僕がブスであるために 岩男崎豊(いわおざき ゆたか) 〜歪んだ自意識の果てに〜
私はもう何年も太っていました
体重が95キロありました
ウエストが1メートル20センチありました
全ての人々がデブを見る目で私を見ていました
全ての人々がブスを見る目で私を見ていました
そんな世間に少しウンザリしていました
私は変わりたかった
キッカケは希望の光と共にやってきました
それは5月4日に文学サークル チ部 の皆さんと東京ビッグサイトで文学フリマに参加することでした
当初、私は作品の寄稿だけの参加の予定でしたが、ゆりゆりこさんや山本蛇内さんやチ部の皆さんとの交流の中で実際に私も参加したい、皆さんに会ってみたいと思うようになりました
それには覚悟が必要でした
チ部の皆さんは見た目が麗しいという噂があったからです
私が参加すると、1人だけチビでデブでブスでハゲな人間が参加することになってしまう
チビとブスとハゲはどうしようもないですが、デブだけは努力すればなんとかなるので、私はせめてもの償いとして痩せることにしました
文学フリマに参加しようと思っただけなのになぜか償うことになった私は不健康なくらいのハードダイエットを敢行しました
結果、3ヶ月で18キロ痩せました
文学フリマであった人は口々にいいました
岩男さん、デブじゃないじゃん
岩男さん、ブスじゃないじゃん
岩男さん、ハゲてないじゃん
職場や取り引き先の人は口々に言いました
岩男さん、ずいぶん痩せましたね
岩男さん、痩せてカッコよくなりましたね
岩男さん、もう少し営業の達成率を上げてください
街で私を見る人々、コンビニの店員、スーパーの店員、ガソリンスタンドの店員、皆、私のことをデブを見る目で見なくなりました
全ては私の望んだことでした…
そして、私は思いました
今まで散々、私をデブでブスを見る目で見て来た世間に思いました
たかが、20キロ弱痩せたくらいでブスがそんなに改善するわけないだろ と‼
まだまだ70キロ台後半あるからデブに決まってんだろ と‼
仕事の達成率はすいません と‼
デブやブスに見られるのに嫌気がさしていたはずの私は、急に手のひらを返した世間に対して
あなた達の見る目は間違っている
私はデブでブスである
という、ブスとしての自我が芽生えてきてしまったのでした
だから…だからね…私は太りました
ブスを取り戻すために…
文学フリマが終わって1週間も経ってないのに2キロ太りました
決してリバウンドの言い訳じゃない
これは私がブスを取り戻すための戦いです
そんな時に私の頭の中の 尾崎豊 が歌い始めました
私は彼を 岩男崎豊(いわおざき ゆたか) と名付けました
岩男崎豊 の曲を聴く前に文学フリマで岩男を見た人は、期待値よりブス度合いが低かった岩男のビジュアルを記憶から消してください
そして、脳内にズル剥けにハゲた頭皮を持つ、ゲロみたいな顔をした太った男を想像してください
想像できましたね?
そうです、それが 岩男です
想像できた人は聞いてください
岩男崎 豊 (いわおざき ゆたか) で
僕がブスであるために
僕がブスであるために 食べ続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸にわかるまで
僕は街に飲まれて 少し髪を減らしながら
この冷たい街の風に 太り続けてる
公開後の追記
正直に言おう
昨日の夜に公園で録音した時はノリノリだった
朝、公開して自分の声と録音内容を聞いて、鳥肌がたって秒で下書きに戻した
しかし、そんな ブスな記事 を公開してこそ ブスな自分を取り戻せるのではないか… というカッコいい言い訳をしようと思ったが取り繕えそうもないので本音を書く
これを聞いた人は共感性羞恥を感じるかもしれない
本当は何が言いたいかというと
執着と保険
である
せっかく記事の部分は悪くない物を書いたのにボツするのはもったいない
かと言って録音内容が 岩男はこれを面白いと思ってるんだ ふ〜ん、見損なったわ と思われては嫌だ
だから、これが共感性羞恥を誘うかもしれないものだというのを俯瞰で見えてますよ、岩男を見損なわないでくださいね
と言う保険をはって記事を出すことに決めたんだ
我ながら、自分の歪んだ自意識にクラクラしてきたのでこのへんで失敬します、押忍🌊🌊🌊
