ジョゼと虎と魚たち

あらすじ:ジョゼと虎と魚たち

第44回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞
第8回アニメトレンドアワード Anime Movie of the Year 受賞
第19回FAN Festival 最優秀映画賞(Gran Audience Award for Best Film) 受賞
Kotatsu Japanese Animation Festival 2021 観客賞
文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品
第75回毎日映画コンクール アニメーション映画賞 ノミネート
第46回報知映画賞 アニメ作品賞 ノミネート
第6回クランチロール・アニメアワード BEST FILM ノミネート


映画なのでボンズのロゴ表示で始まる。
これだけで嬉しくなる。

海底の作り込みの感じだと魚は全てCGなのかなと思っていたけれど、ここの魚は違っていた。
これが可愛らしかったし、海が可愛く表現されているなと思った。
恒夫の日常が描かれており、大学生ということもどういう毎日を過ごしているのかということも説明台詞なしで数分で分かる。
冒頭の音楽の演出は少しタイタニックを思い出させるようなシリアスな雰囲気で始まったけれど、徐々に明るいメロディになり柔らかい雰囲気に変わるのが、作品への導入の演出として良かった。

OPクレジット。
知っているお名前が次々と出てくる。
『ノラガミ』が大好きなので、画面設計担当さんと監督さんのお名前を見るとそれだけでテンションが上がる。

鈴川恒夫


背景美術、作り込んでいる。青写真、流石だな。

もうすぐ夏休みらしい。

バイト先ダイビングショップの後輩:二ノ宮舞


隼人の中の方、ボンズ作品ではよく関西弁を話しているような気が。
っていうか、学生キャラを担当しているのは久しぶりに見た気がする。
いつもよりも声は若めに作っている。
恒夫と隼人が掛け合いをしていると、恒夫の中の方は声優さんじゃないだなと感じるけれど、でもこの違和感があるのは最初だけ。

同級生:松浦隼人。引きでもボディランゲージをさせて可愛く動かしていた。


いつもの帰り道が工事中で迂回する恒夫。
坂道から車椅子の女性が猛スピード且つ、制御不能の状態で降りてくる。
大変な状況なのに少しコミカルな音楽の演出になっており、ジョゼはフワっとしていてお人形さんみたいというか、他のキャラとは描き方が少し違って、違う世界から飛び出してきたような感じだった。
臨場感のあるカメラワークが良かった。

夜道で知らない人に背中を押されたって、飛んでもない奴がいるもんだ。
ジョゼとチヅさんのお芝居には、声優さんではないことによる違和感が少しあった。
この違和感はずっと続いてしまう。
でもジョゼの違和感は、良い意味での違和感になっている。

助けたのに変態扱いされてしまう恒夫。
腕を噛まれて振り払うところ、手の動きというか見せ方はもう少し。。。という感じだった。
動きとしては綺麗だったけれど、少し見せられている感があった。

クミ子(ジョゼ)

「変態が付いて来てるで。」って言われてしまう恒夫。
何で一緒に歩いてるんだろうと思いながら観ていたので笑う。
そんなやり取りをしているうちに、ジョゼの家に到着してしまう。
カメラワークで動かしていたけれど、綺麗な映像で絵本に出てくる可愛らしいけれど不思議な一軒家。というような画面になっていたので、ここは動かさなくても良かったのでは?と思ってしまった。
不思議な一軒家だなと思いながら観ていたけれど、ちゃんと道路があって車が通っている描写が入っていたので、現実離れな印象にはなっておらず、生活感があった。

映像の方が比べものにならないくらい綺麗。


「タダ飯食いに上がりこんで来たんや。」と言うジョゼに、「よく餌を上げているの?」と尋ねる恒夫。
ネコのことを言っているのかと思ったら自分のことだと言われるので笑う。
ここの掛け合いは地味だけど、ずっと面白かった。

"お婆ちゃんち" という感じがする布団が良い。
照明の紐が何か可愛い。球の部分は画面への馴染ませ方が上手い。


猫は物凄くリアルで可愛いネコになっていなかったのが、作り込んだ画面の中で外しの要素になっていて良かった。

野良猫?らしい。キャスティングにびっくりだった。クレジットまで気づかなかった。


ジョゼの家で料理を頂く恒夫。
料理の作画は普通。
ここは超リアルにしていないのが、現実離れしていない物語なので、返って良いなと思った。(現実離れをしていない物語で全てをリアル描写にしていると、アニメで描きたかった理由が分からないと思ってしまうので。)
箸の動かし方が良かったし早めになっているのが、美味しくてパクパク食べている感が出ていた。

ネコも餌を貰っていた。


御馳走になり、お礼を言って帰ろうとした時に呼び止められる。

年齢を感じる腕のたるみの表現が良い。


バイトを紹介してもらったことを話す恒夫。
下記画像の所、隼人がガクっとする時の動かし方は少しノラガミの夜トの動きに似ていた。
この後の、隼人が時給アップをお願いした後の動きも夜トに少し似ていた。
恒夫の表情にも夜トのDNAを少し感じて、何だか好青年の夜トを見ていている気分になってしまった。これが嬉しくて良かった。

