2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

Z 8125:2004

まえがき

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本印刷産業連合会(JFPI)から,

工業標準化原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

(1)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

Z 8125:2004

ページ

1. 適用範囲 ························································································································ 1

2. 引用規格 ························································································································ 1

3. 表記法 ··························································································································· 1

a) 番号の表記 ····················································································································· 1

b) 用語の表記 ···················································································································· 1

c) 定義の表記 ····················································································································· 2

4. 分類 ······························································································································ 2

5. 用語及び定義 ·················································································································· 3

00. 基本(一般) ················································································································ 3

01. フォント情報管理 ·········································································································· 4

02. フォントメトリク ·········································································································· 6

03. フォント形状表現 ·········································································································· 8

04. レンダリングに用いるフォント情報処理············································································ 10

05. フォント生成系 ············································································································ 11

06. フォントデザイン ········································································································· 12

07. 組版要素 ····················································································································· 14

08. 製版,面付 ·················································································································· 23

09. 製本 ··························································································································· 30

10. 記述言語,符号化方式 ··································································································· 39

11. 文字種 ························································································································ 41

12. 文書構成要素 ··············································································································· 43

13. 原稿 ··························································································································· 45

14. 校正 ··························································································································· 48

(2)

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

日本工業規格

JIS

Z 8125:2004

印刷用語 ― デジタル印刷

Graphic arts -- Glossary -- Digital printing terms

1. 適用範囲 この規格は,デジタル印刷技術に関連して用いる主な用語及びその定義について規定する。

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語

JIS X 4051 日本語文書の行組版方法

JIS X 4153 文書スタイル意味指定言語(DSSSL)

備考 ISO/IEC 10179がこの規格に一致している。

JIS X 4154 標準ページ記述言語SPDL

備考 ISO/IEC 10180がこの規格に一致している。

JIS X 4161 フォント情報交換 第1部 体系

備考 ISO/IEC 9541-1がこの規格に一致している。

JIS X 4162 フォント情報交換 第2部 交換様式

備考 ISO/IEC 9541-2がこの規格に一致している。

JIS X 4163 フォント情報交換 第3部 グリフ形状表現

備考 ISO/IEC 9541-3がこの規格に一致している。

JIS Z 8105 色に関する用語

JIS Z 8123 印刷用語 ― 基本用語

JIS Z 8124 印刷用語 ― 取引関連

JIS Z 8305 活字の基準寸法

ISO TR 9544:1988 Information processing -- Computer-assisted publishing -- Vocabulary

3. 表記法 この規格の番号の表記,用語の表記及び定義の表記は,次による。

a) 番号の表記

1) 番号は,“.”で分離した2けた10進数の列によって示す。最も左の2けた10進数が,最上位分類

項目を示し,右に進むに従って下位の分類項目となる。最も右の2けた10進数は,同一分類内の一

連番号とする。

2) 2けた10進数の上位の0は,空白にしない。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

2

Z 8125:2004

b) 用語の表記

1) 同一の意味を表す用語が二つ以上ある場合は,“,”で区切って併記する。それらの用語は,記載し

てある順位に従って優先使用する。

2) 漢字が常用漢字表にない場合には,そこを仮名で記述し,それに引き続く“( )”内に該当する漢

字を示す。

備考 煩雑さを避けるために,“けい(罫)”は“罫”,“と(綴)じ”は“綴じ”,“は(貼)り……”

は“貼り……”,“……ば(貼)り”は“……貼り”と表記する。

3) 用語の一部が“( )”で囲まれている場合は,その部分を省略してもよい。

4) 短縮形などを,用語に引き続く“( )”内に示す。

c) 定義の表記 用語がいくつもの定義をもつ場合は,それらを個々に規定し,定義の前に“a)”,“b)”,

……を付けて併記する。

4. 分類 この規格において,用語を次のとおりに分類する。

00. 基本(一般)

01. フォント情報管理

02. フォントメトリク

03. フォント形状表現

04. レンダリングに用いるフォント情報処理

05. フォント生成系

06. フォントデザイン

07. 組版要素

08. 製版,面付

09. 製本

10. 記述言語,符号化方式

11. 文字種

12. 文書構成要素

13. 原稿

14. 校正

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

3

Z 8125:2004

5. 用語及び定義 用語及び定義は,次による。

備考1. 用語の配列は,分類項目ごとに区分して,関連する概念の用語をまとめる。主となる概念が

あれば,それに対応する用語を先に,従となる概念に対応する用語を後にして,順次系統的

に並べる。

2. 対応英語,参考及び読みは,参考とする。

00. 基本(一般)

番号

用語

文字

定義

対応英語

参考

読み

可視化表現(形状,大きさ,意匠な

文書情報処理においては,限定され

もじ

ど),筆順,音,意味,起源,機能

た属性だけが対象となることが多

などを属性としてもつ情報表現要

く,その限定された属性に対して符

素。

号化表現などの識別子を割り当て

備考 この規格における文字は,そ

る。

の属性として可視化表現だけを対

象とする。

字体

一つの漢字として認識される点画

漢字符号の幾つかの規格では字体

じたい

の抽象的な構成の在り方で,視覚的

を抽象的な概念と位置付け,その具

認識のために他の文字と明確に区

体的な形として実現されたものを

別できる特徴を備えている。

字形と定義している。JIS X 0208及

びJIS X 0213では包摂規準を設け,

その規準の範囲内においては複数

の字体を区別せずに,それらに同一

の区点位置を与えている。“常用漢字

表”及び“表外漢字字体表”では,各々

においてデザインの違いであって

字体の違いではないと考えられる

字形差が例示されている。また,義

及び音が同じ漢字でありながら,標

準的な字体と異なる字体のものを

異体字という。

グリフ

個々のデザインの違いを除去した

ISO/IECの国際登録機関である日本

認知可能な抽象的図記号(JIS X

の国際大学

4161参照)。

Communication Center)が,組織又は

個人からの要求に応じて,JIS X

4165に従って割り当てる識別子の

識別対象。

合字,リガチャ 二つ以上のグリフの一部を融合し, composite

f,i 及び l を合わせて一体化した ごうじ

一体化して一つのグリフとしたも

glyph,ligature fi,flなどがよく用いられる。

の。

字形

文字について,手書き,印字,画面

字体の項を参照。

じけい

表示などによって実際に図形とし

て表現したもの。

書体

印字,画面表示などに使用するた

しょたい

め,統一的な意図に基づいて作成さ

れた一組の文字又は記号の意匠。

フォント

ある書体によって作成された字形

金属活字では,同一書体,同一の文

の集合。

字サイズの一そろいを意味してい

る。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

4

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

システムフォ

システムソフトウェアに組み込ま

ント

れたフォント。

作字

複数の文字の部分を組み合わせる

参考

読み

さくじ

などの方法により,新たな字形を作

ること。

地紋

印刷領域の地の一部又は全部に付

通常は,ある単位模様を繰り返し,

じもん

ける模様。

敷きつめることによって実現する。

タイポグラフ

a)文字印刷の方法。

b)文字,又は文字及び画像を用い

刷術を指すが,概念が拡大され,文

た印刷物の意匠及び設計。

字印刷全般,更に,印刷物の意匠,

狭義には,金属活字を用いる活版印

設計などを意味するようになって

いる。書体の意匠も関連する。

組版

原稿及びレイアウトの指定に従っ

面付は組版に含まれない。

くみはん

て,文字・図版・写真などを配置す

る作業の総称。

ページ物

ぺーじもの

形式のほぼ一定した組体裁に基づ

き,面付の処理を経て作成される,

ある程度のページ数のある印刷物。

端物

単一ページ,又は少数ページからな

主に広告,伝票,名刺などの商業印

はもの

オンデマンド

る印刷物の総称。

出版物,カタログなどをデジタルデ

刷物に関して用いる。

おんでまん

印刷

ータで保存しておき,必要なときに

どいんさつ

必要な部数だけ必要な人に必要な

情報を印刷する方法(JIS Z 8124参 printing

照)。

バリアブル印

可変データの印刷をすること。

ばりあぶる

いんさつ

製版,印刷及び印刷後工程の間で処 しっぷすり

理及び管理のデータをやりとりす

Postpressの短縮形。製版,印刷及び

るためのフォーマットは,PPF(Print

印刷後工程という印刷の全工程を

Production Format)である。

統合し,その各工程間で処理及び管

理のデータをやりとりすることを

目指した国際的な広がりをもった

業界活動及びそれが定めたデータ

形式。

CIP4のためのデータフォーマット

しっぷふぉ

としてJDF(Job Definition Format) ー

Press and Postpressの短縮形。CIP3

がある。

に工程管理を加えたもの。

01. フォント情報管理

番号

用語

定義

欧文フォント ラテン文字を表示するフォント。

対応英語

参考

読み

おうぶんふ

ぉんと

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

5

Z 8125:2004

番号

用語

定義

和文フォント 日本語を表示するフォント。

対応英語

参考

読み

Japanese font 日本語を表示するために必要な漢

わぶんふぉ

字,仮名,約物などの他に,一般に,

んと

漢字,仮名などに合わせて設計した

アラビア数字,ラテン文字などを含

む。

仮名フォント 平仮名及び/又は片仮名文字から構 kana font

約物(やくもの)を含むこともある。 かなふぉん

成される和文フォント。

数字フォント アラビア数字から構成されるフォ numeric font

記号類を含むこともある。

ント。

すうじふぉ

んと

中文フォント 中国語を表示するフォント。

ハングルフォ

朝鮮語(チョソノ)のハングルを表

ント

示するフォント。

ちゅうぶん

ふぉんと

記号フォント 約物及びその他の記号で構成され sign font

きごうふぉ

るフォント。

外字フォント 外字で構成されるフォント。

んと

がいじふぉ

んと

パイフォント 通常の欧文フォントに含まれてい pi font

ない文字又は記号専用のフォント。

ファミリー,フ 書体の設計において共通の起源を

和文フォントについてもいう。ファ

ォントファミ

もつ,又は一定の様式をもたせてウ

ミリー内の変化を与えるパラメタ

リー

ェイト,字幅などに変化をつけたフ

は,和文フォントでは,主にウェイ

ォントの集合。

トによる。欧文フォントにおけるフ

ァミリー内の変化を与えるパラメ

タは多様で,立体又はイタリック,

ウェイト,平均的な字幅,ディセン

ダの長さ,アセンダの長さなどがあ

る。

ウェイト

書体における字形の画線の太さの

ウェイトの表記には一定の基準は

指標。

なく,同一表記であっても書体によ

ってその画線の太さが異なること

が多い。

立体,ローマン 直立した形に設計した欧文フォン

りったい

ト。

イタリック

右斜めに傾けて設計した欧文フォ

正体

直立の原形字形。

変形

正体に対して縦又は横の一方向の

ント。

平体・長体・斜体に対していう。

せいたい

へんけい

拡大・縮小,傾けなどを施すこと,

又は施したもの。

斜体

変形の一つで,文字の横枠・縦枠の

しゃたい

いずれか又は両者を斜めにしたも

の。

長体

平体

変形の一つで,文字の横幅を縮小し

ちょうたい

たもの。

変形の一つで,文字の天地方向を縮

へいたい

小したもの。

(フォント情

フォントの設計の際に定められる

報管理の)送り

隣接して並ぶ文字の対応する基準

点間の変位。

おくり

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

6

Z 8125:2004

02. フォントメトリク

番号

用語

フォントメト

定義

対応英語

参考

フォントに含まれるグリフ表現に

ふぉんとは

いちりょう

リク,フォント 共通する寸法情報を含む各種計量

配置量

読み

情報の総称(JIS X 4161及びJIS X

4162参照)。

グリフメトリ

一つの字形に固有の寸法情報を含

ぐりふはい

ク,グリフ配置

む各種計量情報の総称(JIS X 4161

ちりょう

及びJIS X 4162参照)。

字幅,セット 配列する方向の文字の外枠の大き character

欧文フォントでは,グリフに外接す

じはば

さ。一般に幅の絶対値を文字サイズ

るく(矩)形に両サイドベアリング

で除した値で示す。単位には,エム,

を加えた幅。

倍,分などが用いられる。

a‒zレングス

aからzまでの全文字の字幅の合計。 a‒z length

えいぜっと

れんぐす

プロポーショ

一つのフォント中で文字の字幅が

欧文フォントは,通常プロポーショ

ナル

一定でなく,文字ごとに独立した字

ナルに作られている。

幅の値をもっていること。

モノスペース 一つのフォントの文字の字幅がす mono-space

和文フォントの各文字は,通常,モ

べて等しい値をもっていること。

ノスペースであり,正方形の仮想ボ

ディにデザインされる。

サイドベアリ

欧文のグリフに外接するく(矩)形

左側のサイドベアリングをLSB

ング

の左端から文字の外枠の左辺又は

(Left Side Bearing),右側のサイド

右端から文字の外枠の右辺までの

ベアリングをRSB(Right Side

長さ。

Bearing)と表記することがある。

ベースライン, 欧文フォントなどにおいて,フォン

欧文の主要な文字は,ベースライン

ならびせん

並び線

と呼ぶ仮想の線を基準としてデザ

ト中の多くのグリフがその上でそ

ろう,基本的な仮想の線(図2.1参 9541-1では,

インし,また,組版の際に文字を配

照)。

置する。

xハイト

欧文フォントのベースラインから

小文字のxは,文字の下端をベース

えっくすは

の小文字xの高さ(図2.1参照)

ライン上にそろえてデザインされ

いと

(ISO TR 9544参照)。

ている。オーバシュートがないた

め,小文字の高さの基準として用い

る。

ミーンライン 欧文の小文字の高さを示すベース mean line

ラインに平行な仮想の線(図2.1参

照)。

キャップハイ

欧文フォントのベースラインから

の大文字の高さ(図2.1参照)。

キャップライ

欧文の大文字の高さを示す仮想の

線(図2.1参照)。

アセンダ

欧文小文字のb,d,f,h,k,l,t ascender

などの文字の,xハイトよりも上に

伸びている部分(ISO TR 9544参

照)。

アセンダライ

アセンダの最上部を示す,ベースラ

インに平行な仮想の線(図2.1参

照)。

エックスライン(x-line)と呼ばれる

ことが多い。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

7

Z 8125:2004

番号

用語

ディセンダ

定義

対応英語

参考

読み

欧文小文字のg,j,p,q,yなどの descender

文字の,ベースラインより下に伸び

ている部分(ISO TR 9544参照)。

ディセンダラ

ディセンダの最下端を示す,ベース

イン

ラインに平行な仮想の線(図2.1参

照)。

図2.1 欧文の基準フォントメトリク

欧文の大文字O,A,V,小文字o, overshoot,

これらの文字を他の文字と同じ高

ト,オーバハン

c,vなどの,上部又は底部の円弧状 overhang

さにそろえてデザインすると,視覚

又は鋭角的な部分を,ベースライン

的に小さく見える傾向がある。オー

又はキャップライン若しくはミー

バシュートはそれを補正する。

オーバシュー

ンラインよりも少しはみ出して設

計すること(JIS X 4163参照)。

文字サイズ

文字の大きさ。通常,文字の行送り

character size 文字の大きさを表す単位としては, もじさいず

方向の外枠又は仮想ボディの長さ。

JIS Z 8305で規定しているポイント

(1ポイント=0.3514mm)のほかに,

Q(1Q=0.25mm)が主に用いられて

いる。新聞用フォントは,1U(0.011

inch)を文字サイズの単位とする。

ポイント

文字サイズの単位。1ポイントは

ポイント制は,いくつかある(フル

0.3514mmに等しい(JIS Z 8305参

ニエ式,ディドー式など)が,日本

照)。

では,アメリカ式ポイント制を常用

している。校正・編集作業では,“ポ”

