2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

M 0102 : 2000

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS M 0102 : 1978は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,従来単位を規格値として扱っていたものを,国際単位系を規格値とし,また,JIS Z 8301

(規格票の様式)に基づいた様式へ整合させたものである。

なお,この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公

開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準

調査会は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

(1)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

M 0102 : 2000

鉱山用語

Glossary of terms used in mining

1. 適用範囲 この規格は,鉱山関係で用いる主な用語と,その読み方及び意味について規定する。

なお,参考のために対応英語及び慣用語を示す。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ

れらの引用規格はその最新版を適用する。

JIS M 1001 鉱量計算基準

JIS M 8801 石炭類−試験方法

JIS Z 8801 試験用ふるい

3. 分類 鉱山用語を,次の6部門に分類する。

a) 探査

b) 採鉱・採炭

c) 運搬

d) 保安

e) 選鉱・選炭

f)

石油・天然ガス

4. 鉱山用語 主な用語について,次のように定める。

備考 二つ以上の用語を並べた場合は,その順位に従って優先使用する。

なお,用語欄の ( ) 内の細字は,参考として示したものである。

a) 探査

1) 地質一般

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

地層

葉理

ちそう

ようり

たい積岩の岩体。多くは層状をなす。

層理面

そうりめん

(地層の)走

(ちそうの)

そうこう

整合に重なり合っている単層と単層との接

触面。ただし,それに平行な地層内の面を

層理面として扱うことも多い。

地層の層理面と水平線との交線の方向。

なお,この語は面状をなすすべての構造要

素に対しても用いられる。

単層内部の構造で,粒子などの配列状態に

よって生じた面状の組織。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

(地層の)傾

(ちそうの)

けいしゃ

地層の層理面の最大傾斜線の方向と大き

さ。

ただし,方向はその方向の水平面上におけ

る正射形の方向で表し,大きさは,その方

向と水平面とのなす角で表すのが普通であ

る。

なお,この語は面状をなすすべての構造要

素に対しても用いられる。

整合

せいごう

二つの地層が連続たい積して積み重なって

いるときの両者の関係。

なお,この語は,地層の代わりに溶岩の場

合に用いても差し支えない。

不整合

ふせいごう

一つの地層が,他の地層や火成岩体又は変

成岩体の上にたい積して重なり,その間に

侵食作用の時期などの大きな時間的間げき

があったと認められたときの上位の地層と

下位の岩体との関係。

なお,この語は,上位の岩体が溶岩である

ときにも用いられる。

断層

だんそう

岩体や地層の割れ目に沿って,その両側の

部分が相対的にずれている状態。

正断層

せいだんそう

断層のずれの面が傾いているとき,上ばん

が下ばんに対して相対的にずれ落ちた関係

にある断層。

逆断層

ぎゃくだんそ

衝上断層

しょうじょう

だんそう

断層のずれの面が傾いているとき,上ばん

が下ばんに対して相対的にずり上がった関

係にある断層。

逆断層と同義語。

断層面の傾きが水平面に対して45°より小

さいものに限って,この語を用いることも

多い。

断層粘土

断層運動によって生じ,断層の割れ目には

さまっている主として粘土質の物質。

だんそうねん

鏡はだ(鏡肌) かがみはだ

断層運動によって鏡のように滑らかになっ

ている断層の割れ目の面。

単斜

たんしゃ

地層が,ある広がりにわたって,おおむね

同一方向に傾斜している場合の地層の姿

態。

しゅうきょく

地層などの層状岩体が波のように曲がって

いる姿態。

しゅう曲(褶

曲)

背斜

はいしゃ

しゅう曲の波のうち,山に当たる部分の姿

態。ある方向に,ある程度の長さにわたり

連続していることが普通である。

ドーム

背斜の特殊な場合であって,普通の背斜の

ような著しい延長方向をもたない円屋根形

をなす地層の姿態。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

向斜

こうしゃ

しゅう曲の波のうち,谷に当たる部分の姿

態。

ある方向にある程度の長さにわたり連続し

ていることが普通である。

(しゅう曲

の)冠

(しゅうきょ

くの)かんむ

背斜の横断面において,地層が最も高まっ

ている背斜の部分。

(しゅう曲

の)翼

しゅう曲軸

(褶曲軸)

背斜軸

(しゅうきょ

くの)よく

しゅう曲軸の両側の部分。

しゅうきょく

じく

はいしゃじく

背斜軸と向斜軸との総称。

背斜の横断面において,各層の最も著しく

屈曲する部分を通って背斜をほぼ対称に分

かつ仮想面を背斜軸面といい,背斜軸面と

層理面との交線を背斜軸という。ただし,1

枚の層についての冠を連ねた線などを,便

宜上背斜軸とみなす場合もある。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

向斜軸

こうしゃじく

向斜の横断面において,各層の最も著しく

屈曲する部分を通って向斜をほぼ対称に分

かつ仮想面を向斜軸面といい,向斜軸面と

層理面との交線を向斜軸という。ただし,1

枚の層についての横断面上の最底点を連ね

た線などを,便宜上向斜軸とみなす場合も

ある。

節理

せつり

岩石の割れ目のうちで,割れ目の面に平行

な方向の相対的ずれのないもの。

片理

へんり

変成作用によって生じた岩石中の面構造。

その面に沿って岩石がはがれやすくなった

り,又は柱状,板状の構成鉱物がその面上

に配列していることが多い。

線構造

せんこうぞう

岩石や岩体に見られる1方向性の構造。柱

状鉱物の平行な配列,片理面と層理面との

交線,並走するしゅう曲軸,鏡はだについ

た条など。

マグマ

地かく又はマントル内に存在し,主にけい

酸塩からなる高温融解物質。

火成岩

かせいがん

マグマが地下又は地表で冷え固まってでき

た岩石。

貫入岩

かんにゅうが

マグマが地下の既存岩体中に貫入し,そこ

で冷え固まってできた岩石。

へい入岩と同義語。

噴出岩

ふんしゅつが

マグマが地表(地下のごく浅い部分を含

む。)に噴出して生じた細粒の岩石。しばし

ばガラスも含む。

火山岩

かざんがん

火山活動によって生じた溶岩,火砕岩など

の総称。

溶岩

ようがん

火山から噴出したマグマ,及びそれが冷え

固まってできた岩石。

塩基性岩

えんきせいが

けい酸分に比較的乏しい岩石。一般に,鉄

マグネシア鉱物に富んでいる。

酸性岩

さんせいがん

けい酸分に富む岩石。一般に,鉄マグネシ

ア鉱物に比較的乏しい。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

底ばん

ていばん

広い地域にわたって露出している大きな深

成岩体。

岩株

がんしゅ

比較的小さく,多くの場合水平断面が円に

近い形の貫入岩体。

岩脈

がんみゃく

周囲の岩石の構造を切って板状に発達して

いる貫入岩体。

岩床

がんしょう

層理面に平行又はほぼ平行に発達している

板状の貫入岩体。

風化作用

ふうかさよう

地表又はその近くで,岩石を物理的・化学

的に変化させたり分解したりする作用。

侵食作用

しんしょくさ

よう

風,雨,川,氷河,海などが地かく表面の

岩石を破壊し削り取る作用。

たい積岩

たいせきがん

既存の岩石の破片,生物遺体,火山放出物

などが水底又は陸上に機械的に集積し,又

は水底に塩類などが化学的に沈殿してでき

た岩石の総称。

火砕岩

かさいがん

火山から放出された物質が機械的に集積し

てできた岩石。

火山砕せつ岩ともいう。

(地層の)岩

(ちそうの)

がんそう

ある長さの時間中に,ある広がりにたい積

した岩石について,その時間及び場所にお

けるたい積環境を示すものとしてとらえら

れた総体的な岩石の様相。

たい積盆地

たいせきぼん

地かくの一部に相当な長時間と広域にわた

って沈降が起こり,そこにたい積が行われ

たため,たい積岩が発達しているところ。

化石帯

かせきたい

生層位学的区分における一般的基礎単位で

あり,特定の化石の産出で特徴づけられた

地層又はその部分をいい,その化石の名を

冠して用いる。

帯の細分には,亜帯 (subzone),最小単位と

して小帯 (zonule) がある。

変成岩

へんせいがん

結晶片岩

片麻岩

けっしょうへ

んがん

へんまがん

地下の温度・圧力条件の元で,既存の岩石

がおおむね固相のまま,鉱物組成や組織・

構造を変えて生じた岩石。

片理がよく発達している変成岩。

地質図

ちしつず

地質断面図

ちしつだんめ

んず

粒状鉱物に富み,粗粒,淡色の部分と柱状,

葉状鉱物に富む暗色の部分とが,しま状構

造をなしている岩石。

ある地域について,構成岩石の種類,分布,

構造,地質年代などを色彩又は記号などに

よって示した平面図。

ある線に沿った断面における地下の地質を

示す図。

慣用語

底盤

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

6

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

地質柱状図

ちしつちゅう

じょうず

ある地点又はある地域における地質関係

を,地層の真の厚さが現れるように示した

柱状の図。

地下等深線図

ちかとうしん

せんず

ある一定の地層,岩体,鉱床などの地下に

おける空間的配置を表すために,一定の地

層面若しくは岩体又は鉱体の表面の形を,

特定の基準面からの等深(等高)線で表し

た図。

地下構造図(subsurface structure map又は

underground structure map)ともいう。

等層厚線図

とうそうこう

せんず

特定の地層単位について,同じ厚さの点を

連ねた曲線によって厚さの変化を示した

図。

踏査図

とうさず

地質踏査の路線に沿って,各露頭ごとに地

質要素などを記入した図。

慣用語

2) 鉱床

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

鉱床

こうしょう

地かく中の鉱物集合体で,利益をもって採

掘できるもの。現在は採掘に値しないが,

経済状態などの変化により,将来は利益を

もって採掘し得る見込みのあるものを含

む。

a) 鉱床の中で利益をもって採掘できる鉱

物集合体。

b) 5114参照。

鉱石

こうせき

脈石

みゃくせき

鉱床の中で鉱石とならない無価値の鉱物集

合体。

中石

なかいし

母岩

ぼがん

鉱床の中に大きな塊りで存在する母岩及び

その岩片。

鉱床を含む岩石。

廃石,

捨石

はいせき,

すていし

鉱山,採石場において採鉱(採炭),選鉱(選

炭)の過程で選別の結果廃棄された岩塊・

岩片やスライム又は産物。

ぼた,ずりということもある。

鉱石鉱物

こうせきこう

ぶつ

鉱床の中で採掘の対象となる有用鉱物。

脈石鉱物

みゃくせきこ

うぶつ

塊状鉱床

かいじょうこ

うしょう

鉱床の中で採掘の対象とならない無価値な

鉱物。

塊状の形態を示す鉱床。

層状鉱床

層状の形態を示す鉱床。

鉱層

鉱脈

そうじょうこ

うしょう

こうそう

こうみゃく

たい積作用によって生じた層状の鉱床。

板状の形態を示す鉱床。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

細脈

さいみゃく

鉱脈の中で脈幅がごく狭いもの。

網状鉱床

もうじょうこ

うしょう

母岩中に有用鉱物を含む細脈が細かく網状

に発達して生じた鉱床。

鉱染鉱床

こうせんこう

しょう

有用鉱物が母岩中に細かく散点して生じた

鉱床。

割れ目充てん

鉱床

われめじゅう

てんこうしょ

母岩中の割れ目を満たして生じた鉱床。

交代鉱床

こうたいこう

しょう

母岩を交代して生じた鉱床。

マグマ成鉱床

まぐませいこ

うしょう

マグマの固結作用に関係して生じた鉱床の

総称。

正マグマ鉱床

せいまぐまこ

うしょう

マグマの固結作用に直接関係して,火成岩

体の一部に有用鉱物が濃集して生じた鉱

床。

ペグマタイト

鉱床

ぺぐまたいと

こうしょう

ペグマタイト中に有用鉱物が濃集して生じ

た鉱床。

接触交代鉱床

せっしょくこ

うたいこうし

ょう

高熱交代鉱床

こうねつこう

たいこうしょ

炭酸塩岩を含む地層群中に貫入した火成岩

体の貫入接触部又はその近くに,主に交代

作用によって生じ,スカルン鉱物に富む鉱

床。

接触交代鉱床と同義語。

熱水鉱床

ねっすいこう

しょう

熱水溶液から有用鉱物が晶出・濃集して生

じた鉱床。

昇華鉱床

しょうかこう

しょう

火山活動によって放出されたガスから有用

鉱物が昇華・濃集して生じた鉱床。

たい積鉱床

たいせきこう

しょう

たい積作用に関係して生じた鉱床。

風化残留鉱床

ふうかざんり

ゅうこうしょ

風化作用によって原地に有用鉱物が濃集し

て生じた鉱床。

砂鉱床

さこうしょう

流水の作用によって有用鉱物が機械的に濃

集・たい積して生じた鉱床。

蒸発鉱床

じょうはつこ

うしょう

地表水,地下水の蒸発・濃縮によって有用

鉱物が晶出・濃集して生じた鉱床。

変成鉱床

へんせいこう

しょう

同生鉱床

どうせいこう

しょう

変成作用によって有用鉱物の濃集が行われ

て生じた鉱床,又は変成作用を受けた鉱床。

母岩と同時に生じた鉱床。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

8

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

後生鉱床

こうせいこう

しょう

母岩の生成後に生じた鉱床。

潜頭鉱床

せんとうこう

しょう

鉱化流体

鉱液

こうかりゅう

たい

こうえき

地表に露頭をもたず,地下に隠れている鉱

床。

鉱床構成鉱物の成分を運ぶ流体物質。

鉱床構成鉱物の成分を溶かした溶液。

ぼがんのへん

しつさよう

鉱床形成に関係して,鉱化流体により母岩

の鉱物組成,組織の変化する作用。

母岩の変質作

スカルン

広域変成作用又は接触交代作用により,炭

酸塩岩体中又はその近くに生じたカルシウ

ム・マグネシウムなどを主成分とするけい

酸塩鉱物の集合体。

交代作用

こうたいさよ

既存の岩石中の鉱物が,他から加わった物

質の作用により,成分の異なった鉱物に変

えられる作用。

二次富化作用

にじふかさよ

(鉱石の)帯

状分布

(こうせき

の)たいじょ

うぶんぷ

鉱物共生

こうぶつきょ

うせい

鉱床生成区

こうしょうせ

いせいく

鉱床区

こうしょうく

鉱床がその生成後に,地下水又は熱水溶液

の作用を受けて,新たに富化を受ける作用。

一つの地域又は一つの鉱床において,鉱石

の性質が水平的又は垂直的に変化し,それ

ぞれの鉱石群が帯状をなして分布する現

象。

ある鉱物と他の鉱物とが同じ原因で生じ,

相伴って産する関係。

同一地質時代に生じた同一系統の鉱床を産

出する地域。

鉱床生成区と同義語。

鉱床生成期

こうしょうせ

いせいき

同一系統の鉱床の生成が広く行われた時期

又は時代。

鉱床期

こうしょうき

鉱床生成期と同義語。

採石場

さいせきば

石材切出場又は砂,粘土,石灰石などの採

掘場。

(鉱床の)露

(こうしょう

の)ろとう

地下の鉱床の一部が地表面に現れている部

分。

(鉱床の)酸

化帯

(こうしょう

の)さんかた

地表及びその付近で,鉱床が大気,雨水,

地下水などによって酸化作用を受けた部

分。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

9

M 0102 : 2000

番号

用語

ゴッサン

硫化鉱物の二

次富化帯

読み方

意味

参考

対応英語

鉱床露頭で硫化鉱物,特に黄鉄鉱が酸化作

用を受け,分解生成物としての含水鉄鉱物

のために赤かっ色,黄かっ色などを呈する

部分。

りゅうかこう

ぶつのにじふ

かたい

地表付近で硫化物鉱床が風化作用を受け,

その結果地下水面より下部に硫化鉱石鉱物

の再濃集が行われ,特に高品位となった部

分。

富鉱体

ふこうたい

富鉱体の落と

ふこうたいの

おとし

鉱床の中で特に連続して品位の高い,又は

規模の大きい部分。

富鉱体の延びの方向,向き及び傾斜角。

落ち合い直り

不毛帯

おちあいなお

ふもうたい

塊状鉱

かいじょうこ

粉状鉱

鉱脈の交差部で特に鉱石品位が高く,又は

鉱床の規模の大きくなっている現象。

鉱床の一部であるが,鉱石鉱物がまったく

又はほとんど濃集していない部分。

構成鉱物集合状態として塊状をなす鉱石。

構成鉱物集合状態として粉状をなす鉱石。

炭田

ふんじょうこ

たんでん

経済的に採掘できる炭層が,あるまとまり

と広がりをもつ地域。小規模に点在するも

のは含炭地という。

石炭

せきたん

地質時代の植物の遺体がたい積し,生化学

的過程を経て地圧と地熱などによって変化

してできた可燃性炭質物。

ここでいう石炭は,鉱業法にある石炭及び

亜炭を含む。

無水無灰ベー

むすいむかい

べーす

燃料比

ねんりょうひ

恒湿試料又は気乾試料で分析したのち,水

分及び灰分を除いたものをベースとして換

算したもの。純炭ともいう。

石炭の工業分析結果のうち,固定炭素 (%)

を揮発分 (%) で割った値。

無煙炭

むえんたん

歴青炭

れきせいたん

石炭化度の最も高い石炭の一種で,燃料比

が4.0より大きいもの。

純炭カロリー33907J以上の石炭で,粘結性

をもつもの。

亜歴青炭

純炭カロリー30558〜33907Jの石炭で,弱粘

結性又は非粘結性のもの。

加熱の際融合してコークスとなる石炭。

石炭化度が低く,純炭カロリー24279〜

30558Jで,粘結性をもたない石炭。

あれきせいた

粘結炭

ねんけつたん

かっ炭(褐炭) かったん

亜炭

あたん

かっ炭の中で,特に木質組織の多く残って

いる石炭化度の低い炭質物。ただしここで

いう亜炭は,鉱業法による亜炭を意味しな

い。

でい炭

でいたん

水生植物,こけ植物類その他の植物遺体の

たい積物が生化学的変化を受けたもの。石

炭化度が木材とかっ炭との中間に位する。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

10

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

炭質けつ岩

せん石(煽石) せんせき

きょう炭層

(夾炭層)

きょうたんそ

(炭層の)洗

い流し

潜丘

(たんそう

の)あらいな

がし

せんきゅう

ふけ部(深部) ふけぶ

炭層の傾斜沿いに,その場所よりも下位の

部。

肩部

かたぶ

炭層の傾斜沿いに,その場所よりも上位の

部。

炭かざり

すみかざり

炭層における石炭部分とはさみ部分との重

なり方の模様。

(炭層の)は

さみ

かぶりの厚さ

(被りの厚

さ)