ダイビングショップの店長のお芝居には、かなり違和感があった。。。
台詞量が少ないキャラで違和感を覚えてしまうと挽回の余地がないというかその印象で固定されてしまい、作品にとって悪い印象を残してしまうことになるので、台詞量が少ないキャラほど声優さんに任せた方が良いように思う。

バイトの内容に笑うし、真面目に業務を遂行している恒夫が良い。

恒夫は華奢に見えるけれど、 "男性" という感じの後ろ姿にドキっとする。
恒夫にバイトを頼んでチヅさんが行った先は。。。


ジョゼのバイトをグチる恒夫。
バイトしている時と、ここでグチっている時のコミカル描写が良かった。
ただ、グチっている時の台詞回しはもう少し。。。だった。
外側から見た居酒屋?屋台の映像が綺麗だった。
奥の商店街?の明かりも綺麗に表現されており、画面に奥行きが出ていた。

ジョゼのことを「フワフワした格好しているのに。。。」という表現に納得だった。


教授の部屋、ブラインドから透ける葉っぱの揺れの演出が良かった。
小さいところまで丁寧。

左にあるブラインドから透ける葉っぱの揺れが丁寧だった。



家に帰って、ベッドに倒れ込む恒夫。
男性らしさを感じる腕の描写が良い。
恒夫はスキューバダイビングをしているし、肉体労働系のバイトをしているけれど細身。
小さいところで男性らしい筋肉を感じられるのが良いし、ここの恒夫の目、凄く作画が良くて魅せられた。
ここからジョゼの夢に繋がっていくので、あの吸い込まれるような恒夫の目の描写は引き込み口となっていて良かった。

音楽の演出で夢の世界を盛り上げる。
"脚" 繋がりの人魚姫と自分を重ね、水の中であればどこにでも行ける、自由に動き回れるというような空想のシーン。
アニメでしか描けない良さがあったし、"人魚姫" を連想させるのは後ろの話の流れと繋がっていく。


ここのジョゼ、動かさなくてもしっかり惹き込む作画になっていた。

髪の毛のフワっと感も良かった。


ネコを撫でて「隼人の言う通り、諭吉は欲しいんだけどなぁ。」と言い、ジョゼの部屋に視線を移す恒夫。
ここの視線の移す作画でのお芝居、良かった。

立体的に見える手の描写が多かった。


襖越しに話しかけても返事が返ってこないので、ジョゼの部屋を開ける。
上からの光が水面からの光に見え、海底にある人魚姫の部屋みたいだった。


1人で出かけようとするジョゼ。
踏切での恒夫の動き、力の入れ具合が分かる作画だった。
「勝手にしろよ、帰るぞ。」ここの台詞回しは何かもう少し。。。という感じだったけれど、その分、作画でしっかりお芝居をさせていた。

この奥行きが、海までの長い道のりの比喩的描写のように感じて良かった。


人混みの多い駅で戸惑うジョゼ。
これまでの流れであまり外出をしていなかったんだろうなとは思っていたので、そうなるよな。。。だった。
ジョゼはプライドが高いというか、人に迷惑をかけたくないという気持ちが強いんだろうなと思う。
そんなジョゼに「自分だけ何故。。。」という気持ちを払拭する、大阪らしい出来事が起き、明るい雰囲気に変わる。

「で、どうすんのジョゼさん。行くの? 行かないの?」
この台詞回し、良かった。


ここから、海までの旅?冒険?が始まる。
音楽の演出でそんな感じの雰囲気作りになっていた。
車椅子で電車に乗るのは大変だな。。。というのが分かるけれど、二人とも楽しそうだった。

電車の中から外を見て少しはしゃぐジョゼ。
この辺りのボソっと話す恒夫の台詞回しが良かった。


海に到着。
波の描写は繊細だけど優しくて、何か可愛かった。
この作品らしい "波"だった。

海を目の前にして、波まで匍匐前進するジョゼ。
動かし方は "可哀想" ではなく、"無我夢中" に見える姿になっていた。

"海" に対するジョゼの気持ちを知り、手助けをする恒夫。

いつもは意地っ張りなジョゼが少女のようにはしゃぐ姿が可愛かった。

そんなジョゼにつられて、少年のような笑顔を見せる恒夫。
見ただけでパッと分かる表情や作画のタッチの違いは、アニメだからこその表現で良かった。
こんなシーンでジョゼだけをメインに描いてしまうと、ラブストーリーを見ています。という気分になるので、強く印象に恒夫の表情のカットは凄く良かった。

恒夫の表情と動かし方、物凄く良かった。

バッと見はラブストーリーの王道みたいな画面になっているけれど、そんな感じはせず、観ているこっちまで笑顔になってしまうシーンだった。
作画、物凄く丁寧に動かしていた。
笑い声も良かった。

