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250317 楽しくない

今日のプレイ・リストから 148
イギー・ポップとアジアン・ダブ・ファウンデーション


NYのマクシズ・カンサス・シティ(MKC)はアンディ・ウォーホルお気に入りのナイト・クラブでした。当時のアーティストたちはMKCを自分の家の居間だと考えていたそうです。1970年の夏、ヴェルベット・アンダーグラウンドの最終ライヴもここで行われました。

同じ年かその翌年、ルー・リードデヴィッド・ボウイ、イギー・ポップの三人がMKCでテーブルを囲みました。三人は話をせず、互いのアイ・メイクを見つめあっていたとボウイが証言しています。

その頃のルーはソロになった落ち目、ボウイはスペース・オディティだけの一発屋、イギーにいたってはジム・モリソンを真似た薬中でしかありませんでした。”The Sacred Triangle”というドキュメンタリーに残されています。

あれから半世紀が経ってもイギー・ポップだけは元気です。インドやパキスタン系の在英ミュージシャンが結成したアジアン・ダブ・ファウンデーションが30周年を迎えました。

記念アルバム1曲目が本曲です。イギーの年齢はボウイと同じ、ルーより5歳下の今年78歳。それでも高い雄たけびや低く響く声がよく出ています。

本曲は1978年のセックス・ピストルズのアメリカ・ツアー最終日、アンコールで演奏されています。その後すぐに、21歳だったヴォーカル、ジョン・ライドンはバンドを脱退しました。「楽しくない!」と叫んで辞めてしまったわけです。その曲をイギーはまだ歌っています。意外にプロなんですね。