2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
目
次
ページ
序文 ··································································································································· 1
0.1 表の配列 ······················································································································ 1
0.2 量の表 ························································································································· 1
0.3 単位の表 ······················································································································ 1
0.4 この規格における数値の記述 ··························································································· 2
1 適用範囲························································································································· 3
2 引用規格························································································································· 3
3 名称,記号及び定義 ·········································································································· 3
附属書A(規定)結晶の面及び方向に関する記号 ······································································ 30
(1)
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本計量振興協会(JAMP)及
び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。
これによって,JIS Z 8202-13:2000は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS Z 8000の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS Z 8000-1 第1部:一般
JIS Z 8000-3 第3部:空間及び時間
JIS Z 8000-4 第4部:力学
JIS Z 8000-5 第5部:熱力学
JIS Z 8000-6 第6部:電磁気
JIS Z 8000-7 第7部:光
JIS Z 8000-8 第8部:音
JIS Z 8000-9 第9部:物理化学及び分子物理学
JIS Z 8000-10 第10部:原子物理学及び核物理学
JIS Z 8000-11 第11部:特性数
JIS Z 8000-12 第12部:固体物理学
(2)
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日本工業規格
JIS
Z 8000-12:2016
(ISO 80000-12:2009)
量及び単位−第12部:固体物理学
Quantities and units-Part 12: Solid state physics
序文
この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 80000-12を基に,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
0.1
表の配列
この規格の量及び単位の表は,量を左側のページに配列し,単位を対応する右側のページに配列する。
右のページの2本の横実線の間にある全ての単位は,左側のページの対応する実線の間の量に属する。
左側のページの量を表す番号の下には,括弧を付けて旧規格(JIS Z 8202-13)で規定した項目の番号を
示す。
なお,旧規格にその項目がなかった場合には,“−(ダッシュ)”でそのことを示す。
0.2
量の表
この規格で扱う分野において最も重要な量について,その名称及び記号を示すとともに,ほとんどの場
合に,その定義を併せて示す。これらの名称及び記号は,推奨である。これらの定義は,国際量体系(ISQ)
における量の識別のためであり,左側のページに列挙している。これらの定義は,必ずしも完全なもので
はない。
量のスカラー文字,ベクトル文字又はテンソル文字は,特に定義のために必要な場合に示している。
