2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
日本工業規格
JIS
Z 4004-1989
医用放射線機器図記号
Graphical Symbols for Medical Radiological Equipment
1. 適用範囲 この規格は,主として医用放射線機器及びその附属品の外部及び内部に表示する図記号に
ついて規定する。
なお,ここに規定した図記号を,回路図,配線図,ブロック図などに使用してもよい。
備考 分類01,02,03及び05に規定した図記号は,医用電気機器に共通して使用されることが望ま
しい。
対応国際規格及び関連規格:18ページに示す。
2. 分類 分類は,次のとおりとする。
01 一般に医用電気機器以外の機器にも使用されているもの。
02 機器の分類に関するもの。
03 安全に関するもの。
04 放射線機器に関するもの。
05 表示,記録,伝送に関するもの。
3. 図記号の用い方 図記号の用い方は,次のとおりとする。
(1) 図記号の大きさを変えてもよいが,できるだけ相似な形にすること。
また,線の太さを変えること,白黒を逆にして用途を区別するなどの応用を行ってもよい。
参考 図記号の部分とそれを表示する周辺部分の色が相違する場合には,図記号の囲いに特定の意味
をもつことがあるため注意すること。
例:下図に示すように,一般接地端子の図記号を円で囲むことによって保護接地端子の図記号になる。
01-22(一般接地)
01-21(保護接地)
(2) 必要がある場合には,図記号に文字又は省略語を併記してその意味を明らかにしてもよい。
また,図記号に番号などを併記して区別してもよい。
(3) 必要がある場合には,二つ以上の図記号又は図記号の要素を組み合わせて使用してもよい。
参考 この場合には,これらの図記号が規定されている意味を失わないように注意すること。
(4) 図記号を色又は光で強調する場合には,次のとおりとする。ただし,図記号として使用する色が規定
されているものについては,その規定に従うこと。
(a) 赤色にすること又は赤く光らせることは,危険又は緊急の意味とする。
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Z 4004-1989
(b) 黄色若しくは黄赤(だいだい)色にすること又は黄色若しくは黄赤(だいだい)色に光らせること
は,注意又は警告の意味とする。
4. 番号,名称及び図記号 番号,名称及び図記号は,次のとおりとする。
01 一般に医用電気機器以外の機器にも使用されているもの
番号
名称
図記号
備考
参考
電源ON
総電源の投入又はそ
の状態を示す。
電源OFF
総電源の遮断又はそ
の状態を示す。
同一押しボタンでON, OFF
ON又はOFFの状態
が持続され,押すご
とにON, OFFが切り
換えられるスイッ
チ。
押している間だけON
押している間だけ
ON状態が持続し,手
を放せば自動的に
OFFになるスイッ
チ。
スタンバイ
機器の機能が使用状
態に達していないこ
とを示す。
部分回路スタンバイ
部分回路又は機能ブ
ロックの最終段階へ
の用意を示す。
部分回路ON
部分回路又は機能ブ
ロックへの,電源の
投入又はその選択を
示す。
部分回路OFF
始動
部分回路又は機能ブ
ロックへの,電源の
遮断又はその非選択
を示す。
動作の開始を示す。
停止
動作の停止を示す。
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Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
緊急停止
休止,中断
入っている位置
ラッチ付き押しボタ
ンスイッチの押され
ている状態を示す。
出ている位置
ラッチ付き押しボタ
ンスイッチの出てい
る状態を示す。
交流
三相交流
中性線の接続点
中性線をもつ三相交流
直流
直流及び交流
保護接地
大地への接続を示
す。追加保護接地端
子にも使用する。
一般接地
大地への接続。
無雑音接地
大地又は電源導線か
らの機器の誤動作の
原因になる雑音を防
止するための特殊接
地系への接地点。
フレーム接続,シャーシ接続
等電位化接続
非常状態において,
作動中の機器を速や
かに停止させるため
の操作部を示す。
永久設置形機器の中
性線の接続点を示
す。
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Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
無段階調整
直線操作。
回転操作のときは
段階調整
直線操作。
段階に応じて区切
る。
回転操作のときは
増加,陽極側
減少,陰極側
校正点
ランプ,点灯,照明
間接照明
低照度照明
温度
温度調節
下げる
上げる
入力
入力状態を示す。
出力
出力状態を示す。
遠隔操作
遠隔操作又は近接操
作の選択を示す。
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Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
近接操作
タイマ
ベル
ブザーを含む。
ゼロ設定
再設定(リセット)
の図記号は次のよう
に示す。
中心設定
手持ちスイッチ
手動調整
自動調整
かみ合わせ
かみ合わせ解除
ロックする,締める
ロックした状態又は
留め金を掛けた状態
も示す。
ロックを解除する,緩める
ロックを解除した状
態又は留め金を外し
た状態も示す。
一方向移動
両方向移動
前後移動
閉回路の自動調整。
操作者から見た場合
の前後移動を示す。
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Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
設定点までの直線移動
05-25との混用に注
意のこと。
直線反復移動
直線状態での繰返し
移動を示す。
設定点からの直線移動
