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一冊!宣言

一冊!宣言

株式会社一冊 代表・三島邦弘

☆目指すところ

共有地としての一冊!取引所

☆その思い

「用意されたサービスを使う」から、「自分たちのインフラをもち、育てる」へ

書店、出版社、そして読者の皆さま

一冊!取引所は、書店と出版社をつなぐ受発注プラットフォームとして、2020年6月に始まりました。
現在では、1,900店の書店、130社の出版社、100名のリトルプレス発行者にご加入いただいています。(2025年3月時点)
たちあげから現在に至るまで、私(三島)の思いは一貫して変わっておりません。
それは、納品された仕組みを受動的に使うのではなく、現場の声がすぐに反映されるような、「生きたシステム」「自分たちのインフラ」をもっておきたい。
とりわけ小規模書店やちいさな出版社にとって、その有無が、生業として長くつづけていこうとするとき、決定的となる。
なぜなら、システムやインフラは、書店、出版社にとって、それぞれの本業を活かすための土台であるからです。土台が揺らげば、必然、本業に響かざるをえない。
 
本業とは、書店が書店たる仕事であり、出版社が出版社たる仕事をさします。
つまり、書店にとっては「仕入れ」、出版社にとっては「本づくり(企画・制作)と営業」にほかなりません。
こうしたもっとも注力しなければいけない仕事に十分なエネルギーと時間を傾けることなしに、書店業も出版業も成り立つことはない。
ところが、出版業界では長年、自分たちの生業の土台を外部化しており、それが当たり前だったように思えます。外部化というのは、主体が自分たち(書店、出版社)にないことを意味します。極端な話、ビジネスとしてたちゆかなくなった瞬間、「終了」とされても仕方がない。
が、そもそもインフラは、実際にそれを使用する「みんなのもの」であり、「共有地」のようなもの。ある日、突然なくなってしまうような「危うい」ものであっては絶対にいけないはずです。
 
とはいえ、いきなり共有地が生まれることはなく、誰かがいったん担い、ある程度の段階までつくるほかない。
そのような思いで共有としての「一冊!取引所」を立ちあげ、この5年間、つづけてまいりました。
 
おかげさまで多くの方々に応援いただき、一冊!取引所は、出版界の一部にとっては、なくてはならないインフラにまで育ってきたように感じています。

<現状>

今では1,900の登録書店のうち半数が、取次と口座をもたない小売店に利用いただいております。大手取次では届かない、一冊!取引所でこそ届くお店さんがすでに少なくありません。
実際、直取引の取引額は、一億円(/年)にまで上がっています。取次系の取引額もどんどん伸びています。
全体では、毎年、取引額で30〜40%の伸びを見せています。

書店、出版社にとって、これからの「共有地」「インフラ」とはどういうものか?

端的に言うと、「中央集権」タイプから、「現場と現場」直通型のそれであるべきと考えています。
「用意されたサービスを使う」から、「自分たちのインフラをもち、育てる」へ。
そういう思いから、以下のようなサービスを充実させてきました。
 
一冊!チャット――書店と出版社、それぞれの現場が、簡単かつ円滑にコミュニケーションをとれる。
一冊!チョイス――FAXに代わって、出版社の「推し」情報を瞬時に書店へ共有できる。「出版営業」機能の一部を担う。
一冊!決済――業界初の「クレジットカード精算」で書店が買い切り仕入れできる。
一冊!リトルプレス――個人出版、ZINE、小冊子の受発注を一冊!決済をつかっておこなえる。
 
一冊!取引所は、たんなる「受発注プラットフォーム」にとどまらず、こうした「ありそうでなかったサービス」「ずっと欲しいと思っていた機能」を次々に実現してきました。
それ以外にも、書店、出版社、双方から「こんなふうに改善できますか?」という声を反映させつづけています。
もちろん、まだまだ、という思いが強いです。
ただ、「誰かがいったん担い、ある程度の段階までつくるほかない」と申したところはクリアできたのではないかと思ってはおります。
 
それで、書店と出版社の方々におりいってお願いがあります。
 
一冊!取引所は、参加出版社の月々の利用料金で運営しており、利用料金はすべて、運営費、改善費、開発費に充てています。
これから、ますます「共有地としての一冊!取引所」を充実させるためにも、一社でも多くの出版社の皆さまのご参加を熱望してやみません。
ぜひ、ぜひ、ご参加いただけないでしょうか。

 自分たちのインフラを、一緒に育てていければ嬉しいかぎりです。

書店の皆さまには、周りの出版社の方々に一冊!取引所を利用していただくよう、おすすめ賜りましたら幸甚の至りです。
 
何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 

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