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イジメについて スクールカーストの記憶 子羊の尊厳と犬の糞

こんにちは、岩男です 

今回はいつもよりちょっとだけ真面目な部分もありますのでご容赦ください

明日から、またふざけた文章に戻りますので😄


もう20年以上も前の話

私の時代には、スクールカーストなんていう言葉はなかったですが、今でいう、1軍、2軍、などの区分けみたいなものは当時からありました

私は小学生の頃、明るい方でした
なんとなく、スクールカーストができあがってきた小学5年生の時、明るかった私は、スクールカーストの頂点にいた河田君に気に入られて いわゆる1軍にいました

河田君は、地元でも有名なスポーツ万能兄弟の弟で小さな頃から体操を習っていて全国大会で入賞するほどでした

今みたいにネットやゲームが発達してなく、ファミリーコンピューターという家庭用ゲーム機ぐらいしかなかった当時の小学生は運動神経が良いかどうか がカーストの順位を決める重要なファクターでした

そんなに運動神経が良くなかった私ですが、河田君に気に入られて側近に近いポジションにいました 

当時、圧倒的なNO.1の河田君以外はあまり差はありませんでした

あまりにも圧倒的だったために、河田君は日に日に横暴になっていきました 私には普通でしたが、彼の中のランキングが下位の人間には、いじめに近いことをしたり、暴言を吐いたりするようになっていきました

そして、私はというと、当時からスポーツができるか否かより、その人が面白いかどうかに価値を置いており、河田君のグループに入ったのは、グループの中に私の中の面白いランキング2位の星田(1位はもちろん、岩男本人である)がいて、彼がとても愉快な人間だったからなのと、元々受け身な性格だったため河田君がいろいろなことを誘ってくるのを断らなかったためでした

私には被害はなかったですが、私の中で面白いランキング、つまり私の当時の一番大事な価値観ですが、その3位、4 位、5位あたりが虐げられているのがいたたまれなくなっていました

よし、やろう 

私はクーデターを決意します 

皆、陰で河田君の悪口を言ってましたし、勝算はありました

河田君は、体操教室に通ってるために放課後は週の半分以上を皆と遊ぶことができません

私は河田君が帰ったのを見計り、クラスの主だった人間を集めてクーデターをすることを提案しました

クーデターの内容は

今後、皆にいじめをしたり暴言を吐いたりしたら、今後一切、クラスの全員が河田君と口を聞くのをやめる

河田君が受け入れたら、今までの通りというか、皆、平等な付き合いをする

その通告は岩男がする

以上の3点でした

クーデター当日、河田君はいつもの調子で横暴に
振る舞っていましたが、クラスのほぼ全員に囲まれる中、今後は 独裁者 として振る舞えないことを岩男から通告されました 

河田君はかなり動揺していましたが、受け入れざるを得ませんでした 
当然です、受け入れないと誰からも口を聞いてもらえなくなるのですから

提案というより、一方的な通告でしたがそれを河田君が受諾した以上、私も河田君のグループも今まで通りつきあっていくことにしました 

クラスからは強力なファシストはいなくなり、クラスはすべての人間が平等であるという共産主義の理想鏡みたいな様相を呈していました 


すべては上手くいきました…

いっているはずでした…

それから、平穏な日々が一ヶ月程続いていたある日、私が学校にいき、皆に おはよう と挨拶をすると誰からも挨拶が返ってきません

面白いランキング3位も4位も5位も、挨拶を返してきません

その時に河田君がニヤニヤしながら、教室に入ってきます そして私に言いました

[よう、キレジ 今日から誰もお前とつるまないから]

誰もつるまない? キレジ? キレジ⁈ キレジって何?

