との組
合せ。
サステーナ
ブースタによって加速されたロケットの飛しょうを
継続させるために用いられるロケットモータ,又は同
一ロケットモータ内に組み込まれた長秒時推力を発
生する推進薬。
アンロード
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用語
定義
参考
対応英語
再着火
何らかの原因で燃焼が中断されたロケットモータ内
同義語
再点火
燃焼中断
の推進薬が,ロケットモータ内部の高温部からの熱伝
達,自己分解熱などによって昇温し再燃焼すること。
カットオフ
作動中のロケットモータの内部圧力を鏡板,ノズルな
どを切離すことによって急激に低下させ,推進薬の燃
焼を中断させること。
内部制約係数
推進薬燃焼表面積を推進薬燃焼ガス流出断面積で除
した値で,通常,KIと標記する。
J係数
内面燃焼方式のロケットモータにおいて,ノズルスロ
ート断面積を推進薬燃焼ガス流出断面積で除した値。
通常,Jと標記する。
この逆数をH係数といい,浸食燃焼と密接な関係があ
る。
最大予測作動圧力のことで,ロケットの使用環境下に
おいて燃焼室内で発生し得る最大の圧力。
MEOPはmaximum expected operation pressureの略語。
燃焼室
推進薬を燃焼させ,高温,高圧ガスを得る容器。
球形,円筒形などがある。
フリーボリューム
特性長さ
ロケットの燃焼室において燃焼ガスが充満し得る空
容積。
燃焼室と同一の容積をもち,ノズルスロート部の直径
と同一の直径をもつとした場合の直円筒の長さ。
L-スター
(At:ノズルスロート断面積,L*:特性長さ,Vc:燃
焼室容積)
燃焼ガスの滞留時間を表すパラメータ。
膨張比
燃焼室圧力とノズル出口圧力との比。
面積膨張比
ノズル出口断面積Acとノズルスロート断面積Atとの
比。
ε:面積膨張比
最適膨張
ノズル出口圧力と外気圧が等しく,最大のノズル効率
を得ることができる場合の膨張状態。
不足膨張
ノズル出口圧力が外気圧より高い場合の膨張状態。ノ
ズル出口面から膨張波が発生する。
過膨張
ノズル出口圧力が外気圧より低い場合の膨張状態。
ノズル壁面から斜め衝撃波を発生し,ノズル効率は著
しく低下する。
混合比
推進薬に使用する酸化剤と燃料成分の混合比率。
燃焼効率
推進薬の実際に得られる反応熱と理論反応熱との比
率。
排気速度
ロケットノズル出口から外気中へ排出されるガスの
速度。
有効排気速度
ロケットの推力をすべて運動量推力に換算したとき
の排気速度。
平均推力
推進装置が作動した時間に得られた推力の平均値。次
の式で定義される。
(t:時間,ta:作動時間,F:推力,F:平均推力)
ノズル開口
比
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
57
K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
推力係数
同義語
ノズルにおける運動量変換効率を表す係数。次の式で
定義される。
(Pa:外気圧,Pc:燃焼室圧力,Pe:ノズル出口圧力,Ae:ノズル出口断面積,At:ノズルスロー
ト断面積,CF:推力係数,γ:排気ガスの比熱比)
特性排気速度
残留推力
有効排気速度Cと推力係数CFとの比。
C*:特性排気速度
固体ロケットの燃焼終了後,燃焼室内圧力がある値以
下,通常,67kPa以下になった領域での推力。
これはインシュレーションの熱分解や推進薬のスラ
イバ燃焼による発生ガスが主原因である。
スラストテイルオ
フ
ロケットモータの燃焼末期において,推力が基準値
全燃焼時間
ロケットモータの燃焼が開始してから燃焼の完了す
るまでの時間。
ロケットモータにおいて,固体推進薬が燃焼を開始し
作動時間
(通常は最大推力の10%)以下に減衰した状態。
てから完了するまでの間で,燃焼室内圧力がある値
(通常は最大値の10%)以上に維持されている時間。
有効燃焼時間
ロケットモータの燃焼において,着火して規定された
推力値(例えば,平均推力の90%)に達する時点と,
燃焼末期に推力が降下し規定された推力値(例えば,