多くの場合,ある量に対しては一つの名称と一つの記号とを示す。一つの量に対して二つ以上の名称又
は二つ以上の記号を併記し,特に区別をしていない場合には,互いに対等な関係にある。斜体の文字に2
種類の字体がある場合(例えば,ϑ及びθ,φ及びφ,a及びa,g及びg),いずれか一方だけを示している
が,他方は対等に使用できないという意味ではない。このような異なる字体にそれぞれ異なる意味を与え
ないことが望ましい。括弧内の記号は,予備の記号である。したがって,特別の関係の下で主要記号を異
なる意味で用いる場合には,これら予備の記号を用いる。
0.3
単位の表
0.3.1
一般
量に対する単位の名称を,記号及び定義とともに示す。これらの単位の名称は言語によって異なるが,
記号は国際的なものであり,また,全ての言語において同一である。詳細情報については,国際度量衡局
(BIPM:Bureau International des Poids et Mesures)から発行されているSI文書(2006年第8版)及びJIS Z
8000-1を参照する。
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2
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位は,次のように配列している。
a) 一貫性のある国際単位系(SI:Système International d'Unités)を最初に示す。SI単位は,国際度量衡総
会(CGPM:Conférence Générale des Poids et Mesures)で採択されたものである。一貫性のあるSI単位
の使用を推奨する。明示的に記載していない場合であっても,SI接頭語を付した10進の倍量及び分
量を推奨する。
b) 次に,国際度量衡委員会(CIPM:Comité International des Poids et Mesures)若しくは国際法定計量機関
(OIML:Organisation Internationale de Métrologie Légale),又はISO及びIECがSI単位と併用するこ
とを認めている,一部の非SI単位を示す。
これらの非SI単位は,項目内を点線で区切って,SI単位と区別している。
c) 現在CIPMがSI単位との併用を認めている非SI単位は,“換算率及び説明”欄に小さい文字で示して
いる。
0.3.2
次元1の量又は無次元量に関する注意事項
無次元量とも呼ばれる次元1のいかなる量に対しても一貫性のある単位は,数の1,記号は1である。
このような量の値を表すときには,一般に,単位の記号1は明示しない。
例1 屈折率 n=1.53×1=1.53
この単位の記号1の倍量又は分量を示すために接頭語を用いてはならない。接頭語の代わりに,10のべ
き乗を用いることが望ましい。
例2 レイノルズ数 Re=1.32×103
通常,平面角は二つの長さの比として,また,立体角は二つの面積の比として表されることを考慮して,
CGPMは1995年,SI単位においてラジアン(rad)及びステラジアン(sr)を無次元の組立単位とするこ
とを規定した。これは,平面角及び立体角という量は,次元1の組立量とみなせることを意味する。した
がって,ラジアン及びステラジアンの単位は次元1に等しい。これらは省略してもよいし,又は種類が異
なるが同じ次元をもつ量を区別しやすくするために,組立単位の表現に用いてもよい。
0.4
この規格における数値の記述
記号“=”は“〜に完全に等しい”ことを,記号“≈”は“〜にほぼ等しい”ことを,また,記号“:=”
は“〜に定義上等しい”ことを表している。
注記1 対応国際規格では“≈”を用いることになっているが,我が国では“≒”を使用してもよい。
実験的に決定された物理量の数値は,常に測定の不確かさを伴っている。この不確かさは,常に明示す
ることが望ましい。この規格では,不確かさの度合いを次の例のように表している。
例 l=2.347 82 (32) m
この例では,l=a (b) m,すなわち括弧書きで示した不確かさbの数値は,長さlの数値aの最終(及び
最下位)の2桁に当てはまるものと仮定している。この表し方は,bがaの最終桁の標準不確かさ(標準
偏差の推定値)を表している場合に用いる。上に示した数値の例は,長さl(lをメートル単位で表す場合)
の最良の推定数値が2.347 82であること,及び未知のlの値は,標準不確かさである0.000 32 mとl値の
確率分布によって決まる確率とによって,(2.347 82−0.000 32) mと (2.347 82+0.000 32) mとの間にあると
信じられることを意味すると解してよい。
注記2 この規格の対応国際規格ISO 80000-12における基礎物理定数は,“2006年CODATA推奨値”
に記載された基礎物理定数から引用しているがJIS Z 8000-12における基礎物理定数は,
“2014年CODATA推奨値”に記載された基礎物理定数を引用した。CODATAウェブサイト
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3
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
参照:http://physics.nist.gov/cuu/constants/index.html.
