開幕戦を終えて
前回の記事で、クラブの"動く組織"をつくることが今の目標だと書きました。
あれから約2ヶ月。
4月12日、開幕戦を迎えました。
「1000人」という目標を立てた
開幕の1ヶ月前、クラブとして一つの目標を掲げました。
「開幕戦、1000人動員。」
正直、根拠はそこまでありませんでした。
でも、数字を口にすることで自分たちの行動が変わる。関わる人の本気度が変わる。そう思って、とにかく旗を立てました。
「1000人」は目標であると同時に、クラブとしての宣言でした。
そこから1ヶ月、ずっと張り詰めていました。
何から手をつけていいか最初は全くわからなかったです。
まず、動いてみる
アンクラスのホームタウンは、福岡県糟屋郡宇美町です。
昨年6月にホームタウン提携を結んで、今回が初めての本格的な集客活動でした。
正直に言うと、町内でのアンクラスの認知度は、かなり低かったです。
「そんなチームがあるんですね」
という反応が普通にありました。
だから、集客の前にまず「存在を知ってもらう」ことが出発点でした。
開幕3週前と2週前に地域でイベントをやって。
まずここで思ったように人が来なくてこれ開幕戦やばいかもって。
現場のスタッフと2人で時には1人で町内にチラシやポスターを配って。
新年度の町内小中学校の教職員会議の場で登壇までさせてもらいました。
女子サッカークラブのフロントスタッフが、教員会議の壇上に立つ。我ながら不思議な光景でしたが、そういう場所に行かないと届かない人たちがいます。
「お願いします」と頭を下げながら、一つひとつ届けていきました。
その後に町内全ての小中学校を自分の足で回り、あ、この人さっきの人だって思ってもらえてるうちに再度呼びかけをさせてもらったり。
初めて人を呼ぶって簡単じゃないなと。
試合前日
開幕前日は丸一日、会場設営でした。
備品の調達、案内板の設置、タイムスケジュールと配置図の作成、グラウンドの作成、行政との最終共有——。
これを少人数でこなしました。
人手が足りないのはわかってました。でも、やるしかありませんでした。
その日一番時間がかかったのが、グランドのライン引きでした。
正確な区画を出すために何度も測り直して、写真を撮って、また確認して。気づいたら数時間経っていました。
サッカーに携わって、もうすぐ25年になります。
それでも、ライン引きに携わったのは初めてでした。
「やったことがないから」では済まされない場面が、この仕事にはたくさんあります。フロントの統括責任者であっても、グランドに膝をついてメジャーを持ってラインを引く。
流石に思ってた以上にしんどかったです。
その後助けてくれた同期の監督はさすがでした。
試合当日
最終的な動員数は、656人。
聞いた話では過去数年?(5年くらい)で、最高の動員数でした。
「1000人」には届かなかった。
でも、656人が来てくれました。
選手たちからはピッチに向けられた視線の数が、明らかに多い。その一つひこんなに集まったのは初めてなんていう言葉も。
試合は、2−2の引き分け。
優勝となでしこリーグ復帰が絶対ノルマの今シーズン、その開幕をドローで終えました。
逆転して最後に追いつかれたので選手は悔しそうでした。
自分はとにかくトラブルがないか会場内外を歩き回ってたのでほとんど試合は見れず。笑
見えてきた課題
試合が終わってから、反省点が次々と浮かんできました。
入場動線の設計が甘かった。駐車場の案内が足りなかった。会場内の誘導板が少なくて、来場者を迷わせてしまいました。ボランティアスタッフとの情報共有も、十分じゃなかった。
大きな事故やトラブルはなかった。それはよかった。
でも「なかった」は最低限の話で、来てくれた656人に「また来たい」と思ってもらえたかといえば、正直まだまだでした。
素直な来場者からのフィードバックも複数いただきました。
数を増やすことと、質を高めること。両方を同時にやっていかないといけません。
正直に言うと
この2ヶ月、不確定要素だらけでした。
「本当にできるのかな」というのが、何度もありました。
終わった時はかなりホッとしました。
でもすぐに
もっとこうできたはずだ。あの準備が足りなかった。あの連絡を早くすべきだった——。
反省ばっかり。
責任者ってそういうものだと思っています。全然2ヶ月以上経っても自分でいいのかなとは思いますが、、、でも同時に、この感覚がある限り次はよくなると、信じてもいます。
フロント統括責任者の仕事は、試合を「成立させる」ことじゃないと思っています。
試合を「意味あるものにする」こと。
その設計と覚悟が、まだ自分には足りていない部分があります。
最後に
多分またミスはすると思います。
でもその量を減らし、少しでも良い方向に改善できるように引き続き頑張ります。