色彩が綺麗だった。雲がピンク系になっていたのが、良い演出になっていた。


家に帰りチヅさんに叱られた後、他にも行きたい場所はあるのかとジョゼに訊く恒夫。
「婆ちゃんな、1時から3時まで昼寝してるねん。」と耳打ちするジョゼが可愛かった。

海の中を見たことがあると言う恒夫の言葉に興奮するジョゼ。
おてんば少女っぽい笑顔が良い。


チヅさんのお昼寝時間に二人のデート?が始まる。
玄関を出るまではそっと。玄関を出たら小走りになっている二人の姿が秘密のデートっぽい。
玄関口までのジョゼの動きは丁寧だったけれど、"障害者だから大変" という見せ方にはなっていなかった。
床をそっと滑るように動く姿が可愛かったし、手を貸し過ぎない恒夫も良かった。
ここからのデートのシーンはテンポも、二人の掛け合いも良かった。
その掛け合いの良さを音楽の演出を単調にすることで引き立てていた。

季節が分かる描写が時折入るのが良い。
「わぁ~!」と言うジョゼの声が良かった。
初めてクレープを食べる感が出ている持ち方が可愛かった。

クレープを一口食べて目がキラっとなるジョゼ。
その後、夢中に食べている姿を見て「もしかしてクレープ、初めて?」と恒夫に訊かれ、否定するツンデレジョゼが可愛かった。


恒夫が掃除機を改造して作ったやつに乗るジョゼ。
足の裏の作画が丁寧だったし、足が小っちゃくて可愛かった。
恒夫の手と比較すると、本当に小っちゃい。
嬉しそうにしている表情に徐々に日が当たるので、ジョゼの気持ちというか心の中が目に見えるような演出になっていた。
でも失敗作で、ちゃんと怒るジョゼが良い。

高所恐怖症なのに、観覧車に付き合ってあげる恒夫。優しい。
"バイトだから仕方なく" ではないんだろうな。

ジョゼが料理が出来るように椅子を作ってあげる恒夫。
いつの間にかネコは "諭吉" と名付けられていた。

いつもとは逆で恒夫を見下ろしているジョゼ。見上げる恒夫の表情は優しい。

出掛ける時そっと床を滑るよりも、海の時のように恒夫が抱えてあげた方が早いのでは?と思ったけれど、ジョゼが一人で出来ることには恒夫は手を貸さない。
でも何かがないと出来ないことについては、試行錯誤しながらサポートする。
この手のタイプの男性は、不愛想な感じで設定されていることが多いけれど、恒夫は違う。それが新鮮だった。
ジョゼは「ありがとう」ではなく、「2mm高くしろ」とかちゃんと文句を言う。
それが助けてもらっていることに負い目を感じていないというか、立場が対等というか、バイトの雇い主というか。
空想の中でジョゼは人魚姫のようだったけれど、本当に "姫" という感じの振る舞いだった。
この二人の関係性が、"車椅子の女性がヒロインの作品を観ています" という気分にさせず、作品を楽しめた。


映画を観て泣いているジョゼ。ギャップで可愛い。
いつもツンツンしているジョゼだけれど、きっと甘いラブストーリーを観ている気がする。
映画を観た後の二人の会話は、恋人っぽかったなぁ。


公園で遊ぶ二人。
ジョゼのシャボン玉の仕返しをする恒夫。
少しイタズラな表情が入るのが良かった。
しっかり作画でお芝居させていた。
二人の距離が縮まったのがよく分かる "仕返し" だった。


水族館。
デートの雰囲気にピッタリな、柔らかくてリアルな水族館の映像になっていた。
いつになく、饒舌に魚たちの説明をする恒夫。
知らない一面を見て、少しポッとなるジョゼ。


夜、デートの思い出を絵にするジョゼ。
髪の毛を束ねている姿が可愛い。
嬉しそうに描いている姿は今まで体験したことがないことを体験出来ている嬉しさからというよりも、恒夫と一緒に過ごした楽しい時間と嬉しかった気持ちを忘れないように描いているように見えた。

上から作り込みが好き。



支援員の人と喫茶店で話すチズさん。
ジョゼのことを道頓堀のグリコ看板みたいと表現する。確かに!だった。

喫茶店の作り込みが凄く良くて、立体的な映像になっていた。
ガラスに映る描写や反射も丁寧だった。
喫茶店に面した歩道をすれ違う人たちにも、作画でお芝居をさせていた。

この作り込み、凄く好きだった。


図書館。
沢山の本に感動するジョゼ。図書館も来たことなかったんだ。。。
"本" の存在感で図書館の雰囲気が出ていた。

"ジョゼ" って、そこから取った名前だったんだ。
ジョゼは口が悪いしツンツンしているけれど、見た目はガーリー寄りのフェミニン系。
恥ずかしがらずに "ジョゼ"と呼ばせるのもメルヘンチックというか。
でも、自分が描いた絵や部屋の中を見せるのは恥ずかしそうだったし、少し面倒くさい性格になっているところが可愛い。

図書カードを作るだけで緊張しているのに、図書館司書の方に突然話しかけられて驚くジョゼ。
ジョゼは人見知りというより、人間恐怖症のところがあるんだろうな。
図書館司書の花菜ちゃんとジョゼは同じ歳らしい。
ジョゼの年齢にびっくりだった。