炭層柱状図

(たんそう

の)はさみ

炭層の中で石炭の間にはさまれている経済

的価値のない岩石。

かぶりのあつ

地下の炭層のある箇所から地表までの地層

の垂直厚。

たんそうちゅ

うじょうず

炭層の石炭とはさみの状態とを柱状に示し

た図。

読み方

意味

たんしつけつ

がん

炭質物を比較的多く含むでい質岩。

参考

対応英語

慣用語

岩層が火成岩の熱変成作用を受けて炭化度

が進み,無煙炭,コークスなどになったも

の。一般には,火中で爆砕する性質をもつ。

炭層をはさむ一連の地層。

炭層の形成時における局部的同時侵食によ

り,たい積したばかりの炭層の一部が洗い

流される現象。

古くから存在していた高まりで,その後そ

の上にたい積物がたい積して埋没した丘。

3) 探査開発

3.1) 深鉱

番号

用語

参考

対応英語

トレンチ探鉱

とれんちたん

こう

鉱床の賦存状況の確認を目的として行うみ

ぞ掘り探鉱。

試すい探鉱

しすいたんこ

鉱床又は地質構造などを確認するために試

すい機を使用して行う探鉱。

坑道探鉱

こうどうたん

こう

鉱床の賦存状況又は付近の地質構造の確認

を目的とした坑道(立入,ひ押,掘上り,

掘下り)による探鉱。

探鉱井,

探炭井

たんこうせ

い,

たんたんせい

鉱床の賦存状況の確認を目的として掘った

小規模な井戸(一種の小規模立坑)。

探鉱坑道,

探炭坑道

たんこうこう

どう,

たんたんこう

どう

鉱床又は地質構造を探査するために掘進す

る坑道。

追炭

おいたん

炭層を走向の方向に追跡しながら,トレン

チなどにより逐次その存在を確認していく

こと。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

11

M 0102 : 2000

番号

用語

坑内地質図

読み方

こうないちし

つず

意味

坑内における地質状況を表す図。

参考

対応英語

慣用語

3.2) 試料採取・品位

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

試料採取

しりょうさい

しゅ

鉱石,石炭,地金などの化学分析,選鉱試

験などを行う目的で,その一部を採取する

こと。

つかみ取り法

つかみどりほ

たい積してある鉱石の表面各所から無作為

的に,又は縦横線で規則的に区画した各交

点から,一定量を手でつかみ取って試料と

する方法。

かき取り法

かきとりほう

鉱床又は岩石の表面を,まったく無作為的

に,又は一定線上に沿い,削り取って試料

とする方法。

みぞ切り法

みぞきりほう

鉱床又は岩石の表面に一定の幅,一定の深

さのみぞを連続的に掘り,その岩片を混ぜ

合わせて試料とする方法(JISでは,幅3〜

10cm,深さ1〜5cmのみぞとしている。)。

バルクサンプ

リング

探鉱又は採鉱によって起採された鉱石から

一定の方法により試料を得る方法。

トレンチサン

プリング

品位

ひんい

たい積してある鉱石に掘割を作り,掘り上

げた鉱石を縮少して試料とするか,掘割の

側面を縦に採取して試料とする方法。

a) 鉱石,地金などの中に含有されるある

特定の元素又は化合物の総量に対する

重量比率。通常,%,g/tなどで表す。

b) 石炭の場合には,灰分 (%) 又は発熱量

(kJ/kg) などで表す。

品位図

ひんいず

各点の分析品位を,数値又は色分けにより

坑内図又は地形図に記入した図。

等品位図

とうひんいず

品位図に基づき,品位の等しい点をそれぞ

れ曲線で結んだ図。

可採品位

かさいひんい

可採鉱量に対応する品位。

粗鉱品位

そこうひんい

粗鉱の品位,すなわち選鉱過程に入る直前

の品位。

粗鉱中金属含

有量

そこうちゅう

きんぞくがん

ゆうりょう

粗鉱中に含まれる有用金属の質量。

原炭品位

げんたいひん

か行山たけ全体の品位,又は選炭設備に投

入される石炭の品位。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

12

M 0102 : 2000

3.3) 鉱量

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

鉱画

こうかく

a) 鉱量計算に際し,単位計算区画となる

鉱床中の特定部分。

b) 採鉱(採炭)を行う場合,生産単位と

なる鉱床の部分。

鉱量計算

こうりょうけ

いさん

坑道掘さく,試すい,その他の方法によっ

て明らかとなった鉱床の賦存区域を査定

し,鉱量と品位を計算すること。

鉱量計算図

こうりょうけ

いさんず

炭量計算図

たんりょうけ

いさんず

排水準

はいすいじゅ

鉱量計算のため,坑道,鉱床の範囲,鉱画,

採掘跡などを適当な縮尺で示した平面図及

び断面図に,平均品位などの計算要素を記

入したもの。

炭層の地下等深線図,等層厚線図,その他

の資料から作成した炭量計算の範囲を示す

図面。

鉱山における主要排水坑口の高さ。石炭鉱

山では,これを基準として水準上と水準下

との区別をして,深度別に炭量計算を行う

のが普通である。

埋蔵鉱量

まいぞうこう

りょう

埋蔵されている鉱床の質量。

確定鉱量

かくていこう

りょう

坑道及び坑井などによって,容積,比重及

び品位が明らかになっている鉱量。

推定鉱量

すいていこう

りょう

予想鉱量

よそうこうり

ょう

埋蔵炭量

まいぞうたん

りょう

坑道,坑井,試すい孔などによって,容積,

比重及び品位が推定される鉱量。

一部の鉱況しか判明しないが,地質鉱床的

に容積,比重及び品位が予想される鉱量。

地下に存在する石炭の量。

確定炭量

かくていたん

りょう

露頭,坑内,試すいなどの資料から炭層の

賦存が確実とみなされる区域内の炭量。

推定炭量

すいていたん

りょう

確定炭量の区域に接続し,露頭,坑内,試

すいなどの資料から,地質上,炭層の存在

が推定される区域内の炭量。

予想炭量

よそうたんり

ょう

推定炭量の区域に接続し,露頭,坑内,試

すい,物理探査などの資料から,地質層序

及び地質構造上,炭層の賦存が予想される

区域の炭量。

粗鉱

そこう

採掘されたままの鉱石,すなわち選鉱場に

送られる鉱石。廃石を含む。

可採率

かさいりつ

埋蔵鉱量に対し,採鉱し得る鉱量の比率

(JIS M 1001では実収鉱量)。

可採鉱量

かさいこうり

ょう

埋蔵鉱量のうち,採鉱し得る鉱石の質量

(JIS M 1001では実収鉱量)。

ずり混入率

ずりこんにゅ

うりつ

採鉱の際,鉱石に伴って混入される低品位

又は無価値の岩石や粘土などの,採掘され

る総量に対する比率。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

13

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

可採粗鉱量

かさいそこう

りょう

採鉱によって出鉱すべき粗鉱の質量。すな

わち,可採鉱量と混入する廃石との和。

安全炭量

あんぜんたん

りょう

確定炭量のうち,調査の精度及び地質,炭

層上の諸条件による減少を見込んだ採掘対

象の炭量。

実収炭量

じっしゅうた

んりょう

安全炭量のうちで,保安炭柱などを除き実

際に採掘し得る炭量。

(炭量の)安

全率

(たんりょう

の)あんぜん

りつ

確定炭量に対する安全炭量の比率を百分率

で表したもの。

(炭量の)実

収率

(たんりょう

の)じっしゅ

うりつ

安全炭量に対する実収炭量の比率を百分率

で表したもの。

か行山たけ

(稼行山丈)

かこうやまた

炭層のうち実際に採掘する部分の厚さ。

か行炭たけ

(稼行炭丈)

かこうすみた

か行山たけのうちにある石炭部の厚さ。

(石炭の)歩

どまり

(せきたん

の)ぶどまり

選炭設備によって選炭された商品炭の原炭

に対する質量比を百分率で表したもの。

読み方

意味

慣用語

3.4) 開発

番号

用語

参考

対応英語

鉱山評価

こうざんひょ

うか

買山,融資などのために,その鉱山の経済

的価値を判定すること。

開発計画

かいはつけい

かく

鉱床調査の結果に基づき,経済的生産状態

にもち来たすために必要な一切の技術的及

び資金的計画。

鉱業法

こうぎょうほ

鉱物資源を合理的に開発することによって

公共の福祉の増進に寄与するため,鉱業に

関する基本的制度を定めた法律。

鉱業権

こうぎょうけ

登録を受けた一定の土地の区域で,登録を

受けた鉱物及びこれと同種の鉱床の中に存

する他の鉱物を掘採し,取得する権利。

試掘権と採掘権との二つがある。

鉱区

こうく

鉱区図

出願区域図

こうくず

鉱業権の登録を得た一定の土地の区域。一

鉱区の面積は鉱物によって最小面積が定め

られ,最大面積も制限されている。

鉱区の範囲を示す図面。

試掘鉱区

しゅつがんく

いきず

しくつこうく

鉱業権の出願の際に願書に添付する出願区

域を示す図面。

主として探鉱を目的とした鉱区。

採掘鉱区

主として採鉱を目的とした鉱区。

粗鉱区

さいくつこう

そこうく

他人の採掘鉱区の一部でその目的となって

いる鉱物を掘採し,取得するための鉱区。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

14

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

(鉱業の)施

業案

(こうぎょう

の)せぎょう

あん

鉱業に着手する前に,その地方の通商産業

局長に対し,試掘権については届け出,採

掘権・租鉱権については認可を受けるため

の鉱業実施の基本計画書。

届け出又は認可を受けた施業案どおり鉱業

を実施しなければならないもの。

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

4) 試すい・測量

番号

用語

参考

対応英語

試すい

コア

コア試すい

ノンコア試す

しすい

地質,鉱床の資料をとり,又は地中から流

体を採り出し,若しくは工事をするなどを

目的として,機械を用いて地中に穴を掘る

こと。

こあしすい

6232参照。

コアを採取しながら進む試すい。

のんこあしす

コアを採らず,孔内全断面を粉砕しながら

進む試すい。

衝撃式試すい

しょうげきし

きしすい

重さだけの上下運動によって岩石に衝撃を

加え破砕しながら掘り進む試すい。

綱掘りは,この一種。

回転式試すい

かいてんしき

しすい

一連の掘削具の先端に刃先を付け,これに

圧力と回転を与えながら掘り進む試すい。

スライム

でい水

試すい柱状図

でいすい

a) 6347参照。

b) 5113参照。

6346参照。

しすいちゅう

じょうず

試すいで分かった地質柱状図に試すいのデ

ータを記入したもの。

三角点

さんかくてん

三角測量によって決定した地表の基準点。

座標位置と高さの値をもっている。

測点

そくてん

種々の測量によって測った点。通常位置と

高さを算出する。

水準点

すいじゅんて

直接水準測量によって決定した地表の基準

点。水準原点とつながりをもった精密な高

さの値が示されている。

縮尺

しゅくしゃく

測量によって作図された図面と現地との

比。通常何分の1として示される。

真北線

磁北線

等高線

しんぽくせん

じほくせん

とうこうせん

その地点における地球子午線の方向。

その地点における磁針が示す方向。

地形測量

ちけいそくり

ょう

地表の現形を図学的に平面投影する細部の

測量。

三角測量

さんかくそく

りょう

地表の骨組となる基準点を決定するため,

角度を測定し辺の長さを算出して位置を求

める測量。

平板測量

へいばんそく

りょう

通常水平面板上において,地物の方向と距

離と高低差を測って直接図示する測量。

地表の起伏を平面図に図示する同じ高さを

もった曲線。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

15

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

簡易測量

かんいそくり

ょう

種々の測量を簡略して実施するもので,通

常磁針方位などを測って速やかに結果を求

める測量。

連絡測量

れんらくそく

りょう

目的とするある両地点間を,多角測量など

で結測する測量。

坑道貫通測量はその一例である。

読み方

意味

慣用語

5) 物理探査

番号

用語

物理探査

ぶつりたんさ

物理探鉱

ぶつりたんこ

地震探査

じしんたんさ

地震探鉱

じしんたんこ

弾性波探査

屈折法

だんせいはた

んさ

くっせつほう

反射法

参考

対応英語

地下に存在する物質の物理的・化学的性質

と直接又は間接に関連して,人為的又は自

然的に生じた現象を主として地表において

観測し,その資料を解析することによって,

地質構造の様相,鉱床の存在などのような

地下の状態を解明すること。

物理探査と同義語。

火薬の爆発その他人工的な方法で発生させ

る弾性波動が,地下に存在する物性的不連

続面において反射屈折したものを地表付近

において観測し,地下の状態を探査するこ

と。

地震探査と同義語。

地震探査と同義語。

地震探査の一つの方法で,地下に存在する

物性的不連続面で屈折した波動を利用する

方法。

はんしゃほう

地震探査の一つの方法で,地下に存在する

物性的不連続面で反射した波動を利用する

方法。

走時

そうじ

爆発点で発生した波動が受振点に到達する

のに要する時間。

走時曲線

そうじきょく

せん

爆発点から受振点までの距離を横軸にと

り,その点の走時を縦軸にとってプロット

し,それらを結んで得られる曲線。

坑井速度測定

こうせいそく

どそくてい

地表付近に設けられた爆発点で発生した波

動を坑井内において適当な間隔で観測し,

それらの走時から地下の速度分布を求める

こと。

受振器

じゅしんき

速度層

そくどそう

地震探査の波動観測の際に使用するもの

で,波動を電気エネルギーに変換するもの。

地下探査によって求められた弾性波速度に

よって区分される地層。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

16

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

展開

てんかい

主として反射法地震探査に使用する用語

で,測線上の受振点の配置又はその爆発点

の位置関係をいう。

群設置

ぐんせっち

一つの受振点について,ある広がりを覆う

ように多数の受振器を設置すること。

多孔爆発

たこうばくは

一つの爆発点について,ある広がりを覆う

ように,多数の爆発孔を設けて爆発させる

こと。

記録断面

きろくだんめ

重力探査

じゅうりょく

たんさ

重力探鉱

じゅうりょく

たんこう

重力計

じゅうりょく

けい

地下構造の連続断面が得られるように,観

測された反射法による記録に必要な補正を

施して,測線にわたって配列表示したもの。

主として地表において測定した重力又は重

力の傾度分布から地下構造を探査するこ

と。

重力探査と同義語。

重力を測定する器械。

重力図

じゅうりょく

重力探査の結果を平面図として表したも

の。

等重力線図は,この中に含まれる。

等重力線図

とうじゅうり

ょくせんず

観測点の重力値に緯度,高度,地形,ブー

ケーなどの補正を加えた値を基にして等重

力線を描いた図。

重力異常

重力探査において,地下の密度分布に応じ

て重力分布の上に現れる著しい示徴。

電気探査

じゅうりょく

いじょう

でんきたんさ

電気探鉱

でんきたんこ

自然電位法

しぜんでんい

ほう

強制分極法

きょうせいぶ

んきょくほう

比抵抗法

ひていこうほ

水平探査法

すいへいたん

さほう

電気探査と同義語。

鉱体又は地層の電気化学的作用によって自

然に発生した電位を測定して,地下構造又

は鉱床などを探査する方法。

人工電流によって大地内に発生する分極現

象を観測し,地下構造又は鉱床などを探査

する方法。

1対の電極によって大地に定常電流を流し, resistivity method

主として地表付近で,他の1対の電極によ

って電位差を測定して見掛け比抵抗を求

め,地下構造又は鉱床などを探査する方法。

大地の比抵抗の水平的変化を利用した比抵

抗法の一種で,電極相互の間隔を一定に保

って,電極系全体を移動することが多い。

人工的又は自然的要因によって地中に生じ

た電場又は電磁場の観測に基づき,地下構

造又は鉱床などを探査すること。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

17

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

垂直探査法

すいちょくた

んさほう

大地の比抵抗の垂直的変化を利用した比抵

抗法の一種で,電極系の中心を固定させて

電極相互の間隔を変化させることが多い。

見掛比抵抗

みかけひてい

こう

比抵抗法において,大地を均質媒質とみな

して,測定値から算出した比抵抗相当量。

地電流法

ちでんりゅう

ほう

地電流の時間的変化を観測し,地下構造又

は鉱床を探査する方法。

電磁法

でんじほう

電磁相互作用を利用する電気探査法の一種

で,地下の導電率分布を求め,地下構造又

は鉱床などを探査する方法。

流電電磁法,誘導電磁法などがある。

磁気探査

じきたんさ

地磁気を測定し,磁気の分布から地下構造

又は鉱床などを探査すること。

磁気探鉱

じきたんこう

磁気探査と同義語。

磁気異常

じきいじょう

磁気探査において相対的に磁性の異なる物

質の存在及び存在形態に応じて現れる示

徴。

航空磁気探査

こうくうじき

たんさ

航空機に磁力計を載せ,飛行しながら地磁

気を測定して行う磁気探査。

航空磁気探鉱

こうくうじき

たんこう

航空磁気探査と同義語。

放射能探査

ほうしゃのう

たんさ

天然の放射能を測定し,又は人工の放射線

を利用して,地表付近の岩石分布を明らか

にし,若しくは地下構造,鉱床などを探査

すること。

放射能探鉱

ほうしゃのう

たんこう

放射能探査と同義語。

航空放射能探

こうくうほう

しゃのうたん

航空機に放射線測定器を載せ,飛行しなが

ら天然放射能を測定して行う放射能探査。

航空放射能探

こうくうほう

しゃのうたん

こう

航空放射能探査と同義語。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

18

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

地温探査

ちおんたんさ

地表の温度分布を測定し,局地的な温度変

化から地質構造又は温泉などの熱源を推測

すること。

地温探鉱

ちおんたんこ

地温探査と同義語。

地化学探査

ちかがくたん

地表又は地下の物質に含まれる特定化学成

分を分析し,地下構造又は鉱床を探査する

こと。

地化学探鉱

ちかがくたん

こう

地化学探査と同義語。

物理検層

ぶつりけんそ

6402参照。

電気検層

でんきけんそ

6403参照。

放射能検層

ほうしゃのう

けんそう

6410参照。

電磁検層

でんじけんそ

6409参照。

速度検層

そくどけんそ

6416参照。

温度検層

おんどけんそ

6418参照。

磁気検層

じきけんそう

坑井内で磁場を測定し,地下構造又は磁性

鉱床などを探査すること。

音波探査

おんぱたんさ

音波探鉱

負中心

おんぱたんこ

ふちゅうしん

えい航中の水中音源から,おおむね等しい

時間間隔で繰り返し音波を発振し,水底下

の地層,岩体の境界面から反射してきた波

動を受振して地下構造を探査すること。

音波探査と同義語。

自然電位法において,鉱体などの存在によ

って生じた相対的に低い電位を示す等電位

線で囲まれた範囲。

慣用語

参考 探査部門の参考欄に示す対応英語は,主にAGI編Glossary of Geology and Related Science, 2nd Ed. , 1960の用語