頭はパニックです 

そんな中、面白いランキング2位の星田が教室に入ってきました

彼は私に おはよう といってくれました

その日は星田以外誰も口を聞いてくれませんでした

その日の帰りに星田に話を聞くと、私が最近、風邪で何日か休んだときに、河田君がクラスの人間を脅して、

自分につくか岩男につくか、どっちにつくかの選択を迫っていたこと

それに星田だけが反対したこと

星田と河田君は家が近所で赤ん坊のときから付き合いがあるため、どうしてもと説得されたが断ったこと 

を教えてくれました


河田君が皆を脅すときに

自分につかないと暴力を振るう旨を皆に伝えた際になぜか

アイツ、切れ痔 だぞ

と、根も葉もないデマを添えたことも教えてくれました

私は怒りに震えました

河田君にもそうだが、3位、4位、5位 や虐げられてる人の為にクーデターをしたのにそいつらも裏切るのかと

まあ、河田君は体操の全国大会で入賞するくらいなので皆がその腕力に怯むのは当然のことでした

次の日、私は怒りに震えながら河田君の席にいき、決闘を申し込みました

休み時間に図書室に呼びだした私は、河田君につかみかかりました 

やってやる 何が全国大会だ 同じ小学生じゃないか

つかみかかる私をヒラリとかわした河田君は私のみぞおちに強烈なパンチをいれてきました

無理無理無理無理無理無理、痛い痛い痛い痛い痛い



無理でした 

全国大会入賞レベルの筋力から繰り出されるパンチはとても並の小学生では耐えられません

私はみぞおちの痛みに耐え、むせながら言いました

ちょっと待てと 卑怯じゃないかと 金的を殴るのは卑怯じゃないかと 

金的には一切当たっていませんでした

でも、言い放ちました 

金的を殴るような奴とケンカなんかできるか‼ 卑怯者‼ この卑怯者‼

自分から殴り合いをしようと呼びだしておいて、その殴り合いを放棄し、すごい剣幕で冤罪を押し付けて罵倒してくる私を河田君も理解不能だったのでしょう

文句があるならいつでも来い

と言い放ち、そさくさと去っていきました

次の日からも基本的には、星田しかしゃべってくれませんでしたが、

キレると 河田君にまで向かっていくやつ

というのは、私に対して畏怖の念をいだかせるには十分だったようで、完全無視から 

最低限の事務的な会話はする

に変わっていました

星田だけはずっと変わらずに私のそばにいてくれましたが、そのことが河田君にさらなる恨みを買うことになりました

河田君は子供の頃からずっと体操を習っていて、皆より遊べる時間が少なかったのですが、家が近所の星田はどんなに短い時間でも河田君と遊んであげていました

河田君からしたら、一番大好きな友達、しかも、暴力や圧力に屈しないで自分を貫ける気骨のある人間を私に取られた形になります

その後も河田君は決して星田にだけには、暴力やイジメを行いませんでした

河田君は私を恨み、皆に私を 切れ痔 と呼ぶように命じ、様々な辱めや屈辱を与えてきました

最初は反抗、抵抗していた私ですが、毎日毎日繰り返されるイジメに心身ともに参ってしまうようになりました

しかし当時の私は親にバレるのが恥ずかしくて毎日ふとんに入ってから泣いてました 

学校でも女子の前で辱めを受けて ついには衆目を集める中でも泣いてしまうほど精神的に追い詰められていました

泣いている私を見た先生は声をかけてくれました

[岩男、また、河田にイジメられているのか、大丈夫か?]

私は、皆の前で泣き出すほど、傷つけられているのに 大丈夫です といいました

先生は 

[そうか 何かあったら言ってくるんだぞ]
と、言って去っていきました 

先生はイジメを把握しながら、何もしてはくれませんでした

その頃には、全国大会入賞どころか、種目によっては優勝するような活躍をして、地元の期待を一身に背負うようになっていた河田君がイジメによって出場できなくなるのは先生の責任問題になりかねないから、見て見ぬふりをしていたんだと思います

