バーミヤンのバミ郎そば|ワシワシ麺への想い🍜
『厚切り焼豚のバミ郎そば』を食べている。
バーミヤンの前を通ったら、『バミ郎そば』の旗がなびいていたからだ。つい二日前に、セブンイレブンの二郎系ラーメンを食べたからか、気づいた時には店内でメニュー表を見てたのである。

そもそも、二郎系ラーメンなるものを食べたのはおとついが初めてだ。いつ見ても並んでいるし、並んでまでラーメンを食べる根性がないのである。
しかも、あの界隈には「コール」と呼ばれる謎の儀式が存在するらしい。ニンニク、ヤサイ、アブラ、カラメ。うっかり順番を間違えたら「出直してこい」と“客にまで接客を求めるお店”に、なぜ、わざわざ並ばなければいけないのか。
その点、バーミヤンはやさしい。店内は混んでいないし、空いてる席へお好きにどうぞである。水もあるし、タブレットで注文からお会計までできるのだ。誰もこちらの覚悟を試してこないし、魂を抜かれる心配もない。二郎系の入口として、こんなに平和な場所があっていいのだろうか。
席に座りタブレットを開くと、そこには、極太ワシワシ麺、もやし、キャベツ、厚切り焼豚、背脂という、胃袋に対する挑戦状みたいな言葉が並んでいた。

油のマシも選べた。油とは何かと思ったら『背脂』だった。背脂を追加することを“油”と呼ぶ世界である。五十五円で背脂を増やせる時代に生きているのだ。

しばらくすると、バミ郎そばが運ばれてきた。
見た目は普通のラーメンと、さほど変わらなかった。

もっと山のように盛られたヤサイを想像してたからである。ヤサイと書かれているが、体感としては九割もやしだ。キャベツやにんじんもいた。たしかにいたが、学級写真の端に写っているくらいの存在感である。

スープは少し辛めのサラサラとした醤油味だった。もっとドロっとした感じのスープを求めていただけに多少の拍子抜けはしたが、ファミレスであれば仕方ないだろう。

背脂の甘みもある。にんにくを入れるとキリッと味変される。そこへ、いわゆる『ワシワシ麺』という太い麺が入ってくるのだ。

おとついから、疑問に思ってたが......この『ワシワシ麺』をありがたる風潮はなんだろう?
どう考えても『沖縄そば』である。
いや、なんなら沖縄そばの方が太いしワシワシしてるではないか。沖縄そばを二十年以上食べ続けてきたヒトにとって、太い麺というのはそこまで事件ではない。むしろ日常である。
世間が「極太!ワシワシ!」と盛り上がっているところで、「まぁ、太い麺ってこういうものでは?」と受け止めてしまうのだ。
食後に感じたのは“本家を知らないままインスパイアを食べても、本家はわからない”という至極当たり前のことだった。セブンイレブンのデカ豚ラーメンを食べ、次にバーミヤンのバミ郎そばを食べた。順番としては、完全に遠回りである。
富士山に登ったことがないのに、富士宮やきそばと富士山カレーを食べて「富士山ってこんな感じか」と言っているようなものではないか。
それでも、風になびいた旗で足が止まったということは、気にはなってるのだ。これがジロリアンへの入り口なのかもしれん。
問題は、『マシ盛』を選んだところで“ほんまにマシか?”と感じるほど、胃袋はまだまだ余裕があるのだ。
ここはバーミヤン。
一番大好きな『台湾大からあげチャーハン』を、追加注文しようかどうか悩んでる。

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