図書館司書の花菜ちゃん。ジョゼと同じ歳。
五股かけていることをバラされて?怒るジョゼ。
恒夫との掛け合いが可愛くて良かった。


図書館の帰りに恒夫のバイト先の話になり、ジョゼが行ってみたいと言い出し、寄り道することに。


スマホを持っていないジョゼを "アナログの妖精さん" と言う隼人が軽くて良い。
「あいつのことは気にしなくていいから。」ここの恒夫の台詞回しは、もう少し何かがほしかった。
お客さんが来て席に通して着席を勧める隼人の手、丁寧に動かしていた。
小さいところで繊細に動くのが良い。

隼人は少し軽いけれどチャラくなっておらず、"カワイイ奴" なのが良い。


自分の服装とお客さんの服装を比べてしまうジョゼ。
そんな時に舞に挨拶され、舞のショートパンツ姿を見て劣等感を抱いてしまう。
「私に出来ることかあったら何でも言って下さいね。」という舞の言葉は親切心から言ったのだと思うけれど、ジョゼには少し下に見られているように感じたのかもな。。。
ここ、立ち去る時の舞の手、物凄く綺麗な描写だった。

恒夫と仲良く話している舞を見て、更に劣等感を感じるジョゼ。
話している二人の姿は、自分と恒夫が話している時の目線と高さが違うことにもモヤっとしてしまったように思えた。

口喧嘩してしまうジョゼと恒夫。
高架下の電車の走行音、鳩の飛び立つ音の演出、よくある演出だからこその良い雰囲気作りになっていた。

図書館で花菜ちゃんに恒夫のグチを言うジョゼ。
床の反射の描写が丁寧だった。ジョゼの姿がしっかり映っていた。
この時、子供が「本を読んで」と花菜ちゃんのところに来る。
読み聞かせを出来ない理由を説明している時、花菜ちゃんの目線が子供にいったままだったけれど、ここはジョゼの方に目線が変わった方が自然だったように感じた。

高さも幅も背表紙も違って描かれていて、本がちゃんと本で凄い。


読み聞かせをすることになるジョゼ。
子供たちは可愛く描いていたし、動かし方が "子供"だった。
ジョゼのヘタクソな読み聞かせで、立ち去って行く子供たち。
残った女の子に、人魚姫はどんなお城に住んでいたかと訊かれ、絵を描くことになるジョゼ。
ここの女の子の台詞回しは子供ではなかったな。。。
作画の可愛さとギャップがあった。

ジョゼの絵を見た花菜ちゃんに、描くことを仕事にしてみては?と勧められる。


夜、ジョゼの家にプレゼントを持って来る恒夫。

映像は凄く綺麗だったし、恒夫の「管理人が作ったんだよ。」の台詞回しは映像にピッタリな柔らかさがあった。
ただ、ジョゼに「不細工」と言われた後の恒夫の笑い顔の作画は凄く良かったのに、声が少しズレていたのが残念だった。

映像の方が遥かに綺麗。映像をみるべし。
この少し後、明かりを見つめる二人の引き画は影の演出が凄く良かった。


恒夫が魚を好きな理由と、恒夫の夢を知るジョゼ。

幼少期の恒夫、可愛い。ここ以外でもガラスに接触している手の表現がリアルだった。


オシャレをして出掛けるジョゼの姿に驚くチヅさんの表情が良かった。
グリコマークのポーズも良かったし、「ホッ!」の声は作画にピッタリだった。


動物園に行く二人。
虎の作り込みはもう少し獣の感じがほしかった。
この作品の作り手さんは『文豪ストレイドッグス』に参加されている方が多いため、白虎の印象があるので、もうちょいと思ってしまった。
でも動物園の虎なので、これくらいが丁度良いのかも。


街路樹を歩く二人。
ここの葉っぱは、もう少しリアル描写にしてほしかった。
散歩中に、夢? 目標? を話すジョゼ。

ハーフアップのジョゼは美人さんだった。

ジョゼの話を聞く恒夫。
「管理人みたいに挑戦したい。」という言葉が響いているのが分かる恒夫の表情、作画での繊細な表現が良かった。

そんなジョゼに「俺、好きだよ。」と言う恒夫。

少し動揺して、頬が赤くなりながら恒夫の顔を見上げるジョゼが可愛かった。
この恒夫の顔を見上げるジョゼの動きは少し前のシーンでもやっているけれど、可愛く見せている感はなく、とっさにやっている仕草になっているのが良かった。

作画の動きにあざとさがないので、可愛いと思える。


紅葉と船のカット、色彩良くて綺麗な画面になっていた。

この二人の後ろ姿は話の流れもあって少し切なかったし、映像としてもそんな気持ちにさせてくれた。


突然、お葬式のシーンになる。そうなんだ。。。
彼岸花が咲いている描写が入っていたけれど、紅葉の時期と少しズレを感じた。

スキューバダイビングのシーンに変わる。
突然だなという感じもしたけれど、水中のゆっくりした流れがチヅさんとの別れの寂しさの余韻になっていた。
三人の会話で自然な現状説明になっていたのも良かった。

ジョゼのことが気になり、準備が疎かにになってしまいエア切れになってしまう。


この時の雲にはピンク色が混ざっていた。
夕暮れ時なのでこの色にしたのではないかと思うけれど、晴れない寂しい雰囲気も出ていたし、ジョゼと初めて行った海のピンク色も連想させ、ジョゼのことを想って話している雰囲気にもなっていた。