平均推力の80%)に達する時点間の所要時間。
総推力
密度比推力
構造質量
ロケットモータの発生推力を推進薬の全燃焼時間に
わたって積分した値。
推進薬の比推力と密度の積。
ロケットモータの全質量から,推進薬及び消費された
物質を除いた残りの質量。
構造効率
質量比
構造質量とロケットモータの全質量の比。
推進薬質量比
ロケットモータの推進薬質量と全質量の比。
ロケットモータの全質量から消費された推進薬質量
を減じた質量を,全質量で除した値。
推進薬充てん率
ロケットモータ内の推進薬体積を燃焼室容積で除し
た値。
二相流
アルミニウム含有推進薬の燃焼ガスの流れのように,
体積充てん
率
混相流
固体又は液体の粒子と気体との二相から成る流れ。
アブレーション
高温高速の流れの中に置かれたFRPなどの材料が気
化又は分解してガス及び炭化層を生成し熱流速を低
減する現象。
モータケース
ノズル
ロケットモータの主要構成品で圧力容器となる最外
側の部分。
推進薬の燃焼によって得られる熱エネルギーを運動
エネルギーに変換する装置で,先細部,スロート部及
び膨張部とから成るラバール管形式の部分。
チャンバ
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
f)
スロート
ノズルの流路断面積が最小になる部分。
同義語
ノズルスロ
ート
煙火(花火)
番号
用語
定義
参考
対応英語
花火
煙火 (13040) とほぼ同じであるが,主として鑑賞,
同義語
煙火
打揚煙火
娯楽などの目的に造られたもの,又はその現象。
打揚花火
打揚玉を打揚筒から,打揚火薬の燃焼による圧力を利
用して,所望の高さの空中に打ち揚げ,上空で玉を開
発させる花火,又はその現象。
割物
球状に開発させることを目的とした打揚花火。
ぽか物に対し,玉皮も厚く,はり紙も強固に厚くはら
れている。球状でなく随意な構図になるように開発さ
せる場合もある。
ぽか[物]
打ち揚げた玉を上空で二つに割り,雷粒,旗物,袋物
などの内容物を放出させることを主目的として造ら
れた打揚花火。
玉が割れるときの様子を表現した名称。
割物に対し,玉皮,外殻はり紙も薄い構成となってい
る。
型物
割物とぽか物の中間的な強さの玉殻に構成されてお
り,絵や文字など様々な構図になるように開発させる
花火。
玉
打揚筒
打揚玉のこと。一般に紙で造られた外殻に和剤で造ら
れた星や,袋物などを収納した花火。
花火打揚げのための筒及び上空でいろいろな放出物
を打ち出すための筒。
打揚火薬
打揚玉又は星類を打ち揚げるために用いる黒色火薬
発射筒,
筒
で,主として黒色小粒火薬が用いられる。
揚薬,
打揚薬,
発射薬
小割
落し火
打揚花火で多数の花を咲かせるために,大きい外殻の
中に入っている小さな割物。
打揚火薬に着火させるために,打揚筒に投げ込む着火
シンドル,
用の火薬片。
投込薬,
ロービ
雷粒
仕掛花火
雷薬をほぼ球状に包装して,雷みちをつけた発音体。
らっきょう
(慣用語)
和剤を用い,何らかの仕掛を施した花火。
仕掛煙火,
仕掛
枠仕掛,連発,金魚,張り物,立火,車花火,滝,綱,
からくり物など。
ランス
音物
引玉
色火剤を細長い紙筒に詰めたもの。
枠仕掛の火の画像などを現すのに用いる。
笛,雷,爆竹,はちなどの音を出すことを主とした花
火の総称。
塩素酸カリウム,赤りん,硫黄などからなる和剤を湿
式配合し,糸に塗布して紙で巻き乾燥させた音物花火
で,糸を引くことによって発火させるもの。
主としてクリスマスクラッカーに使われる。
管
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K 4800 : 2000
番号
用語
がん具花火
定義
参考
対応英語
花火のうち,がん具として用いられるおもちゃ花火。
同義語
おもちゃ花
火薬類取締法施行規則第1条の5では,第1号から第
火,
8号までを“がん具煙火”と定義しているが,がん具
がん具煙火
花火といわれるものは,第1号の“がん具として用い
られる煙火”を指している。
爆竹
小径の紙筒に発音剤を詰め,導火線で連結した音物花
火。
