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K 6226-1:2003

まえがき

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ゴム工業会

(JRMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出が

あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによってJIS

K 6226-1:1998は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9924-1:2000,Rubber and rubber

products - Determination of the composition of vulcanizates and uncured compounds by thermogravimetry - Part 1:

Butadiene, ethylene-propylene copolymer and terpolymer, isobutene-isoprene, isoprene and styrene-butadiene

rubbersを基礎として用いた。

JIS K 6226-1には,次に示す附属書がある。

附属書1(参考)精度

附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表

JIS K 6226の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS K 6226-1 第1部:ブタジエンゴム,エチレンプロピレンゴム及びターポリマー,ブチルゴム,イ

ソプレンゴム,スチレンブタジエンゴム

JIS K 6226-2 第2部:アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR,XNBR,HNBR)及びハロゲン化ブチル

ゴム

(1)

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K 6226-1:2003

ページ

序文 ··································································································································· 1

1. 適用範囲 ························································································································ 1

2. 引用規格 ························································································································ 2

3. 原理 ······························································································································ 2

4. 試薬 ······························································································································ 3

4.1 乾燥窒素 ······················································································································ 3

4.2 乾燥空気又は乾燥酸素 ···································································································· 3

5. 試験装置 ························································································································ 3

5.1 熱重量測定装置 ············································································································· 3

5.2 化学天びん ··················································································································· 3

6. 熱重量測定装置の検査 ······································································································ 3

6.1 パージ時間tpの測定 ······································································································· 3

6.2 カーボンブラック及び炭酸カルシウムの識別 ······································································· 4

7. 手順 ······························································································································ 5

7.1 前操作 ························································································································· 5

7.2 標準的な測定方法 ·········································································································· 5

8. 試験結果の表示 ··············································································································· 6

8.1 質量をmgで表示する装置の場合 ······················································································ 6

8.2 最初の読みを100 %に調整できる装置の場合 ······································································ 6

8.3 全重合体分 ··················································································································· 7

9. 試験報告書 ····················································································································· 7

附属書1(参考)精度 ············································································································ 8

附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表···································································· 9

(2)

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日本工業規格

JIS

K 6226-1:2003

ゴム―熱重量測定による加硫ゴム及び未加硫ゴム組

成の求め方(定量)―第1部:ブタジエンゴム,エ

チレンプロピレンゴム及びターポリマー,ブチルゴ

ム,イソプレンゴム,スチレンブタジエンゴム

Rubber and rubber products - Determination of the composition of

vulcanizates and uncured compounds by thermogravimetry -

Part1:Butadiene, ethylene-propylene copolymer and terpolymer,

isobutene-isoprene, isoprene and styrene-butadiene rubbers

序文 この規格は,2000年に第2版として発行されたISO 9924-1,Rubber and rubber products - Determination

of the composition of vulcanizates and uncured compounds by thermogravimetry - Part 1: Butadiene,

ethylene-propylene copolymer and terpolymer, isobutene-isoprene, isoprene and styrene-butadiene rubbersを翻訳し,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,附属書2(参考)に示す。

警告 この規格の利用者は,通常の試験室での作業に精通しているものとする。この規格は,その使用に

関連して起こるすべての安全上の問題を取り扱うものではない。この規格の利用者は,各自の責任におい

て安全及び健康に対して適切な措置を取らなければならない。

1. 適用範囲

1.1

この規格は,加硫ゴム及び未加硫ゴム中の全有機成分,カーボンブラック及び灰分の定量に用いる

熱重量測定法について規定する。

なお,300 ℃付近までの質量減少量は,配合物の揮発分量を表すおおまかな指標となる。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。

ISO 9924-1:2000,Rubber and rubber products - Determination of the composition of vulcanizates and

uncured compounds by thermogravimetry - Part 1: Butadiene,ethylene-propylene copolymer and

terpolymer,isobutene-isoprene,isoprene and styrene-butadiene rubbers (MOD)

参考 精度について附属書1(参考)に示す。原国際規格の制定時,我が国は精度測定に参加してい

ないため,参考として記載した。

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K 6226-1:2003

1.2

この方法は,次に示すゴムを単独で,又は2種類以上を混合して用いた未加硫ゴム配合物及び加硫

ゴムに適用する。

a) ブタジエンゴム(polybutadiene)

b) エチレンプロピレンゴム及びターポリマー(ethylene-propylene copolymers and related terpolymers)

c) ブチルゴム(isobutene-isoprene copolymers)

d) 天然ゴム及びイソプレンゴム(polyisoprene of natural or synthetic origin)

e) スチレンブタジエンゴム(styrene-butadiene copolymers)