による。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

19

M 0102 : 2000

b) 採鉱・採炭部門

1) 一般

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

小割室

こわりしつ

スカフォード

地下ガス化

ちかがすか

地圧

盤圧

ぢあつ

ばんあつ

重力などによって地層内に生じた応力。

旧坑

きゅうこう

昔の採掘跡。

坑内図

こうないず

坑道,掘場,施設,設備などの坑内の状況

を示す図。

切羽又は坑井から落下する鉱石の小割を行

う目的をもって,運搬坑道のじょうごの上

方に設ける室。

慣用語

立坑掘さくの際,築壁,すらせの取り付け,

その他の作業に使用するために,立坑内に

つり下げる移動足場。

地下の石炭を採掘することなく,炭層のま

まガス化して採取すること。

地層内に作った空所に対して,これを変形

させるように働く地圧。

2) 開坑

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

開坑

かいこう

a) 鉱体又は炭層を開発するため,立坑,

斜坑又は通どうを開さくすること。

b) 採鉱の準備のために坑道を掘さくする

こと。

通どう

つうどう

山ろく又は山腹からほぼ水平に掘さくした

坑道で,主として運搬,排水,通気などに

使う。

立坑

斜坑

たてこう

しゃこう

垂直に掘った坑道。

斜めに掘った坑道。

慣用語

主とし

て石炭

鉱山で

水平坑道

すいへいこう

どう

ほぼ水平に掘さくした坑道。

立入坑道

たていれこう

どう

鉱体外から鉱体に向けこれを貫くように,

又は鉱体の伸長方向に交差して掘進する坑

道。

ひ押坑道

ひおしこうど

沿層坑道

えんそうこう

どう

鉱体に沿って,その走向方向に掘さくする

水平坑道。

炭層中に掘った坑道。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

20

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

片ばん坑道

かたばんこう

どう

一般に炭層の走向にほぼ平行に掘さくした

坑道で,普通斜坑又は立坑を中心として左

右両側に適当な間隔をおいて掘進される。

中段坑道

上下の主要水平坑道の間に掘さくした水平

坑道。

坑井

ちゅうだんこ

うどう

こうせい

採掘した鉱石を自然落下で運搬するための

小立坑。

目抜き

めぬき

近接する入気坑道と排気坑道とを連絡する

ため,一定の間隔をおいて設けた坑道。

導坑

どうこう

大断面の坑道を掘さくする前に掘さくする

小断面の先進坑道。

追切り

おいぎり

導坑及び既設坑道において,側壁,天井な

どを切り広げ,目的の断面にする作業。

巻立

まきたて

石炭鉱山において,斜坑と水平坑道との接

続箇所に設けた操車場。

プラット

引立て

ひったて

立坑,斜坑と水平坑道との交差箇所で鉱車,

材料などの積みおろしと人員昇降のために

設けた小広場。

掘進切羽の最先端。

天ばん

てんばん

坑道及び切羽の天井に当たる部分。

側壁

床面

切羽

そくへき

ゆかめん

きりは

坑道及び切羽の両側面。

坑道及び切羽における床に当たる部分。

はく土

はくど

表土を除去すること。

石炭,金属などの鉱山において石炭,鉱石

などを採掘し,又は坑道掘進を行っている

作業箇所。

慣用語

片盤坑

延先,

切詰め,

詰め

冠,天盤

踏前

(主と

して石

炭鉱山

では)

3) せん孔

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

せん孔

サブドリリン

せんこう

a) 手掘り又はさく岩機によって発破孔な

どを開けること。

せん孔機構によって,打撃せん孔,回

転せん孔及び回転打撃せん孔に分け

る。

b) a)によって開けた穴。

階段採掘法の場合に,切羽床面を平らにす

る目的で,床面の水準以下までせん孔する

こと。

慣用語

さく孔

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

21

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

さく岩機

さくがんき

オーガ

意味

参考

対応英語

せん孔に使用される機械の一種。

ピットの衝撃作用,削り取り作用又は両者

の併用によりせん孔する。

回転式せん孔用具の一種。

らせん状のロッドで繰り粉を排出する。

クローラドリ

さく岩機をクローラにとう載したせん孔機

械。

ワゴンドリル

さく岩機を2〜3のタイヤをもった架台上に

とう載したせん孔機械。

ジャンボ

せん孔を容易にするため,さく岩機を台車

上のブームに取り付け,移動ができるよう

にした装置。

ビット

ロッドの先端に付けてせん孔する刃先。

ロッド

せん孔するために使用する鋼材で,シャン

ク(柄)及びシャフト(軸)からなる。

ブローパイプ

繰り粉

発破孔中に残留した繰り粉を,圧縮空気を

利用して吹き出させる器具。

せん孔によって生じる岩石などの粉。

きゅうれん

くりこ

発破孔の繰り粉をかき出す器具。

慣用語

4) 発破

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

液体酸素爆薬

えきたいさん

そばくやく

工業用の液体酸素を炭素分に富む吸収剤に

吸収させた爆薬。

工業爆薬

こうぎょうば

くやく

工業的用途に使用する爆薬。

法令によって定められた爆薬のうち,鉱山

において一般に使われているのは,次のも

のである。

a) 硝安爆薬

b) カーリット

c) ダイナマイト

こう(膠)質ダイナマイト

粉状(硝安)ダイナマイト

d) 硝安油剤爆薬 (AN-FO)

e) 液体酸素爆薬

薬包

成型爆薬

やくほう

紙などで包装した爆薬。

せいけいばく

やく

爆発エネルギーを集中し,その破壊力に方

向性をもたせるように適当な形に成型した

爆薬。

小割り発破などの外部装薬に使う。

慣用語

液酸爆

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

22

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

工業雷管

こうぎょうら

いかん

法令によって定められた工業雷管及び電気

雷管。装薬量,管体の材質,点火方式,点

爆時間などによって分類する。

例えば,

内容薬量による分類:

3号,6号,8号雷管

管体による分類:

銅雷管,鉄雷管,アルミニウム雷

点火機構による分類:

点火玉式電気雷管,C型電気雷管

点爆時間による分類:

瞬発電気雷管,遅発電気雷管,デ

シセコンド (DS) 電気雷管,ミリセ

コンド (MS) 電気雷管

用途による分類:

深水用電気雷管,物理採鉱用雷管

導火線

どうかせん

雷管の点火に使うもので,黒色火薬を心に

し,麻糸その他で被覆したもの。

導爆線

どうばくせん

発破母線

はっぱぼせん

ペントリット,ピクリン酸などを心薬とし,

麻糸,金属管などで被覆したもので,爆ご

うを伝えるために使う。

電気雷管の脚線と発破器とをつなぐ電線。

(英),

leading wire(米)

爆速

殉爆

ばくそく

じゅんばく

爆反応が火薬中を進行する速度。

装薬

そうやく

発破孔内に爆薬を装てんすること,及び装

てんした爆薬。

タンピング

装薬の後に,込め物を発破孔内に押し込む

作業。

込め物

こめもの

タンピングに使う材料。

普通,粘土,水,砂,岩粉などを使う。

込め棒

こめぼう

発破孔に薬包,込め物などを装てんするた

めに使用する棒。

普通,木製のものを使う。

導通試験器

発破回路の抵抗を測定し,断線の有無を調

べるための,微弱電流を使った試験器。

点火器

どうつうしけ

んき

てんかき

電気雷管に電流を通じるための,携帯用点

火具。

exploder(英),

(米)

発破

自由面

はっぱ

じゆうめん

爆薬を使って物体を破壊すること。

岩石が外界(空気又は水)と接している面。 free face,

ある距離を隔てた爆薬の一方が爆発したと

きに,他方がこれに感じて爆発すること。

参考

対応英語

慣用語

発破器

爆破

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

23

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

さいしょうて

いこうせん

厳密には,クレータテストにおける球状装

薬の中心から爆破自由面までの最小距離を

いうが,一般には装薬の中心から自由面ま

での最小距離も,最小抵抗線と呼ぶ。

階段採掘法などで,発破によって発破孔の

背後が荒れること。

坑道掘進の掘進面のように自由面が少ない

場合に使う発破法。

掘進面の一部を先に発破し,新しくできた

自由面を利用して,その後の爆破を効果的

にする。

せん孔配置,装薬の量,点爆の順序などに

よって,いろいろな方法がある。

a) くさび型カット (angle cut),Vカット

(V-cut),ピラミッドカット (pyramid

cut),扇状カット (fan cut)

b) バーンカット (burn cut)

心抜き法の一種。

平行にせん孔した発破孔のうち,いくつか

を空孔で残して自由面とする法。

複数の装薬を同時に起爆すること。

最小抵抗線

バックブレー

心抜き

バーンカット

せい発(斉発) せいはつ

段発

だんぱつ

せい発に対する語。

複数の装薬を適当な時間間隔をとって,順

次に起爆すること。

注水発破

ちゅうすいは

っぱ

長孔発破

ちょうこうは

っぱ

発破孔に耐水爆薬をそう入し,パッカで口

もとをふさぎ,圧力水を注水して発破する

方法。

長い発破孔を使用する発破。

坑道発破

こうどうはっ

坑道を掘進し,その内部に大量の爆薬を集

中的に装薬して,一時に爆破する方法。

小割り発破

こわりはっぱ

岩石の大塊を破壊するために行う発破。

外部装薬

がいぶそうや

爆破すべき物体の外面に爆薬を密着させて

発破する方法であって,はりつけ発破 (mud

capping) などがある。

読み方

意味

しんぬき

慣用語

小割り,

二次発

5) 採鉱・採炭

番号

用語

うね鉱

うねこう

グローリホール法又はトンネル法で,立坑

又は坑道の間に残る部分。

参考

対応英語

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

24

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

無支保採掘法

むしほさいく

つほう

採掘期間中,切羽の天ばん又は上ばん・下

ばんを人工的に支持しない採掘法。

次の6種類がある。

a) 無支保上向採掘法

b) 無支保下向採掘法

c) 中段採掘法

d) 坑内グローリホール法

e) 残柱式採掘法

f) シュリンケージ法

中段採掘法

ちゅうだんさ

いくつほう

鉱体内に適当な距離をもって中段坑道を設

け,これに垂直な面を主自由面とする採掘

鉱画をつくり,中段坑道又はその地並を切

り広げた箇所からせん孔し,無支柱,無充

てんで採掘する方法。

シュリンケー

ジ採掘法

しゅりんけー

じさいくつほ

掘さくした鉱石の一部を下から抜き取り,

残りの鉱石を切羽内にため,その鉱石を足

場として,上向きに採掘していく採掘法。

充てん採掘法

じゅうてんさ

いくつほう

鉱体の一部を採掘し,そのあとを全部又は

部分的に充てんする。この作業を繰り返し

つつ全鉱画を採掘する方法。

支保採掘法

しほさいくつ

ほう

金属鉱山において採掘期間中,切羽の天ば

ん又は上ばん・下ばんを人工的に支持して

採掘する方法。

次の2種類がある。

a) 充てん採掘法

b) 支保採掘法

ケービング法

けーびんぐほ

傾斜面採掘法

けいしゃめん

さいくつほう

金属鉱山において,切羽の天ばんを採掘に

伴って崩落させて採掘する方法。

次の3種類がある。

a) トップスライシング

b) サブレベルケービング

c) ブロックケービング

採掘面に40°ぐらいの傾斜を付けて採掘す

る方法。積込みは,手積み又は機械積みに

よる。

階段採掘法

かいだんさい

くつほう

一つ又は数個の水平なベンチで採掘する方

法。

ベンチの高さは,使用する掘さく機械又は

鉱床の状態によって異なるが,一般に5〜

20mぐらいである。

グローリホー

ル法

ぐろーりほー

るほう

立坑を中心にして,じょうご状(又はじょ

うごの一部の形状)に採掘する方法。

鉱石は,立坑を経て搬出される。

長壁式採炭法

ちょうへきし

きさいたんほ

長い炭壁面(切羽)を造り,それを一様に

採炭しながら進行する方法。

切羽面の進行方法,採炭跡の処理などから

種々に分類される。

跡ばらし

あとばらし

採掘跡の天ばんを自然に又は人工的に崩落

させること。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

25

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

短壁式採炭法

たんぺきしき

さいたんほう

採炭区域を坑道によって幅狭く区切り,そ

の間を採掘する方法。

柱房式採炭法

ちゅうぼうし

きさいたんほ

炭層内に炭柱を残して採炭する方法。

退却時に炭柱を採掘することもある。

コールカッタ

採炭切羽の炭壁を切せつする機械。

一般には平形切せつ部(ジブ)をもつもの

をいい,ジブの数と形によって種々に分類

される。

ホーベル

切削部を炭壁面に押しつけながら往復さ

せ,かんなで削るように炭壁を切削する機

械。

ドラムカッタ

コールカッタの切せつ部がドラム形で,切

せつと積込みの両作業を行う機械。

ドラム形切せつ部の数,機構及びその周辺

に取り付けた刃の配置様式によって種々の

形がある。

コールピック

圧縮空気によって駆動する手持ちの掘さく

機械。

石炭又は軟質岩石の掘さくに使用する。

全断面掘進機

ぜんだんめん

くっしんき

爆薬を使用することなく,削り取り,衝撃

作用などによって,全断面にわたって坑道

を掘進する機械。

水力採掘法

すいりょくさ

いくつほう

ノズルから高圧水を噴射して掘さくする採

掘方法。

読み方

意味

慣用語

6) 支保

番号

用語

支保

しほ

坑木

三つわく

こうぼく

みつわく

多角形わく

たかくけいわ

アーチわく

剛性支保

坑道,採掘切羽などにおける落ばん,落石

などを防止するために設ける構造物。

坑内の支保に使用する木材の総称。

坑道支保の一種であって,3個の部材を鳥居

状に組み合わせた支保。

坑道支保の一種であって,部材を多角形状

に組み合わせた支保の総称。

参考

対応英語

慣用語

坑道支保に使うアーチ形をした鉄わくで,

剛性アーチわく,可屈アーチわく,可縮ア

ーチわくなどの種類がある。

ごうせいしほ

ばん圧を受けても,断面積も形状も変わら

ないようにするための坑道支保。

可縮支保

かしゅくしほ

ばん圧がある大きさ以上になると,そのば

ん圧を支えながら縮んで破損を防ぐ構造を

もつ支保。

可屈支保

かくつしほ

部材の連結部で屈折し,組みわく全体の形

状が変わることのできる構造をもつ支保。

インバート

支保を強化するために坑道の床面を掘さく

して入れる部材。

もろわ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

26

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

築壁

ちくへき

れんが,コンクリート,コンクリートブロ

ックなどで築いた壁及びその作業。

立坑支保に使うことが多い。

自走支保

じそうしほ

何本かの鉄柱を組みわくとし,水圧によっ

て移動前進できる構造にした支保。

鉄柱

てっちゅう

主として採炭採鉱切羽の支保に使う可縮性

の鋼柱であって,摩擦鉄柱,水圧鉄柱など

がある。

カッペ

打柱

うちばしら

天ばん保持,支保強化,機器固定などの目

的で立てた鉄柱又は木柱。

木積

こづみ

天ばんを支えるために,坑木を井形に積み

上げたもの。

井形の中に廃石(捨石)を詰めた実木積と

何も詰めない中空の空木積とがある。

ルーフボルト

支保の一種で,岩ばんに差し込んで使用す

るボルト及びその附属品。

切張

きりばり

矢板

やいた

アーチわく,三つわく,多角形わくなどの

支保を固定させるため,わくとわくとの間

に入れる部材。

支保に使用する板材の総称。

差し矢法

さしやほう

崩壊性の土砂又は岩石に対して使う支保の

方法で,差し矢という先端をそいだ丸太又

は板材をはりの上から前方に打ち込み,順

次支保を進めてゆく方法。

裏込め

うらごめ

支保の裏側にそう入する充てん物及びその

作業。

仕繰り

しくり

縮小又は変形した坑道を拡大修復するこ

と。

鉱柱,

炭柱

こうちゅう,

たんちゅう

坑内構造の維持・保安などのために残した

鉱体(炭層)の部分。

充てん

じゅうてん

採掘跡,その他の坑内空間などを廃石(捨

石),土砂又は選鉱尾鉱などで詰めること。

相互に連結できる構造をもつ切羽天ばん用

の金属ばり。

慣用語

ぼうず

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

27

M 0102 : 2000

c) 運搬

1) 一般

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

鉱車

こうしゃ

鉱山において,主として鉱石,石炭,廃石

などを運搬するのに使う車両。

通常炭鉱においては炭車と呼ぶ。

人車

台車

じんしゃ

だいしゃ

もっぱら人員の運搬に使用する車両。

軌道

きどう

路ばん又は道床上に一定の間隔にまくら木

を並べ,レールを敷設したもの。

継目板

つぎめいた

レール又は形鋼をつなぐために,数本のボ

ルトでつなぐ鉄板。

ワイヤロープ

素線

ストランド

そせん

心綱

しんづな

巻綱

まきづな

普通より

ふつうより

ラングより

フリートアン

グル

キンク

ワイヤロープがたるんで輪を生じた場合,

そのまま引張荷重をかけられて生じた異常

変形。

メーンロープ

テールロープ運搬で積載列車を巻き上げる

ために使うロープ。ただし立坑ケーペ巻に

おいてつり合い綱を使用する場合には巻上

用のロープをいう。

主索

テールロープ

テールロープ運搬で空列車を巻きもどすた

めに使うロープ。

立坑ケーペ巻においては,つり合い綱をい

う。

尾索

平綱

ストランドを横に並べて,束ねてあるワイ

ヤロープ。

フラッ

トロー

坑木,機器,材料などを運搬するために作

られた車両で,普通,平らな台に車輪が取

り付けられている。

鋼製の素線をより合わせて製作したロー

プ。

鋼索

ストランドを構成している鋼線。

子綱

心綱の周囲に巻いた数本又は数十本の素線

をより合わせたもの。

ひらづな

ワイヤロープ及びストランドの中心に,ワ

イヤロープを形造るためと柔軟性を得るた

めに入れる,適度に油類を含ませた繊維類。

一般に物体を移動させる目的をもって,巻

胴に巻き付けて使用するワイヤロープ。

ワイヤロープのよりと,ストランドのより

の向きを反対方向にするより方。

ワイヤロープのよりと,ストランドのより

の向きを同じ方向にするより方。

シーブを含む巻胴への垂直面に対して,巻

胴の表面に巻いたロープのなす最大角度。

偏角

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

28

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

ロックドコイ

ルロープ

断面の周囲が完全円になるように外周に異

形の素線を組み合わせたワイヤロープ。

ヘルクレスロ

ープ

ヘルクレス氏が考案・完成した共心ロープ

の代表的なもの。

ロープの心綱に繊維を使わずに綱線を入れ

たもので,柔軟性には欠けるが,有効断面

積及び強度が大となる。

平子綱ロープ

ストランドを異形にしてより合わせ,表面

を円滑にしたワイヤロープ。

プーリ

力を伝達したり巻き上げたりするために,

ロープ,ベルトなどの方方を変える案内車。

滑車,

ベルト

シーブ

綱車

緊張装置

きんちょうそ

うち

緊張錘

きんちょうす

巻き付け角

まきつけかく

プーリと同義の案内車であるが,コンベヤ

ベルト,平ベルトなどに対しては用いない。

ベルト又はロープとベルトプーリ又はシー

ブとの間の摩擦力を適当な大きさに保持し

て,所要動力を確実に伝達するために,常

に適当な大きさの張力をベルト又はロープ

に加えておくための装置。

重力を利用して,ベルト又はロープなどに

常に適当な大きさの張力を与えておくため

の重錘。

駆動巻胴(又はプーリ)の軸心に対して,

巻胴(プーリ)に接触しているベルト(又

はロープ)のなす角度。

ひらこづなろ

ーぷ

意味

参考

対応英語

慣用語

緩み取

り装置,

テーク

アップ

2) コンベヤ

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

コンベヤ

荷物を連続的に運ぶ運搬機。

ベルトコンベ

二つのプーリ又はドラムの間に環状のコン

ベヤベルトを張り,その上に運搬物を載せ,

ベルトを同一方向に連続的に動かして運搬

するコンベヤ。

ケーブルベル

トコンベヤ

ベルトは運搬する物体を載せるだけの役目

をし,運搬に必要な張力はワイヤロープに

負担させる方式のコンベヤ。

チェーンコン

ベヤ

トラフの中でチェーンを動かし,物体を運

搬するコンベヤ。

次のような種類がある。

a) シングルチェーンコンベヤ (single

b) ダブルチェーンコンベヤ (double chain

ダブルチェー

ンコンベヤ

チェーンを左右両側に備え,その間に形鋼

又は鍛造のかき板を適当な間隔に取り付

け,返りチェーンの支持も兼ねたH形断面

のトラフの中を走らせて物体を運ぶコンベ

ヤ。

慣用語

パンツ

ァコン

ベヤ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

29

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

パンコンベヤ

パン又はエプロンと呼ぶ四角形の容器の下

の両側に,適当な間隔でローラを取り付け

て案内レールの上に載せ,1条又は2条のリ

ンクチェーンでつないだコンベヤ。

特に屈曲させて運搬する場合には,カーブ

ドコンベヤと呼ぶこともある。

スクリューコ

ンベヤ

スクレーパコ

ンベヤ

ディスクコン

ベヤ

軸の周囲にねじ状の羽根を取り付け,これ

をU字形のトラフ又はパイプの中で回転さ

せて物体を運ぶコンベヤ。

1条又は2条のチェーンにかき板を取り付

け,トラフの中の運搬物をかいて運搬する

コンベヤ。

U字形トラフの断面に合ったディスクと呼

ぶ鋼板を,適当な間隔でロープ又はチェー

ンに取り付け,トラフ内を走らせて物体を

運ぶコンベヤ。

シェーキング

コンベヤ

ヘッドプーリ

エンドプーリ

鋼板製のトラフの上に運搬物を載せ,トラ

フを小さな加速度で前進させ,次に大きな

加速度で後退させて,慣性によって積載物

を前進させるコンベヤ。

コンベヤの最前部にあるプーリ。

コンベヤの後尾にあるプーリ。

ベルトコンベヤのベルトを支えるローラ。

キャリアロー

プライ

レーシング

コンベヤベルトの強度を保持する各布層。

ベルトをつなぐ金具。

トラフ

物体を運搬するためのとい。

慣用語

ねじコ

ンベヤ

シェー

カコン

ベヤ

テール

プーリ

アイド

ファス

3) 車両運搬

番号

用語

シャットルカ

グランビー車

読み方

意味

参考

対応英語

水平又は緩傾斜の路上を往復する,高さの

低い自走運搬車両。

ゴムタイヤ車輪を備え,車体の底はコンベ

ヤに作られている。

ぐらんびーし

ゃりょう

内容物を放出するのにチップラを使わない

構造の鉱車の一種。

ガイドレールの上に乗って車体が約45°傾

くと同時に,下向きになったほうの側板が

開き,列車の編成を解くことなく徐行運転

中に内容物を放出する車両。

遷車台

せんしゃだい

転車台

てんしゃだい

一つ又は二つ以上の軌道をもつ車付きの台

で,軌道と直角方向に移動することができ,

その上に機関車,鉱車などを載せて,平行

軌道の一方から他方の軌道に移す装置。

機関車,鉱車などを載せて,その向きを変

えるための回転台座。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

30

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

ドローバー

意味

車両を連結する連結棒。

参考

対応英語

慣用語

4) ロープ運搬

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

巻胴式巻上げ

まきどうしき

まきあげ

巻胴式巻上機による運搬の総称。

エンドレスロ

ープ運搬

えんどれすろ

ーぷうんぱん

コース巻

こーすまき

循環するロープによって,鉱車などをけん

引輸送する軌道運搬方式。

循環ロープの位置により,次の2種類があ

る。

a) 上綱式 (over rope system)