恒夫がジョゼを想う気持ちに気づく舞。



民生委員の方のお芝居、物凄く嫌な奴になっていて上手かった。
その言葉を受け、1人で考えるジョゼ。
ここのところの木の葉っぱの描き方がボヤっとしているのは、ジョゼの悩んでいる気持ちと雰囲気が合っていた。

1つ前のカットの魚、リアルだった。
標識の "止まれ" の文字は、もう少し。。。で気になってしまった。



ジョゼのことが気になり、授業が上の空になってしまう恒夫。

家を訪ねると、部屋を片付け、髪を切っているジョゼ。
ジョゼが海に行きたいと言い出し、二人で行くことに。
季節が違うということもあるけれど、前に行った時とは違う雰囲気で重い空気を感じる画面になっていた。

海に到着。
自分の気持ちを吐露するジョゼ。
「好きなら諦めんな。」ここはお芝居で力が籠っていたので、作画はもう少し強い表情でも良かったのではないかなと思った。

雨が降り始める。
波の表現は、荒々しい波になっていないのが良かった。
2人にとって海は特別な存在なので、荒波の激しい雰囲気にはなっておらず、寂しい雰囲気になっていた。
波の表現は終始丁寧で、上手かった。

そして。。。
自分のことを助けようとしてくれた大切な人。
でも大切な人を助けるどころか、自分のことすらどうにも出来ないジョゼ。
切ない。
ここの眼の描写と、赤いチカチカなる描写は、演出としては分かるけれど、でも何かもう少し違う演出で観たかった気持ちになってしまった。

目覚めて最初にジョゼのことを心配する恒夫。優しい。

お見舞いに来たジョゼと話す恒夫。
ここはお芝居が凄く丁寧だった。
間の使い方も良かった。
監督さんはかなり長めの間を使うという印象がある。
間で雰囲気を作るような、キャラと受け手が同じ空気を感じているような惹き込み方が上手い。

お見舞いに来る舞。
冷蔵庫にプリンを入れる。
窓からの光の入り方の作りが丁寧だった。影の作り方、丁寧だな。。。
心ここにあらずという感じの恒夫の表情は、恒夫の内面が現れている作画だった。
恒夫を外に連れ出す舞。
ここの木の葉っぱもぼんやりさせており、状況にあった描き方になっていた。
舞は揺れるピアスをしていて、ずっと動きに合わせて揺れていた。
恒夫のお見舞いに行くということで、華美ではないけれど、小さいオシャレをしている姿が良かった。
揺れているピアスは可愛いかったけれど、作画は大変だっただろうな。。。

ジョゼの家に乗り込む舞。
玄関口で言い争いになる。
ここの舞の関西弁は少し違和感を覚えた。
音ハメになっていたように感じ、関西弁での感情の乗せ方がイマイチだった。
ジョゼの台詞回しも何かもう少し。。。だった。
玄関の前に立つ舞の所は立体的な映像を作っていたけれど、ここはあまり動かさないで、感情を表に出すパワーだけではない、ブラスα の惹き込みのお芝居の力だけで仕上げた方が良かった気がする。

泣きながら帰る舞。
涙が流れた後に隼人がスッと現れる。
涙で見えなかったという演出だったように思えたけれど、少し違和感を覚えた。


舞の言葉に鼓舞され、行動を起こすジョゼ。
花菜ちゃんに相談に行く。
ジョゼの作画は今までと違って気持ちが前に出ている。
ジョゼは何をしようとしているんだろう? ではなく、花菜ちゃんとの会話で何となくこれからしようとしていることを想像できるので、 "頑張れ、ジョゼ!" の気持ちになった。

水彩で絵を描いているところ、筆への力の入れ具合の描写がリアルで、何かアニメーターさんが想いを込めて描いていたように思えてしまった。
民生委員の人から「夢では食べていけない」と言われたシーンで、絵を描くことをお仕事にしているアニメーターさんは、どう感じたんだろうと思ってしまった。
技術職なので、好きだからと言ってそれが "仕事として成立する" にはならないという人を見てきているし、趣味のレベルと仕事のレベルの違いで辞めてもらわないと困るような人もいる。
スキルアップは努力次第だけど、頭の回転の速さや発想はどうにもならないなと力の差を感じることもある。
民生委員の人の「夢では食べていけない」でそんなことを思ってしまったということもあり、このジョゼが絵を描く姿にはアニメーターさんの気持ちが乗っているように見えてしまった。