備考 この箇条に示したゴム以外の配合物でも,内容既知の未加硫ゴム配合物及び加硫ゴムを用いて

検討した結果,適用可能と判断できるときには,この規格の適用範囲に含んでもよい。それ以

外のゴム配合物についてはJIS K 6226-2で扱う。

この方法は,次の1.3〜1.5示す未加硫ゴム配合物及び加硫ゴムには適用しない。

1.3

熱分解中に炭素質残さを生成するようなゴム及びゴム配合物。

例えば,多量の塩素又は窒素を含有するゴム及びゴム配合物。

1.4

熱分解中に炭素質残さを生成するような添加剤を含むゴム配合物。

例えば,コバルト塩,鉛塩,フェノール樹脂などを含むゴム配合物。

1.5

25〜650 ℃の温度範囲で分解するような無機充てん剤を含むゴム配合物。

例えば,炭酸塩,酸化アルミニウムの水和物を含むゴム配合物。

これらの充てん剤が含まれている試料を測定するときには,あらかじめ高温における充てん剤の挙動を

把握した上で適切な補正を行う。

1.6

JIS K 6229によって定められている溶剤抽出を行っても非ゴム有機成分が,完全に除去できない未

加硫ゴム配合物又は加硫ゴムに対して全ゴム量の測定に適用できない。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年又は発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格

