前後が気になる詩note | 鷸のひとくち(11月4週目)
ようこそ、抜き取られた詩集へ。
「前後が気になる詩集」では、私が書いた詩の一節だけを掲載していく。
全文は、どの詩集にも載せていない。
いずれ詩集に載せるつもりの詩から、一節だけ抜き取って、複数で1記事にする。
ただし、複数ある一節のうち最後の1つは、既に全文を公開したものから抜き出す。
今週の作品
「山道」より
昨日見た夕暮れが
今度は東に昇ってくる
「海辺の家」より
夜も深く、
僅か震えて鳴るストフ、
「海」より
鴎の白は、こうごうしく。
荷船の白は、きよくあやしく。
「音色見本」より
秋色 紅葉 ヘ長調
枯野に茜が歌ってる

詩を丁寧に、標本箱へ。
大きな急流に、一生懸命に捕まえた蝶を流すとする。その世界に一匹の蝶は一体、誰の記憶に留まるだろう。
私は愚かしくも、蝶をずっとその川に流していた。スクロールという急流に。
詩には詩の、清潔な標本箱が必要だ。
流れに呑まれてもみくちゃだなんて勿体ない。
おしらせ
今週の「近代詩から学ぶ」マガジン
11月23日に、室生犀星氏と大手拓次氏の比較記事を投稿。
前々回の萩原朔太郎氏と大手拓次氏、
前回の萩原朔太郎氏と室生犀星氏との比較記事に引き続き、“白秋の三羽烏” とされた三人の詩人たちを総当たりで読み比べた。
次回(11月30日夜に投稿予定)は芥川龍之介氏の「長崎」を取り上げる予定である。
このシリーズでは近代の詩をヒントに「詩のどこを味わえば良いのか」「詩を書くときに何を考えたら良いのか」を探っている。
「鷸のひとくち」11月分をはじめから
今週分に掲載の詩「音色見本」の全文を読めるページ(無料)
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