名刺交換の3秒を制する「ビジネスネーム」論
ハモニズムさんの記事を読んで、私も昔、同じ様な事考えてたなぁ…。と思い、もう一度頭の中の整理も兼ねて、言語化してみようかと…。
三軒茶屋を“クラフト焼酎を語る街”にしたい。
そんな無茶な仕掛けを本気で楽しんでる中の人です!
この記事で理解してもらいたい結論
“名前(名乗り)は、名刺の飾りではなく“記憶と行動を動かす装置”だということです。
今回の記事では、僕が八王子ナポリタン時代に“ビジネスネーム”を実装した理由と、三軒酎屋では逆に“余計な情報を削っている理由”を言語化してみました。
50店舗回る前に気づいた「名刺、弱くない?」問題
八王子ナポリタンを立ち上げた当時、僕の仕事は「ナポリタンを盛り上げる」だけじゃなく、加盟してくれた飲食店の“窓口”として、メディアや企業にアプローチすることでもありました!
で、準備してた名刺がこれ。
「八王子ナポリタンクラブ 代表 中島健壱」
……うん、正しい。
でも、正しいだけなんですよね。
しかも、初対面の名刺交換って、残酷なほど忘れられる…。
人の記憶って、想像以上に早い段階で薄れていくことが知られていて(いわゆる“忘却曲線”の話)、こちらが「覚えてほしい!」と念じたところで、相手の脳内では容赦なく“整理整頓”されていくわけです。 
ここで僕は悟りました。
「普通の名刺で突っ込んだら、50店舗回る前に“透明人間”になる」と。

そこで生まれたビジネスネーム「マンマミーア中島」
じゃあどうするか?
答えはシンプルで、名刺交換の瞬間に「え、なにそれ?」を起こす…。
こうして誕生したのが、八王子ナポリタンクラブ代表 マンマミーア中島
情報量、多い(笑)。
でも、それでいい。
なぜなら、人は同じような情報が並んでいる中で、“ひとつだけ異質なもの”を記憶しやすい。
これは心理学で「フォン・レストルフ効果(孤立効果)」として知られています。 
名刺交換の場って、だいたい似た肩書きの渋滞なんですよ…。
その渋滞の中で、いきなり「マンマミーア」が出てきたら、そりゃ脳が一回ブレーキ踏む!笑
僕が作りたかったのは、立派な肩書きじゃなくて、会話が始まる“引っかかり”でした。
「面白い人」扱いされる副作用が、実は一番おいしい
ビジネスネームを名乗ると、だいたい最初にこう言われます。
「え、マンマミーアって何ですか?(笑)」
この“笑い”が何を生むかというと、警戒心の解除です。
そして場が温まったところで、僕は真顔でこういう話をする。
• なぜ八王子でナポリタンなのか?
• なぜ飲食店を巻き込む設計なのか?
• なぜメディアを取りにいくのか?(加盟店の窓口としての役割)
すると相手が一瞬、表情を変えるんです。
「……え、ちゃんと考えてるんですね」
この瞬間が、たまらない…。
“ふざけてるのにロジカル”の振れ幅が、逆に説得力となる!
ちなみに、ユーモアが説得に与える影響については国内研究の整理もあって、条件次第で注意・好意などに影響し得ることが議論されています。 
僕の感覚としては、ユーモアは「結論を押し込む道具」というより、で“聞いてもらうための入口”として強い!

でも三軒酎屋では、ビジネスネームを使っていない
ここが今回の記事のオチです。
三軒酎屋では、今のところ「マンマミーア中島」みたいな個のビジネスネーム運用はしていません!
理由はめちゃくちゃ単純で、「三軒酎屋」という変な名前“だけ”を、脳みそに残したいから!
余計な情報を足すと、フックが分散する。
「誰がやってるの?」の前に、まずは
“三軒酎屋って何?”
を生みたい!
だから今は、プロジェクト名そのものを、最小の異物として立たせている。
(さっきのフォン・レストルフ効果を、あえて“プロジェクト名”に全振りしてる感じです) 
2026年、また別のアプローチで「名乗り」を使ってみたい
とはいえ、2026年は少し違う動きも試したいと思っています。
たとえば、個が勝手に名乗るんじゃなくて、体験や場の中で“通称が自然発生する設計”をやってみるとか?笑
人って不思議で、自分の内面が曖昧なときほど「自分の行動」を手がかりに、自分の態度やキャラを後から決めたりします(自己知覚理論の考え方)。 
つまり、名乗りは“先に決めるもの”でもあるけど、場が育てるものでもある。
三軒酎屋の次のフェーズは、たぶんそこじゃないかと…。
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