#20 ホリデー&一時帰国③|中学生からの海外留学、“向いてる子”って?兄弟のちがいから見えてきたこと
実際に12歳(中学生)で留学した長男と、現在小学生の次男。
二人を見ていると、「海外留学に向いてる子」って確かにいるんだなと思います。今回は兄弟の違いを通して、親として感じたことをまとめました。
オーストラリアにひとりで旅立った長男と、次男のちがい
現在、ホリデーで長男が帰国中です。久しぶりに家に兄弟がそろい、改めて「このふたり、ほんとに性格がちがうなあ」としみじみ実感しています。
長男を見ていると、「この子は海外留学に向いていたな」と納得できることばかり。一方で次男を見ていると、「今のところは、向いているとは言えないかも」と思う部分も多々あります。
そこで今回は、中学生からの単身海外留学を「性格の面から」振り返ってみました。もちろんこれは我が家の場合の一例にすぎませんし、性格が真逆でも海外で立派にやっている子もたくさんいるはずです。
英語力や学力の話ではなく、「うちの子自身の気質や行動パターン」に注目してみた個人的な考察です。
◎外交的でおしゃべりな子
長男はとにかく話好き。しかも、内容はわりとどうでもいい話を楽しそうに話し続けます(笑)。
「どんなスポーツが好き?」と聞けば、
「サッカーと、ラグビーと…あ、サッカーはね、小4まで○○っていうチームで…」
と延々と続く。一方、次男は
「スイミング」
で終了。余計なことは発信しません。
長男は小学生時代から、マンションの住人、年上の高校生、大人にまでなぜか顔が広く、私は知らない人に「長男くんのお母さんですよね、いつも子供がお世話になっています」と声をかけられること多数。また彼は早朝にトレーニングとして走っていたことがあったのですが、なぜか大人のランニングクラブの人達に混じって円陣を組んでいるところに出くわしたことも。
海外の寮生活では、自分から話しかけて輪に入れる力がとても大きな武器になるので、こういった人の懐に入るのが得意な性格は得だなと思います。
◎周囲に助けを求められる子

これは留学生活では本当に大事な力。
たとえば留学3か月目、オーストラリアを襲った半世紀ぶりのサイクロンで寮は停電、学校は1週間休校という非常事態に。連絡もあまりつかず心配していたら、長男からは
「○○くんの家の近くは停電してないから、一緒にゲームセンターに行く~。○○くんのお母さんが迎えに来てくれるから外出許可出して!」
という、まさかの「遊びに行ってくる」連絡。
自分で「こちらは停電、やることない」というSOSを出して、友達の家に避難しながら楽しく過ごす段取りを自分でつけていたことに驚きました。
一方、次男は通いなれた学校でも落とし物ひとつ、オフィスに聞きに行くのも勇気がいるタイプです。
◎頑固すぎない=柔軟性のある子
長男は、いい意味で「自分のこだわりが強すぎない」タイプです。
留学は自分で決めた道ではあるけれど、意見もガンガン曲げるし、誰かの提案にあたかも自分の考えのように乗る。まぁ、あんまり先のことは気にしていない、という欠点でもあるのだけれど。
海外では、予定が変わる、ルールが曖昧、連絡が直前…なんてことが当たり前。そんな中でも「まあいいか」と深く考えずに、流れに乗る力は大事だなと思います。
実際、私も「長男なら、最後はなんとかまとめてくるだろう」という不思議な信頼感があるから、送り出せたところもあります。
一方で、次男は自分の中で「こうする」と決めたことを崩されるのが苦手。
泣いてでも意思を曲げない頑固さがあります。
それは決して悪いことではなく、長期的な目標を達成する力にもなるのですが、「変化に対応できる柔軟性」という意味では、長男は留学に適していたのかもしれません。
◎直感を信じて動ける子

長男は、ときに「なぜそう思った?」と聞きたくなるような決断を、驚くほどの勢いで下します。
小4まで続けていたサッカーを、ある日突然やめて、まったく別の競技に転向。
そのとき彼は、
「サッカーはもうやりきった。○○(新しいスポーツ)が呼んでる。たぶん、オレ○○の天才だと思う」
と、根拠のない自信を満面の笑みで語っていました。サッカーはトレセンに選ばれた、とかではないので、親からするとやり切ったわけではないんですけどね。
この大胆さと直感力は、海外という「何が起こるかわからない世界」に飛び込むには案外必要な力なのかもしれません。
一方、次男は「その決断を下す理由」をしっかり考えたい慎重派。
普段の会話で軽く「中学から海外に行きたい?」と聞いても、
「そんな先のこと、今はまだ決められないから待って」
と即答。熟考する性格で、周囲の状況をよく見てから動くタイプです。それはそれで地に足をつけた落ち着いた生活ができていて、安定感たっぷり。
兄弟それぞれ、ちがう強みとちがう道

こうして兄弟を比べてみると、留学に“向いてる”と思える資質はたしかにあります。でもそれは、「どちらの子が優れている」という話ではありません。
むしろ、違う方向に強みを持っているからこそ、進む道も自然と分かれるのだと思います。
次男は現在、中学受験の塾に通いながらコツコツと積み上げる毎日。この方向性もなかなかおもしろいと私は思っています。
だから我が家では、「兄が海外に行ったから、弟も同じ道を」という考えはありません。
子ども自身の性格と希望を見て、それに合った道を選ぶ。
“向いているかどうか”ではなく、“どこに向かいたいか”を一緒に探すことが大事なんでしょうね。
ちなみに我が家がそんな破天荒な長男にどんな基準で国や学校を選んだかについては、こちらの記事で詳しく書いています。
もしよかったら、あわせて読んでみてくださいね。
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