1
適用範囲
この規格は,固体物理学の量及び単位に関する,名称,記号及び定義について規定する。また,この規
格は,必要に応じて換算率についても規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 80000-12:2009,Quantities and units−Part 12: Solid state physics(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8000-3 量及び単位−第3部:空間及び時間
注記 対応国際規格:ISO 80000-3,Quantities and units−Part 3: Space and time(IDT)
JIS Z 8000-4 量及び単位−第4部:力学
注記 対応国際規格:ISO 80000-4,Quantities and units−Part 4: Mechanics(IDT)
JIS Z 8000-5 量及び単位−第5部:熱力学
注記 対応国際規格:ISO 80000-5,Quantities and units−Part 5: Thermodynamics(IDT)
JIS Z 8000-6 量及び単位−第6部:電磁気
注記 対応国際規格:IEC 80000-6,Quantities and units−Part 6: Electromagnetism(IDT)
JIS Z 8000-7 量及び単位−第7部:光
注記 対応国際規格:ISO 80000-7,Quantities and units−Part 7: Light(IDT)
JIS Z 8000-9 量及び単位−第9部:物理化学及び分子物理学
注記 対応国際規格:ISO 80000-9,Quantities and units−Part 9: Physical chemistry and molecular
physics(IDT)
JIS Z 8000-10 量及び単位−第10部:原子物理学及び核物理学
注記 対応国際規格:ISO 80000-10,Quantities and units−Part 10: Atomic and nuclear physics(IDT)
3
名称,記号及び定義
固体物理学の量及び単位に関する,名称,記号及び定義は,次による。
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4
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
定義
説明
格子ベクトル
結晶格子を“それ自身に写像す
る”並進ベクトル。
基本格子ベクトル
結晶格子における基本並進ベク
トル。
ここに,n1,n2及びn3:整数
逆格子ベクトル
全ての基本格子ベクトルとの内
結晶学では,量G/2πを用いる場合
積が2πの整数倍数になるベクト
がある。
ル。
これは,内積が整数になるとする
定義に相当する。英文名称として
は,“reciprocal lattice vector”も広
く用いられている。
基本逆格子ベクト
ル
b1,b2,b3 逆格子の基本並進ベクトル。
格子面間隔
隣接する格子面間の距離。
ブラッグ角
ここに, d: 格子面間隔(番号
λ: 放射の波長[JIS Z
8000-7(番号7-3.2)]
n: 整数
反射の次数
結晶学では,量bj /(2π) も用いる
ことが多い。
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5
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
定義
換算率及び説明
メートル
毎メートル
メートル
ラジアン
度
(数の)1
0.3.2参照。
オングストローム(Å),1Å=10−10 m
オングストローム(Å),1Å=10−10 m
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
量
番号
名称
近距離秩序パラメ
ータ
記号
イジング強磁性体において,同一 同様な定義が他の秩序・無秩序現
方向に磁気モーメントをもつ最
象にも適用される。
近接原子対の分率から,反対方向
他の記号も用いることが多い。
の磁気モーメントをもつ最近接
原子対の分率を差し引いたもの。
定義
説明
遠距離秩序パラメ
ータ
イジング強磁性体において,ある
方向の磁気モーメントをもつ原
子の分率と反対方向の磁気モー
メントをもつ原子の分率との差。
原子散乱因子
ここに,Ea: 原子によって散乱
された放射振幅
Ee: 単一の電子によっ
て散乱された放射
振幅
構造因子
ここに, fn: 原子nの原子散乱
因子(番号12-6.3)
xn,yn,zn: その原子の単位胞
内の位置の座標
h,k,l: 附属書Aによる。
バーガースベクト
ル
一つの転位線を取り巻くバーガ
ース回路を閉じるベクトルであ
り,転位の特性を示す。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
(数の)1
メートル
定義
換算率及び説明
