page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

Z 8108-1984

音響用語(録音・再生)

Glossary of Acoustical Terms

(Sound Recording and Sound Reproducing)

1. 適用範囲 この規格は,音響の録音及び再生に関する主な用語について規定する。

2. 用語及び意味 用語及び意味は,次のとおりとする。

なお,参考として対応英語を示す。

備考1. 二つ以上の用語を並べた場合は,その順序に従って優先使用する。用語に角括弧を付けた部

分は,省いてもよい。

2. 用語の読みが紛らわしいものについては,用語の下に括弧書きで読みを示す。

3. 用語の意味の中に太字で示された用語は,この規格に集録されているものである。

番号

用語

意味

対応英語(参考)

録音

音の信号を再生することを目的として,録音

媒体の状態又は形状を入力信号に対応するよ

うに変化させて記録すること。

再生

録音媒体に記録した音の信号を取り出すこ

と。

モノ録音

一つの録音媒体に,単一のチャネルの録音を

すること。

ステレオ録音

立体音再生を目的として,一つの録音媒体に

複数のチャネルの録音をすること。

マルチトラック録音

マルチチャネル録音

テープの長さ方向に平行して複数のトラック

を設ける録音。

備考 隣接するトラックの録音方向が反

対であってもよい。

複数のチャネルを同時に用いる録音。通常,3

チャネル以上のものをいう。

同期録音

映像又はあるチャネルの音に同期させて,他

のチャネルに音を録音すること。

ダビング

複製

録音された二つ以上の信号を組み合わせて再

録音することによって,合成した録音を得る

こと。

録音されている信号のすべて,又は一部を1

個又は複数個の他の録音媒体に移す操作。

録音ヘッド

電気信号を録音媒体の状態の変化に変える変

換器。

再生ヘッド

録音媒体の状態の変化を電気信号に変える変

換器。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

Z 8108-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

等化

(とうか)

録音系又は再生系に存在する特性変化を補償

する目的で,系の振幅又は位相の周波数特性

に変更を加えること。

プリエンファシス

録音に際して,録音される信号の振幅又は位

相の周波数特性に強調を加えること。

デエンファシス

再生に際して,プリエンファシスされた信号

の振幅又は位相の周波数特性を元の特性に復

元する操作。

録音特性

各周波数について一定の入力を録音系に加え

たとき,録音媒体上に現れる形状又は状態の

変化量の周波数に対する特性。

再生特性

録音媒体の形状又は状態の変化量によって生

じる再生系の周波数特性。

基準レベル

録音媒体の再生出力が飽和しないように,目

安として定めたレベル。例えば,ディスクレ

コードでは速度振幅,磁気録音テープでは磁

束で示す。

変調雑音

磁気録音で,信号を録音することによって発

生する雑音成分のうち,高調波及び混変調成

分以外の成分。

チャネルセパレーション

ある回路の出力端における基準出力レベル

と,基準出力レベルにおいて動作している別

の回路から,その回路に混入する不要成分と

の,出力端におけるレベル差。

備考 基準出力レベルとは,基準レベル

で録音された信号を,再生装置か

らの出力が,飽和しないように,

とりだすためのめやすとして,定

めたレベルをいう。

漏話,

クロストーク

ある回路の出力端における基準出力レベル

と,基準出力レベルにおいて動作している別

の回路に漏れる信号出力成分との,両出力端

におけるレベル差。

ワウ

録音,再生の過程で再生信号に生じた周波数

の変動のうち,その変動の周波数が10Hz以

下のもの。

フラッタ

録音,再生の過程で,再生信号に生じた周波

数の変動のうち,その変動の周波数が10Hz

を超えるもの。

ドリフト

録音再生系における録音媒体送り機構の,規

定された動作速度からの緩慢な変動及び偏

差。

ノイズリダクション

録音,再生の過程で,録音媒体から発生する

雑音を減じる操作。

標本化

標本化周波数

量子化

連続的に変化する信号(アナログ信号)から,

あらかじめ設定した時刻ごとに瞬時の値を取

り出す操作。通常は一定時間間隔ごとに行う。

1秒間当たりの標本化の回数。

標本化した信号の値を,ある単位量を基本と

する離散的な値(整数値)に変換する操作。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

Z 8108-1984

番号

用語

量子化雑音

ビット

意味

対応英語(参考)