導火線の一端に点火すると,次々に爆発音を発する。
平玉
音物がん具花火の1種。
紙又はプラスチックの台紙の上に発音剤の泥薬を半
(紙の場合),
球状にして,縦横等間隔に配列塗付し,その上に薄い
紙をはったりプラスチックパイルをかぶせたりして,
(プラスチックの場合)
乾燥させたもの。
専ら,おもちゃの単発式ピストルに用いる。
巻玉
平玉と同じ発音剤の粒をテープ状の紙の上に一列等
間隔に配列して塗付し,巻いたもの。
おもちゃの連発式ピストルに用いる。
クラッカボール
線香花火
発音剤を小砂利にまぶし,薄い紙で包んで固め球状に
かんしゃく
するか,又は泥状のパルプで全面を包んで球状にして
玉,
乾燥したがん具花火。
投げ玉
打撃で発火し,発音する。
(慣用語)
黒色火薬系和剤を和紙により込んだもの。又は,いぐ
長手牡丹
さか稲穂茎の先端部に,その和剤を泥状にして塗付し
(慣用語),
乾燥したもの。
すぼ手牡丹,
燃焼すると火の玉ができ,その火の玉からしだれ柳状
まつばぼた
の火花と松葉状の火花を出すがん具花火。
ん
(慣用語)
競技用紙雷管
運動会などの合図信号に用いる音物花火。
平玉の薬量を増やしたもの。
流星
推進薬をつめた薬筒を青竹などに取り付けて打ち揚
竜勢
(りゅうせい)
げる花火。
(慣用語)
上空で小花,煙竜を放出するものやパラシュートの絵
柄などを見せるものもある。
がん具花火にも,同様の効果を出す小型のものがあ
り,ロケット花火ともいう。
重ね玉
薬紙
和紙又は比較的薄くて強度の大きい紙に,泥状に練っ
(やくし)
た黒色火薬などを塗付乾燥したもの。
紙)
主として,導火(みちび)への着火又は導火への燃焼
(慣用語)
1本の筒に打揚火薬を入れ,その上に玉を2個以上重
ねて入れ,それらを同時に打ち揚げる方法。
はけ紙(刷
伝ぱをよくするために用いる。
着火線
泥状に練った黒色火薬などをひもに塗付乾燥したも
門線
の。
(もんせん)
主として導火(みちび)への着火をよくするために用
(慣用語)
いる。
導火
花火に用いられる親導(おやみち),雷コード,ロン
(みちび)
グヒューズなどの総称。
みち
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
親導
打揚花火の玉に用いられる緩燃導火線で,打揚火薬の
(おやみち)
火で点火され,上空で玉が開発するまでの時間を調整
同義語
親コード,
玉導
する導火線。
雷コード
速火線
黒色火薬などを塗った綿糸をろう引きした紙製の細
(そっかせん)
長いさやに通して,火が迅速に伝わるようにしたも
雷粒などの点火に用いられる緩燃導火線の一種。
雷導(らいみ
ち)
の。
ロングヒューズ
速火線とほとんど同じ火工品であるが,紙さやなどで
補強されている。
打揚花火や仕掛花火の遠隔点火用に用いる。
曲導
打揚花火の外側に取り付ける小型の花火で,玉が上昇
(きょくどう)
途中でさまざまな現象(光,音,煙)を現すもの,又
はその現象。
虎の尾
外殻の周囲全面に黒色火薬などの引和剤を塗付した
もので,打揚げと同時に全面に着火して尾を引きなが
ら上昇する曲導の一種。
朴
丈夫な紙筒に打星を詰めたものを外殻の表面に取り
(ぼく)
付けたもので,打揚げと同時に着火燃焼し,尾を引き
又は色火を発しながら上昇するように工夫されてい
る曲導の一種。
分砲
丈夫な紙筒の両端に打星をつめたもの。
乱発
点火によって同時に反対方向へ星又は小玉が飛び出
す打揚花火の仕掛,若しくはその現象。
焼金
帯状の鉄棒を渦巻状に巻いたもの又は鉄の多孔円板
(やきがね)
を赤く熱して打揚筒の底に入れ,次いで打揚薬を取り
付けた玉を落とし込み,次々と打ち揚げるためのも
の。
玉皮
打揚花火の原材料として用いる球状の紙製又はプラ
(たまがわ)
スチック製の容器。
外殻
玉皮
通常,球状を二つに割ったおわん状。
外殻
打揚花火製造のために,星などを詰め,外側に紙をは
るなどの加工を施した玉皮。
玉皮と混同して使われることもある。
玉はり
日乾場
花火の製造中の乾燥作業を日光及び風によって行わ
(にっかんば)
せるための台を設けた作業場。
和剤
花火の原料用の火薬又は爆薬。