の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。

JIS K 6226-2 ゴム―熱重量測定による加硫ゴム及び未加硫ゴム組成の求め方(定量)―第2部:ア

クリロニトリルブタジエンゴム(NBR,XNBR,HNBR)及びハロゲン化ブチルゴム

JIS K 6229:1998 ゴム―溶剤抽出物の定量

備考 ISO 1407:1992 Rubber - Determination of solvent extractからの引用事項は,この規格の該

当項目と一致している。

3. 原理

3.1

質量を測定した試料を窒素気流中で70 ℃から300 ℃まで昇温して,300 ℃で10分間保持する。

300 ℃において減少した質量は,非ゴム有機成分の全量にほぼ等しい。ただし,一般的には,この値は溶

剤抽出量とは一致しない。

参考 昇温速度について規定は特にない。一般的には10〜20 ℃/ minを推奨する。

3.2

次に,窒素ガスを流しながら加熱炉の温度を550 ℃に上げ,15分間保持する。このとき300 ℃で揮

発しなかった有機成分及びゴムが揮発する。したがって,70 ℃から550 ℃の間の質量減少は,有機成分

の全量に相当する。

備考 非ゴム有機成分をすべて抽出することができるならば,全有機物量からJIS K 6229 によって求

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K 6226-1:2003

めた溶剤抽出量を差し引いた値が全ゴム量になる。

3.3

窒素気流中で加熱炉の温度を550 ℃から650 ℃に上げる。次に,ガスを窒素から酸素若しくは空気,

又は,窒素と酸素若しくは窒素と空気との混合ガスに切り替える。さらに,加熱炉の温度を15分間又は質

量減少が認められなくなるまで650 ℃に保つ。この条件下でカーボンブラックは完全に燃焼する。したが

って,650 ℃の空気又は酸素雰囲気下での質量減少は,ゴム中に含まれているカーボンブラック量に相当

する。また,測定時に質量測定に対する浮力効果を防ぐために,ガスの流量を常に一定に保つように注意

しなければならない。

3.4

650 ℃における残さ質量が灰分に相当する。

参考 灰分には無機充てん剤も含まれる。

4. 試薬

4.1

乾燥窒素 酸素含有量が10 mg/ kg未満のもの。

4.2

乾燥空気又は乾燥酸素

5. 試験装置

5.1

熱重量測定装置 多種類の熱重量測定装置が市販されている。すべての装置がこの規格の使用に適

しているはずであるが,6. によって適合性を確認してから使用することが望ましい。装置の校正及び操作

方法については,使用装置の取扱説明書に従う。熱重量測定装置は,次に示す基本要素からなる。

5.1.1

熱天びん

5.1.2

温度調節器付加熱炉

5.1.3

加熱炉用温度制御装置

5.1.4

切替器 窒素及び空気又は酸素を,あらかじめ定めた一定の流量で流すことができるように設計さ

れているもの。

5.1.5

X/Yレコーダ 温度/質量曲線の記録に用いる。又は,2ペン式のY/Tレコーダを用いて温度/時

間曲線及び質量/時間曲線を同時に記録してもよい。

備考 温度/質量曲線,及び/又は,時間/質量曲線を記録するためのソフトウェアが動作するデジ

タルデータ取込みステーションも適用できる。

5.1.6

補助装置 微分曲線を描くための補助装置などが装備されていると役に立つが,必ずしも必要では

ない。

5.2

化学天びん 0.1 mgまでひょう量できるもの。

6. 熱重量測定装置の検査

6.1

6.1.1

パージ時間tpの測定

使用装置の取扱説明書に従って,カーボンブラック又はカーボンブラックを配合したゴム試料を熱

天びんの試料ホルダに置き,加熱炉を用いて窒素雰囲気下で温度制御装置によって最大昇温速度で650 ℃

まで加熱する。

6.1.2

温度を650 ℃に保持したまま,空気又は酸素を加熱炉内に流入して試料を完全に燃焼させる。

6.1.3

質量の変化が認められなくなってから加熱炉のヒータを切り,空気又は酸素を流したまま室温まで

放冷する。この時点で加熱炉は空気又は酸素でパージされている。次の操作は,完全に元の不活性な窒素

雰囲気に戻すために必要な時間tpを決めるために行う。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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K 6226-1:2003

6.1.4

加熱炉温度が25 ℃±5 ℃まで下がったとき,使用装置の取扱説明書に従って質量既知の新たなカ

ーボンブラック試料を,熱天びんの試料ホルダに置き,装置を閉じる。

6.1.5

時刻t1を記録し,雰囲気を窒素に切り替える。加熱炉の温度をできるだけ速やかに650 ℃まで上

昇させて,そのまま一定に保つ。

6.1.6

熱重量測定装置の質量記録を観察し,質量の減少を示さなくなった時刻t2を記録する。

備考 質量減少は,加熱中のカーボンブラックが完全に燃焼してしまう前に一定にならなければなら

ない。したがって,測定後に試料容器にカーボンブラックが残っていることを目視で確認する。

6.1.7

6.2

6.2.1

装置内の経路からすべての酸素を追い出すのに要するパージ時間tpは,次の式から得られる。

t

p

=

t

2

t

1

カーボンブラック及び炭酸カルシウムの識別

炭酸カルシウムは,800 ℃まで加熱すると酸化カルシウムに変化する。カーボンブラックは窒素雰

囲気下では,この温度まで熱的に安定である。ただし,空気又は酸素雰囲気下ではカーボンブラックは

800 ℃で酸化され二酸化炭素になる。

6.2.2

酸素濃度が十分に低い窒素ガスを使用し,6.1で得られたパージ時間tpより十分に長く装置内をパ

ージする。装置に漏れがなく,すべての二酸化炭素をサンプルチャンバから確実に排気するガス流量であ

れば,問題なくカーボンブラックと炭酸カルシウムとを区別し,個々に測定できる。熱重量測定装置の作

動状態の確認は,次に示す方法で行う。

6.2.3

炭酸カルシウム(分析用)と,カーボンブラック(入手可能なものの中で最高純度のものを用いる。)