と表記する。字間若しくは字送り,

又は行間若しくは行送りの大きさ

を指示する単位としても用いる。

システムによっては1/72×25.4mm

を1ポイントとするものもある。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

8

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

文字サイズの単位。1Qは0.25mmに

1mmの4分の1の大きさで,quarter きゅう

等しい。

の頭文字をとってQで表す。字間若

しくは字送り,又は行間若しくは行

送りの大きさを指示する単位とし

ても用いる。この場合はH(1H=1Q

=0.25mm)の単位も用いる。

全角

a)変形をかけない正方形の文字の

エムに相当する。

ぜんかく

サイズ。

b)a)に等しい長さの相対単位。

エム

文字サイズと等しい長さの相対単

欧文文字のMが高さと幅との比が

位(ISO TR 9544参照)。

およそ1であることから,エムを全

角として扱ってきた。主として欧文

の場合に用いる。

二分,半角

全角の2分の1の長さ。

にぶ(にぶ

ん),はんか

エン

文字サイズの半分の幅(ISO TR en

欧文文字のnの高さと幅との比がお

9544参照)。

よそ2分の1であることから,エン

を二分として扱ってきた。主として

欧文の場合に用いる。

三分

全角の3分の1の長さ。

四分

全角の4分の1の長さ。

仮想ボディ

一つの文字が占有する仮想的なく

金属活字には,ボディと呼ばれる角 かそうぼで

(矩)形領域。

柱部分があり,それの断面が文字の

さんぶ(さん

ぶん)

しぶ(しぶ

ん)

占有するく(矩)形部分である。写

真植字及びデジタルフォントの文

字には物理的ボディがないため,仮

想的にそれに相当するものを考え,

字形デザイン又は文字を配置する

際の基準としている。

字面

字形の,実際に表示される領域。

字面の大きさは,仮想ボディの大き

じづら

さを基準とする。実際の漢字の標準

的な字面は,仮想ボディよりも一回

り小さく,仮名の字面は漢字よりも

さらに一回り小さいことが多い。

03. フォント形状表現

番号

用語

定義

対応英語

ビットマップ

字面を碁盤の目状に分割し,その格

フォント

子の各枡目の白黒を指定すること

によってグリフの形状を表現する

フォント。

参考

読み

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

9

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

グレースケー

白・黒の2値以外に中間調も用いて grayscale font 特に解像度の低い表示システムに

ルフォント

文字形状を表現する方式のフォン

読み

おいて,文字の表示に有効である。

ト。

ストロークフ

グリフ形状を,その画線の骨格線の

ォント

ベクトルによって表現するフォン

ト。

アウトライン

文字の輪郭を数式で表示したフォ

フォント

ント(JIS Z 8124参照)。

ベジェ曲線

アウトラインフォントの輪郭表現

フランスのBézierが提案したことに

べじぇきょ

に用いられる曲線の一つ。設計者が

より,この名がある。

イメージした曲線をコンピュータ

ベジェ曲線は次のような特徴をも

上に近似させるには“内挿法”及び

っている。

“近似法”があり,ベジェ曲線は近似

− 回転などの操作が簡単。

法に属する。図で表せば次のように

− 曲線の表示が容易。

なる。

− 折線近似に比較してデータ量を

くせん

少なくできる。

このような特徴から,フォント形状

表現に汎用的に利用される。

ベジェ曲線の式にふくらみを制御

する係数を導入した近似曲線に“拡

張ベジェ曲線”がある。拡張ベジェ曲

線は,複数のベジェ曲線の表現が一

つの拡張ベジェ曲線で可能になる。

Q0,Q3を端点(又は開始点,終了点)

と呼び,Q1,Q2を制御点と呼ぶ。

円すい(錐)曲 アウトラインフォントの輪郭表現

切断の位置によって,円,だ(楕) えんすいき

に用いられる曲線の一つ。円すい

円,放物線,及び双曲線になる(次

ょくせん

(錐)の頂点を含まない平面で切断

図参照)。

して得られる切断面図形。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

10

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

スプライン曲

アウトラインフォントの輪郭表現

スプラインとは,本来は自在定規の すぷらいん

に用いられる曲線の一つ。内挿法の

ことで,点列を与えたときにこの点

きょくせん

代表的な近似曲線。点列を通過する

列を通るスムーズな曲線を自在定

曲線として定義される。一般に点列

規によってつくるように曲線を生

が多くなると式の次数が高くなり,

成することから命名されている。

デザインの意図とかけ離れてしま

うこともあるため,範囲をいくつか

に分割して,そのそれぞれに多項式

を当てはめる。こうして得られる曲

線をスプライン曲線という。スプラ

イン曲線の例を次図に示す。

Bスプライン

アウトラインフォントの輪郭表現

B-spline curve ベジェ曲線と同様に,多角形の頂点

びーすぷら

曲線

に用いられる曲線の一つ。Bスプラ

を制御点として曲線を表現する。特 いんきょく

イン基底関数を用いて生成した曲

定区間だけで0でない値をとる正規 せん

線。Bスプライン曲線の例を次図に

化されたBスプライン基底関数を用

示す。

いるので,制御点の効果が局所化さ

れる利点がある。ベジェ曲線と比較

して,曲率まで連続で滑らかに接続

する曲線を表現しやすい。

グリフ座標系 グリフの形状及びグリフ配置量を glyph

ぐりふざひ

定義するのに用いる2次元デカルト coordinate

座標系(JIS X 4161参照)。

ステム

ょうけい

グリフの形状を構成する主要な画

主として欧文フォントについて用

線(JIS X 4163参照)。

いる。JIS X 4163では漢字にも適用

している。

ヒンティング グリフの均整及び特徴を保存する hinting

ための,グリフの幾何形状に付加す

る手続き指定情報又は宣言的な指

定情報(JIS X 4163参照)。

04. レンダリングに用いるフォント情報処理

番号

用語

定義

対応英語

レンダリング 文字の形を表す情報を,表示用メモ rendering

リにどのように描画すればよいか

準備すること。

参考

読み

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

11

Z 8125:2004

番号

用語

ラスタ化

定義

対応英語

参考

読み

レンダリングにより変換されたデ

ラスタライズともいう。JIS X 4163 らすたか

ータを実際の表示用メモリに描画

においては,ヒンティング及び塗り

すること。

つぶしを含む処理をいう。ラスタ化

を行うソフトウェア又は装置をラ

スタライザという。

スケーリング フォントデータを表示するために, scaling

特にアウトラインフォントは,表示

指示された表示サイズになるよう

サイズに依存しない方法で記述さ

にする処理。

れているので,この処理が必要とな

る。

塗りつぶし

輪郭線の内側すべてを指定した色

ぬりつぶし

にする処理。

ジャギー

ラスタデータの構造に基づく表示

スムージング ジャギー又はそれ以外の不要な凹 smoothing

輪郭の凹凸。

凸を除去し軽減する処理。

平滑化ともいう。特にビットマップ

フォントを拡大した際のジャギー

を滑らかにすることを,ドットの平

滑化という。

アンチエイリ

ジャギーを見かけ上滑らかにする

アス

技法の一つ。ジャギーが発生してい

スムージングの一技法。

る輪郭部分の画素を中間色で補間

することにより,ジャギーを目立た

なくする処理。

キャッシング フォントデータの処理時間短縮の caching

キャッシングの際に,ラスタ化済み

ために,ラスタ化済みのデータを再

のデータを格納しておく場所をキ

利用する処理。

ャッシュ又はフォントキャッシュ

という。

グレースケー

単色の中間値を含めた階調表現の

ための多値データ。

黒み,組上り濃 表示されたフォントの相対的な太

欧文フォントの場合は,主要ステム くろみ,くみ

の相対的幅などに基づく。

さによる視覚的な濃度。

あがりのう

05. フォント生成系

番号

用語

(フォントデ

定義

対応英語

参考

読み

字形を構成する輪郭線上のデータ

ザインの)グリ

点を置くために定義する格子。

ッド

グリッドサイ

字形を構成する輪郭線上のデータ

点の間の最小間隔。

原字

書体設計者が作成した文字図形。

デジタイジン

アナログ原字から文字のデジタル

データを作ること。

フィッティン

アウトラインフォントの作成にお

いて,原字又はそのラスタ化された

特にアナログであることを強調す

げんじ

る場合は,アナログ原字という。

データに忠実に直線又は曲線を当

てはめること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

12

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

(フォントの) 複数の形状情報から,その中間的形

例えば,ファミリーとしてのフォン

ほかん

補間

トの作成において,ライト及びボー

状を生成すること。

ルドからミディアムを生成するこ

と。

06. フォントデザイン

番号

用語

印刷書体

定義

対応英語

参考

(分類名)

読み

いんさつし

ょたい

和文書体

日本語を表示するための書体。

書体を構成する文字は,漢字,仮名,

わぶんしょ

欧文文字,約物,記号などを含む。

たい

仮名又は欧文については,他の書体

と組み合わせて使用することも多

い。

主な書体サンプルを示す。

欧文書体

ラテン文字で綴られる言語を表示

するための書体。

本文書体

主な書体サンプルを示す。

おうぶんし

ょたい

書籍,雑誌などの本文に使うことを

和文では明朝体,欧文ではローマン ほんぶんし

目的とした書体。

が多く,可読性を重要視した書体で

ょたい

ある。8〜12ポイントの大きさで使

うことが多い。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

13

Z 8125:2004

番号

用語

見出し書体

定義

対応英語

参考

読み

見出しに使うことを目的とした書

可読性よりも訴求力を重要視した みだししょ

体。

書体である。見出し以外にちらし,

たい

看板などにも使う。

新聞書体

新聞の本文,見出しなどで使うこと

日本では本文用新聞書体は偏平な しんぶんし

を目的とした書体。

明朝体で,ふところを大きくとり可

ょたい

読性を高めている。

モジュール

欧文書体をデザインするときの基

ベースライン,キャップライン,ミ

準となる寸法の集合。

ーンライン,アセンダライン,ディ

センダラインなどとして示す。

ストローク

一筆で書ける文字の部分。

エレメント

字形を構成する要素。

漢字のエレメ

漢字の字形を構成する要素。

ント

名称及び分類は一定していないが, かんじのえ

ここでは代表的なエレメント及び

れめんと

その部分の名前を図6.1に示す。

図6.1 代表的な漢字のエレメント

仮名のエレメ

ント

仮名の字形を構成する要素。

平仮名の形状は,筆使いによって多 かなのえれ

様であるが,デザイン的統一をとる

めんと

ためのエレメントに分類できる。代

表的な平仮名のエレメント及びそ

の名称を図6.2に示す。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

14

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

図6.2 代表的な平仮名のエレメン

欧文のエレメ

欧文の字形を構成する要素。

代表的な欧文のエレメント及びそ おうぶんの

ント

の名称を図6.3に示す。

えれめんと

図6.3 代表的な欧文のエレメント

07. 組版要素

番号

用語

組方向

定義

横組又は縦組。

対応英語

参考

読み

くみほうこ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

15

Z 8125:2004

番号

用語

横組

定義

対応英語

参考

行においては文字を水平方向に左

読み

よこぐみ

から右へ,ページにおいて行を上か

ら下へ,段を左から右へ配列するこ

と。また,そのように文字が配置さ

れた状態。

縦組

行においては文字を垂直方向に上

たてぐみ

から下へ,ページにおいて行を右か

ら左へ,段を上から下へ配列するこ

と。また,そのように文字が配置さ

れた状態。

アキ

隣接する文字又は隣接する行の間

使用する文字に対する相対値(全角

隔。

アキ・二分アキなど)又は絶対値(ポ

イント単位・Q単位など)でアキの

量を指定する。

スペーシング 欧文のワードスペース及び/又は行 spacing

間をあけること。

字間

字配りともいう。字間調整の意味に

使用することもある。

同一行の隣接する二つの文字の仮

じかん

想ボディの間隔。

字間調整

字送り

ベタ組

字間を変化させること。

letter spacing 欧文ではレタースペーシングとい

じかんちょ

う。

うせい

じおくり

同一行の隣接する文字同士の基準

点から基準点までの距離。

字間を空けずに仮想ボディを接し

字間ベタともいう。行間を空けずに

べたぐみ

て文字を配置すること。

文字を配置する場合は,行間ベタと

いう。

アキ組

字間に一定のアキを入れて文字を

アキ組にする例としては,俳句の字

あきぐみ

配置する方法。

間を四分アキ又は二分アキにする

場合,漢詩の字間を二分アキにする

場合などがある。

均等割り

字取り

字間を均等に空け,文字列の両端を

きんとうわ

行頭及び行末にそろえること。

使用文字サイズの倍数で指定した

倍取りともいう。例えば,名簿の組

じどり

長さの両端に文字列の先頭と最後

版において名前を6字取りとし,6

尾をそろえて文字を配置する方法。

文字に満たない場合は字間を割り,

7文字以上は変形をかけ6文字分の

長さにそろえる。

トラッキング ベタ組の字送りより,字送りを全体 tracking

同一書体でも文字サイズを大きく

的に変更する機能。欧文では,個々

すると字間が開いて見える場合が

の文字がもつ固有の字送りより,全

ある。これを補正するためにトラッ

体的に字送りを変更すること。

キングを使って全体の字間を詰め

る。反対に文字サイズを小さくした

場合には,字間が詰まって見えるた

めに広げて組版することがある。

カーニング

詰め組

固有の字幅と異なる字幅(通常は,

“A”と“V”,“T”と“o”,“r”と“e”など

固有の字幅より狭い。)を用いて文

のように前後の文字の組合せごと

字の送りをし,字間を調整するこ

に増減量を設定して字間を調整す

と。

ることをペアカーニングという。

ベタ組より字送りを詰めて文字を

均等詰,字面詰,食込み詰などがあ

つめぐみ

配置する方法。

る。印刷媒体の宣伝・広告関係でよ

く使う。ツメともいう。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

16

Z 8125:2004

番号

用語

仮名詰

定義

対応英語

参考

読み

仮名と隣接する文字との字間をベ

代表的なものに,均等詰及び字面詰

かなつめ

タ組より詰めて文字を配置する方

がある。

法。

均等詰

ベタ組より字間を一定量詰めて文

きんとうつ

字を配置する方法。

食込み詰

文字のふところ,字面領域内まで詰

隣接する文字の詰める量をテーブ くいこみつ

めて文字を配置する方法。

ルでもつ方法,隣接する文字の輪郭

情報から詰め量を算出する方法な

どがある。

字面詰

じづらつめ

仮名や約物などの字面が重ならな

い程度まで詰めて文字を配置する

方法。

和欧間スペー

和欧混植における,隣接する和文部

わおうかん

分と欧文部分とのアキ。

すぺーす

ワードスペー

欧文における単語と単語とのアキ。 word space

標準的なワードスペースとしては,

ごかん

ス,(欧文の)