車両の上を通る方式。

b) 下綱式 (under rope system)

車両の下を通る方式。

軌道斜坑運搬の一種。

積載列車を斜坑上部の巻上機で巻き上げ,

からの列車を自重で下部にもどす運搬法。

テールロープ

運搬

てーるろーぷ

うんぱん

斜坑の傾斜が緩やかすぎたり,又は単一の

こう配でなくて波打ち状になっているよう

な箇所に採用しメーンロープで積載列車を

巻き上げテールロープでからの列車を引き

もどす運搬法。

自動斜坑運搬

じどうしゃこ

ううんぱん

重力を利用して,積載車両を巻き下ろすと

同時に空車を巻き上げる運搬法。

ホイスト

巻胴軸が水平の小形巻上機。

慣用語

ドラム

ウイン

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

31

M 0102 : 2000

番号

用語

巻胴

読み方

まきどう

意味

参考

対応英語

巻上機の一部で,巻綱を巻き取る部分。直

接又は間接的に巻上原動機に連結してい

る。

その形により,次のような種類がある。

スキップ

斜坑及び立坑巻上装置で鉱石,石炭などを

ばら積みで運搬する箱。

転覆式と底開き式とがある。

クリップ

エンドレスロープ運搬又は架空索道運搬に

おいて,列車又は搬器を一時的に引き綱に

連結して走向させるためのつかみ金具。

コース元

ケージ又は鉱車などに連結するロープの部

分。

こーすもと

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

32

M 0102 : 2000

5) 立杭巻

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

立坑巻

たてこうまき

ケーペ巻

けーぺまき

ボビン

深度計

しんどけい

巻上げ中,ケージ,スキップ又は鉱車など

(斜坑の場合)の位置を指示する計器。

巻上塔

まきあげとう

ケーペ巻において,巻上機を直接その上に

設置した塔。

巻上げやぐら

まきあげやぐ

巻上機を地上にすえ付ける場合のヘッドシ

ーブ設置用のやぐら。

ヘッドシーブ

巻上げやぐらの頂部に設置し,巻綱を受け

るシーブ。

多綱巻

ケーペ巻において,大きな径の巻綱の代わ

りに,数本の小さな径の巻綱を並べて使用

する運搬法式。

キングポスト

ケージと巻綱とを連結する棒状のつり金

具。

多段ケージでは,すらせで十分に案内され

ていてケージの四すみをチェーンなどでつ

る必要がないため,ケージの中心部を1本

の棒状金具でつることがある。

ウェッジグリ

ップ

立坑巻綱とケージ又はスキップとの連結金

具。

くさびの自動締まり作用を利用したもの。

たづなき

立坑におけるロープによる運搬法の総称。

巻上法には,ケージ巻上法 (cage winding)

とスキップ巻上法 (skip winding) とがある。

また,巻胴の形式によって,巻胴式巻上機,

ケーペ巻上機及びリール巻上機に分類す

る。

立坑巻上法の一種。

綱みぞを備えた大きなケーペプーリ Koepe system

(Koepe pulley) に1本又は数本の巻綱を掛

け,その両端にケージ又はスキップを付け

(ケージ又はスキップの下につり合い綱を

使う。),ケーペプーリの綱みぞと巻綱との

間の摩擦によって巻上機の動力を伝える。

平綱巻取り用の巻きわく。

慣用語

リール

クレー

ムカウ

手綱鎖

たづなくさり

ケージと巻綱とを連結する鎖。

ケージの左右両側で,頂部の両端及び中央

に付けた合計6本の鎖を上方で一つにまと

めて巻綱でつる。

六方チ

ェーン

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

33

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

ケージ

立坑巻上装置の一つで,人又は鉱車などを

載せて上下する容器。

一段式ケージと多段式ケージとがある。ケ

ージは,巻綱によってつられており,巻上

機で運転する。

構造材料は,一般には鋼材であるが,軽量

化するために軽合金で造ることもある。

デタッチング

フック

ケージが過巻状態になったとき,ケージを

ロープから外して,立坑のヘッドシーブの

下のフレームに安定させる安全装置。

つり合い綱

立坑において複式巻上げを行うとき,巻綱

による不平衡荷重をつり合わせるため,ケ

ージ又はスキップに取り付けるワイヤロー

プ。

ケプス

ケージに鉱車などを出し入れするとき,ケ

ージを載せ,かつ,ケージ内のレール面と

坑道又は地表のレール面を一致させる目的

の装置。

スイングデッ

ケージに鉱車などを出し入れするときに使

用する渡し板。

ロープの伸びによるケージの上下動に応じ

て揺動可能の構造とし,その操作は,人力,

油圧,圧縮空気その他で行う。

a) ケージ又はスキップが立坑内を昇降す guide

るとき,その走行を案内するための装

置。

設置する場所により,横すらせ,端す

らせ,すみすらせの3種類があり,ま

た,材質によって,木すらせ,軌条す

らせ,綱すらせに分類する。

b) 鉱車などが斜坑の曲線部を通過すると

き,転覆,脱線などを防止するための

装置。

立坑掘さくにおいて廃石の搬出,人員の昇

降,材料の運搬などに使用する金属製のた

る形容器。

キブルが立坑内を昇降するとき,その振れ

及び回転を防止するためすらせ綱に沿って

キブルとともに上下する案内フレーム。

すらせ

キブル

ライダ

つりあいづな

慣用語

平衡綱,

バラン

スロー

はね橋

a)の場

立坑ガ

6) 架空索道

番号

用語

架空索道

読み方

意味

かくうさくど

架空ワイヤロープにつるした機器によっ

て,積載物を運搬する方式。

貨物用には,大別して単線式索道と複線式

索道とがある。

参考

対応英語

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

34

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

単線式索道

たんせんしき

さくどう

搬器の荷重を支持する支索と,搬器をえい

行するえい索とを兼ねる1本の架空ワイヤ

ロープによって運搬を行う架空索道。

複線式索道

ふくせんしき

さくどう

搬器の荷重を支持する太い支索と搬器をえ

い行するえい索との2本の架空ワイヤロー

プによって運搬を行う架空索道。

往復式索道

受索輪

おうふくしき

さくどう

じゅさくりん

搬器が同一の架空ワイヤロープ上を往復す

る索道。

えい索(引き綱)を支持するシーブ。

搬器

はんき

鉱石,材料などを運搬する容器。

慣用語

7) 流体による輸送

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

空気輸送

くうきゆそう

空気の流れによって粒体を流送するパイプ

輸送方式。

水力輸送

すいりょくゆ

そう

固体と水の混合物をパイプ又はといの中に

通して流送する輸送方式。

固体を水とともにポンプを通して輸送する

ポンプ方式と,押込装置を使って固体をポ

ンプの排水管中に供給する押込方式とがあ

る。

スラリー輸送

すらりーゆそ

水力輸送のうち,固体の粒度が小さく,か

つ固体濃度が高いもの。

スライムポン

でい状微粒固形物を処理できる特殊ポン

プ。

充てん用サンドスライムの流送には,往復

形粒体輸送ポンプを使う。

慣用語

8) 積込機

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

かき込式積込

かきこみしき

つみこみき

機体の先端につめをもったかき寄せ部があ

って,鉱石,廃石などをコンベヤの上にか

き寄せ,後方の鉱車(炭車)に積み込む機

械。

ショベル式積

込機

しょべるしき

つみこみき

バケット式積

込機

ばけっとしき

つみこみき

機体を前進して,破砕された鉱石などの中

へ前部のショベルを突っ込み,すくい上げ,

ついで機械の後方まで反転し,後続する鉱

車(炭車)又はコンベヤへ直接投げ込む動

作を行う積込機。

チェーンを使うバケット(又はディッパ)

とコンベヤを組み合わせた積込機。

ショベル式積込機に比べてバケットの運動

距離と時間が短く,すくい込みの幅が大き

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

35

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

い。

スクレーパ

かき込み容器の前後に引きロープともどし

ロープを取り付け,ホイストによって,シ

ーブを介して往復運動を与え,鉱石,石炭

などをかき寄せる機械。

スクレーパホ

イスト

スクレーパに往復運動を与える複式ドラム

又は3ドラムの小形巻上機。

グラブバケッ

つかみ装置の付いているバケット。

パワーショベ

走行部例えばクローラに架乗した回転でき

る運転室と,上下動するディッパをもつブ

ームからなる大形の掘削積込機械。

9) 運搬附属設備

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

立坑及び斜坑のロープ運搬で,巻綱が切断

したときに,ケージ又はスキップの落下若

しくは鉱車などの逸走を防止するため,す

らせ又はレールをつかむ装置。

a) 鉱車などの前後端に取り付けてある,

衝撃を避けるための当て板。

スプリング,ゴムなどを使う場合もあ

る。

b) 立坑巻などで,巻綱の衝撃荷重を緩和

するために,巻綱とケージ又はスキッ

プの間にそう入するスプリング,又は

スプリングと油圧を利用した装置。

鎖に取り付けたつめを鉱車などの車軸にひ

っかけて,鎖を動かすことによって鉱車な

どを短距離移動させる装置。

ケージなどに鉱車などを押し込むための装

置。

圧縮空気又は油圧を利用したものが多い。

安全つかみ

あんぜんつか

緩衝器

かんしょうき

クリーパ

鉱車押込み装

シュート

スパイラルシ

ュート

チップラ

鉱車(炭車)の積載物をあけるために,鉱

車(炭車)を転倒させる装置。

ポケット

上方から鉱石,石炭などを投入し,下方か

ら取り出すように造られた貯蔵設備。

バケットエレ

ベータ

鎖車又はベルトプーリによって運転してい

るエンドレスの鎖,又はベルトに一定間隔

でバケットを取り付け,バケットの内容物

を連続的に上方に運搬する装置。

エアスライド

傾斜したといの底に布又は多孔貨物質をは

って,その下方から空気を吹き込み,その

こうしゃおし

こみそうち

空間を節約し,かつ粉化を防止するために,

鉱石,石炭などが流下する斜面をらせん状

にしたシュート。

鉱石,石炭などを傾斜面に沿って落下させ

る設備。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

36

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

上に載っている粉粒体をかきまぜて流下さ

せる装置。

d) 保安

1) 一般

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

鉱山保安

こうざんほあ

坑内保安

こうないほあ

坑外保安

こうがいほあ

鉱業における次の事項をいう。

a) 鉱山における,人に対する危害の防止。

b) 鉱物資源の保護。

c) 鉱山施設の保全。

d) 鉱害の防止。

鉱山の坑内における保安。

鉱山の坑外における保安。

鉱山保安法規

こうざんほあ

んほうき

鉱山保安に関する関係法規。すなわち,鉱

山保安法及び関係省令からなる。

保安技術職員

ほあんぎじゅ

つしょくいん

鉱山保安に関する職務を行うため,鉱山保

安法の規定に基づいて鉱業権者によって選

任された者。

保安係員

保安設備

安全装置

ほあんかかり

いん

ほあんせつび

保安帽

あんぜんそう

ほあんぼう

管理者の指揮を受けて,分掌する事項につ

いて鉱山保安の確保に当たる係員。

事故を防止し,保安を確保するための設備。 safety equipment

不時の事故を防止する装置。

保安ぐつ

ほあんぐつ

足部の傷害を防止するために着用する作業

ぐつ。

安全帯

あんぜんたい

墜落及び転落を防止するため身体に着用す

るバンドで,親綱などに連結する。

腰綱

こしづな

高所作業などにおいて墜落及び転落を防止

するため身体に綱で結着するものをいい,

親綱,子綱及びこれらの結着装置を含めた

総称。

非常はしご

ひじょうはし

立坑などに設け,ケージの故障時など非常

の場合に使用するはしご。

安全荷重

あんぜんかじ

ゅう

構造物,物体などに制限以上の応力を生ぜ

しめない荷重。

安全率

あんぜんりつ

物体が破壊しない範囲にとどめるために物

体に加わる荷重を考慮する係数。

鉱山災害

こうざんさい

いがい

鉱山における死傷者又は施設の破損及び資

源の損失などを伴う事故。

労働災害

労働者の就業によって起こる労働者の疾病

や死傷を伴う事故。

汚染

ろうどうさい

がい

おせん

有害物質,放射性物質などで人体,環境の

空気・器物などが汚されること。

頭部の傷害を防止するために着用する作業

帽。

慣用語

安全帽

安全ぐ

命綱

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

37

M 0102 : 2000

2) 坑内環境

2.1) 坑内空気

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

坑内空気

こうないくう

坑内において石炭,鉱石,坑木などの酸化,

又は坑水,特殊地層による酸素吸収により

酸素を減じ,若しくは石炭,鉱石及び地層

中から出てくるガスによって,組成が変化

した空気。

酸素欠損

さんそけっそ

酸素の消費又は酸素を含まない気体の混入

などにより,通常の酸素含有量よりも,酸

素の量が著しく低下すること。

窒息性ガス

ちっそくせい

がす

人体には直接有毒ではないが,これを多量

に吸入すると窒息するガス。例えば,炭酸

ガス,窒素など。

有害ガス

ゆうがいがす

人体に対して有害なガスの総称。鉱山保安

法規上では,有毒ガスをも含めている。

有毒ガス

ゆうどくがす

有害ガスのうち,微量でも人体に対して毒

性のあるガス。

例えば,一酸化炭素,亜硫酸ガスなど。

比色形一酸化

炭素検定器

ひしょくがた

いっさんかた

んそけんてい

小さなガラス管(検知管)の中に封入した

試薬に,一酸化炭素を含むと考えられる空

気を一定量,かつ一定時間通じ,試薬の変

色を標準色と比較して,一酸化炭素の含有

率を知る器具。

一酸化

炭素検

知器

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

2.2) 坑内気象

番号

用語

坑内気象

こうないきし

ょう

坑内における温度,湿度,気圧,通気など

の状態。

感覚温度

かんかくおん

気温,湿度,気流速度を総合して決めた人

間の感覚上の温度。

カタ計

カタ度

かたけい

かたど

人体表面における冷却力を測定する計器。

カタ計を冷却するときに,上下の標線間を

通過する時間(T秒)でカタ係数 (F) を割

った値で,空気の冷却力の尺度である。す

なわち,カタ度Hは,

地熱

地熱恒温帯

ちねつ

地かく内の岩石がもつ熱。

ちねつこうお

んたい

地表からある深さのところで,地表の温度

変化の影響を受けず,1年中ほとんど温度変

化がない地帯。

地熱増温率

ちねつぞうお

んりつ

地熱恒温帯以下で,深さとともに増加する

地熱の割合。

有効温

度,

体感温

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

38

M 0102 : 2000

3) 通気

3.1) 通気一般

番号

用語

読み方

意味

a) 空気を坑内に流通させること。

b) 坑内を流通する空気。

気流発生の原動力となる圧力の差。

参考

対応英語

慣用語

通気

つうき

通気圧

自然通気圧

つうきあつ

しぜんつうき

あつ

坑内外の温度差などのため生じる空気密度

の差によって,特定閉回路に自然に発生す

る通気圧。

通気測定

つうきそくて

坑内空気の組成,通気圧,風向,風速,風

量などを観測すること。

気積

入気

排気

通気量

きせき

にゅうき

はいき

つうきりょう

作業者1人当たりの作業場占有容積。

坑内作業場に向かう空気。

坑内作業場から坑外に向かう空気。

単位時間に流れる空気の量。

風量

通気配分

各作業場など必要な場所に空気が流れるよ

うに通気量を配分すること。

分流

つうきはいぶ

ぶんりゅう

車風

くるまかぜ

通気短絡

漏風

つうきたんら

ろうふう

一つの気流を二つ以上の気流に分けるこ

と。

a) 排気の一部が入気に混入して再循環す

る現象。

b) 再循環する通気。

入気と排気とを短絡すること。

有効風量とならずに入気側から排気側に漏

れる空気。

通気簿

つうきぼ

気圧,温度,湿度,通気速度,通気量,可

燃性ガス濃度など,通気に関する所要事項

を記入する帳簿。

通気系統

入気坑口から排気坑口に至る空気通路の系

統。

通気図

つうきけいと

つうきず

通気回路網

つうきかいろ

もう

通気模型

つうきもけい

坑道,扇風機などを電気的素子その他で表

し,通気計算を行うための通気回路網の模

型。

読み方

意味

坑内の通気施設,通気方向,通気量などの

通気状況を示した図面。

網目状になっている通気系統。

通気網

3.2) 通気法

番号

用語

参考

対応英語

主要通気

しゅようつう

自然通気又は機械通気,若しくは両者の連

合作用によって行う全般的な通気。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

39

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

局部通気

きょくぶつう

自然通気

しぜんつうき

自然通気又は機械通気で通気できない箇所

に局部扇風機,ジェットなどと風管を使っ

て行う通気。

張出し又は風管だけを用いる場合もある。

自然通気圧によって行われる通気。

人工通気

人工的に発生させた差圧によって行う通

気。

機械通気

じんこうつう

きかいつうき

押込通気

おしこみつう

入気側で扇風機を運転して,その正圧によ

って空気を押し込む通気方式。

吸出し通気

すいだしつう

排気坑口又はその近傍で扇風機を運転し

て,坑内空気を吸い出す通気方式。

対偶式通気

たいぐうしき

つうき

主要入・排気坑道が互いに離れて存在する

通気方式。

中央式通気

ちゅうおうし

きつうき

上向き通気

うわむきつう

主要入・排気坑道が互いに近接している通

気方式。

切羽における風向が上向きの通気。

下向き通気

したむきつう

切羽における風向が下向きの通気。

張出し通気

はりだしつう

張出しを使った局部通気。

風管通気

ふうかんつう

風管を使った通気。

扇風機のような機械力を応用した人工通

気。

参考

対応英語

慣用語

吹込通

3.3) 通風機

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

風管内で圧力水を噴射させて,そのジェッ

ト効果によって空気を誘導する装置。

風管内で圧縮空気を噴射させて,そのジェ

ット効果によって空気を誘導する装置。

ウォータジェ

ット

エアジェット

扇風機

せんぷうき

空気を坑内に流通させる回転形通風機。静

圧の増加を伴う通風機は,一般に送風機と

呼ばれるが,鉱山ではこのような送風機を

慣用的に扇風機と呼ぶ。

主要扇風機

しゅようせん

ぷうき

主要通気に使われる扇風機。使用法式によ

って,次の2種類がある。

a) 押込扇風機 (forced fan)