とを等量(質量差が1 %以内)となるようにはかりとり,一緒にすりつぶす。

備考 精度を上げるためには,炭素含有量が低いカーボンブラックを使用すると測定値の誤差原因と

なるので,純度96 %以上のものを使用する。

6.2.4

装置を窒素ガスでパージ時間tpより10分間長くパージする。

6.2.5

レコーダのスイッチを入れ,加熱炉温度を25 ℃±5 ℃に設定する。

6.2.6

使用装置の取扱説明書に示されている最適量のカーボンブラック/炭酸カルシウム(6.2.3参照)の

混合物を,熱天びんの試料ホルダに置き,装置を閉じる。

6.2.7

使用装置の取扱説明書に従ってあらかじめ定めた一定流量の窒素を流し,装置内をパージする。窒

素ガスによるパージはパージ時間tp (6.1参照)よりも長い時間行う。

参考 窒素パージが不十分で,酸素又は空気が残っていると測定値の誤差原因となる。

6.2.8

昇温速度10 ℃/ minで800 ℃まで加熱炉の温度を上げる。

6.2.9

温度/質量曲線(又は質量/時間曲線)上で質量が一定になるまで加熱炉の温度を800 ℃に保つ。

質量が一定になったとき,加熱炉の温度を300 ℃まで下げる。

6.2.10 次に,窒素ガスを止めて空気又は酸素に切り替えるか,又は,窒素ガスの流量を下げ空気又は酸素

を混合する。そして,試料の見掛け質量に変化を及ぼさないようにガス流量を調整する。この操作は,密

度の異なる混合ガス中での試料容器と試料の浮力の変化を補正するために行う。

6.2.11 加熱炉の温度を速やかに800 ℃まで上げる。そのまま15分間又は温度/質量曲線(又は,質量/

時間曲線)上で質量が一定になるまで800 ℃に保つ。

6.2.12 加熱炉のヒータを切り,ガスを空気又は酸素から窒素に切り替える。レコーダのスイッチを切り,

次の測定準備のため試料ホルダから残留灰分を取り除く。この操作は次の測定に入るための準備である。

6.2.13 2種の異なった雰囲気における質量変化の比Rを,次の式から求める。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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K 6226-1:2003

R=

Δm

1

Δm

2

ここに,

∆m1: 窒素雰囲気下での質量減少(又は,チャート紙の目盛)

∆m2: 空気又は酸素雰囲気下での質量減少(又は,チャート紙の目盛)

