好き嫌いマッスル【漠然図鑑 No.0004】
何かを見聞きしたとき、それを好きか嫌いか瞬時に捉える筋肉。物理的には存在しない「感性の筋肉」とも言える。見たり、聞いたり、考えたり、なにより「判断」した経験の数だけ鍛えられ、瞬発力と強度を兼ね備えた、しなやかな筋肉に成長する。
発見者:ハマナカ
発見の経緯
漠然マイスター・ハマナカが友人の自転車カフェ店主・Tさんとカレーを食べている時に考案した概念。
かつてデザイン会社を営んでいたTさんは、ある日、社員を連れてカンボジア旅行へ出かけた。
その際、社員全員で同じ風景を写真に撮り見せ合いをする、という遊びをしたのだが、満場一致で「Tさんの写真だけレベチすぎる」と驚愕されたという。
Tさんは「俺は好きなものをこう撮りたい、という意志があったけど、他の人は『こんなんがいいのかな』と正解を探るかんじだったんだよね。そこに差があったんだと思う」と語る。
これを聞いたハマナカの脳裏には、普段から好き嫌いをハッキリ主張するTさんの立ち振る舞いが思い起された。
そして、「Tさんは好き嫌いを瞬時に捉えて表現する筋肉が発達している!」と、結論づけたのだった。
用法
Q&Aの回答の早さや正確さ、しなやかさに対して評価する言葉として使う。
例えば、「今日の美術展で何が好きだった?」という問いに対し、「どの作品の」「どこが」「どのように良かった」と即座に答えた人に対して「好き嫌いマッスル、キレてるキレてる~」と褒めちぎる。
また、応用編として相手を鍛える時にも使える。
コンビニスイーツを選ぶのに逡巡している人に対して「好き嫌いマッスル足りてないぞ! 気合いだ!」と、チョコレートが少し溶ける程度の熱意でエールを送るのも効果的。
マッスルがキレている条件
以下を兼ね備えていること。
好き嫌いを1秒以内に答えられる高い瞬発力。
端的かつ的確に相手へ正確に伝えられる緻密なコントロール。
誰になんと言われても価値観を譲らない強さ。
他者の知見も柔軟に受け入れるしなやかさ。
注意点
目に見えない筋肉であるため、言葉選びを間違えると褒め言葉自体が伝わらない場合がある。
人によっては「マッチョだね」と言われてムッとする人もいることには留意。
適度な負荷を与えることで鍛えられるが、過度に与えすぎると疲労が蓄積して逆に萎んでしまう場合がある。
自分の好き嫌いマッスルで誰かを殴るのは暴力である。
備考
ハマナカは毎日の生活の中で意識的に好き嫌いマッスルを鍛えているという。
美術館の展示を目にした時の所感。
画集を開いた瞬間、飛び込んできた情報に対する感情。
今日の気分に合った食べ物。
目に見えない筋肉でも、効果的な筋トレを行うことでいくらでも鍛えられると語る。
関連用語
類義語
対義語
なし
参考資料
記事(note限定こぼれ話あり)
なし
Podcast
なし
図書
なし
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