量子化された波形の,原波形に対する誤差に

よって生じる雑音。

情報量の単位で,一つの2進数字のけたを表

す。

備考 バイナリディジット (binary digit)

を縮めたもの。

符号

量子化した値を整数値の組合せで表したも

の。

ワード

符号化

符号の組合せによって作った情報。

備考 一般的に2進数で表現する。

量子化した値を符号にする操作。

パルス符号変調方式,

音の信号を符号化し,パルスの形の電気信号

に変換すること。

符号誤り検出や誤り訂正などの目的で,本来

の音の符号に余分に付加する符号。

冗長符号

(じょうちょうふごう)

ビット誤り

符号を構成するビットが,伝送,再生などの

過程で損傷を受け,元のビットの値と異なっ

たものとなること。

符号誤り

バースト誤り

伝送や再生の過程でビット誤りが発生し,元

の符号と異なった符号となること。

2個以上の符号に連続して誤りが生じるこ

と。

ワード誤り率

単位時間内で誤ったワードの数と,その時間

内で取り扱ったワードの全数との比。

ビット誤り率

単位時間内で誤ったビットの数と,その時間

内で取り扱ったビットの全数との比。

符号誤り検出

符号化された信号の誤りの有無を検出する操

作。

誤り訂正

符号化された信号の誤りを正しい値に復元す

る操作。

誤り補正

符号化された信号の誤りを,正しい値に近似

させる操作。

[誤り]検査符号

符号化された信号以外に用いる冗長符号の

うち,誤りの検出に用いる符号。

誤り訂正符号

誤り訂正を目的として構成された冗長符号。

誤り検出を行う。

インターリーブ

記録する符号(誤り訂正符号,誤り検査符号

などを含む。)の順序を,定められた規則に従

って入れ替える操作。

ミューティング

出力を瞬時に零又は低いレベルに減衰させる

操作又は機構。

ディザー

レコード

ディスクレコード

テープレコード

量子化雑音を聴感的に目立たなくするため,

量子化する前の信号にあらかじめ加える雑

音。

信号を記録した録音媒体の総称。

円盤に信号を記録したレコード。

磁気録音テープに信号を記録したレコード。 tape record, recorded tape

テストレコード,

テストディスク

レコードプレーヤの試験又は測定に用いる

ディスクレコード。通常,周波数特性測定用

などの名称を付けて用途を区別する。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

Z 8108-1984

番号

用語

テストテープ

円盤録音,ディスク録音

円盤録音機,

ディスク録音機

速度振幅

円盤録音を行う装置。

カッター針先が正弦運動をしている場合の1

正弦周期の中の最大速度。ディスクレコード

の録音レベルを表す尺度として用いる。

備考 単位記号はcm/s

横波録音

(よこなみろくおん)

溝の変調振動の方向が,録音媒体の進行方向

に対して直角で,かつ録音媒体の表面に対し

て平行となる円盤録音。

溝の変調振動の方向が,録音媒体の表面に対

して垂直となる円盤録音。

高低録音

(こうていろくおん)

定振幅録音

定速度録音

溝の振幅と入力正弦波信号の振幅との比が,

周波数の変化に逆比例するような特性をもつ

円盤録音。

垂直録音角

カッター針の縦の振動方向が,ラッカー盤の

垂線に対してなす角。

カッターヘッド

カッター針,

(かったーばり),

録音針

(ろくおんばり)

ラッカー盤

電気信号を加えて,カッター針を駆動し,ラ

ッカー盤を切削することによってこれに溝を

形成する録音ヘッド。

ラッカー盤に溝を切削するために用いる針。 cutting stylus,

意味

対応英語(参考)