押込通気に使う扇風機。

b) 吹出し扇風機 (exhaust fan)

吸出し通気に使う扇風機。

補助扇風機

ほじょせんぷ

うき

通気的閉回路の存在する特定区域の通気を

増強するため,坑内の特定地点に,付加的

に設置した扇風機。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

40

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

局部扇風機

きょくぶせん

ぷうき

局部通気に使う扇風機。

予備扇風機

よびせんぷう

圧気動扇風機

あつきどうせ

んぷうき

主要扇風機又は補助扇風機の故障時などに

用いる扇風機。

圧縮空気によって駆動する扇風機。

慣用語

3.4) 通気抵抗

番号

用語

通気抵抗

読み方

意味

参考

対応英語

つうきていこ

坑道その他を空気が流れるときの抵抗。

比抵抗

ひていこう

単位通気量によって起こる圧力損失で表し

た通気抵抗。

等価長

とうかちょう

坑道屈曲部などの衝撃損失を伴う部分の通

気抵抗を,それと同じ通気抵抗をもつ直線

坑道の長さで表したもの。

等積孔

とうせきこう

坑内の通気抵抗をそれと同じ通気抵抗をも

つ穴の面積で表したもの。

読み方

意味

慣用語

3.5) 通気施設

番号

用語

参考

対応英語

通気孔

通気坑道

つうきこう

扇風機風道

せんぷうきふ

うどう

坑口に近い坑道の1点から主要扇風機に至

る短い通気専用の風道。

通気目抜き

つうきめぬき

通気のために設ける目抜き。

分量門

ぶんりょうも

ある区域への通気量を調節するための開孔

部を備えた通気戸。

通気戸

つうきど

通気しゃ断壁

びら門

つうきしゃだ

んへき

びらもん

通気をしゃ断し,かつ,人,車両などが通

行できるようにした戸。

空気の出入りを防止するための防壁。

布などをたらして通気量を調節する設備。

爆風戸

ばくふうど

主要扇風機などをガス爆発,炭じん爆発に

よる爆風から守るための設備。

風橋

ふうきょう

張出し

はりだし

入気坑道と排気坑道とが交差するところ

で,気流の交流を防止するための設備。

板又は布で作った通気仕切り壁。

風管

ふうかん

通気のために空気を送る管。

つうきこうど

慣用語

特に通気のために使われる斜坑,立坑など。 air pit

通気を主目的とした坑道。

調風戸,

調量門

戸門,

風門

のれん

4) 落盤

番号

用語

落ばん

崩落

読み方

らくばん

ほうらく

意味

坑内空間の天ばんが落下すること。

坑内空間の周壁が落下すること。

参考

対応英語

慣用語

落盤

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

41

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

高落ち

たかおち

坑内空間の天ばんが崩落すること。

浮石

うきいし

坑内又は露天採掘場において,岩ばんの一

部が緩んで崩落しそうな部分。

転石

てんせき

いったん天ばんなどからはく離した鉱石又

は岩石が斜面などによって,更に移動する

こと。

打診

だしん

浮石,岩ばん内の空げきなど,坑内空間周

辺の岩ばん内部の異状を探知するため,そ

の周壁をたたいて音を聞くこと。

ばん圧統制

ばんあつとう

せい

採掘方法,充てん方法,その他の手段によ

ってばん圧の発生の仕方を調節すること。

盤圧統

ばんぶくれ

坑内空間における床面の盛り上がり。主と

してばん圧と吸水によって起こる。

盤ぶく

参考

対応英語

慣用語

5) 防爆

5.1) 自然発火・火災

番号

用語

読み方

意味

自然発火

しぜんはっか

空気中で石炭,鉱石などが酸化作用のため

発火すること。

坑内火災

こうないかさ

坑内で発生する火災。

火災ガス

かさいがす

火災によって発生するガスで,CO2,CO,

SO2などを含んでいる。

ほうまつ流送

消火

ほうまつりゅ

うそうしょう

界面活性剤などのほうまつを流し,窒息消

火すること。

密閉

みっぺい

坑道を閉鎖し,空気の流通をしゃ断するこ

と。

密閉取りあけ

みっぺいとり

あけ

密閉箇所を再度使用するため,又は資材・

機器を回収するために密閉を取り除くこ

と。

読み方

意味

5.2) 防爆

番号

用語

参考

対応英語

ガスゆう出

がすゆうしゅ

炭層などの表面から一様にガスが出るこ

と。

ガス噴出

がすふんしゅ

炭層などの断層,き裂などから多量のガス

が継続的に吹き出すこと。

ガス流出

がすりゅうし

ゅつ

採掘跡などの停滞ガスが坑内へ流れ出るこ

と。

ガス突出

がすとっしゅ

岩はね

いわはね

坑内作業場において,一時に多量のガスが

猛烈な勢いをもって噴出すること。

多くの場合,多量の粉炭,岩石などを伴う。

地圧の開放により急激に岩石が突出する現

象。

慣用語

山はね

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

42

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

ガス抜き

がすぬき

岩層や採掘跡などから,濃厚なメタンをボ

ーリングパイプ,ガス抜き専用坑道などを

利用して誘導すること。

誘導発破

ゆうどうはっ

発破により衝撃を与えて,人為的にガス突

出を誘起させる方法。

ガス検定器

がすけんてい

メタン,炭酸ガス,一酸化炭素などのガス

を測定する計器。

安全灯

青炎

あんぜんとう

せいえん

防爆機構を施した照明灯。

ガス爆発

炭じん爆発

がすばくはつ

可燃性ガスが爆発すること。

たんじんばく

はつ

空気中に浮遊する石炭の微粒子が爆発する

こと。

鉱じん爆発

こうじんばく

はつ

空気中に浮遊する多量の鉱石の微粒子が爆

発すること。

もどり爆風

もどりばくふ

衝撃波

しょうげきは

ガス炭じんなどの爆発によって最初の爆風

が起こったのち,爆生ガスの容積が減少す

ることによって生じる逆向きの爆風。

爆発時に発生する衝撃的な圧力波。

圧力波

あとガス

あつりょくは

あとがす

爆発によって発生する強大な伝ぱ波。

a) 坑内火災の際,又はガス,炭じんの爆

発時に発生するガス。

b) 発破の際に発生するガス。

(米),

(英)

防爆構造

ぼうばくこう

ぞう

火気,電気などを使用する機械,器具類を

坑内空気中に置いて,爆発の着火源となる

ことなく安全に使用できるよう,特に考慮

した構造。

電気機器の防爆構造には,次の種類がある。

a) 対圧防爆構造

b) 狭げき防爆構造

c) 油入防爆構造

d) 内圧防爆構造

e) 安全増防爆構造

f) 特殊防爆構造

炭壁注水

たんぺきちゅ

うすい

主として炭じんの発生を防止するため,炭

層中にせん孔して,これに圧力水を注入す

ること。

高圧注水発破

こうあつちゅ

うすいはっぱ

炭層の発破孔内に高圧水を注水した状態で

実施する発破。

岩粉

がんぷん

炭じんの爆発及びその伝ぱを防止するため

に,石炭坑で使用する不燃性の岩石粉末。

岩粉法

がんぷんほう

炭じんの爆発及びその伝ぱを防止するた

め,岩粉の散布や岩粉だななどによって対

処する方法。

rock dust(米),

stone dust(英)

method(米),

method(英)

揮発油安全灯の炎が,メタンを含む空気に

触れて生じる青い冠状炎。

青炎の長さによってメタン濃度が測定でき

る。

参考

対応英語

慣用語

防爆岩

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

43

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

岩粉散布

がんぷんさん

炭じんの爆発防止のために岩粉を散布する

こと。

rock dusting(米),

stone dusting(英)

岩粉だな

がんぷんだな

炭じん爆発の伝ぱを防止するために岩粉を

積載するたな。

岩粉地帯

がんぷんちた

炭じん爆発の伝ぱを防止するため,坑道に

多量の岩粉を散布した区域。

タファネル坑

たふぁねるこ

うどう

衝撃波を緩和して爆発の伝ぱを防止するた

めに,屈曲して設けた坑道。

(米),

(英)

(米),

(英)

読み方

意味

慣用語

岩粉帯

5.3) 火薬発破

番号

用語

検定爆薬

けんていばく

やく

減熱消炎剤

げんねつしょ

うえんざい

爆薬安全被筒

ばくやくあん

ぜんひとう

減熱消炎剤を主成分とし,検定爆薬の外部

を被覆してその安全度を高める坑内用品。

読み方

意味

参考

対応英語

可燃性ガス及び爆発性炭じんの多い箇所に

explosives(米),

おいて,検定試験によって安全に使えるこ

とを認められた爆薬で,減熱消炎剤を含む。 permitted

explosives(英)

可燃性ガス及び炭じんの着火を防ぐため

に,爆薬の爆発温度を低下させ,かつ,爆

炎を減じるように爆薬の成分中に含まれる

もので,主として食塩などを使用する。

慣用語

安全爆

薬,

炭鉱爆

6) 機械

番号

用語

逸走防止装置

いっそうぼう

しそうち

逸走している車両などを停止させる装置及

び停止中の車両などが逸走するのを防止す

る装置。

過巻防止装置

かまきぼうし

そうち

ケージ,スキップ,鉱車などを所定の位置

以上に巻き上げ過ぎるのを防止する装置。

車止め

くるまどめ

停止中の車の動くのを防ぐ器具。

人車救急車

じんしゃきゅ

うきゅうしゃ

ロープの切断などによって斜坑人車が逸走

するのを防ぐ設備をもった車で,まくら木

にひっかける装置のものと,軌条をつかむ

装置のものとの二つの形がある。

錠締め

じょうじめ

特殊の工具を使用しなければ,緩めたり開

いたりすることのできない締付け装置。

キャップラン

ターボランプ

ヘッドピースを帽子に取り付けて携行する

照明電灯。

圧縮空気などを原動力とした発電ランプ。

参考

対応英語

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

44

M 0102 : 2000

7) 鉱害

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

鉱害

こうがい

鉱物採掘のための土地の掘さく,坑水又は

廃水の放流,廃石(捨石)又は鉱さいのた

い積,鉱煙の排出などによって第三者に与

えた不利益。

保安炭柱,

保安鉱柱

ほあんたんち

ゅう,

ほあんこうち

ゅう

坑内と坑外の構造物の保全のため,又は採

掘場所の安全を維持するために,未採掘の

まま残した炭柱・鉱柱。

地表沈降

ちひょうちん

こう

坑内採掘によって起こる地表の沈下。

地表陥没

地表の一部が沈下する現象。

地ばん移動

ちひょうかん

ぼつ

ぢばんいどう

坑水

廃水

こうすい

はいすい

鉱煙

こうえん

煙害

えんがい

坑内採掘によって起こる周辺岩ばんの動

き。

坑内からわき出る水。

選鉱(選炭)場,製錬場その他鉱山の諸施

設などにおいて使用し,廃棄される水。廃

石(捨石)又は鉱さいのたい積場から流れ

る水。

鉱物の製錬諸工程から排出する煙。

製錬所などの廃煙により第三者に与えた不

利益。

慣用語

地下沈

坑内水

植物に与える場合

8) 救護・衛生

8.1) 救命・救護

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

鉱山救護隊

こうざんきゅ

うごたい

鉱山において,酸素呼吸器を着装し,有害

ガス中又は酸素欠損の空気中で探険,人命

救助,災害の拡大防止,復旧などの作業を

するために設けた組織。

酸素呼吸器

さんそこきゅ

うき

酸素源をもち,周囲の空気と絶縁して呼吸

ができる呼吸器で,救護作業などに使用さ

れる。

酸素救

命器

簡易救命器

かんいきゅう

めいき

坑内において,事故によって発生した一酸

化炭素などの有害ガス,煙又は酸素欠損の

ため人体に危険のおそれのある箇所を突

破・脱出するための,軽量で取扱いの簡単

な酸素呼吸器。

マイン

ゼム

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

45

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

防毒マスク

ぼうどくます

存在する有害ガスに適応する薬品によっ

て,有害ガスを吸収又は無害に変化させ,

毒性を除いて吸入するための保護具。

ガスマ

スク

一酸化炭素用

自己救命器

いっさんかた

んそようじこ

きゅうめいき

一酸化炭素を除去する薬剤及び煙を除去す

るろ煙層から成り,坑内において火災その

他の事故によって発生した一酸化炭素又は

煙が存在する区域を突破・脱出するための

呼吸保護具。

COマス

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

8.2) 鉱山衛生

番号

用語

鉱山衛生

こうざんえい

せい

じんぱい

鉱山労働者の健康を保持する技術。

じん肺

粉じんの吸入によって起こる肺線維症。

吸入粉じんの種類により,けい肺(遊離け

い酸によるもの),石綿肺などと名付けられ

る。

防じんマスク

ぼうじんます

有害粉じんの吸入を防ぐために着用する空

気ろ過式個人保護具。

送風マスク

そうふうます

有害ガス又は粉じんの吸入を防ぐために着

用する送気式個人保護具。

熱中症

ねっちゅうし

ょう

高温・高湿が原因で発症する熱性疾患の総

称。

熱卒倒,熱けいれんなどを含む。

読み方

意味

e) 選鉱・選炭部門

1) 一般

番号

用語

参考

対応英語

選鉱

せんこう

a) 鉱石,石炭,その他これに準ずる工業

原料鉱物を有効に利用するため,目的

とする鉱物を他の目的鉱物又は無価値

成分から,主として物理的・機械的方

法により分離する操作。

b) 上記操作及びそれに関連した処理技術

の総称。

選炭

せんたん

選鉱工場

せんこうこう

じょう

a) 採掘した石炭を主として物理的・機械

的方法により精炭と廃石に分離する操

作。

b) 採掘した石炭を市場の要求に合うよう

に調整する処理技術の総称。

a)のほかに分粒,混炭,加工,利用を

包含する。

選鉱(石炭を除く)の操業を行う工場。

選炭工場

せんたんこう

じょう

選炭の操業を行う工場。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

46

M 0102 : 2000

番号

用語

フィード

粗鉱

読み方

意味

参考

対応英語

選鉱又は選炭において,処理系統又は機械

装置に供給される鉱石又は石炭。

そこう

1334参照。

原炭

精鉱

げんたん

せいこう

採掘したままの石炭。

選鉱の結果得られる高品位側の産物。

精炭

尾鉱

廃石,

捨石

せいたん

びこう

はいせき,

すていし

選炭の結果得られる高品位側の産物。

選鉱の結果得られる低品位側の産物。

1206参照。

ミドリング

スライム

一次スライム

選鉱(又は選炭)において,精鉱と尾鉱(又

は精炭と廃石)の中間の産物を取り出した

場合のその産物。

鉱石,石炭,岩石などの微細粒子。

粗鉱中に含まれるスライム。

脈石

いちじすらい

みゃくせき

a) 1203参照。

b) 金属鉱物の選鉱において,鉱石中に含

まれる非金属鉱物の総称。

粗選

そせん

一つの選別系統において,精選又は清掃に

先だって行われる第1段の選別過程。

精選

せいせん

一つの選別系統において,粗選精鉱を,更

に品位を高めるために再処理する第2段の

選別過程。

清掃

せいそう

粗選機

精選機

そせんき

せいせんき

一つの選別系統において,粗選尾鉱中の有

価鉱物を更に回収するために再処理する第

2段の選別過程。

粗選を行うために用いられる機械や装置。

精選を行うために用いられる機械や装置。

清掃機

歩どまり

せいそうき

ぶどまり

清掃を行うために用いられる機械や装置。

フィードに対する質量割合 (%) 。

特に断わらなければ,精鉱又は精炭の歩ど

まりを意味する。

実収率,

採収率

じっしゅうり

つ,

さいしゅうり

選鉱又は選炭の工程において,原料(鉱石

又は原炭)から産物中に採収し得た成分(通

常は有価成分)の割合。

歩どまり効率

ぶどまりこう

りつ

石炭の選別効率を表す一般的な指数で,次

の式により算出する。

精炭の歩留り

歩どまり効率(%)=

精炭と同一灰分の浮

揚物の歩どまり(%)