6.2.14 Rの値は,0.44±0.022でなければならない。この条件が満たされた場合には,その装置は十分に機

能しているものとする。

参考 0.44は炭酸カルシウム中の二酸化炭素の質量比であり,±0.022はばらつき範囲±5 %を意味し

ている。

7. 手順

備考 加硫ゴム又は未加硫ゴムの中には加熱中及び灰化中の挙動がわずかに異なるものがあるため,

分析者は分析試料の組成に関する情報を事前に入手しておく。この情報を得るためには,熱重

量測定装置を用いて予備分析を数回行い加熱中の様々な段階で試料容器内の残さを確認したり,

赤外分光分析法での検討などを行い,得られた情報を基にして実施している方法を続けるか,

適切な修正を加えるのかの判断を行う。

7.1

前操作

7.1.1

熱天びん及びレコーダのスイッチを入れ,加熱炉の温度を70 ℃に設定する。

7.1.2

薄く板状にした試料を0.1 mgまではかりとり,熱天びんの試料ホルダに置く。試料の採取量は,

装置の取扱説明書に記載されている最適量に従うが,通常4〜10 mgである。

備考 装置によっては,試料挿入後にレコーダを100 %に合わせることができる機種もある。この場

合には,8.1のm0の値を100として,質量をあらかじめ正確にはかっておく必要はない。

7.1.3

装置を閉じ,使用装置の取扱説明書に示されている一定流量の窒素ガスを流し,系内の酸素を追い

出す。窒素ガスによるパージは,パージ時間tp (6.1参照)よりも長い時間をかけて行う。

備考 窒素雰囲気下での加熱中に装置内に微量の空気又は酸素が存在すると,誤った結果を導くこと

があり,650 ℃での加熱中にカーボンブラック配合試料では,恒量を得ることができなくなる

ので注意が必要である。また,パージ時間を短縮するために,用いていないときも装置内に窒

素ガスを流し続けてもよい。さらに,空気又は酸素雰囲気下での加熱のときも装置内に窒素ガ

スを流し続けてもよい。空気及び酸素は,加熱炉のチャンバにできる限り近い位置から装置に

流入させる。

7.2

標準的な測定方法

7.2.1

加熱炉の温度を昇温速度10 ℃/ minで300 ℃まで上げる。

7.2.2

加熱炉の温度を10分間300 ℃に保つ。

7.2.3

加熱炉の温度を昇温速度20 ℃/minで550 ℃まで上げる。

7.2.4

加熱炉の温度を15分間550 ℃に保つ。

7.2.5

加熱炉の温度を可能な限り速やかに650 ℃に上げ,そのまま15分間又は温度/質量曲線(又は質

量/時間曲線)上で質量が一定になるまで650 ℃に保つ。

7.2.6

加熱炉の温度を300 ℃に下げ,窒素ガスを止めて空気若しくは酸素に切り替えるか,又は,窒素

ガスの流量を下げて空気若しくは酸素を混合させる。次に,浮力の変化を補正するため,試料の見掛け質

量に変化が認められないように全体のガス流量を調整する。

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K 6226-1:2003

7.2.7

加熱炉の温度を可能な限り速やかに650 ℃に上げ,温度/質量曲線(又は質量/時間曲線)上で

質量が一定になるまで,この温度を保つ。通常は15分で十分である。

7.2.8

加熱炉のヒータを切った後,窒素ガスに切り替える。レコーダのスイッチを切り,試料容器に残っ

ている灰分の色を確認する。

備考 650 ℃において質量が一定にならない場合や,灰分の色が黒い場合,黒鉛ブラックが含まれて

いることが考えられ,この方法は適用できない。

8. 試験結果の表示

8.1

8.1.1

質量をmgで表示する装置の場合

300 ℃における揮発成分の質量分率(%)は,次の式によって求める。

m

0

m

1

×

100

300

℃における揮発成分

(%)

=

m

0

ここに,

8.1.2

全有機成分の質量分率(%)は,次の式によって求める。

m

0

m

2

×

100

全有機成分

(%)

=

m

0

ここに,

8.1.3

m0: 試料の質量(mg) (7.1.2参照)

m2: 550 ℃の窒素雰囲気下での加熱が終了したときの質量(mg)

(7.2.4参照)

カーボンブラックの質量分率(%)は,次の式によって求める。

m

2

m

3

×

100

カーボンブラック

(%)

=

m

0

ここに,

8.1.4

m0: 試料の質量(mg) (7.1.2参照)

m1: 300 ℃での加熱が終了したときの質量(mg) (7.2.2参照)

m0: 試料の質量(mg) (7.1.2参照)

m2: 550 ℃の窒素雰囲気下での加熱が終了したときの質量(mg)

(7.2.4参照)

m3: 空気若しくは酸素雰囲気下,又は,窒素及び空気若しくは窒

素及び酸素の混合ガス雰囲気下で,650 ℃での加熱が終了し

たときの質量(mg)

灰分の質量分率(%)は,次の式によって求める。

m

100

灰分

(%)

=m

0

ここに,

8.2

m0: 試料の質量(mg) (7.1.2参照)

m3: 空気若しくは酸素雰囲気下,又は,窒素及び空気若しくは窒

素及び酸素の混合ガス雰囲気下で,650 ℃での加熱が終了し

たときの質量(mg)

最初の読みを100 %に調整できる装置の場合

8.2.1

300 ℃における揮発成分(%)は,300 ℃での加熱が終了するまでの質量変化率(%)である。

8.2.2

全有機成分(%)は,550 ℃での加熱が終了するまでの質量変化率(%)である。

8.2.3

カーボンブラック(%)は,空気若しくは酸素雰囲気下,又は窒素及び空気若しくは窒素及び酸素の

混合ガス雰囲気下で550 ℃から650 ℃まで加熱する間の質量変化率(%)である。

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K 6226-1:2003

8.2.4

灰分(%)は,カーボンブラック配合試料の場合には,空気若しくは酸素雰囲気下,又は窒素及び空

気若しくは窒素及び酸素の混合ガス雰囲気下において650 ℃での加熱が終了したときに残っている質量

(%)(8.1.4参照)である。

8.3

全重合体分 全重合体分の近似値(%)は,次の式によって求める。

全重合体の近似値

(%)

=

全有機成分

(%)

−溶剤抽出物

(%)

ここに,

全有機成分(%): 8.2.1で算出した値

溶剤抽出物(%): JIS K 6229によって求めた溶剤抽出物の質量分率

9. 試験報告書 試験報告書には,次の情報を含む。

a) この規格を引用した旨の記述

b) 試料の特定に必要なすべての詳細情報

c) 使用した装置の種類

d) 最終到達温度

e) 結果

f)

測定中の特記すべき事項

g) この規格又はこの規格が引用する規格に含まれていない操作で,結果に影響を及ぼした可能性のある

測定操作についての記述

h) 測定日

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K 6226-1:2003

附属書1(参考)精度

この附属書(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

1. この方法の精度は,ISO/TR 9272に基づき決定した。得られた結果を附属書1表1に示す。精度のパ

ラメータを,試料の採用又は棄却に用いる場合,それらのパラメータが,対象とする試料及び試験手順に

適用できることを文書化しなければならない。

2. 附属書1表1に示したこの試験方法の精度の評価結果は,可塑剤(油)及びカーボンブラックととも

にBR,NR,及びSBRを同量含む試料並びに,EPDMとカーボンブラックからなる試料のそれぞれに対し,

4か所の試験室で同じ週の異なる3日に,各1回の分析を実施した試験室間ラウンドロビンテストを実施

して決定した。試験結果の四つのパラメータを1回の測定から求めた。

3. 繰返し性 この試験法の繰返し性r(質量分率)は,附属書1表1に記載された値で規定される。通

常の試験方法で得られた二つの結果が,附属書1表1のrより大きい場合,試料が異なるか,又は不均一

と考えられる。

4. 再現性 この試験法の再現性R(質量分率)は,附属書1表1に記載された値で規定される。通常の

試験方法で得られた二つの結果が,表のRより大きい場合,試料が異なるか,又は不均一と考えなければ

ならない。

附属書1表 1 (試料A=BR/NR/SBR,試料B=EPDM)

