展示会で受けたカスハラ行為に関する備忘録。
数年ぶりに展示会に出展をしてきました。終盤に出展申し込みをしたこともあり、立地としては苦しいエリアではありましたが、多くの方にお立ち寄りいただけたと思います。じっくりお話を聞いてくださる方々が多かったことからも、良い機会だったと思います。また、当社を応援してくださる方もたくさん訪れてくださり、改めて当社はそういった人の資産に恵まれているなと思った次第です。
さて、そんなポジティブな側面もありつつ、あえて備忘録として残したいことがあります。それは展示会ブースで受けた「カスハラ」行為です。
私たちは人材の「定着と活躍」をコンセプトにブースを構えていたわけですが、ある方がスタッフの声掛けに反応してブースに立ち寄られました。
そして開口一番「離職をどれくらい防いだかデータはあるの?」と言われます。
正直な話、離職を防ぐとか、業績を高めるということは、多くの変数がありすぎて明確な因果関係を出すことは限りなく難しいものでしょう。
相手は人間です。人間は複雑な生き物です。そんな人間が集まる組織は、さらに複雑な力学が働くものです。
だから私たちとしては診断結果からリスクの兆候をつかみ、タイプや心理状態から具体的な介入策を検討したり対話をするための材料を提供しているわけです。そして、私たちがソリューションを提供することで、実際に離職を防止したケースがいくつもあるのは事実です。ただ、その結果をデータで出すのは正直難しい。いや、だすこと自体が野暮だとも思っているわけです。数字でしかないので、それは。
離職意向との相関関係を示す学術的な研究結果もいくつもあります。
それが欲しいのかと思い「研究データの資料は用意がないのですが」と伝えると、
「学術とかはいい。おまえらのデータはないのか。」と、かなり上から目線でおっしゃられるわけです。なぜか怒り気味で、相手に圧を加える感じでイライラしていらっしゃいます。
簡易な実績データを掲載した資料はあったのですが、それを少し見せると
「ふん、ならこの資料だけもらっていく」と奪い取るようにして去って行かれたのです。
私たちも最初にもっと確認すれば良かったのですが、どんな目的で来られたのか、なぜ関心を持たれたのかを最初にもう少し聞くべきでしたね。
当社ブースは、ひつこい声掛けなどもしておらず、無理矢理アテンドしたわけでもありません。自ら来られてデータを出せとわめいて帰られたのです。
ちゃんと目的を聞いて、価値をこちらが提供できないなら、すぐにお引き取り願った方が良かったかもしれませんね。(少なくとも、私たちからコミュニケーションをとりたいと思える雰囲気ではありませんでした。)
さて、この話には続きがあります。
展示会終了後、カフェでSNSを見ていたところ、知人(展示会の特定テーマのセミナー企画を担当されていた)が登壇者に感謝の意を示す投稿をいくつも投稿していたのですが、その中に見覚えのある顔が。
なんと「カスハラオヤジ」が登壇者としてご立派な雰囲気で写っていたのです。そして驚くことにテーマの外観といえば「人的資本」の話。え、そんな大事な人のことを扱っている人物のはずなのに??
どうせデータでしか物事を見ていないのではないだろうか…と思わざるを得ませんでした。そして、あなたのようなパワハラ態度で部下や周囲に接する人がいるから離職する人だって多いのだと言いたいです。
あくまで個人的な見解ですが、人と組織のことを本当に考える人ならば、そこはご自身も体現者であってほしいと思います。
今回のカスハラオヤジとは関係ないですが、似たような話があります。
ある人事領域のコンサルティングを行う会社で、その業界では割と有名人らしい人(私は存じ上げなかったのですが)が代表をつとめる会社では、代表自ら社員を貶めるような行為や、いじめのようなことを主導していたという話を聞きました。いわゆる見せしめ行為のようなもので、他の社員に余計な抵抗をさせないための抑止力、いや洗脳に近いようなやり方だと私は思いました。
その話を教えてくれた元社員の方は、当時心身の体調を崩しお休みすることになられたそうです。
その後、転職をされましたが、次の会社でも完全復調にはならず、私が知らぬうちにお亡くなりになってしまいました。時々、一緒に飲みに行ったり、最後も約束をしていたのに、実現せぬまま。
(ものすごく残念で、悔しい気持ちにもなりました。)
ひとりひとりがウェルビーイングになり、結果として会社にも利益をもたらす状態をつくり、社会にも還元していく好循環を生み出すことを目指す。
私は、人と組織にかかわる事業をする限り、この原理原則を外してはならないと思っています。それは顧客に対してだけではなく、自社組織についてもそうです。
しかし、それよりも人と組織をうまくコントロールすることでお金を稼ぐことだけに注力し、そこに心がある、人間が存在するということを無視したかのようなデータや机上の空論だけで何事も進めてしまうような人たちが存在することが残念でなりません。
人は弱い生き物です。そう考えれば、例にあげた方々も、何か実は困りごとがあって、心に余裕が無かったのかもしれません。そのように考えるようにしています。が、やはりネガティブなリーダーシップをとったままでは、周囲に負をまき散らすことになるので、何等か改善が必要でしょう。
今回のカスハラオヤジや、ネガティブな人材マネジメントをする経営者のようなケースを反面教師にしながら、私自身は、私たちは、心理的資本(前向きな行動の原動力)を高め、ポジティブループが回りだすような状況をつくるべくHERO活動に邁進していきたいと、改めて強く思いました。
あとカスハラには毅然と対応しようと心に決めました(笑)
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