使用文字の四分から三分とするこ

語間

とが望ましいが,使用書体,行長な

どの条件で異なる。

分ち組

わかちぐみ

文を構成する語やその上位の構成

要素を単位として,それぞれの間に

アキを入れて文字を配置する方法。

(分類名)

行幅

同一行の最も大きな文字サイズの

ぎょう

ぎょうはば

文字における仮想ボディの行送り

方向の長さ。

行間

行送り

行長

字詰

改行

隣接する行の最も大きな文字サイ

通常,行間は,行幅の1/2倍から1 ぎょうかん

ズの文字の仮想ボディ間の距離。

倍となる。

隣接する行同士の基準点から基準

ぎょうおく

点までの距離。

行そろえをして組まれた文字行の

ぎょうちょ

長さ(JIS Z 8124参照)。

行長を文字サイズの倍数で指定す

じづめ

る場合の文字数。

行を改めること。

かいぎょう

行頭

一つの行の始まる位置。

天付き

a)行頭に位置した括弧類に二分の

ぎょうとう

てんつき

字幅のものなどを使用して,隣接す

る行の行頭とそろえること。

b)段落最初の行において行頭の字

下げを行わないで,隣接する行の行

頭とそろえること。

字下げ

行頭の位置を行末方向に移すこと。 indent

じさげ

行末

一つの行の終わる位置。

ぎょうまつ

字上げ

行末の位置を行頭方向に移すこと。 indent

じあげ

行取り

見出しなどを配置する領域の行送

ぎょうどり

り方向の大きさを行単位で確保す

ること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

17

Z 8125:2004

番号

用語

字詰方向

定義

対応英語

参考

読み

1行の中で,一つの文字から次の文

じづめほう

字へと続く方向。

こう

ぎょうおく

行送り方向

一つの行が次の行へと続く方向。

そろえ

(分類名)

上そろえ

a)横組の場合に文字の上辺をそろ

りほうこう

うえそろえ

えて配置する方法。

b)縦組の場合の行頭そろえ。

下そろえ

a)横組の場合に文字の下辺をそろ

したそろえ

えて配置する方法。

b)縦組の場合の行末そろえ。

左そろえ

a)縦組の場合に文字の左辺をそろ b) flush left

ひだりそろ

えて配置する方法。

b)横組の場合の行頭そろえ。

右そろえ

a)縦組の場合に文字の右辺をそろ b) flush right

みぎそろえ

えて配置する方法。

b)横組の場合の行末そろえ。

ベースライン

欧文における,ベースラインをそろ

そろえ

えて配置する方法。

行頭行末そろ

各行の最初の文字を行頭にそろえ,

行そろえ又は頭末そろえともいう。 ぎょうとう

かつ各行の最後の文字を行末にそ

欧文ではジャスティフィケーショ ぎょうまつ

ろえて配置する方法。

ンともいう。

行頭そろえ

行末そろえ

中央そろえ

ラグ組

禁則処理

そろえ

文字列の最初の文字を行頭の位置

ぎょうとう

に合わせること。

そろえ

文字列の最後の文字を行末の位置

ぎょうまつ

に合わせること。

そろえ

文字列の中央を,行頭と行末との中

ちゅうおう

央の位置に合わせること。

そろえ

ベタ組で行頭はそろえるが,行末は

らぐぐみ

そろえないで文字を配置する方法。

行頭禁則,行末禁則,分離(分割)

きんそくし

禁止などの禁則を避けるために行

ょり

われる処理。

行頭禁則

行頭に特定の文字を置くことを禁

line head wrap 行頭禁則とされる文字の

ぎょうとう

止する規則。

例 。.、,・?!ʼ”)〕]}〉》」』】など。 きんそく

行末禁則

止する規則。

ʻ“(〔[{〈《「『【など。

分離分割禁

a)特定の文字の組の文字間にアキ

分離分割禁止とされる文字の例連 ぶんりぶん

止,分離禁止

を入れることを禁止すること。

数字,――,……など。

追込み処理

行末に特定の文字を置くことを禁

line end wrap 行末禁則とされる文字の例

ぎょうまつ

きんそく

かつきんし,

b)特定の文字の組の文字間で改行

ぶんりきん

にすることを禁止すること。

禁則処理の一つの方法であって,約

約物の前後だけではなく,ワードス おいこみし

物の前後などを詰めて行頭行末そ

ペース,仮名などの字間を詰める方

ょり

ろえをすること。

法も行われる場合がある。詰め処理

ともいう。

追出し処理

禁則処理の一つの方法であって,字

間を広げて行頭行末そろえをする

こと。

延ばし処理ともいう。

おいだしし

ょり

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

18

Z 8125:2004

番号

用語

ぶら下げ組

定義

対応英語

参考

読み

行頭に位置した和文の句読点を1文 hanging

行頭禁則文字である句読点の例外 ぶらさげぐ

字だけ前行の行末文字の次に指定

的処理方法。ぶら下がり,ぶら下げ

された行長を越えて配置する方法。

ともいう。

ハイフネーシ

欧文組版において,2行に分かれた hyphenation

ョン

単語の前半部の最後にハイフンを

挿入すること。

ワードラップ 欧文の単語が2行に分割されないよ word wrap

うにする機能。

イニシャル組 強調したり,飾るために,文章の最 initial

いにしゃる

ぐみ

初の文字に花文字,大きな文字など

を使用して処理する方法。

ウィドウ

添え字

欧文組版において,2単語程度であ widow

欧文組版では,ウィドウを避ける。

る段落の最終行が,新しいページ又

新しい行がページ又は段の末尾か

は段の第1行目にくること。

ら始まることをオーファンという。

文字のそばに付ける上付き文字又

は下付き文字。

そえじ

上付き文字

小さい字面の文字で,通常の大きさ

うわつきも

の文字の右肩又は左肩に付けて配

置する文字。

下付き文字

小さい字面の文字で,通常の大きさ

したつきも

の文字の右下又は左下に付けて配

置する文字。

下線

横組において,文字又は文字列の下

かせん

に引いた線。

傍線

取り消し線

ぼうせん

縦組において,文字又は文字列の右

又は左に引いた線。

文字又は文字列の取り消し,削除な

とりけしせ

どを示すために,文字又は文字列の

中心付近の字詰め方向に引いた線。

圏点

親文字

文字のそばに付けて注意を促した

傍点ともいう。縦組では親文字の右

けんてん

り,その部分を強調したりするしる

側,横組では親文字の上側に付ける

し。

ことが多い。

おやもじ

ルビ,添え字又は圏点が付けられた

とき,その対象となる文字。

ルビ

文字及び語のそばに付けてその読

原則として縦組の場合は親文字の

み,意味などを示す小さな文字。

右側,横組の場合は親文字の上側に

添える。ルビ文字の大きさで分類す

ると二分ルビ,三分ルビなどがあ

る。

肩付きルビ

中付きルビ

縦組において,ルビを親文字の右肩

親文字の左側にルビを付けた場合 かたつきる

に付けて配置する方法。

は,左肩となる。

縦組の場合は親文字の天地中央に,

なかつきる

横組の場合は親文字の左右中央に

ルビを付けて配置する方法。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

19

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

グループルビ 語全体にかかるように均等間隔に

ルビを付けて配置する方法。

参考

読み

親文字及びルビの一部を2行に分割

することは避ける。対語ルビ又は均

等ルビともいう。

モノルビ

親文字の1字ごとに対応してルビを

対字ルビともいう。

付けて配置する方法。

総ルビ

そうるび

文中のすべての漢字にルビを付け

ること。

パラルビ

文中の一部の漢字だけにルビを付

けること。

インライング

本文の一部として文字と文字との

inline graphic 本文の追加や削除にともなって,本

ラフィック

間に挿入された画像。

縦中横

縦組の行中で,文字を縦向きのまま

たてちゅう

横組にする(文字を縦向きのまま水

よこ

文と同じように移動する。

平方向に左から右へ配置する)こ

と。

タブ

a)文字をそろえる位置を設定する tab

機能。

b)行中の指定された位置に,文字

列を合わせて配置すること。

混植

a)和文と欧文とを併用して組版す

こんしょく

ること(和欧混植)。

b)異なる大きさの文字を併用して

組版すること(異サイズ混植)。

c)異なる書体を使用して組版するこ

と(異書体混植)。

組体裁

棒組

書籍・雑誌などの基本的なページの

くみていさ

体裁。

文字サイズ・書体・1行の文字数・ in slip

通常,初校又は再校後にページの体

ぼうぐみ

行間だけを決めて,図版,表,柱,

裁に仕上げる。

ノンブルの配置などのページの体

裁についての処理は行わないで組

版をすること。

大組

棒組,見出し,図版などを新聞1ペ makeup

表示画面上で行われることが多い。 おおぐみ

ージにまとめ上げること。

(レイアウ

文字,写真,図版などを整然と配置

グリッドを画面に表示する場合は,

ト・組版の)グ するレイアウト又は組版を行うた

通常,この線は実際には印字しな

リッド

め,一定の設計に基づいてページ上

い。また,レイアウト用紙を用いて

に配置された仮想の線で構成され

レイアウトを行う場合は,グリッド

た格子。

はこのレイアウト用紙に印刷され

る。

グリーキング a)カンプの組体裁見本作成,又は greeking

ギリシャ語が難解なところから,意

欧文書体の見本組作成のときに使

味をもたない言葉を綴ることをグ

用する,特に意味をもたせていない

リーキングというようになった。

文章。

b)DTPでは,画面の書き換え時間

を短縮するため,必要としない文字

又は画像部分をグレーに置き換え

ること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

20

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

ページ

本などを構成する1枚の紙の片面。 page

見開き

本などを開いたときの両方のペー

左ページに対する右ページ,又は右

みひらき

ジ。

ページに対する左ページを対向ペ

ージという。

ページネーシ

a)ページごとに組版をまとめ上げ,

a)において,図,表なども含めて

ョン

出力すること。

完全な形で出力することをフルペ

b)ノンブルを付けること

ージネーションという。

c)書籍の前付,本文及び後付の構成

b)はノンブル付け又は丁付けとも

順序。

いう。

本文ページの基本となる組版。

マスタページに設定された組方に ほんぶんぐ

本文組

よって組版される。

み(ほんもん

ぐみ)

版面

余白

本の1ページ内の,周囲の余白を除 type page

柱及びノンブルは版面に含めない。 はんめん(は

いた部分の印刷面。

んづら)

本の1ページ内の印刷された版面を margin

よはく

除く天地左右,周辺の白い空白部

分。

マスタページ 使用する文字サイズ・行長・行数・ master page

段数・段間などの版面情報,版面位

置,ノンブル・柱など複数ページの

レイアウトに共通の情報など本の

基本的なページの体裁を設定した

ページ。

テンプレート 文書の基本的な構成要素,書式情報 template

などを設定したもので,新規文書を

作成する際にベースとして使用す

るひな型。

ガイドライン レイアウトの位置合せや,ページ内 guide line

に配置するものを移動しやすくす

レイアウト画面に表示されたガイ

ドラインは,通常印刷されない。

るために画面に表示される線。

本の中身を構成している紙葉を数

和綴じにおける二つ折りの刷本も

ちょう

える単位。表裏の2ページ1枚を1

いう。

丁と数える。

ノンブル

印刷物の各ページの順序を示すた

右開きの本では右ぺージの番号が

めに付けてある番号。

偶数,左ページの番号が奇数にな

り,左開きの本では右ページの番号

が奇数,左ページの番号が偶数にな

る。

通しノンブル a)書籍の前付・本文・後付を通し

とおしのん

て一連のノンブルを付けること。

ぶる

b)追い丁と同じ。

別ノンブル

前付ページ又は後付けページと本

通常,別ノンブルにした場合は,ノ べつのんぶ

文ページとに別の順序付けを行う

ンブルの書体又は形式を変える。

ノンブルを付けること。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

21

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

隠しノンブル a)ページ数には数えるが,特定の blind folio

参考

読み

a)の特定のページの例としては,

かくしのん

ページに対して意図的にノンブル

中扉,裁切りの写真が配置されるペ

ぶる

を印刷しないこと。

ージ,何も印刷されない白ページな

b)のどの側に寄せるなどして,目

どがある。

立たない位置に付けるノンブル。

逆ノンブル

追い丁

巻末の方からページの番号を開始

ぎゃくのん

するノンブル。

ぶる

分冊して刊行されるそう(叢)書な

おいちょう

どで,それら全体を通して一連のノ

ンブルを付けること。また,定期刊

行物での各号ごとのノンブルとは

別に1年分を通したノンブルを併記

すること。

仮ノンブル

既に組版が行われている部分の散

原稿がすべてそろっていない場合, かりのんぶ

逸又はページの入り乱れを防ぐた

そろっていても全ページの割付,組

め,章・節単位などのある程度まと

版などができていない場合などに

まったページごとに仮に付けるノ

用いる。

ンブル。

各ページの版面外に記載された書

running head, 1冊の中では同じ位置に入れる。

名・章名・節名など。

はしら

片柱

柱を奇数ページだけに掲げること。

かたばしら

両柱

柱を奇数・偶数両ページに掲げるこ

通常,偶数ページには書名又は大見 りょうばし

と。

出しを掲げ,奇数ページには偶数ペ

ージに掲げたものよりは下位の見

出しを掲げる。

改丁

奇数ページから新規に見出しなど

場合によっては,改丁前の最後のペ

かいちょう

を始めること。

ージが裏白となる。別丁起こしとも

いう。

改ページ

奇数ページ・偶数ページに関わら

かいぺーじ

ず,ページの途中であっても次の文

章・見出しなどを次のページから新

しく始めること。

改段

段を改めること。

かいだん

段組

連続する1系列の文章を1ページの column

1ページを2段に分けるものを2段 だんぐみ

中で,字詰め方向において,二つ以

組,3段に分けるものを3段組とい

上の部分(段)に分割し,各部分の

う。図版・表・写真などの大きさは,

間には空白(段間)を設けて文字を

この段の単位で考えることが多い。

配置する方法。

段組において,分割された1区分。 column

だん

段数

1ページ内に配置される段の数。

だんすう

段間

段組の段と段との間の空き。

段抜き

段組のページにおいて,見出し,図

段間に入れる罫線を段罫という。

だんかん

だんぬき

版などを複数段にまたがって配置

すること。

同行見出し

別行見出し

見出しの次に改行を入れることな

吊り見出しともいう。

どうぎょう

く,文章を続けるもの。

みだし

本文とは別の行に配置した見出し。

べつぎょう

みだし

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

22

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

注の組版

(分類名)

後注

本文の編・章・節・段落などの区分

注に対応した本文中の語句に記

こうちゅう

の終わり又は巻末にまとめて入れ

号・番号などの合印(あいじるし)

る注釈。

を付けて参照させる。

ページの下部に,本文よりも小さな

注に対応した本文中の語句に記 きゃくちゅ

文字で組まれた注釈(JIS Z 8124参

号・番号などの合印(あいじるし)

