page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

S 3016-1995

歯ブラシ

Tooth brushes

1. 適用範囲 この規格は,日常生活で用いる,植毛された歯ブラシ(以下,歯ブラシという。)について

規定する。

ただし,電動式のもの及び一時的に使用するものは除く。

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7503 ダイヤルゲージ

JIS B 7721 引張試験機

JIS B 7733 圧縮試験機

JIS Z 8401 数値の丸め方

2. この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 8627 : 1987 Dentistry−Stiffness of the tufted area of tooth-brushes

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1) 植毛 柄にあけられた穴に,ブラシ毛を植え込む作業。

(2) 毛止め 植毛の際,穴の中に毛を折り曲げて入れ,金属線などで押さえ,毛の脱落を防止する加工。

(3) ばり プレス又は成形の際に,縁部に生じる薄く不規則な出っぱり。

(4) 柄 植毛部を含む全体(図1参照)。

(5) 毛の長さ 柄との接点から毛先端までの長さ(図1参照)。

図1 歯ブラシの全体図

(6) 植毛面積 植毛穴の外側を直線で結んだ部分の面積(図2参照)。

図2 植毛面積

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

S 3016-1995

3. 品質 歯ブラシの品質は,次の項目に適合しなければならない。

(1) 柄の表面に,ばり,き裂,汚れ,きず,その他外観を損なうような欠点がないこと。

(2) 柄の表面の刻印,スタンプ,転写などによる表示や模様などは鮮明で,容易に変色したり,はく離し

たりしないこと。

(3) 保健衛生上有害でなく,歯肉を傷つけるおそれがないこと。

備考 消毒は,少なくとも殺菌灯によって行うこと。

(4) 毛止めは完全で,毛止め強度は,5.1によって試験したとき,最大引張力が8 N以上であること。

(5) 植毛量は,植毛穴の径に対して適正であり,毛止め,毛刈り及び仕上げが良好であること。

(6) 汚れ毛及び異物が混入していないこと。

(7) 柄及び毛の耐熱性は,5.2によって試験したとき,異常がないこと。

(8) 歯ブラシの毛の硬さは,5.3によって試験したとき,表1に適合すること。

表1 毛の硬さ

単位N/cm2

項目

毛の硬さ

かため

75以上

ふつう

やわらかめ

60以下

4. 材料

4.1

ブラシ毛 ブラシ毛は,次のとおりとする。

(1) 天然毛は,適度の弾力があり,外観上目立つ欠点がないこと。

(2) 合成繊維フィラメント糸は,食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく食品,添加物等の規格基