選鉱比

せんこうひ

粗鉱の質量 (F) と精鉱の質量 (C) との比

富鉱比

ふこうひ

精鉱品位 (c) と粗鉱品位 (f) との比 (fc) 。 ratio of enrichment

慣用語

給鉱,

給炭

中鉱,

2号炭

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

47

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

トロンプ配分

率曲線

とろんぷはい

ぶんりつきょ

くせん

分離比重

ぶんりひじゅ

選別,分級などの分離操作に対し,その分

離特性を表すために用いられる曲線。

横軸に比重,粒度などの当該分離操作にお

ける分離特性値をとり,縦軸に分離特性値

の各点における一方の産物への回収率(配

分率)をとって表す。

トロンプ配分率曲線において,配分率50%

に対応する粒子の比重。

分離粒度

分離精度

トロンプ配分率曲線において,配分率50%

に対応する粒度。

選別又は分粒における分離の正確さ。

ぶんりりゅう

ぶんりせいど

テラ指数

てらしすう

トロンプ配分率曲線上の配分率75%,25%

の2点に対応する比重又は粒度d75,d25の差

の21の値であって,Epで表す。

参考

対応英語

慣用語

分離精度を表す指数の一つで,この数値が

小さいほど分離精度が良好である。

不完全度

ふかんぜんど

分離精度を表す指数の一種。トロンプ配分

率曲線から求められる。

誤入物

ごにゅうぶつ

単体粒子

たんたいりゅ

うし

片刃粒子

かたはりゅう

選別又は分粒において,正当でないほうの

産物に迷い込んだ粒子。

目的とする鉱物が単独で1粒子を構成して

いるような粒子。

目的とする鉱物が他の鉱物とともに1粒子

を構成しているような粒子。

単体分離

たんたいぶん

単体分離度

たんたいぶん

りど

パルプ

パルプ濃度

粉砕によって片刃粒子を単体粒子にするこ

と。

全粒子に対する単体粒子の質量割合 (%) 。 degree of liberation

粉状の鉱石(又は石炭)と水との混合物で

懸濁液の状態にあるもの。

パルプ中に含まれる固体粒子のパルプ全量

(水+固体)に対する質量百分率。

リパルピング

ろ過脱水した粉体を再びパルプにするこ

と。これから転じて,単に粉体をパルプ化

する場合に用いることもある。

スピゴット

シックナ又は分級機の底にある沈積物(ア

ンダフロー)の抜き口。

これから転じて,そこから抜いた産物自体

のこともいう。

アンダフロー

濃縮コーン,シックナ,分級機,ハイドロ

サイクロンなどで分離された粗粒側産物,

高比重側産物又は高濃度側産物。

オーバフロー

濃縮コーン,シックナ,分級機,ハイドロ

サイクロンなどで分離された細粒側産物,

低比重側産物又は低濃度側産物。

ぱるぷのうど

片刃

スラリ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

48

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

沈降

ちんこう

流体中において,粒子が重力又は遠心力の

作用により沈んでいく現象。

自由沈降

じゆうちんこ

固体粒子が流体中を他の粒子,器壁,その

他の影響を受けずに沈降すること。

干渉沈降

かんしょうち

んこう

固体粒子が流体中を他の粒子,器壁,その

他の影響を受けながら沈降すること。

サージタンク

流量,組成などの変動を緩和するためのタ

ンク。

アグロメレー

ション

ブリケット

焼結,ブリケッティング,ペレタイジング

などの方法によって,粉体を塊状又は粒状

にすること。

粉体を加圧成形して小塊状にしたもの。

ブリケッティ

ング

ペレット

ブリケットを作る操作。

粉体を転動によって団子状に固め,必要な

ら更にこれを乾燥又は焼成して強度を増し

たもの。

ペレタイジン

ペレットを作る操作。

セグレゲーシ

ョン法

せぐれげーし

ょんほう

塩化物と還元剤の存在のもとで鉱石をばい

焼し,酸化金属鉱物などを還元した後,浮

選などによって金属を分離,回収する方法。

磁化ばい焼

じかばいしょ

非磁性又は弱磁性の鉱物をばい焼して,強

磁性の鉱物に変えること。

硫酸焼鉱

りゅうさんし

ょうこう

硫酸製造のため,硫化鉄鉱(黄鉄鉱,磁硫

鉄鉱など)をばい焼したときに得られる焼

鉱。

青化製錬

せいかせいれ

金,銀鉱などに対する製錬法の一種。

青化物溶液で金,銀などを浸出し,他のも

のと分離する方法。

たい積浸出

たいせきしん

しゅつ

鉱石などをたい積したままの状態で,水又

は溶液などでその中の特定の物質を溶解,

浸出させること。

貧液

ひんえき

貴液

きえき

湿式製錬において,貴液から有価物を沈殿,

ろ過したろ液。

湿式製錬における有価物の浸出,溶解液。

青化毒

せいかどく

アマルガメー

ション

オアベディン

偏析

湿潤剤

青化製錬において,シアンを消費し,金,

銀などの溶解を妨害する物質。

金,銀鉱などに対する製錬法の一種。

水銀アマルガムを作ることによって,金,

銀などを採取する方法。

鉱石などを混合又は均一化するための一方

法。粉粒体を層状にたい積した後,これら

の層を横切るように切りとることによって

払い出しを行う。

へんせき

粉粒体が粒度,比重,組成などにかたより

を生じ,不均一になること。

しつじゅんざ

界面活性剤の一種で,固体粒子の表面を水

にぬれやすくする性質をもつ薬剤。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

49

M 0102 : 2000

番号

用語

粉化

読み方

ふんか

意味

参考

対応英語

人為的粉砕によらず,粒子が砕けて細かく

なること。

慣用語

2) 粉砕

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

粉砕

ふんさい

外力,内部応力などの作用によって固体を

砕くこと。

乾式粉砕

かんしきふん

さい

空気,その他の気体の中で行う粉砕。

湿式粉砕

しっしきふん

さい

水,その他の液体の中で行う粉砕。

砕解

さいかい

比較的弱い力で結合している団塊に対して

外力を作用させ,これをばらばらにほぐす

こと。

過粉砕

かふんさい

最適粒度を超えて,過度に細かく粉砕する

こと。

自生粉砕

じせいふんさ

被粉砕物自身を粉砕媒体として利用する粉

砕。

閉回路粉砕

へいかいろふ

んさい

粉砕機と分粒装置(ふるい,分級機など)

とを組み合わせ,分粒装置の細粒側産物だ

けが最終産物となるように,中間産物をそ

の回路内で繰り返し処理する粉砕の方式。

開回路粉砕

かいかいろふ

んさい

閉回路粉砕の対語。

粉砕回路の中間産物の繰返しを行わない粉

砕の方式。

粉砕性

ふんさいせい

粉砕比

ふんさいひ

固体の粉砕されやすさ。

粉砕原料の粒度 (F) と粉砕産物の粒度 (P)

との比 (PF) 。80%粒度の比(80%粉砕比)

がしばしば用いられる。

仕事指数

しごとしすう

Bondの粉砕理論に基づく指数。

第一義的には,粉砕体の粉砕抵抗を表し,

次の式によって定義される。

ここに,W:粉砕機のモータ入力

Wi:仕事指数 (MJ/t)

P:粉砕産物の80%粒度 (μm)

F:粉砕原料の80%粒度 (μm)

備考 この規格の中で { } を付けて

示してある単位は,従来単位によ

るものであって,参考として併記

したものである。

循環荷重

じゅんかんか

じゅう

閉回路粉砕などにおいて,繰り返される中

間産物量。しばしば新フィード量に対する

百分率で表示される。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

50

M 0102 : 2000

番号

用語

オープンセッ

二つの破砕面の間げきが周期的に変化する

形のクラッシャにおいて,その間げきの最

も狭い位置における開き(セット)が最大

となったときの開き(セット)の寸法。

クローズドセ

ット

二つの破砕面の間げきが周期的に変化する

形のクラッシャにおいて,その間げきの最

も狭い位置における開き(セット)が最小

となったときの開き(セット)の寸法。

ジョークラッ

シャ

一端を支持した可動板を固定板に向けて前

後させることによって,固定板との間で原

料を粉砕する機械。

ジャイレート

リクラッシャ

旋回運動をなす円すい台形の物体と,それ

を囲むすりばち形の物体との間で粉砕を行

う機械。

コーンクラッ

シャ

上下二つのかさ形物体の間で,下側のかさ

形物体の旋回運動によって粉砕を行う機

械。

インパクトク

ラッシャ

被粉砕物に対し衝撃板(又は反発板)との

衝撃又は被粉砕物相互の衝突によって高速

度の衝撃を加え,粉砕を行う機械。

クラッシング

ロール

ハンマミル

一対の平行円筒体を互いに逆方向に回転さ

せ,その間で原料の粉砕を行う機械。

読み方

意味

参考

対応英語

多数のハンマをもつ円筒を,水平軸又は垂

直軸の周りに高速で回転させ,衝撃,せん

断,摩擦などの作用によって原料を粉砕し,

かつ排出口に格子をもつ機械。

穴あき鋼板の円筒を回転させ,その内面に

取り付けたかき上げ羽根によって原料を持

ち上げ落下させて,選択破砕とふるい分け

とを同時に行う機械。

回転するローラと円板又はリング内面との

間で原料を押しつぶすことによって粉砕を

行う機械。

ブラッドフォ

ードブレーカ

ローラミル

回転ミル

ボールミル

ロッドミル

ペブルミル

本体の形状が円筒形をなす回転ミル。

シリンドリカ

ルミル

チューブミル

直径に比べ約2倍以上の長さをもつシリン

ドリカルミル。

コニカルミル

機体の形状が中央で円筒形,フィード側と

排出側で円すい形をなす回転ミル。

かいてんみる

軸を水平にした円筒形又はこれに準ずる形

の容器にボール,ロッド,その他の粉砕媒

体を原料とともに装入し,これを水平軸の

周りに回転させることによって,衝撃,摩

擦などの作用によって粉砕を行う機械。

球形の粉砕媒体を使用する回転ミル。

機体内面の長さよりやや短い鋼棒(ロッド)

を粉砕媒体として使用する回転ミル。

けい石,その他の岩石の塊を粉砕媒体とし

て使用する回転ミル。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

51

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

振動ミル

しんどうみる

粉砕媒体を原料とともに装入した機体に振

動を与えることによって,粉砕を行う機械。

粉砕媒体

ふんさいばい

たい

回転ミル,振動ミルなどにおいて,被粉砕

物に対し粉砕力を与えるために,機体容器

中に装入する物体(ボール,ロッドなど)。

(ミルの)臨

界速度

(みるの)り

んかいそくど

回転ミルの内壁に接する微小固体が,ミル

と一緒に回転すると仮定した場合,その固

体に作用する遠心力と重心とがつり合う速

度。

慣用語

ここに,Nc:臨界速度 (min-1)

r:ミルの内半径(原則とし

てライナを除いたシ

ェルの内半径) (m)

備考 トロンメルにも適用できる。

3) 分粒

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

粒度

りゅうど

粒子の大きさ。

分粒

ぶんりゅう

固体粒子群をその粒度によって,二つ以上

のグループに分ける操作。その主な方法と

しては,ふるいを用いるふるい分けと,流

体中における沈降速度の差を利用する分級

とがある。

ふるい分け

ふるい分析

ふるいわけ

粒子群をふるいによって,分ける操作。

適当な間隔のふるい目をもつ標準ふるいを

用いて,粒子群の粒度分布を求めること。

粒群

ふるいぶんせ

りゅうぐん

粒度分布をもつ粒子群のうち,一定の粒度

範囲に属するもの。

通過分

残分

粒度分布

つうかぶん

ざんぶん

ふるい分け試験によって,得られた網下。

ふるい分け試験によって,得られた網上。

りゅうどぶん

粒子群を構成している粒子の大きさの分

布。

粒度分析

りゅうどぶん

せき

粒度群の粒度分布を調べること。

標準ふるい

ひょうじゅん

ふるい

粉粒体の粒度又は粒度分布を検するために

用いるふるい。

JIS Z 8801に規定されている。

80%粒度

粒度分布をもつ粉粒体の80%量が通過分と

なる粒度。

ふるい比

80ぱーせんと

りゅうど

ふるいひ

標準ふるいのふるい目の大きさが,ある粒

度を基準として等比級数をなす場合の公

比。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

52

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

ふるい分け効

ふるいわけこ

うりつ

ふるい分けの成績を評価するために用いる

指数。希望産物粒度,平衡粒度などの分離

基準粒度における通過分と残分の2成分系

についての分離効率であって,回収すべき

成分の回収率から除去すべき成分の混入率

を差し引いた値として,次の式によって定

義される。

ここに

η:ふるい分け効率(小数)

F:フィード量 (t/h)

C:網下産物量 (t/h)

T:網上産物量 (t/h)

f:フィード中の通過分(小

数)

c:網下産物中の通過分(小

数)

t:網上産物中の通過分(小

数)

参考

対応英語

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

53

M 0102 : 2000

番号

用語

分級効率

読み方

意味

参考

対応英語

ぶんきゅうこ

うりつ

分級の成績を評価するために用いる指数。

希望産物粒度,平衡粒度などの分離基準粒

度における通過分と残分の2成分系につい

ての分離効率であって,回収すべき成分の

回収率から除去すべき成分の混入率を差し

引いた値として,次の式によって定義され

る。

ここに,

η:分級効率(小数)

F:フィード量(乾量) (t/h)

C:オーバフローの乾量 (t/h)

T:アンダフローの乾量 (t/h)

f:フィード中の通過分(小

数)

c:オーバフロー中の通過分

(小数)

t:アンダフロー中の通過分

(小数)

網上

あみうえ

ふるい分け操作によって得られるふるいの

網を通過しなかったほうの産物。

網下

あみした

ふるい分け操作によって得られるふるいの

網を通過したほうの産物。

グリズリ

共振ふるい

きょうしんふ

るい

振動ふるい

しんどうふる

トロンメル

弧状ふるい

こじょうふる

くさび形鋼,レールなどを適当な傾斜角を

もって,ほぼ平行に並べた粗粒用のふるい。

特に断わらない場合には,固定式のものを

さす。

ふるいの共振振動速度とほぼ等しい振動速

度で作動するように作られた振動ふるい

a) (広義)ふるい面を振動させる方式の

ふるい。

b) (狭義)ふるいの共振振動速度より大

きい振動速度で作動するように作られ

たふるい(高速振動ふるい)。

ふるい面が円筒形,角筒形,円すい台形又

は角すい台形をなすふるい(回転ふるい)。

Bogensieb(独)

ふるい面が円弧面をなす湿式固定ふるい。

原料パルプは,円弧面に対しその内側から

切線方向にフィードされる。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

54

M 0102 : 2000

番号

用語

分級

エルトリエー

ション

等速沈降比

読み方

ぶんきゅう

意味

参考

対応英語

流体(通常,水又は空気)中における固体

粒子の沈降速度が,その粒度によって異な

ることを利用して,それらを二つ以上の粒

子群に分ける操作。

分級の原理を利用した粒度分析の一方法。

原則として定常上昇流を用いる。

比重の異なる2種類の粒子が流体中で等し

い沈降速度をもつ場合の,それら粒子の直

径の比。

サイクロン

遠心力を利用した分離装置の一種で,固気

分離,固液分離,液液分離,気液分離又は

固固分離(分級,選別)に用いられる。円

筒部の付いた円すい形をなすのが普通で,

円筒部に切線方向から送入されたフィード

は,円筒部中央及び円すい部末端から分

離・排出される。

ハイドロサイ

クロン

固体懸濁液,エマルジョンなどを対象とし

て,分級,濃縮,比重選別,分液などを行

うことを目的とするサイクロン。

水力分級機

すいりょくぶ

んきゅうき

機体の下部から導入した上昇水流によって

分級を行う構造の湿式分級機。

機械分級機

きかいぶんき

ゅうき

粗粒側産物を機外に排出するために,機械

力が作用する構造の湿式分級機。

空気分級機

くうきぶんき

ゅうき

空気中における固体粒子の沈降速度が,そ

の粒度によって異なることを利用した構造

の乾式分級機。

読み方

意味

とうそくちん

こうひ

慣用語

4) 選別

番号

用語

参考

対応英語

手選

てせん

鉱石又は炭石を,主としてその外観に基づ

いて人手によって選別する方法。

固体粒子の比重差を利用して行う選別法。

比重選別

ひじゅうせん

べつ

浮沈分析

ふちんぶんせ

種々の比重の重液を使用し,これに対する

浮揚物と沈下物との量を決定することによ

って,粒子群の比重構成を調べる試験。

浮沈分析において浮揚した粒子群。

(浮沈分析に

おける)浮揚

(ふちんぶん

せきにおけ

る)ふようぶ

(浮沈分析に

おける)沈下

(ふちんぶん

せきにおけ

る)ちんかぶ

けいさんぶつ

浮沈分析において沈下した粒子群。

軽産物

比重選別において得られる低比重側の産

物。

重産物

じゅうさんぶ

比重選別において得られる高比重側の産

物。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

55

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

空気選別

くうきせんべ

乾式の比重選別。

比重選別基準

ひじゅうせん

べつきじゅん

比重選別において,選別の容易さを表す指

数で,次の式によって定義される。

参考

対応英語

慣用語

ここに,∆:比重選別基準

δH:重鉱物の比重

δL:軽鉱物の比重

ρ:媒体の比重

可選性

かせんせい

可選曲線

かせんきょく

せん

a) (広義)鉱石又は石炭の選別に対する

適応性。

b) (狭義)石炭の比重又は灰分に関する

量的構成によって,表される選別に対

する適応性。

a) (広義)可選性を表すための曲線又は

グラフ。

b) (狭義)原炭又は選炭産物の比重別灰

分分析のデータをもとにし,横軸に灰

分,縦軸に歩どまりをプロットした曲

線の総称。

JIS M 8801に規定されている。

とい流し法

といながしほ

流しといを用いて行う湿式比重選別法。

トラフ水選機

とらふすいせ

んき

湿式比重選別機の一種。傾斜したといで,

上端から鉱石(又は石炭)を水とともに流

し,といの中の流れの作用によって選別を

行う。

ジグ

流体(主として水)中で流体に上下の脈動

を与えるか,又は網を上下動させて,網上

に載った鉱石又は石炭を比重選別する機

械。

空気動ジグ

ジグの一種。空気室と空気弁をもち,空気

室に対して空気を周期的に送入・排出する

ことによって脈動水流を生じさせる形式の

もの。バウムジグ (Baum jig) は,その代表

的なものである。

ベッドジグ

空気ジグ

網の上に人工ベッド(長石,人造石などの

層)を敷いたジグ。

空気選別機の一種。乾式のジグ。

ピストンジグ

(選鉱選炭機

械としての)

シェーキング

テーブル

くうきどうじ

くうきじぐ

ピストン又はプランジャの上下運動によっ

て,周期的に網室内に上下脈動水流を作る

ジグ。

(せんこうせ

んたんきかい

としての)し

ぇーきんぐて

ーぶる

比重選別機の一種。わずかに傾斜させた平

板に往復運動を与え,粒子を比重により成

層させて分離する。

ねこ流

テーブ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

56

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

重選

じゅうせん

重液による比重選別。

重選機

じゅうせんき

重選を行う機械。

真重液

しんじゅうえ

重選又は浮沈試験の媒体として使用する高

比重の液体。

懸濁重液

けんだくじゅ

うえき

重液材

じゅうえきざ

重選又は浮沈試験の媒体として使用する重

液で,液体(普通は水)の中に固体微粒子

を懸濁させたもの。

懸濁重液を構成する高比重の固体粉末。

空気テーブル

空気選別機の一種。乾式のシェーキングテ

ーブル。

磁選

くうきてーぶ

じせん

固体粒子の磁気的性質の差を利用した選別

法。

magnetic separation 磁力選

磁選機

着磁産物

じせんき

磁選を行う機械。

磁選において着磁したほうの産物。

非着磁産物

ひちゃくじさ

んぶつ

磁選において着磁しなかったほうの産物。

浮選

ふせん

固体粒子表面の疎水性の差を利用した湿式

選別法。

フロス

(浮選の)テ

ール

(ふせんの)

