2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

Z 3264 : 1998

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによってJIS Z 3264-1985は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触

する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,このような技術的性質を

もつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認に

ついて,責任はもたない。

(1)

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日本工業規格

JIS

Z 3264 : 1998

りん銅ろう

Copper phosphorus brazing filler metals

序文 この規格は,JIS Z 3264-1985(りん銅ろう)を基に,1992年に第2版として発行されたISO 3677 (Filler

metal for soft soldering, brazing and braze welding−Designation) を取り入れて改正した日本工業規格である。

従来からのJISの規定事項に加えて,ISO 3677で規定している“種類の呼び方及び記号”について,その

技術的内容を変更することなく採用し,整合化を図った。

1. 適用範囲 この規格は,ろう付けに使用するりん銅ろう(以下,ろうという。)について規定する。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの規格はその最新版を適用する。

JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則

JIS Z 3900 貴金属ろうのサンプリング方法

JIS Z 3903 りん銅ろう分析方法

3. 種類 ろうの種類は化学成分によって,表1のとおり6種類に分類する。

表1 種類

種類

記号A

記号B(1)

化学成分 (mass%)

温度(参考)

その他の元

素(2)合計

固相線

液相線

ろう付温度

残部

0.2以下

0.2以下

約710 約925

約710 約795

0.2以下

0.2以下

0.2以下

0.2以下

約645 約815

約645 約720

約645 約800

約645 約790

残部

残部

残部

残部

残部

注(1) 記号Bは,ISO 3677による規定で,ろうの記号の表示方法(表示の中にろうの基本成分,化学成分,

固相線温度,液相線温度を記載)である。

(2) その他の元素とは,Pb,Sn,Feなどをいう。

4. 品質 品質は,次による。

a) ろうは,品質が均一で,使用上有害な欠陥があってはならない。

b) ろうの化学成分は,6.の方法によって試験を行ったとき,表1に適合しなければならない。

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Z 3264 : 1998

5. 形状,寸法及び許容差 形状,寸法及び許容差は,次による。

a) ろうの形状は,帯状,線状,棒状,粒状,粉末状及びプリホームとし,帯状はR,線状はW,棒状は

B,粒状,粉末状はP,プリホームはFで表す。

b) 帯状のろうの寸法及び許容差は,受渡当事者間の協定による。

c) 線状及び棒状のろうの径の許容差は,1.0mm〜5.0mmは±3%とする。これ以外の径及びその許容差に

ついては受渡当事者間の協定による。

d) 棒状のろうの長さは1 000mmの場合許容差は±0.5%とする。それ以外は受渡当事者間の協定による。

e) 帯状及び線状のろうは,受渡当事者間の協定によって,長いままコイル巻きにすることができる。

f)

粒状,粉末状及びプリホームのろうの寸法並びに許容差は,受渡当事者間の協定による。

6. 化学分析試験 ろうの化学分析試験は,JIS Z 3903による。

7. 検査 検査は,次による。

a) ろうは,品質,形状及び寸法が4.及び5.の規定に適合しなければならない。ただし,受渡当事者間の

協定によって化学分析試験の一部を省略することができる。

b) その他の一般事項は,JIS H 0321及びJIS Z 3900による。

8. 包装 ろうは,輸送中及び貯蔵中に起こる汚染又は損傷を防ぐために,適切な包装をしなければなら

ない。

9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,ろうの種類(記号),形状及び寸法(帯状は厚さ及び幅,線状は径,

棒状は径及び長さ,粒状及び粉末状は粒度)による。

また,プリホームは,受渡当事者間の協定による。

10. 表示

10.1 ろうには,その包装ごとに次の事項を明確に表示しなければならない。

a) 種類(記号A及び/又は記号Bによる表示とする。)

b) 形状及び寸法

c) 質量(正味質量)

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Z 3264 : 1998

d) 製造番号

e) 製造年月又はその略号

f)

製造業者名又はその略号

10.2 包装には,ろうの使用に際して発生するヒュームなどに対する注意を表示しなければならない。

JIS原案作成委員会 構成表

氏名

(委員長)

(幹事)

(委員)

(事務局)

有 賀 正

柏 木 孝 三

恩 澤 忠 男

林 明 夫

大 嶋 清 治

山 村 修 蔵

雀 部 謙

乾 昌 弘

米 谷 宗 捷

藤 本 潤

渡 辺 治

松 忠 男

堀 泰 治

布 施 俊 明

服 巻 孝

山 下 満 夫

和 田 宏 一

池 原 平 晋

所属

東海大学工学部

田中貴金属工業株式会社素材加工セクション

東京工業大学工学部

通商産業省基礎産業局

工業技術院標準部

財団法人日本規格協会技術部

金属材料技術研究所

乾庄貴金属化工株式会社

橋本貴金属工業株式会社技術開発室

石福金属興業株式会社生産管理部

水野ハンディーハーマン株式会社工業製品本部

株式会社徳力本店

東京ブレイズ株式会社

東神物流株式会社販売部

株式会社東芝重電技術研究所

株式会社日立製作所日立研究所

富士重工業株式会社生産技術研究所

三菱重工業株式会社技術本部

社団法人日本溶接協会