0.3.2参照。
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8
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
量
番号
名称
粒子の位置ベクト
ル
記号
イオン又は原子の
平衡位置ベクトル
R0: 平衡状態の粒子の位置ベク
トル[JIS Z 8000-3(番号
イオン又は原子の
並進ベクトル
ここに,R: 粒子の位置ベクト
ル(番号12-8.1)
R0: 粒子の平衡位置ベ
クトル(番号
デバイ・ワラー因子 D,B
定義
説明
r: 粒子の位置ベクトル[JIS Z rを電子に,Rを原子及び他のよ
8000-3(番号3-1.11)]
り重い粒子に用いることが多い。
格子振動のために,回折線強度が
Dを次のように表すこともある。
減少する割合を表す因子。
メスバウワー分光学では,f 因子と
も呼び,f で表すこともある。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
メートル
(数の)1
定義
換算率及び説明
0.3.2参照。
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10
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
波数
定義
説明
ここに, p: 電子気体の準自由
電子の線運動量
[JIS Z 8000-4(番号
ℏ: 換算プランク定数
[JIS Z 8000-10(番
号10-6.2)]
対応するベクトル量k及びqは,
伝ぱ(播)ベクトルという。
kとボルツマン定数記号との区別
が必要なときには,ボルツマン定
数にkBを用いることができる。
区別したいときは,qはフォノン
に,kは電子,中性子などの粒子
フォノンについては,その大きさ
に用いる。
は,
固体物理学では,英語の“angular
ここに, λ: 格子振動の波長 wavenumber”に対応して,“波数”
[JIS Z 8000-3(番号
を“角波数”と呼ぶこともある。
英語においても“angular
wavenumber”を“wavenumber”と
していることもある。
フェルミ波数
フェルミ面上の電子の波数(番号
デバイ波数
固体の振動スペクトルのデバイ カットオフの方法は指定しなけれ
模型におけるカットオフ波数(番
ばならない。
号12-10.1)。
デバイ周波数
固体の振動スペクトルのデバイ カットオフの方法は指定しなけれ
模型におけるカットオフ周波数
ばならない。
[JIS Z 8000-3(番号3-16)]。
デバイ温度
ここに, k: ボルツマン定数
[JIS Z 8000-9(番号
ℏ: 換算プランク定数
[JIS Z 8000-10(番
号10-6.2)]
ωD: デバイ周波数(番号
[2014年CODATA推奨値]
[2014年CODATA推奨値]
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
ラジアン毎メート
ル
単位記号
毎メートル
ラジアン毎秒
毎秒
ケルビン
定義
換算率及び説明
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12
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
(角周波数で表し
(13-13) た)状態密度
記号
定義
説明
角周波数[JIS Z 8000-3(番号
3-16)]の無限小幅の区間に属す
る振動モードの数を,その区間の
ここに,N (ω): ωより小さい角
幅及び体積[JIS Z 8000-3(番号
周波数の振動モ
3-4)]で除したもの。
ードの全個数を,
体積で除した量
グリューナイゼン
係数
マーデルング定数
ここに,αV: 体膨張係数[JIS Z
8000-5(番号
κT: 等温圧縮率[JIS Z
8000-5(番号
cV: 定積比熱容量[JIS
Z 8000-5(番号
ρ: 密度[JIS Z 8000-4
(番号4-2)]
構造が特定されたとき,1-1価イ
オン結晶において,イオン対当た
りの結合エネルギーVb[JIS Z
8000-4(番号4-27.2)]は,αを用
いて次の式で表される。
ここに, e: 電気素量[JIS Z
8000-9(番号9-49)]
ε0: 電気定数[JIS Z
8000-6(番号
a: 特定された格子定
数
1-1価イオン結晶は基本的に,Na+
Cl−のような1価イオンからなる。
結合エネルギーは主にクーロン力
による。
大半の場合,aは,格子面間隔d
(番号12-3)に近い値を採用する。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
秒毎ラジアン毎立
方メートル
単位記号
定義
換算率及び説明
(数の)1
0.3.2参照。
(数の)1
0.3.2参照。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
定義
フォノンの平均自