隼人にも力を借りるジョゼ。
「ジョゼ子ちゃん」と「おい、茶髪」という互いの呼び方に笑ってしまう。


外出許可を取って隼人が恒夫を連れて来た場所は。。。

読み聞かせが始まる。
子供達の動かし方が良い。子供たちと同じように没入させられる。
読み聞かせを聴く恒夫の表情変化も良い。
音楽の演出も良かった。


ここから恒夫のリハビリが始まる。
挿入歌での演出が良い。
恒夫が歩く時、音楽の演出が大きくなってグッと集中させられる。
カメラワークでの演出も良かった。


退院日に迎えに来てくれないかとジョゼにお願いすると、「幸せや、ありがとう。」と言われる恒夫。
ここ、どうとでも取れる含みのある恒夫の表情が良かった。

退院日、迎えに来ないジョゼを心配して家に向かう。

諭吉は、色んな場面で演出作りに貢献していた。

ジョゼを探しに行く皆。
どこの場面も背景画を作り込んでいた。

駅員さんのお芝居が微妙すぎた。
駅員さんに印象を残す必要があるのならばともかく、ここは恒夫を追わせる場面なのに意識が駅員さんに行ったのは残念だった。
シリアスな展開なので、ここはもう少し丁寧にやってほしかった。

動物園、ここの虎は凄く風格があって良かった。上手いなぁ。

動物園の仕掛け時計の作り込みは映像だと立体的になっていて物凄く好きだった。雪も立体的。


雪が降っていたことが、ここで大きく効いてくる。
ドキドキする展開になる。

明るいけれど夜と分かる暗さの作り方が良い。
雪景色の街。雪の描き方がどの場面でも良かった。

エンドロールの前の坂道の引き画、凄く綺麗だった。

エンドロール。
恒夫を見送る時、手を振るジョゼの笑顔が良かった。
慣れない事務の仕事をしているジョゼが可愛かった。
タブレットを操作している恒夫の手の描写、凄く綺麗だった。
チヅさんの家が解体されるシーンは切なかったけれど、ジョゼが自分の力で生きていくという決意なんだろうなと思った。

最後の最後、恒夫に驚き、幽霊なのか?と問うジョゼが可愛かった。
この桜のピンクと、初めて二人で行った時の海のピンク系の色彩に印象被りを感じた。
『二人の楽しい思い出の色 = ピンク 』で統一されているのが良かった。


好きな作り手さんが多く参加しているのは知っていたけれど、ずっと観ていなかった作品。
テレビで放送していた時も知っていたけれど、それでも観ていなかった。
観るのを遠ざけていた理由は幾つかある。

その①  ラブストーリーであるということ。
ジョゼのキャラデザが可愛らしい女性だったので、甘いお話なのかなと思っていた。

その②  車椅子の女性がヒロインということ。
悲劇のヒロインを軸にした、人の心に触れる、お涙頂戴ものなのかなと思っていた。

その③  声優さんではない方をキャスティングしていること。

この3つが今まで見なかった大きな理由。
何かモヤっとしながら観ると、その結果、作品だけではなく、作ってくれている方も嫌いになるのが嫌で、自分の趣味嗜好に合わない作品はどなたが参加していようが観ないようにしている。
なので、無理そうだったら即やめようと思って観始めたけれど、観る前に想像していた雰囲気と全然違っていてどんどん作品に没入させられてしまい、あっという間に終わってしまった。

お話はラブストーリーだけれど、ヒューマンストーリーの要素も強いなと思った。
"車椅子" ということをヒロインの悲劇の要素として使っているようには感じなかった。
恒夫は "車椅子" ということをそんなに特別視していない。
その気になれば、どんなことでも出来るじゃん。というような認識。
でもジョゼと一緒に時間を過ごすことで車椅子生活の大変さを知るし、自分の脚が。。。となった時に、ジョゼが抱えていることの大きさというか辛さを身をもって知る。
ジョゼは自分が車椅子だから周りの人から辛く当たられるんだというような被害妄想強めな思考だったけれど、いざ外の世界に出てみると、車椅子か否かに関係なく、態度が悪い人は誰にでも悪いんだということに気づく。
ジョゼは車椅子だから特別扱いされて当たり前と思っていたところもあるけれど、恒夫は特別扱いしない。
そんな恒夫と外の世界に出て行ったことで、自分が今まで繋がりを持たなかった人たちと繋がり、世界がどんどん広がっていく。
でも大切だと想う人が出来たからこその、"車椅子"である" ということの辛さも感じる。
原作派の方の、"辛い部分を削除し、ラブストーリーが強めな内容に大幅改変している。" という酷評も見た。
でも良い部分だけで作っているというよりも、人生の中でキラキラした思い出ってあるよね。というような作り方をしている作品だなと感じた。
逆に辛い部分も描かれていたとしたら、途中で観るのをやめていたと思う。
障害に関係することについては "可哀想" で終わったらいけないと思っているので、何ともいえない気持ちになり、泣いて終わり。という作品の作り方は、何かエンタメのネタとして、”可哀想” の演出として障害が使われているように感じてしまい好きではない。
辛い部分を描いている作品(特にドラマ)は数年に1回ぐらいの頻度で大ヒットするけれど、でもその結果、何かが変わったというのは聞かないので、それって観ていた人たちは「あのドラマ良かったよね。」で終わっていて、障害をエンタメの感動の要素として見ていたのでは?と思い、何かモヤっとする。。。
"可哀想" で終わらず、見終わった後に行動を起こせる何かを持ち合わせていない人間なので、 "可哀想" を強めに描いている作品は、自分のそういう気持ちと向き合わないといけないので遠ざけてしまうというか。。。