照)。

を付けて参照させる。

ちゅうのく

みはん

脚注

割注

本文中で,複数行に割書きした注

わりちゅう

釈。割注には,割書きを囲む括弧類

を含む。

頭注

版面の上部に組み入れた注釈。

とうちゅう

傍注

版面の小口(前小口)寄りに配置す

縦組の場合は奇数ページの小口寄

ぼうちゅう

る注釈。

り,横組の場合は左右両ページの小

口寄りに入れる。横組では,傍注と

ほぼ同じ役割をする注釈を,ページ

ののど寄りに入れている本もある。

振分け

1行の中に,複数の行からなる文章

ふりわけ

を配置する方法。

箇条書き

順序付き,又は順序を明示すること

かじょうが

なく項目を列挙すること。

表組

数字,文字などから成るデータ項目

要素を区別するために罫線を使う

ひょうぐみ

を一覧しやすい形式に配列する(JIS

場合が多い。

Z 8124参照)。

こま(小間) 表組の隣り合う2本の横罫と隣り合 cell

う2本の縦罫に囲まれた領域。

通常,こまの中に配置する文章と罫

線との間には余白をとる。また,隣

接する複数のこまを合成して一つ

のこまとして用いることもある。

キャプション 写真,図版,表などにそえる標題や caption

簡潔な説明文。

本文の文字より小さい文字にする

ことが多い。ネームともいう。

罫線

(分類名)

表罫

0.1mm程度の太さの実線。

おもてけい

裏罫

0.4mm程度の太さの実線。

うらけい

中細罫

表罫と裏罫との中間で0.25mm程度

ちゅうぼそ

の太さの実線。

けい

囲み罫

文字列などを囲んだ罫線。

けいせん

かこみけい

箱組

コラムなどを,本文とは別の四角な

囲み罫で囲むことが多い。

はこぐみ

領域内などに配置すること。

固定ブロック 特定の場所に,図版,表組などを入

こていぶろ

っく

れるために指定された大きさで確

保した領域。

浮動ブロック 文章の移動に伴って自動的に移動

する図版,表組などを入れるために

フローブロック,フローティングブ ふどうぶろ

ロックともいう。

っく

確保した領域。

流し込み

図版,表組,箱組などのブロックを

配置した後,それらのブロック以外

の領域に文字,画像などを配置する

こと。

ながしこみ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

23

Z 8125:2004

番号

用語

かべ

定義

対応英語

参考

読み

“飛越し”に対する用語。

段組において,版面の中に入れた段

抜きの図版・表組などを壁にたと

え,その手前で文章の行の流れを折

り返すこと。

飛越し

“かべ”に対する用語。

段組において,版面の中に入れた段

とびこし

抜きの図版・表組などの手前で文章

の行の流れを折り返えすことなく,

そのまま先へ文章の行の流れを続

けること。

泣き別れ

1つにまとまっていなければならな

例えば,浮動ブロックに関連する文

なきわかれ

いブロック又は文章が別々のペー

章と浮動ブロックとが別々のペー

ジ又は段に配置されること。

ジに配置される,大見出しの直後に

中見出しがくるなど見出しが連続

した場合に,大見出しと中見出しが

別々のページ又は段に配置される

こと。

回り込み

まわりこみ

図版,表組などを配置するために確

保した領域の字詰め方向の余白に

本文を組み込むこと。

アンカー

本文とともに動くことができるよ

うに,浮動ブロックなどを本文の中

に貼り込むための関係付け。

08. 製版,面付

番号

用語

製版

定義

対応英語

参考

印刷版を作成するための工程。文字

読み

せいはん

組版,集版,面付,校正及び刷版ま

で含める。

ポジ,陽画

被写体と同じ明暗をもつ画像。

ネガ,陰画

被写体と明暗及び色相が逆転した

ポジティブともいう。

白黒画像では明暗が逆転するが,カ

いんが

ようが

画像。

ラー画像では色相が補色の関係に

なる。ネガティブともいう。

反転

a)ネガをポジに,又はポジをネガ reversing,

にすること。

はんてん

b)左右で画像を逆転すること。

解像度

画像の細部をどの程度まで表現で

かいぞうど

きるかを示す尺度。例えば,1 mm

当たりの表現本数で表す(JIS Z

8124参照)。

線画

階調のない図柄。

製版においては,文字も線画の一種

せんが

として扱う。

ビットマップ

画像を碁盤の目状に分割し,その格

bitmap image TIFFなどの画像データは,ビットマ

びっとまっ

画像

子の各升目に階調をもたせて表現

ップ画像に分類される。

した画像。

ベクトルデー

文字又は図形の始点と終点を決め

一般的にデータ量はラスタデータ

て,その間をベクトルで結んで表現

よりも小さい。

されたデータ。

ラスタデータ ベクトルデータを変換してできる raster data

出力用のビットマップデータ。

一般的にデータ量はベクトルデー

タよりも大きい。

ぷがぞう

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

24

Z 8125:2004

番号

用語

リップ,RIP

定義

対応英語

参考

読み

文字及び画像データが記述された

データを受け取り,プリンタなどの

出力機,表示装置などに描画するた

めに出力機器の解像度に合った出

力用データにラスタ化する装置。

Raster Image Processorの短縮形。

プリフライト リップ処理するのに必要な文字,画 preflighting

像などがデータとしてそろってい

るか,又は解像度,特色などの指定

が出力条件とあっているかを,リッ

プ処理前にチェックする工程。

スキャン

原稿濃度を電気信号に変換するた

一般的には,スキャナを使用して入

め,表面を光の点又は線でなぞるこ

力処理することをさす。

と。

トーン,調子 画像のもっている濃淡。

トーンカーブ 原稿濃度を横軸,複製物の網点面積 tone curve

率又は再現濃度を縦軸にとったト

ーンの再現曲線のこと。

トーンリプロ

原稿のもつ各トーンが,複製印刷物

ダクション

に再現されている程度又は性質。

トーンコント

スキャンニング及びハーフトーニ

ロール

ングにおいて,原稿のハイライト,

調子再現ともいう。

中間調,シャドウなどのトーンを

個々に変化させることにより,トー

ンを調整すること。

トーンジャン

画像の連続階調をハーフトーン画

プ,デンシティ 像に変換したときに,又はグラデー

ジャンプ

ションにおいて連続性に不自然な

変化があること。

ガンマ補正

画像の階調の応答特性を表すガン

がんまほせ

マ値(γ)を利用し,入力値をガンマ correction

値(又は1/ガンマ)乗したものを

出力値とするような変換を用いて,

入出力装置の特性に応じた最適の

トーンカーブが得られるように補

正すること。

硬調

a)写真のコントラストが強く,濃 high contrast

こうちょう

淡の差が大きい状態。

b)コントラストが強い写真。

軟調

a)写真のコントラストが弱く,濃 low contrast

なんちょう

淡の差が少ない状態。

b)コントラストが弱い写真。

シャドウ

ハイライト

画像のトーンのある部分で,暗い部

分をいう。

画像のトーンのある部分で,明るい

部分をいう。

中間調

階調

画像のトーンがある部分で,ハイラ

ちゅうかん

イトとシャドウの中間部をいう。

ちょう

画像の濃淡の変化。

かいちょう

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

25

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

グラデーショ

a)階調のこと。

b)図形の中で,特定の方向に向か b) vignette

参考

読み

b)はビネットともいう。

って色が連続的に変化する画像。

連続階調

写真,絵画などのように,網点を用

れんぞくか

いないで表現した階調(JIS Z 8124 tone

いちょう

参照)。

ハーフトーン 網点などによる擬似階調表現。

網点

この表現をすることをハーフトー

ニングという。

階調のある文字,図版,写真などを

一定の大きさの点を利用して,その

あみてん

表現する場合において,主に規則的

集積度により擬似階調表現する方

に配列された点群(形状は円,四角,

法もある。最近は,サイズ変化と集

だ円などがある)の面積変化に置き

積度変化を併せもった階調表現も

換えて擬似階調表現をするときの

登場してきた。

小さな点。

網点面積率

ハーフトーンにおいて,網点面積が

網点ですべて覆っている部分の網 あみてんめ

単位面積に占める割合。

点面積率は100%(ベタともいう), んせきりつ

白紙の部分は0%,網点部分と白紙

部分の面積が同じ時は50%となる。

網線数,スクリ ハーフトーニングの細かさを表す

スクリーン線数という用語は,従来 あみせんす

ーン線数

単位で,1cm又は2.54cm当たりに配

の網かけがガラス又はフィルムの う,すくりー

列されている網点の列の数。

スクリーンを用いていたことによ

んせんすう

る。

網角度,スクリ

垂直線に対する網点の並びの角度。 screen angle

カラー印刷では,各色の網点の重な あみかくど,

ーン角度

りを防ぎ,モアレの発生を防ぐため すくりーん

に各色版の網角度を変える。変える

かくど

網角度としては,一般に各色版を

30゜ずつ異なるようにする。ただ

し,プロセスインキを用いたカラー

印刷では,0゜,15゜,45゜,75゜

の4角度を振り分けて使用する。

有彩色成分と無彩色成分との組合

いろ

せからなる視知覚の属性。この属性

は,黄,オレンジ,赤,ピンク,緑,

青,紫などの有彩色名,若しくは白,

灰,黒などの無彩色名を,明るい,

暗いなどで修飾したもの,又はこれ

らの色名の組合せで記述される。三

刺激値のように,算出手法が規定さ

れた3個の数値による色刺激の表

示。JIS Z 8105参照。

色濃度

写真,印刷物などの色の濃淡を数量

的に表したもの。

カラーマネー

入出力機器ごとの色空間の変換用

ジメントシス

テーブルを用意し,これに従って色

テム

空間を変換することで,入出力機器

間での色の整合性を図ること。

いろのうど

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

26

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

カラープロフ

入力機器又は出力機器が備える色

ァイルフォー

変換プロセスの特性を表現するた

マット

めのデータ記述様式。

参考

読み

備考 出力機器については,紙など

の出力媒体も含む。

色分解

多色印刷などで,元の色画像又は被

印刷用途では一般的にYMCKの4

いろぶんか

写体から二つ以上の原色の明暗を

色に色分解されるが,最近のデジタ

表す画像を作ること。

ルカメラやスキャナでは加法混色

の原色であるブルー(B),グリー

ン(G),レッド(R)で色分解され,

用途によりYMCK変換して使用す

る。

Under Color Removalの短縮形。画像 UCR

一般的に印刷適正の向上や,グレー ゆーしーあ

のシャドウ部で,イエロー,マゼン

バランスをとるために使われる。

ーる

タ及びシアンの3色インキが刷り重

なるグレー成分の一部を,ブラック

インキに代用させる手法のこと。

Gray Component Replacementの短縮 GCR

じーしーあ

形。ハイライトからシャドウまでの

ーる

グレー成分を,すべてブラックイン

キに置きかえることで表現する手

法。

グレーバラン

イエロー,マゼンタ,シアンを刷り

重ねたときに,無彩色が得られる3

色インキのつり合い(JIS Z 8124参

照)。

カラーマッチ

基準画像と処理画像を比較したと

ング

き,両画像の階調又は色再現が,測

色合せともいう。

色値又は見え方で同じになるよう

にする処理。

色修正

画像を希望の色再現になるように

修正すること。

モアレ

色補正ともいう。

いろしゅう

せい

点又は線が幾何的に規則正しく分

カラー印刷などで刷り重ねること

布されたものを重ね合わせるとき

により網点が干渉して起こること

生じる干渉模様(JIS Z 8123参照)。

が多い。細かい規則模様のある濃淡

画像を網点化したときに起こるこ

ともある。

ロゼットパタ

多色印刷で網角度の違う網点が刷

ーン

り重なった時に発生する最小モア

レパターン。

プロセスイン

カラー印刷に用いるシアン(C),マ process ink

ゼンタ(M),イエロー(Y)及びブ

ラック(K)のインキの一組(JIS Z

8123参照)。

特色

プロセスインキ以外のインキ。

ダブルトーン 1枚の写真原稿から違った階調の版 duotone,

を取りだし,網角度を変えて2色又 duograph,

は濃淡の異なるインキで刷り重ね

る技法。

とくしょく

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

27

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

色(インキ)見 印刷時の刷り色指定用の色の見本

アート紙などに製品としてのイン

いろみほん

キを塗布し,色番号をつけてバイン

を,指定のインキで刷ったもの。

ダ式に綴じたものが多い。その一部

をちぎって使用する。プロセスイン

キの掛合せによる色見本は,カラー

チャートといって区別する。

分版出力

印刷用に色分解されたデータを,各

編集用のソフトウェアで分版する ぶんぱんし

色ごとに出力すること。

場合と,リップで分版する場合があ

ゅつりょく

る。

レタッチ

印刷複製物の色・階調・キズなどを

画像を修正するソフトウェアをレ

修正する目的で行う製版工程中の

タッチソフトという。

作業(JIS Z 8123参照)。

シャープネス

画像のトーンを変えないで,輪郭部

しゃーぷね

効果

の濃淡を増減することで輪郭を強

すこうか

調し,見かけ上シャープに見えるよ

うにする効果。

平網

網伏せ

網点などを利用した視覚的に均一

ひらあみ

な濃度に見えるパターン。

線画領域を平網,グラデーションな

あみふせ

どで埋めること。

集版

文字・図形・画像などの版面構成要

しゅうはん

素を指定に従って位置決めし,ペー

ジ又は単位面積にとりまとめるこ

と(JIS Z 8123参照)。

アタリ罫,アタ

a)レイアウト指定,版下などで, guide line,

a)は,通常,線幅は0.1mm程度に あたりけい

本文,見出し,図版,写真などの位

する。また,アタリ罫を印刷する場

置及び大きさを指定するための線。

合はケイイキ,イキケイなどと指定

b)当該罫線が指示用であり,印刷

する。

されない罫であることを示す指定

用語。

毛抜き合せ

隣り合う画像,文字,網伏せした図

けぬきあわ

形などを,すき間なしに配置するこ

と。

トラッピング 印刷条件などによる見当ずれに起 trapping

隣接部分の重複は,濃い色をそのま

因して,写真,平網,図版,文字な

まに淡い色を食い込ます場合をス

どの隣接する部分に白色部又は違

プレッドという。逆に弱い色を控え

う色が出るのを防ぐ目的で,隣接部

る場合をチョークという。なお,印

分にわずかに重複部分を作ること。

刷では一般的に,先刷りされたイン

キが後刷りのインキを受付ける状

態をさす。

ノセ

文字又は罫線を他の色版に刷り重

カラー印刷の場合,一般的に墨文字

ねる処理。

はノセ処理される。色文字などは反

対に下地を抜くヌキ処理がされる。

白抜き

墨又は他の色で印刷された画像領

しろぬき

域の中に,文字又は図柄を白又は紙

の生地色にする処理。

見当

表裏,多色印刷の各色,折り,断裁

などを合わせる位置。

けんとう

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

28

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

見当合せ

見当を合わせること。

見当ずれ

適正位置に印刷又は加工されない

参考

読み

けんとうあ

わせ

こと。

けんとうず

a)一度に印刷機で印刷できるペー form

一度に印刷機で刷れるページ数は

だい

ジ数の単位,又は印刷物の総量を表

印刷機や用紙幅,面付などの条件に

現する単位。

より16ページ,32ページなどいろ

b)折丁を数える単位。

いろある。印刷では一度に折丁2台

c)製版において,折丁の片面のペー

分を印刷する場合もあり,この場合

ジを数える単位。

は印刷と製本では台の数え方が異

なる。製版では折丁の片面単位で作

業することが多く,8ページ台紙1

台というように使用される。

台割

面付

1度に印刷するページ数を1単位(1 table of form 台割の1単位は印刷機の種類又は判 だいわり

台)とし,総ページを折丁の単位で

型によって異なるが,4の倍数(8,

分割し整理すること。

16,32ページなど)を1単位とする。

印刷用の版を作成するため,ページ

従来の印刷ではフィルム原版上又

めんつけ

を付け合せすること。

は刷版上でページの付け合せを行

っていたが,デジタル印刷ではデー

タ上で行う。この際,背標,背丁,

品質管理用の各種ゲージなども配

置される。

多面付け

ひとつの印刷用の版に複数の同じ

1度に4枚分印刷する場合は4面付 ためんつけ

図柄又はページを付けること。

け,8枚分では8面付けにする。

版面の刷り位

印刷物の仕上り寸法と版面との位

はんめんの

置関係。

すりいち

天合せ,頭合せ ページの天側(上部)を向い合せに head-to-head 横組の本に用いる。この逆はけ(罫)