05-26との混用に注
意のこと。
Uターン移動
2方向回転
プリセット位置から
のUターン移動を示
す。
2方向への回転動作
を示す。
低速度
通常走行
高速走行
設定点からの通常走行
設定点からの高速走行
設定点までの通常走行
設定点までの高速走行
送風機
閉じる
開く
光学系の絞り
足踏みスイッチ
開状態
閉状態
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Z 4004-1989
02 機器の分類に関するもの
番号
名称
図記号
備考
参考
クラスII機器
B形機器
BF形機器
除細動器保護があるBF形機器
CF形機器
除細動器保護のあるCF形機器
防滴形
防まつ(沫)形
防浸形
防爆形機器
円の部分は緑色,直
径2cmとし,防爆形
になっている部分に
表示する。
G類防爆形機器
三角形以外の部分は
緑色,幅2cm,長さ
4cm以上の帯状と
し,G類防爆形の部
分に表示する。
03 安全に関するもの
番号
名称
図記号
備考
参考
危険電圧
注意,附属文書参照
詳細が,医用放射線
機器に添付されてい
る附属文書に記載さ
れていることを合わ
せて意味する。
電離放射線
地の色は黄,中心の
円及び扇形の色は赤
紫とする。
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Z 4004-1989
番号
名称
非電離放射線
故障状態
図記号
備考
参考
機器の内部又は外部
からの妨害によっ
て,正常でない状態
になっていることを
示す。
04 放射線機器に関するもの
番号
名称
直接撮影(一般)
図記号
備考
参考
間接撮影
透視
小焦点
中焦点
大焦点
X線管
三極X線管
X線照射中
X線源装置
1枚撮影
連続撮影
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9
Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
シネ撮影
立位透視台
立位撮影台
が(臥)位撮影台
間接撮影台
撮影用自動制御システム
間接撮影カメラ
オーバーテーブル形透視撮影台
アンダーテーブル形透視撮影台
圧迫筒の圧迫準備位置
圧迫筒移動
圧迫状態
圧迫筒退避
散乱線除去グリッド
圧迫筒の圧迫準備位
置を示す。
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10
Z 4004-1989
番号
名称
移動形散乱線除去グリッド
図記号
備考
ブッキー撮影にも使
用する。
参考
散乱線除去グリッドの退避状態
カセッテ撮影
分割連続撮影
縦1枚撮影
縦2分割撮影
横4分割撮影
連続速写
タイミング撮影
フィルム連続送り
スポット撮影(速写)
装置も表す。
フィルム寸法を表示
する。
図記号はそれぞれ縦
2分割,横4分割撮影 Radiographic
の開始位置である
が,縦3分割,横4 and orientation
分割の場合,次のよ
うに表す。
フィルムセ
ットの記号
は,右のよ
うに示す。
供給マガジン
収納マガジン
フィルムチェンジャ,
カセッテチェンジャ
1方向使用を示す。
フィルムチェンジャ,
カセッテチェンジャ
2方向使用を示す
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
11
Z 4004-1989
番号
名称
同時2方向撮影
図記号
備考
参考
交互2方向撮影
拡大撮影
立体撮影
床上式X線管保持装置
天井式X線管保持装置
泌尿器用撮影台
手術台
患者用回転椅子
患者用起倒式椅子
頭部撮影装置
Cアーム形保持装置
Uアーム形保持装置
乳房撮影装置
主制御盤
一般頭部撮影装置を
示す。
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12
Z 4004-1989
番号
名称
X線イメージインテンシファ
イア
一般のイメージイン
テンシファイアを示
す。
入力自動調整付きX線イメー
ジインテンシファイア
自動輝度調整をもっ
たイメージインテン
シファイアを示す。
視野を縮小し,拡大
画像を得る場合を示
す。
図記号
備考
通常視野
X線イメー
ジインテン
シファイア
拡大視野
参考
ゲッタ動作形X線イメージイ
ンテンシファイア
フィルタ
ろ 過
注入器
中心投光器
照射野光表示器
X線可動絞り(開状態)
X線可動絞り(閉状態)
X線可動絞りを開く
動かす可動片を太く
示す。
X線可動絞りを閉じる
動かす可動片を太く
示す。
患者(やせ形)
患者(中肉形)
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13
Z 4004-1989
番号
名称
患者(肥満体)
患者支持部の起倒
矢印方向への移動を
示す。
患者支持部の長手方向移動
矢印方向への移動を
示す。
移動速度が漸次増加
する場合を示す。
矢印方向への移動を
示す。
患者支持部の段階移動
患者支持部(天板)の垂直移
動
患者支持部(天板)における
スライド
図記号
備考
参考
患者支持部の回転
患者支持部のローリング
患者支持部の水平回転
断層撮影装置
患者支持部の軸を中
心とする回転を示
す。
断層撮影開始点への移動
断層撮影試運転
断層撮影動作
裁断面選択
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
14
Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
X線CT装置ガントリの傾斜
X線CT装置ガントリの旋回
陽極の普通回転
陽極の高速回転
電離箱検出器
05 表示,記録,伝送に関するもの
番号
名称
テレビジョン装置
電子画像の画像回転
電子画像の標準状態
電子画像の左右反転
電子画像の上下反転
電子画像の上下・左右反転
電子画像の白黒反転
電子画像輝度検出野
大検出範囲によるテレビジョ
ン輝度自動調整
小検出範囲によるテレビジョ
ン輝度自動調整
図記号
備考
参考
テレビジョンカメラ装
置も含めた画像再生装