障害部分についての描き方も丁度良かった。
リアル描写にすることで話の流れとして意味があるのであればそれは必要なことだと思うけれど、何でもかんでもリアル描写すれば良いとは思ってはいない。
自分がその立場だったとすれば、自分の姿を見ているみたいで辛くなりそうだし、見せ物にされているみたいで何かな。。。と思いそうだし。
この作品はリアルだけれど、でも障害者というよりも、ジョゼの仕草というか、見ていて可愛いと感じる時もあった。
なので、"車椅子の女性がヒロインの作品" としてではなく、"自分の殻に閉じこもっていた女性がヒロインの作品" として、人生のキラキラした部分を思いっきりキラキラさせて描いているこの作品は見やすかったし、楽しめた。
"人生のキラキラした部分" というのはジョゼだけではなく、大学在学中にバイトに時間を費やしていた恒夫にとっても同じ印象だったのが良かった。
98分で描かれている作品だけれど、ストーリーに抜けを感じたり、駆け足になっていると感じることもなかった。

構成などについてお話されている監督さんのインタビュー記事はこちら。
改変について、ちょっとどうなの?と思われている方には是非読んで頂きたいなと思います。
https://marinediving.com/topics/24807.html


声優さんではないキャストさんのお芝居に違和感を覚えるところはあった。
恒夫の中の方のお芝居は最初は少し違和感があったけれど直ぐになくなり、ナチュラルなお芝居が良かった。
途中から、あれ? キャストさんは声優さんだったっけ? と思ってしまうくらいだった。
実年齢とキャラの年齢がほぼ同じで、等身大の男子大学生を演じるという点でも良かった気がする。

ジョゼの中の方は終始違和感はあったけれど、少しだけで大きな違和感ではなかった。
ジョゼは可愛らしい女性で、"THEアニメの女性キャラ" みたいなキャラデザになっている。
観る前は、ジョゼは高音の可愛らしい声なのかなと思っていたけれど全然違っていて、それが良かったし、あざとさを全く感じなかった。
女性声優さんが演じるとこなれたお芝居になって、あざとくしていないのが返ってあざとく感じることがあるので、女性声優さんが担当しなかったことは返って良かったのではないかと思った。
ジョゼは人と接することが少なかったので、人との接し方がたどたどしいというか。
そのたどたどしいところが、お芝居で感じる声優さんではないことの違和感で上手く表現されていたように思ったし、違和感が良い方向に効いていたように感じた。
またジョゼと舞は、声の高さや印象が離れすぎていない。
声の印象が離れていると、声優さんとそうではない方のお芝居の差を大きく感じてしまうことがあるので、声の印象が近いというのは良かったように思う。

隼人の声は、レギュラーアニメでバリバリ学生を担当しています。という声優さんが担当していなかったのが、恒夫との声やお芝居のバランスの印象として良かったように感じた。


作画の線が細すぎるように感じることもあったけれど、キャラの輪郭を出し過ぎないことで画面が一体となっていた。
絵画みたいな印象にも感じるというか。。。
また線が細いことで、ジョゼがおとぎの国から出てきたようなフワフワした印象になっていた。
線が太めだとそこに"個" が存在するというか、我がみたいなものを感じるので、あまり我を出さない恒夫の印象にも細い線は合っていたように思うし、"個" を感じないことで、心情を追わせる引きこみ口にもなっていたように感じた。

作画は凄く丁寧だった。
引きの場面でも、表情や仕草を丁寧に動かしていた。
丁寧だったけれど、でも必要以上に動かし過ぎていないのも良かった。
動かし過ぎていると、日本人はそんなに表情豊かではないし、そんなにボディランゲージもしないと思う。と思ってしまい、現実との乖離を感じてしまう。
この作品のように現実に近い内容で作られた作品で乖離を感じてしまうと破綻してしまうので、"丁寧。でも動かしすぎない" の作画が良かった。
また動かしすぎないことで、どう思っているんだろう?と心の奥を知りたくなる描き方になっていたように思う。

ジョゼは作画でもあざとくなっていなかったし、"可哀想" にもなっていなかった。
ツンデレの可愛い女性で、ツンもデレもしっかり作画でお芝居させていた。

手の描写が綺麗だった。
爪は正面と横から見た形がちゃんと同じだった。
ジョゼの爪は丸く描かれていたけれど、一箇所、四角いというか短めに描かれているところがあって、深爪しているみたいで可愛かった。
"小っちゃい華奢な手で深爪" は可愛い。

背景美術は、美術監督さんがあの方ですよね!という納得の画面になっていた。
ただ監督さんは『ノラガミ』の時は、心情を追ってほしかったので画面の作り込みはあまりしなかったとコメントされていたので、作品を観る前から美術監督さんはあの方が担当されていると知っていたので、少し意外でもあったし、どんな作品の見せ方になっているんだろうと興味があった。
作品を観て更にインタビュー記事を読むと、この作り方だと美術監督さんはそうなるよなぁと思ったし、撮影監督さんもそうだよなぁと思った。
風情のある画面だったし、哀愁を感じるところもありリアルな作り込みだったけれど、この作品らしい柔らかさもあった。
奥行きのある背景だけれど、撮影での影の入れ方が良くて更に画面に奥行きが出来ていた。
影や明るさ(光)の調整が凄く丁寧で、影が丁寧なので日差しが柔らかさが引き立ち、それが画面の柔らかさになっていたように感じた。