てーる

a) 浮選においてパルプ表面に集合した鉱

化気ほう群。

b) フロス浮選において浮いたほうの産

物。

浮選において浮かなかったほうの産物。

浮遊度

ふゆうど

鉱物の浮選に対する適応性。鉱物固有の物

理化学的性質に基づく自然浮遊度 (natural

flota-bility) と,浮選剤などによって人工的

に付与した浮選度とがある。

ちゃくじさん

ぶつ

慣用語

重液選

鉱,

重液選

浮遊選

鉱,

浮遊選

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

57

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

接触角

せっしょくか

固体の疎水性の程度を示す特性値。

例えば,下図のような固・液・気3相の境

界において,固液界面と気液界面とのなす

角を液相を通って測った値。

鉱化気ほう

こうかきほう

臨界pH

りんかいぴー

えっち

その表面に多数の鉱物粒子が接着している

気ほう。

浮選においてpHを変化させた場合,ある固

体粒子が一方では浮遊し,他方では浮遊し

なくなる境界のpHの値。

条件づけ

じょうけんづ

浮選などに先立ち,固体粒子と薬剤との反

応その他に必要な接触の機会を与えるため

に行う予備操作。

コンディショ

浮選剤

捕収剤

条件づけを行うための装置。

ふせんざい

ほしゅうざい

浮選に使用する薬剤の総称。

陰イオン捕収

いんいおんほ

しゅうざい

陽イオン捕収

よういおんほ

しゅうざい

ザンセート

起ほう剤

条件剤

浮選剤の一種。特定の種類の固体粒子の表

面に選択的に疎水性を付与し,又はそれを

助長するために用いる。

陰イオンとして作用する捕収剤。

陽イオンとして作用する捕収剤。

金属硫化鉱物の代表的な捕収剤であるキサ

ントゲン酸塩類。

ここに,R:アルキル基

M:Na又はK

きほうざい

浮選剤の一種。フロス浮選において,気ほ

うの発生と分散を助けるとともに,フロス

を安定させるために用いる。

捕収剤と起ほう剤とを除く浮選剤の総称。

例えば,活性剤,抑制剤,pH調節剤など。

抑制剤

じょうけんざ

よくせいざい

浮選剤の一種。特定の種類の固体粒子の浮

遊を抑制するために用いる。

活性化

かっせいか

浮選において,固体粒子の捕収を助長する

ような化学的作用又は界面化学的作用。

活性剤

かっせいざい

活性化を行うために用いる浮選剤。

(浮選におけ

る)硫化

(ふせんにお

ける)りゅう

浮選において,ある種の非硫化鉱物を活性

化するために,鉱物表面を硫化物に変化さ

せること。

硫化剤

りゅうかざい

浮選における活性剤の一種。硫化を行うた

めに用いる浮選剤。

pH調節剤

ぴーえっちち

ょうせつざい

浮選剤の一種。浮選パルプの水素イオン濃

度を調節するために用いる。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

58

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

多油浮選

たゆふせん

浮選法の一種。粉砕した鉱石に水とともに

比較的多量の油を加え,疎水性鉱物を油と

ともに浮上させ,採取する。

フロス浮選

ふろすふせん

浮選機の内部に気ほうを発生させ,これを

媒体として固体粒子などを浮揚させる浮選

法。

皮膜浮選

ひまくふせん

浮選法の一種。水の表面張力によって疎水

性鉱物粒子を水面に浮かせて分離する。

テーブル浮選

シェーキングテーブルを分離機として使用

する一種の皮膜浮選。

イオン浮選

てーぶるふせ

いおんふせん

溶液中のイオンを対象とした一種の浮選技

術。捕収剤イオンと溶存イオンとの選択的

な結合によって不溶性の界面活性化合物を

作り,この化合物を浮選分離する。

担体浮選

たんたいふせ

浮選法の一種。浮選パルプに別の鉱物粒子

を担体として加え,この粒子表面に浮遊さ

せるべき微小粒子を凝集させてから,これ

を担体鉱物と共に浮遊させる。

総合浮選

そうごうふせ

優先浮選

ゆうせんふせ

数種類の鉱物をひとまとめにして浮遊させ

る浮選。

選択性のある浮選剤の使用などによって,2

種類以上の類似した浮遊性鉱物(例えば硫

化鉱物どうし)を分離する浮選。

総合優先浮選

そうごうゆう

せんふせん

直接優先浮選

ちょくせつゆ

うせんふせん

総合浮選を行った後に,その精鉱(総合精

鉱)を優先浮選する方式。

優先浮選を順次に行って,2種類以上の精鉱

を作る浮選方式。

浮選機

ふせんき

浮選を行う機械。

(浮選機など

の)セル

(ふせんきな

どの)せる

浮選機などで単位となる容器又は容器区

画。

スライムコー

テイング

静電選別

放射能選別

慣用語

パルプ中で粘土鉱物などの微細な鉱物粒子

が他の鉱物粒子の表面に凝集し,これを被

覆すること。

せいでんせん

べつ

高圧の静電気を用い,鉱物の電気的性質(電

気伝導度又は誘電率)の差を利用した選別

法。

ほうしゃのう

せんべつ

固体粒子の放射能の差を利用した選別法。

静電選

鉱,

静電選

5) 固液分離・固気分離

番号

用語

スクラビング

読み方

意味

参考

対応英語

a) 湿式収じん。

b) 機械と鉱石及び相互間のこすり合う作

用によって鉱石の集塊をときほぐし,

粒の表面に付着したスライムを水洗す

る操作。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

59

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

スクラバ

a) 湿式収じん装置。

b) スクラビングb)を行う装置。

デスライミン

ドラムウォッ

シャ

スライムを分級その他の方法で除去するこ

と。

回転円筒形のスクラバb)。

ログウォッシ

スクラバb)の一種。タンク中で羽根つき円

筒(ログ)の回転によってスクラビングb)

を行う。

清澄化

せいちょうか

濃縮

のうしゅく

沈降による固液分離法で,清澄な液体を得

ることを目的とする。

沈降によりパルプの濃度を高めること。

シックナ

a) パルプ中の固体粒子を沈降させて濃縮

する装置。

b) 円形のタンク中でパルプの固体粒子を

重力で静かに沈降させて濃縮し,レー

クによって底部中央にかき集めて抜き

出す装置。原則として,固形分を含ま

ない水をタンクの周囲から連続的にオ

ーバフローさせる。

傾斜板シック

けいしゃばん

しっくな

水面に対し多数の平行傾斜板を備えたシッ

クナa)。

沈降タンク

ちんこうたん

パルプ中の固体粒子を沈降分離するために

用いるタンク。特に逆円すい形のものをセ

ットリングコーンという。

沈殿池

ちんでんち

パルプ中の固体粒子を沈殿分離するために

設けた池。

脱水

だっすい

重力又は機械力によって固体粒子の付着水

分を除去すること。

脱液ふるい

だつえきふる

遠心脱水機

えんしんだっ

すいき

重選において産物に付着した重液を取り除

く目的で使用するふるい。

脱水用の遠心分離機。

デカンテーシ

ョン

向流式デカン

テーション

ろ液

ケーク

ふぃるた,

ろかき

フィルタ,

ろ過機

真空フィルタ

しんくうふぃ

るた

フィルタの一種。ろ過面を境界として,原

料と反対側の空間を減圧することによって

ろ過を行う。

加圧フィルタ

かあつふぃる

フィルタの一種。ろ過面に対して原料を加

圧することによってろ過を行う。

対応英語

パルプを容器に入れてその固体粒子を沈降

させ,上澄液を分離する操作。

こうりゅうし

きでかんてー

しょん

ろえき

浸出又は洗浄されるべき固体と液体の流れ

の方向が互いに逆になるように配置した,

連続式多段浸出洗浄法。

ろ過によって固体から分離された液体。

ろ過によってろ材面上に生成された固体粒

子の層,又ははく離された産物。

ろ過を行う機械。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

60

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

ディスクフィ

ルタ

円板状ろ過面をもつ連続式真空フィルタ。

円筒状ろ過面をもつ連続式真空フィルタ。

ドラムフィル

脱じん

だつじん

集じん機

しゅうじんき

気体中に浮遊する粉じんを気体から分離除

去する操作。

気体中に浮遊する粉じんを捕集する装置。

凝集

ぎょうしゅう

分散

ぶんさん

流体中に懸濁した微細な粉末粒子が集まっ

て(独立した粒子とみなし得るような)粒

子集合体を形成する現象。

a) 流体中に懸濁した粉末粒子が,ばらば

らの独立粒子として存在する現象。

b) 流体中で凝集している粉末粒子を,ば

らばらの独立した粒子に分けること。

凝集剤

凝集現象を起こし,又は助けるために使用

する薬剤。

分散剤

ぎょうしゅう

ざい

ぶんさんざい

フロック

対応英語

分散現象を起こし,又は助けるために使用

する薬剤。

凝集によって生じる(独立した粒子とみな

し得るような)粒子集合体。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

61

M 0102 : 2000

f)

石油・天然ガス部門

1) 一般

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

石油

せきゆ

地中に天然に存在する,主として炭化水素

類からなる集合体(固体,液体又は気体)。

天然ガスに対して原油だけをさして石油と

いう場合がある。商品としては,しばしば

原油及びその精製品並びに中間製品を総称

して石油という。

天然に産出し,地表条件では液状をなす炭

化水素類。

含有する成分の多少により,パラフィン基,

ナフテン基,中間(混合)基原油などに分

類され,また,比重によって,軽質,中質,

重質,特重質などに分類される。

天然に産出し,地表条件では気状をなす物

質。

一般には,炭化水素類を主成分とする可燃

性ガスをいうことが多い。

原油を生産する特定の区域。

天然ガスを生産する特定の区域。

貯留岩の中で,石油が連続相をなす部分。

特に液状の石油が連続相をなす貯留岩の部

分をいうことが多い。

貯留岩の中で,天然ガスが連続相をなす部

分,又は多量の天然ガスを溶かした水が連

続相をなす部分。液状の石油が連続相をな

す貯留岩の部分でも,それに溶けたガスを

対象とする場合には,ガス層ということも

ある。

油層,ガス層内に存在している油量,ガス

量をさし,通常地表条件に換算した容積で

表される。また,埋蔵鉱量は,単に鉱量又

は埋蔵量ともいう。また,原始時に存在す

る全埋蔵鉱量を総埋蔵鉱量,ある時点以降

適切な条件のもとで採収し得る埋蔵鉱量

を,その時点における可採埋蔵鉱量という。

未知の油層又はガス層の探求を目的とする

掘さく。

原油

げんゆ

天然ガス

てんねんがす

油田

ガス田

油層

ゆでん

がすでん

ゆそう

ガス層

がすそう

(石油の)埋

蔵鉱量

(せきゆの)

まいぞうこう

りょう

試掘

しくつ

採掘

さいくつ

既知の油層又はガス層からの原油若しくは

ガスの採収を目的とする掘さく。

坑井

こうせい

油井

ゆせい

原油,ガスなどを採収するため,又はそれ

らの探鉱のために掘さくする井戸。

原油を産出する坑井。

ガス井

がすせい

天然ガスを産出する坑井。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

62

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

歩油,

歩ガス

ぶゆ,

ぶがす

鉱業法

こうぎょうほ

鉱業権

鉱区

こうぎょうけ

こうく

(鉱業の)施

業案

(こうぎょう

の)せぎょう

あん

意味

参考

対応英語

慣用語

共同鉱業権加入契約又は鉱業権譲受契約に

よって,加入者又は譲受者である施業者が,

当該鉱区から産出する原油又はガスの一部

を他の一方の鉱業権者又は前鉱業権者に無

償で渡すもの。

1348参照。

1349参照。

1350参照。

1356参照。

2) 地質・探鉱*

注*

ここに示す用語のほか,a)探査の1)地質一般及び5)物理探査に記載されている用語を必要に応

じて使用する。

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

石油鉱床

せきゆこうし

ょう

か行し得る量の石油が地中に集積している

もの。

狭義には,液状の石油の場合をいう。

天然ガス鉱床

てんねんがす

こうしょう

か行し得る量の天然ガスが地中に集積して

いるもの。

遊離形天然ガ

ス鉱床

ゆうりがたて

んねんがすこ

うしょう

天然ガス鉱床の一種で,水溶形天然ガス鉱

床に対していう語。

岩石の中に天然ガスが遊離したガス相とし

て集積しているもの。

水溶形天然ガ

ス鉱床

すいようがた

てんねんがす

こうしょう

天然ガス鉱床の一種で,天然ガスが水に溶

解した状態で地下に存在するもの。

ガスキャップ

貯留岩中で含油部分の上部に接して,その

上位に遊離ガスが連続相をなすもの。

天然アスファ

ルト

てんねんあす

ふぁると

天然に産する固体ないし半固体をなす石油

の一種で,暗かっ色ないし黒色を呈し,加

熱すれば容易に溶融する。

普通,地表の一部を覆うか,又は地表近く

の土砂若しくは岩石中に浸染して産する。

その多くは,ある種の原油の成分が逸散し

た残りがさらに酸化,縮重合して生じたも

のである。

(石油の)貯

留岩

(せきゆの)

ちょりゅうが

多孔質浸透性の岩石で,その孔げきが石油,

水で満たされているもの。

(石油鉱床

の)帽岩

(せきゆこう

しょうの)ぼ

うがん

石油鉱床において,貯留岩を直接覆って石

油の上方への移動を阻止している不浸透性

の岩石。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

63

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

石油がその中から生じた岩石。

押出性有機物の著量を含む黒色けつ岩など

が石油根源岩の例として考えられる。

岩石の孔げき内に存在する水。

参考

対応英語

石油根源岩

せきゆこんげ

んがん

間げき水

遺留水

かんげきすい

いりゅうすい

は水(端水)

はすい

油層又はガス層の側下方に接して,同一貯

留岩中に存在する水。

底水

そこみず

(石油の)移

(せきゆの)

いどう

油層又はガス層の下に接して,同一貯留岩

中に存在する水。

石油が自然に地下の岩石中を動くこと。

(石油の)集

(せきゆの)

しゅうせき

移動する石油が,特定の地質的条件を備え

た場所に至り,それ以上移動しなくなるた

め,そこに石油の集まりができ,油層又は

ガス層を形成すること。

(石油地質

の)トラップ

(せきゆちし

つの)とらっ

石油の移動を阻止し,石油の集積をきたす

べき地質的条件を備えた貯留岩中の特定の

場所。

構造トラップ

こうぞうとら

っぷ

トラップを形成する地質的条件が主として

地質構造に基づくもの。例えば,背斜トラ

ップ,断層トラップ。

背斜トラップ

構造トラップの一種で,貯留岩の層が背斜

を形成しているもの。

極隆

はいしゃとら

っぷ

きょくりゅう

背斜の中で地層が最も高まっている背斜の

部分。

断層トラップ

だんそうとら

っぷ

構造トラップの一種で,貯留岩の層の上り

傾斜方向が断層で断たれているため,そこ

に形成されているトラップ。

層位トラップ

そういとらっ

トラップを形成する地質的条件が主として

たい積の状態からもたらされたもの。例え

ば,不整合トラップ,せん滅トラップ。

せん滅トラッ

せんめつとら

っぷ

層位トラップの一種で,貯留岩の層が上り

傾斜の方向にせん滅しているため,そこに

形成されているトラップ。

浸透率トラッ

しんとうりつ

とらっぷ

層位トラップの一種で,貯留岩の層が上り

傾斜の方向に岩質が変化して浸透性を失っ

ているため,そこに形成されているトラッ

プ。

不整合トラッ

ふせいごうと

らっぷ

層位トラップの一種で,地層間に不整合が

ある場合,貯留岩の層が上り傾斜方向で不

整合のため切り取られているか,又は不整

合面の上でせん滅しているため,そこに形

成されているトラップ。

水成のたい積岩中にたい積水圏の水が閉じ

こめられて,地下の岩石の孔げき内に存在

するもの。同源水ともいう。ただし,その

水圏の水がそのまま残っていることはほと

んどなく,なんらかの化学変化を受けてお

り,また天水によって希釈されていること

も少なくない。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

64

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

組合せトラッ

くみあわせと

らっぷ

トラップのうちで,その地質的条件が,構

造トラップの要素と層位トラップの要素と

の組合せによって備わったトラップ。

(石油の)探

(せきゆの)

たんこう

地質調査,物理探鉱,坑井掘さくなどによ

って,石油鉱床を探すこと。

露頭

油徴

ろとう

ゆちょう

ガス徴

がすちょう

地下の岩体の一部が地表面に現れた部分。

a) 坑井の掘さく中,でい水又はコアやカ

ッティングに認められる,石油の存在

を示す徴候。

b) 原油のしみ出しや油砂の露頭など,地

下における石油の存在を示す地表の天

然徴候。

a) 坑井掘さく中,でい水又はコアに認め

られる天然ガスの存在を示す徴候。

b) 天然ガスの自然噴気など,地下におけ

る天然ガスの存在を示す地表の天然徴

候。

層序試すい

そうじょしす

地質調査の手段として,未知の地域の地下

の層序を知るための坑井掘さく。

構造試すい

こうぞうしす

地質調査の手段として,地下地質構造の解

明のために実施する試すい。

コア

微化石

びかせき

坑井地質柱状

こうせいちし

つちゅうじょ

うず

坑井(試すい孔)から採取した通常円柱状

をなす岩石の試料。

備考 探査部門では,“坑井”を“試す

い孔”に読み替える。

参考

対応英語

慣用語

顕微鏡でなければ種の同定が困難な程度の

大きさの化石で,坑井のカッティングから

でも容易に全形が得られるもの。

有孔虫,介形虫,放散虫,けいそう,胞子,

花粉などがその主なもの。

坑井のカッティング,コアの岩相調査及び

化石調査結果に基づき,坑井内の岩相,地

層傾斜,地層区分,化石産状及び化石分帯

又は油,ガス徴の程度などを,適当な記号

を用い深度に対応して表現した図。

3) さく井

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

さく井

さくせい

(坑井の)掘

さく

綱掘り

(こうせい

の)くっさく

つなぼり

原油又はガスなどを採取するため,又はそ

れらの探鉱のために,綱掘り,ロータリー

掘りなどの装置を用いて坑井を掘ること。

さく井と同義語に使われている。

1405参照。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

65

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

ロータリー掘

ろーたりーぼ

ピットを先端に付けた掘り管をロータリー

テーブルで回転させて坑井を掘さくする方

法。

掘さくの間,でい水ポンプにより掘り管を

通してでい水を循環させる。

コア掘り

こあぼり

コアピット,コアバーレルなどを使用して,

坑底からコアを採取すること。

傾斜掘り

けいしゃぼり

ホイップストックなどを使用し,坑井を希

望する方向に曲げて掘さくすること。

枝掘り

えだぼり

坑井の下部を埋め立て,その上からわき穴

を掘さくすること。

拡掘

かっくつ

掘さく中の坑井の口径を更に広げるための

掘さく。

開坑

かいこう

坑井の掘さく準備が終わり,ピットを降下

して掘さくにとりかかること。

廃坑

はいこう

不要となった坑井において,油層,ガス層

の保護及び鉱害防止などのため,セメント

埋め立てなどの処理を行って,廃棄処分に

すること。

なお,この処分を完了した坑井を廃坑井と

いう。

坑井仕上げ

こうせいしあ

(坑井の)改

(こうせい

の)かいしゅ

逸でい

いつでい

おうでい

埋立て

うめたて

坑井を掘り止めした後,ケーシングのそう

入,セメンチング,坑口装置の取付けなど,

採収井に仕上げるまでの一連の作業。

採収井の坑井内の故障を直したり,又は産

出量を増大させるために行う下記の作業。

a) 坑井内の使用機器の落下又は坑井内の

故障による産出量の減少を回復させる

ための作業。

b) 酸処理,ハイドロフラクなどにより産

出量の増大を図るための作業。

c) 産出量が枯渇した場合,同一坑井内で

他の産出層を対象に仕上げ直す作業。

坑井を掘さく中,でい水ポンプによって循

環しているでい水が,低圧層,地層の割れ

目又は空どうに入っていき,正常な循環が

行われない現象。逸水ともいう。

掘さくの際,高圧の出水層又は産出層に遭

遇したとき,でい水で抑圧する均衡が破れ,

でい水を循環しなくとも,でい水が坑口か

らあふれ出たり,又はでい水の送り込み量

より多くの量が吐き出される現象。

掘さくした坑井において,不要となった下

部をしゃ断する目的で,セメント又は土砂

でその部分を埋めること。

坑心測定

こうしんそく

てい

坑井の掘さく中,特に傾斜掘りにおいて,

測定器を使用して坑井の傾斜角度やその方

位を測定すること。

参考

対応英語

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

66

M 0102 : 2000

番号

用語

セラー

孫井戸

読み方

意味

参考

対応英語

坑井の掘さくに際して,やぐら下に坑口装

置,その他を収めるために掘られた穴。

まごいど

坑井の掘さく作業において,ケリーや掘り

管を一時的に入れるために掘られた浅井

戸。

海洋掘さく

かいようくっ

さく

海又は湖において,人工島又は掘さくバー

ジなどを使用して坑井を掘さくすること。

海洋掘さく装

かいようくっ

さくそうち

海洋掘さくに適するような掘さく装置その

他の装置を装備したもの。

固定式と移動式とがある。移動式のうち,

自航可能のものを掘さく船といい,自航で

きないものを掘さくバージという。

掘さくバージ

くっさくばー

(掘さくの)