テープレコーダの試験又は測定に用いるテ

ープレコード。

円盤状の録音媒体に,機械的に録音すること。 disk recording

溝の振幅と入力正弦波信号の振幅との比が,

周波数に無関係に一定であるような特性をも

つ円盤録音。

円盤録音に用いる円盤状の録音媒体。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

Z 8108-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

(みぞ)

ディスクレコードの表面に刻まれた,変調又

は無変調のV字形断面の溝。

録音溝

(ろくおんみぞ)

ディスクレコードで,変調された溝。

溝幅

(みぞはば)

無音溝

(むおんみぞ)

ディスクレコードで,半径方向にみたディス

ク表面の溝の幅。

ディスクレコードで,無変調の溝。

導入溝

(どうにゅうみぞ)

送り溝

(おくりみぞ)

導出溝

(どうしゅつみぞ)

最終溝

(さいしゅうみぞ)

マーカースペース

ディスクレコードの外周から始まるピッチ

の大きい無音溝。

ディスクレコードの録音部分を区別するた

め,ピッチを大きくした溝。

ディスクレコードの最終溝につながるピッ

チの大きい無音溝。

ディスクレコードの導出溝に続く円形の無

音溝。

ディスクレコードで,送り溝のある環状の空

白部分。

内抱角

(ないほうかく)

ディスクレコードの溝壁面が対向する角度。

溝底半径

(みぞそこはんけい)

ラッカー原盤,

ラッカーマスタ

ディスクレコードで,溝の底の曲率半径。

ディスクレコード製造過程で,最初に音の信

号を切削したラッカー盤。

ディジタルオーディオデ

ィスク,

一定角速度録音,

音の信号を符号に変換して記録したディス

クレコード。

円盤状記録媒体に回転数一定で情報を記録す

ること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

6

Z 8108-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

一定線速度録音,

円盤状記録媒体に線速度一定で情報を記録す

ること。

ターンテーブル,ホノモータ及びピックアッ

プによって構成されるディスクレコード再

生用の機械機構。

[ディスク]レコードプ

レーヤ,

円盤再生機

ホノモータ

ディスクレコードプレーヤで,ターンテーブ

ルを駆動する電動機。

ターンテーブル

再生針

(さいせいばり)

針圧

(しんあつ)

