2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

T 5504-2 : 2001

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本歯科材料工業協同組合 (JDMA) から工

業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生

労働大臣が制定した日本工業規格である。これによって,JIS T 5504 : 1993は廃止され,この規格に置き

換えられる。

制定に当たっては,国際規格に整合した日本工業規格を作成するため,ISO 1797-2 : 1992, Dental rotary

instruments−Shanks−Part 2 : Shanks made of plastics を基礎として用いた。

JIS T 5504-2には,次に示す附属書がある。

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表

JIS T 5504の規格群には,次に示す部構成がある。

JIS T 5504-1 歯科用回転器具−軸−第1部:金属製

JIS T 5504-2 歯科用回転器具−軸−第2部:プラスチック製

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

T 5504-2 : 2001

歯科用回転器具−軸−

第2部:プラスチック製

Dental rotary instruments−Shanks−

Part 2 : Shanks made of plastics

序文 この規格は,1992年に第1版として発行されたISO 1797-2,Dental rotary instruments−Shanks−Part

2 : Shanks made of plastics を元に,対応する部分について原国際規格を翻訳し,技術的内容を変更すること

なく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲 この規格は,プラスチック材料により作られた歯科用回転器具の軸(以下,軸という。)の

品質,試験方法及び品質管理について規定する。この規格で規定するプラスチック製軸は,1分間当たり5

000回転以下のスピードで使用するものとする。

備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD

(修正している),NEQ(同等でない)とする。

ISO 1797-2 : 1992 Dental rotary instruments−Shanks−Part 2 : Shanks made of plastics (MOD)

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0651 触針式表面粗さ測定器

JIS K 7113 プラスチックの引張り試験方法

JIS T 5504-1 歯科用回転器具−軸−第1部:金属製

備考 ISO 1797-1 : 1992, Dental rotary instruments−Shanks−Part 1 : Shanks made of metals からの引

用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3. 記号及び用語 記号は,図1〜図3とする。各記号の用語を,次に示す。

備考 図2及び図3は,JIS T 5504-1の第1部と一致させるための記載である。

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T 5504-2 : 2001

図1 軸部形式1

図2 軸部形式2及び軸部形式4

図3 軸部形式3

4. 品質

4.1

材料 軸の材料は,プラスチック材料から作られたものとする。プラスチック材料の種類及び処理

は,製造業者の裁量によるものとする。

4.2

寸法 軸の寸法及び寸法許容差は,5.1及び5.2によって測定したとき,図4〜5に適合しなければな

らない。寸法は,mmで表示する。

4.3

表面平滑性 軸の表面平滑性は,図5とし,次の仕様に一致しなければならない。

.00

d1=2.35mm

05

X=最大 0.04mm

d2<d1

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T 5504-2 : 2001

図4 軸部

図5 表面平滑性(図4のB-B断面)

4.4

表面粗さ 軸の長さ (L1) 内の表面粗さは,JIS B 0651によって測定したとき,中心線平均粗さが図

4に適合しなければならない。表面粗さは,μmで表示する。

4.5

引張り強さ 引張り強さは,JIS K 7113によって測定したとき,84N/mm2以上でなければならない。

4.6

耐熱性及び色調安定性 耐熱性及び色調安定性は,5.3によって試験をしたとき,軸は,変形の徴候

を示してはならない。また,テストの後で,色調の変化が認められてはならない。ただし,この仕様は1

回だけの使い捨て器具には適用しない。

4.7

膨張及び化学薬品に対する安定性 軸は,製造業者によって推奨される殺菌又は消毒液で処理した

とき,図4に規定された許容範囲を超えて膨張してはならない。軸は,5.3によって消毒滅菌を行ったとき,

図4に規定された許容範囲に合致しなければならない。寸法の測定は,5.1及び5.2によって行われる。た

だし,この仕様は1回だけの使い捨て器具には適用しない。

4.8

色コード プラスチック製軸の色は,その使用される器具の色コードに合致しなければならない。

5. 試験方法

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T 5504-2 : 2001

5.1

軸の寸法 軸の直径の計測は,定期的に校正されたタングステンカーバイドリングゲージ又は1μm

まで読みとれるマイクロメータを用いて行う。軸の直径 (d1) は,長さ (L1) 全体にわたって計測を行う。

5.2

その他の寸法 その他の寸法の測定は,タングステンカーバイド面をもつゲージ,ノギス,マイク

ロメータ又は工具顕微鏡若しくは投影機を用いて行う。

5.3

耐熱製,色調安定性,膨張及び化学薬品に対する安定性

5.3.1

装置 医療用小形高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)及び乾熱消毒滅菌器

5.3.2

試験方法 試験体の数を各サイズ10個とし,オートクレーブを用いて,蒸気温度132±2℃・蒸気

圧0.2MPaに設定し,30分間高圧蒸気滅菌を行う。又は,蒸気温度136±2℃・蒸気圧力0.22MPaで20分

間高圧滅菌を行ってもよい。また,乾式滅菌は,180±5℃で120分間行うものとする。

6. 品質管理

6.1

軸の形式 軸の形式は,品質管理の目的より,JIS 5504-1 3.軸の種類の形式に示されたように分類

されなければならない。

6.2

欠点 重欠点(1)は,表1に示す。軽欠点(2)は,表1に示されていない寸法とする。

注(1) 重欠点とは,回転器具の操作を妨げるもの。

(2) 軽欠点とは,回転器具の品質を低下させるもの。

表1 重欠点

単位 mm

軸の種類

軸部形式1 >2.35 >1.45 <1.80 <0.85 >1.80

6.3

合格品質水準 (AQL) 合格品質水準は,100単位当たりの欠点数で表示し,その数値を表2に示す。

表2 合格品質水準

軸の種類

重欠点

軽欠点

軸部形式1

関連規格 JIS B 0021 製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公

差表示方式

JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示

JIS T 5207 歯科用リーマ(エンジン用)