てんあわせ,

する面付の方法。

下合せ。

あたまあわ

け(罫)下合せ ページのけ(罫)下側(下部)を向 tumble head

い合せにする面付の方法。

本掛け

縦組の本に用いる。地合せともい けしたあわ

う。

表版と裏版を別々に組み付けて印

ほんがけ

刷し,折った場合に正しいページ順

となる面付の方法。

打ち返し,略掛 表版と裏版を同時に用紙の表面に

どんでん(ドンデン),どんでん(ド うちかえし,

ンデン)返しともいう。

半数印刷し,裏返して印刷し,半分

りゃくがけ

に断裁することで総数が得られる

ように面付する方法。

表版

用紙の表面に刷る版。

16ページの折丁では1, 4, 5, 8, 9, 12, おもてはん

裏版

用紙の裏面に刷る版。

掛合せ

2種類以上の異なった折丁の版を同

付け合せともいう。印刷では,2色 かけあわせ

一の印刷面に付けること。

以上の色を刷り重ねて別の色を表

13, 16ページが表版にくる。

16ページの折丁では2, 3, 6, 7, 10, うらはん

11, 14, 15ページが裏版にくる。

現することをいう。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

29

Z 8125:2004

番号

用語

トンボ

定義

対応英語

参考

読み

多色印刷の見当合せ,表裏の見当合

register mark その形からは,垂直に交わる十字状

せ,ページ位置,折り,断裁,後加

の2本線からなる十字トンボ,直角

工などの位置きめの指標として,原

に曲がった線を組み合わせたコー

稿や印刷版に付ける目印。

ナートンボなどがある。十字トンボ

の形がトンボに似ているので,この

名がある。

センタートン

仕上り寸法の中心を示すトンボ。

折りトンボ

おりとんぼ

印刷された紙の折り位置を示すト

ンボ。

見当合せトン

多色印刷又は両面刷り時に各版の

オフセット輪転印刷機で自動見当 けんとうあ

間の見当を合わせるために使用す

合せ装置を装着している場合に使

わせとんぼ

るトンボ。

用されるトンボは,従来の見当合せ

トンボと形状が異なるものもある。

断裁トンボ

断裁の位置を示すトンボ。

だんさいと

んぼ

引出しトンボ 刷本のくわえじり又は針じり(針の

裁切り

積み重ねた刷本の垂直面に現れた ひきだしと

反対側の端)一杯に印刷したトン

線により,くわえじり又は針じりが

んぼ

ボ。

ぶれていないかが検査できる。

写真,平網などを断裁位置いっぱい

裁落としともいう。断裁のずれで縁

たちきり

まで印刷すること。

に白線を出さないために,仕上り寸

法より3mm程度大きく製版する必

要がある。広告ページではブリード

という。

刷版

実際に印刷機で使用するために作

さっぱん

成した版。

Computer To Plateの短縮形。文字, CTP

しーてぃー

図版,写真などのデジタル情報を,

ぴー

直接刷版に焼き付けること。

色校正,色校 カラーの校正刷に対して,主に色表 color proof,

いろこうせ

現を点検し校正すること。又はその

い,いろこう

ために作成する校正刷。

簡易校正

校正機や印刷本機を使用せずに校

色分解されたフィルム版を使用し かんいこう

正刷を作成することの総称。

て作成する方式と,デジタル情報か

せい

ら直接作成する方法がある。

デジタルプル

デジタル情報から直接校正刷を作

代表的なものに電子写真方式,イン

ーフ

成するものの総称。

クジェット方式,銀塩写真方式など

がある。

カラーパッチ 印刷管理用に余白に添えておくイ color patch

エロー,マゼンタ,シアン,ブラッ

クなどの色票。

色玉

印刷の濃度管理用の網点面積率

100%のカラーパッチ。

いろだま

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

30

Z 8125:2004

09. 製本

番号

用語

製本

定義

対応英語

参考

印刷された枚葉紙又はこれを折っ

読み

せいほん

た折丁を順序に従って取りまとめ

て綴じ合わせ,一冊に仕上げること

(JIS Z 8123参照)。

上製本

綴じた中身を本の形に作ってから,

本製本又は上製ともいう。

厚い表紙でくるんで,のりづけした

本(JIS Z 8123参照)。

じょうせい

ほん

並製本

綴じた中身に簡単な紙表紙を付け

仮製本又は並製ともいう。糸綴じし なみせいほ

た本(JIS Z 8123参照)。

た中身を仕上げ裁ちしないまま紙

表紙を付けたものを仮製本ともい

右開き

う。

右綴じとなる。通常は,縦組の本。 みぎびらき

右側に開いていく本の作り方で,見

開きの右ページのページ数が左ペ

ージのページ数より少ない数とな

る。

左開き

左綴じとなる。通常は,横組の本。 ひだりびら

左側に開いていく本の作り方で,見

開きの左ページのページ数が右ペ

ージのページ数より少ない数とな

る。

二丁製本

刷本

2冊分を縦に並べ,同時に製本した two-up

にちょうせ

後で断裁して2冊に分ける製本。

いほん

印刷が完了し,製本工程又は仕上げ

printing sheet 刷紙(すりがみ)ともいう。

すりほん

断裁に入る前の印刷物。

くわえ

枚葉紙を印刷機のくわえ爪でくわ

刷本のくわえる紙端の側をくわえ

え込む方の一端,それに相当する版

側ともいう。

又はブランケットの一端,並びにく

わえるために必要とする用紙部分

及びその寸法。

くわえじり

くわえの反対側の端。

(尻)

くわえしろ

枚葉紙をくわえ爪でくわえ込むた

めに必要とする用紙部分又はその

寸法。

a)枚葉印刷機の給紙部分で用紙の side gauge,

断裁した場合は,その断裁面も基準

はり

横方向の位置を規制する金具。

になるという意味で,その面も針と

b)加工のための基準として,刷本 side lay,

のくわえ側及び針側の端面。

一部抜き

いう。

製本作業の前に一冊の本を構成す

一般に,一部抜きは,発注元による

いちぶぬき

る本文,付き物,表紙などすべてを

点検が行われる。

一単位ずつそろえること,又はそろ

えたもの。

突きそろえ

枚葉紙又は刷本の長辺と短辺の2辺 jogging

突きそろえは,印刷したときのくわ

つきそろえ

を基準にそろえること。

え側と針側を基準とする。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

31

Z 8125:2004

番号

用語

裁割り

定義

対応英語

参考

読み

刷本を次工程で必要とする寸法に

16ページ単位で折る場合で,A列本 たちわり

断裁し分割すること。

判及びB列本判(JIS P 0202参照)

でA5又はB5(JIS P 0138参照)の

本にするときは刷本を半裁,A6又

はB6(JIS P 0138参照)の本にする

ときは刷本を4裁にする。

予備紙

製本作業時の予備のための刷本。

ヤレ

規定の品質になっていない刷本,製

作業中に発生する不良品の用紙,廃

品,部材又は作業中に発生するそれ

棄される用紙などは,損紙ともい

らのもの。

う。

折り

付加する刷本の数を率で表示する

よびし

場合は,予備率という。

製本の際,正しいページ順で印刷物

おり

を折り畳む作業(JIS Z 8123参照)。

回し折り

2回目の折りを最初の折り目に対し right-angle

まわしおり

て直角にし,順次右回りに折り目を

前の折り目に対して直角に折り進

む折り方。

巻折り

前の折りに対して次の折りを平行

平行折りともいう。

まきおり

に折る折り方。最後は直角折りにな

る。

観音折り

左右4ページ分の紙を両側から半分 gatefold

仏壇の扉に似ていることからこの かんのんお

ずつ内側に折り畳む折り方。

名がある。開くと4ページ分の幅と り

なる。主に雑誌の目次,大判の口絵

などに用いる。なお,片側だけから

半分に折り畳む折り方を片観音折

りという。

経本折り

アコーディオンの蛇腹のように,平

経典などに見られる。ジグザグ折 きょうぼん

行,かつ,交互に繰り返して折る方

り,アコーディオンフォールドとも

おり

法(JIS Z 8124参照)。

いう。

折丁

製本のために折り畳まれた印刷物。

折本ともいう。

おりちょう

本を構成する一単位(JIS Z 8123参 section

照)。

天袋

地袋

横組の本において,折丁の天が袋に

なっている部分。

ラップ

折込み

縦組の本において,折丁の地が袋に

なっている部分。

てんぶくろ

ちぶくろ

中綴じ,逆中綴じにおいて,丁合い

見返しでも,重ねた場合に1冊ごと

の際に折丁をつまむためにあらか

の区別がつくように,あらかじめ天

じめ長くしてある部分。

地を長くする場合がある。

判型より大きい別の印刷物を折り

おりこみ

畳んで,製本された本の中に挿入す

ること,又はそのもの。

入紙

折丁の間に,別丁を貼り込む又は差

糸綴じ,あじろ(網代)綴じ,中綴

にゅうし

し込む作業。

じ又は逆中綴じの場合は,貼り込む

必要がある。

貼込み

別丁を所定の折丁に貼り付けるこ

扉,口絵などのペラ又は4ページの はりこみ

と。

折丁を折丁の前後に挿入する際に

行われる。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

32

Z 8125:2004

番号

用語

ペラ

定義

対応英語

a)本の台割において,2ページとな leaf

参考

読み

a)はペラ丁ともいう。

るもの。

b)折られていない1枚の紙。

別丁

本文の前後又は中間に綴じ込まれ

べっちょう

た本文とは別に印刷した印刷物。紙

質又は印刷方式が違う。

共紙

ともがみ

書籍・雑誌などの付き物,中扉,扉,

表紙などを本文と同じ用紙にする

こと。

余り丁

綴じ

製本作業完了時に余った折丁又は

あまりちょ

刷本。

丁合いされた印刷物を綴じる作業。

とじ

糸綴じ,平綴じ,中綴じ,無線綴じ

などがある(JIS Z 8124参照)。

糸綴じ

折丁を一折りずつ糸で綴じる綴じ

糸綴じ機を用いて,折丁の背を糸で

いととじ

方。

かがり,連続し,糸の末端は接着剤

で固めて綴じる。かがり又はかがり

綴じともいう。

針金綴じ

中綴じ

針金を用いる綴じ方。並製本の一方

はりがねと

式。

折った印刷物を,開いた状態で中心

なかとじ

の折り線にそって針金で綴じるこ

と(JIS Z 8123参照)。

逆中綴じ

中綴じと逆の内側から綴じる綴じ

針金の先端が露出しない製本方式 ぎゃくなか

方。表紙はのり(糊)付けになる。

のため,児童向けの本などで使用さ

とじ

れる。

平綴じ

無線綴じ

本の中身をそろえ,背に近い部分を

教科書など製本強度を求める作業,

ひらとじ

針金で綴じ,表紙をつけること(JIS side stitch

事務用印刷物などの簡便性を求め

Z 8123参照)。

る作業で利用される。

a)糸又は針金を用いず,背の部分 adhesive

無線綴じは,広義には,あじろ(網

むせんとじ

を接着剤だけで固める綴じ方。

代)綴じを含めるが,b)の接着効

b)糸又は針金を用いず,背の部分 perfect

果を上げるために背を切り落とす

を切り落として接着剤だけで固め

方式をいうことが多い。あじろ(網

る綴じ方。

代)綴じでは折り段階で背に開口を

設ける。

あじろ(網代) 折丁の背に切り込みを入れ,その切

綴じ

日本で発明され,欧米に輸出された

あじろとじ

り込みから接着剤を浸み込ませて

notch binding 製本技術。

固める綴じ方。

和綴じ

片面に印刷した刷本の印刷面を外

わとじ

にして二つ折りにしたものを折丁

とし,小口を袋として,厚手の表紙

を付け,麻糸で綴じる,和装本の製

本方式。

袋綴じ

小口側が袋になっている綴じ方。

double-leaved 袋の内側が白紙となる事務用印刷 ふくろとじ

物や,秘匿性を高めるために袋の内

側に印刷した場合の綴じ方。

右綴じ

表1を正面に見た場合に,のどが右

縦組の場合に用い,右開きとなる。 みぎとじ

側になっている綴じ方。

左綴じ

表1を正面に見た場合に,のどが左

側になっている綴じ方。

横組の場合に用い,左開きとなる。 ひだりとじ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

33

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

天のり(糊) 用紙の天側の断裁面を接着剤で固 pad

参考

読み

主に便せん(箋),伝票などに用い

てんのり

る。簡単に切り離すことができる。

め,表紙を巻込むか,又は共紙を表

紙とする製本の方式。

丁合い

製本の一工程で,ペラ丁,折丁など

ちょうあい

を集めてページを正しい順序にそ

ろえる作業(JIS Z 8124参照)。

背丁

刷本及び折丁の管理用に折丁の背

に印刷する書名及び折り番号。

背標

せちょう

折丁の背に印刷された識別記号。丁

黒い四角の記号などを折丁の順に

せひょう

合いの正しい順序を示す(JIS Z mark,

少しずつずらして印刷し,乱丁,落

8124参照)。

丁及び取込みを検出しやすくする。

段印ともいう。

袋標

製本後,断裁すると取り除かれる。 ふくろひょ

乱丁,落丁及び取込みを防止する目

的で折丁の天(横組)又は地(縦組)

の袋の部分に印刷する記号。

落丁

一部の折丁が足りないまま,丁合

い,製本すること。

らくちょう

乱丁

折丁の順序を誤って,丁合い,製本

すること。

らんちょう

取込み

仕上り寸法

同じ折丁を複数取って,丁合い,製

本すること。

仕上げ裁ち

とりこみ

仕上げ裁ちした印刷物の寸法(JIS Z trim size,

しあがりす

8124参照)。

んぽう

印刷された紙,本,その中身などを

化粧裁ちともいう。多面付けのカバ

しあげだち

仕上り寸法に合わせて断裁するこ

ー,帯などを1度の断裁で仕上り寸

と。

法に仕上げていくことを断ち分け,

裁切りなどともいう。

仕上げ代,裁ち 仕上り寸法に合わせて断裁される

しあげしろ,

たちしろ

天・地・小口などの部分,又はその

寸法。

ドブ,どぶ

綴じ代

つか(束)