円盤録音機又はディスクレコードプレーヤ

で,ラッカー盤又はディスクレコードを載せ

る回転盤。

溝から信号を再生するための針。

ピックアップを静止したディスクレコード

上の使用位置に置いたとき,針がディスクレ

コード面に垂直に加える力。

慣習的に針先で測った質量(単位g)で表す。

ディスクレコード平面上で,トーンアームの

水平回転軸中心から測って,再生針先端まで

の距離がターンテーブルの回転軸中心までの

距離を超える値。

オーバーハング

オフセット角

再生針先端とトーンアームの水平回転軸中心

とを結ぶ直線と,再生針先端の振動が描く曲

面上,変位がないとき再生針先端が,位置す

る点で立てた法線とを,それぞれディスクレ

コード面に投影したとき,両者のなす角。上

から見て時計方向に測る。

トレーシングひずみ

ディスクレコードの再生に際して,再生針と

カッター針の先端形状が相違するため,再生

針先の軌跡がカッター針のそれと一致しない

ことによって生じる非直線ひずみ。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

Z 8108-1984

番号

用語

意味

水平トラッキングエラー

横波録音されたディスクレコードの再生に

際して,再生針先端の動きがディスク面上を

水平にたどる円弧上の任意の位置で,針先端

の変位がない状態でとった接線が,同じ針先

端位置を通るディスクの半径方向に対してな

す角。

垂直トラッキングエラー

垂直録音されたデイスクレコードの再生に

際して,再生針とそれを支持する機構を含む

ディスクに垂直な面内で再生針先端が描く円

弧上で,針先端とディスクとの接触点でとっ

た接線が,同じ針先端位置を通るディスク面

の垂線に対してなす角と,そのディスクに関

する垂直録音角との差の角。

トラッキングアビリティ

再生針先がディスクレコードの溝を正しく

たどる能力を示す目安。慣習的に再生針先が

定められたテストレコードの溝の両壁に常

に接触を保ち続けるのに必要な最小針圧(単

位g)で表す。

ピックアップ

ディスクレコードから電気信号を取り出す

ための装置。ピックアップヘッドとトーンア

ームとからなる。

トーンアーム

ピックアップにおいて再生ヘッドを保持す

る機構。

ピックアップヘッド

ピックアップカートリッ

溝の変調によって駆動され,機械的な信号入

力を電気的な信号出力に変換する再生ヘッ

ド。

交換可能なピックアップヘッド。

ムービングマグネットピ

ックアップ

運動する磁石に近接して置かれたコイルをも

ち,コイルに電圧が生じることを利用する再

生ヘッドをもつピックアップ。

対応英語(参考)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

8

Z 8108-1984

番号

用語

意味

ムービングコイルピック

アップ

磁界中に置かれたコイルが運動して,起電力

を生じることを利用する再生ヘッドをもつ

ピックアップ。

バリアブルレラクタンス

ピックアップ

磁界中に置かれた強磁性の可動部分が運動し

て,固定コイルに電圧が生じることを利用す

る再生ヘッドをもつピックアップ。

光ピックアップ

光を用いて記録媒体から信号を取り出し,電

気信号に変換する再生ヘッドをもつピック

アップ。

コイルに交差する磁束の変化を利用する再生

ヘッドをもつピックアップの総称。

マグネチックピックアッ

圧電ピックアップ

圧電気を利用する再生ヘッドをもつピック

アップの総称。

備考 使用する材料によって,クリスタ

ルピックアップ,セラミックピッ

クアップなどがある。

コンデンサピックアップ

静電容量が変わることを利用する再生ヘッド

をもつピックアップ。

ランブルノイズ

ディスク録音又はディスクレコードの再生

で,機械的振動が原因となって再生音に重畳

される低周波雑音。

サーフェスノイズ

ディスクレコードの再生で,溝壁面の不規則

な凹凸などによって発生する雑音。

磁気録音

音の信号を,強磁性の録音媒体の磁気変化と

して録音すること。

磁気録音機

磁気録音を行う装置。通常,再生機能を備え

ている。

磁気再生機

録音媒体の磁気変化を電気信号又は音の信号

に変える装置。

テープレコーダ

録音媒体に磁気録音テープを用いる磁気録

音機。

ディジタルオーディオテ

ープレコーダ,

音の信号を符号に変換して記録するテープ

レコーダ。

長手方向磁化

磁気録音で,録音媒体又は録音ヘッドの進行

方向と平行に与えられる磁化。

幅方向磁化

磁気録音で,録音媒体の長手方向と厚み方向

に垂直な方向に与えられた磁化。

厚み方向磁化,

垂直方向磁化

理想[磁気]再生ヘッド

磁気録音で,録音媒体の厚み方向に与えられ

る磁化。

残留磁気及びヘッドの損失がない磁気再生ヘ

ッド。

表面磁束密度,

表面磁気誘導

短絡磁束

磁気記録媒体の表面に垂直な方向の自由空間

における磁束密度。

長手方向磁化方式で録音された媒体におい

て,磁位差のある2点間を無限大の透磁率を

もつ磁性体で短絡したとき,その磁性体を通

過する磁束の総数。

備考 単位記号は,Wb。

対応英語(参考)