泥薬
和剤にのり剤などを加え,泥状(スラリー状)にした
(でいやく)
もの。
割薬
打揚花火の玉を破裂させ,内容物の星などに着火さ
玉の強度を増すために,外殻に紙をはり付ける作業。
外殻はり付
け
トロ
(慣用語)
せ,同時に放出させるための和剤。
火花剤
燃焼の際,火花を出すことを目的とする和剤。
火の粉剤
燃焼の際,火の粉を出すことを目的とする和剤。
色火剤
燃焼の際,色彩のある光や炎を出すことを目的とする
和剤。
炎色剤
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
光剤
燃焼の際,明るい炎を出し照明,信号又は鑑賞を目的
(ひかりざい)
とする和剤。
曳光剤
明るい炎の尾を出して燃焼し,照明又は信号を目的と
(えいこうざい)
する和剤。
同義語
発光剤,
照明剤,
発炎剤
光剤の一種。
発音剤
音を出すことを目的とする和剤。
音薬
爆発音を出すものや笛音を出すものなどがある。
星掛け
菜種などの実や切星,打星などを心にして,色火剤,
着火剤などの和剤を泥薬及び粉薬とし,それらを交互
に塗付し,乾燥して球形の星を造っていく作業。
星打ち
和剤に少量ののり剤や溶剤を混ぜて型に詰め,つちや
きねなどでたたいて成形し,打星を造る作業。
円柱形に成形する場合が多い。
薬より
和剤を紙により込む作業。
塗薬
紙や半製品,星などに和剤の泥薬やのり剤を塗付する
(とやく)
作業。
塗付する泥薬などをいうこともある。
化粧巻き
がん具花火の薬筒に,手持ち用の柄又は筒を取り付
け,同時に商品価値を高めることを目的として化粧紙
を巻き付ける作業。
星
圧搾星
炎,火花,火の粉,光,音,煙などを発する和剤を造
粒又は成形固化したもの。
和剤を型に詰めて圧さくして作った星。
切星
和剤にのり剤を加えて水などで練り,板状にした後,
(きりぼし)
半乾燥状態で切断してほぼ立方体に造った星。
掛星
星掛けをして造った星。
(あっさくぼし)
(かけぼし)
打星
星打ちをして造った星。
強い光を間欠的に発する和剤を用いた星。
(うちぼし)
点滅星
(てんめつぼし)
きらきら星
(慣用語)
煙剤
煙を出すことを目的とする和剤。
はち
黒色粉火薬,黒色小粒火薬,アルミニウム粉などの配
発煙剤
合薬を紙筒に詰めて打げ揚げ点火させると,筒が火の
粉を噴出しながら渦巻状で,不特定方向にうなりを生
じて飛しょうする打揚花火。
雷薬
点火すると爆発音を発する和剤。
発音剤の一種。
笛薬
紙筒に詰めて燃焼させると,笛音に似た音を出す和
剤。
引き
錦
色火
色火剤が燃焼したときの現象。
色煙
色のある煙を出す煙剤によって発生する現象。
黒色火薬などを和剤とした星が移動して,火の粉の尾
を引く現象。
アルミニウム粉などを含み,黄金色の火の粉を発生す
る火の粉剤,又はその現象。
彩煙
(さいえん)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
笛
煙幕
笛薬を紙筒に装てんして作った笛音を発するもの,又
同義語
はその現象。
煙剤を筒などに装てんして造った煙を出すもの,又は
その現象。
光露
打揚花火の引きの最後に星がきらきら光る現象。
露
(こうろ)
輝
打揚花火の引きの後,星が強烈な光を放って消える現
(てか)
象(光露より光度が高いものをいう。)。
雷
信号用に打ち揚げる音物花火,又はその現象。
ぽか物の一種。
菊
引きの出る和剤の星を玉に入れ,菊の花弁状に現れる
割物花火,又はその現象(引きのないものはぼたんと
いう。)。
ぼたん
星に引きがない割物花火,又はその現象。
ダリヤ
マグネシウムなどを加えた明るい色を現す和剤を用
い,弱い割り方で割る柳に近い割物花火,又はその現
象。
柳
燃焼時間の長い引き和剤で造られた星が,多数の放物
線を描いて落下し,柳を連想させる割物花火,又はそ
の現象。
煙菊
煙剤で造った星で,菊花火を表現した昼間の割物花
(えんぎく)
火,又はその現象。
乱玉
1本の筒から時間間隔をおいて次々と星を打ち出す仕
(らんだま)
掛花火。
おもちゃ花火では,連発ともいう。
段咲
玉が上昇又は下降しながら次々と開発して行くぽか