多面付けにより生じた印刷間の有

効面積以外の余白部分。

平綴じ,穴あけなどのために必要と

される本ののどの部分の余白。

とじしろ

a)表紙を除いた本の中身の厚さ。 bulk

つか(束)が出る紙とは,重さと比

b)紙の重さと比べた紙の厚さ。

較して厚い紙のこと。つか(束)が

出ない紙は,その反対。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

34

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

つか(束)見本 書籍の仕上がり厚さを確かめるた dummy,

読み

つかみほん

めに,使用する用紙で製本した見本

(JIS Z 8124参照)。

紙の目

用紙中の繊維の方向。

目又は紙目ともいう。巻取紙は,巻

かみのめ

いてある方向が紙の目になる。

順目

紙の目が本の背に平行になってい

with the grain 本の開きがよいので,通常は順目に じゅんめ

ること。

逆目

紙の目が本の背に直角になってい

ること。

縦目

横目

する。

ぎゃくめ

枚葉紙の場合,紙の目が長辺に平行

T又はT目とも表記する。巻取紙で たてめ

しているもの。

印刷した場合,刷本を枚葉紙状態に

加工したときには紙の目が長辺に

平行しているものを縦目という。

枚葉紙の場合,紙の目が短辺に平行

しているもの。

Y又はY目とも表記する。巻取紙で よこめ

印刷した場合,刷本を枚葉紙状態に

加工したときには紙の目が短辺に

平行しているものを横目という。

遊び

遊び紙

本の見返しで表紙にのり(糊)付け

free endpaper 表紙にのり(糊)付けされている方 あそび

されていない方の丁。

の丁をきき紙(paste down)という。

本の中身の前後に入れる何も印刷

本文用紙と共紙が多いが,高級な本

あそびがみ

されていない紙。

では薄い模様のある和紙又は種々

な風合・色調などをもったファンシ

ーペーパとよばれる用紙を用いる

こともある。

裏白

表側だけ印刷して,裏が白紙のまま

ページ物においては,中扉の裏面,

うらじろ

のページ。

改丁とした対向ページなどが裏白

になる。表面が印刷されていないペ

ージは,表白という。

間紙

a)裏移り防止用に,印刷された紙 slip sheet

間紙には,グラシンなどの薄い紙を あいし(あい

と紙との間に挟む紙。

用いる。

がみ)

b)扉,口絵などの別丁類を保護す

るために貼り込む紙。

c)検印,奥付などの貼り込み用接着

剤による汚れを防止するために挟

み込む紙。

小口

a)本のページの綴じていない三方 edge,

上辺を天小口,下辺を地小口とい

こぐち

の切り口。

い,のどと反対側の辺を前小口又は

b)のどの反対側。

単に小口という。

a)本又はページの上部。

head, top edge あたま(頭)ともいう。

てん

ち,けした

b)ページの上部の仕上り線と版面

までの余白部分。

地,け(罫)下 a)本又はページの下部。

b)ページの下部の仕上り線と版面

までの余白部分。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

35

Z 8125:2004

番号

用語

のど

定義

対応英語

参考

読み

a)本を広げたとき,中央の綴じ目 gutter,

がある方向。

b)中央の綴じ目と版面の余白部分。

c)本の中身と背が接する部分。

本の綴じてある側の表紙又は中身

表紙の部分は,背表紙ともいう。

の部分。

背固め

丸背

本の中身の背に寒冷紗・紙などを貼

せがため

り,補強する作業。

本の背に丸みをもたせて仕立てる

まるせ

上製本の背の方式。

丸み出し

本の中身の背に丸みを付ける作業。 back rounding 耳を出す作業(バッキング)と一連 まるみだし

角背

本の背に丸みをもたせず,平らのま

角山

して行われることが多い。

ま仕立てる上製本の背の方式。

角背のうち,耳を出して仕立てる方

式。

かくせ

かくやま

タイトバック 背に厚紙などを貼って,本の中身の tight back

背は堅牢であるが,本の開きは他の

背と表紙を貼り合わせて仕立てる

方式に比べて最も劣る。また,背文

製本の背の方式。

字が損なわれることがある。

フレキシブル

背に薄紙などを貼って柔軟に仕立

本の開きは良いが,背文字の箔が脱

バック

てる上製本の背の方式。

落することもあり,形もくずれやす

い。

ホローバック 表紙と中身は,見返しの耳の部分で hollow back

本の開きは良いが,やや耐久性にか

接着し,本を開いたときに中身の背

ける。今日の多くの上製本がこの方

と表紙の間に空洞ができるように

式である。

仕立てる上製本の背の方式。

a)上製本において,背と表紙との joint,

みみ

接合及び開閉を良くするため,本の

中身の背の部分を両側に隆起させ

た部分。

b)紙の断裁していない縁。

溝,みぞ

上製本において,本の開閉を良くす

みぞ

るために平と背の境目に,背と平行

してつけたくぼみ。

花ぎれ(布) 上製本において,中身の背の天地両 headband

ヘッドバンド,ヘドバンともいう。 はなぎれ

端に貼り付けた飾りの小さな布。

しおり

ページに挟み目印とするために本

通常,本のページの対角線より2〜

の中身の背に貼り込んだひも。

3cm長くする。スピン,リボンとも

いう。本の間に挟み込む目印も一般

にしおりという。

表紙

本の中身の保護,装飾,内容の表示

別に仕立てた表紙を仕上げ裁ちし

ひょうし

などの目的で中身に取り付けた外

た中身にくるむ場合と,紙などの表

装部分。

紙で中身をくるみ,そのうえで三方

を共に仕上げ裁ちして仕上げる場

合とがある。

表紙貼り

上製本の表紙を作成する作業。

ひょうしば

表紙くるみ

中身に表紙を取り付ける作業。

ひょうしく

るみ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

36

Z 8125:2004

番号

用語

定義

グル

表(おもて)表

本の表側の表紙。

対応英語

参考

読み

表紙と中身が上下逆に製本される

こと。

おもてびょ

裏表紙

うし

本の裏側の表紙。

うらびょう

厚表紙

板紙(JIS P 0001参照)など厚い紙 stiff cover

ハードカバーともいう。

あつびょう

を心(しん)にして仕立てる上製本

の表紙の方式。

薄表紙

心(しん)に薄い紙などを用いて柔

flexible cover 辞典に多い。心(しん)に用いる紙

うすびょう

は,100〜300g/m2くらいである。

軟に仕立てる上製本の表紙の方式。

また,ビニールなどの心(しん)紙

を用いない1枚の表装材料で仕立て

る表紙。

無双表紙

1枚の心(しん)紙の上に表装材料

薄表紙の心(しん)紙は,平と背の むそうびょ

を貼って仕立てる薄表紙。

中間で切り離すが,無双表紙は切り

うし

離さない。

フランス表紙 印刷した厚紙の四囲を折り畳んだ

本来は,紙表紙でくるんでから四囲 ふらんすび

表紙。

を折り畳むが,あらかじめ折り畳ん

ょうし

だ表紙でくるむ簡易な方法も行わ

れている。

クロス

布,紙などをベースに加工した,上

紙をベースにしたものは紙クロス,

製本の表紙用外装材料。

布をベースにしたものは布クロス

という。ビニールのシートを外装材

料として使用する場合は,ビニール

クロスともいう。

本の小口(前小口)側の天地の直角

かど

になっている部分。

角丸

中身及び表紙の角を丸くして仕立

薄い紙を用いた辞典などで採用さ

かどまる

てる製本方式。

くるみ表紙

れている方式である。

中身を綴じた後で,表紙でくるんで

くるみ表紙には,おかしわやがんだ くるみびょ

仕立てる並製本の一方式。

(雁垂)れが含まれるが,おかしわ

うし

とくるみ表紙を同義として使用し

ている例もある。

おかしわ

綴じた中身を表紙でくるんだ後で,

カシワの葉でくるむ柏餅に似てい

のど以外の三方を断裁して仕立て

ることに由来する。見返しを付ける

る並製本の一方式。

場合と付けない場合がある。付ける

場合は,通常口のり(糊)にし,こ

れをくるみ口のり(糊)という。

口のり(糊) 並製本で見返しを付けた場合,小口 edge gluing,

(前小口)側の一部だけにのり(糊)

を付けて仕立てる方式。

全面にのり(糊)を付ける方式は,

くちのり

ベタのり(糊)という。

がんだ(雁垂) くるみ表紙の小口(前小口)を中身

見返しを付けるが,のどの部分のみ

にのり(糊)を付ける。

より大きくしておき,その部分を折

り返して仕立てる並製本の一方式。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

37

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

切り付け表紙 a)中身と表紙を一度に仕上げ裁ち cut flush

参考

読み

b)の綴じの種類としては,中綴じ,

きりつけび

して,ちりのない本に仕立てる並製

中ミシン綴じなどがある。また,表

ょうし

本の一方式。

紙と中身を同時に丁合いし平綴じ

b)中身と表紙を同時に綴じたうえ

して背にクロス巻きを行う方式も

で,仕上げ裁ちして仕立てる並製本

ある。

の一方式。

表1,表紙1

表(おもて)表紙の表面。

obverse cover 表紙の1ともいう。この用語は,雑

ひょういち,

誌で使用されることが多い。

ひょうしい

表2,表紙2

表3,表紙3

表(おもて)表紙の裏面。

裏表紙の裏面。

表紙の2ともいう。この用語は,雑

ひょうに,ひ

誌で使用されることが多い。

表紙の3ともいう。この用語は,雑

ひょうさん,

誌で使用されることが多い。

ょうしに

ひょうしさ

表4,表紙4

裏表紙の表面。

表紙の4ともいう。この用語は,雑

ひょうよん,

誌で使用されることが多い。

ひょうしよ

平,ひら

表紙の背ではない,平らになってい

平に掲げられる標題などの文字は,

ひら

る部分。

平の文字という。

はく(箔)押し 加熱した型と,紙などの被印刷物と hot stamping,

はくおし

の間に金属はく(箔)又は転写はく

(箔)を密着加圧して,文字・模様

を転写すること(JIS Z 8123参照)。

金版

はく(箔)

はく(箔)押しに使用する型押し用

の金属製の凸版。

かなばん

はく(箔)押し用に,熱転写する金

金,銀,アルミニウムなどの金属を

属やその他の材料。

薄く延ばした金属はく(箔),ベー

スフィルムの上に金属膜を付けた

転写はく(箔),顔料・染料などを

粘着剤で固めた色はく(箔)などが

ある。

空押し

本の表紙などの表面に,はく(箔)

からおし

を用いないで,文字又は模様のある

金版を用いて型押しすること。

背文字

本の背にはく(箔)押し又は印刷し

せもじ

た文字。

ちり

上製本の場合,表紙の中身より出張

中身の保護と体裁上の配慮とから

っている部分。

付ける。ちりの寸法は表紙の厚薄に

よって異なるが,三方の寸法は同じ

でなければならない。

見返し

本の中身と表紙を結合するための

見開きになっていることが多い。表

みかえし

丈夫な紙(JIS Z 8124参照)。

(おもて)表紙の方にある見返しを

表(おもて)見返し,裏表紙の方に

ある見返しを裏見返しという。

貼見返し

二つ折りした見返しを巻頭及び巻

見返しは,通常この方式である。貼 はりみかえ

末の折丁に貼り付ける見返し。

見返し以外に,継見返し,綴見返し,

巻見返しなどがある。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

38

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

(本の)箱,

(本 本の中身の保護,装飾,宣伝などの

参考

ケースともいう。

読み

はこ

の)はこ(函) ために厚紙で作成した箱。

貼箱,貼ばこ

板紙を用いて組み立てた中身に,別

(函)

に印刷した紙・布などを貼って仕立

はりばこ

てる箱。

こ(函)

きかいばこ

機械箱,機械ば 機械を用いて針金又は接着剤を用

いて仕立てる箱。

型抜き箱,型抜 印刷した紙と板紙を貼り合わせて,

貼箱に似せて,機械で作成するため かたぬきば

きばこ(函)

に工夫された方式である。

接着剤を用いて仕立てる箱。箱の小

口側は,内側に折り返される。

付き物

売上カード

a)本文以外の前付及び後付。

b)には,別紙の扉,口絵,見返し,

つきもの

b)本の本文用紙で印刷したもの以 matter

表紙,カバー,箱,売上カード,帯

外の付属物。

紙などがある。

書籍に挿入する販売管理用の短冊

上部に丸い切り込みを入れ,書籍に うりあげか

状の紙片。

挿入した場合に,突き出すようにな

ーど

っている。短冊,スリップともいう。

帯紙

カバー

本の表紙,カバー又は箱の外側の下

内容紹介,目次,推薦のことばなど

おびがみ

側に掛ける帯状の印刷物。

を掲げる。帯,腰帯ともいう。

本の表紙の上に掛ける印刷物。

ブックジャケット,ジャケットとも

いう。ビニールシートを掛けること

もある。

a)カバー又は帯紙の見返し側に折

そで

り込んだ部分。

b)観音折りの内側に折り込んだ部

分。

正誤表

印刷後に発見された誤植・訂正をま

本に挟み込むか,巻頭・巻末に貼り せいごひょ

とめて印刷した紙片。

込む。

読者カード

綴込み

本に挟み込まれる読者のアンケー

reader service 愛読者カードともいう。

どくしゃか

ト用ハガキ。

ーど

とじこみ

付録など別に印刷したものを本に

一緒に綴じこんだもの。

投込み

別に印刷したものを完成した本に

売上カード,読書カード,正誤表,

なげこみ

コーティング 紙,フィルム,印刷物などの表面に,

挟み込むものの総称。

出版案内など。

表紙,カバーなどに行う。

つや出し,表面保護などの目的で,

塗工剤を塗り,硬化させて皮膜をつ

くること(JIS Z 8123参照)。

ニス引き

印刷物の表面を保護し,光沢を与え

表紙,カバーなどに行う。

にすびき

表紙,カバーなどに行う。

ぴーぴーば

るために,透明な樹脂液を塗布する

こと。

PP貼り

印刷物の表面を保護し,光沢を与え

るために,ポリプロピレン・フィル

ムを接着剤で圧着加工すること。

仕上げ

製本の最終工程である検品,カバー

掛け,売上カード・読者カード・正

誤表・出版案内の挿入及び包装作

業。

しあげ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

39

Z 8125:2004

番号

用語

製本仕様書

定義

対応英語

出版社など発注者が,製本所に対し

参考

製本指定書ともいう。

読み

せいほんし

ようしょ

て製本の方式,製本する材料,本文

などの印刷所,納期などについて指

示した文書。

総ページ数

前付,後付及び白ページを含めた本

本文用紙の必要量の計算及び製本 そうぺーじ

文と同じ用紙で印刷されるページ

作業の指示の必要から総ページ数

すう

数。

を計算する。図書館における総ペー

ジ数とは異なる。

10. 記述言語,符号化方式

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

編集可能形式

適切な機能をもつシステムによっ

編集可能形式文書は,その明示的な へんしゅう

文書

て,編集及び改訂を行うことに適し

内容に加えて,論理構造を識別する かのうけい

た形式の電子化文書。

ための情報を含むことが多い。

しきぶんし

文書スタイル

SGML(標準一般化マーク付け言語)

