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親の介護が始まり、通帳を見て、「家族で溺れる」未来を想像した

みなさんこんにちは。
春分の日も過ぎ、春に向かってまっしぐらですね。
世の中の空気が温かくなる一方、ますます冷えていく自分がいます。

いきなりでなんですが、正直に言うと、
「老後2000万円問題」なんて、少し前までどこか他人事でした。

ニュースではよく見る。
みんな不安だと言っている。
でも、あれはもう少し先の話で、自分のところにはまだ本格的には来ていない。

そんなふうに、勝手に思っていたんですよね。
ところが、親の介護が始まってから、その感覚は一気に壊れました。

実際に必要になる手続き。
通院。
日々の生活の立て直し。
そして、じわじわ出ていくお金。

そういう現実が目の前に積み上がっていったあとで、改めて通帳を見ると、もう笑えませんでした。

そこにあったのは、「なんとかなるかもしれない金額」ではなく、
少し計算を間違えたら、家族ごと沈むかもしれない数字でした。


話をややこしくしていたのは「計画性のなさ」

介護そのものが重いのは、ある意味当然です。
でも、実際にきつかったのは、それだけではありませんでした。

もともと親にあまり計画性がない。
お金のことを長い目で考えてこなかった。
しかも、無年金。

この条件が重なると、介護の負担は一気に「家族全体の問題」になります。

こちらが少し支えれば何とかなる、という話ではない。
毎月の収入の土台が弱い。
貯蓄も心もとない。
そこへ体調や生活の問題が重なる。

そうなると、目の前の介護対応だけでは済みません。
生活そのものを、誰かが支え続ける構図になる。

これが本当に重い。

親を責めたいわけではないんです。
そんな簡単な話ではないこともわかっています。

でも、現実として、
「若い頃に先送りしたことのツケ」が、介護の局面でまとめて子ども側に回ってくる
のは事実でした。

この感覚は、正直かなりしんどいです。

介護のお金は、想像以上に「終わりが見えない」

介護って、1回大きなお金が出て終わり、ではないんですよね。

小さな支出が何度も何度もやってくる。
しかも、それがいつまで続くのか、はっきりしない。

この「出口の見えなさ」が、本当に厄介です。

最初は「まあ、このくらいなら」と思うんです。
でも、それが何カ月も続き、年単位になってくると、話が変わる。

しかも2026年の今、物価はしっかり上がっている。
食費も、光熱費も、日用品も、前より重い。
そこに介護コストが乗ってくるわけですから、精神的にも家計的にも、かなりきつい。

私はそこで、ふと思ってしまいました。

これ、親のお金だけの話じゃないな。
このままいくと、自分たちの世代までまとめて飲み込まれるな、と。

親が沈む。
支える側の子どもも沈む。
結果として、家族で溺れる。

言い方はきついですが、かなり本気でそう感じました。

厄介なのは「介護の制度が使えない」

自分の置かれている現状でしんどいのが、介護制度がほとんど使えないという点。

自分の親は足がちょっと悪い程度で、それ以外はしっかりしている。
つまり、要介護認定が受けられないんですよね。すると、こちらの負担感はすでに大きいのに、使える支援は一気に薄くなります。

デイサービスも、思うように使えない。
場合によっては利用につながらない。
つながっても、頻度に制限があって、とても十分とは言えない。
もちろん、介護施設に入れるような段階でもない。

でも、現実の生活は待ってくれません。

食事はきっちり3食必要です。
通院もある。
日々の様子も見ないといけない。
少し目を離せば不安になる。
それなのに、制度の側から見ると、まだ本格的な介護の対象としては扱いにくい。

