ウイルスの確認と対処
概要
コンピュータの動作不調や挙動がおかしいなどウイルス感染の疑いがある,または感染してしまったと思われる場合の対処方法です.また,ウイルス対策ソフトでウイルスを検知/処理したのにもかかわらず,コンピュータの挙動が不審な場合についても同様です.
なお,以下の具体的な対処方法の説明は,Windows 11 を対象にしています.
ウイルスの存在調査
ウイルス感染の疑いがあるがコンピュータの操作はできる場合,以下の確認を行う.
症状別の対処方法
- プログラムの強制終了
- 症状
Webブラウザやアプリケーションを操作中に,警告画面が表示され操作を受け付けない状態となる.セキュリティ対策のために特定の電話番号に電話するよう案内が表示されたりする.これに対応すると,サポートを提供する名目でユーザに金銭の支払いやPCの遠隔操作を求められる.遠隔操作を許可した場合は,個人情報を盗み取られたり,ウイルスやランサムウェアを仕込まれる可能性がある.
- 対処方法
表示されるサポート詐欺の画面は,ブラウザの画面を全画面で表示したり,複数の画面を重ねて表示したりすることで,画面を操作できないように見せかけているだけのことが多い.この状態では,何も操作しない限り実際にはウイルスには感染していない.対処方法は,対応するプログラムのタスクを強制終了させればよい.
- [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す.
-
[ロック]や[サインアウト]などと書かれた画面が現れるので,[タスク
マネージャー]を選択する.
-
「タスク
マネージャー」が起動したら,利用していたWebブラウザやアプリケーションを選択して[タスクの終了]ボタンを押す.
- その他の一般的対処
- ウイルスの特定と対処
ネット上で同様な現象のウイルスに関する情報や対処方法を確認する(感染していない他のコンピュータやタブレット等で実施).
- コンピュータの再起動
再起動で正常に復帰するか確認する
(Shiftキーを押しながら再起動を選択すると,完全シャットダウンできる).
一般的な対処方法
- 一般的なウイルス駆除手順
- ネットワークの切断
インターネットや家庭内LANなどネットワークにつながっている場合,ネットワーク上のコンピュータに感染が広まるので,直ちにLANケーブルを外しネットワークから遮断する.
- コンピュータをセーフモードで再起動
コンピュータを保護するため,「セーフモード」でコンピューターを再起動する.
Shiftキーを押しながら起動し,「トラブルシューティング」から再起動を選択する.
- 一時ファイルを削除
「Windows ツール」の「ディスク
クリーンアップ」を使用して,すべての一時ファイルを削除する.
また,ウイルスに感染する原因となったメールやダウンロードしたファイルを削除する
(ごみ箱からも削除する).
- ウイルススキャンの実行と駆除
ウイルススキャンを行い,ウイルスに感染したか確認する.ウイルスが検出され,ウイルスの駆除や隔離が可能ならば実行する.
ウイルスが駆除できない場合,ネット上でウイルスに関する情報や対処方法を確認し,その方法に従いウイルス駆除を試みる.
- コンピュータの再起動
正常に起動することを確認する.
- パスワードの変更
パスワードが漏えいした可能性がある場合,すべてのパスワードを変更する.
- OSやソフトウェアの更新
OSや利用しているソフトウェアやブラウザなどを最新のバージョンに更新する.
- コンピュータの初期化
ウイルスの駆除ができない場合は,最終手段としてコンピュータを初期化またはバックアップ(復元)ポイントまで復元する.
なお,初期化を実行する前に,重要なデータをすべてバックアップしておく.
初期化には次のような方法がある.
- インストールディスク(リカバリディスク)を使用して再インストール
- リカバリ機能を利用した初期化(事前対策が必要)
Shiftキーを押しながら再起動し,「トラブルシューティング」から操作を選択する.
- 「システムの復元」による復元ポイントへの回復.
- 「イメージでシステムを回復」によるシステムイメージファイルを用いた復元.
- 「更新プログラムのアンインストール」による累積アップデートの削除,または旧バージョンに戻しての修復.
事前対策
トラブル発生に備え,事前にバックアップなどのシステム復元のための事前の対策が必要である.
- 回復ドライブの作成
USB(16GB以上)に回復ドライブを作成しておくと,トラブル発生時にWindowsを再インストールでき,
初期状態に戻せる.
→ タスク バーの検索ボックスで,[回復ドライブの作成] を検索してプログラムを選択,起動する.
- システム復元ポイントの作成
「システムの復元」を有効
(Cドライブのシステムの保護を有効)に設定しておくと,トラブル発生時にバックアップポイント(復元ポイント)まで戻すことができる.復元ポイントは,自動で不定期に作成されるが,手動で作成することもできる.
→ タスク バーの検索ボックスで、[復元ポイントの作成] を検索してプログラムを選択,起動する.
または,メニューの「システム」->「システムの保護」から起動する.
- システムイメージの作成
システムイメージを作成しておくと,システムのコピーを保存できるだけでなく,システム復元に利用できる.
→ コントロールパネルの「バックアップと復元(windows7)」から作成できる.同時にシステム修復ディスクも作成できる.