【文フリ準備裏話①】青って200色あんねん
青って200色あんねん。
そこに立った際、某芸能人の有名すぎる言葉がよぎった。いやまあ、正確には彼女が言ったのは青でなく、白なのだけれども。
文学フリマ出店準備に向けて、「これはマスト!」と前々から心に決めていたことがある。それは、ブースの机にひく布をこだわったものにする、ということ。
これは文学フリマの準備の裏話第一弾、
「碧魚、布を買う」でございます。
一応文学フリマ準備あれこれのシリーズものになる予定…!(他のが間に合わなければ何事もなかったようにタイトルの①をそっと消しとります悪しからず…)
布といえば、手芸屋さん!!
ペンネームである碧魚、の名にちなんで「青っぽいブースにする!」ただそれだけを胸に、わざわざ電車に乗って大きな手芸屋さんへと勇んで赴く。ちなみに残念なことに、手芸を嗜むほどの器用さはわたしに搭載されておらず、手芸屋で布を買うのは人生初の試みである。
そこでの冒頭の場面。そして、売り場にずらあっと鎮座する布・布・布…。
いざ求めん青い布!と青区画の前に立ち寄ったものの、想像以上の青の種類に途方に暮れる。
うーん、わからん。こっちの青とこっちの青は確かに微妙に違う。でもどっちが良いかと問われても困る。
すごいね、手芸屋さんにおける青のポテンシャル!!
これは、薄水色、水色、ロイヤルブルー、これはターコイズブルー、これは群青、これは晴れた夏の空みたいな色、これはドラえもん、これは浅い海、深い海…。持てる限りの青の語彙と当てはまるものを脳内から引っ張り出しながら、多種多様な青を前にうろうろ行ったり来たり。
そもそも青といっても、海や水をイメージするようなものがいいのだ。
波など何か水のような柄の布はないのか。ひとまず青の群れから離れてみる。他の区画に並んだ布をあれでもないこれでもないと見つめながら闊歩する。
…あ、これはいい!めちゃくちゃいいよ、すき!!
揺らめく水面のような柄の布を見つけた。色味でどれにしようか少し悩んだけれど、先程のようなただの一色の青色よりもどれも可愛いくて素敵だ。
何より、出店ブースの誰とも被らない自信もある。
どの布にしようか決まり、さて次はサイズである。慌てて、文学フリマの公式情報の頁を開いた。(それくらい事前にメモって行こうよ、わたしぃ)
わたしはブースの半分だから90cm×45cmね。なるほど、その長さの布を…とうなづきかけて、はっとする。折角のこの可愛い布、お客さんに見えなくっちゃ意味がない!
横はまあいいとして、机の前にどれほどたらーんと垂らすのかが問題である。実際に広げて、このくらいかな?とやれれば良いのだろうけれど、なんせ目の前にあるのは、布が幾重にも巻かれてある状態、いわば束。ほどいたら最後、また綺麗に巻きなおせる自信はない。
そこで、両手を縦にわしっと広げて、このくらいか?いや、このくらい、たらーんとさせれば目立つ?とシミュレーション。
傍から見たら、なんてシュールな動きをしているのだろうと不審に思うだろうけれど、大目に見て欲しい。なんたって、布初心者だから…!!
よし!この布100㎝だ!と決めたものの次の難関が。
買うときって、巻かれたこの巨大な塊をうんせうんせとそのままレジへ運ぶ?それともどこかで…必要分、セルフで切る?
え、そんなんわたし真っすぐ切り分ける自信ないわ。折角の可愛い布、ななめに歪んでいるとか嫌すぎる。布に印をつける用のペン、なんだっけ、そうチャコペン!それと長いものさしがないと無理無理!
判断を仰ごうと、何かをメモに控えていた売り場の推定年齢六十四歳の女性店員さんに声を掛ける。
「布、買いたいんですけれど、どうすれば良いんでしょう」
その店員さんもとい、眉と唇の色の主張の強い貫禄のあるおばちゃんが分かりやすく「はて」という顔をした。
「あの、わたし、布買うのが初めてでして…」
急いでThe初心者なんですムーブをかます。その言葉を耳にして、僅かに彼女の頬が緩んだのが見て取れた。良かった。人間、誰しも何かしらの初心者にはこうやって「じゃあ仕方ないね」というほんのり優しさが芽生えるのが世の常である。
てきぱきとぐるぐる巻かれた分厚い布の束を引っ張りだし、裁断コーナーに案内してくれた。
もともと、お客さんが求める長さのに応じた布を店員さんが裁断してくれる仕様になっているのか、それとも布初心者に対する親切心なのか。どちらだったのかは分からないけれど、切ってもらえるようだ。
彼女はすっと布にはさみを入れたかと思うと、しゃ――――――っと気持ちの良い音をさせながら刃を滑らせた。その動きはどこまでもスムーズで一瞬の戸惑いもない。もちろん、チャコペンなんて登場する余地がない。
さすがはプロの仕事。
彼女の貫禄は、この持ち場で何年、何十年も布をしゃ―――――とやり続けた自信によって、醸し出されているのかもしれない。
さて、どんな布を選んだのかは、ここではシークレット。
当日ブースに来てのお楽しみ、ということで……
東京文学フリマ 南3~4ブース 【しー90】語呂はシークレット!
(これが言いたかったコッシ―さん良き語呂をありがとうございまーす!)
エッセイ本「先生だって、あのね」並べて待ってます!
(注*布、9月の大阪文フリのときのものと同じです)
【取り置きフォーム】
前日までのご記入でメッセージカード書きます!今なら何かのお菓子もついてくるかも…!
【東京文学フリマ】
🐠2025.11.23(日)
時間🐠12:00〜17:00
場所🐠東京ビックサイト
店名…碧魚文庫
ブース番号 南3~4ホール【しー90】
【本について詳しくはこちら↓】
【文学フリマあれこれやいただいた本の感想をまとめたマガジンはこちら】