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

9

Z 8108-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

磁気厚み損失

磁気録音で,磁性層の厚みによって発生する

損失。

スペーシング損失

磁気録音で,録音媒体の磁性面と再生ヘッド

表面との間にできるすきまによって発生する

損失。

[ヘッド]ギャップ損失

磁気録音で,再生ヘッドのヘッドギャップが

有限の値をもつことによって発生する損失。

磁気転写

磁気記録媒体に記録された信号が,近接して

置かれたその媒体の他の部分又は他の媒体に

写ること。

[磁気]消去

磁気記録媒体に記録された信号を取り除く操

作。

重ね記録

記録された信号を消去せず,その上に新しく

信号を記録する方法。

磁気バイアス

磁気録音で,録音に際し信号磁界に重ね合わ

せる直流又は高周波の磁界。

消磁器

磁気録音媒体,磁気ヘッドなどに残留する磁

気を消去する装置。

テープデッキ

テープレコーダのテープ駆動機構,磁気ヘッ

ド,操作部などからなる部分。

キャプスタン

テープレコーダで,磁気録音テープを摩擦に

よって走行させる回転体。

テープガイド

テープを定められた経路に従って正確に走行

させるための支柱又はピン。

テープテンション

テープ駆動機構で,テープの始動時,停止時

又は走行時にテープの長さ方向に加わる張

力。

磁気ヘッド

磁気録音機において録音媒体の磁気的状態を

変化させる部分。

磁気録音ヘッド

録音に用いる磁気ヘッド。電気信号を磁束の

変化に変え,録音媒体上に磁気的記録を生じ

させる。

磁気再生ヘッド

再生に用いる磁気ヘッド。録音媒体上の磁気

的記録を電気信号に変換し取り出す。

[磁気]消去ヘッド

磁気録音された信号を磁気的に消す磁気ヘッ

ド。

[磁気]録再ヘッド

録音ヘッドと再生ヘッドの機能を兼ね備え

た磁気ヘッド。

[磁気]録再コンビネー

ションヘッド

薄膜ヘッド

バルクヘッド

磁気抵抗ヘッド,

MRヘッド

ヘッドギャップ

インライン

一つのヘッドケース内に録音ヘッドと再生

ヘッドを組み込んだ磁気ヘッド。

磁性及び導電性薄膜で構成した磁気ヘッド。 thin film head

固体状や薄板状の磁性材料をコアに使用した

磁気ヘッド。

磁気抵抗効果を利用した磁気再生ヘッド。

磁気ヘッドを形成する両磁間のすきま。

マルチトラック録音用磁気ヘッドを構成す

る複数の素子ヘッドのヘッドギャップが一直

線上にあること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

10

Z 8108-1984

番号

用語

意味

対応英語(参考)

アジマス角

録音又は再生のヘッドギャップの中心線が

相対進行方向に対してなす規定の角度。

アジマス損失

アジマス調整

テープ速さ

録音再生の両ヘッド間のアジマス角のずれに

よって発生する損失。

アジマス角を調整する操作。

[録音]トラック

トラック幅

トラックピッチ

記録密度

線記録密度

[録音]トラック密度

面記録密度

単位幅当たりのトラック数。

磁気録音テープ

プラスチックのテープの片面に磁性体の皮膜

を設けた録音媒体で,磁気録音に用いるもの。 magnetic sound recording tape

エンドレスループ

カートリッジ[テープ]

帯状の磁気録音テープの両端を互いに接続

して無終端状としたもの。

1個のハブにエンドレスループ状に磁気録音

テープを巻き,これを1個のケースに収納し

たもの。

カセット[テープ]

リーダーテープ

バックコートテープ,

バックトリートメントテ

ープ

磁気録音フィルム

映画フィルム用ベースに磁性体の皮膜を設け

た録音媒体。

オリジナルテープ

磁気録音過程で,最初に録音された録音済み

の磁気録音テープ。

マスターテープ

目的とする音を作るのに必要なすべての編集

作業を終了し,完成した最初の録音済みの磁

気録音テープ。

サブマスターテープ

マスターテープから複製した録音済みの磁

気録音テープ。

マザーテープ

マスターテープから複製して編集などの手

を加えた録音済みの磁気録音テープ。

録音又は再生時に,磁気録音テープが走行す

る速さ。

磁気録音テープ上を録音ヘッドが通過する

ことによって磁化された帯状の部分。

録音トラック1本の幅。

記録媒体の幅方向の単位長さ当たりのトラッ

ク数の逆数。

記録媒体の単位量当たりに記録された情報

量。通常,単位量当たりのビットの数で表す。 packing density

一つのトラックの長さに関する記録密度。通

常,単位長さ当たりに記録されるビットの数

で表す。

面積に関する記録密度。通常,単位面積当た

りに記録されるビットの数で表す。

同一平面上に並べられた,又は同軸上に重ね

られた供給用及び巻取用のリール(又はハブ)