項目

300℃での質量減少

試料A

試料B

全有機成分

試料A

試料B

カーボンブラック

試料A

試料B

灰分

試料A

試料B

ここに,

Sr 同一試験室内での標準偏差

SR 異なる試験室の間での標準偏差

r

繰返性 (質量分率)

R 再現性 (質量分率)

関連規格 ISO/TR 9272:1986 Rubber and rubber products―Determination of precision for test method

standards

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

項目

番号

内容

1.適用範

2.引用規

項目

番号

内容

MOD/変

JISからの引用事項

は,この規格の該当項

目と一致している。技

術的差異はない。

MOD/削

“精度”の項目を附属

書1(参考)としたた

め,本体の引用規格項

から削除し,関連規格

とした。

MOD/追

ISO原文では本体に引

用されているが,引用

規格項に記載がない

ため,これを追加し

た。

技術的差異はない。

(Ⅱ) 国際

規格番号

(Ⅲ) 国際規格の規定

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

技術的差異の内容

(Ⅰ) JISの規定

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

項目ごと

の評価

ISO 9924-1 : 2000 ゴム及びゴム製品―熱重量測定による加硫ゴム及び未加

硫ゴム組成の求め方―第1部:ブタジエンゴム,エチレンプロピレンゴム及

びターポリマー,ブチルゴム,イソプレンゴム,スチレンブタジエンゴム

JIS K 6226-1 : 200X ゴム―熱重量測定による加硫ゴム及び未加硫ゴム組成の求め方(定

量)―第1部:ブタジエンゴム,エチレンプロピレンゴム及びターポリマー,ブチルゴ

ム,イソプレンゴム,スチレンブタジエンゴム

(Ⅰ) JISの規定

(Ⅱ) 国際

(Ⅲ) 国際規格の規定

規格番号

附属書2(参考)JISと対応する国際規格との対比表

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

K 6226-1:2003

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

内容

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

3.原理

4.試薬

5.試験装

MOD/追

JISでは,次の事項に

“備考”として規定内

容を追加した。技術的

差異はない。

1) 5.1.5 X/Yレコーダ

6.熱重量

測定装置

の検査

MOD/追

JISでは,次の事項を

“備考”として追加し

た。

1) 6.2.3 カーボンブラ

ックの純度

JISでは,6.2.13の“質

量変化の比”の記号を

KからRに変更。技術

的差異はない。

ただし,“質量変化の

比”の記号が異なる

7.手順

MOD/変

MOD/追

JISでは,次の事項を

“備考”として追加し

た。

1) 7.2.8 適用除外

9.試験報

告書

(Ⅲ) 国際規格の規定

(Ⅳ) JISと国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

(Ⅰ) JISの規定

項目

番号

(Ⅱ) 国際

規格番号

内容

項目

番号

内容

項目ごと

の評価

技術的差異の内容

次回、ISOの見直し時に提案する。

次回、ISOの見直し時に提案する。

(Ⅴ) JISと国際規格との技術的差異の理由

及び今後の対策

8.試験結

果の表示

項目

番号

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

附属書1

(参考)

熱重量測定法の精度につ

いて記述。

熱重量測定法の精度

について規定。

MOD/削

MOD/削

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

― IDT……………… 技術的差異がない。

― MOD/削除……… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

― MOD/追加……… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

― MOD/変更……… 国際規格の規定内容を変更している。

2.

JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

― MOD…………… 国際規格を修正している。

我が国は,ITPに参加

しておらず,内容が分

からないため,ISOの

規定事項を附属書(参

考)とした。

JISでは,ニトリルゴ

ムに関する規定であ

るISOの9.2及び表1

を削除。

ISO規格の9.2及び表1は,この規格の

適用範囲外であるニトリルゴムに関す

るものであるので,ISOに削除を提案

する。