ぶんしょす

意味指定言語

で表現されたデータ構造の変換を

たいるいみ

指定し,そのデータ部分にフォーマ

していげん

ット処理機能の集合を適用するこ

ご(でそる)

とを指定する言語(JIS X 4153参 language

照)。

行外領域

直接には行の一部とはならない領

ぎょうがい

域。

りょういき

行内領域

行の一部をなす領域。

グリフ代替

文字をフォーマット処理する際に,

ぐりふだい

選択したグリフ又はグリフ列を異

たい

ぎょうない

りょういき

なるグリフ又はグリフ列によって

置き換える処理。

流し込みオブ

SGML木フォーマット処理(STFP)

ながしこみ

ジェクト

における入力文書とフォーマット

おぶじぇく

指定との組合せの表現である木の

ノード。

DSSSLライブ DSSSL指定を容易に生成するため DSSSL library ISO/IEC TR 19758などの例がある。 でそるらい

ラリ

のデータ及びプログラムの集合。

ぶらり

拡張可能なス

XML文書のスタイルシートを表現 extensible

World Wide Web Consortiumの勧告

かくちょう

タイルシート

するためのフォーマット化セマン

として規定されている。

かのうなす

言語(XSL), ティクスを指定するXML語い language

たいるしー

とげんご(え

(彙)。

っくすえす

える)

フォーマット

流し込みオブジェクト,レイアウト

ふぉーまっ

化オブジェク

オブジェクト又は補助オブジェク

とかおぶじ

ト。

ぇくと

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

40

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

XSL変換

XML文書を他のXML文書に変換す XSL

るための言語。

参考

読み

World Wide Web Consortiumの勧告

えっくすえ

transformation として規定されている。

すえるへん

かん(えっく

すえすえる

てぃ)

XMLパス言語 XSLTでの利用のために,XML文書 XML path

World Wide Web Consortiumの勧告

えっくすえ

として規定されている。

の番地付けパートを記述する言語。 language

段階スタイル

げんご(えっ

くすぱす)

HTML文書などの要素に対して,フ cascading

シート(CSS),

ォーマット処理属性を規定する言

語。

むえるぱす

World Wide Web Consortiumの勧告

だんかいす

として規定されている。

たいるしー

と(しーえす

えす)

最終形式文書 可視化処理によって表示出力する final form

最終形式とは,その文書がもはや容 さいしゅう

のに適したフォーマット済み電子

易に編集できる形態にはないこと けいしきぶ

化文書。

を示す。しかし,編集可能形式と最

んしょ

終形式とは相互に排他的な概念で

はない。いくつかのデータ様式で

は,編集可能形式及び最終形式が単

一の文書内に同時に存在すること

を許す。

ページ記述言

最終形式文書をプログラム言語の

ぺーじきじ

語(PDL),PDL

概念を用いて記述する文書交換用

データ様式。

ゅつげんご

(ぴーでぃ

ーえる)

標準ページ記

JIS X 4154(ISO/IEC 10180)によっ standard page SPDLは次の特徴をもつ。階層化さ

ひょうじゅ

述言語

て規定されたページ記述言語。

れた文書構造の概念をもつ,文書作 んぺーじき

製命令を備える,高水準の作画モデ じゅつげん

ルによって文字列・幾何図形・ラス ご(えすぴー

タ図形を統一的に扱う,フォントを

でぃーえる)

分離している,及び二つの交換様式

をもつ。

10.02.01.01.01 SPDL文書

SPDLを用いて表現した最終形式文 SPDL

えすぴーで

書。

ぃーえるぶ

んしょ

10.02.01.01.02 仕上げ命令

文書ページ画像の可視化処理の後

しあげめい

に行われる文書の提示(presentation)

れい

に影響を与える文書作製命令

10.02.01.01.03 基底フォント 実際のグリフ表現を含むフォント。 base font

複合フォント内では,その木構造上 きていふぉ

における葉節となる。

10.02.01.01.04 複合フォント 階層的に木構造状に構成されたフ composite font

10.02.01.01.05 フォント指標

対応表

んと

ふくごうふ

ォントの集まり。

ぉんと

複合フォント内において,フォント

fontindex map グリフ対応付けの際に使用する。

ふぉんとし

指標をフォント選択子と関連付け

ひょうたい

るために用いるベクタ。

おうひょう

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

41

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

読み

ポータブル文

最終形式文書を,装置非依存に,し

ぽーたぶる

書フォーマッ

かも容易にかつ信頼性をもって交

ぶんしょふ

ト(PDF),PDF

換し閲覧することを目的として開

発されたページ記述言語。

Open Prepress Interfaceの短縮形。

ぉーまっと

(ぴーでぃ

ーえふ)

おーぴーあ

低解像度の画像によるページ作成

を可能にする,PostScriptの拡張。こ

れによって,ページ割付けファイル

の容量を削減して処理時間の短縮

が図れる。

インタネット

インタネットのツール及び技術を

いんたねっ

印刷プロトコ

用いて,分散型印刷に利用できるア

といんさつ

ル(IPP),IPP

プリケーションレベルのプロトコ

ぷろとこる

ル。

(あいぴー

ぴー)

11. 文字種

番号

用語

大文字

定義

対応英語

参考

読み

文頭,固有名詞語頭などに用いるラ

キャピタル,キャップともいう。cap おおもじ

テン文字,ギリシャ文字又はキリー

と略す。活字組版では,大文字を入

ル文字の,通常,大きな字形のもの

れていた活字ケースをアッパーケ

で,ベースライン及びキャップライ

ースと呼んでいたので,大文字その

ンを基準に設計されている文字。

ものをアッパーケースという場合

もある。

小文字

文頭及び固有名詞語頭以外に用い

スモールレターともいう。l.c.と略 こもじ

るラテン文字,ギリシャ文字又はキ

す。活字組版では,小文字を入れて

リール文字の,通常,小さな字形の

いた活字ケースをロアーケースと

もので,ベースライン,並びにミー

呼んでいたので,小文字そのものを

ンライン,アセンダライン及び/又は

ロアーケースという場合もある。

ディセンダラインを基準に設計さ

れている文字。

スモールキャ

参考文献の人名表記,年代表記など

スモールキャップともいう。s.c.と略

ピタル

に用いるラテン文字などで,xハイ

す。章の始めの語句,年号を示す

トと近似的に等しい高さをもつ大

A.D.,B.C.,時刻を示すA.M.,P.M.など

文字字形の文字。

にも用いる。

ダイアクリテ

主に欧文の文字に付加して,発音の

ィカルマーク

区別などを示す補助記号。

ダイアクリティックともいう。

アクセント記

主に欧文の母音文字に付加して,単

あくせんと

語内の発音の抑揚や曲折を指示す

きごう

る補助記号。

数字

(分類名)

すうじ

アラビア数字 インドに始まり,アラビアからヨー arabic figure,

ロッパに伝わった数字。

算用数字,洋数字ともいう。

arabic numeral 1,2,3など。

あらびあす

うじ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

42

Z 8125:2004

番号

用語

連数字

定義

対応英語

参考

読み

れんすうじ

アラビア数字が一つ以上連続する

もの。位取りのコンマ及び空白並び

に小数点のピリオドを含む。

備考 和字として扱われる全角数

字及び欧文用文字として扱われる

固有の字幅をもつアラビア数字は

除く(JIS X 4051参照)。

ローマ数字

ラテン文字の大文字又は小文字を

roman figure, I=1,V=5,X=10など

ろーますう

用いて表記する数字。

時計数字

ローマ数字を全角のサイズの合字

時計の文字盤用の数字として利用 とけいすう

にした数字。

されたもので,IからXIIまでしか じ

ない。

小書きの仮名 拗音,促音,外来語などを書き表す

捨て仮名,半音ともいう。

こがきのか

場合に用いる,字面を小さくした仮

名。

繰返し符号

直前の文字又は句を反復する場合

漢字に用いる々,平仮名に用い くりかえし

に用いる符号。

るゝゞ,片仮名に用いるヽヾ,句に

ふごう

用いる“くの字点”(JIS X 0213の面

区点番号1-2-19,1-2-20及び1-2-21)

などがある。

レ,一,二,上,下など。

(漢文の)返り 漢文を日本語の語法と語順に従っ

かえりてん

て読む訓読の場合に,語順を示すた

めに付ける符号。

約物

記述記号

文字組版に使用する記述記号類の

記号文字の総称の意味でも使用さ

やくもの

総称(JIS Z 8123参照)。

れている。

文章の区切り,語句のつながり,文

区切り符,括弧類,つなぎ符,参照 きじゅつき

章の意味を表現するためなどに付

符などがある。

ごう

ける記号。

区切り符

語句及び文章の区切りを明らかに

句読点,中点(・),疑問符(?),

くぎりふ

するために付ける記号。

感嘆符(!),コロン(:),セミコ

ロン(;),斜線(/)などがある。

句読点

文章の区切りを示す句点及び読点。 punctuation

通常,縦組では“。”及び“、”を

くとうてん

用い,横組では句点に“.”又は

“。”,読点に“,”又は“、”を

用いる。

括弧類

一部の語句,文章などを囲んで,他

かっこるい

との区別を明らかにするために,前

ʻʼ“”など。JIS X 4051では,括

後に挟むくくり記号。

弧類を始め括弧類(文章の中で,あ

る部分を囲んで他との区別を明ら

かにするための記号のうち,区切り

の始まりを示すもの。)及び終わり

括弧類(文章の中で,ある部分を囲

んで他との区別を明らかにするた

めの記号のうち,区切りの終わりを

表すもの。)に区分し,更に,終わ

り括弧類には,文章の中の切れ目を

表すコンマ“,”及び読点“、”を

含めている。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

43

Z 8125:2004

番号

用語

引用符

定義

対応英語

参考

読み

語句を引用する際に,その語句の前

通常,次のような引用符が用いられ

いんようふ

後をくくる括弧類。

ている,

−縦組 「」

−横組 ʻʼ,“”又は「」

つなぎ符

しるし物

参照符

語と語又は欧文の音節をつないで,

ダッシュ(―),ハイフン(‐),リー つなぎふ

その関係を示す記号。

ダ(…)などがある。

参照符,学術記号,商用記号及びそ

その他の記号文字には,*※★●□

しるしもの

の他の記号文字の総称。

などの記号がある。

文章中で注記する場合,その参照箇

欧文においては,*,†,‡,¶, さんしょう

所に付ける記号。

§,‖,#などを用いる。数字の番

号を付けて参照する例も多い。

学術記号

数学記号

商用記号

数学記号,生物学記号など学術の分

がくじゅつ

野で使用する記号。

きごう

数式に使用する記号。

+,−,±,×,÷,=,≠,<, すうがくき

>,≦,≧など。

ごう

通貨を示す記号,単位及び比率を示

$,¢,£,¥などの通貨記 しょうよう

す記号の総称。

号,℃,°,′,″,%などの単位

きごう

記号がある。これらの記号は,JIS X

4051では,省略記号といい,前置省

略記号及び後置省略記号に分けて

いる。

禁則文字

行頭若しくは行末に位置してはな

きんそくも

らない文字,又は分割してはならな

い文字の組を構成する文字。

行頭禁則文字 行頭禁則の条件に該当する文字。

長音記号,小書きの仮名,繰り返し ぎょうとう

記号,リーダなどを行頭禁則文字に きんそくも

含める場合と含めない場合がある。 じ

行末禁則文字 行末禁則の条件に該当する文字。

ぎょうまつ

きんそくも

分離分割禁止

連続した同じ文字間では分割して

ぶんりぶん

文字,分離禁止 はならず,追出し処理によって行を

かつきんし

文字

調整する場合でも,連続した同じ文

もじ,ぶんり

字間を広げてはならない文字。

きんしもじ

a)システム又は利用者が独自に採 gaiji,

がいじ

外字

用若しくは規定した文字及び記号。 pi character,

b)ある特定の符号化文字集合に含 rarely used

まれていない文字及び記号。

c)システムの登録可能なエリアに登

録した文字及び記号。

12. 文書構成要素

番号

用語

タイトル

定義

対応英語

参考

書籍の題名,雑誌の誌名又は論文の

見出しをタイトルと呼ぶこともあ

標題。

る。

サブタイトル 書籍の題名,論文の標題又は見出し subtitle

に付ける副次的な題名。

副題ともいう。

読み

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

44

Z 8125:2004

番号

用語

前付

定義

対応英語

参考

書籍の本文に先立つページで,扉,

口絵,序文,目次など。

読み

まえづけ

前扉

扉の前に書籍の題名だけを掲げた

ページ。

まえとびら

書籍などの巻頭に配置する,書名,

本扉,大扉,題扉,タイトルページ

とびら

著者名,出版社名などを記した丁又

ともいう。別紙とすることが多い

はページ。

が,本文と同じ共紙とする場合もあ

る。

口絵

前付の部分に掲げる絵又は写真。

通常,別丁とし,扉の次に配置する

くちえ

が,扉の対向ページに配置する場合

もある。

献辞

著者が敬愛する人,恩師などに捧げ

通常は扉の次に特別のページを設

けんじ

る言葉。

けるが,扉の裏面に掲げる方法もあ

る。

序文,はしが

著者が刊行の目的,動機などをまと

き,まえがき

めた巻頭の文。

凡例

本文に使用される用語,記号,略語,

序,緒言ともいう。

じょぶん

はんれい

編述の目的・方針,記述の約束事な

どを箇条書きにして解説したもの。

目次

本の内容の見出しを,書かれている

もくじ

順又は分野別に並べて,それぞれの

該当ページ番号を示したもの。

図版目次

図版を,掲載順又は分野別に並べ

ずはんもく

て,それぞれの該当ページ番号を示

したもの。

本文

a)書籍を構成する主要部分。通常,

ほんぶん(ほ

その前に前付,後には後付が付く。 text

んもん)