このズレが、本当にきつい。

こちらはもう十分に消耗しているのに、
支援はまだ本格的には使えない。
施設にも頼れない。
結局、家で抱えるしかない。

要するに、いちばん疲れる時期なのに、いちばん助けが薄いんです。

しかも、この状態がすぐ終わるとは限らない。
数週間で片づく話ではなく、何カ月も続くことがある。
食事の食いっぷりを見ると、あと数年は元気でいそう。

そうなると、お金の問題だけではなく、時間も気力も静かに削られる。

自分の危機感のなさを恨みましたね。
「介護って、認定がついた後の話だけじゃないんだ」と。

制度に乗る前の、この中途半端で、逃げ場のない時期。
ここで家族の体力と家計が削られていく。
その現実が、想像以上に重たいのです。

「頑張る」ではなく、「沈まない」方向に考え直した

気持ちとしては「できるだけ支えたい」と思う。
それ自体は自然なことですし、否定したいわけではない。

ただ、感情だけで突っ走るのは非常に危険としか言いようがない。

介護の場面って、とにかく「良い人」でいようとすると、際限なくお金も時間も出ていくんです。

親にも良い顔をしたい。
周囲から冷たいと思われたくない。
世間並みのサービスも維持したい。

でも、それを全部やろうとすると、家計が先に壊れます。

しかも今回は、もともとの無年金や無計画さがあるぶん、
こちらが少し頑張れば解決する種類の話でもなかった。

だから私は、途中から考え方を変えました。

「頑張る」のではなく、
どうやって沈まないかを最優先にする。

感情ではなく、数字で考える。
見栄ではなく、継続可能性で考える。
きれいごとではなく、家族全体が生き残るラインを探す。

かなり嫌な言い方をすると、
生存戦略モードに切り替えたわけです。

知らないと損する仕組み

私は普段、主にIT系(たまに福祉系)の記事を書いたり、マニュアルを書いたりする仕事をしています。
なので、何か厄介なことにぶつかったときは、とりあえず調べます。

今回も同じでした。

感情的に消耗するのはもう十分。
だったら、制度と数字で守れるところは守るしかない。

そう思って調べ始めたら、いろいろ見えてきたんですね。

たとえば、条件次第では介護費用や負担感に影響する制度があること。
たとえば、「中流の生活水準」を維持しようとすること自体が、老後資金を壊す原因になること。
たとえば、子どもや孫への援助が、長い目で見ると家族全体を危うくすること。

どれも、冷静なときなら「まあ、そうだよね」と思える話かもしれません。
でも、当事者になって消耗していると、そんなことを一つずつ整理して考える余裕がなくなります。

だからこそ必要だと思ったんです。
感情論ではなく、「沈まないための手引き」が。

「非情」であることは、冷たいことではなかった

今回あらためて思ったのは、
「非情」という言葉の意味が、自分の中で少し変わったことです。

前は、非情というと、
冷たいとか、薄情だとか、そういうイメージがありました。

でも、今は少し違います。

無理な援助を断る。
世間体より家計を優先する。
子どもや孫のためにも、まず自分たちが沈まないようにする。

こういうことって、見方によっては冷たく見えるかもしれません。
でも実際には、その逆なんですよね。

自分が最後まで自立すること。
家族を巻き込んで共倒れしないこと。

それって、かなり本質的な愛情なんじゃないかと、今は思っています。

きれいに助けることはできないかもしれない。
でも、せめて一緒に沈まないようにする。
そのための判断は、むしろ必要な「非情」なんだろうと。

その過程で考えたことを、一冊のKindle本にまとめました

今回のことをきっかけに考えたこと、調べたこと、整理したことを、Kindle本にまとめました。

タイトルは
『老後破産』
です(そのまんまですね)。

老後破産というと、どうしても「もともとお金がない人の話」と思われがち。でも実際には、少し余裕があった人、普通以上にやってきた人のほうが、生活水準や見栄を落とせずに苦しくなることもある。

そのあたりも含めて、かなり辛口に書きました。

ページ数だけ見ると、正直かなり薄いです。
34ページしかありません。

でも、これは手抜きではなくて、むしろ逆です。

今しんどい人に、長くて重い本を渡しても、読めないんですよね。
私自身がそういう状態だったので、余計な説明を削って、
短時間で読めて、すぐ動ける形
にしました。

たぶん、1時間もかからず読めます。

「なんとなく不安」ではなく、「具体的に怖い」人へ

老後のお金の話って、ぼんやり不安なうちは、なかなか動けません。

でも、親の介護が始まった。
通帳の数字を見てしまった。
自分の老後まで逆算してしまった。
しかも、制度の外側にいる中途半端な時期のしんどさまで始まっている。
さらに、親の無年金や無計画さまで、負担としてのしかかってきている。

そういう段階に入ると、もう「知識」ではなく「対策」が必要になります。

  • 貯金があっても、なぜ安心できないのか

  • なぜ「元エリート」ほど先に苦しくなるのか

  • 子どもや孫への援助が、なぜ危険なのか

  • なぜ銀行の窓口が危ないのか

  • それでも、何をすれば沈まずに済むのか

そういうことを、なるべく感情論に流されずに整理したつもりです。

580円という価格が高いか安いかは、人によって違うと思います。
ただ、家計を見直すきっかけになるなら、私はかなり安い出費だと思っています。

もし今のあなたが、
「そのうち考えよう」ではなく、
「もう先送りできない」
というところまで来ているなら、読んでみてください。

私が親の介護と老後不安の中で見た、かなり嫌な現実と、そこから拾い集めた生存戦略をまとめています。

最後に

少し宣伝っぽくなってしまって恐縮ですが、もし興味を持っていただけたら、ぜひ読んでみてください。

今回の本は、親の介護や老後不安をきっかけに、私自身が「これはちゃんと整理しておかないと危ない」と感じたことをまとめたものです。短い本ですが、そのぶん余計な話を削って、今すぐ役立つところだけを残しました。

価格は580円ですが、Kindle Unlimitedに加入されている方なら無料で読めます。

必要な方の参考になれば嬉しいです。

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