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昔からの定番「ミニスナックゴールド」を愛さずにはいられない😋

ミニスナックゴールドは、菓子パン売り場に置かれた小さな銀河である。あの渦を見つけたとき、私は毎回、スーパーの棚の前で軽く吸い込まれる。袋越しにわかる重量感。手に取っただけで、これは軽い気持ちで関わってはいけない相手だとわかる。なのに九十八円で売られていたら、もう逃げ場はない。理性は値札の前で即日解散である。


子どもの頃から食べていたので、ずっと同級生みたいな顔をしていたが、発売は一九六八年らしい。完全に先輩だった。ランドセルを背負っていた頃、ミニスナックゴールドはすでに社会の荒波を生き抜いていたのである。あの渦には、ただの砂糖ではなく、年輪みたいなものが巻き込まれているのかもしれない。いや、そう考えないと、あの迫力に説明がつかない。

沖縄に住んでいた頃、ヤマザキパンは海を越えてこなかった。だから実家に帰ったとき、私にとっての大阪土産は551より先にミニスナックゴールドだった。ラピートの座席で袋を開けると、甘い匂いがふわっと立ち上がる。私は帰省客ではなく、渦に帰還した宇宙飛行士みたいな気分になっていた。だいぶ大げさだが、菓子パンへの愛とはだいたい大げさなものである。

上京してからは、コンビニにもスーパーにも普通に並んでいる。ありがたみが薄れるかと思ったが、むしろ逆だった。いつでも会えるという安心感があるのに、見つけるたびに少し嬉しい。


しかも季節限定でラムレーズンやショコラ味まで現れる。昔から知っている先輩が、急に色気づいたみたいで困る。私はただの定番を買いに来ただけなのに、売り場で妙なドラマを見せられている。


問題は食べ方である。半分だけ食べて、残りは明日にしようと毎回思う。毎回思うのに、渦を外側からほどいていくうちに、明日という概念が消える。トースターで温めるとさらに危険だ。

外はカリッとして、中はしっとりし、砂糖が少し焦げて香ばしくなる。こいつ、まだ伸びしろを隠していたのか。そう思った時点で、負けである。

ミニスナックゴールドは、節制を試してくるパンである。「ほんまにそこで止められる?」と、あの渦の中心から見てくる。そして私は毎回、中心までたどり着いてしまう。食べ終わった袋が、静かに敗北を証明している。

だから周年記念には、ぜひ五十八円で売ってほしい。物価高の時代に逆らう、金色の反乱である。

⬅️ 前話はこちら:スパチキ終売🍔
↩️ シリーズ序章:期間限定?アレンジ?やっぱ定番やろっ❣️

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