準に適合し,さらに,80±2 ℃の温水中に1分間浸したとき,毛の長さに異常がないこと。

また,5.4によって試験したとき,屈曲回復率が45 %以上のものであること。

4.2

柄 柄にプラスチックを用いたものは,食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく食品,添加

物等の規格基準に適合しなければならない。

4.3

毛止め材料 毛止め材に金属線を用いたものは,黄銅,アルミニウム,その他使用上支障がないも

のを用いなければならない。

5. 試験方法

5.1

毛止め強度 毛止め強度の試験は,歯ブラシの任意の2株を選定し,JIS B 7721に規定する精度が

ある引張試験機によって,それぞれの株を20 mm/minの速度で引っ張り,最大引張力を測定する。

5.2

耐熱温度 耐熱温度の試験は,表示された温度±2 ℃の温水中に3分間浸した後,柄及び毛の異常

の有無を調べる。

5.3

毛の硬さ 毛の硬さの試験は,次のとおり行う。ただし,試験は,任意の3個の試料について行い,

その平均値で表す。

(1) 試料は,歯ブラシの毛の長さを7.00±0.15 mmに水平に切りそろえたものとする。ただし,毛の長さ

が7.0 mmに満たない歯ブラシは,同一の方法で製造された毛の長さが7.00±0.15 mmのものを試料と

する。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

S 3016-1995

(2) 次のいずれかの方法によって毛の硬さを求める。

(2.1) ダイヤルゲージを用いる方法

(a) 図3のように,切断面が水平になるようにして試料を試験機(1)に固定する。ただし,試験に用いる

ダイヤルゲージは,JIS B 7503に規定する0.01−10とする。

図3 毛の硬さ試験

注(1) 試験機は,あらかじめ加える力とダイヤルゲージの読みとの関係を求め,換算係数を求めておくこと。

また,この試験機は,±3%の精度がなくてはならない。

(b) ダイヤルゲージを0点に合わせて,図3のように,試料に対して押し具を10 mm/minの速度で荷重

を加える。

(c) 押し付けられた板ばねが戻ったときのダイヤルゲージの目盛を0.01 mmまで読み取る。

(d) 次の式によって毛の硬さを算出し,JIS Z 8401によって整数に丸める。

H=

F

B

ここに, H: 毛の硬さ (N/cm2)

F: 目盛の読みの換算値 (N)

B: 植毛面積 (cm2)

(2.2) 圧縮試験機を用いる方法 図3に示す固定具に試料を設置し,これをJIS B 7733に規定する圧縮試

験機に固定し,10 mm/minの速度で荷重を加え,荷重の最大値を求め,次の式によって毛の硬さを

算出し,JIS Z 8401によって整数に丸める。

H=

P

B

ここに, H: 毛の硬さ (N/cm2)

P: 荷重の最大値 (N)

B: 植毛面積 (cm2)

備考 圧縮試験機は,平成11年9月30日までは荷重が従来単位によって表示されたものを用いても

よい。この場合,荷重は,1 kgf=9.806 65 Nの換算率でSI単位に換算する。

5.4

毛の屈曲回復率試験 毛の屈曲回復率試験は,次のとおり行う。

(1) 2本の合成繊維フィラメント糸で図4のように交差する輪を作り,60±2 ℃に調節した温水中に浸し

て,合成繊維フィラメント糸の断面積 (mm2) 当たり2 kgのおもりを3分間掛ける。

(2) おもりを外した後,温水から取り出して,屈曲点から30 mmの位置で切断する。

(3) ろ紙などで水分を取り除いた後,温度23±5 ℃,湿度 (

20

50+−

10

%の雰囲気中でガラス面上に60分間

)

放置した後,図4に示す開き角度を測定し,次の式によって屈曲回復率を算出する。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

S 3016-1995

A

180×

100

ここに,

A: 屈曲回復率 (%)

θ:

開き角度 (゚)

図4 毛の屈曲回復率試験

6. 検査方法 歯ブラシは,3.について検査を行う。この場合,検査は,全数検査又は合理的な抜取検査

方式によって行う。

7. 表示 歯ブラシには,最小販売単位ごとに,次の事項を表示しなければならない。ただし,(1)は,(2)

によって表示される場合,省略してもよい。

(1) 製造業者名又はその略号

(2) 家庭用品品質表示法に基づく表示

参考 家庭用品品質表示法に基づく表示は,次のとおりである。

(1) 柄の材質

(2) 毛の材質

(3) 毛の硬さ

(4) 耐熱温度

(5) 表示した者の氏名,名称若しくは商標及び住所又は承認番号

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

S 3016-1995

改正原案作成委員会 構成表

(委員長)

(委員)

(事務局)

氏名

所属

斉 藤 一 朗

高 松 明

川 嶋 信 之

倉 剛 進

紙 川 明

塚 野 隆

岩 下 好 恵

甲 斐 麗 子

斉 藤 有 常

関 澤 七 重

前 島 明 宏

武 者 良 憲

久 保 裕 司

稲 田 真 一

乾 正 義

岩 井 達 明

金 子 憲 司

東 都 幸 夫

工業技術院生命工学工業技術研究所

通商産業省生活産業局日用品課

通商産業省産業政策局消費者用製品指導室

工業技術院標準部繊維化学規格課

通商産業省通商産業検査所

財団法人高分子素材センター

全国地域婦人団体連絡協議会

主婦連合会

日本百貨店協会

財団法人日本消費者協会

日本チェーンストア協会

財団法人歯科衛生研究所

全日本ブラシ工業協同組合

全日本ブラシ工業協同組合

全日本ブラシ工業協同組合

サンスター株式会社

ライオン株式会社

全日本ブラシ工業協同組合