(13-16.1) 由行程
フォノンの平均自由行程[JIS Z
8000-10(番号10-73)]。
電子の平均自由行
(13-16.2) 程
電子の平均自由行程[JIS Z
8000-10(番号10-73)]。
ここに, N(E): E[JIS Z 8000-4
(番号4-27.4)]
よりも小さいエ
ネルギーの状態
の全個数
V: 体積[JIS Z
8000-3(番号
状態のエネルギー
密度
残留抵抗率
金属については,ゼロ熱力学温度
[JIS Z 8000-5(番号5-1)]に外
挿された抵抗率[JIS Z 8000-6(番
号6-44)]。
ローレンツ係数
ここに, λ: 熱伝導率[JIS Z
8000-5(番号5-9)]
σ: 導電率[JIS Z
8000-6(番号6-43)]
T: 熱力学温度[JIS Z
8000-5(番号5-1)]
説明
状態のエネルギー密度を含む状態
密度は,一般に,電子,その他の
対象など,例えば,フォノンに適
用することができる。
体積当たりの状態の数の代わり
に,物質量当たりの状態の数にも
同様に適用できる。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
メートル
毎ジュール毎立方
メートル
毎電子ボルト毎立
方メートル
オームメートル
ボルト2乗毎ケル
ビン2乗
定義
換算率及び説明
[2014年CODATA推奨値]
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
ホール係数
記号
定義
説明
等方的電気伝導体では,電界の強
さE[JIS Z 8000-6(番号6-10)]
と電流密度J[JIS Z 8000-6(番
号6-8)]との関係は,RHを用い
て,次の式によって表される。
ここに, ρ: 抵抗率[JIS Z
8000-6(番号6-44)]
B: 磁束密度[JIS Z
8000-6(番号6-21)]
物質a,b間の電源 Eab
電圧
物質a,b間の電源電圧[JIS Z 冷接点でVaがVbより高い場合,
8000-6(番号6-36)]。
Eabは正であるとする。
物質a,b間のゼー
ベック係数
ここに,Sa: 物質aのゼーベック
ここに,Eab: 物質a,b間の電源
係数
電圧(番号12-21)
T: 熱接点での熱力学
温度[JIS Z 8000-5
(番号5-1)]
物質a,b間のペル
チェ係数
接点で発生したペルチェ熱の仕
事率を,物質aから物質bに流れ ここに,Πa: 物質aのペルチェ係
る電流[JIS Z 8000-6(番号6-1)]
数
で除したもの。
発生したトムソン熱の仕事率を 電流の方向に温度降下があるとき
電流[JIS Z 8000-6(番号6-1)]
に熱が発生すれば,μ は正である。
及び温度[JIS Z 8000-5(番号
5-1)]差で除したもの。
トムソン係数
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
立方メートル毎ク
ーロン
単位記号
ボルト
ボルト毎ケルビン
ボルト
ボルト毎ケルビン
定義
換算率及び説明
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
18
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
エネルギーレベル
記号
定義
説明
物質の内部のフェルミエネルギ 量子状態のエネルギーは,主にク
ー(番号12-28.1)状態にある電 ーロン力による。
子のイオン化エネルギー。
“エネルギーレベル”という用語
は,電子のエネルギーだけでなく,
電子の状態を表すためによく使わ
無限遠にある静止した電子と特
れる。
仕事関数
イオン化エネルギ
ー
無限遠にある静止した電子と特
実質上,連続的にエネルギーがあ
定されるエネルギーレベル(番号
る区間を占める場合,そのエネル
12-25.1)にある電子とのエネル
ギーレベル全体をエネルギー帯と
ギー[JIS Z 8000-4(番号4-27.4)]
呼ぶ。
の差。
電子親和力
絶縁体又は半導体内で無限遠に
静止する電子と伝導帯の最低レ
ベルにある電子とのエネルギー
[JIS Z 8000-4(番号4-27.4)]の
差。
金属からの熱電子放出の電流密
度J[JIS Z 8000-6(番号6-8)]
は,Aを使って次の式で表され
る。
ここに, T: 熱力学温度[JIS Z
8000-5(番号5-1)]
k: ボルツマン定数
[JIS Z 8000-9(番号
Φ: 仕事関数(番号
リチャードソン定
数
定されるエネルギーレベル(番号
12-25.1)にある電子とのエネル
物質a,b間の接触ポテンシャルの
ギー[JIS Z 8000-4(番号4-27.4)]
差は,次の式で表される。
の差。
ここに, e: 電気素量[JIS Z
8000-9(番号9-49)]
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
ジュール
電子ボルト
ジュール
電子ボルト
アンペア毎平方メ
ートル毎ケルビン2
乗
定義