b)図版,表,見出し,注,リード

などを除いた記事の中の主要部分。

c)ページ内の柱及びノンブルを除い

た部分。

d)表紙,見返し,投げ込みなどの

付属物を除いた本の中身。

中扉

書籍の内容が大きく区分される場

編,部,章などの冒頭又は付録の直

なかとびら

合に,その内容の区切りを明確にす

前に挿入する。本文の冒頭に書名を

るために本文中に挿入する,標題な

掲げる場合もある。

どを掲げた丁又はページ。

半扉

はんとびら

中扉を簡略にしたもので,裏面から

本文を始める,見出しなどの標題を

掲げたページ。

見出し

a)論文,記事などの標題。

みだし

b)本,論文,記事などの内容を区 headline

分して付けた標題。

大見出し

本・新聞などで,区分の最大のまと

本文に使用する文字よりかなり大

おおみだし

まりに付ける標題。

きい文字を用い,目立ちやすくす

る。段組の場合は,通常段抜きにす

るが,これを段抜き見出しという。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

45

Z 8125:2004

番号

用語

中見出し

定義

対応英語

参考

読み

なかみだし

大見出しと小見出しとの中間の区

分に付ける標題。

小見出し

本などで,区分の最小のまとまりに

本文と同じか,又は少し大きめの文

こみだし

付ける標題。

字を用い,本文より少し太い書体を

用いる場合が多い。

リード

記事の前に掲げる,記事の内容を要

主として雑誌や新聞記事で用いる。

約したもの。

段落

行組版処理の処理単位となる一つ

文章の区切りを意味することもあ

だんらく

以上の文の集まり。段落は,1行又

る。

は連続した複数の行からなる。

引用文

公表された他の著作物から,その一

引用したことを明白にするために いんようぶ

部を引用して利用するもの。

「」,ʻʼ,“”でくくるか,又は

別行に字下げして組版を行う。

囲み記事

語句,図版,表などに加える補助的

注釈ともいう。頭注,割注,脚注,

ちゅう

な説明・解釈。

傍注,後注などがある。

ページの一部に罫線などを使って

囲んだ記事。

かこみきじ

文字又は数字を一覧できるように,

ひょう

罫などで区切ったこま(小間)に配

列したもの。

図版

印刷物の中に掲げる図,グラフ,カ

図版とは別に写真を区別すること

ずはん

ット,イラストレーション,写真な

もある。

どの総称。

後付

書籍の本文の後ろに付けられるペ

あとづけ

ージで,付録,参考文献,索引,あ

とがき,奥付など。

付録

参考文献

索引

本において,本文に関係するが,本

巻末又は別製本として提供する。規

ふろく

文中で扱うことが適当でないもの

格文書では附属書(annex)と呼ぶこ

をまとめたもの。

とが多い。

本文の内容に関係の深い他の著書,

巻末に一覧にして掲げることが多 さんこうぶ

論文を記したもの。

い。

んけん

1冊又は複数冊からなる本の中の語 index

配列順はアイウエオ順,ABC順など さくいん

句,事項などを抜き出して配列し,

がある。和文と英文を分けて付ける

それぞれの該当ページ番号を示し

こともある。

たもの。

あとがき,後書

本の終わりに添える文。

あとがき

書名・著者名・発行者名・印刷者名・

欧米の本においては,扉の裏面に記

おくづけ

刊行年月日などを記載したもの。本

載することが多い。奥付に著者略歴

の初め又は終わりに付ける(JIS Z

を掲げる例が多い。

奥付

8124参照)。

13. 原稿

番号

用語

原稿

定義

対応英語

参考

読み

印刷によって複製しようとする,文

電子データによるものも原稿とい

げんこう

字・画像などの総称(JIS Z 8123参 copy

照)。

う。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

46

Z 8125:2004

番号

用語

文字原稿

定義

文字だけで構成されている原稿。

対応英語

参考

読み

手書きによる原稿,タイプライタに もじげんこ

よる原稿,印刷物を原稿としたも

の,電子データとして記録したもの

などがある。文字原稿は,通常,印

刷文字に変換して複製される。テキ

ストともいう。

画像原稿

(分類名)

がぞうげん

図版原稿

ある表現の意図を持って描いた図

図版原稿は,手書きして作成する方 ずはんげん

解,絵画,地図,グラフ,イラスト

法以外に,直接に電子データとして

こう

などの原稿。

作成する方法がある。絵画は,その

こう

まま反射原稿として利用する場合

とカメラで撮影して利用する場合

がある。

写真原稿

物体の像又は電磁波・粒子線のパタ

原稿の状態としては,写真印画,リ しゃしんげ

ーンを視覚的再現のために,物理・

バーサル(ポジ)カラーフィルムな

んこう

化学的手法により記録した原稿。

どのほかに,デジタルカメラで撮影

して電子データとして記録したも

のがある。

カラー原稿

複製するための原稿として用いる

からーげん

絵画・カラーフィルム・カラープリ

こう

ント・着色線画など(JIS Z 8123参

照)。

反射原稿

透過原稿

線画原稿

階調原稿

反射光で見る原稿(JIS Z 8123参 reflection

写真印画,絵画,書き文字(描き文 はんしゃげ

照)。

字),イラストなどがある。

んこう

透過光で見る原稿(JIS Z 8123参 transparency

代表的なものにリバーサル(ポジ) とうかげん

照)。

カラーフィルムがある。

こう

線・図形などで濃淡の階調がない白

この原稿に製版段階で加工して平 せんがげん

黒画像原稿(JIS Z 8123参照)。

網,グラデーションなどを付ける場

こう

合もある。

写真原稿,絵画など,原稿の全部又

かいちょう

は一部に連続階調をもっている画

げんこう

像原稿。

版下

レタリング(製版用に清書された文

従来の製版カメラを用いる場合は,

はんした

字),写真植字文字,図,表などを

その被写体とするものの総称とし

台紙に貼ったもの(JIS Z 8123参 copy

て用いた。また,従来の写真製版で

照)。

は,レイアウトに従って,台紙に文

字・図版などを貼り込み,写真の入

る位置にアタリを書き入れたもの

を版下台紙とよんでいる。

組版指定

原稿上に文字の書体,サイズ,体裁,

原稿に直接手書きする方法以外に, くみはんし

スペースなどを直接記入した指定

組版用のデータにタグ・特殊記号な

てい

(JIS Z 8124参照)。

どを付加する方法がある。原稿指定

ともいう。

組版指定書

文字の組版方法についての全般的

組方指定書・組方要項などともい くみはんし

な事項を記載し,文字原稿に添付す

う。

る文書。

ていしょ

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

47

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

レイアウト,割 印刷物を作成する際に,文字・画像

読み

わりつけ

などのページ内における配置構成

を設計し,更に必要な組版及び製版

の指示を施すこと。

トリミング

絵柄の必要部分を指定する行為(JIS trimming,

原稿のコピー又は原稿に被せたト

Z 8124参照)。

レーシングペーパーに指示する方

法,カンプで仕上り見本を示す方法

などがある。絵柄などに従って不定

形にトリミングする場合は,切り抜

きという。

見本組

ページの体裁を確認・決定するため

specimen page 組見本ともいう。

みほんぐみ

に,原稿の一部だけの組版を行い,

校正刷としたもの。

カンプ

制作スタッフ又は発注者に提示し

理解を得るための,刷り上がりイメ

ージに近い状態の見本。

完全原稿

トメじるし

印刷工程にまわす原稿の内容及び

受注側から発注側に対して要望さ かんぜんげ

組版指定に誤りがなく,すぐに組版

れている事項である。完成したペー

んこう

又は製版の作業ができる状態にあ

ジごとにまとまった版下として入

る原稿。

稿する場合に,ほぼ該当する。

原稿に通し番号をふった場合,原稿

片仮名で“トメ”などと赤字で記す。

の末尾に書き添えるマーク。

原稿最終部であることを示し,主に

組版発注側と受注側の確認のため

に用いる。

訂正原本

入稿

電子原稿

書籍の増刷,改訂版などの発行に備

原本ともいう。出版社で保管してい ていせいげ

えて,誤記・誤植,その他の訂正な

るが,印刷所で備えておくべき訂正

んぽん

どを書き入れた本。

原本は,印刷所原本という。

組版指定が行われている原稿,組版

著者が出版社に原稿を渡すことも

にゅうこう

処理済みの電子データ,その他の形

入稿という。原稿の受渡しを入稿確

態の原稿を印刷工程に回すために

認書として記録に残しておく方法

印刷所などに渡すこと。

もとられている。

原稿を電子媒体上で作成した原稿

でんしげん

で,内容が電子データとして保存さ

こう

れている原稿。

電子データ入

電子データによる入稿。

稿

文字原稿だけでなく,画像原稿につ でんしでー

いてもいう。DTPなどにより組版さ

たにゅうこ

れたデータの場合もある。電子デー

タの内容,出力の形式などを指示す

る出力依頼書を添付することが多

い。

(原稿の)出力 電子データの原稿の内容を示すた

見本

プリントアウトともいう。

しゅつりょ

くみほん

め,及び組版指定を施すために添付

するハードコピー。

完全データ入

面付を除き,入稿された電子データ

ある程度の組版・製版処理が電子デ かんぜんで

稿

の修正を行わず,そのままの状態で

ータとして行われているが,文字の ーたにゅう

フィルム,刷版又は印刷物として出

修正,画像データの差替え・修正な

こう

力できる状態で渡される組版・製版

どを行う必要がある状態での入稿

処理済み電子データの入稿。

は,準完全データ入稿,未完成デー

タ入稿などとよばれる場合がある。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

48

Z 8125:2004

番号

用語

定義

対応英語

参考

後送(原稿) 原稿の一部を後から送付すること,

読み

こうそう(げ

んこう)

及び原稿又は校正刷へその旨を指

示するサイン。

14. 校正

番号

用語

校正

定義

対応英語

参考

読み

校正刷をチェックして,修正指示す

校正刷に記入された指示に従って,

こうせい

ること(JIS Z 8123参照)。

組版データを修正する作業(赤字修

正)も,校正と呼ばれている。

校閲

a)著者の依頼・承認を受けた第三 revision

こうえつ

者が,原稿内容の誤り,不備などを

調べて正すこと。

b)一通り校正の済んだ校正刷に目

を通し,誤りの有無を吟味するこ

と。

c)新聞制作において,専門の部署に

よって行われる原稿内容の修正・訂

正。

校正刷

校正用の印刷物を作成すること,又

ゲラ刷又は単にゲラともいう。ゲラ こうせいず

はその印刷物(JIS Z 8123参照)。

とはgalleyの発音が変化したもの り

で,本来は活字組版を収める浅い盆

のことである。ゲラに活字組版を入

れたまま校正刷を作成したことか

ら,転じてゲラ刷は校正刷を意味す

るようになった。

出校

しゅっこう

印刷所などの受注者が校正刷を出

版社などの発注者に渡すこと。

見開き出校

校正刷を見開きの状態で作成して

みひらきし

出校すること。

ゅっこう

内校,内校正 印刷所などが初校などを出校する printer's proof

うちこう,う

前に校正を行って訂正すること。

ちこうせい

初校

最初の校正又は校正刷。

しょこう

要再校

再校

初校(校正刷)を戻す際に,再校(校

再校を戻す際に,三校を出すように ようさいこ

正刷)を出すように指示する校正の

指示する場合は,要三校と記入す

用語。

る。

2度目の校正又は校正刷。

さいこう

三校

3度目の校正又は校正刷。

さんこう

念校

校了の直前に,念のために行う校

ねんこう

正。

抜念校,抜念 特に赤字の多いページ,修正が難し

ぬきねんこ

いページなどのみを抜き出して行

う,ぬきねん

う念校。

校了

校正の結果,修正・訂正のなくなっ

た状態,又は校正が完了したことを

指示する校正のサイン。

こうりょう

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

49

Z 8125:2004

番号

用語

校了紙

定義

対応英語

参考

読み

校正を完了して,そのとおり印刷す

こうりょう

ればよいという合意を得た校正刷

(JIS Z 8123参照)。

責了,責任校了 印刷所などが責任をもって必要な OK with

直しの箇所が少ない場合,又は作業 せきりょう,

訂正又は変更を行うことを前提と

の進行が切迫している場合に行わ せきにんこ

した校了,又はそのことを指示する

れる。

校正のサイン。

責了紙

責了の承認を得た校正刷。

下版

校了になった組版データを,次の作

誤植

うりょう

せきりょう

げはん

業に回すこと。

原稿及び組版指定に対する組版の

原稿の不完全さ,文字入力の不注

ごしょく

誤り。

意,組版担当者の不注意などによ

る。文字の誤植では,書体,サイズ,

ゲタ

位置の間違いのほか,誤字,脱字,

えん(衍)字,前後が入れ替わる逆

植などがある。

特殊な文字などで準備された文字

活字組版では,活字の字面を下に,

がない場合に仮に入れておく記号。

足の部分を上にして組版作業を行

った。この場合にげた(下駄)の歯

(〓)のように印刷されたことから

ゲタと呼ばれるようになった。伏せ

字ともいう。

赤字

校正刷に対して主として赤い色で

修正・訂正を指示する書き込み。

赤字修正,赤字 校正刷の指示に従って,組版データ

訂正

赤字の指示には校正記号を用いる。 あかじ

活字組版では,差替えという。

を修正する作業。

あかじしゅ

うせい,あか

じていせい

引合せ校正

原稿と校正刷を,1字1字照合しな

ひきあわせ

がら校正する方法。

読合せ校正

こうせい

一人が原稿を音読し,他の一人がそ

音読者は,記号の種類,同音異字の よみあわせ

の校正刷を黙読して校正する方法。

区別,改行などを読み上げる。対校

こうせい

ともいう。一人で行う校正は単独校

正(単校)という。

赤字引合せ

初校と再校とを[一般的には第(n

初校の赤字に点検済みのチェック あかじひき

−1)校と第n校とを]対比して,

印を付けて点検する方法が多く行

あわせ

赤字が修正されているかどうかを

われている。

確認し,未訂正及び修正誤りがあれ

ば,再校(校正刷)に訂正の指示の

赤字を入れる作業。

素読み

原稿を離れて校正刷を読むことに

silent reading 記述内容の矛盾,用語又は用字の不 すよみ

集中して行う校正方法。

統一などを発見しやすい。通常は引

合せ校正の後に行う。

出張校正

待ち校

著者,編集者,校正者などが,印刷

雑誌などで,作業を急ぐ場合に行わ しゅっちょ

所に出向いて行う校正。

れる例がある。

印刷所などの校正刷を届けにきた

広告などの校正で行われる例があ

まちこう

人を待たせて行う校正。

著者校正

著者又は編著者が行う校正。

うこうせい

る。

略して,著者校ともいう。この際の ちょしゃこ

原稿と相違する訂正加除のことを

うせい

著者直しという。

page

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。

50

Z 8125:2004

番号

用語

校正記号

定義

対応英語

参考

読み

校正の指示を簡略に表記する共通

校正記号は,JIS Z 8208に規定され

こうせいき

の記号として認められたもの(JIS Z mark, proof

ている。

8123参照)。

ごう

パスラインシ

校正で赤字を記入する際に,訂正箇

引出し線は,一般に右上に引き出す

ステム

所から引出し線を引いて行間や欄

が,横組では行間にそって左右に引

外の余白に訂正する文字又は記号

き出す方法も行われている。ガイド

を記入する方法。

ラインシステムともいう。

ブックシステ

校正で赤字を記入する際に,訂正箇

欧米では,一般にこの方法が行われ

所に斜線又は丸印を付け,同じ行の

ている。

行頭又は行末の空白部に訂正する

文字又は記号を記入する方法。

イキ

訂正を取り消して元を生かす校正

イキは赤字の近くではなく,元の生

記号。

かす文字又は記号の近くに記入す

る。

トル

校正刷にある不要な文字・記号を削

不要な文字及び記号を削除し,その

除し,その後を詰めるよう指示する

後を詰めることをより明確に指示

校正記号。

する場合は,トルツメと記入する。

また,不要な文字及び記号を削除

し,そのまま空けておく場合は,ト

ルアキ又はトルママと指示する。

追込み

a)改段,改ページ及び改丁とせず run in, run on

おいこみ

に,次の見出しなどを前段又は前ペ

ージの空白部に続けること,又はそ

の指示。

b)改行とせずに,次の文章を前行

の末尾に続けて配置すること,又は

その指示。

(校正の)送り 文字若しくは行を前後に移動させ

ること,又はその指示。

文字の移動は字送り,行の移動は行

おくり

送りという。