私も大人による介入を望んでいなかったので特に先生を恨んだりはしていませんでした

その頃、私がギリギリ精神を保っていられたのは、 

星田の存在ともう一つ、たまにするケンカ

でした

ケンカというのはどういうことか  

河田君がいる前で皆が私のことを 切れ痔
と言ったり蔑んだりするときは私はすべてを受け入れてました かよわい子羊でした

しかし、河田君は体操教室があるので週の半分以上授業が終わったらすぐ帰るのです

河田君がいなくても、皆はいつものように 私を
切れ痔 と呼んだり 蔑んできます

その瞬間に私は飛びかかり、殴りかかります 相手もやり返してきますが、所詮、体力はほとんど変わりません
そうなると後は想いの強さです 

私は明日、今日のことを聞きつけた河田君に無抵抗のまま激しい暴力を受けるのが確定しています

ならば、今日負けて、明日も無抵抗で負けるのは損をします 今日は勝たねばなりません

勝敗はいつもすぐについたので、私は必要以上には殴りませんでした

せめて河田君がいないところでは抵抗することで、私は自分の中の最後の尊厳を守っていたんだと思います

それを何度か繰り返したら、クラスの皆は河田君のいないところでは、私にちょっかいを出してこなくなっていました

もうすぐ中学に上がる私には、やらなければならないことがありました

それは他のクラスの面白い人間を探して友達になることでした

星田を連れて他のクラスをまわり面白い人間をピックアップする

ちょうど、6人くらいピックアップできた所で小学校を卒業しました

小学校を卒業した私は、目立つ部活に入ると必ず河田君が私の中学校生活を邪魔しにくると思ったので、星田とピックアップした6人を連れて卓球部に入りました 逃げ込んだ感覚に近かったです

河田君はますます筋骨隆々になり、学年の不良グループを結成して1年生の番長になっていました

中学に入ると言葉による蔑すみや、切れ痔と呼ぶことによるイジメはなくなりました

すべてが暴力によるイジメに変わりました

廊下ですれ違うたびに殴られ、また、ある時はトイレに呼びだされ6人がかりで袋叩きにされた事もありました

私の中学校には彼の入学まで体操部がなくて、彼の出場登録のために急遽作られた部活だったので練習施設はありませんでした

なので、彼はやはり体操教室に通わなければなりません

私のことを知らない他の小学校から上がってきた人間たちは、河田君の前にいる時の子羊の私を見て、河田君のいない所でも暴力を振るってきます
また同じことを繰り返さなければならなかったのは手間でしたが、私は自分の尊厳を守るために百獣の王ライオンがいないときは私が子羊ではないことを分からせねばなりません

例え、次の日に河田君から激しい暴力を受けるのがわかっていたとしても…


すぐに皆、私が子羊ではない事をわかってくれて、私に対する暴力は河田君だけになりました

随分気が楽になった私は自分がピックアップした愉快な仲間と青春を謳歌していましたが、河田君は私と星田が楽しそうにしているのが気に入らないらしく、私を殴りに足繁く通ってきました
また、私が女子と話をしているのが気に入らないらしく、女子と話をしていると、殴り倒して頭を踏みつけたり、アメリカの警察が犯人を拘束するときみたいに私をうつ伏せにさせて、頭を押さえつけたりしていました
番長からそんな扱いを受けている男子に話かける女子は次第にいなくなっていきました