JIS T 5501 歯科用回転器具−番号表示法

JIS T 5502 歯科用回転器具−試験方法

JIS T 5503 歯科用回転器具−寸法及び呼び

JIS T 7324 医療用小形高圧蒸気滅菌器

JIS Z 9015-1 計数値検査に対する抜取検査手順−第1部:ロットごとの検査に対するAQL指

標型抜取検査方式

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表

JIS T 5504-2 : 2001 歯科用回転器具−軸−第2部:プラスチック製

ISO 1797-2 : 1992 歯科用回転器具−シャンク−第2部:プラスチック製

シャンク

(I)JISの規定

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の (V)JISと国際規格との技術的差異

項目ごとの評価及びその内容

の理由及び今後の対策

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

内容

項目

番号

JISに同じ。

項目ごとの

評価

MOD/変更 JISを引用。

項目番号

1.適用範囲

2.引用規格

(II)国際規格番号

内容

歯科用回転器具(プラスチ

ック製軸)の品質・試験方

法・品質管理について規

定。

3.記号及び用 L1,L2,L3,L4,d1,d2,s

JISに同じ。

技術的差異の内容

便宜的にJISを引用した。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

項目番号

(II)国際規格番号

内容

(III)国際規格の規定

(IV)JISと国際規格との技術的差異の (V)JISと国際規格との技術的差異

項目ごとの評価及びその内容

の理由及び今後の対策

表示箇所:本体

表示方法:点線の下線

内容

項目

番号

JISに同じ。

項目ごとの

評価

4.品質

材料

寸法

表面平滑性

表面粗さ

引張り強さ

耐熱性及び色調安定性

膨張及び化学薬品に対す

る安全性

色コード

5.試験方法

軸及びその他の寸法,耐熱

性,色調安定性,膨張及び

化学薬品に対する安定性

について規定。

JISに同じ。

6.品質管理

品質管理について規定。

JISに同じ。

技術的差異の内容

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− IDT ······················· 技術的差異がない。

− MOD/追加 ············ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

− MOD/変更 ············ 国際規格の規定内容を変更している。

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− MOD ····················· 国際規格を修正している。

MOD/追加 ISOは高圧蒸気滅菌試験

国内で一般に使用されている滅菌

を136±2℃・0.22MPaで 条件を追加した。

行うが,JISは温度132

±2℃・圧力0.2MPa

(2.0bar) で30分間行うを

追加した。

(I)JISの規定

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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T 5504-2 : 2001

日本歯科材料工業協同組合JIS原案作成委員会 構成表

氏名

(技術担当理事)

(技術委員長)

(第1規格部会長)

(議長)

(委員)

(用語部会長)

(事務局)

亀 水 忠 茂

窪 田 隆 夫

河 合 正 勝

安 達 浩

藤 澤 睦 雄

渡 辺 一 弘

村 松 寛 昭

前 川 市 男

所属

亀水化学工業株式会社

日本歯科材料工業協同組合

株式会社松風

株式会社松風

株式会社東洋化学研究所

株式会社ジーシー

株式会社ジーシー

日本歯科材料工業協同組合

日本歯科医師会・器材部会材料規格委員会 構成表

氏名

(委員長)

(副委員長)

(委員)

長谷川 二 郎

庵 原 靖 之

小 田 豊

長谷川 晃 嗣

宮 川 行 男

加 藤 勇

梶 山 進

河 合 正 勝

野 原 建

渡 辺 一 弘

所属

愛知学院大学歯学部歯科理工学

社団法人日本歯科医師会

東京歯科大学歯科理工学

東京歯科大学歯科理工学

日本歯科大学新潟歯学部先端研究センター

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

株式会社松風

石福金属興業株式会社

株式会社ジーシー

原案作成者又は関係者 構成表

(事務局)

梅 田 昭 夫

三 宅 公 雄

神 成 粛 一

野 口 八九重

小 倉 英 夫

杉 山 勉

勝 木 紘 一

窪 田 隆 夫

安 達 浩

輿 石 嘉 弘

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

日本歯科材料器械研究協議会

日本歯科材料工業協同組合

日本歯科材料工業協同組合

社団法人日本歯科医師会

医療安全用具部会 歯科材料専門委員会 構成表

(委員会長)

氏名

長谷川 二 郎

淺 井 康 宏

庵 原 靖 之

飯 塚 恵 文

井 堂 孝 純

梅 田 昭 夫

小 倉 英 夫

小 田 豊

梶 山 進

勝 木 紘 一

所属

愛知学院大学歯学部

東京歯科大学

社団法人日本歯科医師会

株式会社日本橋徳力松戸事業所

社団法人日本歯科医師会

社団法人日本歯科医師会

日本歯科大学新潟歯学部

東京歯科大学

社団法人日本歯科医師会

日本歯科材料器械研究協議会

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

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T 5504-2 : 2001

(事務局)

氏名

加 藤 勇

河 合 正 勝

窪 田 隆 夫

倉 田 幸 男

佐々木 弥 生

田 中 文 夫

中 嶌 裕

西 川 泰 蔵

野 原 建

三 宅 公 雄

桃 井 保 子

渡 辺 一 弘

宗 像 保 男

所属

社団法人日本歯科医師会

株式会社松風

日本歯科材料工業協同組合

社団法人日本歯科医師会

厚生労働省医薬安全局医療機器審査管理官

昭和薬品化工株式会社

明海大学

工業技術院標準部標準業務課環境生活標準化推進室

石福金属株式会社

社団法人日本歯科医師会

鶴見大学

株式会社ジーシー

工業技術院標準部標準業務課環境生活標準化推進室