に磁気録音テープを巻き,それらを一つのケ

ースに収納したもの。

リール又はハブに巻き込むために用いる磁

気録音テープの始端及び終端の部分。

備考 始端部分をリーダ,終端部分をト

レーラと呼ぶことがある。

走行性を良くしたり,帯電を防ぐ目的の物質

を磁性体の皮膜と反対側の面に塗布した磁気

録音テープ。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

11

Z 8108-1984

番号

用語

意味

プリントマザーテープ

テープレコードを複製によって製造する際

に,元として用いる録音済みの磁気録音テー

プ。

ブランクテープ

録音されていない磁気録音テープ。

キャリブレーションテー

リファレンステープ

磁気録音機の再生系の特性を調整するための

信号を録音した磁気録音テープ。

磁気録音機において,録音系の特性の調整,

磁気録音テープ間の特性比較に用いる無録音

の磁気録音テープ。

バイアス磁界によって磁気記録媒体が磁化さ

れるために生じる雑音。

[テープ]バイアスノイ

テープヒスノイズ

ドロップアウト

ハブ

磁気録音テープが走行する際,磁気ヘッドと

の摩擦などに起因して発生する高域の連続的

な雑音。

磁気録音された信号の瞬時的な欠落。

フランジ

リール

光学録音

光学録音機

光学録音を行う装置。

光学再生機

光学録音された信号を電気信号又は音の信号

に変える装置。

光学録音ヘッド

光学録音機において,電気信号を光量の変化

に変える録音ヘッド。光源,レンズ系及び光

変調器からなる。

光学再生ヘッド

光学再生機において,光量変化を電気信号に

変換する再生ヘッド。光源,レンズ系及び光

電変換器からなる。

面積式録音

サウンドトラックの横幅を透明部と不透明

部とに分け,各瞬時における透明部の幅が電

気信号の振幅に対応して変化するようにした

光学録音。

濃淡式録音

サウンドトラックの各瞬時における透明度

が,電気信号の振幅に対応して変化するよう

にした光学録音。

光弁

(こうべん)

光学録音機において,光路の断面積又は透過

率を変化させることによって,サウンドトラ

ック上に到達する光量を変化させる部分。

サウンドトラック

映画フィルムで音の信号を記録した部分。

磁気録音テープ,磁気録音フィルムなどを巻

き付ける円筒状の巻き枠。

ハブ上に巻かれた磁気録音テープ,磁気録音

フィルムなどを保護するために,ハブの両側

又は片側に取り付けられた平板状の円盤。

ハブとフランジとを一体構造としたもの。

音の信号を映画フィルムに濃淡変化又は面積

変化として録音すること。

対応英語(参考)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

12

Z 8108-1984

原案作成委員会 構成表

氏名

(委員長)

(幹事)

伊 藤

所属

早稲田大学理工学部

○ 吉 川 昭吉郎

長岡技術科学大学工学部

○ 竹ヶ原 俊 幸

日本放送協会総合技術研究所

○ 伊 藤 福 蔵

日本電子機械工業会

○ 卯 木

工業技術院標準部

○ 小 倉 敬一郎

日本電子機械工業会

狩 野 政 男

ソニー株式会社

○ 菊 田 俊 雄

日本レコード協会

城 戸 健 一

東北大学応用情報学研究センター

○ 小 西 睦 男

武蔵工業大学工学部

境 久 雄

尚美音楽短期大学

阪 元 楢 次

松下電器産業株式会社

菅 原 淳 夫

財団法人日本規格協会

鈴 木 誠 史

郵政省電波研究所

中 島 平太郎

アイワ株式会社

二階堂 誠 也

日本放送協会放送科学基礎研究所

○ 藤 田

上野学園大学音楽学部

○ 松 岡

トリオ株式会社

三 浦 種 敏

東京電機大学工学部

三 浦 甫

工業技術院電子技術総合研究所

○ 山 室

パイオニア株式会社技術研究所

後 藤 健 次

社団法人日本音響学会

○印は小委員会委員を兼ねる。