先生 (創作 フィクション)
放課後の教室に、男子生徒1人と男性教師1人が重苦しい空気の中でたたずんでいた
(先生)なんだ、小林、相談って
(小林)…先生…実は…
話をしようとした時に先生がカメラを取り出して小林を カシャッ と撮った
(小林) えっ?先生?
(先生) いいから、続けなさい 相談はなんだ?
(小林) …あっ、はい…実は…
カシャッ
(先生) 気にせず続けて!
(小林) 実は、僕、クラスの女子に気になっている娘がいて…
カシャッ
(小林) 自分でも、ダメだ、ダメだって思うんだけど…
カシャッ
(小林) どうしても、その娘のことをつけ回したり、盗撮したりしちゃうんだ…
カシャッ
(小林) こんなこと、両親にも言えないし、これ以上、自分が自分じゃなくなっておかしなことをしてしまう前に、先生に止めて欲しくて…
カシャッ
(先生) 小林…よく、先生に相談してくれた…先生は嬉しいよ…
小林が人を好きになった気持ちは決して悪いことじゃない…
そして、そのベクトルが間違った方向に行く前に小林は先生に報告してくれた…
だから、先生も最大限、小林のためにできることをしようと思う
(小林) 先生‼ 先生、ありがとう‼
僕、先生のおかげで…
(先生)
ずっと見てた‼
先生、小林だけをずっと見てた‼
先生、ずっと小林だけをつけ回してた‼
先生、ずっと小林だけを撮っていた‼
カシャッ カシャッ カシャッ
カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ
先生は狂ったようにカメラのシャッターを押し続けた
ねえ、小林、もっと、こっちを見てよ…
ねえ、ねえ、小林、ねえったら…
先生を見てよ…
小林‼
小林‼
小林‼
ねえ、小林‼
狂ったように、カメラのシャッターを押しながら、レンズ越しに自分の名前を連呼された小林は、恐怖で半分腰を抜かしながらも何とか狂った教師と2人きりの教室を脱出した
(先生) ふぅ…これでもう、小林も大丈夫だな
もう、女子をつけ回したりしないだろう
めんどくさい役回りだな…
‾‾‾‾
そう、実は先生は小林が片思いをしてつけ回していた女子生徒からも相談を受けていたのだ
先生はどうすれば女子生徒が逆恨みされないように問題を解決できるか思案しているときに小林から相談を受けたのだ
先生は小林に自分がしたのと同じつけまわされた思いをさせて、迷惑行為をやめさせることにしてそれを実行したのだった
それからまもなく、小林への迷惑行為で先生は逮捕された
女子生徒は何も証言してくれなかった
理由は
めんどくさいからだった
(終)
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この作品はナルさんの企画する
片想い文芸部に参加しています
お題の めんどくさい から考えたら また変なはなしになってしまった
いつか、純愛が書いてみたい
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