換算率及び説明
ここに, e: 電気素量[JIS Z [2014年CODATA推奨値]
8000-9(番号9-49)]
ここに, e: 電気素量[JIS Z [2014年CODATA推奨値]
8000-9(番号9-49)]
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
定義
説明
フェルミエネルギ
(13-28.1) ー
金属中のエネルギーレベル(番号
EFは,T=0 Kでの電子一つに対す
12-25.1)のうち,ゼロ熱力学温 る化学ポテンシャルに等しい。
度[JIS Z 8000-5(番号5-1)]に
おいて最も高いもの。
ギャップエネルギ
(13-28.2) ー
伝導帯の最低レベルと充満帯の
最高レベルとのエネルギー[JIS
Z 8000-4(番号4-27.4)]の差。
ドナーイオン化エ
(13-28.3) ネルギー
ドナーのイオン化エネルギー(番
号12-25.3)。
アクセプタイオン
(13-28.4) 化エネルギー
アクセプタのイオン化エネルギ
ー(番号12-25.3)。
フェルミ温度
ここに,EF: フェルミエネルギ
ー(番号12.28.1)
k: ボルツマン定数
[JIS Z 8000-9(番
号9-43)]
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
ジュール
電子ボルト
ケルビン
定義
換算率及び説明
ここに, e: 電気素量[JIS Z [2014年CODATA推奨値]
8000-9(番号9-49)]
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
22
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
定義
電子数密度
体積電子数
伝導帯中の電子の数密度。
正孔数密度
体積正孔数
価電子帯中の正孔の数密度。
固有キャリア密度
体積固有数
ここに, n: 電子数密度(番号
p: 正孔数密度(番号
ドナー数密度
ドナーレベルの数密度。
アクセプタ数密度
アクセプタレベルの数密度。
説明
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
毎立方メートル
単位記号
定義
換算率及び説明
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
有効質量
記号
定義
説明
有効質量は,固体中の電子の運動
の方程式で使用し,その速度とエ
ネルギーレベルとに対応する波
数kに依存する。
ここに, ℏ: 換算プランク定数
[JIS Z 8000-10(番
号10-6.2)]
ε: その電子のエネル
ギー
易動度比
ここに,μn,μp:それぞれ,電子,
正孔の易動度
(番号10-63)]
緩和時間
平衡状態に向かって指数関数的
金属中の電子については,
に減衰するときの時定数[JIS Z
8000-3(番号3-13)]。
ここに, l: 平均自由行程
vF: フェルミ面上の電
子の速さ
キャリアの寿命
半導体中のキャリアのうち,少数
を占める型の再結合又はトラッ
プの時定数[JIS Z 8000-3(番号
拡散距離
交換積分
ここに, D: 拡散係数[JIS Z
8000-9(番号9-45)]
τ: 寿命[JIS Z 8000-3
(番号3-7)]
物質中の近接電子のスピン間の “交換積分”に類似する“クーロ
相互作用エネルギーのうち,電子
ン積分”の場合には,記号Jを用
波動関数の重なり合いから生ず
いる。
る部分。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
キログラム
単位記号
(数の)1
秒
メートル
ジュール
電子ボルト
定義
換算率及び説明
0.3.2参照。
ここに, e: 電気素量[JIS Z [2014年CODATA推奨値]
8000-9(番号9-49)]
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
26
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
番号
量
名称
記号
定義
説明
キュリー温度
強磁性体の臨界温度[JIS Z
8000-5(番号5-1)]。
ネール温度
反強磁性体の臨界温度[JIS Z
8000-5(番号5-1)]。
超伝導転移温度
超伝導体の臨界温度[JIS Z
8000-5(番号5-1)]。
熱力学的臨界磁束
(13-37.1) 密度
第1種の超伝導体では,Bcは超伝
導性が消滅する臨界磁束密度であ
ここに, Gn,Gs: それぞれ通常
る。
の伝導体及び
記号Bc3は,表面超伝導性が消滅す
超伝導体の磁
る臨界磁束密度である。
束密度[JIS Z
8000-6(番号
6-21)]零にお
けるギブズエ
ネルギー[JIS
Z 8000-5(番号
μ0: 真空の透磁率
(番号6-26.1)]
V: 体積[JIS Z
8000-3(番号
下限臨界磁束密度
第2種超伝導体の場合に,この超
伝導体に侵入する磁束[JIS Z