チヅさんの家は引き戸のステンドグラスなど、昭和の雰囲気作りが良かった。

眼の色は、色彩の調整が丁寧だった。
特に恒夫の眼の色は、繊細に調整されていたように感じた。

季節の変化がちゃんとあるのが良かったし、背景画や服装だけではなく、色彩でも季節の変化を感じられた。
撮影での季節を感じる日差しの演出も丁寧だった。

とにかく、画面が物凄く丁寧に作られていた。
記事を書く時に画像を貼っていて思ったけれど、映像で観る方がもっともっと綺麗。
"作画が良い" ではなく、"アニメーションとしての仕上がりが良い" という作品だった。

音楽の演出は、挿入歌として歌声の入っているものが使われていたりと、ドラマみたいな演出をしているように感じることがあった。
↓ 音楽関係のことは、こちらを読むと良いかも。


このMVのコメント、物凄く多い。
キャストさんの声が入っているPVは惹き込みが強いけれど、MVだとゆっくり観られるというか、ずっと観ていたくなって止まらなくなる。



クレジット。
ある程度は知っていて観たけれど、ラブコメ作品への参加はあっても、ラブストーリー作品に参加するのは今回が初めて。というアニメーターさんも多い気がする。
クレジットだけでもずっと観ていられる。
大好きなアニメーターさんは、Dスタジオ作品に来ると原画もやってくれるのが嬉しい。

『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のキーアニメーターさん(『Buddy Daddies』キャラクターデザイン/総作画監督さん)が参加されているのは知らなかったのでびっくりだった。
またボンズ作品に参加してくれたらいいな。

このアニメーターさんは今回は第二原画で参加されているんだという方もいたし、クレジットが何だか新鮮だった。

参加されている作り手さんが。。。で、ずっと気になっていたけれど、ラブストーリーか。。。で観ていなかった作品。
前のクールで大好きなアニメーターさんのDNA100%を喰らってしまい、その反動で参加されている作品がないのが寂しすぎるし、Dスタジオ作品にはよく参加されているのに参加されないのだろうか。。。と思いながら『黄泉のツガイ』を観ているのも寂しかったせいか、クレジットでお二人のお名前を観るという夢を見てしまった。。。(起きて、どんな夢見てんだよ。。。と我ながら笑ってしまった。)
1作品でお二人を摂取出来るって、"一度で二度美味しい" みたいで得じゃない?! と思い、今回この作品を観ることにした。
『メタリックルージュ』の時は、お二人ともDNA強めだし、DNA強めのアニメーターさんが多いな。作画に引っ張られすぎてストーリーが全然入ってこない。。。と思いながら観ていたけれど、今回、お二人ともはっきりとは分からなかった。
DNAを感じるところはあったけれど、DNAが強めに出ているアニメーターさんはいなかったように感じた。
作画は全体を通して統一されていて、安定していた。
参加されているアニメーターさんはアクションシーンをバリバリ描ける方が多いけれど、アクションシーンが無くても作画が綺麗、作画でのお芝居が良いという作品を作り、作画で魅了させられてしまうところが凄い。

ボンズCEOのインタビュー記事。 CEOのお話は、いつも面白い。
「うちの会社のイメージって言ったら、アクション、爆発、ミサイル、ビーム、血、斬る、日本刀とかですからね。」って、CEOの会社イメージが雑すぎて笑った。
https://cinemore.jp/jp/news-feature/1782/article_p1.html

「観に行かないと損をするって言う人はよく見るから、観に行ったら得するよって言う。」と作品のコメントを書いている方がいて、上手いこと言うなぁ。そうだなぁ。と思った。
でも書いている人間にとっては "観ないと損する" だった。観て良かった。
『絶園のテンペスト』の総作画監督さんと、キャラクターデザインを担当されたアニメーターさん、久しぶりに3人がDスタジオ作品で揃って参加されていたのも嬉しかった。

「観た時はそれほど。。。という感じだったけれど、翌日になって、映像を思い出して引きずる。」とコメントしている方もいて、これも分かるなと思った。
"作画が凄い" だと直球的に印象が残るけれど、アニメーションとしての仕上がりが良い作品なので、作品の世界に入れられてしまい、ずっと作品の世界に居るというか、居たい気持ちにさせられてしまう作品だった。
本当に何で今まで観なかったんだろう。食わず嫌いだったな。。。

作り手の皆さん、あっという間の、でも濃い98分でした。
恒夫やジョゼと一緒に季節を過ごした気分になれたのが凄く良かったです。
作品を通して長く過ごしている作り手さんたちが多い作品で、一緒に季節を過ごせた気分にもなれたというのは、凄く良かったです!

作品のことだらけなのが好きで、たまに覗きに行っている監督さんのSNS。
作品愛を感じられるのが好きなんだけれど、この作品の投稿を見ると、観ていなくてすみません。。。といつも思っていた。
でも、うんうん、分かるー!と共感出来る作品が増えて良かった。


 

※ 使用している画像は、公開元をリンクで貼っています。


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