やぐら

(くっさく

の)やぐら

ドローワーク

掘さく装置を備えた移動式プラットホーム

などで,海洋掘さくに用いるもの。

海上に浮くことができるが,自航できない。

坑井地点に設けるやぐらで,掘り管の揚降,

ケーシングのそう入などに必要なもの。

形式として標準やぐら,ジャックナイフ形

などがある。

ロータリー掘りにおける特殊の巻揚機で,

掘さく機械の主要部をなすもの。

ロータリーテーブルの回転,掘り管の揚降,

ケーシングのそう入などを行う。

でい水ポンプ

ロータリーテ

ーブル

ロータリー掘りにおいて,坑井を掘さくす

る際掘り管に回転を与える機械。

クラウンブロ

ック

やぐらの頂部に取り付けられる固定式の滑

車装置で,トラベリングブロックと対をな

して,掘り管又はケーシングなどの揚降を

行うためのもの。

トラベリング

ブロック

やぐら内を昇降する滑車装置で,クラウン

ブロックと対をなして,掘り管又はケーシ

ングなどの揚降を行うためのもの。

ロータリース

イベル

中心部にでい水の通路をもち,回転するケ

リーと回転しないホース(ロータリーホー

スという。)とを水密に接続する器具。

ケリー

ロータリー掘りにおいて,ロータリーテー

ブルの回転力を掘り管に伝達する器具で,

角ステムともいい,断面は4角,6角,8角

のものがある。

掘り管,

ドリルパイプ

ロータリー掘りにおいて,ビットに回転を

伝えるとともに,でい水を坑底に送るのに

使用される継目無鋼管。

ドリルカラー

ビット加重を増すために,ビット直上部に

接続される特殊な肉厚鋼管。

ツールジョイ

ント

掘り管の着脱を容易にするための胴付きの

あるねじ継手。

でいすいぽん

ほりかん

ロータリー掘りにおいて,でい水を坑井内

に循環させるための往復ポンプ。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

67

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

(ロータリー

掘りの)ビッ

(ろーたりー

ぼりの)びっ

ロータリー掘りにおいて,掘り管の先に接

続され,回転力を受けて坑井を掘さくする

器具。

次のように大別される。

a) ブレードビット 硬装された切刃をも

つ,岩石をかき削って掘さくを行うビ

ット。

b) ロックビット 2個〜4個の硬装された

ローラカッタによって岩石を破砕して

掘さくするビット。

c) ダイヤモンドビット ダイヤモンドの

粒子を植え込んだビット。

ホイップスト

ック

傾斜掘りにおいて,坑心を目的方向に向け

るためのくさび型の器具。

ターボドリル

坑口装置

こうこうそう

ビットに直結したタービンを掘り管の先に

付け,でい水の噴流によって,ビットだけ

を回転させて掘さくする方法。

a) 掘さくの際,ケーシング頭部に取り付

けられたケーシングヘッド,噴出防止

装置などの組合せの総称。

b) 採収井の場合,ケーシングヘッド,チ

ュービングヘッド及びクリスマスツリ

ーの組合せの総称。

(坑井の)噴

出防止装置

(こうせい

の)ふんしゅ

つぼうしそう

掘さく井のケーシングヘッド上部に取り付

け,原油,ガス又は水の噴出事故を防ぐた

めに,必要に応じ坑口を閉じる作用をする

装置。

クリスマスツ

リー

自噴井の坑口に取り付けられるもので,流

量調整のためのビーン及び開閉バルブなど

が組み合わされた装置。

ケーシングヘ

ッド

二重ケーシングの頭部において,外側のケ

ーシングにねじ込んで取り付ける器具で,

内側のケーシングを支え,かつ,内外のケ

ーシングの間を閉そくするための器具。

ケーシング

掘さく及び仕上げの目的で,坑井にそう入

するパイプ。

坑壁の崩壊又は障害となるガス,水などの

坑井内への侵入を防ぐためのもの。

コンダクター

パイプ

坑井掘さくの際に,地表近くの地層の崩壊

を防ぐために用いられる大口径鋼管で,以

深の掘さくを容易にするために挿入するも

の。

アンカーパイ

坑井内の産出層部分に挿入する最下部のパ

イプで,普通穴あき管を用いる。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

68

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

穴あき管

参考

対応英語

あなあきかん

管胴に多数の丸穴又はスリットをもつ坑井

仕上げ用のパイプで,掘さくした坑井内の

産出層部分に挿入するもの。

これは産出物を管内に導き,かつ,産出層

の崩壊を防止する。孔明管,ストレーナー

などともいう。

ガンパー

火薬を使用して坑井内ケーシングにせん孔

する作業。

このせん孔器には,弾丸せん孔器とジェッ

トせん孔器の2種類があり,前者は弾丸を

発射し後者は成形爆薬の衝撃波によってせ

ん孔する。

シューチング

坑井内で火薬(又は爆薬)などを爆発させ

る作業。

産出量の増大又は挿入パイプの採揚などの

目的に用いる。

(さく井の)

でい水

(さくせい

の)でいすい

掘りくず

ほりくず

水止め

みずどめ

(坑井の)セ

メンチング

(こうせい

の)せめんち

んぐ

坑井内に挿入したケーシングと坑壁との間

をセメントで充てんする作業。

読み方

意味

慣用語

さく井〔試すい〕において,地表と〔孔底〕

との間を循環し,掘りくず〔スライム〕を

地表まで運搬することのほか,ビットの冷

却,坑壁〔孔壁〕の保護,高圧層の抑圧な

との目的で使用される液体。

通常,水に粘土(主として,ベントナイト)

を混入した液体で,その他種々の薬品を加

える場合もある。

備考 探査部門では,アンダラインの部

分を〔 〕内の語に読み替える。

坑井の掘さく中〔試すい孔のすい進のとき

に〕ビットで削りとられて生じる岩石の小

片。探査部門では,スライム,きり粉,繰

り粉などともいう。

備考 探査部門では,アンダラインの部

分を〔 〕内の語に読み替える。

障害になる水の坑井への流入防止及び水層

と油層,ガス層とのしや断のための処置。

通常,ケーシングを挿入し,更にセメンチ

ングを行う。

4) 検層

番号

用語

参考

対応英語

検層

けんそう

坑井内において,種々の物理的量又は化学

的量を深度に対応して連続的に測定し,坑

井近傍の岩石,鉱床の性質又は地層状態や

坑壁の状態を調べること。

物理検層

ぶつりけんそ

検層のうちで,坑井内において種々の物理

的量を測定する検層の総称。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

69

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

電気検層

でんきけんそ

自然電位曲線

しぜんでんい

きょくせん

a) 岩石の電気的性質を調べる検層の総

称。

b) 自然電位と1〜数種の比抵抗を測定す

ることからなる検層。

a) 地層水とでい水との塩分濃度差を主因

として発生する起電力によって流れる

電流に伴う坑井内でい水柱内の電位分

布を測定した検層記録。

b) 鉱体又は地層と鉱内流体との電気化学

的作用によって発生する電位分布を測

定した検層記録。

備考 b)は探査一般に使用する。

けつ岩電位

けつがんでん

けつ岩をはさんで濃度の異なる電解液が存

在する場合に起こる電気化学的電位(膜電

位)。坑井内において地層水/けつ岩/でい

水の系の起電力をいう。

比抵抗曲線

ひていこうき

ょくせん

岩石の電気比抵抗を測定した検層記録で,

それに基づいて岩石の性質を調べ,また油

層,ガス層を検出するのに用いる。

指向式比抵抗

検層

しこうしきひ

ていこうけん

そう

(比抵抗)検

層マイクロ

(ひていこ

う)けんそう

まいくろ

比抵抗検層の一種で,特に坑井に直角方向

に電流を集中させて流し,地層に対する検

出能力を向上させた検層。

極めて短い電極間隔(数cm以内)の電極を

坑壁に押し付けて,坑壁付近の岩石の比抵

抗を測定し,孔げき率の推定や地層の微少

変化を調べる検層。

電磁検層

でんじけんそ

電磁誘導現象を利用して,岩石の導電率を

測定して岩石の性質を調べ,また油,ガス

層を検出する検層。

放射能検層

ほうしゃのう

けんそう

ガンマ線検層,中性子検層など岩石の放射

能特性を調べる検層の総称。

ガンマ線検層

がんませんけ

んそう

岩石中に自然に存在する放射性元素から放

射されるガンマ線を測定して,岩石の性質

を調べる検層。

中性子検層

ちゅうせいし

けんそう

中性子源から中性子を岩石に放出して,放

射捕獲反応により生じた二次ガンマ線又は

散乱した中性子を検出して,主として孔げ

き率の推定やガス層の判定に用いる検層。

塩水検層

えんすいけん

そう

中性子検層の一種。塩素原子に関する特定

のエネルギー準位をもつ二次ガンマ線を選

択的に記録して塩水層の検出を目的とする

検層。

密度検層

みつどけんそ

ガンマ線源から放出されたガンマ線が岩石

内で散乱し,検出器に入ってくるガンマ線

強度を測定することにより岩石の密度を推

定する検層。

ガンマ-ガンマ(γ-γ) 線検層ともいう。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

70

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

音波検層

おんぱけんそ

速度検層

そくどけんそ

音波(弾性波)を利用して岩石の音波伝ぱ

速度を測定し,その性質を調べ,また岩石

の孔げき率などを推定する検層。

音波検層と同義語。

セメントボン

ド検層

せめんとぼん

どけんそう

ケーシング及び岩石中を伝ぱする音波の振

幅の減衰を測定して,ケーシング周囲のセ

メントがケーシング及び地層に固着してい

る程度を調べ,セメンチングの効果を評価

する検層。

温度検層

おんどけんそ

地層傾斜検層

ちそうけいし

ゃけんそう

裸孔及びケーシングそう入井内の温度を測

定してセメントの硬化状態や出水,出ガス

層の位置〔岩石の性質又は熱源〕などを調

べる検層。

備考 探査部門では,アンダラインの部

分を〔 〕内の語に読み替える。

電極を坑壁に押し付けて測定された3本以

上の比抵抗曲線のずれなどから,地層の傾

斜の角度及びその方位を測定する検層。

キャリパー検

でい水検層

きゃりぱーけ

んそう

坑径を測定して,坑壁の崩壊状態やでい壁

の形成状態などを調べる検層。

でいすいけん

そう

掘さく中に坑底から地表に循環してきたで

い水と掘りくずの中のガスを抽出し,その

成分及び量を測定し,岩石中の炭化水素含

有量を推定する検層。

読み方

意味

参考

対応英語

慣用語

(6.5) 生産

番号

用語

油飽和率

あぶらほうわ

りつ

ガス飽和率

がすほうわり

水飽和率

みずほうわり

油容積係数

参考

対応英語

貯留岩中の液相の石油の含有率。

孔げき,容積に対する石油の容積比率で表

す。

貯留岩中のガスの含有率。

孔げき容積に対するガスの容積比率で表

す。

貯留岩中の水の含有率。

孔げき容積に対する水の容積比率で表す。

あぶらようせ

きけいすう

地下に埋蔵された状態において,ガスを溶

解しているままの原油容積の,溶解ガスを

分離した地表条件における原油容積に対す

る比。

1より大きいのが普通である。

ガス容積係数

がすようせき

けいすう

地下に埋蔵された状態におけるガス容積

の,地表条件におけるそのガス容積に対す

る比。

ガス油比

がすゆひ

a) 坑井から産出したガスと原油の,地表

条件における容積比。

b) 気状及び液状の石油が共存している場

合はその圧力と温度における気液容積

比。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

71

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

ガス水比

がすみずひ

坑井から産出したガスと水の,地表条件に

おける容積比。

産出指数

さんしゅつし

すう

坑井から流体が産出する際の産出能力を示

す指数であって,静止坑底圧と産出坑底圧

との単位差圧当たりの産出量をもって示

す。

産出半径

さんしゅつは

んけい

コア試験

こあしけん

(貯留岩の)

孔げき率

(ちょりゅう

がんの)こう

げきりつ

浸透率

しんとうりつ

相対浸透率

そうたいしん

とうりつ

原油,ガス,水などが流出する際に,油層,

ガス層などにおける,ある坑井への流動の

有効範囲を,その坑井を中心とした円と考

えた場合のその半径。

坑井が網目状に分布する場合には,坑井間

隔の半分をいうことが多い。

コアなどについて,孔げき率,浸透率及び

飽和率を主体とし,その他いろいろの性質

を調べること。

貯留岩の孔げき性を表す測度で,通常多孔

質物体の孔げき容積の物体全容積に対する

比率。

全孔げき容積を対象としたものを絶対孔げ

き率,連続した孔げき容積だけを対象とし

たものを有効孔げき率という。

多孔質物体内における流体の流れやすさを

その多孔質物体の特性として表す測度。

単一流体だけが存在する状態の浸透率を絶

対浸透率,2種類以上の流体が存在する状態

における浸透率をそれぞれの有効浸透率と

いう。

有効浸透率の絶対浸透率に対する比。

坑底試料

坑口圧

坑底圧

こうていしり

ょう

こうこうあつ

こうていあつ

油層圧

ゆそうあつ

坑底における圧力。採収を停止している場

合の坑底圧を,その停止後の経過時間や停

止の状況によって密閉坑底圧又は静止坑底

圧といい,産出中の坑底圧を産出坑底圧と

いう。

油層内の流体の圧力。

ガス層圧

がすそうあつ

ガス層内の流体の圧力。

(油層ガス層

の)ガス押し

(ゆそう,が

すそうの)が

すおし

原油,ガスなどの産出に寄与する押出形式

の基本的な分類の一つ。

貯留岩内のガスに蓄えられた圧縮エネルギ

ーによって,油層ガス層内の流体を坑井内

に押し出すこと。

坑井内で採取された流体の試料。

坑井の坑口装置における圧力。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

72

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

参考

対応英語

(油層,ガス

層の)重力押

(ゆそう,が

すそうの)じ

ゅうりょくお

原油,ガスなどの産出に寄与する押出形式

の基本的な分類の一つ。

貯留岩内の流体の重力ポテンシャルエネル

ギーによって油層,ガス層内の流体を坑井

内に押し出すこと。

(油層,ガス

層の)水押し

(ゆそう,が

すそうの)み

ずおし

原油,ガスなどの産出に寄与する押出形式

の基本的な分類の一つ。

貯留岩内の水に蓄えられている圧縮及び重

力ポテンシャルエネルギーによって油層,

ガス層内の流体を坑井内に押し出すこと。

坑井間隔

坑井の分布密度を示す測度であって,坑井

間の距離又は坑井当たりの面積で表す。

休止井

こうせいかん

かく

きゅうしせい

採収井

さいしゅうせ

採収又は掘さくを一時的に休止している坑

井。

原油,ガスなどを採収している坑井。

自噴井,ガスリフト井,ポンピング井など

がある。

一次採収

いちじさいし

ゅう

貯留岩内に蓄えられた自然のエネルギーに

よって,坑井内に流入した石油を採収する

こと。自然のエネルギーは,流体の圧縮及

び重力ポテンシャルエネルギーとして蓄え

られる。

二次採収

にじさいしゅ

貯留岩内に人工的エネルギーを加えて,石

油の採収率及び採収速度を高めること。

この方法には,ガス圧入法,水攻法,火攻

法,ミシブルドライブ法などがある。

(原油,ガス

の)採収率

(げんゆ,が

すの)さいし

ゅうりつ

累計採収量の総埋蔵鉱量に対する比率であ

って,回収率とも呼ばれる。

最終採収量の総埋蔵鉱量に対する比率を最

終採収率というが,これを単に採収率とい

うこともある。

自噴

じふん

採収井において,貯留岩内に蓄えられたエ

ネルギーにより,原油,ガス,水などが人

工的なくみ揚げ方法によることなく地表に

噴出してくる状態。

ガス圧入法

がすあつにゅ

うほう

ハイドロフラ

水攻法

すいこうほう

掃効率

そうこうりつ

油層にガスを圧入して油層圧を維持するこ

とによって,石油の採収を容易にし,かつ,

採収率を向上させる方法。

油層又はガス層に液体を圧入して割れ目を

作り,同時に送り込んだ粗い砂などでその

割れ目を支えることによって,石油が坑井

内に流れ込みやすいようにする出油(ガス)

促進法。

貯留油層に水を圧入して,置換作用によっ

て石油の採収を容易にし,かつ,採収率を

向上させる方法。

水攻法などで圧入た液体が,油層内を有効

に通過した容積の,その対象とする油層容

積に対する比率。

慣用語

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

73

M 0102 : 2000

番号

用語

読み方

意味

ガスリフト

火攻法

かこうほう

油層内で石油の一部を燃焼させることによ

って,残りの石油の流動を容易にし,かつ,

圧入ガス及び燃焼ガスのエネルギーを利用

して石油の採収率を向上させる方法。

ミシブルドラ

イブ法

みしぶるどら

いぶほう

LPGなどを油層に圧入し,石油と溶解状態

を作り,流動を容易にすることによって,

石油の採収率を向上させる方法。

スワビング

チェックバルブ付ピストンなどをワイヤに

よってチュービング又はケーシング内に下

ろし,急速に引き上げ,坑内の液体をくみ

出すこと。

(原油の)含

水率

原油中の水の含有率。液体の全容積に対す

る水の容積比率で表す。

コンデンセー

採収プラット

ホーム

サッカーロッ

採油ポンプ

ポンピングパ

ワー

ポンピングユ

ニット

チュービング

ビーン

ホットタッピ

ング工法

油井,水溶形鉱床におけるガス井などで,

坑内に送り込んだガスの上昇,膨張を利用

して,坑井内の石油又は水(水溶性ガス)

を採収する方法。

(げんゆの)

がんすいりつ

天然ガスの採収に当たり,地表において凝

縮分離した軽質液状炭化水素。

参考

対応英語

海上又は湖上に作られた採収設備を備えた

プラットホーム。

地上の動力を坑井内の採油ポンプに伝達

し,プランジャーを上下に作動させるロッ

ド(鋼棒)。

坑井内に設置して原油をくみ上げるための

ポンプ。

多数のポンピング井を1か所から同時に駆

動するための動力装置。

ポンピング井において,坑井内のポンプを

駆動するために坑井元に設置された動力付

装置。

坑井用の継目無鋼管。

ケーシング内に降下し,一般に原油又はガ

スの採収に用いる。

主として自噴産出量を調整するための絞り

機構。チョークともいう。

流体の輸送又は貯蔵の状態のまま,導管,

配管又は貯蔵そうなどに分岐口を付ける活

線工法。

スタビライザ

プラント

石油中に含まれている低沸点化合物を分離

するための装置で,これを設けることによ

って,石油の蒸気圧が低下安定し,貯蔵や

輸送がしやすくなる。

ガソリンプラ

ント

湿性天然ガスから主としてガソリン分を分

離回収するための装置で,それには圧縮法,

冷却法,吸収法及び吸着法などがある。

さいしゅうぷ

らっとほーむ

さいゆぽんぷ

ほっとたっぴ

んぐこうほう

慣用語