8000-6(番号6-22.1)]の磁束密
度[JIS Z 8000-6(番号6-21)]の
しきい(閾)値。
上限臨界磁束密度
第2種超伝導体の場合に,バルク
超伝導性が消滅する磁束密度
[JIS Z 8000-6(番号6-21)]のし
きい(閾)値。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
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Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
固体物理学
番号
名称
単位記号
ケルビン
テスラ
定義
換算率及び説明
ウェーバ(Wb)については,番号
12-41.a参照。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
28
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
固体物理学
量
番号
名称
超伝導体エネルギ
ーギャップ
超伝導体の禁制エネルギー帯
[JIS Z 8000-5(番号5-20.1)]の
幅。
ロンドン侵入深さ
作用磁界が半無限超伝導体の平
らな表面に平行に存在する場合,
磁界は次の式によって超伝導体
に透過する。
ここに, B: 磁束密度[JIS Z
8000-6(番号6-21)]
x: 表面からの距離
[JIS Z 8000-3(番号
コヒーレンス長
超伝導体内部において,外乱の影
響が及ぶ距離[JIS Z 8000-3(番
号3-1.9)]。
ゼロ熱力学温度[JIS Z 8000-5(番
号5-1)]において,
ランダウ−ギンツ
ブルグ数
記号
定義
説明
ここに,λL: ロンドン侵入深さ
(番号12-39.1)
ξ: コヒーレンス長
(番号12-39.2)
磁束量子
ここに, h: プランク定数[JIS [2014年CODATA推奨値]
Z 8000-10(番号
e: 電気素量[JIS Z
8000-9(番号9-49)]
ここに,Φ0: 磁束量子(番号 [2014年CODATA推奨値]
ジョセフソン定数
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
29
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
単位
番号
固体物理学
名称
単位記号
ジュール
電子ボルト
メートル
(数の)1
ウェーバ
毎ウェーバ
定義
換算率及び説明
ここに, e: 電気素量[JIS Z [2014年CODATA推奨値]
8000-9(番号9-49)]
0.3.2参照。
2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。
30
Z 8000-12:2016 (ISO 80000-12:2009)
附属書A
(規定)
結晶の面及び方向に関する記号
結晶の面及び方向を表すための記号は,次のとおりとする。
h1, h2, h3又はh, k, l
:ミラー指数
(h1, h2, h3) 又は (h, k, l)
:単一の格子面又はそれに平行な格子面の全体
h
1
h
2
h
3
h
k
又は
l
:指定の格子面と対称性が等価な格子面の全体(のベクトル表示)
{h1, h2, h3} 又は {h, k, l}
[u, v, w]
:格子面に垂直な方向
〈u, v, w〉
:指定の格子面に垂直な方向と対称性が等価な方向の全体(の行ベクトル)
注記1 括弧内の文字記号を数値に置き換える場合には,対応国際規格では,“通常,コンマは省略す
る。”と規定しているが,この規格では,通常,コンマは省略して半角空白文字を挿入するこ
ととする。
注記2 h, k又はlの数値に負の値がある場合には,通常,例えば,( 1 1 0
)のようにその負の数値
の上に線を引いて示す。結晶格子面において,方向を示すベクトルは ( u v w ) のように,最
も簡単な整数の組として括弧を用いて表す。値が負の場合−1でなく1 のように数字の上に
線を引いて表す。
参考文献
[1] JIS Z 8000-1 量及び単位−第1部:一般
注記 対応国際規格:ISO 80000-1,Quantities and units−Part 1: General(MOD)
[2] CODATA 2014,http://physics.nist.gov/cuu/Constants/
[3] SI文書 SI文書第8版(2006),独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合センター
http://www.nmij.jp/library/units/si/R8/SI8J.pdf
注記 対応国際文書:The International System of Units (SI), 8th edition (2006), BIPM, Sevres, France
http://www.bipm.org/utils/common/pdf/si̲brochure̲8̲en.pdf