置全体の系を示す。
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15
Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
映像装置における輪郭強調
コントラスト
照度
明るさ
カラー
テレビジョンカメラの焦点調
整
テレビジョンカメラのズーム
調整
映像がカラーである
ことの表示。
参考
テレビジョンカメラ
テレビジョンモニタ
フィルム送り
送る方向を矢印で示す。 IEC/878-05-19
フィルム濃度
テープレコーダ
ビデオテープレコーダ
巻取りマガジン
ビデオテープ用の巻
取りマガジンの場合
に使用する。
ロールフィルム用に
も使用する。
供給マガジン
ビデオテープ用の供
給マガジンの場合に
使用する。
ロールフィルム用に
も使用する。
情報伝送系への記録
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16
Z 4004-1989
番号
名称
図記号
備考
参考
情報伝送系からの読出し又は
再生
記録及び再生
マーカ
情報伝送系からの消去
図形記録機
印字機
電子画像のガンマ補正
フィルム番号又は識別記号写
込み
文字に限らず図形,
数字などを打ち出す
装置を示す。
スピーカ
スピーカ/マイクロホン
送話
受話
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17
Z 4004-1989
対応国際規格:
ISO 361-1975 Basic ionizing radiation symbol
ISO 7000-1984 Graphical symbols for use on equipment−Index and synopsis
IEC 417 (1973) Graphical symbols for use on equipment. Index, survey and compilation of the single sheets
IEC 417 A (1974) First supplement
IEC 417 B (1975) Second supplement
IEC 417 C (1977) Third supplement
IEC 417 D (1978) Fourth supplement
IEC 417 E (1980) Fifth supplement
IEC 417 F (1982) Sixth supplement
IEC 417 G (1985) Seventh supplement
IEC 417 H (1987) Eighth supplement
IEC 529 (1976) Classification of degrees of protection provided by enclosures
IEC 601-1 (1988) Medical electrical equipment. Part 1:General requirements for safety
IEC 878 (1988) Graphical symbols for electrical equipment in medical practice
関連規格:JIS T 1001医用電気機器の安全通則
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
18
Z 4004-1989
参考 図記号一覧
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
19
Z 4004-1989
参考 図記号一覧(続き)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
20
Z 4004-1989
参考 図記号一覧(続き)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
21
Z 4004-1989
参考 図記号一覧(続き)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
22
Z 4004-1989
医用X線装置通則JIS Z 4004 原案作成委員会本委員会 構成表
(委員長)
(幹事)
(事務局)
氏名
所属
野辺地 篤 郎
矢 野 太
幾 瀬 純 一
伊 藤 忠
大 出 良 平
尾 内 能 夫
小 泉 祐一郎
小松崎 貢
酒 井 光 明
関 義 孝
成 田 助 清
橋 詰 雅
橋 本 健二郎
橋 本 宏
浜 田 政 彦
平 松 慶 博
深 栖 一
本 田 幸 雄
前 田 勲 男
山 根 巌
山 本 昭
東 常 義
山 口 隆 弘
聖路加国際病院
株式会社田中レントゲン製作所
株式会社東芝医用機器事業部
株式会社島津製作所医用機器事業部
財団法人医療用テレビジョン研究所
癌研究会癌研究所
キヤノン株式会社小杉事業部
株式会社三光レントゲン製作所
株式会社ミクロメディカル
日本医学学術集会振興協会
株式会社東芝那須工場
麻布大学獣医学部
東芝メディカルエンジニアリング株式会社
社団法人日本放射線技術学会
東邦大学医学部
聖母病院放射線科
財団法人早期胃癌検診協会
通商産業省機械情報産業局
工業技術院標準部
株式会社日立メディコ
鶴見大学歯学部
社団法人日本放射線機器工業会
社団法人日本放射線機器工業会
JIS Z 4004 原案調査作成委員会分科会 構成表
(主査)
(事務局)
氏名
所属
成 田 助 清
一 瀬 富左男
門 田 利 彦
北 村 義 明
関 義 孝
芹 沢 克 美
仲尾次 政 剛
中 村 仁
深 栖 一
山 本 一 雄
米 山 弘 光
山 口 隆 弘
株式会社東芝那須工場
株式会社田中レントゲン製作所
キヤノン株式会社光機デザイン室
厚生中央病院放射線科
日本医学学術集会振興協会
横河メディカルシステム株式会社技術管理部
結核予防会結核研究所研修部
株式会社東芝那須工場放射線技術部
財団法人早期胃癌検診協会
株式会社日立メディコ柏工場レントゲン設計部
工業技術院標準部
社団法人日本放射線機器工業会技術部