(だんざき)
物花火,又はその現象。
小花
玉と一緒に打ち揚げられる小さい花が開いた現象。
(こばな)
煙竜
パラシュートに煙物(煙剤を用いた花火)をつるし,
(えんりゅう)
空中をくるくる回りながら浮遊させ,竜が泳いでいる
ように見せる花火,又はその現象。
やし
柳のしだれの部分が大きく,やしの葉に似た形状を示
す花火,又はその現象。
立火仕掛
星が火の粉や尾を引きながら上昇する仕掛花火。
(たちびしかけ)
水上仕掛
金魚
枠仕掛
川,湖,海岸などの水面を利用して行う仕掛花火の総
称。
紙筒に和剤を詰め,点火して水面に放出して,不規則
に遊泳させる水上仕掛。
木でできた枠組みに,割竹で文字や絵などを構成し,
一定の間隔でランスを取り付け,速火線で連結し点火
すると,一瞬に全ランスに着火し,その予定構図を色
火で描く仕掛花火。
綱仕掛
綱を張り,それを伝って,からくり人形,ケーブルカ
綱火(つな
ーなどを,火薬の推力を利用して移動させたり回転や
び)
踊りをさせたりする仕掛花火。
(慣用語)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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K 4800 : 2000
番号
用語
定義
参考
対応英語
張物
文字や絵を書いたり,切り抜いたりした紙を用いてち
(はりもの)
ょうちんやあんどん状のものを造り,その中で色火や
同義語
点滅和剤を燃焼させる仕掛花火。
スターマイン
大小多数の打揚玉や星を多数の打揚筒から連続して
打ち揚げる仕掛花火。
滝
火の粉剤を筒に詰めて適当な間隔でつるし,速火線で
速射連発,
連発打揚
ナイヤガラ
連結して点火すると,一斉に火の粉が降下して滝を連
想させる仕掛花火。
号砲
袋物
一発だけの音物花火。強いせん(閃)光を伴う場合が
多い。雷の一種。
上空で開発したとき,内蔵した風船やだるまなどの形
をした袋が膨らみ,ゆっくりと降下するぽか物花火。
つり物花火の一種。
噴水
噴水状に火の粉や火花を吹き上げる仕掛花火。
噴出力の強いものを噴火山という。
つり物
車花火
上空で開発したときパラシュートが開き,種々のもの
をつって,ゆっくりと降下するぽか物花火。
木製の車枠に色火,火の粉剤などを詰めた薬筒を取り
火車,
付けて点火すると,その推進力で車が回転する仕掛花
火輪
火。
早打ち
1本の打揚筒の底に焼金を入れ,打揚火薬を取り付け
た玉をその筒に次々と落とし込み,連続して玉を打ち
揚げる方法。
裏打ち
仕掛花火の消え際に打ち揚げるスターマイン。
連発打揚
打揚火薬と玉を入れた打揚筒を並べ,速火線又は電気
点火方式で,連続して打ち揚げる方法。
スターマイ
ン,
速射連発
筒ばね
玉が発射薬の点火と同時に打揚筒の内部で開発する
現象。
揚薬の入れ忘れや親みち取付部の欠陥によることが
多い。
打揚筒が割れて飛散することが多く,この場合は筒割
れという。
黒玉
打ち揚げられた玉が開発せずに落下してくる不着火
の玉,又はその現象。
すわれ
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
64
K 4800 : 2000
火薬用語改正原案作成委員会 構成表
氏名
(委員長)
(事務局)
田 村 昌 三
山 下 忠 孝
藤 原 修 三
西 出 徹 雄
小 川 秀 樹
八 田 勲
橋 本 進
中 軸 美智雄
坂 上 威
一 宮 稔
北 島 英 二
橋 爪 清
青 木 章 哲
黒 田 英 司
金 澤 輝 男
相 葉 昭 男
二 股 英 雄
山 崎 博 之
佐 藤 孝 幸
比 嘉 清
所属
東京大学大学院工学系研究科
東洋大学名誉教授
工業技術院物質工学工業技術研究所
通商産業省基礎産業局
通商産業省環境立地局
工業技術院標準部
財団法人日本規格協会
社団法人全国火薬類保安協会
日本火薬工業会
旭化成工業株式会社
中国化薬株式会社
日本化薬株式会社
日本カーリット株式会社
日本工機株式会社
日本油脂株式会社
ワイ・エス・ケー株式会社
社団法人日本煙火協会
石灰石鉱業協会
日本火薬工業会
日本火薬工業会