二年生になり、クラス変えがありました 

クラスの中でも一番可愛い子が私の隣の席になりました

彼女はよく私に話かけてくれました 

どうせ河田君にやられているところをみたら、彼女も話をしてくれなくなると思ったので、私はそれまで目一杯彼女とのコミュニケーションを楽しむことにしました

黒縁メガネの奥の綺麗な瞳と端正な顔立ち

岩男くんて、面白いね といいながらよく笑う笑顔

頼む、河田君、明日も気づかないでくれ、いや、なんなら殴ってもいい、 彼女のいない所でなら

願いも虚しく、河田君はすぐにやってきました
3年生はクラス変えがないので、私の女子との関わりは今日で最後になります、お疲れ様でした

と、思っていたら、彼女の態度が変わりません
その後も私が河田君に殴られてるのを見ても彼女は一向に変わりませんでした

後日、彼女から聞いた話では彼女も当時、女の子同士のいざこざから、仲良しの1軍グループから離れたばかりだったそうです
だから、私の痛みがわかったのだと 

河田君も二年の途中から、殴り飽きたのか殴りにくる頻度が落ちてきました

後日談として18才くらいの時から河田君が私に悪いことをした 謝りたい と言っているというのを人づてに聞きました

恐らく反省したのではなく、何度殴っても自分がいないときには、必ず自分の子分に殴り返す私がいつか復讐にくるかもしれないとの幻影に怯えて過去を清算して安心したかったのだと思います 

私は復讐など一切考えてなかったのですが、彼のコンタクトを拒絶しました 
 
彼ができる償いは、私に謝って清算することではなく、いつか復讐にくるかもしれない私の幻影を心の片隅において、ほんの少しだけ怯えながら日々を過ごすこと

今後そんな思いをしたくない彼は少しは他人に優しくなれるでしょう

私は大人になってから、星田になぜ私から離れないでいてくれたのか聞きました

[あのときなんで河田君の所にいかずに一緒にいてくれたんだ]

星田は言いました

[お前といたら面白いから] 


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最後に彼女との後日談

彼女のことは桜の季節になるとふと思い出すことがあります

私は彼女を可愛いと思っていたけど、奥手だったため何もできずに卒業式を迎えてしまいました 

卒業式の2日後に彼女の方から、家に電話があり告白をしてくれてお付き合いすることになりました

女の子と付き合ったことがなかった私は、デートというものがどこに行ったらよいかわからなかったため、子供の頃から桜の季節に両親が車でお花見に連れていってくれていた公園に行くことにしました

桜がたくさん咲くだけのありふれた公園でしたが、高校1年生の私には、女の子と二人で電車に乗って公園に出かけるという行為だけでドキドキしてたまらない、楽しいイベントでした

2人で桜を見ながら公園を歩いていると、彼女が急に
[芝生だ😊 寝っ転がっちゃお😊]
と言って、芝生に寝転びました
その光景をみた私は 天使だ、可愛すぎる と、
とてもキュンキュンしながら、彼女の隣に寝転びました
しばらく2人で寝転びながら会話したあと、彼女が先に起き上がりました

彼女の背中には、彼女の体重でプレスされた犬の糞がついていました

彼女は言いました
[あー、なんだか芝生は春の香りがするね]

たぶん、気のせいです あなたが感じているのは若干乾燥して少し臭いが薄くなった糞の臭いです

と、思いながら私が何も言えないでいると、いつもの奥手がはじまったと思ったのか彼女は 

[来てよかったね]

と、言ってくれました
私は 絶対にこないほうがよかったよ、だって初デートで背中にウンチついてるもん と思いましたが
[ああ]
とだけいいました
彼女にどうやって真実を伝えたらよいかわからなかった私は、背中に芝生がついているから払ってあげるといって彼女の背中を払ったときに、

[ごめん、僕の手に犬の糞がついていたのを気づかずに背中を払っちゃったから、背中に犬の糞がついちゃった] 

と、言うと彼女は

[信じられない、なんで気づかないの?
最低なんだけど!もう帰る]

彼女とは、それ以来あっていません

風の噂で、30歳くらいのときに結婚して幸せにやっていると聞きました

桜舞い散る中に忘れた記憶と犬の糞が戻ってくる


たぶんその出来事の後、何も行動せずに自分の想いのケツを拭かなかったのがふとしたときに思い出す原因なのでしょう………        ……糞だけに



追記  勝手に犬の糞と断定しましたが、猫の糞だった場合も当方は一切責任を負いません🌊🌊🌊


では、失敬🌊


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